アズールレーンクロスワールド   作:サバ缶みそ味

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 コラボイベント、ディアブロス亜種の次はリオレウスかー。これなら余裕だな!


 リオレウスは飛んだら閃光で……って、デカっ⁉でかいってレベルじゃねえぞ⁉



35.瘴気の谷へ

inアステラ鎮守府_執務室

 

Sideイントレピッド

 

ジャン・バール「指揮官、オレを連れてけ」

 

指揮官「え、えぇ…」(;´д`)

 

 ジャン・バールが真剣な眼差しで指揮官に迫っている。今日はいつもより攻めにきてるわね……

 

ジャン・バール「そろそろオレを探索に連れてけ。もう待ちきれない」

指揮官「く、くじ引きで決めた方が公平だと思うなぁ」

ジャン・バール「まわりくどい。いいからオレを連れくんだ」

指揮官「はわわわ…」(;´Д`)

 

ライリー「い、いいなぁ……」グヌヌ

ディアス「次の展開どうなるの!?」ドキドキ

 

 あちゃー、指揮官困り果ててるわね…ライリーさん達は興味津々で見てるし助けはなさそう。

 

イントレピッド「オイゲン、そろそろ助け舟を出したら?」

 

オイゲン「指揮官、ジャン・バールに壁ドンされてる……私も壁ドンやってみようかしら?」

 

 おぉっとそっちかー…指揮官孤立無援だわ。私は…そっとしておこう

 

指揮官「…わかった。君の熱意に答えよう」

 

ジャン・バール「ふ、その答えが聞きたかった!すぐに支度しよう」

 

 

ダンケルク「いつか連れてってもらえるよう、調査班リーダーさんにスリンガーの使い方の教わって練習をしてたのよね」ニコニコ

 

ジャン・バール「う、うるさい!」アセアセ

 

オイゲン「ところでジャン・バール、指揮官に連れてってもらえたけど…いいの?」

 

ジャン・バール「問題はない。森の中だろうが荒地だろうが珊瑚礁だろうがオレはどこでも構わない」

 

 胸張って自信満々にキリッとするジャン・バール。よっぽど指揮官に連れてってもらいたかったのね…

 

オイゲン「探索に向かう所は『瘴気の谷』だけどいいのね?」

 

ジャン・バール「……は?」

 

瘴気の谷?初耳であるジャン・バールが揺れた。

 

指揮官「研究基地から連絡があって、気球が完成したんだ。これから向かう瘴気の谷は陸珊瑚の台地の底。3期団の団長が言うには生き物達の果ての地、だそうだ」

 

ライリー「陸珊瑚の台地が楽園の海なら瘴気の谷は底暗い深海ってやつらしいぜ?」

 

ディアス「しかもそこでも独特な生態をもつモンスターたちがいるし、研究基地の学者さんいわく、より危険な場所らしいよ」

 

 

ジャン・バール「べ、別に構わないさ。言ったろ?どこでも構わないって」アセアセ

イントレピッド「ほんとに大丈夫〜?」

 

ジャン・バール「弾でも槍でもなんでもかかってきやがれ!」

 

 そこには弾も槍もないんだけどなぁ…まあ指揮官達がいるんだから心配ないよね。

 

シド「…探索の他にやる事があるぞ」

 

 シドさんが戻ってきた。明石に呼ばれて工房に行ってたらしいけど何かあったのかな?

 

オイゲン「やる事って?」

シド「親方からの依頼だ。瘴気の谷に棲息する『痺賊竜:ドスギルオス』を捕獲を頼まれた」

 

ライリー「親方からか。珍しいな」

シド「なんでも瘴気の谷独特の環境に耐えうるモンスターでだからその環境に耐える装備を作りたいと明石…ゲフンゲフン、親方が言ってた」

 

 ん?今ちらっと明石って言わなかった?親方の頼みに明石が関係してるのかしら?

 

ディアス「よし、やろう!みんなで行くんだから問題ないよね!」

 

指揮官「探索してる時に見つかるだろうしね。じゃ、準備できたらまずは研究基地へ向かおう」

 

シド「……」

 

ライリー「よーし、40秒で支度しな!」( ゚д゚ )クワッ!!

 

 その後指揮官がネコ飯食べ忘れてたり、ライリーさんが回復薬の補充を忘れてたり、待ちくたびれたシドさんがハチミツ採取に出たりして40秒ですまなかった。

 

__________

 

in研究基地

 

Sideジャン・バール

 

3期団の団長「………」ジ~

 

 初めて会って早々無言のままオレを見つめているんだが?てかなんなんだよ、じーっと見すぎじゃねえか⁉

 

指揮官「あ、あのー、団長?」

 

3期団の団長「……尻尾、ないのネ」(´Д`)ハァ…

 

 なんでがっかりしてんだよ。

 

飛龍「す、少し不思議なお人ですね…」

 

3期団の団長「あら貴女、変わった耳をしてるわネ。ウサギかしら?興味深いワ、どうしたらウサギな耳を持つようになったの?ちょっと触らしてくれる?」

 

飛龍「えっ⁉」

 

 飛龍にはかなり興味津々のようだ。指揮官がかなり申し訳なさそうに飛龍を見つめている…次の犠牲者は飛龍か。

 

シド「飛龍は犠牲になったのだ…」

ライリー「俺もモフモフしたかった…!」

 

クリーブランド「それでこの建物というか船って本当に飛べるのか?」

 

 クリーブランドの言う通りにわかに信じ難いが過去に気球で飛んだっていうから飛べるのだろう。オレ達からしては興味深いが船が空を飛ぶっていうのはあり得ないと思うがな。

 

 3期団の団長は飛龍の耳をモフモフしながら頷いた。てか飛龍を離してやれよ…

 

3期団の団長「すでに準備はできているわ。ここから空を飛んで瘴気の谷に向かう。降りられそうな場所を見つけたら貴方達を降ろして拠点を設置。その後でゾラ・マグダラオスの痕跡を探して」

 

指揮官「いよいよ出発か…マグダラオスの手掛かりが見つかるといいなぁ」

オイゲン「指揮官達ならいつでも準備は出来てるわ」

 

3期団の団長「なら問題はないわね。でも、その前に…ソルト、貴方に言っておくわね」

 

指揮官「へ?俺ですか?」

 

 3期団の団長は先程までのおっとりした雰囲気から一変、真剣な眼差しで指揮官を見つめた。

 

3期団の団長「いいわね?瘴気の谷とは何なのか、それから谷と台地はどんな関係なのか、しっかり見て考えるのヨ」

 

指揮官「ええ、この目で瘴気の谷をしっかりと見てじっくりと考えます!」

 

ディアス「ソルトにできるかな〜?」

指揮官「な、なぬ〜⁉できらぁ‼」

 

オイゲン「頭で考えるより先に行動しちゃうくせに」ニヤニヤ

指揮官「き、気をつけます…」(´・ω・`)

 

3期団の団長「…準備はいいわね?それじゃ行きましょ」

 

いよいよ船が空へ飛び立つ時が来たか。指揮官が探索はワクワクすると言っていた。最初は分からなかったが今はよく分かる。ドキドキが止まらないな!

 

ライリー「ところで、調整とかばっちりなんですよね?」

 

3期団の団長「え?これが試運転になるけど?」

 

ジャン・バール「」

 

 は⁉ちょ、ま、待て⁉出発するまで調整していない上にぶっつけ本番かよ!?

 

ジャン・バール「いや、待てって⁉い、いきなり飛ばすのか⁉」

オイゲン「ちょ、調整とかした方がいいんじゃないの⁉」

 

ライリー「ぶっつけ本番かー、なら大丈夫だな‼」

ディアス「問題なし!ヨシ!」

 

ジャン・バール「大丈夫じゃねえだろ⁉」

 

指揮官「冒険はいつだってぶっつけ本番だからね!」

 

 ちくしょう指揮官達マイペースすぎんだろうが⁉

 

 

飛龍「ぼ、ボクはいつになったら解放されるのかな…」モフラレマクリ

 

クリーブランド「も、もうしばらくの辛抱だからね…!」

 

_______

 

Sideソルト

 

 

 装置は問題なく機動し気球が膨らんで浮かぶ。それと同時に船は大地から離れ空へと飛んだ。

 

 高々と上昇していき船は飛行船へと早変わり。技師達が舵を取りいざ瘴気の谷へ。

 

オイゲン「すごい…本当に飛んでる!」

クリーブランド「うわぁ…!いい眺め!」

飛龍「空を飛ぶ感覚ってこういうものなんですね!」

ジャン・バール「……ふふ、なかなか悪くないじゃねえか」

 

 初めて空を飛ぶ船に乗ったこと、それから飛んだことによりより広大に見える景色にオイゲン達は目を輝かせ息を呑んでいた。最初は戸惑っていたけど喜んでくれて何より。

 

 さてライリー達も望遠鏡で探しているから俺も探さないと。瘴気の谷は陸珊瑚の台地から下方に広がっている。それに谷には靄がかかってなかなか肉眼でキャンブ地になるような場所を見つけるのは至難の業だ。

 

 望遠鏡を覗き降りられそうな場所を探す。

 

ライリー「…ふう。絶景かな」(^3^)

ジャン・バール「おい、どこ見てやがる」

ディアス「こら、人のお尻見てないで真面目に探しなさい!」

クリーブランド「こ、声に出して言わなくていいから!」

 

3期団の団長「そういえば貴女…変わった服装ネ。海賊?」

ジャン・バール「しまった、興味持たれた!」

 

 ……これちゃんと見つかるかなぁ

 

シド「…あったぞ」

 

 そんなこんなしている間にシドが見つけたようだ。俺もシドが見つけた方角へ望遠鏡を覗く。

 平坦な地にモンスターが寄り付かなさそうな場所だ。ここなら問題なさそうだ。

 

指揮官「ここはどうですか?」

 

 あとは3期団の団長の判断。団長は望遠鏡を覗かず眼鏡をかけて確かめた。

 

3期団の団長「いい場所ネ」

 

オイゲン「うそ、眼鏡で見えるの…⁉」

ディアス「竜人族は視力いいからね」

飛龍「視力のレベルじゃないような気が…」

 

 3期団の団長は鐘を鳴らすと船は舵を切って見つけたポイントへと向かった。

 

指揮官「さ、俺達はいつでも降りられる準備だ」

 

ディアス「よーし一番乗りは俺だーっ!」ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

ライリー「待ちやがれ!先駆けはさせんぞー!」

 

 

 

 船はポイントへと辿り着き、さっそく碇を改造した降下装置へ乗って瘴気の谷へ降りることになったのだけど……

 

 

ライリー「おぉい⁉めっちゃ狭いぞ⁉」

クリーブランド「ぎゅ、ぎゅうぎゅう詰めだよー⁉」

 

 アイルーではなくオイゲン達に俺達ハンター4人、それが一つの降下装置に乗っているのだから狭いのなんの

 

ディアス「装置はもう一つあるのになんでみんな乗るの!?」

 

ジャン・バール「ひゃっ⁉だ、誰だオレの尻を触った奴は!!」

オイゲン「あ、私の艤装かも。減るもんじゃないしいいでしょ?」

 

指揮官「ほらほらみんなじっとして。これから降りるよー」

 

 間もなく降下装置が動き下方へと降下。靄で見えなかった風景が次第に明らかになってきた。

 

 じっとりとした暗さと仄かに日が差す明るさが混じった景色、足元から向こう側へと果てなく埋まっている生物達の骨の山。

 小さな骨から大きな骨までありとあらゆる生き物の骨が散在していた。

 

ジャン・バール「…まさに海の底みたいだな」

飛龍「こんなに骨がたくさん…」

クリーブランド「お、おばけとかはでないよな…?」

 

 陸珊瑚の台地とは全く違う景色に彼女達は驚いていた。しかしながら台地の下にこれだけの独特な環境があるとは……瘴気の谷はどう自然と関係しているのか

 

オイゲン「指揮官、下になにかいるわ」

 

 オイゲンが何かに気づいた。目を凝らすと降りる場所に大型モンスターの死骸とそれに近づく黒くずんぐりとしたモンスターの姿が見えた。

 

 ドスジャグラスと同じ骨格…中型の牙竜種だが黒とグレーの体色、何より目立つのは口内に収まりきれない程に発達した一対の牙。

 

指揮官「あれは【痺賊竜:ドスギルオス】だ。見事な牙だな」

シド「さっそく探しているモンスターを見つけた」

 

 死骸にありつけたドスギルオスは頭部からエラのような部位を広げだした。

 

ドスギルオス『ヴォオオオォォォォォッ!!』

 

 高々と遠吠えをすると周りから同じ姿をした小型のモンスター達が集まりだした。

 

指揮官「あれは小型モンスターのギルオスだ。なるほど、群れで行動しているのか」

ディアス「エラのような部位から音を出して指示をしてるようだね。戦う時は気をつけないと」

 

飛龍「そ、それよりもこれでは降りられないのでは?」

 

 ここをキャンプ地にしたいがドスギルオスとギルオスの群れが屍肉を貪っている。このまま降りては鉢合わせになって危険だ。

 

指揮官「ライリー、こやし玉は?」

 

ライリー「あー…忘れた☆」(^ω-)-☆

ディアス「こやし担当が忘れちゃダメじゃん!俺も忘れたけどね!」

 

 おいぃ…これではどうしょうもない。一旦去るのを待つか?

 

オイゲン「はあ…仕方ないわね」

指揮官「へ?オイゲン?」

 

オイゲン「ちょっと待ってて…ふっ!」

 

 うえっ!?お、オイゲンが身を乗り出して飛び降りたっ‼ちょ、ちょっと待ってくれ!今はドスギルオスがいて危ないぞ!

 

 ぎょっとしている間にもオイゲンが先に着地。するとオイゲンは足元にあった赤みがかかった石をいくつか拾う。

 

オイゲン「指揮官!これ使って!」

 

 オイゲンは拾った石を投げ渡してきた。ふむ、これは種火石か。小型の牙竜種は火を恐れて近寄らなくなる。中型の牙竜種にはありったけ撃てば効果あるやもしれん。

 

指揮官「よし、任せろ!」

 

 種火石をスリンガーに装填。狙いを定めてスリンガー松明弾として放つ。

 まずはギルオスの群れの周りに撃つ。松明弾は地面に当たると火が発生した。

 

ギルオスA『ギャウッ⁉』

ギルオスB『ギュオッ!?』

ギルオスC『ギュルルッ⁉』

 

 突然周りが発火したことにギルオスの群れは驚き戸惑い出した。これは効果がありそうだ、

 

ドスギルオス『ギュシャァァァァ‼』

 

 あ、まずい。ドスギルオスがギルオスの群れを落ち着かせようとしている。

 

オイゲン「追撃は任せて。Feuerっ‼」ドドンッ!!

 

 オイゲンは発火している箇所を狙って艤装の主砲を放った。砲撃が当たると火は勢いを増して燃えだした。

 

ドスギルオス『ギュシュオォォォォッ⁉』

 

 さすがのドスギルオスもこれには驚きあたふたと逃げ出した。親玉が逃げたことによりギルオスの群れも追うように去った。

 

 ふう、これで降りられるし安全にキャンプ地にすることができるな。

 

指揮官「オイゲン、ありがとう」

オイゲン「当然よ。私はあんたの受付嬢兼秘書艦なんだから」

 

 オイゲンは嬉しそうにウィンクして答えた。

 

ジャン・バール「…ずるいぞ。自分だけ陸地探索用の艤装つけやがって」ムッスー

クリーブランド「仕方ないって」

 

シド「しかしながら対象のモンスターを追わないとな」

 

 ドスギルオスの痕跡は回収した。導蟲の追跡によるとここから更に下の方へ向かったようだ。

 

ディアス「飛龍、大丈夫かい?」

 

 ふと気づくと飛龍の顔色が悪い。具合が悪そうだ。

 

飛龍「だ、大丈夫です…でも下の方からなんだか嫌なニオイが…」

ライリー「?なんも臭わないが?」

 

オイゲン「重桜のKAN-SENは鼻がよくきく子がいるの。微かなニオイにも敏感なのよ」

 

指揮官「なるほど…そうだ、研究者の人達から瘴気の谷で観測する時に使う専用のマスクをもらったんだ。使って見てはどうだろか」

 

飛龍「指揮官、ありがとうございます。では……」

 

 飛龍は専用のマスクをつけると少し顔色が良くなってきた。

 

飛龍「うん、ニオイは気にならなくなりました!」 

 

 これで大丈夫のようだ。他のマスクもオイゲン達に渡しておく。

 

 

ライリー「そんじゃ探索をちゃちゃっとやりますか」

シド「上と下へ進める道が見えるな」

 

 坂を上がる道と下る道がある。ドスギルオスは下る道を通っており追わなくてはならないが飛龍のこともある、ここは二手に分かれた方がいいかもな。

 

シド「よし、俺はドスギルオスを追う」

ライリー「見晴らしいいところを見つけて全体をみたいな。俺は上へ行くぜ」

ディアス「じゃあ下の方へ行くね!」

指揮官「俺は上へ行こう」

 

 これで決まり。俺とライリーで上へ探索、シドとディアスはドスギルオスの追跡。

 

ジャン・バール「オレはシドさん達についてく。こっちの方がより面白そうだ」

クリーブランド「それじゃ私も!応援なら任せて」

 

シド「見る限り下の方はより危ないだろう。気をつけないと」

ディアス「じゃあ行ってくるねー!」

 

ライリー「あいつ我先に行っちまったな…」

 

___

 

指揮官「結構な上り坂だな」

 

 俺達は上へ上っているのだが思った以上に長い上り坂だった。オイゲン達は疲れてないかな?

 

飛龍「ふうふう…お、オイゲンさん、早すぎじゃないですか?」

 

オイゲン「このペースに慣れないと。じゃないと指揮官に置いていかれるわよ?」

 

飛龍はやや疲れ気味であったがオイゲンはピンピンしていた。最初の時とは少し歩いたところでヘトヘトだったのに今は慣れっこのようだ。

 

 

オイゲン「指揮官、なに私を見てニヤニヤしてるのよ」

指揮官「ははは、ずいぶんと頼もしくなったなーって」

 

オイゲン「ふん、どこかの誰かさんが無茶をするんだから」

飛龍「それにしても嬉しそうですね」

オイゲン「う、うるさい!」

 

 

ライリー「む?導蟲がなんか見っけたみたいだ」

 

 ライリーの導蟲が少し離れた地面に集まり光を発した。縦横同じ数で綺麗に揃った小さな穴のようだ。

 

指揮官「これは…」

 

 また少し離れたところにも同じような無数の穴の痕跡が見えた。これはモンスターが移動した時の痕跡か?

 

オイゲン「綺麗に揃った穴が先にもあるわね。これもモンスターの痕跡なの?」

 

指揮官「似たようなのがある。『ウラガンキン』っていうモンスターがいてね、そいつは背中の突起を利用して車輪のように転がって移動をするんだ」

 

ライリー「その際にデコボコした跡がつくんだが…この痕跡はちょっと似てるな」

 

 確か資料にウラガンキンと似たような移動をするモンスターがいると書かれていた。

 

指揮官「この痕跡を辿った先にいるかもしれない。少し気をつけて進もう」

 

_____

 

sideクリーブランド

 

 私とジャン・バールはシドさんとディアスさんと一緒に谷の下層へと進んでいた。

 足元を見れば骨。横を見れば骨。上を見れば骨、とあちらこちら骨だらけだ。

 

クリーブランド「よ、夜になったらなんか出てきそうで怖いな…」

 

ディアス「そうかな?むしろ不思議な感じがするなぁ」

 

クリーブランド「へ?ディアスさんは怖くないの?」

 

ディアス「そうだね…瘴気の谷にはモンスターの死骸や屍肉がたくさんある。でもどうしてかモンスターの死臭、独特の臭いがしないんだ」

 

 確かに…ここに来て「くさい!」って感じは全くしなかった。なんでだろう?そう考えたらなんだか怖いイメージが薄れてきた。

 

ジャン・バール「じゃあ飛龍が感じたニオイってのはなんだ?」

 

シド「もしかしたらあれかもしれんな」

 

 シドさんが指差した先、大きな入口になった洞窟のような場所から黄色い靄が漂っているのが見えた。

 最初は気になっていなかったのに…なんだろう、独特なニオイが伝わってきた。

 

クリーブランド「飛龍が言ってたニオイってこれかぁ…」

ジャン・バール「確かにいかにも危険っていう雰囲気が出てるな」

 

シド「これが瘴気だ。研究者によると瘴気の谷に棲息する微生物が死骸を分解する際に発生するガスと言っていた」

ディアス「普通の人には有害で何もつけないで長時間いると危ないんだ。二人ともこれをつけて」

 

 ディアスさんから顔を覆えるガスマスクみたいな形をしたマスクを貰った。これをつけたら瘴気の嫌なニオイがしなくなった。

 

ジャン・バール「オレたちはつけるとしてシドさん達はいいのか?」

 

 ディアスさんとシドさんはマスクをつけないで進もうとしていた。

 

シド「多少は問題ない」

ディアス「過酷な環境には慣れてるからね!」

 

 うん、そういう問題じゃないと思うのだけど…

 

ジャン・バール「…やっぱり指揮官達って色々とおかしいところがあるよな」

 

 人離れしているというか…私達の常識がつくづく覆されてしまう。

 つっこんだら負けだ。気を取り直して下層へと進む。洞窟のような場所も案の定生き物の骨があちこちに見える。ここには生き物の死骸や骨って一体どこまであるのだろうか?

 

ジャン・バール「結構な靄で見えにくいな…」

 

 黄色い靄、瘴気は濃く漂って私達の視界を見えにくくしている。

 

ディアス「そんな時はこれだ!!」

 

ディアスさんは近くにあった石をスリンガーに装填して地面に撃つとその場所から火がついた。それと同時に黄色い靄が火から離れるように薄れてきた。

 

ディアス「瘴気は火に弱く、火がついているところは瘴気が晴れるんだ」

 

 なるほど!これなら安心して進めるってことだね!

 

シド「!気をつけろ、来るぞ!」

 

 導蟲が赤く光り散らばるように消えた。すると靄の先から一対の長い牙を持った黒と灰色の体色のモンスター、最初に見つけたあのドスギルオスが現れた。

 

ドスギルオス『グルルル…‼』

 

シド「追っていたドスギルオスだ。しかもかなり気を荒らしてるな」

ディアス「そりゃあ食事を邪魔されたもんね。俺だってプンスカプンになるよ」

 

 

ドスギルオス『グルォオォォォッ‼』

 

 ドスギルオスが吠えたと同時にシドさん達は武器を構えた。これから戦いが始まる…!

 

シド「ディアス、少しの間頼むぞ」

ディアス「オッケー!二人とも安全な場所までついてきて!」

 

 

________

 

sideソルト

 

 

指揮官「ここにも同じ痕跡があるな…」

 

 痕跡を辿り上へと上がるとありとあらゆる骨が指揮詰まった場所へと着いた。壁の隙間から水が流れその先には水が溜まってできた池が見える。

 

ライリー「まだまだ上がありそうだな」

飛龍「ハアハア…す、少し休憩しません?」

オイゲン「私はまだ行けるわよ?」

飛龍「ええっ⁉」

 

指揮官「飛龍がヘトヘトになってるし少し休もう」

 

 

 少し休んでいるうちにこの辺りを見て回る。たくさんの骨があるが…おや?

 

指揮官「なあライリー、この骨はディアブロスの骨じゃないか?」

 

 骨の山の中に大きな角の頭蓋骨が埋まっていた。

 

ライリー「違いねぇ。まさしくディアブロスだ」

指揮官「なんでこんなところに…」

 

オイゲン「それって珍しいの?」

指揮官「珍しいというよりか、おかしいんだ」

ライリー「ディアブロスってのは砂漠に棲むモンスターだ。普通、こんなところに棲息しない」

 

 待て、よく見たら他にもリオレイアやクルルヤック、本来ここに棲息するはずがないモンスターの骨がたくさんある!

 

指揮官「どうしてこんなところに…?」

 

 このモンスター達の骨、死骸と瘴気の谷はどう関係しているのだろう………

 

 

 

 

 

 ドドドドドド……

 

 

 

飛龍「…?な、何か揺れてません?」

 

ライリー「そういえば何か揺れてきたな…」

 

 

 

 ドドドドドドドドド……!!

 

 

オイゲン「いや、何かこっちに来てるわよ…!」

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドッ‼

 

 

 オイゲンの言う通り大きな音を響かせながら何か近づいている!!

 

 その直後、白いトゲトゲのついた黒い大きな物体が転がりながらこっちに迫ってきた!

 

 

 ドドドドドドドドドッ‼

 

ライリー「まじでかっ⁉」

指揮官「っ!」

 

 俺とライリーは咄嗟にオイゲンと飛龍を引っ張り、転がってきた黒い物体を躱す。

 躱した直後、黒い物体についてる白いトゲトゲから破片が散った。これは…骨か!

 

オイゲン「指揮官、あれもモンスターなの⁉」

 

指揮官「間違いない。あの転がり方はウラガンキンそのもの」

 

 黒い物体は転がるのをやめ、その姿がハッキリと見えた。ずんぐりとした体型に目立つ鎚の様な顎、姿はウラガンキンに似ているが黒い体の全身を骨で覆っている。

 

ライリー「資料でみたな…あれが【骨鎚竜:ラドバルキン】か」

 

 

ラドバルキン『ヴオォオォォォォォッ‼』

 

指揮官「ここはじっくり探索をしたい、撃退させるぞ!」

 

 

 

 

 




 今回のコラボイベ、ますます来年公開される映画を見たいって気持ちが高ぶりました。

 やっぱり実写はハリウッドに任せればええんや!!


え?ドラゴンボール…?北斗の拳…?

 な、何のことかなぁ〜(´ε`;)
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