追加モンスターは何かな。ミラボレアス…じゃないよね?
inアステラ鎮守府_本館
Side調査班リーダー
朝早朝から賑わう流通エリアとは違ってここは静かだ。まだ彼女達は寝ているのだろうな。
さて今日は古龍の探索のため大蟻塚の荒地へ向かい探索を行う。俺達は探索をしつつ学者達の護衛任務を担うことになっているのだが…同行するソルト達が一向に来ない。
様子を見にここまで来たが果たしてどうしているのか…執務室のドアをノックし開けて伺ってみた。
指揮官「や゛、や゛っどお゛わ゛っだ…」ゲッソリ
ディアス「は、ハンコ押すの終わったよぉ…」ゲッソリ
シェフィールド「ご苦労様でした。ではこの書類にサインをお願いします」
ライリー「き、きちくぅ…!」ゲッソリ
シド「( ˘ω˘)スヤァ」
調査班リーダー「」ポカーン
な、なんということだろう。ゲッソリとしたソルト達が只管書類整理を行っていた。ソファではオイゲンとニーミが毛布を掛けてすやすやと眠っている。彼らの様子からして徹夜していたのだろう……
調査班リーダー「お、おーい?大丈夫か?」
指揮官「あ……お、おはようございます…」
ディアス「そ、そいえば今日は探索だったよね…」
ライリー「もう何も怖くない」
シド「( ˘ω˘)スヤァ」
ソルト達はふらふらしながら立ち上がる。4人ともかなりグロッキーなのだが大丈夫だろうか…
ライリー「と、いうわけだから書類整理は終わりでいいだろ?」
シェフィールド「そうですね……では続きは帰ってからで」
ライリー「ひいっ!?」
___
in執務室
Sideソルト
指揮官「それじゃあ大蟻塚の荒地への探索についてだが……」
出発の時刻が迫ってきているので全力で残りの書類を済ませ、オイゲン達を執務室へ集め今回の探索について説明を行うことにした。
ジャベリン「あ、あの指揮官…ライリーさんが真っ白に燃え尽きてるのですが…?」
指揮官「ん?ああ、犠牲になったのだ。書類整理という犠牲にな…」
ライリー「( ་ ⍸ ་ )」
指揮官「さて、昨日に調査団が大蟻塚の荒地の探索でゾラ・マグダラオスの痕跡を発見した。俺達は痕跡の回収に向かう学者の護衛任務を担うことになった」
オイゲン「痕跡の回収って…あの黒い塊を?」
指揮官「ああ、痕跡や鱗一枚で年齢や大きさなど様々な情報が得られるんだ。あれほど大きな痕跡は初めて見るようだから学者自ら回収に行きたいってさ」
調査班リーダー「その護衛任務をお前たちにやってもらいたい。それから現地でキャンプ地を探す探索と採取任務もやってもらおうと考えているのだが……」
調査班リーダーさんはちらりとオイゲン達に視線を向ける。俺たちハンターの活動を実際に目の当たりにし体験できる、というのだから興味のある子たちは目を輝かしていた。
ケント「指揮官、指揮官!なんだか面白そう!私を連れてって!」
スモーリー「なかなかアクティブそうね。やってみたい!」
ニーミ「わ、私も指揮官のお手伝いしてみたいです!」
ポートランド「そこにインディちゃんはいませんか‼」
長良「あても行ってみたいな~」
指揮官「あわわわ…そ、そんなに迫ってこないで~」アセアセ
オイゲン「志願するのはいいけど哨戒任務もやらなくちゃいけないのよ?」
全員連れていきたい気持ちはあるのだが、オイゲンの言う通り鎮守府を開けるわけにはいかない。何人か残らければならないのだ。
シド「ここはクジ引きで決めるか」
いつの間に起きていたシドが棒が何本か入った壺を持ってきた。これなら公平にできそうだな!
シド「何人連れてく気だ?」
指揮官「オイゲンは確定で……あと6人かな?」
オイゲン「ちょ、なんで私は確定なのよ!?」
指揮官「え?秘書艦兼受付嬢だし?」ハテナ
オイゲン「なんでそうなるのよ…」
オイゲンは項垂れてため息をこぼす。今回は古代樹とは違う場所へ行くから緊張しているのかな?
シド「赤いマークついた棒が当たり。文句なしだからな」
ジャベリン達はワクワクしながらくじの棒をつかむ。さて、誰が選ばれるかな?
_____
in大蟻塚の荒地
Sideオイゲン
オイゲン「ここが大蟻塚の荒地…」
緑が生い茂っていた古代樹の森とは打って変わってごつごつした岩山が立ち並び乾燥地帯を彷彿させるような場所ね…
明朗な学者「いよいよ痕跡回収の始まりですな。狩人殿、頼みましたぞ」
少しとがった耳の小人のようなちっちゃなおじいさんが私達にぺこりとお辞儀をする。学者と聞いてどんな人かと思っていたら想像と違って驚いた。そんな小さい学者さんは3人。指揮官とディアス、ライリーと一緒に荷車を引いて進んでいる。
陽気な学者「ついに痕跡とご対面じゃ…!わし興奮して寝られんかった」
指揮官「調査班リーダーの話によると痕跡は大蟻塚の麓にあるようだ」
ディアス「よーしこのままレッツラゴー!」
ライリー「こら!お前は乗ってないで荷車を押せ!」
指揮官達は楽しそうに荷車を引いて目的地へと向かう。私はやれやれと苦笑いして後ろへ視線を向ける。
オイゲン「いい加減機嫌直したら?」
江風「…解せん」
ホーネット「ほらダンケルクがドーナツ作ってくれたんだ。食べる?」
ホーネットが江風にドーナツを渡そうとするが江風はフンとそっぽを向いて頬を膨らませる。
クジ引きの結果、学者の護衛任務をする指揮官達と同行することになったのは私とホーネットと江風。江風は不本意だと文句を言おうとしたが指揮官とディアスが嬉しそうに耳をモフモフしだしたため言いそびれてしまったのだ。
江風「私はこんな荒地に行く気はなかったんだぞ…!」
ホーネット「まあまあこんな体験もいいと思うよ?」
オイゲン「ここで拗ねても指揮官には意味ないわ」
江風「ふん…」
江風はそっぽを向いて指揮官達の後に続いていく。ホーネットは初めて見る風景に興味津々で辺りをキョロキョロと見まわす。
ホーネット「ここは古代樹の森と全然違うねー…」
快活な学者「乾燥地と沼地が入り混じった地帯でな、特有の生態系も見られるんじゃ」
ガスマスクのようなものを付けた学者がそう説明した。ただ乾燥した荒地じゃなさそうね…願わくば
ホーネット「おっ!指揮官、滝があるよ!」
指揮官「おお、これは見事なもんだ」
ディアス「うまそうな魚もいそうだね!」
快活な学者「水はけの良い乾燥地から流れ出た水が沼地に溜まるんじゃ」
オイゲン「で、その水を飲みに多くの生き物がやってくると」
明朗な学者「その通りじゃ。草食種や獣竜種、さらには飛竜種もやってくるのじゃよ」
飛竜種…まだ見たことはないけど響きからしてかなり危険そうな予感がするのだけど…ホーネットは興味津々に話を聞いて頷くが江風はフンとそっぽを向いたままだ。
指揮官「む…この先は上り坂か」
陽気な学者「狩人殿、ここは気張りどころですぞ」
指揮官「よし、みんなでで押すぞ。せーのっ!」
私達で荷車を押す。意外と重いのよねこれ…!
ホーネット「なかなかきついね…!」
ディアス「そーれ頑張れ頑張れー‼」
ライリー「だからお前は乗ってないで手伝えつってんだろ!?」
指揮官「こら!さぼってないでお前も押すんだ!」
オイゲン「どうりで重いわけね…」
ディアスが下りて荷車はさっきよりも軽くなったため上り坂はきつくなくなった。
荷車を押して大きな空洞へと入る。日差しが強くて暑かったけど、日陰に入ればひんやりして涼しいわ。ふと岩壁に金色に輝く大きなカナブンのような虫がいることに気づいた。
オイゲン「珍しい虫ね。これってカブトムシの仲間?」
指揮官「これはマレコガネだね。この辺りは乾燥に強い生物が多く生息している」
指揮官は採取キットを取り出してマレコガネと呼ばれた虫を捕まえる。指揮官、それどこから取り出したのよ…
ディアス「他にも植物や果実も乾燥から守るために堅い殻をしているんだよ」
ディアスは通りに生えていたパイナップルのような生え方をしている果実を採取し堅そうな殻を割って私たちに渡した。
ディアス「これはハードフルーツって言って殻は固いけど身は柔らかくておいしいんだ」
ホーネット「どれどれ……ん!甘酸っぱくておいしい!」
オイゲン「ほんとパイナップルみたいね」
江風「……フン」
江風は食べないでそっぽを向く。結構美味しいのに…
快活な学者「登り切ったぞ…!」
荷車を押して上り坂を登りきる。長い上り坂だったためか指揮官達は背伸びをする。
ライリー「ちょっと休憩しよう…あー疲れた」
ホーネット「そうだ、ダンケルクが作ったドーナツがあるよ!」
陽気な学者「おおこれはありがたい!」
明朗な学者「甘いものはいやしてくれる!」
快活な学者「なかなか美味いじゃないか」
学者たちがドーナツに舌鼓を打っている間、指揮官は大蟻塚の景色を眺めていた。ごつごつした岩場の先に砂漠地帯が見える。そしてその先に巨大なオブジェのような物体が見えた。
指揮官「オイゲン、あれが大蟻塚だ」
オイゲン「え、あれが!?でかすぎるでしょ…」
「大」ってつくからどれくらいの大きさかと思っていたが想定外のでかさで驚いた…その大蟻塚の所にゾラ・マグダラオスの痕跡があるらしい。
オイゲン「まだまだ距離はありそうね…」
指揮官「日が暮れないうちに向かわないと。さあ行こうか!」
休憩を終えて再び荷車を押していく。ホーネットはここから見える景色に目を輝かしていたが江風は不機嫌そうにしたままだ。
この先何も起きなければいいのだけど…
___
in大蟻塚の荒地_湿地帯
Sideニーミ
ニーミ「シドさん、これは?」
私は水辺に生えている植物を指さす。今までこんな植物は見たこともない。
シド「これが薬草だ…採取のやり方を教える」
シドさんは私の前で薬草の採取のやり方を見せながら教えてくれた。
私達KAN-SENは本来は海のことしか関りがなかった。だから指揮官達がこんな大自然へ私達を連れてくれるなんて驚きが隠せなかった。
ユニコーン「シドおにいちゃん!あそこにウサギみたいな生き物がいるよ?」
シド「あれはヨリミチウサギだ。あれは子供いるから家族のようだな…」
ユニコーン「なんだかかわいい!」
今回は薬草やこの地に生えている植物や木の実と簡単な採取の他に魚を何匹か釣る任務をするというが…初めて見るものばかりで好奇心が止まらない。
スモーリー「この木の実って食べれるの?」
調査班リーダー「こいつ怪力の種だ。食べると力が漲るぞ?」
ダンケルク「スイーツに使えるかしら…!」
ニーミ「シドさん、この水辺の先は?」
シド「この先は沼地のようだが……この辺にモンスターの痕跡がある」
シドさんは導虫が集まって緑色に光っている場所を指さした。何か大きな生き物が這いずった跡が残っている。
そうだ、この地は指揮官が言うモンスターという生き物が生息している場所。もしかしたらとっても危険なモンスターが徘徊しているかもしれない。
シド「今回はあくまで採取が目的だ。あまり奥まで行くと危険だからな」
調査班リーダー「その場合は俺たちに任せておけ」
なんというか、シドさん達は心強いなぁ…あ、し、指揮官も心強いですよ!
シド「さてと…ユニコーン、どうだ?」
そういえばユニコーンは軽空母だから艦載機を飛ばせる。だからこの辺りの、シドさん達じゃ見れない場所を艦載機を使って調べてもらっている。
ちょうど飛ばしていた艦載機が戻ってきた。ユニコーンの下へ戻り、ユニコーンは目をつぶる。
ユニコーン「ん……あっちに岩に囲まれて隠れた場所があるよ。あそこに池もあるみたい」
調査班リーダー「ふむ…キャンプ地にするにはもってこいの場所だな」
シド「でかしたぞユニコーン」ナデナデ
ユニコーン「えへへへ…」テレテレ
とりあえずユニコーンが見つけた場所へ進むみたい。
ニーミ「って、シドさん!?そっちじゃなくてこっちですよ!?」
シドさんが向かってた場所と違う方向へ進もうとしていた。シドさんはポリポリと頭を掻いて向かおうとしてた先へ視線を向ける。
シド「どこかにハチミツの気配がした」
ダンケルク「それなら採取しましょ!この間のハチミツ、とても美味しかったわ」
シド「ゆくゆくは養蜂場を作る予定だ」
ニーミ「だからそっちじゃなくてこっちですってー!」
____
Side江風
江風「……」
学者たちと呑気に話して下り坂を下り、森の中へ進む指揮官を見て私はため息をこぼす。
まったく……本当に退屈だ。本来は戦闘職の私達をこんな辺鄙なところへ連れてきて…これは戦いと関係ないであろう?
指揮官達は見た目はかなり変わっているが腕の立つはわかる。だが指揮官が私達を連れてくるのは理解できない。
オイゲンは指揮官も戦っていると聞いたが……私達とは相手が違う。
はぁ…これなら哨戒任務に行っていたほうがましだ。
バサッ…バサッ…
ふと、どこからか何かが羽ばたく音が聞こえた。
鳥か?いや、鳥にしては大きすぎる…不思議に思っていたが音に気付いた学者の一人が表情を変えた。
陽気な学者「今の音はもしや…!」
何か心当たりでもあるのだろうか…む、気づけば指揮官達も警戒しながら辺りを見回している。羽ばたく音は次第に大きくなってきた。
オイゲン「指揮官、これは…?」
指揮官「しっ、静かに…」
指揮官が先導して慎重に森の中へ進む。
すると私たちの目の前に緑色の甲殻を持ち大きな翼のあるドラゴンのような生き物が通り過ぎた。
快活な学者「あわわ…リオレイアじゃ‼」
リオレイア。そう呼ばれたドラゴンのような生き物は羽ばたきながら水辺へと降り立った。
大きな翼に背中と尻尾に生えた鋭い棘。本や絵でしか見たことがないドラゴンをこの目で見てしまった私は絶句した。あんな狂暴そうな生き物は見たことがない………私の体が震えていたのがわかった。
私だけでなくオイゲンもホーネットも目を見開いていた。
ホーネット「あ、あれは何…!?」
オイゲン「こんな奴もいるのね…」
ライリー「陸の女王のお出ましか…」
ディアス「これはちょっとまずいね…」
あれがオイゲンが言っていた『モンスター』。出くわすとは思いもしなかった……ここは撃退するか…!?
焦りで思わず私は刀に手を取った。が、指揮官が私の手を止める。
江風「し、指揮官…!?」
指揮官「今は護衛が優先だ。ここで戦ってはまずい」
江風「じゃ、じゃあどうするんだ…!?」
指揮官「幸運なことにあっちはまだ気づいていない。ここで打つ手は一つ…」
キョロキョロと辺りを見回すリオレイアに気づかれないように指揮官が慎重に近づく。そしてその辺に生えていた大きな木の実をスリンガーに填めると遠くへ飛ばした。
コンッ
リオレイア『???』三?( ・ω・)
遠くで響いた音にリオレイアが首を向けて音のした方へと進んでいく。
指揮官「よし、今だ!」
ディアス「にげるんだよぉぉっ!」
その隙に指揮官達は大急ぎで荷車を引いてその場を離れた。私達も同じように猛ダッシュでリオレイアから逃げていく。
森を抜けて再び荒地へ出て、ひたすら走って砂漠地帯へと辿り着いた。走り切った学者たちは大きく息を吐いた。
明朗な学者「ふぅー…あ、危なかったのう」
快活な学者「闊歩するリオレイアのなんたるド迫力じゃ…」
ホーネット「見つかったらどうなっていたか考えたら怖かったねー…」
陽気な学者「いずれ相手になるときがありますでしょうな。狩人殿、その時はよろしく頼みましたぞ?」
指揮官「ええ、任せてくださいよ!」
オイゲン「ほんと頼むわよ…」
指揮官達は陽気に笑う。あんな怪物を相手に指揮官は動揺していなかった……
江風「……」
ディアス「江風は大丈夫?」モフッ
江風「ひゃっ!?み、耳を触るな!」
ライリー「尻尾は?」
江風「だからだめだと言ってるだろ‼」
まったくこいつらときたら隙あらばモフってくる…油断はできん。
指揮官「ささ、痕跡はもうすぐそこだ」
砂漠地帯を進み、あちこちに大きな蟻塚が形成されている中、その中で異様な黒い塊があった。まだ熱を帯びているようで蒸気を立ち昇らせながら仄かに赤く光っている。
江風「あれが…痕跡か」
先ほどまでへばっていた学者たちが目を輝かせて我先にとこの痕跡へと駆け出す。
快活な学者「これは…かなり巨大な痕跡じゃ。おそらく本体はどの文献にも載っておらんほどの巨体だろうな…」
明朗な学者「いったいどれだけの歳月を経たらこんな巨体に成り得るのだろうかのう…」
学者たちはつぶやきながら痕跡の周りを歩きながら調べていく。
陽気な学者「持って帰ってより調べてみなくては」
ホーネット「え!?これ持って帰るの!?」
ライリー「そのための荷車」ドヤァ
オイゲン「ほんと熱心すぎるわね…」
学者が調べている間にも指揮官は辺りを警戒して見回す。私も同じように見まわしているが…あたりは砂煙が漂う砂漠。今のところは気配はない。
指揮官「…!」
指揮官は何かに気づいたのか背負っている太刀に手をかけた。
ドドドドド…
江風「…?」
なんだこの音は?何かが駆けている音だ……その音はどんどんこちらに近づいてきた。
ドドドドド…!
明朗な学者「む…この音は?」
学者たちもようやく気付いたようで音の方へと視線を向けた。その瞬間、私達のすぐ近くにあった大蟻塚が何かにぶつかって砕けた。
???『ブオオオオオオッ‼』
現れたのは岩のようなごつごつした体をした二足歩行の茶色いドラゴンのような生き物。
ディアス「あれは【土砂竜:ボルボロス】‼」
ボルボロスと呼ばれたモンスターは唸り声をあげながらぎろりと此方を睨み近づいてきた。
指揮官「オイゲンっ!」
オイゲン「わかってるわ!ほら、あんた達はこっち‼」
江風「だ、だが指揮官は…!?」
オイゲン「あいつは指揮官達に任せていいの!」
ホーネット「だ、大丈夫なの…?」
オイゲン「いいから指揮官を信じなさい!」
私達は急いで荷車を押す学者達へと駆け足で向かう。その間にもボルボロスがこちらに近づいてきていた。
指揮官「おい!お前の相手は俺達だっ‼」
すると指揮官がスリンガーから先ほど採取していた木の実をボルボロスへと飛ばす。飛ばした木の実は見事ボルボロスの目に当たる。
???『ギュウゥンっ!?』
ボルボロスがよろめくとすぐそばにあった蟻塚にぶつかる。
ボルボロス『グルルル…!』
ボルボロスはぎろりと指揮官達を睨み標的を指揮官へと変えた。私達は岩陰に隠れその様子を見るしかなかった…
江風「指揮官…!」
最後駆け足気味でした(焼き土下座
次の相手はボルボロス!そこ、ディアブロスのかませと言わない