アズールレーンクロスワールド   作:サバ缶みそ味

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 気づけば3月…!?

 ひたすらベラルーシが出るまで回してました…キーロフといい…北方の軽巡は重巡級かな⁉
 グロームキィちゃん抱きしめたら暖かそう…ち、違うんです!アークロイヤルが言ったんです!

 そしてブルーアーカイブやってました(焼き土下座

 アルちゃんポンコツかわいい。推しはカヨコちゃん


39.瘴気に奏でし騒鳴曲

in瘴気の谷_中層拠点

 

Sideソルト

 

 ロング・アイランドとヴィクトリアスは研究基地に待機させ、マーサさんと共に瘴気の谷に到着。

 

指揮官「……」

ライリー「……」

ディアス「……」

シド「……」

 

マーサ「……」

 

オイゲン(き、気まずい空気だわ…)チラ

指揮官「大丈夫。もうすぐくるはずだ」

 

 オイゲンも緊張したこの空気が気になってしかたないだろう。親方がいい考えがあると言って合流するまで待っている。俺達はいち早く拠点に到着して待機中だ。

 

 しかしながらここは人に危険を及ぼす瘴気が漂う場所。しかも遭難者がいるのだから急がなくてはならない。早く助けなければ学者達の命の危険が迫っている。

 

 でも親方達、アステラのみんなを信じている。絶対にすぐに駆けつけてきてくれる。ここはオイゲンを心配させないようどーんと胸張って構えてなきゃな!

 

シド「…!きたぞ!」

 

 シドがいち早く気づいた。拠点に入ってくる人影…あれは調査班リーダーだ!

 

調査班リーダー「すまない!!待たせてしまったな!!」

 

指揮官「リーダーさん問題ないですよ!」

ディアス「あれ?親方のいい考えってリーダーさんのこと?」

 

調査班リーダー「いやいや、俺はおまけさ」

 

 おまけ?それは一体どういうことなんだろう…?

 

 

ドイッチュラント「こ、ここジメジメしすぎよ‼不気味すぎて嫌になっちゃうわ!」グイグイ

ヒッパー「だ、だからあたし達までくる必要無いって言ってたでしょ‼」グイグイ

 

オイゲン「ドイッチュラント、ヒッパー⁉あんた達まで来たの!?」

 

 先を譲り合うように押し合いながらやってきたドイッチュラントとヒッパー。やいのやいのと言い合う様にオイゲンはため息をつく。

 

ライリー「それで、親方の言ってたいい考えってのは?」

 

ドイッチュラント「ふふふ…下等生物達、聞いて驚き見て崇め奉りなさい!これぞ史上最強で最高で最愛のフルアーマー・グラーフ・シュペーよ‼」

 

 自信満々にドヤ顔をしたドイッチュラントは後方へ指をさす。

 

シュペー「お、お姉ちゃん…恥ずかしいよ…」

 

 ドイッチュラントにべた褒めされて照れながらシュペーが出てきた。

 だがいつものシュペーではない。普段よりも鋭さと重厚感が増した鉤爪のある手の艤装、赤と黒のカラーリングされた重厚な胸部装甲、レウス装備を思わすアーマースカート、頑丈さを増したレギンスアーマー、そして黒のアーマーバイザー…と重厚感のある装備だ。

 

指揮官&ディアス「「かっこいい‼」」キラキラ

シド「見事だ…」

 

 

 まごうこと無いかっこよさがあり浪漫を感じる!シュペー、かっこいいぞ‼

 

シュペー「そ、そう?あ、ありがとう」テレテレ

 

オイゲン「な、何というかよくここまで改造できたわね…」

ドイッチュラント「ふふーん、この装甲は炎や水や雷に耐性と防御力があり、暑さや瘴気にも耐える機能もあるわ‼これぞアステラの技術の結晶よ!」ドヤァ

 

シュペー「は、恥ずかしいってば…」 

 

ヒッパー「主に親方達と明石がやってたわ…ほんとここの技術はおかしいって」

 

オイゲン「ヒッパー、ここの人達やろうとしたらやらかす人達だから諦めて受け入れなさい」

 

 流石は親方達や技術班の皆さんだ。最高の技術の結晶が詰まっている!

 

マーサ「はぁー…なかなかのもんだねぇ」

 

調査班リーダー「彼女が救出の切り札だ。現場に向かうぞ」

 

 そうだ、シュペー達と合流はできた。あとは救出に向かうだけ!急いで向かおう。

 

____

 

 中層部から奥に進むと瘴気はだいぶ濃くなってきた。道中は沢山積まれた骨の山を突き進み、骨だらけの景色にドイッチュラントが腰を抜かしかけたことがあったが難なく進んでいる。

 

ライリー「すごいな。瘴気耐性も備わってんのか」

シュペー「うん、学者さん曰くシドさん達が捕獲したドスギルオスを研究観察し瘴気に耐える性能を開発したとか」

 

 

ヒッパー「素材だけで瘴気耐性が備わるって……あぁもう、つっこむのはやめよ」

 

シド「自動で瘴気耐性がつくのか…羨ましいな」

ディアス「いいなぁ、俺達の装備にもつけてほしいよ」

 

ドイッチュラント「命の危険もある瘴気の中を専用マスク付けないで堂々としてる指揮官達って……」

オイゲン「あれでも体力削れてるらしいわよ?」

ドイッチュラント「いやいやいや、おかしいでしょ」

 

マーサ「みんな、着いたわ」

 

 そうこうしている内に目的地に辿り着いた。細い通りに骨の山で塞がれて通れなくなっている。

調査班リーダーさんが骨の山でできた壁を蹴るがびくともしない。ライリー達も骨をどかそうと試みるがうんともすんとも言わない。

 

調査班リーダー「確かに、これは俺達の力じゃどうにもならないな」

ライリー「骨だけにこっちの骨が折れそうだぜ!」

シド「シャレ言ってる場合ではない」チョップ!

 

ドイッチュラント「退きなさい下等生物共!ここからは私の超絶かっこかわいいシュペーの出番よ!」ドヤァッ

 

シュペー「みんな、危ないから下がってて!」

 

 背中の艤装から主砲が展開し彼女の肩に備わる。

 

シュペー「えいっ‼」

 

 ズドン‼と大きな発射音が響いたと同時に爆発が起こる。正面から黒煙が舞い、壁となって妨げていた骨の山に大きな穴が空いた。

 

シュペー「はあああっ‼」

 

 シュペーが勢いをつけて大きな手の艤装で骨の壁を思い切り殴った。ガラガラと大きな音をたて、壁は見事に崩壊し通れるようになった。

 

指揮官「やった!すごいぞシュペー!」

ライリー「すげくかっけーっ‼」

ディアス「シュペー、やったね!」

シド「かっこいいぞ」

 

 俺達は大喜びしてシュペーを撫でる。俺達だけじゃこの壁を壊すことはできなかっただろう。

 

シュペー「みんなナデナデしすぎだよ」アセアセ

 

ドイッチュラント「あーはっはっは‼下等生物達、わかってるじゃない!私のシュペーは世界一よ‼」ドヤァ‼

ヒッパー「あんたがドヤ顔しても意味がなっての。ねえ、オイゲン」

 

オイゲン「指揮官、さっさと学者達を探しなさいよ?」ムスー

 

指揮官「ひょえっ⁉そ、そうだった!みんな捜索だ!」

 

 こ、心なしかオイゲンの機嫌が悪いな……一昨日の夜、オイゲンが執務室に隠してた鉄血のお酒をこっそり拝借したのがバレたかな?

 

ヒッパー「…指揮官、今夜はオイゲンと晩酌してあげなさいよ?」

 

 やっぱりバレたのか⁉帰ったら後で謝っておかなくては…!

 

 …って、いかんいかん!それよりも早く遭難した学者達を見つけなくては!

 このあたりは瘴気の濃さは低いが少し靄がかかって先はうっすらと見えにくい。目を凝らして慎重に進んでいく。

 

調査班リーダー「おーい!大丈夫かーっ‼」

指揮官「いたら返事をしてくださーい‼」

ディアス「助けにきたよー‼」

 

 叫ぶも自分達の声がこだまするばかり。反応が無いため不安と焦りが過る。

 

マーサ「大丈夫、どこか安全な場所に身を隠しているはずよ」

 

オイゲン「……指揮官、微かに聞こえないかしら?」

指揮官「ん…?」

 

 音を立てず静かに耳を傾ける。目を瞑って小さな音も聞き逃さないよう集中する。

 

ライリー「……あ、屁が出そう」ボソッ

 

 

ライリー…あとで殴る。いやいや邪念を捨て神経を研ぎ澄ましなきゃ。

 

 

 

〈………オーイ……オーイ!……

 

 

 聞こえた!微かに声が聞こえたぞ!

 

オイゲン「指揮官、どう?見つけた?」

指揮官「バッチリ、声はあっちからだ!行こう!」

 

 声のする方へと向かう。相変わらず靄で霞んでいるが声を頼りに辿っていく。しばらく進んでいくと開けた場所へ辿り着いた。もう一度辺りを見回す。

 

 

学者①「お、おーい!」

学者②「こ、こっちですー!」

 

 岩の陰から学者達がひょっこり顔を出して手を振っているのが見えた。あそこか!俺達は急ぎ駆けつける。

 

指揮官「助けに来ました!怪我はありませんか?」

 

学者①「怪我はないがマスクが破れて効果が薄れかけてる」

 

マーサ「念の為予備のマスクを持ってきてよかった。もう大丈夫よ」

 

 学者達には怪我はなかった。ほっと安心して胸をなでおろす。

 

学者②「もうダメかと思ったよ…」

学者①「あの骨の山をどうやって?」

 

調査班リーダー「この子が骨の山の壁を壊し通れるようにしてくれたんだ」

 

 調査班リーダーがシュペーを優しく撫でる。学者達は目を丸くして驚くがすぐに優しく微笑みかけた。

 

学者①「君が私達を助けてくれたんだね。ありがとう、助かったよ」

学者②「ありがとう。君は命の恩人だ」

 

シュペー「う、うん…」

 

 シュペーは頬を赤らめ照れながら返事を濁す。

 

マーサ「さ、長いは無用だね。ここから早く出ようか」

学者①「ええ、この辺りにもモンスターが徘徊していますからね」

 

 

ヒッパー「え⁉ここにもモンスターがいるの⁉」

 

マーサ「確かに、あの時モンスターの咆哮が聞こえていたわね」

学者②「あの後私達はモンスターに遭遇しないよう身を隠せる場所を探していたのですが…道中、大型モンスターの長い這いずり跡の痕跡を見つけたんです」

 

 這いずり跡…ドスギルオスなら足跡が付くはずだから奴ではない。長いとなると胴体の長いモンスター……

 

 

 

 キイィィンッ……

 

 

 靄の先から耳が痛くなるような高い音が聞こえた。しかもそれは響かせながらこっちにくる…!

 

指揮官「伏せろ!なんか飛んでくるぞ!」

 

 皆に注意をかけたその直後、靄から黄土色の平べったい物体が学者達に向かって飛んできた。

 

シュペー「あぶないっ!」

 

 シュペーが学者達の前に出て大きな手の艤装で防いだ。平べったい物体はシュペーの艤装にぶつかるとバキっと音をたてて砕けた。

 

オイゲン「シュペー、大丈夫⁉」

 

シュペー「私は何ともないよ」

 

ドイッチュラント「それも当然!手の艤装の防御力は火竜の炎ブレスにも耐えるほどの頑丈さよ!」ドヤァ‼

 

 よかった、シュペーにも怪我はないようだ。

 

ディアス「飛んできた物体は?」

ライリー「あった、これだ…」

 

 ライリーが拾い上げ確認する叩くとすぐに割れる脆さだが…なんか見たことあるぞ?

 

ライリー「これは……鱗か?」

 

シド「!!気をつけろ…向こうからモンスターが来るぞ!」

 

 シドはクロムナイトソードⅢを構える。シドが睨む視線の先を確認し俺達は各々の武器を構えた。

 

 薄い靄でもはっきり見える。蛇のように長い黄土色の胴体、カラカラと音を鳴らす独特な形状の鱗のある尻尾、靄でも目立つ頭から背中の半分まで連なる突起のある甲殻、そして嘴からチロチロと出す長い舌。

 

 

指揮官「間違いない…【絞蛇竜:ガララアジャラ】だ‼」

 

ドイッチュラント「な、なななな、何なのあれ⁉でかすぎる蛇⁉」

 

シド「一応脚があるから蛇みたいな竜だな」

ディアス「まさか新大陸にも蛇竜種が生息してるなんてね」

 

マーサ「これは驚いた…大発見だよ」

 

ヒッパー「いや呑気にしてる場合じゃないでしょ⁉」

 

オイゲン「ヒッパー、これが指揮官達よ」

 

 

ガララアジャラ『グルルル……!!』

 

 ガララアジャラが唸り声をあげながらギロリと俺達を睨む。すると身体を大きく上げ、尻尾をガラガラと鳴らし始めた。

 

指揮官「まずい!耳を塞ぐんだ‼」

 

 

ガララアジャラ『グルララララララッ‼』

 

 ガララアジャラが大きく咆哮をあげながら身体を震わす。奴の背中と尻尾の甲殻には『鳴甲』という共鳴器官がある。震わすことにより鳴甲がすり合い空気振動させ、特殊な音波を発生させる。

 その音波は生物の聴覚器官に強烈な刺激を与え動きを封じ込める。フルフルの咆哮のような嫌な音だ。

 

オイゲン「…っ‼」

ドイッチュラント「う、うるさすぎよ⁉」

 

指揮官「みんな、大丈夫か⁉」

 

オイゲン「だ、大丈夫よ。指揮官が言ってくれてなかったらやばかったわね…」

ヒッパー「耳がキーンってする…」

 

 奴の咆哮は鳴甲によって遠くまで響くうえにかなり耳にくる。ガララアジャラは鋭い視線で鎌首をもたげいつでも飛びかかれる姿勢になっている。

 

シド「まずいな。完全に俺達を喰らい襲うつもりだぞ」

ディアス「腹ペコかこのヤローっ!」

 

ライリー「こっからは俺らが頑張る番だな」

 

 ライリーとディアスも武器を構えて臨戦態勢。俺も飛竜刀を引き抜いて構える。

 シュペーが道を開き、学者達を助けた。俺達も頑張らないとな!

 

指揮官「オイゲン、シュペー、みんなを頼む!」

 

オイゲン「指揮官、気をつけて…さ、ここは指揮官達に任せて行くわよ」

マーサ「あの子達は大丈夫なのかい?」

調査班リーダー「頼れる仲間達です。彼らなら絶対に大丈夫」

 

学者②「と、途中で足を挫いてしまったんだが…」

シュペー「なら私に任せて!」

 

 シュペーがふんすと張り切ると大きな艤装の手でひょいっと学者達を持ち上げた。

 

シュペー「さあ行くよ!」

学者②「わわっ⁉すごい力持ちだ…!」

学者①「わ、私は歩けるんだけど…」

 

ヒッパー「ほら、ドイッチュラント。私達もさっさと行くわよ」

ドイッチュラント「さ、さっきのモンスターの咆哮で腰が抜けちゃって…」

 

調査班リーダー「よし、それなら俺が運ぼう」

 

 調査班リーダーさんがドイッチュラントを軽々と持ち上げた。

 

調査班リーダー「お?思ったより軽いな」

ドイッチュラント「な、ななな、何すんのよ!?か、かかか下等生物の分際でお、おおお姫様抱っこを……っ⁉」

ヒッパー「ほーらごちゃごちゃ言わず行きなさいって」

 

マーサ「この辺りの瘴気は時間帯によって濃くなる時がある。その時は早く退散するんだよ!」

 

指揮官「了解です!」

 

 

ガララアジャラ『グルァッ‼』

 

 しびれを切らしたガララアジャラが大口を開けて飛びかかってきた。

 

ディアス「なんのっ‼」

指揮官「させるかっ‼」

 

 ガララアジャラの噛みつきをディアスの盾と俺の太刀で防ぐ。

 

指揮官「さあ行って‼」

オイゲン「指揮官!無理せず戻ってくるのよ!」

 

 ガララアジャラの攻撃を防いでいる間にオイゲン達は外へと向かって行った。

 

ライリー「ほーら貫通弾をくらえっ‼」

 

 ガララアジャラがオイゲン達に標的を定めさせないようライリーが鳴甲を狙って貫通弾を撃つ。

 

シド「なんとかこかしてやる」

 

 シドはガララアジャラの脚に飛びかかり斬りをし、連続斬りをお見舞いする。

 ガララアジャラがギロリと睨みながらライリー達に標的を変えた。よし、これでオイゲン達は大丈夫だ。

 

ガララアジャラ『グルルァッ‼』

 

 脚元でしつこく斬りかかるシドを長い尻尾で振り払う。

 

シド「むっ!」

 

 ガララアジャラの尻尾の振り払いを盾で防ぎ後方へ下がる。胴体の長さでリーチの長い攻撃もしてくる…狭い所じゃ厄介だ。

 

指揮官「まずは鳴甲を壊して弱体化させるぞ!」

 

 鳴甲を壊せば振動の反応は弱くなり威力も大幅に下がる。

 

指揮官「せいやっ!」

 

 長い胴体に向けて抜刀斬り。刃の通りからして手応えは薄い。

 

ガララアジャラ『グルルァッ‼』

 

 ガララアジャラが長い胴体を動かしてこちらに向いて噛み付いてきた。奴の牙には麻痺性の毒がある。噛みつかれたら麻痺ヤラレになってしまう。

 

指揮官「当たるかっ!」

 

 寸のところを見切り、反撃に気刃斬りを放つ。

 

ディアス「どんどん突いてやるっ!」

 

続けてディアスがガララアジャラの脚を狙ってランスで突く。脚にダメージを蓄積させてダウンを狙いたいところだが…

 

 

ガララアジャラ『グルルルッ‼』

 

 ガララアジャラが下がりながら尻尾で薙ぎ払う。俺達は躱すが耳にキーンっと嫌な音が聞こえた。

 

ライリー「気をつけろ!鳴甲だ!」

 

 ライリーの言う通りガララアジャラが尻尾にある鳴甲を飛ばしてきた。飛ばされた一枚の鳴甲でも耳障りな高周波を放ち相手を足止めさせるほど厄介だ。

 

指揮官「おっと…」

シド「くっ…」

ディアス「耳がツーンってなるね!」

 

 なんとか躱して足止めは防いだ。だが地面に刺さった鳴甲にも気をつけ鳴ければならない。

 

ガララアジャラ『グルルル…‼』

 

ライリー「ガララアジャラが身体を震わせている…!鳴甲から離れろ‼」

 

指揮官「まずい!」

シド「急げっ!」

 

 次に何が起こるか、察知した俺達は突先緊急回避をとる。

 

ガララアジャラ『グルラララララララララッ‼‼』

 

 ガララアジャラが高々と咆哮する。ガララアジャラの咆哮に反応し地面に刺さった鳴甲が振動しパーンっと破裂した。

 

指揮官「あ、危なかった…」

ディアス「あれをくらったらすぐ気絶しちゃうからね」

 

ライリー「すぐに反撃だっ!」

 

 ライリーがガララアジャラの頭部を狙って徹甲榴弾を撃った。榴弾は見事にガララアジャラの頭部にヒット。火花を散らした後に爆発する。

 

ガララアジャラ『グルォッ⁉』

 

 爆発の衝撃でガララアジャラが怯んだ。ライリーはこの機を逃すまいと立て続けに徹甲榴弾をリロードしては撃つを繰り返す。

 

シド「今だっ」

ディアス「攻めろ攻めろー!」

指揮官「ライリー、撃ち続けてくれ!」

 

 ライリーがヘイトを稼いでいる隙に俺達は攻める。気刃斬りを、連続斬りを、突進突きでダメージを与えていく。徹甲榴弾を頭に撃ち込み続ければスタンが狙える。頼んだライリー!

 

ガララアジャラ『グルルルッ‼』

 

 するとガララアジャラがとぐろを巻くのを止め低姿勢の状態で大きく後ろへ下がる。

 

ライリー「っと!気をつけろ!タックルだ!」

 

ガララアジャラ『グルルァァッ‼』

 

 ライリーの呼びかけと同時にガララアジャラが身体をくねらせながらものすごい勢いで蛇行してきた。咄嗟に避けようとするが長い胴体のせいで逃げ場がない。

 

指揮官「ひでぶっ⁉」

ディアス「たわばっ⁉」

シド「ぐっ…⁉」

 

 俺達はリーチの長い攻撃に巻き込まれぶっ飛ばされる。

 

ライリー「こいつでっ!」つ【生命の粉塵】

 

 

ディアス「いてて…サンキュー!」

シド「素早い上にリーチが長いか…面倒だ」

 

 獰猛かつ狡猾なモンスターだからな…油断はならない。

 

ガララアジャラ『グルルルッ‼』

 

 ガララアジャラが長い胴体を活かし、尻尾から体半分を使った薙ぎ払いをしてきた。

 

指揮官「うわっと‼」

シド「っ!」

ディアス「ガードっ!」

 

 今度は寸のところを回避することができたが、その攻撃はライリーのいる所まで範囲があり、気づくのに遅れたライリーは巻き込まれた。

 

ライリー「ここまで届くんかーい!?」

 

 尻尾に掻っ攫われるかのように飛ばされたライリー、ガララアジャラの眼の前で頭から着地する。するとガララアジャラは獲物を逃さないようライリーを囲い込んだ。

 

シド「まずい。奴の一番威力のある攻撃がくるぞ」

 

 ガララアジャラは獲物を囲い込むと数回幅を狭めトドメに地中から突き上げる。

 

指揮官「はやく助けないと!」

ディアス「ライリー!緊急回避!」

 

ライリー「わ、わかってら!」

 

 ライリーは隙きを狙って囲い込みから抜け出そうと試みる。だがガララアジャラが追い込むように幅を狭めていく。タイミングを見てライリーは緊急回避で拔けようとした。

 

ガララアジャラ『グルルッ‼』

 

 しかしガララアジャラがライリーに噛み付いた。

 

ライリー「あひんっ!?」

 

 ライリーは情けない声を上げてその場に倒れ痙攣しだす。まずい、麻痺ヤラレか‼

 

ディアス「このままじゃライリーがあぶないっ!」

 

指揮官「えーと…そうだ!」

 

 ガララアジャラの真上には風化して脆くなっている大きな骨がある。

 

 一か八かだが…!急いで駆け寄り石を拾ってスリンガーに装填。

 

指揮官「頼む、当たってくれ!」

 

 狙いを定めて石ころを発射。風化した骨に当たると亀裂がはしり、音を立てて落下するとガララアジャラの頭に直撃。

 

 

ガララアジャラ『グルルッ!?』

 

 強烈な一撃が頭に直撃したガララアジャラはダウン。なんとか攻撃を阻止できた!

 

ディアス「ダウンした!かかれー!」

シド「俺達がやっておく。ソルトはライリーを!」

 

指揮官「ライリー、大丈夫か!?」

 

ライリー「す、すまねぇ助かったぜ!」

 

 麻痺ヤラレが解けてフラフラと立ち上がる。ライリーは回復薬を一気飲みすると徹甲榴弾を装填する。

 

ライリー「あんにゃろう!倍返しだ!」

 

 ガララアジャラの頭に狙いを定めて徹甲榴弾を発射。放った数発の徹甲榴弾はガララアジャラの頭に直撃し、火花を散らして立て続けに爆発する。

 

ガララアジャラ『グルルァッ⁉』

 

 起き上がってシドとディアスに襲いかかろうとしたガララアジャラは徹甲榴弾の爆発にダウン。ナイス!うまくスタンをとったぞ!

 

ライリー「どやっ‼」

 

指揮官「ナイススタン!」

シド「今が好機!」

ディアス「くらえー!トルネードアターック‼」

 

ライリー「もっと褒めろよ⁉」

 

 ガララアジャラがスタンしている間に一気に攻める。俺は大回転気刃斬りを放ち、シドは斬りかかってガララアジャラの胴体を蹴って跳んでシールドバッシュを叩き込み、ディアスは渾身の突進突きをくらわせる。

 

ガララアジャラ『グルルルッ‼』

 

 スタンから覚めたガララアジャラが尻尾で薙ぎ払う。

 

ディアス「よっと」

ライリー「へっ、くらわねぇよ!」

 

 ガララアジャラの薙ぎ払いは回避できたが、奴は低姿勢で睨みつけている。

 

 よく見ると身体を震わして背中の鳴甲を振動させている…キィーンという音が次第に大きく響いてきた。

 

指揮官「やばい!ソニックブラストだ!」

 

ガララアジャラ『グルァッ‼』

 

 咆哮に共鳴した鳴甲から衝撃が放たれる。確かこんなブレスのような攻撃もしてくる事を思い出し慌てて回避。

 

ライリー「あぶねぇっ⁉」

ディアス「ひょえっ!」

シド「っ!」

指揮官「か、掠ったぁ…」

 

 あれもくらったらかなり痛い…だから油断はできない。そうこうしている内にガララアジャラは再び低姿勢を取り身体を震わす。もう一発ソニックブラストを放つつもりだ。

 

指揮官「そうはさせるか!ディアスっ!」

 

ディアス「よっしゃ‼任せろー!」

 

 ディアスが先陣を切った。ランスを構えて突進していき俺達も続く。

 

ディアス「せいっ‼」

 

 勢いをつけた突進突きをガララアジャラにアッパーする形に下から上へと突き上げる。

 

ガララアジャラ『⁉』

 

 突き上げられた衝撃でガララアジャラの頭が上がった。

 

ディアス「いまだよー!」

 

指揮官「よいしょっ‼」

シド「いくぞっ‼」

 

 俺とシドはガララアジャラの胴体を蹴って翔び上がる。

 

指揮官「おりゃぁっ‼」

シド「くらえっ!」

 

 鳴甲を狙って兜割りとシールドバッシュをお見舞いする。バキバキっと衝撃が響きわたる。あともうひと息だ!

 

指揮官「ライリーっ‼」

 

ライリー「締めの徹甲榴弾をくらいやがれっ!」

 

 ライリーが徹甲榴弾を撃つ。狙いはヒビがはいった鳴甲!

 

 徹甲榴弾は見事ダメージが蓄積された鳴甲に当たり爆発をする。ガララアジャラの背中の鳴甲が砕けた。

 

 ソニックブラストを放とうとしていたが鳴甲が破壊されたことにより背中に貯めていた振動と衝撃が破裂する。

 

ガララアジャラ『グルルァッ⁉』

 

 衝撃と反動に耐えきれなかったガララアジャラがダウンする。

 

ディアス「どんなもんだっ‼」

 

シド「背中の鳴甲は砕けた。これで強力な音は出ないだろう」

 

ライリー「あとは尻尾だな!」

 

 残るは尻尾の鳴甲。あれを部位破壊できれば更に有利になれる。

 ガララアジャラがダウンから起き上がり怒りの咆哮をあげようとした。

 

ガララアジャラ『………?』

 

 何かを察知したのか俺達がいる所とは違う方向を見つめた。

 

ガララアジャラ『……⁉』

 

 すると突然、回れ右しあたふたと逃げ出した。大きな骨の隙間の穴に潜り込み、姿を消していった。

 

 一体どうしたのか、俺達はキョトンとして立ち止まっていた。

 

 

ディアス「な、なんなんだ?」

ライリー「俺達に恐れをなして逃げたんじゃねぇの?」

 

指揮官「いや…」

 

 なんだろう…見つめた先に何かいたのだろうか?まるで何かに恐れているようだった。

 

シド「逃げ出した理由はあれじゃないか?」

 

 シドが指差した先にはより濃い瘴気がもやもやと立ち上ってきていた。

 

ライリー「なっ!?濃過ぎじゃねぇかあれ!?」

指揮官「流石にあの瘴気の中に長時間はいられないぞ…」

 

 装備して多少は瘴気の中にいても大丈夫だがあれ程の濃い瘴気では間違いなく瘴気ヤラレになり命の危険もある。

 

ディアス「こ、こっちに来てない?」

シド「まずいな。はやく退散するぞ」

 

 ガララアジャラも逃げたことだし長居は無用。急いで帰ろう。

 

 

 

 

 

       ………クォォォォォォ……

 

 

 

 

 今のはなんだ?俺は立ち止まって振り返る。目視では見えづらい濃い瘴気の中から聞こえてきた。

 

 まさか、あんな濃い瘴気の中に生物が……注意深く目を凝らす。

 

 

指揮官「…?」

 

気のせいだろうか…濃い瘴気の中に何か…何かが動いている?

 

 

ライリー「ソルト!急がねぇと危ないぞ!」

 

 ライリーの声にはっとする。そうだ、危険な瘴気が迫ってきている。こんなことをしている場合ではない。さっきのは気のせいだ。そう言い聞かせながら外へと向かった。

 

__________

 

in研究基地

 

 

 

ロング・アイランド「えへへ~ここのふかふかのベッドも最高なの〜♪」

 

 

3期団の団長「…それでその薄い布地はどういった防御力があるノ?」

ヴィクトリアス「だ、だから…布地には意味がなくて艤装の効果で…」

 

 

 相変わらず研究基地は賑やかだった。ロング・アイランドはベッドで寛ぎ、ヴィクトリアスは3期団の団長にずっと絡まられていた。

 

ヒッパー「こっちは危ない目に遭ったというのに…」

ディアス「まあまあ、皆無事だったんだからいいんじゃない?」

 

ドイッチュラント「あははは!まっ、これも全て私のかわいいシュペーのおかげよ!」ドヤァ

オイゲン「あんたは途中腰が抜けて動けなかったでしょ…」

 

ライリー「お姫様抱っこしたかった……」

シド「してやろうか?」

ライリー「絶対にやだ‼」

 なにはともあれ学者達も無事でよかった。シュペーには感謝しないとな。

 

マーサ「ご苦労さま。おかげで助かったわ」

指揮官「いえいえ、ほとんどシュペーの力ですよ」

オイゲン「指揮官、自重しすぎよ?」

 

マーサ「ふふふ、そう畏まらなくていいわよ。貴方達の活躍で無事に学者達が見つけた物を持ち帰ることができたのよ」

 

 マーサさんはニッと笑って導蟲の入った筒と黒い欠片を渡してきた。この黒い欠片は…石のようだが…黒曜石?いや瘴気の谷には黒曜石は無かったはず。だとしたら…

 

指揮官「…!もしかしてこれって‼」

マーサ「その通り、ゾラ・マグダラオスの痕跡よ」

 

 やはりゾラ・マグダラオスは瘴気の谷に移動していたのか!そしてこっちはゾラ・マグダラオスの痕跡の臭いを覚えた導蟲。

 

オイゲン「つまりこれでゾラ・マグダラオスの行方を追えるってことね?」

マーサ「私の予想じゃマグダラオスは瘴気の谷の最深部にいるはずよ。恐らく最深部に留まるかもしれないわ」

 

 マーサさんは自信満々に述べる。マーサさんには何かマグダラオスが最深部にいる理由が掴んでいるのだろうか。

 

マーサ「それから…もうひとつ、見つけた物を渡しておくわ」

 

 マーサさんはもうひとつあるものを渡してきた。かなり風化したモンスターの頭蓋骨のようだが…うん?草食獣の形をしているが…一本角が生えていたのだろう、その部位もある。

 

オイゲン「?一角獣の骨?」

 

指揮官「‼も、も、も、もしかして…古龍種の骨!?」

 

 マーサさんは満足気に頷いて笑った。な、なんてこったい。瘴気の谷に古龍種の骨が見つかった、これは大発見だ。

 

指揮官「しかも一角獣の形…これは【幻獣:キリン】の骨だ」

オイゲン「そんなに珍しいの?」

指揮官「そりゃあもう、骨の山から財宝を見つけたみたいなもんだ」

 

 でも…謎が深まったぞ?なんで古龍種が瘴気の谷に?

 

マーサ「これで瘴気の谷と陸珊瑚の台地の関係、古龍渡りの謎がより鮮明になったわ」

 

 マーサさんは理解しているようだが…むむむむ…マーサさんに聞こうか…いや、これは自分で答えを見つけたい。

 

マーサ「じゃあ、次に会うときに貴方の考えを聞かせてちょうだい。楽しみにしてるわ」

 

 マーサさんはにこやかに笑って再び瘴気の谷の調査へと向かって行った。次に会う時までにはっきりしなくては。

 

オイゲン「ふふっ、頑張りなさいね?」

指揮官「ど、努力します…」

 

これは今後の課題だな…

 

 

シュペー「指揮官」

 

 そこへフルアーマーの艤装を解いたシュペーが駆け寄ってきた。

 

指揮官「お疲れ様シュペー、よく頑張ったな」ナデナデ

 

シュペー「え、えへへ…あ、あのね、指揮官」

 

 シュペーは顔を赤らめもじもじと照れながら見つめた。

 

シュペー「これまでは…私のあの手はただ敵を破壊するだけの兵器だった…」

 

 

 鋭く大きな赤い手の艤装…かっこいいと思うなぁ。いてっ、オイゲンがジト目で小突いてきた。

 

 

シュペー「でも、今はあの手で誰かを守り助けることができた…『ありがとう』って言葉って…とってもあたたかいんだね」

 

 シュペーは嬉しそうに笑って抱きつく。

 

 

シュペー「こんな私でも誰かの力になれた…指揮官、ありがとう」

 

 

指揮官「シュペー…!」

 

 

 きっと親方達もこれを聞いたら感動するだろうな。

 

 

ライリー「ああああっ‼ソルトずるいぞ‼俺もシュペーちゃんに抱きしめられてぇーっ‼」

ヒッパー「せっかくいい雰囲気なのにぶち壊すんじゃないわよ‼」

 

ディアス「じゃあ俺はシュペーちゃんをぎゅーってしよっと‼」

シド「俺もやってやろう」

 

指揮官「いやいや、ずっと俺のターンだし!」

 

 

 この後誰がシュペーを抱きしめて上げるか奪い合いになった。もちろんヒッパーのげんこつと説教は待ったなしであった。

 

 

 シュペーが親方達に感謝の気持ちを伝えたら親方達は号泣したのは別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 





 もうすぐモンハンライズが発売ですね!
 やはりジンオウガ、ナルガクルガは参戦しました…あとオオナズチもくるよ!やったね!

 鬼滅コラボとかやりそう(小並感
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