ロータリーワルツ   作:カノンノ

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第6話 応援と歓迎

和人と出会ってからの初のバトル・・・フィーユこと葉子とのバトルを制してから2日後、この日も紗千香は首都高へと走る。

 

 

神田橋入口に到着した紗千香のFD・・・

 

 

紗千香「よし・・・行こうか!」

 

 

コースインし首都高を走る紗千香のFD・・・

 

 

紗千香「今の走りなら・・・行ける!」

 

 

安定した走りでFDは銀座のS字コーナーをスムーズに駆け抜けていく!

 

 

だが・・・FDの前に赤いCX-5が紗千香の前に待ち受ける!そのCX-5はFDが近づくや否やFDの前に出てハザードランプを点滅させる!

 

 

紗千香「ん?あのCX-5・・・俺に何か言いたいのかな?」

 

 

ついてこいといわんばかりにCX-5はハザードを点滅させFDを誘導する。

 

 

紗千香「とりあえずついていってみよう」

 

 

紗千香はCX-5のあとをついていくことに・・・

 

 

・・・CX-5についていった先は秋葉原PAだった。PAに到着しCX-5はFDの隣に停車する。CX-5から降りてきたのは20代後半か30代前半の男だった。

 

 

CX-5のドライバー「呼び止めてすまない。君がここで噂になってるクロスこと黒雪紗千香だよな?」

 

紗千香「えっと・・・どうして俺のことを?」

 

CX-5のドライバー「実は俺も和人と知り合いでな、そいつからお前のこと聞いたんだ。」

 

 

CX-5のドライバーは和人たちを通して紗千香のことを知っていた。

 

 

CX-5のドライバー「自己紹介が遅れたな。俺はアツシ、チューニングショップ BRIDGEのオーナーだ。」

 

紗千香「よろしくお願いします」

 

アツシ「早速で悪いんだが・・・俺と1回バトルしてくれないか?」

 

 

ここでアツシはバトルを仕掛けてくる!

 

 

アツシ「元走り屋で今はチューニングショップのオーナーの俺が言うのもなんだが・・・一度お前と手合わせがしてみたいんだ。」

 

 

実はアツシはかつて走り屋だったらしいが今は引退しておりチューニングショップを経営している。

 

 

紗千香「・・・わかりました。この勝負受けます!」

 

アツシ「そうこなくちゃな!コースはC1外回り、汐留S字から霞が関まででどうだ?」

 

紗千香「俺はそれでもかまいませんよ」

 

アツシ「よし、コースインするぞ」

 

 

紗千香はこのバトルを受け、アツシとともにコースインする。

 

 

・・・そのころ、都内のとあるチューニングショップ BRIDGEでは・・・?

 

 

光「こんにちは、カズヤさん」

 

カズヤ「光に鶫か。今日はどうしたんだい?」

 

鶫「アツシさんはいるの?」

 

カズヤ「悪いな、アツシさんは首都高でどうしても会いたいやつがいるって今、店を外してる。」

 

鶫「えっと、エンジンちょっと見てもらいたいなって思って」

 

カズヤ「よし、わかったちょっと待ってくれ、俺が見るから・・・おや、そろそろ始まりそうだな」

 

鶫「誰がバトルするんだろう」

 

 

光と鶫がBRIDGEに来てここの従業員であるカズヤが鶫の911のエンジンを見に行こうとしたがモニターから首都高のレースの模様が映し出されたため足を止める。鶫と光もモニターを見つめる。

 

 

モニターから映し出されたのは・・・紗千香のFDとCX-5!

 

 

カズヤ「あれは・・・アツシさんのCX-5だよな?」

 

光「紗千香くんのFDもいる・・・!」

 

鶫「どうして・・・アツシさんが紗千香くんとバトルに・・・!?」

 

 

・・・紗千香のFDとアツシのCX-5の2台は浜崎橋JCTを抜けスタート地点となる汐留S字へとたどり着く。

 

 

アツシ「よし、それじゃはじめるぞ」

 

 

2台のハザードランプが消え、アツシのCX-5がリードした状態でバトルがスタートした!

 

 

(イメージレースBGM Love And Gold(湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 6))

 

 

CX-5が先手を取ったまま汐留S字!だが・・・!

 

 

紗千香(独白)「相手がCX-5なら・・・ここで仕掛けるならいける!」

 

 

CX-5がFDにかなうはずがなくアウトから簡単にオーバーテイクされる!前に出たFDは次のS字で角度の小さいドリフトでコーナーを通過!

 

 

アツシ「すごいぜ・・・アウトから仕掛けてその次のS字をドリフトで抜けていくとはな!やはり、こいつは和人が見込んだやつだ!」

 

 

FDのアウトからのオーバーテイクやS字のドリフトを見たアツシは「和人が見込んだ走り屋」と評価した!

 

 

アツシ「だが、俺もたたで終わらないぜ!このままついていってみせる!」

 

 

だが、アツシもあきらめることはなく愛車 CX-5が馬力・重量差で不利であることを承知の上で必死にFDについていく!

 

 

芝公園のS字を抜けて一ノ橋JCTのカーブへ!だが、差が開く一方でFDがCX-5を引き離す!そして、FDはCX-5よりも俊敏にアザーカーを避けていく!

 

 

そしてそのままFDはCX-5を引き離していく・・・!

 

 

アツシ「・・・まいったぜ。CX-5と今の俺じゃ全然レベルが違い過ぎるよ。あいつの実力は、和人のいう通り本物だ。」

 

 

紗千香のドラテクとアザーカーの回避技術に驚かされたアツシはもはや勝敗は決まったといわんばかりにペースを落とし、マイペースにゴールを目指す・・・

 

 

・・・

 

 

バトルを終えた紗千香とアツシは霞が関で首都高を降り、赤坂の駐車場にクルマを止める。

 

 

アツシ「いいバトルだったぜ。やっぱり、お前は和人が見込んだFD使いだよ」

 

紗千香「いえ・・・俺はMSGで走ってきて、それで鍛えられたドラテクで走ってきただけですから・・・」

 

アツシ「いや、MSGでも本物の首都高でもお前の実力はFDをうまく乗りこなせるほどいいドラテクを持ってる。FDのチューンさえすりゃ本物の首都高で和人と張り合えるはずさ。」

 

 

バトルには敗北したが和人が見込んだドラテクはあると紗千香に太鼓判を押すアツシ。

 

 

アツシ「・・・そうだ!俺のチューニングショップに行ってみないか?和人や明日奈も俺のところでお世話になってるぜ」

 

紗千香「えっと・・・ぜひ行ってみたいです!」

 

アツシ「わかった!俺についてきてくれ!」

 

 

アツシは自身が経営するチューニングショップに紗千香を案内すべくCX-5に乗り込もうとするが・・・

 

 

アツシ「そういや・・・敬語じゃなくてタメ口でいいぜ。和人や明日奈だってそうしてるからな」

 

紗千香「わ、わかった」

 

 

そういうとCX-5に乗り込む。紗千香もFDに乗り込んでアツシのCX-5についていく。

 

 

 

やってきたのはチューニングショップ「BRIDGE」。

 

 

アツシ「ここが俺のチューニングショップ BRIDGEだ。ここで世話になる首都高の走り屋も少なくないからな」

 

紗千香「こういうところにチューニングショップがあったんだ。」

 

アツシ「それじゃ、案内するぜ」

 

 

アツシに連れられ紗千香はBRIDGEの中へ・・・

 

 

アツシ「カズヤ!連れてきたぜ」

 

 

だが、紗千香が目の当たりにしたのは・・・

 

 

紗千香「えっと・・・光、鶫?」

 

光「あっ!紗千香くんも来てたんだ!」

 

 

BRIDGEに来ていた光と鶫だった!

 

 

紗千香「アツシさんに案内されてここに来たんだ。でも光と鶫はどうしてここへ?」

 

鶫「アツシさんにポルシェ見てもらおうと思って今からカズヤさんにエンジン見てもらうところだったの」

 

紗千香「そっか」

 

カズヤ「光、鶫。そいつと知り合いなのか?」

 

鶫「知り合いというか・・・私たちの新しい仲間っていったところかしら」

 

アツシ「実はこいつ・・・「クロス」こと黒雪紗千香はMSGと現実の首都高で和人と知り合ってバトルしたらしいぜ。結果はどっちも言うまでもなく和人の圧勝だったけどな」

 

カズヤ「ああ、和人たちの知り合いだったのか。はじめまして・・・って言っておこうかな。俺は一也。ここ BRIDGEの従業員でチーム ヤーマンのリーダーを務めてる。これからもBRIDGEをよろしく」

 

紗千香「よろしく」

 

カズヤ「ここではエンジン・足回り・ボディチューンといったチューニングを行ってる。首都高の走り屋はもちろん、和人たちもここでお世話になってるぜ。」

 

アツシ「ま、和人たちのクルマのほうはエンジンとボディ剛性の強化、ロールケージ取り付けを行ってるけどな」

 

鶫「私のポルシェもここでレストアしたの」

 

紗千香「そうなんだ・・・」

 

アツシ「そうだ!せっかくだからお前のFDのチューンもするぜ。お前は「クロス」としてMSGと本物の首都高で有名になってるし、それに和人の知り合いだから大歓迎だ!」

 

 

なんとアツシは紗千香が「クロス」としては有名なMSGプレイヤー兼走り屋であることと和人の知り合いということでFDのチューニングをしてもいいということに!

 

 

紗千香「えっ!本当か!?わかった!ちょっと真白さんに相談する!」

 

 

この話について真白と相談すべく紗千香はスマホを取る

 

 

真白(電話)「紗千香くん、どうしたの?」

 

紗千香「今、BRIDGEっていうチューニングショップにいてそっちのチューニングショップは和人の知り合いっていうからそこのオーナーのアツシさんが俺のFDをチューニングしてもいいっていうから相談があって」

 

真白(電話)「わかった!すぐに向かうから!」

 

 

その声とともに電話が切れる。

 

 

紗千香「真白さんが今から向かうって」

 

アツシ「真白って誰だ?」

 

紗千香「そっか・・・アツシさんには話してなかったね。唯坂真白さんは俺の学校の担任の教師であって、俺がお世話になってる人なんだ。小学校高学年の時に俺が世話になっていた老夫婦が病気で亡くなってそれを気にした真白さんが引き取ってくれたんだ。」

 

 

だがカズヤがある気になる事を問いかける。

 

 

カズヤ「唯坂真白といえば何年か前に高校で有力のドリフト選手だったんだろ?でもどうして今はお前の学校の教師になったんだ?」

 

紗千香「真白さんは高校のドリフト大会で事故を起こしちゃって後遺症でもうレースやドリフトができなくなってから、それで今は東京に来てから学校の教師になったんだ。でもクルマへの思いは残ってるから俺にドラテクを教えてくれることもあるよ」

 

鶫「そうなんだ・・・」

 

光「なんか・・・複雑な過去だね。」

 

アツシ「そうか・・・真白は今はお前の保護者ってわけか。わかった!とりあえず保護者が来るのを待つか。」

 

 

だが、ここでカズヤが・・・さらにある気になる事を問いかける。

 

 

カズヤ「そういや、紗千香。気になったことを聞くが・・・何歳だ?」

 

紗千香「えっと・・・14。中学生だよ?」

 

光「こう見えても紗千香くんは中学生だよ」

 

カズヤ「そっか・・・てっきり、高校生かとおもったぜ。」

 

光「でも紗千香くん。女の子っぽくてかわいいよ。声も顔立ちも女の子だし、今の服装はホットパンツとニーソの姿なんだから!」

 

紗千香「ちょっと待って!俺は男だよ!///」

 

アツシ(独白)「紗千香は和人以上に大変そうだな」

 

 

光に女の子らしいような外見と声をネタにさせる紗千香とそれを気に掛けるアツシだった・・・

 

 

それからしばらくして・・・

 

 

真白「紗千香くん!お待たせ!」

 

紗千香「真白さん!」

 

 

真白がようやくBRIDGEに駆け付ける。実は真白はここまで来るのにタクシーで移動して来たのだった!

 

 

アツシ「お前が唯坂真白か、話は紗千香から聞いたぜ」

 

真白「そっちのことも紗千香くんから聞いたよ。アツシさんが紗千香くんのFDのチューンをするって本当かな?」

 

アツシ「そうだ。見た感じじゃノーマルだし、最速目指すならノーマルは厳しいから勝ちたいならチューンはしておかないとな」

 

真白「・・・」

 

チューンの申し出の回答に真白は・・・

 

 

真白「その話、今は保留にしてもらっていいかな?」

 

カズヤ「保留?どういうことだ?」

 

 

その提案は保留にしてほしいという・・・

 

 

真白「確かに紗千香くんはMSGではチューニングしたFDも乗りこなせてるし、現実世界でも私がリビルドしたノーマルのFDも乗りこなせてるのは確かだよ。だけどね・・・MSGでチューニングしたクルマを乗りこなせたとしても現実はそんなに甘くないよ?」

 

光「どういうことなの?」

 

真白「紗千香くんはまだ中学生なんだし、いきなりチューニングカーに乗るなんて無謀すぎる。だったらまずはドラテクを鍛えたほうがいいんじゃないかしら?」

 

鶫「言いたいのは・・・チューニングしたクルマを乗りこなすためのテクニックが必要ってこと?」

 

真白「そうなるね」

 

 

チューニングカーを乗りこなすための力を身に着けるためドラテクの成長が必要だった。

 

 

アツシ「そういうことか・・・よし、わかった!ある程度ドラテクを身に着けさせるってことなら俺たちも協力するぜ。」

 

ヤーマン「ま、俺も協力させてもらうぞ。」

 

 

アツシもその手助けを行うことに!

 

 

アツシ「そうだな・・・MSGで和人と張り合えるようなら・・・ノーマルで久遠陽和ってやつに勝つのを目標にしたらどうだ?」

 

 

だが、久遠陽和の名前を聞いた鶫が突如、冷静な顔つきになる。

 

 

鶫「久遠陽和っていったら・・・「高い壁」っていわれてる走り屋よね?」

 

光「でも車が有利でも首都高を走り始めた紗千香くんには厳しいと思うよ」

 

紗千香「その久遠さんって誰ですか?」

 

アツシ「せっかくだから紗千香にも話しておくか。久遠陽和は「高い壁」って呼ばれてる走り屋でC1エリアでも有力の走り屋だ。初心者の走り屋でもなかなかかなわないともいわれて彼を超えようとする走り屋も多いからな」

 

紗千香「俺は・・・やるよ。そいつと」

 

 

久遠の話を聞いた紗千香は久遠と対戦することを決める!

 

 

鶫「本気なの!?この人は和人と近い実力を持ってる走り屋なのよ!?」

 

紗千香「そんなことは俺もわかってる!だから限られた力で戦うすべを身に着けないと・・・!」

 

 

紗千香自身にとっても無謀な戦いであり、厳しい戦いであることを承知していた・・・

 

 

カズヤ「わかった。なら、まずは今度、俺と俺のチーム「ヤーマン」と手合わせしよう。俺も今のお前の実力、見てみたいからな」

 

アツシ「そういうこった。そいつなら心配はないぜ。ノーマルのFDで和人とチューンされたFCと張り合ったってならドラテクを成長すりゃノーマルでも久遠に勝てるかもしれないぜ」

 

光「あたしも応援するから頑張って!」

 

鶫「私も紗千香くんを信じるよ。」

 

紗千香「ありがとう、光・・・鶫・・・。だったらカズヤさんにも負けてられないね!」

 

カズヤ「そうこなくちゃな、お手並み拝見と行こうか!」

 

真白「楽しみにしてるね、紗千香くん」

 

 

こうして、紗千香に1つの目標が記され、一歩進み始めたのだった。

 

 

だが、「高い壁」こと久遠との戦いの道のりは始まったばかりだった・・・!

 

 

・・・一方、MSGでは・・・?

 

 

フィリア「いやー、C1をBRZで走るの楽しかった!」

 

シノン「そうね。たまにはMSGで首都高を流すのも悪くないかしら」

 

 

首都高を走り終えたフィリアのBRZとシノンのR32が八重洲PAに入る。

 

 

キリト「シノンにフィリアか。どうだったか?」

 

フィリア「リアルで首都高走るのもいいけどこっちの首都高も楽しいよ」

 

シノン「それにこの世界でもリアルでもR32に愛着があるから」

 

アスナ「でもまあ・・・紗千香くんとフィリアちゃん以外はみんなALOがメインだからね」

 

 

キリト、アスナとも遭遇し会話を交わすフィリアとシノン

 

 

フィリア「ん?メール?」

 

 

突如、フィリアにメールが届く。そのメールを読むフィリア・・・

 

 

フィリア「えっ・・・!?紗千香くんがBRIDGEのカズヤさんとバトル!?それに・・・目標は・・・久遠陽和・・・!?」

 

シノン「どうしたの、フィリア?」

 

フィリア「紗千香くん、久遠さんとやりあうつもりなの!ルチアが教えてくれたの!」

 

キリト「なんだって!?どういうことなんだよ!」

 

 

突然のルチアからのメールに驚きを隠せないフィリアたち・・・

 

 

フィリア(独白)「紗千香くんが何をしようとしてるのかは光に聞かないと分からない・・・でも、お願いだから無理はしないで・・・!」

 

 

詳しい話を知らないフィリアは紗千香が無理をしないことだけを祈るしかなかった・・・!

 

 

 

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