アズールレーンクロスワールド   作:サバ缶みそ味

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 アズレン3周年…今回も新しいパーティー衣装が来ました。

 エンプラさんにリットリオ…どちらも優雅で、そんでエチエチ

 セントルイスさん…それはアウトです(吐血 しかもこいつ動くぞ…!?


24. 決行‼熔山龍捕獲作戦‼【熔山龍:ゾラ・マグダラオス】

___in大峡谷

 

 

Side総司令

 

空が微かに明るくなっていく…もうすぐ夜が明ける。もう間もなく奴が姿を現わす頃合いか。

 

最終確認の為もう一度辺りを見回す。人員やバリスタ砲台と大砲の配置は問題ない。

親方と技術班リーダーが一時拠点へ戻って行ったが流石は2人に鍛えられた弟子達、突貫ではあるが問題なく設置や調整を行ってくれた。

 

更に今回は5期団の彼らもいるため人員は数多くいる。この作戦はきっとうまくいくだろう。後は……即席で建てた後方のキャンプへと視線を向ける。

 

果たして彼らは間に合うだろうか……

 

 

 

調査班リーダー「ほら後もう少しだ!」

親方「走れー!急がねぇと間に合わねぇぞ!」

 

 

孫と親方がキャンプに入ってきたのが見えた。そしてその直後、ソルト達が大慌てで駆け込んできた。

 

 

指揮官「ふぅ、ふぅ!5期団ソルト班、ただいま到着致しましたーっ!」ゼェゼェ

 

ライリー「あ゛ー…もうだめ、もう走れねえ…」

 

ディアス「きょ、強走薬をがぶ飲みしたよ…」ヘトヘト

シド「おつ」

 

オイゲン「ほら、もう少しだから頑張って」

 

 

 ふ…良かった、ソルト達は間に合った。彼らと共にオイゲン達KAN-SEN達も……おや?心なしか昨日見たときよりも人数が少し増えているような…

 

総司令「ソルト、ご苦労だったな」

 

指揮官「そ、総司令!な、なんとか間に合いましたね…」

 

総司令「新大陸沖の件は孫から送られた文で知った。ソルト、オイゲン、よくやってくれた」

 

 新大陸沖に現れたセイレーンの大艦隊、奴らは新大陸、或いはアステラへと接近していたようだがソルト達が食い止め、セイレーンの大艦隊を撃沈してくれたようだ。

 

指揮官「いやははは…俺よりもオイゲン達が頑張ってくれたおかげです」

オイゲン「畏まることないわよ。あれは指揮官の指揮のおかげでしょ?」

 

総司令「ふ、お互い遠慮することはない。二人とも、感謝する」

 

指揮官「総司令、ありがとうございます!それでは…」

 

 艦隊の指揮の次はゾラ・マグダラオスの捕獲作戦に移ってもらう。大変な時であったが申し訳ない。

 

総司令「うむ、君達にはさらに苦労を掛けることになるが…頼りにしている」

 

 

指揮官「お任せください!さあみんな、配置につくぞ」

シド「準備万端だ」

ディアス「ほら、ライリー。寝転がってないでいくよ!」

ライリー「ほいほいっと!いっちょやったるか!」

 

 

 ソルト達は張り切って配置につくために現場へと向かっていった。

 

オイゲン「……」

 

 オイゲンは不安そうにソルト達を見送る。彼らは多少無茶をするらしい、心配するのはよくわかる。

 

総司令「なに、心配ない。彼らはきっとうまくやってくれる」

オイゲン「総司令…そ、そうよね。無事に帰ってきてくれるのだから今回も大丈夫よね…」

 

 

___

 

 

Sideホーネット

 

ホーネット「ここが大峡谷…」

 

 

 思った以上にごつごつした岩場や切り立った断崖が多く、足場が不安定そうなところが多い。

 

 しかしそんな場所ながらも大砲の砲台や何か大きなボウガンみたいな装置があちこちに設置され、その周辺には大きな鉄製の矢や砲弾が沢山置かれ、調査員やアイルー達がスタンバイしている。

 

 

ミネアポリス「かなりの砲台に人員……あれか?何か大掛かりな狩りでもするのか?」

 

ネルソン「というか変わった格好をした人達が多いわね…」

 

マーブルヘッド「見て見て‼あっちに二足歩行で歩く猫ちゃんがいるっすよー!」

ブレマートン「うっそ!?かわいいーっ!」

 

 初めて見る彼女達にとってはここは一風変わった所だと思うよねぇ…私も最初はあんな感じだったけど。

 

 

ウォースパイト「指揮官達はゾラ・マグダラオスとかいうモンスターの捕獲を行うのよ」

グラーフ「モンスター…?そんな生き物がこの世に存在するのか…?」

 

 

メルクーリヤ「ていうかさー、こんだけいればそのゾラなんとかっていうのも余裕じゃなーい?」

ドイッチュラント「ふん‼どんな奴であろうとドイッチュラント様の敵じゃないわね!」

 

ジャン・バール「規格外のでかさと聞いたが…どのくらいでかいんだ?」

 

 そういえば話では規格外の大きさと聞くがどのくらい大きいのか聞いたことがないわね…指揮官に聞いた時は『すんげえでかい』とか言ってたけどよく分からないなぁ…

 

ジャベリン「ライリーさんに聞いたら『でかああああい‼説明不要‼』って言われちゃって…」

ニーミ「つ、つまり説明できないくらい大きいのでしょうか…」

綾波「とても気になるのです」

 

 

カッシン「そういえば、オイゲンはゾラ・マグダラオスを見たことあるんだっけ?」

 

 カッシンちゃんの一言に皆オイゲンの方へ視線を向ける。オイゲンはため息をついて答えた。

 

オイゲン「そうね……あれは指揮官と初めて会った時に出くわしたわ」

レーベ「で、どのくらいでかいんだ?」

 

オイゲン「……聞くより見た方が早いわよ」

 

 二度と間近で見たくないとでも言いたそうな表情で答えた。よ、よっぽど大きいのだろう…そしてすぐさまオイゲンは指揮官達がいる場所へと視線を向ける。

 

オイゲン「…こんな一大事って時に私達はただ見るだけっていうのは少しもどかしいわね」

 

ホーネット「…わかる。私達で何かできたいいのになぁ…」

 

 今できることは見守ることしかできない…指揮官、みんな、頑張って!

 

___

 

 

Sideソルト

 

 バリスタ放題の調整は…よしっと!最終確認は問題なく済ませた。

 

指揮官「みんな、準備はできたか?」

 

ディアス「アイテムの補充はバッチリ!」

ライリー「弓も問題ねえ」

シド「後は待つだけだ…」

 

 後はゾラ・マグダラオスが現れるのを待つだけ…総司令も調査班リーダーもルーキーも調査団全員息を飲んで待っている。もう間もなく夜明けだ。

 

 

パアァァァ…

 

 

 突然、導蟲が青白く光って飛び立った。俺だけじゃない、シドやディアスやライリー、調査団全員の導蟲が一斉に青白く光って飛び立っていく。

 

 一筋の青い光は集まって大きな光へと形を成し、渓谷を下る。一か所に集合したその直後、赤く光りだした。

 

 

ゴゴゴゴゴ‼

 

 

 大地がいきなり揺れ、大きく隆起していく…これは、奴だ‼

 

 

 

グオオオオオオオオオオオオッ!!

 

 

 

 予想通り、土煙を上げながら地上から姿を現したのはゾラ・マグダラオス‼想像を絶する程の巨体に背中からは噴煙が上がっている。

 

 

総司令「作戦開始ぃぃぃっ‼」

 

 大地の揺れと共に総司令が全員に伝わるほどの大きな号令を上げた。いよいよ開始だっ!

 

 

 

\うおおおおおおおっ‼/

 

 

 ゾラ・マグダラオスの咆哮と同時に調査団全員が動く。まずは第一段階、バリスタや大砲を撃って攻撃、体力を減らす!

 

 

指揮官「みんな、いくぞ‼シド、まずはバリスタで撃つぞ‼」

シド「おう‼」

 

ディアス「ライリー、大砲の弾を運ぼう!」

ライリー「おーし‼任せとけ!」

 

___

 

Sideオイゲン

 

 

加賀「あ、あれがゾラ・マグダラオス……!?」

 

ジャン・バール「でかすぎるにも程があんだろ!?」

 

 

 噴煙を上げる黒い巨大な怪物、ゾラ・マグダラオスの姿を目の当たりにした彼女達は絶句していた。私はこれで2度目か……想像を絶する巨体にまた身震いする。

 

ジャベリン「なんですかあれ…!?」

江風「……っ⁉︎」

クリーブランド「嘘だろ……わ、私夢でも見てるのか…?」

ライプツィヒ「ひっ!?……はうぅ」

長良「わわっ⁉︎ライプツィヒちゃんが気絶しちゃった!」

 

 

 中には驚いて言葉が出ず圧倒される者、

 

 

シュペー「お姉ちゃん、大丈夫…!?」

ドイッチュラント「お、驚いてこ、腰が…腰が抜けた…」ガクブル

メルクーリヤ「ちょ、ちょっとちびっちゃったかも……」ガクブル

 

飛龍「え、映画の撮影じゃないですよね…!?」

ル・マラン「はわわわ……」

ユニコーン「こ、怖い…‼」

 

 

 驚愕して腰が抜けた者、涙目になっている者、と様々な反応をしていた。

 

 

瑞鶴「こ、こんな怪物を指揮官達は相手にしているのよね…」

 

オイゲン「そうね…何倍ものでかさを誇るあいつを捕まえようと指揮官達は戦っているわ」

 

 

 指揮官達は自分達よりも巨大な怪物を相手に臆するどころか勇ましく迎え撃とうとしている。

 

高雄「勇敢だな指揮官殿達は…」

 

グラーフ「……恐れ知らずなのだな。ふふ、実に面白い」ガクブル

オイゲン「グラーフ、別に強がらなくていいのよ」

 

イラストリアス「できることは指揮官様達の無事を祈るしかないのですね…」

 

 

 私は懸命にボウガンのような装置で鉄の矢を発射させている指揮官へと視線を向ける。今は祈り、見守るしかないのね……

 

___

 

Sideソルト

 

 

指揮官「おらおらーっ‼どんどん撃てーっ‼」

 

 第一障壁へと接近するゾラ・マグダラオスに向けてバリスタの矢を連射する。奴の甲殻は非常に頑丈だ。狙うは防御が薄い頭部と腹部。

 

ベニマル「ニャっ!?またバルノスが飛んできたニャ!このっどっかいけニャ!」

シド「次の弾を持ってきた!」

モカ「旦那さん、ファイトだニャ‼」

 

 シドとモカとベニマルが群れを成して飛んできた翼竜バルノスを払い除けながらバリスタの矢を沢山抱えて駆けつけてきた。よし、これならどんどん撃てる!そういえばディアスとライリーも順調だろうか?

 

 

ディアス「角度よし!これなら横っ腹を狙えるよ!」

 

ジャスパー「5発も詰め込んだニャ!」

 

ライリー「おっしゃぁ‼ぶっ放すぜぇぇっ‼」

 

ライリーは狙いを定めゾラ・マグダラオスに向け大砲を放つ。連続して放たれた砲弾は見事命中。

 

 

兄貴肌の5期団「撃って撃って撃ちまくれ!」

 

ルーキー「弾をつぎ込み続けろ!」

 

威勢のいい5期団「こっちも負けてらんないねぇ!撃ちまくる!」

 

 

優しい4期団「邪魔をしてくるバルノスに気をつけて!」

熱血漢な4期団「おっしゃー!それなら任せろ!」

 

 

調査班リーダー「どんどん奴を体力に削っていけーっ!」

 

俺達だけでなく、5期団も4期団も、調査団全員で攻め手を緩めることなくバリスタや大砲を撃ち続けていく。

 

 

グオオオオオオオオッ!!

 

 

 

一瞬ゾラ・マグダラオスの動きが鈍る。怯んだように見えたがすぐさま体勢を立て直し、第一障壁へと接近していく。

 

 

調査班リーダー「ソルト!マグダラオスの拘束に取り掛かるぞ!単発式拘束弾を放て!」

 

指揮官「了解です!」

シド「持ってきた!」

指揮官「ナイスっ」

 

こいつをバリスタに装填させて狙いを定める。肩や背中は頑丈な甲殻で弾かれる……狙うとすれば頭部か腹部だ。

 

指揮官「よーし……ここだっ!」

 

 

バシュッ‼

 

 

 

グオオオオオッ!?

 

 

放たれた単発式拘束弾は見事マグダラオスの腹部に命中。これを皮切りに他の角度から次々と単発式拘束弾が放たれマグダラオスの体に命中していく。頑丈で極太なワイヤーにより拘束されたマグダラオスは怯んで動きが止まる。

 

指揮官「よしっ‼」

 

調査班リーダー「今のうちに攻撃するぞ!体力を減らせ!」

 

 

指揮官&シド「了解っ!」

ベニマル「旦那さん、弾の補充は任せてニャ!」

モカ「どんどん運ぶニャー!」

 

 バリスタの矢の補充はベニマル達に任せ、俺とシドはバリスタでマグダラオスを狙い撃っていく。

 

 

ディアス「どんどん運べっ!」

トラ丸「た、大砲の弾は重いニャ…!」

 

 

 一方、大砲で狙い撃っているディアス達はせっせと大砲の弾を運んでいた。そこへ数匹のバルノスが飛んできて二人を啄んできた。

 

 

バルノス①『ギャアッ‼ギャアッ‼』三( `皿´)

バルノス②『ギャアッッ‼」(`皿´ )三

 

ディアス「あだっ!?大砲の弾がっ!」

トラ丸「ニャニャっ!?邪魔をするニャーっ!」

 

 バルノスに邪魔をされ大砲の弾がどこかへ転がってしまった。どういうわけか翼竜の中でも気性の荒いバルノスはハンター達の邪魔をしてくる。その為かあちこちで弾の補充がうまくできないところもあるようだ。

 

ライリー「おらーっ‼俺達の邪魔をすんじゃねえっ‼」

 

 見兼ねたライリーが黒電弓ウェイザスを構えて弓矢を射る。怯んだバルノス達は瞬く間に何処かへ飛び去って行く。

 

ライリー「次邪魔したら仕留めてやっからなーっ!」

 

ディアス「サンキュー、ライリー!」

トラ丸「引き続き弾を運んでくるニャ!」

 

 

 マグダラオスが拘束されている間に止むことなくバリスタや大砲が放たれて命中していくが、奴からは疲れの色が見えない。弾の残りは大丈夫だろか、奴の体力よりも弾がすべて尽きてしまいそうだ。

 

 

 

グオオオオオオオオ…ッ!!

 

 

 するとマグダラオスは体を大きく動かし始めた。奴の動きと共に大地が揺れ、振動がこちらにも伝わってくる。そしてその勢いで奴の体を拘束していた単発式拘束弾が外れてしまった。

 

__

 

 

レナ「‼拘束が解けました!」

 

 

総司令「奴の体力は?」

 

腹ペコな5期団「体力減少不十分です!現在、捕獲不可!」

 

レナ「マグダラオスが第一障壁を突破します!」

 

 

__

 

 

グオオオオオオオオッ!!!

 

 

 マグダラオスが大きく咆哮しながら第一障壁へと接近していく。改めてみるが…なんという迫力だろうか‼

 

調査班リーダー「ソルト!シド!これ以上は危ない!離れるぞ!」

 

 リーダーが大きく手を振って下がるよう呼びかけた。そうだ、ここだと障壁突破の際巻き込まれる恐れがある。

 

指揮官「シド、走るぞ!」

シド「おう‼」

 

ベニマル「た、退避ニャ―っ」

モカ「ニャニャニャニャッ‼」

 

 マグダラオスがもう間近まで迫ってきている。こいつは急がないと!俺達は猛ダッシュでその場から離れる。マグダラオスは大きく吠えると障壁に向けて全体重をかけてのしかかってきた。

 

 

バキバキバキィッ‼‼

 

 

 マグダラオスののしかかりにより第一障壁が大きな音を立てて崩壊していく。あ、危なかったー…あと数分遅れていたら巻き込まれていたかもしれない…

 

___

 

 

レナ「ゾラ・マグダラオス、第一障壁を突破!」

 

総司令「うむ、では次の作戦に移行する!ハンター達に告ぐ‼翼竜を使い、至急マグダラオスの背に移動しろ‼」

 

___

 

 

 総司令の号令が響く。体力が削りきれず、第一障壁を突破された場合による次の作戦の決行の合図だ。

 

 

調査班リーダー「ここからが正念場だな…」

 

指揮官「はい、ですがやる気は十分ありますよ」

 

調査班リーダー「ふっ、その意気だ…では皆行くぞ‼各所の翼竜の止まり木に急げ!」

 

 

 俺達は急ぎ翼竜の止まり木へと駆け、口笛を吹いて翼竜を呼ぶ。飛んできた翼竜に向けスリンガーのクロ―を放ち飛び立つ。俺達に続いて各所の止まり木から一斉にハンター達が翼竜を使ってゾラ・マグダラオスの背を目指して飛んで行く。

 

 

 さあここからが大勝負だ!

 





 申し訳ありません、長くなりそうなので前編後編に分けてしましました。

 この捕獲作戦、最初はどこでどうすればいいのかあたふたとし、只管大砲を撃ち続けてました。
 あと翼竜の止まり木がどこか迷子になりましたね…
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