アズールレーンクロスワールド   作:サバ缶みそ味

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 うおおおおおおおお!お、オイゲンからバレンタインチョコだあああああああああ‼

 ……え?他にチョコをもらったかって?

 ………自分で作りました(血涙


18. 不穏な沼影【泥魚竜:ジュラトドス】

in大蟻塚の荒地

 

Sideホーネット

 

 数日ぶりにこの荒地にやってきたが、本当に広大すぎるといつも思ってしまう。息をのむ私にディアスさんはポンと軽く肩をたたいて微笑んだ。

 

ディアス「よし。ホーネット、瑞鶴、頼んだよ」

 

ホーネット「任せて、絶対見つけて見せるから!」

瑞鶴「艦載機のみんな、頼むわね!」

 

 

 ディアスさんの合図に私と瑞鶴は頷いて艦載機を数機発艦させた。艦載機たちが遠くへと飛んでいくのを見送ると私は目を瞑り艦載機から見える光景を覗く。

 

 ごつごつとした岩場、静かに流れる上流、蟻塚をいくつも形成させた砂漠、艦載機から見下ろす景色を見落としなく眼に映す。

 

 だが広大すぎる荒地の光景に私は焦りが過る。なにしろ海上とは異なり、見たこともない自然の景色に見たこともない生物、情報が思った以上に多すぎる。この情報量の中で学者さんを見つけることができるだろうか…

 

 私は軽く目を開けてちらりと見つめる。ディアスさんが私をじっと見つめていた。目線が合うとディアスさんは頷いて笑ってくれた…ディアスさんは私を信じているんだ。

 

 こんなことで弱気になってはいけないわね。私はもう一度目を瞑り集中させる。

 

 脳裏に南方へ飛ばした艦載機から見える光景を映す。そこは湿地帯からさらに下流へ、大きく広がる泥の沼。沼のど真ん中にある陸地に人の姿が見えた。なにか大きな物体のそばに座り込んでいる。指揮官から聞いたとがった耳が特徴の人物…間違いない、この人だ。

 

ホーネット「ディアスさん、シドさん!見つけた!」

 

シド「本当か…!」

 

ホーネット「ここから南の方角、湿地帯からさらに下流の沼地にいるよ!」

 

瑞鶴「でかした、ホーネット!」

ディアス「ありがとう、ホーネット!」

 

 ディアスさんがナデナデし、瑞鶴が笑って小突く。ちょ、ちょっと恥ずかしいな…

 

ディアス「さ、急ごう!」

 

 既に準備を終えているディアスさんとシドさんと共に艦載機が見つけた場所へと急ぐ。

 

 荒地を経て、湿地帯を下った下流、透き通った清流とは異なり水底も見えない茶色く濁った泥の沼地。ディアスさんとシドさんは腰まで水が浸かりながらも沼を進む。私と瑞鶴は艤装の装備で着たままのおかげか水上を渡ることができた。

 

ディアス「いた!あそこだ!」

 

 沼のど真ん中に浮かぶ陸地、そこに学者の姿があった。私たちは急ぎ学者のもとへと駆けつけていく。はっきりと見えたその時、学者のそばにあった大きな変な物体の姿の正体がわかり、思わず私と瑞鶴は歩みを止めて唖然とし、ディアスさんとシドさんは目を丸くして見つめた。

 

ディアス「これは…?ボルボロスの死骸?」

 

 学者のそばにあったのはボルボロスの死骸だった。だがただの死骸ではない、体中に無数の白く大きな棘のようなものが突き刺さっていた。

 

瑞鶴「あの、大丈夫ですか?」

 

 ボルボロスの死骸のそばでわなわなと震えていた学者さんはディアスさんの声に気づいて顔を見上げる。学者さんの顔色は蒼白、何か恐ろしいものを見たような顔をしていた。

 

学者「()()()だ……()()()がやったんだ……!」

 

『あいつ』?いったい何のことを話しているの?もしかしてこの辺りにモンスターが潜んでいるの?

 

 私は辺りを確かめるために艦載機を飛ばす。

 

 

学者「見たんだ…!『ジュラトドス』じゃない、『()()()』がボルボロスを…!」

 

ディアス「あわわ、お、落ち着いて!」

 

 血相を変えて慌てる学者さんをディアスさんが落ち着かせる。学者さんの慌て様……どれほど恐ろしいものだったのだろうか。

 

シド「あいつとは…?いや、詳しく聞くのは後だな」

ディアス「とにかく早く戻ろう。みんな待ってるよ」

 

学者「あ、ああそうだね…総司令に早く伝えなきゃ…」

 

 ディアスさんの差し伸べた手に学者さんは手を取って立ち上がる。今のところ大丈夫そうね…安堵したその時、上空を飛んでいた艦載機が何かを見つけたのか大きな音を立ててくるくると回りを飛んでいるのに気付いた。

 

 私はすかさず目を瞑って艦載機が見た光景を脳裏に映す。私たちがいるど真ん中の陸地から少し離れたところに泥沼の中で何か黒く大きな魚影らしきものが動いた。その黒い影は私たちの方へと向かってきている…!

 

 

ホーネット「ディアスさん、シドさん、気を付けて!沼に何かいる‼」

 

私の注意に気づいたディアスさんとシドさんはすぐさま背負っている武器に手を伸ばし辺りを見回した。

 

 

ザザザザッ‼

 

 ディアスさん達の反応と同時に泥沼から波を切るように何かが勢いよくこちらに迫ってきた。

 

 

???『ギュオオオオッ‼』

 

 泥沼から飛び出してきたのは体中に泥の塊を纏った二足歩行の大きな魚のような怪物だった。相手をがっちりと捕らえんばかりに大きな口を開けて私たちに向かってくる!

 

シド「ディアスっ‼」

 

ディアス「ディアスお払いシールドアターックっ!」

 

 その刹那に出したシドさんの掛け声に答えるようにディアスさんが大きな盾を構えて泥にまみれた怪物に盾をぶつけた。

 

???『ギュウッ!?』ガッ

 

 盾をぶつけられた怪物は逸らされて茶色い水しぶきを上げて再び泥沼へと返された。

 

シド「あいつが【泥魚竜:ジュラトドス】か…!」

ディアス「ホーネット、瑞鶴!学者さんをお願いっ!」

 

学者「す、すまない…こ、腰を抜かしてしまって…」

瑞鶴「私たちの肩につかまって!」

ホーネット「ディアスさん、シドさん、気を付けてね!」

 

 私と瑞鶴で学者さんを肩を組まして安全な場所まで水上を駆ける。私たちが水上を駆けれることに学者さんは目を丸くしているようだ。

 

 ディアスさん、シドさん、気を付けて…!

 

_

 

Sideディアス

 

 ホーネット達が安全な場所まで避難したのを見届け、相棒であるレイジングテンペストを構えてジュラトドスと対峙する。報告書では確認したけど…ヴォルガノス似でなんとなくほっとした。魚竜種…その中のガノトトスはなんとなーく苦手だからねぇ。

 

 でもこいつはこいつで厄介だ。こんな濁った泥沼で戦うとなるとこちらの動きは鈍くなるし注意して見てないと濁った水で見失ってしまう。油断はできないね…!

 

ジュラトドス『ギュオオッ!』

 

 そう考えている間にジュラトドスが大口を開けて泳ぎながら突進してきた。今回は片手剣、王牙剣【折雷】を構えているシドは寸のところを躱し、俺は向きを変えてバックステップで躱す。でも水の中だからいささか動きは鈍い…なるべく浅い所か陸地で戦いたいなぁ。

 

 ジュラトドスがこちらに振り向く。奴が動く前にシドが勢いをつけて切りかかる。何度も剣をふるうが纏っている泥が厚いのかなかなか手応えがないようだ。

 

シド「あの泥が面倒だ…」

ディアス「なんとかして泥を剥がさないとね!」

 

 手数と威力で押していけばなんとかなるはず!そうときまばれば…

 

 

ディアス「いくぜ!ディアストルネードアターーック‼」

 

 あちらが突進してくる前にランスを構えて突進していく。水をかき分けるように勢いよく迫りジュラトドスの体にランスをぶつける。

 

ジュラトドス『ギュオッ!』

 

 しかしジュラトドスは怯むことなくお返しと言わんばかりに噛みついてきた。鋭い黒い牙が生えた大口をすかさず盾で防ぐ。ぐぬぬ、泥が分厚くてあまりディアストルネードアタックが効いていないか…!

 

ディアス「おらっ!お返しのお返しのカウンターだっ!」

 

 ジュラトドスの噛みつき攻撃を盾で防いでカウンターで奴の顔を突く。

 

シド「ふんっ!」

 

 俺が正面でジュラトドスの顔を突いている間にシドが側面から切りかかる。

 

ジュラトドス『ギュオッ!ギュオッ‼』

 

 

 ジュラトドスが体を起こしたかと思えば口から泥の塊のようなものを2,3回飛ばしてきた。俺とシドはその泥に当たらないように左右に躱す。

 

ディアス「こんにゃろっ‼」

 

 危ないだろ!と突こうとしたらジュラトドスが潜って躱した。水中から襲ってくるつもりか…俺とシドは注意深く辺りを見回す。

 

 

 ブクブクブク…

 

 むっ!シドの後ろで泡が出てきたぞ。その直後ジュラトドスが出てきたかと思えばシドがいる場所を確認したらすぐに深く潜りだした。

 

ディアス「シド!後ろからくるぞ‼」

 

シド「っ!」

 

 シドはすかさず緊急回避をとった。

 

ジュラトドス『ギュオオオオッ‼』

 

 緊急回避をとったと同時にジュラトドスがシドがいた場所から勢いよく飛び出してきた。あと数秒遅れていたらあの攻撃に巻き込まれていただろう…

 

シド「魚竜種は面倒だ…ディアス、音爆弾は?」

 

 こういった潜る奴には音爆弾による高音で怯ませるのが有効なのだ。そう有効なのだ……

 

ディアス「ふっ、音爆弾はキャンプに置いてきた。この戦いについてこられないと思ったからな…」

シド「俺も忘れた…」

 

 ついうっかり忘れちゃったぜ☆(テヘペロ

 

 そんなことしてる間にジュラトドスがこちらに突進してきた。

 

シド「あぶっ」

ディアス「ディアスさんガードッ!」

 

 シドは回避して俺は盾で防ぐ。くっ、勢いありすぎるって。

 

シド「ふんっ!」

 

 シドはジュラトドスが突進してできた盛り上がった泥を辿り、勢いをつけて飛び掛かるように切りつけた。

 

ジュラトドス『ギャウッ!?』

 

シド「よし、乗った!」

 

 切りつけた勢いでシドはジュラトドスの体に乗り、何度も奴の体に切りつけていく。乗られたジュラトドスはたまらず暴れるように体をくねらせてシドを振り落とそうとした。

 

ディアス「ロックンロールの邪魔はさせないぜ!」

 

 シールドバッシュでジュラトドスの顔面をぶつけ、続け様にランスで突く。奴の動きを鈍らせて乗り攻撃をアシストしていく。

 

ディアス「そりゃそりゃっ!」

 

 振り落とす勢いで体をくねらせ、振り払うように尻尾をふるうジュラトドスの攻撃をタイミングよく防いですきをついてカウンター突きを放っていく。

 

ジュラトドス『ギュウウゥゥゥ…』

 

 ジュラトドスは疲れて動きを止めた。よし、今だよ!

 

シド「ふんっ‼」

 

 シドは力を込めて盾で殴り、フィニッシュで片手剣を突き刺す。その一撃でジュラトドスの体に纏っていた泥がはがれ、黒い鱗の体が見えた。

 

ジュラトドス『ギュオオッ!?』

 

 ジュラトドスはバランスを崩してダウンし、足を藻掻かせていく。この隙に叩き込んでいくよ!

 

ディアス「おらおらーっ!ディアス連続突きだぁぁぁっ!」

シド「今度は尻尾だ!」

 

 俺は黒い胴体へと攻撃をし、シドは続いてジュラトドスの尾に纏う泥を落とそうと攻める。

 

ジュラトドス『ギュオッ‼』

 

 攻撃している間にジュラトドスは体勢を立て直し、側面から俺に向かって噛みつこうとしてきた。俺はバックステップで躱し、シドは回避して離れる。

 

ジュラトドス『ギュオッ‼ギュオッ‼』

 

 ジュラトドスが3方向に泥の塊を吐いて飛ばす。こちらには飛んでこなかったがいずれも滑りのある大きく盛り上がった泥の塊だ。

 

ディアス「へへーん、どこ狙ってやがる!」

シド「あの泥は…気を抜くなよ」

 

 シドは何か察したのようだが一体…と考えている間にもジュラトドスがこっちに向かって泳ぎながら突進してきた。

 

ディアス「それはもう見切っry」

 

 俺はバックステップで躱そうとしたが、大きく跳んだその後ろには先ほどの大きく盛り上がった泥が。足を踏み入れた途端、泥に捕らわれたかのようにはまってしまった。

 

ディアス「なっ!?」

 

 足を取られたレベルじゃない、まさか体ごとはまるとは思いもしなかった。その間にもジュラトドスは深く潜りだした。

 

 いけない、ここから抜け出そうと体を動かすがなかなか抜けることができない。滑り気のせいで泥をかき分けるのに力を入れなければならないのだ。

 

ジュラトドス『ギュオオオオッ‼』

 

ディアス「ひでぶぅぅっ!?」.∵・(´ε゚((三

 

 足元からジュラトドスが勢いよく飛び出した、俺は空高く跳ね飛ばされた。

 

ディアス「きゅう」

 

 跳ね飛ばされて地面へと顔面から着地。痛い……ブレスや噛みつきも痛いけど、モンスターの体を使った突進とかタックルとかもかなり痛い…

 

 

シド「ディアスっ‼」つ【生命の粉塵】

 

 ダメージを食らった俺にシドは生命の粉塵を使った。粉塵のおかげで痛みは和らぐ……ナイス!

 

ディアス「シド、サンキュー」

シド「泥には気を付けないとな…」

 

 足場にできる泥と捕らえる泥、奴の吐く泥は見極めて対応しないと…って、あいつどこいった!?

 

 気を取られている間にジュラトドスが潜って身を潜めた。俺とシドは辺りを見回す。こう死角からの攻撃が一番厄介だ…!

 

___

 

Sideホーネット

 

ホーネット「あわわ…ディアスさん、シドさん、大丈夫かな…!?」

瑞鶴「あ、あまり出すぎると気づかれるわよ!?」

 

 学者さんをキャンプ地まで避難させた私たちは待機していたのだけど……どうしても気になってしまってディアスさん達の元へとこっそり戻って様子を見に来ていた。

 

 そこでは泥を纏う怪物、ジュラトドスと恐れることなく戦うディアスさんとシドさんの姿が……くらわないように動きを見極め、攻撃をかわし、攻めていく二人。

 

 果敢に戦うディアスさん達に私と瑞鶴は息をのんでいた。ディアスさんが高く跳ね飛ばされたときは思わず飛び出してしまいそうだったけど……

 

瑞鶴「ディアスさん達キョロキョロしてない?」

 

 あれ、よくみれば辺りを注意しながら見まわしている。気づけばジュラトドスの姿がいない…泥沼に潜って身を隠しているんだ。

 

 あ!ジュラトドスがディアスさんの背後から飛び出して襲い掛かってきた。ディアスさんはぎりぎりのところを躱すがジュラトドスは水飛沫を上げて再び身を隠す。

 

 今度はシドさんの真横を狙って飛び出してきた!するとディアスさんがシドさんを押してジュラトドスの突進に巻き込まれた。

 

 ディアスさん達はどうにかしたいけど相手は水中にいる……どうすれば…そうだ!

 

ホーネット「か、艦載機でならどうにかできないかな?」

瑞鶴「お、怒られるんじゃ…?」

 

 確かに危険だし、私たちが手を出すようなことじゃないかもしれない。でも、どうにかしてディアスさん達の手助けをしたい…!

 

ホーネット「ごめん、私手が出ちゃうの…!」

瑞鶴「…仕方ないわね、航空支援っていう理由にしちゃいましょ!」

 

 瑞鶴は笑ってうなずき、私たちはこっそり艦載機を飛ばした。狙いは…水中にいるジュラトドス!

 

___

 

 

Sideディアス

 

シド「ディアス、大丈夫か!」

ディアス「いてて…なんともないさ!」

 

 回復薬を飲んで体力を回復させて持ち直す。でも、ジュラトドスは泥沼の中を潜って隙を狙っている。隙を見せないように身構えて注意しながら見まわす。さあどこから飛び出してくる…!

 

 

ブゥ~~~ンッ

 

 その時、音を立てて何かが飛んできているのが見えた。よく見ると艦載機が数機…ホーネット達の艦載機だ。

 

シド「艦載機が…?」

ディアス「も、もしかして近くにいる?」

 

 艦載機達は俺たちの上を通り過ぎると上空から爆弾をいくつか落とした。

 

 

\ドォォンッ‼/

 

 水中に落ちた爆弾は爆発して大きな水柱を上げていく。

 

 

ジュラトドス『ギュオオオオッ!?』

 

 するとその爆発で驚いたのか、ジュラトドスが音爆弾を食らったガノトトスのように怯んで飛び出した。艦載機の爆弾が音爆弾の代わりになってくれたのか、ジュラトドスは飛び出すとダウンして藻掻く。

 

ディアス「こ、これは…チャンスだね、やるぞ!」

シド「おう!」

 

 艦載機がどうしてきたかは理由はともかく、この隙を見逃すわけにはいかない!俺は絶え間なく突き、シドは斬りこんでいく。

 

ディアス「よし、顔面の泥を剥いでやったぜ!」

シド「ナイス、畳みかけるぞ!」

 

 勢いに任せて攻め続けていく。顔と尾の泥がはがれ、部位に傷をつけることができた。ジュラトドスがダウンから起き上がり体勢を立て直すと、俺たちは間合いを取る。

 

ジュラトドス『ギュオオオオッ‼』

 

 ジュラトドスが大口を開けて突進してくる。だが俺たちは次はどう動くか、すでに決めてあった。

 

シド「ディアスっ!」

 

ディアス「おっけー!」

 

 シドが後ろから駆けて俺の背中に足をかけてジャンプをする。そして、俺は盾を上に向けてスタンバイ。降りてきたシドを盾で受け止めて押し、シドは盾を足場にしてさらに高く飛ぶ。

 

シド「うおおおおおっ‼」

 

 その落ちる勢いに任せ、ジュラトドスの頭めがけて思い切りシールドで殴りつけた。

 

ジュラトドス『ギュオッ!?』

 

 思い切り直撃したジュラトドスはよろめく。この隙に俺は水をかき分ける勢いでランスを構えたまま突進する。

 

ディアス「くらええええっ!ディアスサイクロンアターーーーックっ‼」

 

 勢いよく突いたランスはジュラトドスの体に直撃する。

 

ジュラトドス『ギュオォォ…っ』

 

 ジュラトドスはよろめいて倒れた。ジュラトドスが動かなくなり、辺りに危険がないかを確かめ俺たちは武器を下した。

 

ディアス「よし……なんとか倒したね!ナイスコンビネーション!」

シド「おう…」

 

 シドとハイタッチをして喜び合う。狩猟はできたといいとして……

 

 

ホーネット「シドさん!ディアスさん!」ノシ

瑞鶴「よ、よかったー…無事だったのね」

 

 するとちょうどよーくホーネット達が駆けつけてきた。二人ともそわそわしてるし……これは確信ですな。

 

ディアス「二人とも、近くでこっそり見てたでしょ?」

 

ホーネット「あうっ……えーと…あはは…」

瑞鶴「ご、ごめんなさい!い、いてもいられなくて……」

 

ディアス「危ないから…と言いたいけど、援護助かったよ」

 

 俺はわしわしと二人をなでた。実際のところ援護があって助かった。

 

ディアス「ありがとね、二人とも」

ホーネット「えへへへ…」

 

シド「だがソルトには伝えるからな」

瑞鶴「そ、そんなー!?」

 

 ふーむ……空母による航空支援。これは調査団の手助けにもなるんじゃ?……今度ソルトと総司令に相談してみよっか。

 

 

___

 

in古代樹の森_北西最奥部

 

Sideオイゲン

 

ライリー「どうだ、いたか?」

指揮官「いない…導蟲はまだまだその先を示してる」

 

 指揮官とライリー、私と高雄は導蟲を辿って北西のさらに奥へと進んでいた。確かこの辺りは前に傷ついたあのプケプケを見つけた場所……辺りを見回しても何も反応がない。

 

指揮官「二人とも、ついてこれるか?」

 

高雄「拙者は問題ないぞ」

オイゲン「はやく救難信号を出した人を見つけなきゃ」

 

 私たちはさらに奥へと進んでいく。ここからは私も指揮官も足を踏み入れていない場所……何があるのか気を付けなければ

 

ライリー「ん!誰か倒れているぞ!」

 

 先頭を進むライリーが何か見つけたようで急ぎ足で駆けだす。指揮官もライリーに続いて駆け出し、私たちも後を追う。見ると人が倒れている…!

 

オイゲン「レナ!?」

 

 倒れていたのはあのルーキーと一緒にいたレナだ。駆けつけた指揮官はレナを抱え起こす。

 

指揮官「レナ、大丈夫か!?」

オイゲン「レナ、しっかりして!?」

レナ「うぅ……」

 

 レナは意識があるが呼吸が荒く時折せき込んでいる。指揮官は彼女の脈をとるとポーチから青い液体の入った瓶を取り出した。

 

指揮官「毒にやられている。レナ、解毒薬だ」

レナ「あ、ありがとう……」

 

 レナは解毒薬を飲みほすと顔色がだんだんと良くなっていった。え、毒ってすぐに治るものなの…と突っ込みを入れたいがそれどころじゃない。

 

指揮官「レナ、ルーキーはどこだ」

 

レナ「ごめんなさい…油断をした。私とルーキーは気を取られている間に『ヤツ』が背後から……私は毒にやられ、ルーキーは……連れてかれた」

 

 レナはゆっくりとさらに奥の方角を指さす。あの先にルーキーがいるのね…!

 

ライリー「ソルト、俺がレナを安全な場所まで運ぼうか?」

 

レナ「私は大丈夫…それよりもルーキーを早く」

ライリー「…わかった。念のための戻り玉と回復薬を使ってくれ」

 

 ライリーが懐から緑色の玉と回復薬を渡す。レナは受け取りゆっくりとうなずいた。

 

レナ「ソルト、ライリー、気を付けて」

指揮官「ああ、行ってくる!」

 

 私たちはまだ先を示して光る導蟲の光を辿りながらさらに奥へと進んでいく。

 

高雄「レナ殿は大丈夫なのか…?」

指揮官「レナはちゃんと訓練している受付嬢だ。ちょっとやそっとのことでやられる彼女じゃないさ」

オイゲン「すごいわね受付嬢って……」

 

 受付嬢ってなんなのかよくわからなくなってきたわ……

 

 そうこうしているうちに茂みをかき分け進んでいくと開けた場所にたどり着いた。だが、その場所は異様ではなかった。

 

高雄「これは…!?蜘蛛の巣!?」

オイゲン「いや蜘蛛の巣にしてはでかすぎるわよ!?」

 

 そこは大きな白い糸があちこちに広がる巨大な蜘蛛の巣のような場所だった。しかも隅には何か白い塊がぶらさがっている。私はそれは何なのか目を凝らしてみようとした。

 

指揮官「見ないほうがいい……」

 

 すると指揮官に止められた。ちらりと白い塊から見えた緑色の羽のようなもの……あれは間違いなくプケプケの死骸だった。

 

ライリー「プケプケの死骸のほかにトビカガチの死骸も吊らされてるな……はやくルーキーを見つけねえと」

 

 

\ん゛ん゛ん゛っ‼/

 

 

 上から人の声が聞こえてきた。見上げると蜘蛛の巣に絡まっているルーキーの姿が見えた。

 

指揮官「ルーキー‼」

ライリー「今たすけっぞ‼」

 

 私たちは蜘蛛巣を登り、ルーキーの元へたどり着く。猿轡されたかのように口まで塞がれたルーキーはじたばたと藻掻いていた。

 

 

ルーキー「んんんんんっ‼んんんっ‼」

 

ライリー「派手に絡まられてんなぁ」

指揮官「もう大丈夫だからな」

 

ルーキー「んんんっ‼んんんんんっ‼」

 

指揮官「ほーらじたばたすんなって」

高雄「どれ、拙者の刀でも斬れるだろうか…」

 

 指揮官とライリーはナイフを使い、高雄が刀を使ってルーキーに絡みつく蜘蛛の糸を剥がしていく。

 

ルーキー「んん!んんんんっ‼」

 

高雄「おっ、なんとか斬れるものだな…」

 

ライリー「んー?なんか言いたげだな?」

指揮官「レナは無事だぞ?」

 

 

ルーキー「ぷはっ‼違うっす!後ろ、後ろっ!」

 

 指揮官たちが後ろに何かいるのかと首をかしげて後ろを振り向いた。

 

 

 

???『ギュギュギュギュッ‼』

 

 

 後ろから白い毛皮のようなものを纏った紫色の棘を生やした巨大な蜘蛛が襲い掛かってきていた。

 

指揮官「うおおおおっ‼?あぶねええっ!?」

 

 指揮官は私とルーキーを担ぎ、ライリーは高雄を担いで鎌のような前足で薙ごうとした蜘蛛の攻撃をかわす。

 

高雄「あ、あんな巨大な蜘蛛がいるのか!?」

オイゲン「し、指揮官、あれは何なの!?」

 

 

指揮官「やっぱりこいつの仕業だったか…【影蜘蛛:ネルスキュラ】!」




 3月のアップデート、激昂ラージャンに臨界ブラキ‼

 どいつもやべえやつじゃ(白目

 紅蓮バゼル、怒ジョー、激おこラージャンの3頭同時狩猟クエとかあったりして
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