翌日・・・首都高ではイナズマシフトの拓也を倒した紗千香のことで持ちきりになっていた。
Z33のドライバー「昨日のバトル、見たか!?」
EK9のドライバー「芝浦のモニターから見てたぜ。何が何でも首都高を走り始めたばかりのFD使いの少年が「DIAMOND IMAGE」のハチロクに勝ったんだってな」
JZA70スープラのドライバー「それも初めてのバトルでだってさ・・・首都高のルーキーが初めてのバトルが強敵相手なのに初勝利するなんて・・・あんなすごいやつ・・・なかなかみないぜ」
S14のドライバー「今思えば・・・SAO事件が終わった直後に首都高にやってきた「黒の剣士」のFC、「閃光」のFDを思い出すな。あいつらも初めての首都高に初めてのバトルで初勝利したもんな。」
JZA70スープラのドライバー「確か・・・FCの少年の対戦相手が「Twister」っていうロータリーチームのメンバーで、FDの女の子の対戦相手が「Tokyo Jungle」っていうチームのメンバーだったな。初心者が相手するには厳しい相手らしいぜ」
Z33のドライバー「それほどすごいやつなのか・・・!あのFDの少年・・・どこまでやれるのか楽しみだな!」
・・・もちろんこの話はMSGでも話題となった。
MSGのプレイヤーA「最近、リアルの首都高ですご腕のFD使いが出てきたみたいだぜ」
MSGのプレイヤーB「確かにそんな話聞いたな。何が何でもリアルの首都高初めての走行なのにイナズマシフトの拓也を制して初勝利だったような・・・」
MSGのプレイヤーC「とにかく、すげーよ。あのFD使い。」
MSGのプレイヤーD「そういえば・・・もしかしてこのFD使い、「クロス」じゃね?」
MSGのプレイヤーB「そうか?」
MSGのプレイヤーA「確か・・・クロスはイエローのFDが好きだと聞いてたからな。もしかしたらそうかもしれないぜ」
黒のFC3S使いのプレイヤー「あのFD使いはクロスっていうのか・・・。MSGでもリアルでもいいから一度手合わせしてみたいな。」
首都高での出来事を聞いた黒のFC3Sを駆るプレイヤーの少年はFCに乗り込み再びコースインする・・・
・・・それから3日後の夕方。
紗千香「真白さん、ただいま。」
真白「おかえり、紗千香くん。今日は首都高に行くの?」
紗千香「うん、今から行くよ。昨日はMSGしてきたし」
紗千香は帰宅早々、私服に着替えなおしFDのエンジンキーを手にして首都高を走りに行く準備を済ませた!
紗千香「真白さん、行ってくる!」
白いへそ出し・わき出しのリブ生地のノースリーブ、黒いホットパンツ、黒いニーソックスを身に着けた紗千香はFDのエンジンを始動させ首都高へ向かう!
真白「FDと出会ってから首都高に出向くなんて・・・FDとの出会いが紗千香くんの運命の出会いなのかな?」
MSGやゲーセンのレースゲームに入りびたりの日々を過ごしていたはずの紗千香が今や首都高を走りに行く日々になっていたことにFDが紗千香を変えたのではないかと思った・・・これが、現実の首都高とVRMMOが織りなす物語の序章であることに気づかぬまま・・・・
・・・神田橋入り口へとやってきた紗千香。
紗千香「よし・・・今日も行こう!FD」
いざコースインしようとしたその時!
コンコンと窓をノックする音が・・・
紗千香「誰だろ・・・?」
ノックしたほうを向いて助手席のウィンドウを開けたら、そこにいたのはと20代前半のような女性が・・・
???「えっと・・・黒雪紗千香くんだよね?」
紗千香「ええ、そうですけど・・・」
???「昨日のバトル、私も見てたよ。すごい走りだったね」
突如現れた謎の女性も拓也とのバトルを目撃していた・・・
???「自己紹介、まだだったね。私は川端ユイ、ここを管理してるX TOKYOの一員なの。よろしくね」
紗千香「まさかX TOKYOの人と会えるなんてね・・・よろしく、ユイさん」
ウィンドウ越しから握手する紗千香とユイ。
ユイ<首都高バトル>「これから首都高行くんでしょ?期待してるわ。頑張って、紗千香くん」
そういうとユイはFDから離れていく・・・
紗千香「気を取り直して・・・行こうか、FD!」
ユイと別れた紗千香は首都高へコースインする・・・!
・・・コースインして首都高を走りこむ紗千香
紗千香「ここも結構慣れてきたな・・・今度は本格的に俺からバトル仕掛けてみようかな・・・?」
コースも慣れてきたところで自分からバトルを仕掛けようと考える紗千香・・・
すると目の前に1台のFC3Sが待ち構えていた・・・!
紗千香「FCかあ・・・あんなFCいたのかな?」
紗千香がFC3Sを目撃するや否やFC3Sはハザードランプを点滅させる・・・!
紗千香「バトルってことか。ここではバトル始められないからいったんあのFCについていこう」
バトルはX TOKYOが取り仕切るため、いったんPAに向かうことにした・・・
・・・渋谷のPAへと到着したFDとFC・・・!
紗千香がFDから降りた後、FCのドアが開く・・・。FCから降りてきたのは・・・!?
・・・
中性的な見た目をした少年・・・キリトこと桐ヶ谷和人だった。
和人「なあ・・・もしかして・・・お前がMSGで有名になってる「クロス」か?」
紗千香「どうして俺のこと知ってるの?」
和人「一応、俺もMSGっていうよりVRMMOのプレイヤーだからな。それに、お前が最近リアルで首都高を走り始めたこともMSGで噂になってるみたいだからな」
紗千香「そう・・・なんだ。」
和人「自己紹介・・・遅れたな。俺は桐ヶ谷和人、MSGではキリトって名前でプレイしてる。よろしくな」
紗千香「・・・!」
だが、和人のMSGでのプレイヤーネームがキリトと聞いた紗千香は・・・!?
紗千香「えっと・・・確か・・・SAO事件を解決に導いたあのキリト・・・!?」
和人「そうだけど、どうかしたか?」
紗千香「俺・・・SAOやったことないけど・・・でもニュースで有名になってたから・・・」
SAOはプレイしていないがキリトのことはSAOがクリアされたことを知らせる臨時ニュースや新聞記事で知っていたのだった・・・
SAO事件とはVRマシン ナーヴギアを使用した世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」(通称:SAO)がヒースクリフこと茅場明彦の手によってデスゲームへと変貌した事件でログアウトができず100層を攻略しない限り生きて戻れないというものだった(つまり、ゲーム内でゲームオーバーになればナーヴギアによって脳が焼かれリアルでも死亡するというものだった)。この事件で多数の犠牲者を出してしまうがキリトという黒の剣士の少年のプレイヤーと彼の仲間たちによってゲームクリアされ事件を解決に導いたのである。
なお、紗千香はSAO事件発生時のニュースを見てからSAOは一切プレイしておらず、ナーヴギア生産中止・回収とともにSAO事件の教訓を受けて安全性を重視したVRマシン アミュスフィアを使用するゲーム メトロストリートグラウンド(通称:MSG)しかプレイしていない。
和人「SAO生還者じゃない割にはMSG結構上手じゃないか。元からドラテク高いのか?」
紗千香「まあ・・・クルマとレースゲームが好きでゲーセンでレースゲームしたり、古いゲーム機でレースゲームもしてるから・・・」
また、紗千香はクルマとレースゲームが好きであるため、レースゲームでもドラテクが高められていき、MSGでその才能が目覚め始めている。
和人「そうか・・・けど、俺のドラテクはSAOで鍛えられた経験も詰まってるんだ。もしかしたらお前を超えるかもしれないぜ。そうだ!せっかく知り合ったんだから1回バトルしていかないか?」
紗千香「バトルなら・・・もちろん受けるよ!」
和人「そうこなくちゃな。バトルはC1内回り、谷町JCTから江戸橋JCTまで。どうだ?」
紗千香「俺はそれでいいよ」
和人「よし、バトル始めるぞ」
和人からのバトルを受けた紗千香はFDに乗り込み再び首都高にコースインする・・・
・・・
谷町JCTを出てC1に入った和人のFCと紗千香のFD・・・C1合流と同時にハザードランプが点滅する・・・!
(イメージレースBGM In Your Dream(湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 3))
そして、お互いアクセルを踏み込みバトル開始!2台は加速し始める!だが、チューンされた和人のFCが前に出る!
紗千香(独白)「和人のFC・・・きっちりチューンされてる。アザーカーのよけ方もいい感じしてる・・・!」
さらに和人はSAO生還者であるためにアザーカーの回避も上手だった・・・!
和人(独白)「あっちもいい腕をしてるが・・・問題はクルマの性能だな・・・」
一方の和人も紗千香のドライビングテクニックを認めたもののクルマの性能がほぼノーマルであることを見抜いていた・・・
一ノ橋JCTに差し掛かりアドバンテージは50m!ここから先はコーナーが入ったセクションになる!
紗千香「ここからはストレートが続かないから遅れを取り戻せる!」
逆転をここから先のコーナー区間に託した紗千香はFCについていくように芝公園S字を巧みなドライビングで通過!しかし、FCも足回りのチューンはきっちり行っているため差はなかなか縮まらない・・・!
紗千香(独白)「足回りもいい感じしてる・・・。思ったより厳しい相手を選んでしまった・・・!」
前にバトルした拓也以上の強敵をバトルの相手に選んでしまったと実感した紗千香だった・・・!
状況が変わらぬ中、浜崎橋JCT!2台のロータリーは浜崎橋のコーナーを通過!だが、スピードの伸びはFCが大きい!続く汐留のS字もFCが有利!差が開く一方だった!
和人(独白)「クルマのパワーの差が大きいか・・・MSGでは未知数だけど・・・でも、あいつの技量が進化すればクルマがノーマルでも必ず俺に追いつけるかもしれない・・・!」
しかし、普通の相手ならあっという間に離れるのに紗千香のFDは和人のFCに70mの差があろうと離れない・・・!そんなFDを見た和人は「ドラテクさえ進化すればノーマルでもどのようなハイパワーなクルマが相手であろうと勝てるかもしれない」と感じたのだった・・・!
和人「一度、MSGで手合わせしたいな!」
MSGでバトルしたいと思った和人だった・・・!
そしてこのバトルは100m近くという圧倒的な大差で和人の勝利で終わった・・・
・・・
バトルを終えた紗千香と和人は神田橋で降り、地下駐車場である八重洲出入口でクルマを止めた・・・
和人「なかなかやるじゃないか!ノーマルのFDなのに俺についてこれるなんてな」
紗千香「そっちのFCもすごいよ!チューンもいい感じだったしFCについていくのに精いっぱいだったよ!」
お互いのいいところをほめあう紗千香と和人。
和人「そうだ!それだけドラテクがいいならMSGでバトルしてみないか?」
紗千香「えっ?MSGで俺とバトル?」
和人「ドラテクはたぶん俺と互角かなって思ったんだし、MSGのお前のFDならチューンもされてるし条件は同じだろ?」
MSGでの
和人「それに、俺の仲間も紹介したいからな!」
紗千香「わかった!明日の夜にMSGにインするよ!」
和人「よし、明日の夜にMSGの八重洲PAに集合だ。また会おうぜ!」
バトルと仲間の紹介を約束した和人はキリトとしてのMSGでの再会を誓いFC3Sに乗り込んで首都高に入らずに駐車場を後にする。
紗千香「同じ条件であのキリトとバトルか・・・ちょっと楽しみだね」
MSGでのキリトとのバトルに心躍らせる紗千香・・・
紗千香「せっかくだから八重洲線からC1内回り1周走ろうかな。」
FDに乗り込みC1内回りに向けて首都高へとコースインする!バトルの相手を求めずただC1を走るために・・・!
新たなる好敵手との出会い、それは新たなる仲間との出会いの序章なのかもしれない・・・!