アズールレーンクロスワールド   作:サバ缶みそ味

20 / 49
北方連合がついに期間限定で建造可能に!
衣装といい、キャラといい……キューブとダイヤが足りないよ(白目

北方連合のキャラはみんなかっこいいね!
建造可能じゃないキーロフのでかさにびっくり


20.アステラ鎮守府の休日

_AM5:00ぐらい

 

inアステラ鎮守府_重桜寮

 

Side江風

 

 私の朝は早い。夜明けとともに起床し身支度をしてから外へ。母港へと向かうのが私の日課だ。

 

 

江風「……」

 

 

 新大陸の海は重桜の海とは違うが朝の静けさはどこも変わらない。

 

 自然と一体となったようなこの鎮守府には最初は驚かされたが、なかなかどうして落ち着く場所だ。なんだか心が落ち着く…母港から見える海を眺めながらいつもの浜辺へ。

 

 夜明けの浜辺には既に鎧を着た人物が見える。あの人は毎日ここで鍛錬をしている。

 

江風「ソードマスター殿、おはようございます」

 

ソードマスター「おお、江風か。毎日えらいぞ」ウンウン

 

江風「それでは今日もご指導お願いします」

 

ソードマスター「うむ!」

 

 ボルボロスの一件から私はもっと己の腕を鍛えなければならないと感じた。あの指揮官の太刀裁き……あの動きに私は見惚れた。

 指揮官に是非とも指南を願おうとしたが指揮官は多忙の身、流石に指揮官の邪魔をしてはならないと考えた私はどうしたものか悩んでいた。

 

 それでシドさんに相談すると、ソードマスター殿も指揮官と同じ太刀使いだと教えてくれた。私は指揮官の力になりたいとソードマスター殿に頼んでみると、ソードマスター殿は潔く承諾し私に剣術を指南してくれたのだ。

 

 なので、今日も指揮官のために、艦隊のために剣術を学んでいく

 

 

高雄「お?江風ではないか!」

瑞鶴「朝から早いねー」

 

 ……あれ?高雄さんに瑞鶴さん……?い、いつの間に…?

 

瑞鶴「いやー私もソードマスターさんに剣術を教えてもらおうかなーって」

高雄「拙者も鍛錬として指揮官殿やソードマスター殿のような太刀を習得しようと思っていたのだ」

 

ソードマスター「ははは、皆元気がいっぱいじゃないか。教え甲斐があって腕が鳴るわ」

 

江風「あ、あははは……」

 

 どうしよう……下手したら重桜の皆はソードマスター殿に弟子入りしてしまうのではないだろうか……

 

___

 

AM7:00くらい

 

inアステラ鎮守府_食堂

 

Sideボルチモア

 

 朝のトレーニングを終えてシャワーを浴び、いざいつもの食堂へ。

 

 食堂ではKAN-SENの皆が賑わって朝食を食べている。一方でアイルー達が彼女たちの注文を聞いて注文した料理を運んでいる。

 ユニオンやロイヤル、鉄血など様々な派閥で違った料理や好みがあるのだが、アイルー達は正確に承諾して調理を行っている。ほんと、アイルーっていう生き物はすごく変わってるなぁ…さてさて、今日もいつものユニオン朝定食を注文しようか。

 

ボルチモア「……おや?」

 

 カウンターを見るとジャン・バールが椅子に座ったままじーっと厨房を覗き見していた。

 

ボルチモア「何やっているんだい?まだ注文の料理でも来ていないのか?」

 

ジャン・バール「なんだボルチモアか……別に大したことじゃない」

 

 無愛想気味に返すがこれが彼女の平常だから気にしていない。時折コーヒーを飲みながらじっと見ているが、彼女は何を見ているのだろうか?私もその視線の先を覗いてみた。

 

 

板前アイルー①「にゃ!ロイヤル朝定食の注文2つにゃ!」

饅頭ひよこ「ピヨッ!」(`・ω・)ゞ

 

コックアイルー「クロワッサン焼き立てだにゃ!運んできてにゃ」

饅頭ひよこ「ピヨッ」(`・ω・)ゞ

 

コックアイルー②「にゃにゃにゃ~♪スープは愛情をこめて煮込むのにゃ~」

饅頭ひよこ「ぴよ」( *´ω`)

 

料理長アイルー「に゛ゃ!ハンタースタミナ定食できたぞ!5番テーブルの客だ!」

饅頭ひよこ「ピヨッ!」(`・ω・´)ゞ

 

 

 厨房ではアイルーと饅頭ひよこ達が一生懸命に慌ただしく注文を受けたり料理をしたりしていた。なんという微笑ましい光景だろうか。なんかでかいアイルーがいるけども見ているだけでなんだかほっこりする。あ、もしかして……

 

ボルチモア「…」チラッ

 

ジャン・バール「……かわいいな」ボソッ

 

ボルチモア「ふふふ…」クスッ

 

ジャン・バール「っ!おい!何ニヤニヤしてやがる!」

ボルチモア「別にー?すいませーん!ユニオン朝定食ひとつー」

 

 ジャン・バールにもこういった一面があるなんてな…ふふふ。

 

ジャン・バール「ったく…それにしても最近、この食堂にKAN-SENだけじゃなく調査員も来てるみたいだな」

 

 そういえばそうだ。よく見ると私たちの他に調査員の人たちもここで朝食をとっているようだ。今日もたくさんの調査員が朝食をとっている。KAN-SENとの交流の場になっていいと思うな。

 

ジャン・バール「ま、大方理由はあれなんだろうな」

ボルチモア「あれって?」

 

 ジャン・バールは苦笑いをしながら指をさす。そこには料理を待っている男性の調査員たちが見えた。

 

ベルファスト「お待たせいたしました。ハンター朝定食とハンター野菜定食でございます」コトッ

 

元気な4期団員「え、えへへ…ど、どうもありがとう」

愉快な5期団員「い、いやーベルファストさん、今日も麗しゅうございますです」

 

ベルファスト「ふふふ、ありがとうございます。ではお熱いうちにお召し上がりくださいませ」

 

元気な4期団員&愉快な5期団員「「あ、ありがとうござますっ‼」」

 

 ああなるほど……この時間、朝の食堂ではベルファストやケントやシェフィールド、ロイヤルメイド隊がアイルーと一緒に料理を配膳しているのだ。

 

ジャン・バール「毎度ながらよくやるな」

ボルチモア「まああれが彼女たちの日課なんじゃないかな?」

 

 たぶんだが彼女たちを見に毎朝来ているんだろうかな……あ、このコーヒー美味しい。

 

活発な5期団員「いいなぁー俺のとこにもベルファストさんが来てくれないかなー」

お茶目な4期団員「もうすぐ来るって。そろそろ注文した料理がry」

 

 

熱血な女性4期団員「おらっ、ハンタースタミナ定食だっ‼」ゴドンッ

 

活発な5期団員&お茶目な4期団員「「」」

 

力自慢な女性4期団員「ここからはあたしら女性ハンターがもてなしてやんよ」ポキポキ

 

活発な5期団員&お茶目な4期団員「「ヒッ」」

 

 

熱血な女性4期団員「ベルファストちゃん、交代してあげるからあとは任せといて」

力自慢な女性4期団員「出撃や他の仕事で忙しいんだから、ゆっくりしときな」

 

ベルファスト「ふふ、ありがとうございます。ではあとはよろしくお願いいたしますね」ペコリ

 

 

ジャン・バール「こっから阿鼻叫喚が始まるんだよなー……」

ボルチモア「にぎやかでいいじゃないか」

 

 うんうん今日も食堂は賑やかで楽しい……あ、コーヒーお替り頼めるかな?

 

____

 

AM9:00くらい

 

inアステラ鎮守府_執務室前

 

Sideブルックリン

 

 さて、本日の書類のまとめは完了した。あとは指揮官に渡してハンコを押してもらうだけ。ドアをノックし今日の書類整理が始まります。

 

ブルックリン「指揮官、失礼いたしま……」

 

加賀「む、ブルックリンか。書類はそこに置いといてくれ」

 

モカ「加賀さん、お茶淹れてきたニャ」

加賀「うむ、ご苦労」

 

ブルックリン「( ゚д゚)」

 

 ノックして入ってみたら…執務室では加賀さんとアイルー達が書類整理をしていました。異様な光景に私は思わず口をあんぐりと開けて呆然としてしまいました。

 

ブルックリン「…はっ!え、えっと指揮官はど、どちらへ!?」

 

加賀「指揮官はシドと共に竜舎の建築を行っている」

ブルックリン「りゅ、竜舎…?」

 

 そういえば昨日、プケプケという生物をこのアステラ鎮守府で飼うと決まったことで指揮官はその子の住まいを立てないとけないと仰ってましたね……

 

加賀「日中で済むから済み次第戻って書類整理を行うと言っていたから問題はなかろう」

ブルックリン「それなら問題ありませんね。で、ではディアスさんとライリーさんは…?」

 

 指揮官とシドさんは問題はありません。問題は残りのお二方です(プンスカ)。すると加賀さんは窓のほうへ目を向けました。窓を見たらわかる、ということのようなので窓から外を覗いてみると……

 

ディアス「あははー!待て待てー!」

 

U-81「えっへへー!鬼ごっこなら負けないぞー!」

スモーリー「走り込みなら負けないよ…!」

ハムマン「こ、こらー!ハムマンを置いて逃げるでなーい!」

 

ディアス「ほーらつーかまーえた!たかいたかーい!」

 

ハムマン「ひゃああ!?は、ハムマンを子ども扱いするな!」

ヴァンパイア「でも嬉しそうじゃない?」クスクス

 

ハムマン「う、うるさいのだ!」

 

 

ブルックリン「( ゚д゚)」

 

 お外ではディアスさんがU-81達と遊んでいました…きょとんとしている私に加賀さんは苦笑いをします。

 

加賀「あんなに楽しそうしてると邪魔するのは野暮よな…?」

ブルックリン「え、ええ…交流は大事ですから仕方ありませんね。で、ではライリーさんは…?」

 

加賀「逃げた」

ブルックリン「逃げた!?」

 

加賀「そう焦るな。もうすでに手は打ってある。そろそろだと思うが…」

 

妙高「加賀さん!ライリーさんをお連れしました!」フンス

 

加賀「うむ、ご苦労。流石は妙高だな」

妙高「いえいえ……逃がさないようにちゃーんと連れ帰りましたよ」

 

 妙高さんがライリーさんを見つけて連れ帰ってくれたようです。これでなんとか書類整理がry

 

ライリー「むぐーっ!もががーっ!?」ジタバタ

ブルックリン「え、えっと……その布団をぐるぐる巻きににした蠢く物体は…?」

妙高「ライリーさんだ。これで逃げないように書類整理ができるな!」

 

ブルックリン「Oh……」OTL

 

 こ、これじゃあ書類がたまるばっかりになりますよね……とほほ

 

加賀「気を落とすな、我々がやれば問題はなかろう」

 

____

 

AM11:00ぐらい

 

inアステラ鎮守府_隅の広場

 

Sideオイゲン

 

オイゲン「……」( ゚д゚)

 

指揮官「よーし完成だ!」

シド「なかなかのもんだな」

 

 指揮官とシドは満足げに頷く。目の前には大きな竜舎と呼ばれる建物ができていた。これでプケプケが安心して住めるようだ。

 

 私がポカーンとしているのは目の前の建物ではない。指揮官とシド、そして饅頭ひよこ達だけで半日であっという間に完成させたことだ。いやいやいくらなんでもおかしすぎるでしょ!?どういう技術と技量を持ってんのよ!?

 

ジャベリン「指揮官!完成したんですね!」

 

 そこへジャベリンとニーミ、カッシンがプケプケを連れてやってきた。カッシンは既にプケプケに乗っており、プケプケの羽毛をわしゃわしゃと撫でていた。

 

指揮官「ああ、後は藁を敷いたら完了だ。今日からここがお前のお家だぞ?」ナデナデ

 

プケプケ『ギュゥー』(('ω'*))

カッシン「よかったね…これで一緒にお昼寝もできる」ナデナデ

 

リットリオ「おおっ!これは見事なものだな!」

 

 いつの間に来ていたのかリットリオは指揮官達が建てた竜舎とプケプケに目を輝かせていた。プケプケは突然やってきたリットリオに驚くどころか興味津々に見つめている……緑が共通だからかしら?

 

プケプケ『ギュゥ?』?('ω'*)((

リットリオ「ふむふむ、なかなか可愛らしいじゃないか」ナデナデ

 

シド「他の子達にも友好的だな…」

指揮官「これなら他のKAN-SEN達と触れ合っても心配はなさそうだ」

 

リットリオ「ところで、この子の名前は決まっているのかい?」

 

 リットリオの質問にジャベリン達はきょとんと首を傾げた。そういえばまだ名前は決めていなかったわね…決まっていないことを理解したリットリオはなるほどと頷く。あ、ちょっと待って嫌な予感が

 

リットリオ「では私が名付けようか。今日から君は『グラーツィア・ピスタッチオ』だ!」

 

プケプケ『???』

 

オイゲン「却下!というか何よそれ!?」

リットリオ「そのまんまの意味さ。まあ『優雅なるピスタチオ』という意味だがね」

オイゲン「ますます却下よ!指揮官!あんたも何か言いなさいよ!」

 

指揮官「うーむ……コールスロー…」

オイゲン「サラダ!?食べ物から離れなさい!」

 

シド「グリーンモンス」ドヤッ

オイゲン「却下‼」

 

 ああダメだ。このおバカたちじゃ変な名前を付けられてしまう…

 

オイゲン「ジャベリン、あなた達が決めなさい」

 

ここは彼女たちに決めてもらったほうがいいだろう。突然ふられたことにジャベリン達はわたわたする中、カッシンが手を挙げた。

 

カッシン「プケプケだから……プッケ」

 

指揮官「プッケか……いい名前じゃないか」ウンウン

ジャベリン「これからよろしくねプッケちゃん!」

 

プッケ『クゥー』(*'ω'*)

 

 うんうん、シンプルが一番ね。プッケは嬉しそうに喉を鳴らすとカッシンを乗せたまま歩き出した。

 

指揮官「おっ、さっそくあたりを散歩してみたいようだな」

ジャベリン「このままお散歩しましょう!私、皆さんのためにサンドイッチを作ってきたんですよ!」

シド「それはいいな。ついでにオトモンの乗り方の基礎を教えておくか」

 

ニーミ「やった!ご教授よろしくお願いします!」

カッシン「眠いけど頑張る……」

 

指揮官「そうと決まればさっそく行こう!」

オイゲン「わ、私も?……ふふ、仕方ないわね」

 

 行こうと決めたら言わずもがなすぐに実行する人なんだから……まあ楽しいからいっか

 

 

オイゲン「あれ…?何か忘れているような……」

指揮官「うん?そうだっけ?」

 

 

 

 

 その後、お昼ごろに書類整理を忘れていたことを思い出した私たちは急いで執務室に戻ると書類整理にやつれた加賀と妙高とブルックリンとアイルー達を目の当たりにし、指揮官と私はめちゃくちゃ謝って書類整理を始めた。

 

 ついでに布団で簀巻きにされてるライリーも見つけ、寝てたのでしばいた

 

___

 

PM14:30ぐらい

 

inアステラ鎮守府_中央庭園

 

Sideウォースパイト

 

ウォースパイト「ほら、ちゃんと姿勢を正しなさい」

 

ライリー「んなこといったってよぉ、俺に作法とか釈迦に説法だぜ?」

 

 庭園の席で面倒くさそうに座るライリーに私はむっとする。

 

ウォースパイト「近頃、貴方の姿勢が悪いことがよーくわかったから私自らがこうして矯正してあげてるのよ?」

 

 彼が悪いのは姿勢だけじゃない、彼の行いや態度があまりよくないと感じたからだ。彼をきちんと正さないと今後、他の艦隊や鎮守府の方とお会いする時にきっと指揮官のイメージを悪くする原因にもなり兼ねない。

 

ウォースパイト「紳士たるもの、気品を正せばいけないわ」

ライリー「スカートないやつに言われてもなぁ……」(/ω・\)チラッ

ウォースパイト「これは私自身の速度を上げるために必要なことなの!あとじろじろ見ない!」

 

ライリー「それで……隅でベルファストがスタンバってるけどこれって何?」

 

 ライリーはテーブルに置かれているティーカップやティーポット、お皿に乗っているスコーンや菓子に視線を向ける。

 

ウォースパイト「ティータイムよ。ロイヤルでは常に行うものなのよ」

ライリー「お肉食べたい」

ベルファスト「ライリー様、申し訳ございません。今回はウォースパイト様のご希望でこのメニューとなっております」

ライリー「しゃあない、持ってるアステラジャーキーで我慢すっか」ムッシャムッシャ

 

ウォースパイト「(#^ω^)」

 

 貴方ねぇ……というかそのジャーキーどっから取り出したのよ

 

ウォースパイト「今回はお茶会でのマナーと姿勢を教えるのよ!ジャーキーを食べてないでry」

 

ライリー「おぉっ!?このスコーンうまいな!ベルファストが作ったのか?」

ベルファスト「こちらのスコーンはダンケルク様と一緒に作ったスコーンでございます。いかがですか?」

ライリー「めっちゃうまい‼これ、ソルト達にも食べさせてやってくれよ。あと紅茶もうまい」ズズズズ

 

ベルファスト「うふふ、ありがとうございます。では残りのスコーンもご主人様たちにお持ちいたしますね」

 

ウォースパイト「ちょっと!?話を聞きなさいよ!?」

ライリー「え?スコーンほしい?」

ウォースパイト「ちがう‼」

 

ライリー「そっかー……てかなんで俺に作法とか姿勢とか教えようとするんだ?」

 

ウォースパイト「それは貴方が―――」

 

 

 元盗賊だから――と言いかけたことに気づいた私はすぐに口を紡いだ。これは誰にも言ってはいけない秘密、他の子達の前で言ってはいけない。指揮官の指揮に影響が出てしまうかもしれない。

 

ライリー「?」

ウォースパイト「……あ、貴方がちょっかい出してシェフィールドに仕置きされてるからよ。ちょっとは態度を正しなさい」

 

 

ユニコーン「ライリーお兄ちゃん?なにしてるの?」トテテ

 

ライリー「おおユニコーンちゃん。そうだ、このスコーン食ってみなよ。ダンケルクとベルファストが作ったんだぜ?」

ユニコーン「いいの?ありがとう!」

 

ウォースパイト「話聞いてる!?」

 

 話を聞いているのか聞いていないのか、ライリーはユニコーンを撫でながら彼女にスコーンを渡すと席を立った。

 

ライリー「ごっそさん。ウォースパイト、悪いが作法とかよーわからん。気持ちはありがたく受けとっくぜ?」

 

 ライリーはそう言うとそそくさとどこかへ行ってしまった。彼は悪いとは思えないけど、どうして盗賊をして、どうして盗賊をやめて指揮官と出会ったのか……なぜ彼が指揮官と共にいるのか、私にはよくわからない。

 

ウォースパイト「まったく、なんなのよ……」

ベルファスト「ウォースパイト様、ライリー様が席を立ったのは別の理由かと思いますよ?」

ウォースパイト「別の理由…?」

 

 

妙高「ベルファストさん、ウォースパイトさん!ライリーさんがどこ行ったか知らないか!また書類整理をすっぽかしたんだ!」

 

ウォースパイト「……」

 

 本当によくわからないわ……

 

___

 

PM15:00

 

inアステラ__加工屋_建造装置室

 

Sideホーネット

 

ディアス「今日の建造はソルト達は忙しいから俺たちでやっちゃおー!」

U-81「おぉーっ!」

 

ホーネット「い、いいのかなぁ…?」

 

 本日の建造はディアスさんが担当することになったのだけど…心配だなぁ。ディアスさんはU-81を肩車で担いでいる。U-81はそこがとても気に入っているようだ。

 

U-81「よーし!ディアス号発進だ!」

ディアス「ガシャウィーンガッシャーン!」

 

ホーネット「し、室内で走り回ったら危ないよ!?」

 

U-81「それでディアスさん、今日はどんな建造するの?」

ディアス「うーんどうしよっかー」

 

 やっぱりノープランだったのね……なんだろう、すごく嫌な予感がする。

 

U-81「だったらいろんな建造しちゃおうよ!普通の建造とか、素材を使った建造とか!」

 

 U-81は無邪気に笑う。あぁ…嫌な予感が的中しちゃった……

 

ディアス「そ、素材の使った建造はダメだよ!」

ホーネット「…ほっ」

 

 よかった!ディアスさんは大丈夫だったわ!危うく明石に見つかったら怒られる案件になりかけたわ……

 

U-81「えー?なんでダメなの?」

ディアス「……なんでダメなんだろ?」キョトーン

 

ホーネット「」ズコーッ

 

 あ、これちょっとまずい気が

 

 

U-81「艦隊を強くするためならいいんじゃないのかな?」

ディアス「確かに」ウンウン

 

 ディアスさん負けないで!誘惑に負けちゃだめよ!

 

U-81「それにちょーっとだけなら大丈夫だよ!」

ディアス「そっか!チョーっとだけなら大丈夫だね!半分やってみっか!」

 

 

 そう言うと2人はちょっとどころか8割素材を使った建造を始めてしまった。嗚呼……明石、ごめん。私じゃ止められなかったよ……

 

U-81「これで艦隊がにぎやかになるね!」

ディアス「どんな子が出てくるかな?さっそくオープンっ!」

 

 

 そう言って建造装置の扉を開ける。出てきたのは……

 

 

 

パーミャチ・メルクーリヤ「やっほー、指揮官。北方連合のパーミャチ・メルクーリヤちゃんよ!今日から……ふえ?」

ミンスク「ура‼どうかな?驚いた?新しい同志を迎え入れるときはまずこうやって……あれ?」

親潮「姉はクノイチ。妹は人形使い、渡る世間は驚くばっかり……えっ?」

 

クリーブランド「初めまして指揮官!私はクリーブランド、海上の騎士……あれれ?」

龍鳳「潜水母艦改め、瑞鳳型軽空母、龍鳳、参上しました。指揮官に勝利を……うん?」

 

 

イラストリアス「指揮官さま、御機嫌よう。イラストリアスが着任しましたわ。愛と平和をこの海に……あら?」

U-556「ほーい!ⅦC型潜水艦のU-556だよ!これから住み込む母港で間違いないよね?…あれ?」

 

 

 

U-81&ディアス「わあああああああああっ!?」

 

ミンクス&親潮&U-556「わあああああああああっ!?」

パーミャチ「きゃああああああああああっ!?」

 

クリーブランド「えっと…あれ?ここどうなってるんだ?」

龍鳳「わ、私にもさっぱり…鎧を着た指揮官なんて初めてです」

 

イラストリアス「うふふ、賑やかなところですわね」

ホーネット「あ、あははは……なんかごめん」

 

_数分後_

 

明石「まあ、今回は?たまたま建造装置のアップデートで北方連合の建造データが期間限定で更新されたからいいけどニャ?」

 

U-81「なーんだ、そうなんだ。びっくりした」

ディアス「それなら大丈夫だな」

 

明石「大丈夫じゃないニャ!?なんで素材を使った建造をしたんだニャ!?」

 

U-81&ディアス「いけないの?」キョトーン

 

明石「いけないに決まってるニャ!?報告書にどう書けというんだニャ!?」

 

 ディアスさんとU-81はたっぷりと明石に説教されている…たぶんまたいつかやっちゃうんだろうなぁ…

 

指揮官「なんかその…こんなところだけどもよろしくね?」

 

イラストリアス「ホーネットさんから詳しいことは聞きましたわ。一緒に頑張りましょ」

クリーブランド「鎧を着た指揮官……なんだかかっこいいな!」

 

ミンクス「面白そうな指揮官だね…これからよろしく!」

パーミャチ「それよりもこの鎮守府の食事は美味しいの?美味しくなかったら怒るわよ?」

 

ライリー「おおい!素材を使ったって!?俺を差し置いて何を勝手にry」

 

イラストリアス「あら?この方も指揮官のお仲間ですか?」ドタプーン

 

ライリー「( ˘ω˘)」チーン

U-556「突然気絶した!?」

龍鳳「だ、大丈夫ですか!?」

 

シド「刺激が強すぎたんだな……」

 

_____

 

PM17:00ぐらい

 

inアステラの港

 

Sideシュペー

 

 ふぅ、今日は旧大陸から物資を運んできた舶来船の護衛も無事に完了した。みんな無事で何より。

 

シュペー「船長さん、これはどこに運べばいいの?」

 

船長「おお、そいつは総司令のところに持ってってくれや」

 

瑞鶴「大きな物資は艦載機で運んでおくね!」

船長「助かるぜ。毎度のことだがありがとうな」

 

シュペー「私達もアステラの一員だもの。仲間の手助けは当たり前」フンス

 

 私も指揮官もアステラの調査団の一員だし、ほかの調査団も総司令さん達も大事な仲間だ。それに私はみんなの力になりたい。船長は大きく笑って私を撫でてくれた。

 

船長「嬉しいなぁ、でも無理は禁物だからな」

シュペー「うん頑張る」

 

長良「船長さーん、これはどこへ運ぶのー?」

 

船長「おう、そのバリスタの矢は技術班リーダーの所へな。あと火薬や砲弾もあるから気を付けて運ぶんだぞー」

 

 そういえば、今日の舶来船には食料や資材や道具のほかにバリスタの矢っていう武器や砲弾、それに火薬が沢山積まれていた。何か大きな戦いでもあるのだろうか…?

 

船長「火薬が多くて気になったろ?」

シュペー「なにかあったの?」

 

船長「ああ、近々大規模な作戦を実行するんだ。総司令から物資の補給と準備を指示されてな……この量からして、おそらくゾラ・マグダラオスの件だろうな」

 

 それにかなりの量……指揮官やオイゲンが見たというゾラ・マグダラオスとはいったいどんなモンスターなのだろうか

 

シュペー「……よし、私はみんなのお手伝いをするよ!よいしょっ」

船長「でかい木箱を二つも…!すげえ力持ちだな!」

 

 今私ができることはみんなの力になること。みんなのために私が頑張らなきゃ!

 

___

 

PM22:00

 

inアステラ_集会酒場

 

Sideソルト

 

 いやはや書類整理が一日かかってしまうとは……でも加賀やブルックリンのおかげでたまった書類もだいぶ片付いた。本当に助かったよ。

 

 さて先に酒場に行かせたオイゲンを長いこと待たせてしまっている。急いで向かわねば……たしかカウンターのあたりに…いた!

 

指揮官「オイゲン、遅れてすまない!」

 

オイゲン「しきかーん!おーそーいー!」

 

指揮官「…ひょ?」

 

 あれ?カウンターバーで待っていたオイゲンの様子がおかしいぞ?落ち着いた雰囲気が一変、明るすぎて飄々している……これは酔ってるな。かなり酔っていらっしゃるな

 

オイゲン「指揮官がぁ、来るの遅いからぁ~、私結構飲んじゃったわー…ひっく!」

 

指揮官「結構どころかめっちゃ飲んだみたいだな」

 

オイゲン「だってぇ、ここのお酒、とぉーっても美味しいんだもん!」

 

指揮官「ははは、気に入ってくれてなによりだ」

オイゲン「ほらぁ指揮官も飲んで飲んでぇ!」

 

 オイゲンが集会場受付嬢にお酒を注文しお酒を受け取ると俺の杯になみなみと注いだ。

 

指揮官「うんうん、仕事上がりの一杯はうまいんだなこれが」

オイゲン「でしょー♪ほらもっと飲んで!もういっぱい、もうにはいーっ♪」

指揮官「わかったわかった、急かさず飲ませしてくれ」

 

オイゲン「むぅー、指揮官のいけずー」

 

指揮官「……ふっ」

オイゲン「なぁに?指揮官、何笑ってんのぉ?」

 

 あのまじめなオイゲンがお酒に酔うとこんなに変わるなんて……一緒にいて気が付かなった。見られない一面を見れたのはうれしいが、オイゲンだけでなくもっと彼女たちKAN-SENのことを知らなければ。まだまだ指揮官として未熟だな…

 

指揮官「いやなに、待たせてしまった分たっぷり飲ませてもらおうかな」

オイゲン「うふふー、しきっかぁん、その意気よー♪もーっと飲んじゃえーっ」

 

__数十分後

 

オイゲン「うーん……もーっとのむのぉ…」スヤァ

 

指揮官「け、結構飲んだな……」

 

 予想外だった。まさかオイゲンがこんなに飲むとは。そんで本人はお酒に酔いやすく、酔うと絡み上戸になってしまうとは……飲みに来たソードマスター殿を無理やり飲ませようとしてきたときはヒヤッとした。

 

指揮官「ほら、そろそろ帰るぞ」

オイゲン「うぅん……のみたりなぁい…」

 

 まったく夢の中でもまだ飲んでいるのか。仕方ない、おぶって鉄血寮まで連れ帰って寝かせておこう。

 

指揮官「よいしょっと…」

オイゲン「( ˘ω˘)スヤァ」

 

 意外と軽いな……リフトから降りて歩きで鎮守府内の鉄血寮へ。いや本当に軽い。砂漠で隕石をキャンプで運んだことがあったがそれよりもとても軽くてらくちんだ。

 

指揮官「えーと…オイゲンの部屋はっと」

 

 あったここだここだ。部屋へ入ってゆっくりとベッドへ下して布団をかぶせる。ふふふ、静かにぐっすりと眠ってる。

 

指揮官「おやすみ、オイゲン。明日もよろしくな」

 

 オイゲンを撫でて部屋から出ようとした。

 

 

 

オイゲン「……いかないで……」

 

 

 ふと、オイゲンが寝言でそうつぶやいたのを聞いた。振り向いてみると彼女はすやすやと眠っているが、その寝顔は少し寂しそうだ。

 

 

 そういえば……鉄血のKAN-SENの資料を見たとき、オイゲンのことも載っていたな……遥か大昔の対戦、鉄血のKAN-SENたちは戦いの中で沈み、自沈していった。だが彼女は戦いの中で最後まで生き残った。鉄血の中で唯一、ひとりで生き残ったと言われ、幸運の艦船と呼ばれた。

 だがその呼び名は彼女にとってちっとも嬉しいものではない。仲間が消えゆく中、自分だけが生き残ってしまって、一人取り残された…ひとりぼっちなのだ。

 

 資料では滅多にないがKAN-SENの艦船だったころの歴史、KAN歴の記憶の光景が夢の中でフラッシュバックするという。

 

指揮官「……」

 

 歩み寄って彼女の手を握る。

 

指揮官「オイゲン、大丈夫だ。お前ももう一人じゃないぞ?俺やシドやライリーやディアス、それに仲間たちがいるんだ」

 

 同じKAN-SENだけじゃない、調査団の皆はお前の味方なんだ。もうひとりぼっちじゃないさ。

 

指揮官「だから一緒にいてあげるよ」

 

____

 

AM6:00ぐらい

 

Sideオイゲン

 

オイゲン「あ゛ー……っつぅ…」

 

 頭が痛い……しかも昨日の夜のことが思い出せない。確か……指揮官を待ちながら酒場でお酒を飲んで…それからのことが覚えてない。また飲みすぎてしまったようね……

 

 しかも目が覚めたら私の部屋。誰かが私を運んできてくれたのだろう。

 

オイゲン「う゛ぅー……」

 

 とにかく顔を洗って身だしなみを整えないと……私は寝ぼけながらベッドから下りようとした。

 

 

指揮官「ふみゅっ」

オイゲン「え゛っ?」

 

 ベッドの下で誰かを踏んだ感触がしたと同時に指揮官の声が…恐る恐る見ると……

 

 

指揮官「( ˘ω˘)スヤァ」

オイゲン「」

 

 

 な、な、なななななな、なんで指揮官が床で寝てんのよ!?いや、これ、どういうry

 

 

レーベ「おーいオイゲン起きろー!今日の演習の担当は……あっ」ガチャッ

オイゲン「」

 

指揮官「( ˘ω˘)スヤァ」

 

 タイミングが悪くやってきたレーベは私と私が片足で踏んづけている指揮官を交互に見るとむかつくらいの笑みを見せて近づいてきた。

 

レーベ「昨夜はお楽しみだったか?指揮官はお疲れなんだ。いろいろと控えておけよ?」ニヤニヤ

オイゲン「ち、ちがう‼いつの間にか指揮官が床で寝ててry」グイッ

 

指揮官「ぐえっ」

 

レーベ&オイゲン「あっ」

 

 レーベと私に踏まれた指揮官は潰れたカエルのような声を出して気絶した。




 ミンスクを見た瞬間、どっかで見たような親近感が湧いた

 艦これの清霜に似てるような……異論は認める
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。