薄い本がたくさん出てくるね!え?もう出てる?
*セイレーンですが原作やアニメみたいに大きくありません。
駆逐艦や軽巡洋艦がリオレイアぐらいで
重巡洋艦がディアブロスぐらいで
戦艦、空母がグラビモスぐらいで
敵艦載機はランゴスタぐらい……アバウトかな…?
Inアステラ、食事場
Sideプリンツ・オイゲン
ダンケルク「指揮官、アステラである材料で作ってみたのだけど…どうかしら?」
指揮官「おぉ!これはうまいっ‼」
食事場でダンケルクが作ったドーナツに指揮官は舌鼓を打つ。指揮官だけでなくライリーやディアスも美味しそうにドーナツを頬張っていた。
ライリー「ひゃああうまいいいっ‼」
ディアス「このチョコ味も美味しいね!」
ダンケルク「うふふ、良かった。まだ沢山作ってあるから、みんな遠慮なく食べて。」
ホーネット「やったー!それじゃいただきまーす‼」
ユニコーン「うん!おいしい…!」
ダンケルクの言葉にホーネット達もドーナツを美味しそうに食べ始めた。テーブルカウンターには籠に山ほど積まれたドーナツ…あんた、どれだけ張り切って作ってたのよ…
トラ「うまいっ‼うますぎるにゃっ‼」ガツガツ
ベニマル「にゃー、これなら何個も食べれるニャ」
ケント「Hey!お茶を持ってきたよ!」
シェフィールド「変わった名前のお茶でしたが…なかなかいい香りです」
指揮官&ディアス「うますぎるっ‼」ヒャッハー
オイゲン「はあ……」
暢気すぎる指揮官達にため息ついていたら指揮官は不思議そうに首を傾げて私にドーナツを渡してきた。
指揮官「ん?オイゲンも食べないのか?」
オイゲン「食べるけども…それよりもやることあるでしょ?」
ドーナツもいいけどそろそろ出撃をしたほうがいいのではないだろうか。ふとそこへいつの間にか離れていたシドがドーナツを食べながら戻ってきた。指揮官達を見るとやれやれとため息をついて肩を竦める。
シド「お前達…」
そうね、ここで油売ってる場合じゃないわ。これで出撃がry
シド「総司令から連絡だ。鎮守府が完成したぞ。皆で見に行こう」
オイゲン「」ズコーッ
そっちか!?というかこのタイミングで鎮守府が完成したのね!?ほ、本当に3日で完成させちゃった…
指揮官「まじか!こうしちゃいられない。皆でお披露目だっ!」
ディアス&ライリー「おーっ‼」
そう言うや否や3人は駆けだしていった…ドーナツを両手に、しかも食べながら。
シド「やれやれ…仕方のない奴だ」
オイゲン「そ、そうね…まったく」
シド「籠ごと持って行けばいいものを」つドーナツが入った籠
オイゲン「そっちかよ!?」ズコーッ
___
Sideダンケルク
最近造られたリフトで降りたら…数日前は陸地に乗り上げた大きな木造船が何隻かあった開けた広い場所だった所がそこには船の形やその部位の面影がある残った大きな建物がいくつもある場所へと変わっていた。
ダンケルク「これが…」
ジャベリン「わ、私達の寮もできちゃってるー!?」
カッシン「すごい…」
オイゲン「だからここの人達はいろいろおかしいって…!」
オイゲンやジャベリン達も目を丸くして驚いていた。それもそうだ、たった3日で完成するとはだれも思いもしないわ。今回建造されたばかりの瑞鶴達も驚きを隠せていない。
総司令「ははは…これが君たちの鎮守府だ。どうだ?なかなかいい造りだろう?」
総司令が満足気に私達に笑いかけてきた。総司令だけでなくこの建造に携わった研究員やハンター、技術班達もみんな嬉しそうに笑っていた。
指揮官「総司令…皆さん、ありがとうございます‼」
総司令「なに気にするな。君は彼女達の指揮を頼んだぞ?まずは執務室から案内しよう」
総司令はアステラの流通エリアと繋がっているKAN-SEN達の寮よりも一回り大きめな建物へと案内する。そこは指揮官やハンターや調査員達が集めた調査資料や書物を収めた図書室、採取した鉱石や素材やアイテムを保管する倉庫と保管庫、そして私達の為の食堂があった。
階段を上ること3階。そこはシドさん、ライリーさん、ディアスさんのお部屋があり、一番奥に執務室と書かれた部屋があった。
総司令「ここが執務室。そしてソルト、お前の部屋だ」
普段の鎮守府の執務室と同じ家具があるが部屋は広い。4つの机、ふかふかしたソファー、見たこともない色鮮やかな昆虫の標本や花が飾られた棚、古そうな本が幾つも入ってある本棚があった。その奥にドアがあり、その先が指揮官のお部屋なのだろう…
ケント「ふふふー、さっそく指揮官のお部屋におじゃましまーすっ!」
ニーミ「あっ、勝手に開けたらダメですよ!?」
興味本位でケントが指揮官のお部屋を開けた。指揮官がいるのにいいのかしら…
ソードマスター「む…?」ハンモックで寝てる
ケント&ニーミ「」
ポートランド「し、指揮官のお部屋に変な鎧の人が!?」
指揮官のお部屋にもうすでに先客が!?しかもとても寛いでる!?
総司令「こら。なに先に寛いでいるんだ」
ソードマスター「すまんすまん、彼らが来るのを待っていたのだが…とても居心地よくてな」ポリポリ
デンバー「あの人も指揮官のお知り合い…?」
指揮官「いや、あの人は1期団のハンターさんだ。皆からはソードマスターって呼ばれてるよ」
スモーリー「なんかかっこいい…!」
ジャベリン「か、変わった人が多いですね…」
オイゲン「色々とおかしいのよ…」
指揮官「鎮守府も完成したことだし……」
そうね、これで指揮官も安心して指揮もできるわ。私も俄然やる気が出てきた!
指揮官「祝わなきゃな‼」
ダンケルク「」ズコーッ
ええっ!?そ、そっちなの!?
ディアス「パーティーしよう!ディナーなら任せて‼」
ライリー「ヒャッハーッ‼レッツパーリィーッ‼」
シド「肉焼かないとな…」
ディアスさん達もパーティーをやる気満々ね…でも
オイゲン「出撃は?」
オイゲンが腕を組んでギロリと指揮官達を睨む。指揮官達は即座に土下座した。
指揮官&ディアス&ライリー&シド「「「「すいませんでした」」」」
オイゲン「まったくもう…」
____
inアステラ鎮守府_執務室
Side瑞鶴
指揮官「さてと…これより新大陸近海の出撃任務を開始する…これでいいんだよね?」
オイゲン「いちいち聞かないの…」ヤレヤレ
オイゲンはため息をつきながらも楽しそうに笑っていた。彼女曰くこれでようやく本格的な鎮守府としてスタートをきれたことが嬉しいとのこと。
アステラの流通エリアで二足歩行でしゃべる猫…アイルー達とほんわかしてたライプツィヒと長良と、『馴れ合うつもりはない』と言ったつもりが指揮官とディアスさんに耳と尻尾をモフられて警戒して離れていた江風を呼び戻し、作戦会議が開かれた。
総司令「これを見てほしい」
会議に同席していた総司令が大きな海図をボードに貼り付け、地図上で南西の方角にある島を指さした。
総司令「この島はかつて新大陸に向かう航路で補給と休息をとっていた場所だ」
ソードマスター「人口も多い島で我々がかつていた場所、旧大陸と交易をしており調査団にとっても大事な所だったのだ」
ライリー「資料によればその島をつないだ航路が新大陸へ早めに到着できてたとか」
総司令「うむ。天候の条件が良ければ往復で…早くても1週間とその半分ほどだ」
ソードマスター「そのため多くの物資を運ぶ事ができたのだが…」
オイゲン「セイレーンが現れて状況が変わったのね?」
総司令とソードマスターは大きくうなずく。
総司令「黒い船の形をした物体…セイレーンが突然現れ、我々の船を襲撃し始めた」
ソードマスター「船こそは沈むことなく被害は最小限で済むのだが…中の物資がやられてしまってな。何よりも火薬を運んだ時が一番危うい」
ホーネット「ね、ねえ…普通セイレーンに襲われたら船って沈まれちゃうんじゃ?」ヒソヒソ
ダンケルク「ここの船は普段私達の知る船とは性質がかなり違うみたいよ…」ヒソヒソ
長良「性質って…色々とツッコミどころがあると思うんだけど…」ヒソヒソ
少し焦げた跡がつくぐらいで済むとか……ちょ、ちょっとおかしすぎじゃない?木造船なのに…
総司令「物資の安全の確保の為に航路をやむなく変えることなり、日数もかかる航路へ変更になったのだ。それにその島も交易が減らされて困っている」
指揮官「ふむ…まずはそこの海域の奪還が当面の目標だね」
オイゲン「そうね。そこから始めましょ」
指揮官「そうと決まれば…近海出撃と哨戒任務だ。えーと…近海出撃の艦隊は前衛の旗艦はオイゲン、後衛の旗艦は瑞鶴。そしてダンケルク、デンバー、江風。哨戒任務の第二艦隊は前衛の旗艦はライプツィヒ、後衛の旗艦はホーネット。そしてユニコーン、ジャベリン、ケントだ」
私も早速の出撃のようね…新大陸の海は初めて見るけど、腕が鳴るわね‼
デンバー「よし…‼頑張らないとね‼」
ダンケルク「張り切ってやるわね…!」
ライプツィヒ「あわわわ…‼わ、わ、私が旗艦ですか!?」
ホーネット「あははー、早速旗艦だ。任せてちょうだい」
ジャベリン「ら、ライプツィヒさん、深呼吸です深呼吸!」
ケント「Yes‼頑張ろうね!」
ユニコーン「おにいちゃん、ユニコーン頑張る!」
江風「……」
シド「緊張してるのか?」モフッ
江風「ひゃうっ!?…み、耳をモフるな‼だから馴れ合うつもりはry」
ディアス「モフモフしちゃえーっ!」
ライリー「どれ、俺もモフモフさせてもらおうか」ニッコリ
江風「こ、断るっ‼し、指揮官!早く出撃させろ‼」
指揮官「えー…まだダンケルクのドーナツを食べきってないよ?出撃前に皆で食べよ?」モグモグ
オイゲン「まだ食べてるの!?」
総司令「これは美味いな。後で皆にも食べさせてやろう」モグモグ
ソードマスター「新しいものはよくわからん……だがこれはうまい」モグモグ
オイゲン&瑞鶴「「」」ズコーッ
ま、まさか総司令達も呑気に食べてるとは……オイゲンの言う通り、ここの人達って変わってるわね……
___
in新大陸近海
Side瑞鶴
瑞鶴「いやー…指揮官ってかなり心配しすぎよ」苦笑い
オイゲン「仕方ないわ、ああいう性分だもの」ヤレヤレ
ダンケルク「でも心配してくれるのは嬉しいわ」
母港から経て近海へと駆ける中、私とオイゲンとダンケルクは出撃前の指揮官の様子を思い出して苦笑いしあう。
出撃前になると指揮官ったら物凄くそわそわしだして『回復薬』とか『回復薬グレート』とか『生命の粉塵』などハンター達が使うアイテムを渡そうとしてきたのだ。オイゲンが『だからいらないってば』と返して出撃し振り返ってみたら埠頭で指揮官がそわそわしながら見送っていた。
デンバー「そわそわしてる様子、とても面白かったね」
江風「まったく…戦うのは私達だというのに、見た目に反して落ち着きのない奴だ」
オイゲン「それもそうだけど…少し違うわね」
オイゲンの言葉に私と江風は首を傾げる。
オイゲン「指揮官達は相手は違えど私達と同じように戦う。同じように死線を乗り越えた身だからこそ私達を気にかけているのよ」
江風「…お前にしてはえらくあいつを肩に持つな」
オイゲン「当たり前じゃない。山のような巨大なモンスターに出くわし、それに動じない指揮官を見たのだから」
オイゲンは苦笑いしてどこか遠い眼差しをした。まるで「もう出くわすのはごめんだ」とでも言いそうな顔をしている。それはよほどの巨体なのだろうか……
\ブオォォ~ン/
っと、飛ばしていた偵察機が戻ってきた。目を瞑り偵察機が見てきた光景を確かめる……数百メートル先、11時の方向に黒い船の形をした物体が見えた。
瑞鶴「敵艦隊発見よ!駆逐艦Pawn3隻、軽巡洋艦Knight1隻‼」
見つけた方角からセイレーンの艦隊が向かってくるのが見えた。こちらにはまだ気づいていない、いい機会だ。
オイゲン「よし、先手を打つ!瑞鶴、ダンケルク‼」
瑞鶴「任せてちょうだい!」
ダンケルク「手加減はしないわ!」
オイゲンを先頭に前衛が敵艦隊へと駆ける。それと同時にダンケルクは主砲を敵艦へ照準を合わせ、私は艦載機を数機発艦させる。
瑞鶴「さあやってちょうだい!」
飛んで行く艦載機達は上空からセイレーン艦隊へと奇襲をかけて爆撃を始める。反応が遅れたセイレーン艦隊は反撃と回避ができないまま爆撃をくらう。水柱が上がる中で駆逐艦Pawnの2隻は黒煙をあげているのが見えた。手応え有りね!
奴らが対空砲で艦載機を落とそうとしている間にオイゲン達が砲撃可能の範囲内に辿りつく。
オイゲン「隙だらけよっ‼」
オイゲンが黒煙を上げている1隻の駆逐艦Pawnへ主砲を放ち、敵艦は爆発を起こして撃沈。彼女達の奇襲に気づいた残りの敵艦が弾幕を放つ。
オイゲン「デンバー、江風っ‼」
デンバー「オッケー‼」
江風「分かっている!」
オイゲンの合図に二手に分かれて弾幕を躱していく。オイゲンはただ一人、敵の砲撃を躱しながら敵陣へ突っ込んでいった。残りの駆逐艦Pawnと軽巡洋艦Knightは突っ込んできた彼女を集中狙いで撃っていく。
江風「手ぬるいぞ‼」
デンバー「こっちにも気にかけないとね!」
その間にデンバーと江風が2隻の駆逐艦Pawnへと主砲を撃つ。弾幕が直撃して敵艦から炎が上がる。
江風「これで葬ってやる!」
江風が魚雷を発射させた。5つの魚雷は白波を切って勢いよく迫り、2隻の駆逐艦Pawnへと直撃させて撃沈させる。
一方のオイゲンは軽巡洋艦Knightの砲撃を躱し続けていた。彼女は不敵な笑みを見せてにやりと笑う。
オイゲン「あんた、私に集中してるのはいいけど……隙だらけよ?」
ダンケルク「くらいなさいっ‼」
その隙を狙ってダンケルクが主砲を放った。勢いよく放たれた砲撃は勢いよく飛んで敵艦へと見事命中。大きな爆発を起こして撃沈する。海へと沈んでいく黒煙を見てオイゲンは背伸びをした。
オイゲン「ふぅ…ひとまずは片付いたわね」
ダンケルク「まったく、また無茶して…」
瑞鶴「まあ私達の勝利だしいいんじゃない?」
敵艦隊を撃破し、私は指揮官に連絡を入れるために無線をつないだ。
瑞鶴「指揮官、敵艦隊撃破したよ!」
シド『む…ご苦労』
あれ?指揮官が出てくると思ったらシドさんが?
総司令『これで遠くにいる彼女達と繋がるのか?』
ソードマスター『うぅむ……新しいものはよくわからん』
瑞鶴「ちょ、そ、総司令!?それにソードマスターさんまで!?」
オイゲン「ちょっと、指揮官はどうしたのよ」
ライリー『めっちゃそわそわして執務室の中を何往復してる』
指揮官『あぁ…だ、大丈夫かな?だ、大丈夫だよな…?』ソワソワ
瑞鶴&オイゲン「はぁ…」
私とオイゲンは顔を合わせて苦笑いをした。まだ心配していたのね…今回は第二艦隊も任務で出撃してるから更にそわそわしているようだ。
オイゲン「指揮官?このまま出撃を続けるわよ?」
指揮官『お、おう!気を付けてな‼絶対に気を付けてな‼』
し、心配過ぎだってば……
__数10分後__
瑞鶴「むっ!敵艦隊発見!」
この後軽巡洋艦2隻、駆逐艦2隻の敵艦隊を発見し撃破し、更に進んでいくと再び敵艦隊を発見した。だけど今回は少し変わっている…駆逐艦や軽巡洋艦よりもひときわ大きい黒い船の形をした物体がひとつ。
瑞鶴「駆逐艦Pawnが4隻…重巡洋艦Bishopが1隻‼」
指揮官『むむ?これまでとは変わったやつがいるのか?』
オイゲン「ええ、今度は軽巡洋艦よりも火力がある重巡洋艦ね。さっきのと比べて少し手強いわよ?」
指揮官『む、無理だけはしないでくれよ?』
オイゲン「それ指揮官が言える事かしらっ!」
瑞鶴「先手必勝!私も行くわ!」
敵艦隊が砲撃を開始するよりも早く敵艦へと向かったオイゲンに続いて私も刀を引き抜いて駆けた。その時、重巡洋艦Bishopが主砲をこちらに向けてきた。
オイゲン「気を付けなさい!来るわよ‼」
オイゲンの注意と同時に重巡洋艦Bishopが主砲を放ってきた。火力のある相手だからこれだけはくらわないようにしなきゃ!
瑞鶴「っと!」
オイゲン「っ!」
私とオイゲンは重巡洋艦Bishopの主砲を躱す。この勢いのまま行こうと思ったら敵駆逐艦が重巡洋艦Bishopを守るように前へ進みだし、砲撃をし続けながら一斉に魚雷を発射させてきた。
オイゲン「ちっ、癪ね!」
瑞鶴「わわわっ!」
向かってくる弾幕と魚雷を躱すがその間にも重巡洋艦Bishopは下がっていく。このまま離れて狙い撃ちされてはまずい。でもそれよりも魚雷と敵駆逐艦を切り抜けないと…!
江風「まったく、世話の焼ける!」
江風が魚雷を発射させて敵の放った魚雷を相殺させた。
瑞鶴「江風、助かったわ」
江風「私を置いて勝手に先走るな!」
江風はプンスカと私とオイゲンに怒りつつ迫る弾幕を躱しながら敵陣へと駆けて行った。
オイゲン「ふふ、そうこなくっちゃね…!」
オイゲンは不敵な笑みをこぼして江風に続く。あちゃー…二人ともスイッチ入っちゃった。その間にデンバーとダンケルクが追いつく。
デンバー「やれやれ…好戦的な人たちだ。私も負けていられないね!」
ダンケルク「ふふ、援護は任せて」
デンバーとダンケルクも敵陣へと向かう。これは私も後れを取ってはいられないわね…!
瑞鶴「さあ…さっきのお返しよ‼」
先ほどの弾幕のお返しと言わんばかりに私は艦載機を発艦させていく。空を駆ける艦載機達は一斉に爆撃を開始し前衛にでた4隻の敵駆逐艦の弾幕を打ち消しながらへ直撃させた。そのうちの2隻は撃沈したが残りの敵駆逐艦は黒煙を上げながら江風とオイゲンを狙い撃つ。
デンバー「こっちこっちーっ‼」
その隙にデンバーが側面から主砲を撃ち、1隻の駆逐艦Pawnを撃沈させた。止まることなく敵重巡洋艦へと向かうが重巡洋艦Bishopが二人にを狙って主砲を放ってきた。狙いの先は先頭にいる江風だ。
江風「っ‼」
江風はすかさず黒刀で敵の砲撃を受け止めた。大きく下がりながら震える刃で上空へと逸らさせる。砲撃は上空へと飛んで爆発を起こす。江風は反動で動けず、そんな彼女を狙って駆逐艦Pawnが砲撃を放った。
ダンケルク「させない‼」
そこへダンケルクが江風の前に立ち、艤装で弾幕を防ぐ。煙が舞い上がるが艤装に傷はなく、ダンケルクはすかさず主砲を撃ち敵駆逐艦を撃沈させた。
ダンケルク「大丈夫?けがはない?」
江風「…すまない」
反動が静まり江風はゆっくりと立ち上がり、先へと進んでいったオイゲンへと視線を向けた。さっきまで笑みを浮かべていた彼女だが今は無表情ながらもキッと睨みながら重巡洋艦Bishopへと砲撃をしていた。
瑞鶴「ったく、見かけによらずお人よしなんだから!」
デンバー「よーし!いくぞーっ!」
江風「…っ!」
私達は彼女に続いて敵艦へと迫る。その間にも敵重巡洋艦はオイゲンへと主砲で狙いを定めていた。
ダンケルク「撃たせないわよ!」
放たれる前にダンケルクが先に主砲を放った。弧を描いてとんだ主砲の弾は敵艦に直撃し砲撃を阻止させる。
デンバー「いけいけーっ!」
江風「先ほどのお返しだっ‼」
デンバーと江風が側面から砲撃を放つ。敵艦から黒煙が上がるが、まだまだ。もう一度主砲を放とうとしている。
オイゲン「させると思って?」
オイゲンが主砲を撃った。主砲は見事に直撃し、敵艦から炎をが舞い上がる。
オイゲン「瑞鶴っ!」
瑞鶴「任せて‼
艤装を回転させて刀と繋ぐ。艦載機、爆撃機の火力を刀に込めて炎のように赤くなった刀を構えて一気に駆けた。
瑞鶴「はあああああっ‼」
敵艦から放たれた主砲を躱し、迅速に迫る。狙いを定めて刀を横へ振るう。
一閃。横へと斬られた敵重巡洋艦は爆発を起こして撃沈した。私は刀を収めて一息ついた。
瑞鶴「……ふぅ、戦闘終了。私達の勝ちね」
デンバー「かっこよかったよ瑞鶴!」
オイゲン「なかなかやるじゃない」
江風「ふん……」
瑞鶴「て、照れるなー…指揮官、艦隊の勝利よ」
指揮官『よ、よかったー…皆ご苦労様。先ほど哨戒任務をした艦隊も戻って来たよ。瑞鶴達も帰っておいで』
オイゲン「ええ…私達も帰艦しましょ」
_____
inアステラ鎮守府_母港
Sideデンバー
指揮官「みんなお帰りー‼」ノシ
母港へと帰ってきたら指揮官達が手を振って待っていた。嬉しそうに手を振る指揮官にオイゲンはやれやれと苦笑いをする。
オイゲン「まったくもう。指揮官、前も言ってたけど執務室で待ってなさいってば」
指揮官「えー…帰ってくるオイゲン達を待っていられないよ」
オイゲン「少しは我慢しなさい」
ため息をついて小突くオイゲンだが少し嬉しそうだ。
ディアス「みんなお疲れ様。食堂で美味しいごはんができてるよ!」
ライリー「先にホーネット達も食べてるからゆっくりしていってね!」
シド「…風呂も焚いてる」
指揮官達がやらなくていいのに…でも確かに嬉しいな。ふとそこへ明石がやってきた。
明石「指揮官、お疲れ様だニャ」
指揮官「およ?明石、どうした?」
明石「総司令から聞いたニャ。鎮守府が完成したって」
そういえば明石はお披露目の間に流通エリアに行ってたね…よくみれば彼女の後ろには沢山の書類を持っているアイルー達がついてきている。
指揮官「確かにそうだけど?」
明石「さっそく指揮官達にやってもらいたいことがあるニャ」
アイルー達にお願いして指揮官に沢山の書類を渡す。
指揮官「あ、あのー…明石?これ何?」
明石「今日までの報告書やその他諸々の書類ニャ。溜まった分きっちりやってもらうニャ」
指揮官「え、ちょ…ディアス、助けry」
指揮官が振り向くとディアスさん達は逃げている最中だった。
明石「逃がすにゃーっ‼みっちりやってもらうニャ‼」
どこからともなくアイルー達が駆けだしてきてディアスさん達を捕まえる。
指揮官「あ、あの…俺達、明日は大蟻塚の荒地に…」
明石「つべこべ言わずにやるニャ」
指揮官「/(^o^)\ナンテコッタイ」
ああ、この様子だと徹夜になりそうだね…
アニメの瑞鶴のエンチャント流星スラッシュ(?)はかっこいい。
フィニッシュしたら敵は爆発四散するんだろうな…(オイ