復讐の刃   作:彼是

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諸事情により遅くなりました。
飲み会が多すぎる。


圧倒

「な、なんだ…あれ…」

 

 ダイはピサロが黒の核晶を融合するのを見ているしかなかった。

 

「……」

 

 ギョロリとバランを見たピサロは徐に二本になったネクロスをバランへ振り下ろす。

 

「ッ!?」

 

 その剣圧にバランは驚きを隠せなかった。先ほどとは別物。

 黒の核晶が爆発せずピサロに取り込まれ完全な化け物になった。

 

(…しかしッ!!)

 

「フッ…!!」

 

「!!?」

 

 バランは剣を白刃取り、叩き折る。竜魔人の紋章閃を放ち顔面を吹き飛ばす。

 

「……人間のまま死んでいればよかったものを……」

 

 あっさりと片付けたバランは次の標的をミストバーンに意思を向けた。

 

「!?危ないッ!!」

 

「なにッ!?」

 

 ダイの一言にバランは攻撃を辛うじて避ける事が出来た。攻撃していたのは首を失い、死んだはずのピサロだ。

 身体が緑に変化し、腹の部分には顔が浮き出てくる。更に首があった部分からもう一つ頭が生えてくる。

 

「あ、ああぁ……」

 

 上部の頭には鬼眼を持ちと同じ両角が生えていた。

 その進化にダイから言葉が漏れる。

 

[バ、バカな……この気配は……]

 

 ミストバーンはこの中で一番バーンに近い。バーンの圧倒的な強さを知っている。そしてその気配も……バーンの魔法力を吸った黒の核晶を吸収したピサロはバーンの気配を持っていた。

 

《……バラン……死ね……【ビックバン】》

 

[「「ッッ!?」」]

 

 ピサロが腕を重ねるとまばゆい光と共に凄まじい爆発が起きる。極大爆裂呪文(イオナズン)と比べるのもおこがましい威力にバーンパレスはボロボロになり、竜闘気(ドラゴニックオーラ)で耐えたダイとバランは壁に叩き付けられる。

 

[…き、貴様ッ!?]

 

 ミストバーンにはダメージが無いようだが激情していた。

 

 

 

 

 

「よい……ミストバーンよ。戻って来い…」

 

 

 

 

 

[!?………]

 

 ミストバーンはピサロをキッと睨むと姿を消す。ミストバーンの心情ではこの姿を見たダイ達を消したかったが大魔王の命令は絶対だった。

 

 

 

 

 

「ググッ……だ、大丈夫かダイ?」

 

「う、うん……でも…」

 

 竜魔人になったバランでもあっさりと吹き飛ばされた技に二人は驚きを隠せない。

 

(な、なんと言う威力だ……アレを連発されれば勝てない…!!)

 

 敵が今まで戦った中でも最大源に強敵なのは瞬時に理解した。

 

「………!!」

 

 近くに刺さっていた真魔剛竜剣(武器)を装備し、竜魔人になってからバランは初めて構えた。

 

《【地獄の業火】》

 

 二つの頭から魔界のマグマが温く感じる程の高温のブレスが吐き出される。

 その高温は真魔剛竜剣を少し溶かしバランの肌を焼き尽くす勢いで襲いかかった。

 

「!?ハアアアアッーー!!」

 

 負傷したダイにこれ以上ダメージを与える事は危険だと判断したバランは竜闘気(ドラゴニックオーラ)を全開にして切り裂く。

 

「バ、バランッ!!」

 

 目の前で庇われ焦るダイ。地獄からの灼熱の炎が竜魔人の圧倒的な防御力を貫き、少しずつ皮膚が焼け爛れる。

 

「グッ……ググ……ガアアァッ!!!」

 

 地獄の業火の威力を上空に逸らし辛うじて耐え切ったバランは肩で息をする。その威力に身体中に火傷が出来るに。しかしその再生力で少しずつ回復はしている。

 

「だ、大丈夫?」

 

「ダ、ダイ…逃げろ…」

 

「えっ!?」

 

 ダイはバランの焦りように心底びっくりする。ダイにとって彼は特別だった。

 急に父親だと言い、仲間を傷つけ、死闘を繰り広げた。

 大魔王バーンとは戦った事は無いがダイの中ではバランが最強だ。

 そんな彼が逃げる事を選択した。その言葉が信じられなかった。

 

「二人で戦えば…!!」

 

「……お前に()を殺せるのか?」

 

「っ!?」

 

 あの見た目だが元は人間だ。ダイは人間を殺したことは無いだろう。バランとは違って……

 

「早く行けっ!!」

 

 再度攻撃を仕掛けるピサロを察知し、武器を構え突撃するバラン。

 

《【ジゴスパーク】》

 

 ピサロの腕を天に掲げると空間が割れ、地面から途方も無いエネルギーが噴出す。黒い雷と思えるエネルギーの塊が全てをなぎ払おうと暴走する。

 空間が割れる程のエネルギーがバーンパレスを破壊していく。

 

「ぐああああッ!!!?」

 

 今まで受けた事が無い程のダメージを受けるが後ろにいるダイにはダメージが無い。

 竜魔人のバランですらこのダメージだ。ダメージを受け竜魔人でも無いダイではひとたまりも無いだろう。

 

「う、うおおおぉッ!!」

 

 ダイが竜闘気(ドラゴニックオーラ)でバランの負担を軽減しようと力を注ぐ。辛うじて耐える事が出来たようだがバランの全身は爛れ、左目は熱で焼け白くなっていた。

 

「あ、ああぁ……」

 

 二人は余りのダメージに墜落し地面に叩き付けられる。

 比較的軽度なダイはバランに駆け寄るが一目見てわかる。大怪我だ。超回復もそれほど機能していない…もう戦える状態ではない。特に回復呪文が使えないダイではこれ以上対処のしようが無い。

 

 

 

 

 

「…………これは………」

 

 魔界を知るキルバーンですら驚愕した。あの竜魔人を圧倒する。ここまでの強者はキルバーンは一人しか知らなかった。

 

「ふふふ……」

 

 ミストバーンへ封印を施し、上機嫌で映像を見ていたバーンは思わず笑いが出ていた。

 

[…………]

 

 封印されいつもの様に無言を貫くミストバーンだが内心は複雑だった。

 バーンに泥を塗り、黒の核晶を取り込んだ男……その男がバーンに近い力を得た。その真実に思う事があったのだ。

 

「……さあ、どうする竜の騎士よ。このまま殺されるか?それとも……」

 

 バーンには切り札がある。今のままではピサロには勝てないだろう。それほどにピサロは強い。

 もしもピサロが生き残りバーンに牙を剥いた時にはバーンは本気を出さざる追えないだろう。




実はちょっと出来に納得がいってません。
もっと戦闘というかうまく描写したかったんですが今の自分ではこれが限界でした……いつか書き直したいですね。
後2話ぐらいですかね。次回もよろしくお願いします。
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