アズールレーンクロスワールド   作:サバ缶みそ味

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や、やっといい感じにアルバトリオンの攻略ができてきた…‼

よ、よし、これでようやく執筆に…

【アズレン、新イベント開始!】

ち、ちくしょう…!やってやろうじゃないか…‼


28.3期団との出会い

___in???

 

sideソルト

 

 う、うーん……いつの間に寝てしまったのだろうか。ゆっくりと意識が戻り重たい瞼を開かせる。確か綾波を助けた後、頭に鈍く重たい衝撃を受けて……だめだ、その後のことが思い出せない。

 

 …うん?幾つかの種類の薬草の匂いがするぞ?不思議に思いながらぼやけた視界がやっと鮮明になっていく。見えたのは沢山のランプが吊るされた船内のような木造の天井。

 

 

指揮官「…うん、本当に知らない天井だこれ」

 

 

 でもこの木造の船…見た目からして俺達が乗っていた調査団の船と同じ…いや、同じだけれども、なんかこう…船体を縦にした感じがするな…色々考えながらゆっくりと起き上がる。

 

ボルチモア「‼︎指揮官!目が覚めたんだね!みんな、指揮官が起きたよ!」

 

 すぐ近くにいたようで、ボルチモアと綾波とホーネットが駆け寄ってきた。

 

ホーネット「指揮官!怪我とか大丈夫⁈」

指揮官「お、おう、もう大丈夫だ。綾波は怪我とかなかったか?」

綾波「心配したのです。でも指揮官が大丈夫で安心したです」

 

 

 ボルチモア達も怪我はしてなくて安心した。さてさて、この子たちもいるなかここはどこなのかな?

 

 

ディアス「ソルトー!起きたんだね!」

 

 

 そこへディアスが大喜びで駆けつけてきた。よかった、ディアスも無事であったか。

 

 

ディアス「綾波から聞いたよ!落ちてきた珊瑚の塊頭にぶつけて倒れたって」

指揮官「そういうことか……そうだ!襲ってきたモンスターは⁉︎」

ディアス「すぐさまスリンガーこやし弾を撃って追い払ったよ」

 

 

 ディアスはえっへんと胸を張る。突然のモンスターの襲撃にはたまげたな…まあディアスのおかげでなんとかなかった。

 

指揮官「そうだ、ディアス。ここはどこなんだ?」

ディアス「その事なんだけど……あ、それよりもやることあるよ」

 

 ディアスはニヤニヤしながら後ろへ視線を向けた。やること?それはどういう

 

オイゲン「し・き・か・ん?」ゴゴゴゴゴ

 

指揮官「」

 

 そこには腕を組んでものすご〜くむすっとした表情をしてるオイゲンがいた。しかもかなーり怒っていらっしゃる。鋭い視線で俺を見つめながら歩み寄ってきた。

 

 

指揮官「え、えーと、その……」

オイゲン「言い訳は聞きたくないわ。はっきりと言うことあるでしょ?」

 

指揮官「は、はい……その、すごくご心配おかけしました‼︎」

 

 オイゲンに向けて深々と頭を下げた。つい考えるよりも先に体が動いてしまう…しかし、オイゲンにはかなり心配をかけさせてしまったことは申し訳ないと思っている。

 

指揮官「……」チラッ

 

 チラッと伺ってみると表情を変えずむすっとした顔でじっと見つめている。

 

ボルチモア「もう許してあげたらどうだ?気を失った指揮官が運ばれた時、青ざめて泣きそうになってたよねー」

オイゲン「っ⁉︎」

 

ホーネット「それで指揮官が眠ってる間に心配そうにぎゅーっと手を握ってたし?」

綾波「目が覚める寸前にあたふたと顔を赤らめて離れてたです」

 

オイゲン「よ、余計なことは言わない‼︎」

 

 

 そうだったのか……それほど心配をしてくれていたのか。

 

指揮官「オイゲン、心配かけさせてしまったな。すまない」

 

オイゲン「……指揮官にとって大事ないことだと思うけど、あまり心配かけさせないでね?」

ホーネット「素直に喜んだらいいのに〜」

綾波「アツアツなのです」

 

オイゲン「そ、そこうるさい!」

 

ディアス「仲直りもできたことだし、そろそろ行こうか」

指揮官「行こうってどこへ?」

ディアス「起きたら連れてきてって言われてさ。俺も詳しい話は聞いてないんだ」

 

 

 はて、どういうことだろうか?行ってみればわかるだろうし、ディアスに続けて向かおう。

 

 

 螺旋状の階段を上りつつ辺りを見れば書斎や薬草を保管している場所、更には大きな壺…あれはシナト村で見たことがある。もしや錬金の壺か?更にはアステラの学者達と同じ服装をした学者さん達が沢山いる。それにしてもお香の香りがするなぁ。上へ上がれば上がるほど香の香りが強くなっていく。

 

 

ディアス「ほら、もうすぐ見えてくるよ!」

 

 階段を上ったさきに額に鮮やかな赤いペイントを入れた民族衣装を着た女性が香を焚いているのが見えた。尖っている耳…間違いなくその女性は竜人族だ。女性は俺達に気づくとじーーーっと俺の方を見つめてきた。

 

???「…」ジーッ

 

指揮官「え、えーと…」

 

???「…おはよう」

 

指揮官「え、お、おはようございます…」ペコリ

 

???「…」ジーッ

 

 

 か、会話が続かない…!い、一体どうすればいいのだ…

 

???「落ちたの覚えてる?」

指揮官「お、落ちたというか…自ら落ちたというべきでしょうか…」

 

 ああまたオイゲンがムスッとしてこちらを見ている…

 

???「あなた、谷で気絶してたのを助けられてここに運び込まれてきたのヨ」

 

 そうだったのか、あとで助けてくれた人にお礼をいっておかねば。と、それより気になることが沢山ある。

 

指揮官「こ、こちらの船って調査団の船と同じ構造のようですが、貴女は…」

 

3期団の団長「あたし達、3期団。ここは研究基地。あたし、一応期団長」

 

指揮官「さ、3期団!?」

 

 これは驚いた。まさかこんなところで3期団の方たちにお会いできるなんて‼

 

オイゲン「指揮官、驚く事なの?」

ホーネット「そういえば、アステラじゃ3期団の団長さんとか見かけなかったもんね」

 

ディアス「これはビックリものだよ。話じゃ3期団は団長含めた多くの人達が行方不明とされていたんだ」

 

 とりあえず分かるように説明せねば。3期団はほぼ研究者を中心とした期団で中でも期団長はかなり研究意欲が強く、新大陸に着くや否や船を気球に作り替えて新大陸の奥へと向かったのだ。

 

オイゲン「いやちょっと待って。船を気球に作り替えるっておかしくない!?」

ボルチモア「やっぱりここの技術は色々とおかしいぞ!?」

 

 奥地へと向かって数年後に『無事は確認できている』と連絡手段はあったようなのだがその連絡を最後に音信不通となってしまった、という。かれこれ数十年も連絡が取れていないと総司令はかなり心配していたのだが……3期団全員が無事のようなのでホッとした。

 

指揮官「しかしなんで連絡が取れなかったのですか?」

 

3期団の団長「そうね…手紙を送る鳥が【風漂竜:レイギエナ】に全部やられてしまったことと、唯一の連絡手段である『彼女』には研究を続けてもらいたいから。あとそれと忘れてた」

 

 なるほど、そういうことだったのか。それで連絡が取れていなかったというわけだ。うん、忘れてたという答えは聞いてなかったことにしておこう。

 

3期団の団長「それであんた達、何期団?どうやってこっちに?大峡谷は?」

 

 3期団の団長はじーっとこちらを見つめている。流石は学者、かなり興味津々のようだ。

 

 とりあえず俺達は自分たちは5期団であること、自分はセイレーンと戦うオイゲン達KAN-SENの指揮を執っている指揮官であること、ゾラ・マグダラオスが新大陸に上陸したこと、そしてマグダラオスが大峡谷を越えてどこへ向かったのか追跡をしているということを話した。

 

3期団の団長「…ふぅん、渡りを行ったゾラ・マグダラオスが無事上陸した上にこっちを目指して進んでいった、と」

 

 話を聞いた3期団の団長は深く頷く。少しほほ笑んでいるようで更に興味を抱いたようだ。

 

3期団の団長「ああ、ついにこの時が来たのネ。まずい、興味があふれてきた」

 

 

オイゲン「な、なんか探求心が指揮官と似てるわね」

綾波「あるいはそれ以上なのです」

 

3期団の団長「それじゃ早くマグダラオスの痕跡を見つけなきゃ」

 

 3期団の団長は天窓を見上げる。日は傾いており夕方のようだ。いつの間に長い時間眠ってしまっていたようだ。

 

3期団の団長「明日早朝にここら一帯の陸珊瑚の台地を探索しましょ。それに備えて私達の研究報告書を読んでおいて構わないわ」

 

 それは丁度よかった。陸珊瑚の台地にどんなモンスターが棲息しているのか多少知っておく必要がある。ある程度知っておけば対処はできるからね。

 

___

 

Sideオイゲン

 

オイゲン「……」

 

 

指揮官「ふむふむ…なるほど、この地帯は縄張り意識が高いモンスターが多いのか」

ディアス「へー……こんな果物や野菜が生っているのか…どう料理したら美味しいのかな」

 

3期団の団長「でしょ、他にもこの陸珊瑚の台地の奥地には湖があるという情報もあるわ」

 

 

 指揮官とディアスは熱心にここの報告書を読み、そしてアステラに持ち帰る為に只管書き写している。なんという集中力と作業の早さか。それなら鎮守府の書類整理もちゃんとできるのでは?

 

ボルチモア「かなりの量の書類だね…」

 

3期団の団長「もともとあたし達3期団はほとんどが学者だからあらゆる分野での研究がなされているのヨ」

 

指揮官「それにしてもモンスターの研究報告書も多いようですが…」

3期団の団長「それは…以前、うちのところにもハンターが一人いたのヨ。でもレイギエナの特異個体のある行動を追って出て行ったのよネ…」

 

 3期団の団長さんはため息をついて指揮官を見つめていた。

 

3期団の団長「はあ、総司令達は元気にやっているのかしら?なにか連絡が取れる方法があったらいいのだけど…」

 

ホーネット「あ、そうだ!ここに通信機器を置いたらどう?」

3期団の団長「通信機器?」

 

オイゲン「確かにそれなら連絡が取れるわね」

 

 いい考えだわ。届くかどうか気になるが明石の技術なら問題はなさそうね。通信機器があれば鳥を使わなくて済むわ。

 

オイゲン「ホーネット、明日にでも艦載機を使ってアステラにいるシド達に伝えておきましょ」

 

3期団の団長「艦載機?どうしよう、KAN-SENとかいうのに興味が湧いてきたわ」

 

綾波「あの…じーっと見つめすぎなのです」

 

 

 3期団の団長は興味津々に綾波を見つめていた。

 

 

____

 

 

inアステラ鎮守府_執務室

 

 

Sideシュペー

 

 

シュペー「それじゃあ次は鎮守府内にある執務室の紹介をするね!」

 

 

 新しく建造された人たちにアステラと私達の鎮守を案内、紹介しいよいよクライマックス!私、うまく案内できたかな?

 

シュペー「ここが指揮官のお部屋で指揮官達が執務を行うところ!指揮官の他に3人程指揮官の補佐をする人がいるの!指揮官とディアスさんは今は探索に行ってて不在、代わりにお人形を置いてあるの!」

 

 

 指揮官とディアスさんをデフォルメしたお人形をそれぞれの机の上に置いている。私とポートランドちゃんとで作ったのだけど、うまくできてるかな?

 

ドイッチュラント「私のかわいい妹が一生懸命に作ったお人形よ!しっかり褒めたたえなさい‼」

 

ポートランド「私も一緒につくったよー。あとこれインディちゃん人形!かわいいでしょ~」

 

シュペー「次に…あそこで書類整理をしているフリをしてうたた寝してるのがシドさん!」

 

 

マーブルヘッド「ちょ、シドさん起きてくださいっすよ!」ユサユサ

シド「ふがっ!?……指揮官代理のシドだ」キリッ

 

ブルックリン「また書類に落書きしてるじゃないですか!?」

加賀「これは…ガーデニングの間取り図か?」

 

シュペー「シドさんはふんわりしてるけどとても優しい人だよ。あとハチミツが大好き」

 

 最近は養蜂の他に畑を耕していろんな新大陸の野菜を栽培しようとしてるんだ。私もがんばってお手伝いしなきゃ!

 

 

シュペー「それから……天井に突き刺さってるのがライリーさん!」

 

ライリー「」ビクンビクン

 

 今日も元気に天井に突き刺さってる。いつもはシェフィールドちゃんとかに怒られてるけど、今度は誰にやられたのかな?

 

アドミラル・ヒッパー「次、言ったら承知しないわよ‼」

グラーフ「着任早々落ち着け、ヒッパー。彼は知らなかっただけだ」

 

 あれれ?ヒッパーちゃん?いつの間に建造されてたのかな?でもかなり怒っている様子だ。

 

 

シュペー「…えーと、これで鎮守府案内はおしまい!みんな、どうだった?」

 

 

 

イーグル「…ツッコミどころが多すぎるのだが」

ラ・ガソリニエール「あはっ!天井に突き刺さってるー‼」

花月「はわわわ…お、お助けしなくていいのですか!?」

ラフィー「…うぅー、ねむい」

U-47「……帰っていい?」

 




ハーマイオニーが可愛すぎる

グリフィンドール、3000点

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