ソードアート・オンライン~漆黒の鴉~ 作:Blood Fang
茅場からのデスゲームの説明が終わり、俺はシノンを連れて裏路地に行った。
そして、俺は今までに無いほど真剣にシノンに言う。
「このゲームで生き残るには、ひたすらレベルを上げていくしかない。それに、VRMMORPGが供給するリソース、つまり俺達が得られる金や経験値は限られてる。そして、ここ一帯はビギナーたちが、狩りつくしてしまうだろう。だから、俺は次の町に行こうと思う。お前もついてこい。俺は道や危険なポイントも全部知ってるから、次の村に安全に辿りつける。」
「ねぇ...,ジンはどうしてそこまで冷静でいられるの...。」
シノンは、涙を溜め、今にも泣きそうな声で言う。
「こんなときは、感情的になったらダメだ。こんなときだからこそ、冷静にならないとな。」
そして、俺は一拍おいてシノンに向かって、
「それに、俺がお前を守ってやる。」
その言葉にシノンは顔を赤らめた。
「ジンそれ、本気で言ってるの。」
「あぁ、俺は必ず現実に返してやる。」
シノンは俺に抱きついて、泣きながらこう言った。
「ありがとう……」
そのままシノンは俺の胸の中で泣いていた。
泣き止んだシノンは顔を赤らめて、
「.....ごめんなさい。いきなり泣いたりして。」
「別に謝ることじゃない。それより、結局どうするんだ?」
「一緒に私も行くわ。だって、ジンが守ってくれるんでしょ。」
微笑みながら言った。
「当然だ! もう遅いし、急ぐぞ!」
なんとか夕陽が消え去る前直前に«ホルンカの村»についた。
「シノンは宿で休んどいてくれ。」
「俺はちょっと用事があるから。」
シノンから、「ジン」と呼ばれて、振り向いた。
「ちゃんと帰って来てよね。」
「おう。また後でな。」
そう言って俺は、村の奥にある一軒の民間に行く。
入ろうとすると、後ろに中性的な顔つきの女性?がいた。
「あんたも元βテスターか。」
「そんなこと知っていることだろ? 何いってるんだ。」
俺があった女性プレイヤーはシノンだけ。
他には男性プレイヤーのキリトか、クラインのどっちかだけど、βテスターだったのは
「お前...、もしかしたら、キリト?」
「そうだって! 気づいてなかったのか?」
あぁ、だって主人公みたいな顔つきをしてるやつが、女みたいな顔だなんて...
そう思いながらキリトの顔を見ると
「ハァ...」
「おい、人の顔を見てなにため息ついてるんだ。」
「だって、パーティー組んでた奴が、女見たいな顔だったなんて...。」
「ひでぇ。」
「まぁいい、クエスト一緒にやろうぜ。」
「じゃあ、よろしく、ジン。」
俺達は中に入ると<村のおかみさん>が振り向き、
「こんばんは、旅の剣士さん。お疲れでしょう、食事を差し上げたいけれど、今は何もないの。だせるのは、一杯のお水くらいのもの。」
「それをくれ。」
「それでいいですよ。」
俺達は水を飲み干し、クエストの発生まで待つ。
クエスチョンマークが出たので、俺が、
「何かお困りですか?」
おかみさんの話が終わり、二人で«リトルペネント»を狩りに行く。
「行くぞ、ジン」
「さっさと、終わらせようぜ。シノンを宿で待たせてるし。」
そう言いながら、森の中に入っていった。
「案外、早く終ったな。なぁ、キリト」
「そうだな、やっぱり運がいいな、俺達。」
普通なら時間がかかるクエストなのだが、1時間で終わった。運がとても良く、実つきの«リトルペネント»がたくさんいた。実つきを割った独特の匂いがしたので、誰かが割ったのだろう。こんなチャンスはめったにないので、俺達は実つきをたくさん倒した。お陰で俺は6個、キリトは4個手にいれた。おかみさんにそれを渡して、<アニールブレード>を手にいれた。
「キリト、今日はありがとうな。」
「こっちも助かったよ、またな。」
「おう、また今度会おう。」
たくさんの収穫もあったし、シノンがいる宿に行くか。
宿に行ったのはいいんだが...
「シノンさん、何で俺は正座をさせられているんでしょうか。」
「何で、こんなに遅かったの? 私を守ってくれるんじゃないの。」
「いや~、それはですね。クエストをしていて...」
その言葉を言ったら、細剣を持ってソードスキルを....!?
「やめてください、シノンさん。一回何でも言うことを聞くので、許して。」
「.....一回......何でも言うことを....聞く」
剣を納めてくれたが、なんか自分で自分の墓穴を掘った気がする。
シノンが、頬を赤らめて言う。
「じゃ、じゃあさ、ジン。当分一緒にパーティー組んでやろ。」
シノンに上目遣いで頼まれた。
シノンの事なので、もっときついのかと思っていたけど、このぐらいなら、いいか。そう考えていると、
「駄目だった?」
と落ち込んだ表情で言われる。すぐに弁解をするために言った。
「全然大丈夫だ。明日から行くんだろ。」
「うん、お願いね。じゃあ、おやすみなさい、ジン。」
「おやすみ、シノン」
俺達はそれぞれのベットに入り、深い闇の中に潜った....。
少し遅くなってすいません。
今回はいつもより多く書きました。この調子で頑張って行こうと思います。