チーム「ヤーマン」とのバトルから翌日、紗千香はこの日もまた首都高に赴き走りこんでいた・・・
紗千香「カズヤさんを倒せたのはいいんだけど・・・これから先、久遠さんに会うまでどんな相手と戦うかわからない・・・!和人に追いつけるように頑張らなきゃ・・・!」
和人に追いつくため、チューンされたクルマを乗りこなすためにC1で腕をみがいていた・・・
霞が関のカーブを駆け抜けたFD、しかし最初に首都高を走ったころよりも少しスピードが乗ってきている。
それは、C1を走りこんだ成果なのか・・・ドラテクの成長なのかまだ知るのは先になるだろう・・・。
・・・だが、新たな出会いと好敵手の遭遇が待ち受けていた・・・
江戸橋JCTをドリフトで通過するFD!
紗千香「あとはこのカーブのタイムを縮められれば・・・!」
谷町JCTに差し掛かったそのとき!
紗千香「っ!?」
突如、池袋線方面からFDと同じスピードで赤のR33と白のNA1 NSXが合流してきた!
NSXの少女「見つけたわよ!あのFD!」
R33の少女(電話)「どうする気なのかしら?やるとかいうんじゃないかしらね!」
NSXの少女「その通りよ!あんなところでクロスかもしれないFDと出くわしたのなら戦えるチャンスはないわよ!」
R33の少女(電話)「なら・・・一緒に相手になってあげるわ!」
NSXのドライバーの少女はハンズフリーでR33の少女に報告し、そしてFDにパッシングしてバトルを仕掛ける!
紗千香「NSXにR33・・・!?すごい相手と出会っちゃったな・・・でも・・・いいよ。その勝負受けるよ!」
紗千香はFDのハザードランプを点滅させバトルを受ける!
(イメージレースBGM Drifting into You(湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 4))
神田橋付近で紗千香がリードの状況でバトルがスタート!カーブが目立つ区間で紗千香のFDはいい走りを見せるがFDよりもパワーがいいNSXとR33が食らいついていく!
紗千香(独白)「NSXとR33・・・たぶん和人のFCやカズヤさんのランエボ以上にパワーがいい・・・!ドラテクもいいけどどこまでやれるのかわからない・・・!慎重に行かないと!」
パワーのいいNSXとR33のほうもドライバーの実力もあった。だが和人よりも腕がいいのかどうかはわからないため紗千香は神田橋JCTで八重洲線方面に進路を向ける!
R33の少女「八重洲線のコーナーで振り切ろうってわけね!」
NSXの少女「そう簡単にはいかせないわ!」
R33とNSXも八重洲線に入りFDについていく!
八重洲線最初のコーナーを通過!コーナリング性能ではFDに劣るがNSXとR33もいいコーナリングを見せる!
ストレート区間、NSXとR33が差をつめていく!
紗千香「思ってたよりもついてきてる・・・!コーナーが多い区間で引き離す!」
ストレートでは不利と感じた紗千香はコーナー区間で引き離す作戦に出る!
トンネルを抜けて料金所跡地。アドバンテージは5mと僅差の状態が続く。
しかしコーナリング性能ではFDが上。コーナー区間に入りFDが徐々に差を広げ始める!しかし・・・
紗千香「今のままじゃやばい・・・相手はストレートでついてくるしコーナリングも思ってたよりもいいからチューンされてるから・・・けど・・・今は俺の実力でカバーするしかない!」
NSXとR33はチューンされているためコーナーで差をつけようとしても思うようには広げられず、さらにストレートですぐに追いつかれてしまうためノーマルのFDでチューンドR33&チューンドNSX相手には分が悪すぎるため足りないパワーとコーナリング性能は実力でカバーするしかない正念場となった!
C1に合流し汐留S字!FDは縫うようにアザーカーを避けつつドリフトを見せる!NSXとの差は広がらないがR33との差は少し広がった!
R33の少女「あのFD・・・なかなかやるじゃない!」
NSXの少女「パワーがないのにここまでやるなんて・・・もしかしてドライバーなのかしら?」
NSXのドライバーの少女はFDの強さは紗千香の実力にあるのではないかと推理する・・・!
浜崎橋JCTを抜けて芝公園コーナー区間!一進一退の状況でバトルが続く!だが谷町JCTを過ぎた先は赤坂ストレート・・・!追いつかれるのも時間の問題だった・・・!
谷町JCTをぬけてストレート・・・
紗千香(独白)「渋谷線に入れば今はどうにかなるけどループコーナーまではストレートが長いから危険すぎる・・・!だけどこのままストレートを走ったら霞が関に入るまで抜かれるのも時間の問題かもしれない・・・!」
どちらにせよNSXとR33が抜きにかかるのも時間の問題だった・・・!
紗千香がとった選択は・・・!?
・・・霞が関、C1外回り方面!
渋谷線に入らずC1を走るFD!だがNSXがFDの後ろにぴたりとはりつく!
紗千香「まずい!NSXに後ろをつかれた!」
さらにR33がNSXを抜いてFDの横に入り抜きにかかろうとする!
R33の少女「これで終わりよ!」
紗千香「・・・っ!」
だが・・・!
NSXの少女「あっ、まずい!アウトに膨らんでるわよ!」
R33がアウトから仕掛けたばかりかなんとアウトへと膨らんでしまった!
R33の少女「えっ、嘘!?」
勢いあまってオーバースピード気味にアウトへ。霞が関出口の分離帯へと突っ込む危険が・・・!
R33の少女「っ!」
あわててサイドブレーキ引きスピンしてR33を停車させる!NSXは無事にR33をよける!
紗千香「危なかった・・・でも、このまま逃げ切る!」
あわや事故になりかねない場面に遭遇しつつもなんとかR33の追撃を振り切る!
NSXの少女「もう・・・ひやひやさせないでよね。後は私がやるわ!」
R33がスピンしてしまったためにバトルから離脱。残る相手はNSXとなった!
相手のNSXはR33に比べると車両重量が軽いがMRゆえに挙動がかなりピーキーとなっている。R33以上に正念場となるバトルになった!
車の性能か・・・ドラテクか・・・精神力か・・・、どちらかが勝るかの我慢比べへと突入する!
代官町出口手前のカーブに突入、FDはドリフトでコーナーを通過するがNSXもFDにぴったりとついていく!
紗千香「まさかここまでやるなんて・・・考えてなかった。ドライバーもクルマもいい感じになってる!」
NSXの少女「ノーマルなのにここまでもつれ込むなんて・・・何者なの!?あのFD!?」
お互い想定外の強さに絶句していた・・・
神田橋出入口を通過し江戸橋JCTへと入った。バトルは事実上の2周目に突入し、江戸橋JCTでFDとNSXはドリフトに入る!
互角のスピードでドリフトに入るFDとNSX!そのままサイドバイサイドに入り京橋JCTを通過する!
NSXがわずかにリードした状況で橋脚へ!
NSXの少女「今度こそ前に出させてもらうわよ!」
紗千香「なんとしても逃げ切ってみせる!」
S字に突入しいいコーナリングを見せるFDとNSX!FDはNSXの追撃を耐え再び前へ!
橋脚を超えて汐留JCT付近のトンネルのS字へ!だが・・・思わぬ結末が待ち受ける!
NSXの少女「っ!?」
NSXがアウトから仕掛けようとしたがオーバースピード気味に突っ込む!何とか体勢を立て直すものの次のコーナーを抜けた時には50mの差がつけられていた・・・!
NSXの少女「NSXなら巻き返せるけど・・・ここまでのようね」
NSXの性能なら逆転の可能性はあったがドライバーの精神力や技術は紗千香のほうが上であったためNSXのドライバーは負けを認めペースダウンする・・・。
紗千香「NSXがペース落としてる・・・どうしたんだろう」
NSXのペースダウンに戸惑うがバトルに勝利できたことに安堵する紗千香だった・・・
・・・バトルを終えた紗千香は芝公園出口で降りて営業時間外の東京タワーの駐車場へ。
紗千香「あのNSXとR33・・・思った以上に手ごわかった・・・。チューンもされていて相当の実力者だったのかな・・・?」
バトルを振り返り、和人ほどではないが強敵と感じた紗千香・・・。
そこへ先程バトルしたR33とNSXが。
NSXの少女「もしかして・・・さっき私とバトルしてたFDだよね?」
紗千香「そうだけど・・・?」
R33の少女「やっぱりそうよ!私たちが負けたっていうFD。」
NSXの少女「今日のバトル、見事だったわ。チューンされたNSXとR33相手にやるなんて」
紗千香「そっちのR33とNSXもすごかったよ。俺のFD、ノーマルなのに・・・」
R33の少女「ううん、すごかったのはあんたのほうよ。ノーマルのFDでここまでやるなんて思わなかったし、コーナリングのテクニックもよかったわ」
NSXの少女「最後まで逃げ切るって思わなかったわよ」
紗千香の実力に驚かされた2人・・・
NSXの少女「あなた・・・もしかしてMSGで話題になってる「クロス」かしら?」
紗千香「どうして・・・俺のこと知ってるの?」
R33の少女「あんたのことは周りでも噂になってるからね。それに私たち・・・SAOでキリトやアネットとよく行動してたから」
紗千香「じゃあ・・・2人ともSAO生還者なの?」
NSXの少女「そうなるわね。それに・・・あなたのこと、あなたのことがお気に入りのルチアの姉のアネットから聞いたから」
バトルしていたNSXのドライバーとR33のドライバーは和人の知り合いにしてSAO生還者だった!また、NSXのドライバーに至っては麗と知り合いで麗の妹である光から紗千香のことを知っていた!
NSXの少女「自己紹介・・・まだだったわね。私は桃野真姫。MSGではカーラっていうの。」
R33の少女「私は轟夏美。MSGではエクレールっていうわ。よろしく!」
紗千香「俺は黒雪紗千香。よろしく」
NSXのドライバーであるカーラこと桃野真姫、R33のドライバーであるエクレールこと轟夏美と知り合った紗千香。
紗千香「えっと・・・2人の車ってどのぐらいチューンされてるの?」
夏美「そうね、600馬力ぐらいはいってると思うわよ」
真姫「でも、私の家族から600馬力までって決められてるからちょっと中途半端だけど。フルチューンまでいけたなら湾岸線で敵なしだと思うわよ」
紗千香「いや、そこまでいったらC1でも敵なしだと思うよ?」
真姫「そうでもないと思うわ。私たちでも和人にかなわなかったし」
紗千香「そうなんだ・・・」
チューンされたR33とNSXは600馬力もあったが真姫の家族と夏美の家族から「パワーチューンは600馬力まで」といわれてしまい中途半端なチューンになったがそれでも十分戦闘力が高かった。また、600馬力にチューンされたNSXとR33でもってしても和人にはかなわなかったらしい。
真姫「ん・・・」
紗千香「え・・・?」
夏美「どうしたの?顔なんか近づけて?」
突然、紗千香に顔を近づける真姫。
真姫「まさかFDのドライバー・・・いや、紗千香がこんなにかわいいって思わなかったわ。あんなにかわいいのに「俺」って・・・」
紗千香「いっとくけど、俺・・・男だよ?///」
真姫「え?男なの!?男なのに和人よりもかわいい見た目して!?」
夏美「あんた、紗千香と女と思ってたの!?」
真姫「そういうあなたも紗千香のこと、男と思わなかったの!?」
夏美「私は半分、男と思ってたわよ?」
紗千香が男であると知って真姫は驚いた!和人以上にかわいい見た目で女の子とも間違われやすい外見に声も併せ持っているのだから・・・
真姫「紗千香・・・あなた、和人よりもかわいいわよ?ホットパンツとニーソックスが似合うぐらいに」
紗千香「だから、俺は男だってば!///」
真姫にこのことをネタにされ顔を真っ赤にした紗千香だった。
真姫「また機会があれば首都高かダイシー・カフェかMSGで会いましょう」
紗千香に別れを告げた真姫と夏美は愛車に乗り込み駐車場を後にした・・・
紗千香「まさか、和人の仲間に会うなんて思わなかったよ・・・。」
想定外の出会いに驚く紗千香・・・
紗千香「だけど・・・この程度ではまだ久遠さんに太刀打ちできるかわからない・・・。また走りこまないと・・・!」
ハイパワー車2台相手に勝っても目標となるライバルであるベテランドライバーの久遠を相手にするにはまだ早く、さらに走りこむことを決意した紗千香だった。高い壁を超えるために・・・