アズールレーンクロスワールド   作:サバ缶みそ味

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や、やっと淵源のナルハタタヒメを倒した~‼

遅くなってすみません‼

ナルハタ倒したらと思ったらナズチとクシャとテオが出て、お守りナルハタマラソンして、ヌシモンスターと戦って、オロミドロの玉を求めて百竜中毒になり、ヌシと戦って、ようやくラスボス倒してクリアしました。(まだバルファルクいるけど

ライズのモンスターは強い攻撃と大ダウンする箇所もあったりして攻めたり守ったりとなかなかやり応えありました


だがオロミドロ。てめえはダメだ


40.ソロモンの悪夢と機巧の姫

inアステラ鎮守府_執務室

 

 

sideソルト

 

 

指揮官「うーむ……」

 

 分からない……瘴気の谷の地図、マーサさんがくれた古龍種の骨、そしてゾラ・マグダラオスの痕跡。何度も見ても答え分からない。

 何故ゾラ・マグダラオスは瘴気の谷へ向かったのか、何故古龍種の骨が瘴気の谷で見つかったのか、瘴気の谷の環境と陸珊瑚の台地の関係、そして古龍渡りの謎。

 

 マーサさんはどんな答えを見つけたのか…いくら考えても思いつかない。

 

指揮官「うーむ……」

 

 

瘴気の谷、古龍種の骨、ゾラ・マグダラオス……瘴気の谷、古龍種の骨、ゾラ・マグダラオス……瘴気の谷、古龍種の骨、ゾラ・マグダラオス……

 

 

コロラド「指揮官、大丈夫か?」

 

指揮官「わっほぉいっ!?」ガタッ

 

 

 深く考えて込んでいるところにコロラドがひょこっと顔を覗かせる。

 

コロラド「やっと気づいたようね」

オイゲン「すごい集中力でしょ?私がちょっかい出しても全然気づかないもの」

 

 真横には呆れて苦笑いをしているオイゲンが。いかんいかん、考えすぎて気づかなかった。

 

指揮官「悪い、考え事をしてた」

 

オイゲン「新大陸の調査も大事だけど、こっちの方も重要よ?」

指揮官「こっち?」

 

コロラド「話せば長くなるから実際に建造室へ行って見てほしいの」

 

指揮官「???」

 

 どういうことだろうか?とりあえず現場に向かおうか。

 

オイゲン「ちょ、そのまま行っちゃった…」

コロラド「オイゲンが指揮官の頭にクマのぬいぐるみを乗せたことにも気づいてないみたいね」

 

オイゲン「しかもいいバランスに保ってて落ちてないし…」

 

___

 

 さて、建造室に着いた。あ、そういえばライリーに素材建造を任してしまってた。ライリー、何かやらかしたのだろうか…少し心配して現場を覗く。

 

 

ライリー「」

 

 

ディアス「よーし、引っ張れ引っ張れ!」グイグイ

ジャベリン「よいしょ、よいしょ!」

ニーミ「んしょっ…どうして!いつも!こうなるんですか!」

 

 扉を開ければに頭から壁に突き刺さっているライリー、そのライリーを引っこ抜こうと引っ張るディアス達。

 

シド「許さん…絶対に許さん」ゴゴゴゴゴ

綾波「し、シドさん、落ち着くです…!」アセアセ

ラフィー「シドさん激おこ…」

 

 

 何故かかなりプンスカしてるシドと宥める綾波達。建造どころじゃない状況に思わず面食らう。

 

指揮官「…どういうことなの?」

 

 

_____数分前

 

 

in建造室

 

Sideニーミ

 

ライリー「るんるるんるるーん♪」

 

 

 今日のライリーさんはかなり上機嫌です。いつもより楽しそうにしています。

 

ジャベリン「ライリーさん、楽しそう」

ラフィー「いいことあった?」

 

 

ライリー「はっはっは‼今日は楽しい建造になるぞー!」

 

 そういえば指揮官が素材を使った建造にゴーサインを出したと聞きました。もしかしてライリーさんがその建造を請け負ったのでしょうか…

 

ライリー「素材は遠慮なくいいものを使おう!」

 

 ライリーさんが持っている木箱には赤い鱗や角やら見たこともないものばかりが詰め込められていました。

 

綾波「たくさん入っているのです」

ニーミ「こ、これ全部使うんですか?」

 

ライリー「おうよ!なぜなら〜?今日は怒られないからさっ‼」

 

 ライリーさんとても嬉しそう。とんでもない建造結果にならないことを祈るしかありません…!

 

ジャベリン「使う素材は決まってるんですか?」

 

ライリー「使うのは…『火竜の天鱗』、『砕竜の靭尾』、『火竜の翼膜』、『氷牙竜の重殻』、『黒轟竜の上鱗』、『鬼蛙の鋭牙』、『化け鮫の特上ヒレ』、『盾蟹の剛爪』、『鳥竜玉』、『雷狼竜の剛角』だ」

 

 そ、そんなに使うんですか⁉あわわわ、これは間違いなく大問題になりそうな予感しかありませんよ!

 

ライリー「そして…素材の半分くらいはシドのボックスから拝借した」

 

ニーミ「怒られてますよ!?」

 

ライリー「使わない素材ばかりだしいいだろ。それに気づかないって」

 

綾波「フラグがたったのです」

ジャベリン「だ、大丈夫かなぁ…」

 

ライリー「さあ何ができるか楽しみだ!」

 

 ライリーさんはすぐに建造しようと素材を建造装置に次々と入れていきました。今のライリーさんを止めることはできません…!

 

 

シド「ライリー、ちょっといいか?」

 

 

ライリー「」ビクッ

 

 何ということでしょう。タイミングがいいのか悪いのか、シドさんがやってきました!しかも心なしかシドさんから異様な圧が感じます…

 

ライリー「し、し、シド?な、何かなー?」

 

シド「久々に爆破属性の武器を作ろうかと思っていたのだが……『砕竜の靭尾』、知らないか?」

 

ライリー「」

 

 

 あっ。全てを察した私とジャベリンは視線を逸します。やっぱり勝手に使ったらまずかったじゃないですか!

 

 

ライリー「し、し、し、知らねえなぁー…ど、ドド、ドンドルマに置いてきたんじゃねぇの?」

 

 しかしライリーさんはわざととぼける仕草をして誤魔化そうとします。わ、わざとすぎてすぐにバレますよこれ⁉

 

シド「そうか…最近忘れっぽいな」

 

ジャベリン「信じちゃった⁉」

 

ライリー「そ、それにもしかしたら新大陸にも爆破属性のモンスターもいるって」

シド「そうかもな…」

 

綾波「ライリーさんに言いくるめられてるのです」

 

 シドさんがしょうがないとため息をつくなかライリーさんは陰でガッツポーズ。

 

ディアス「おーい!建造の調子はどうかな!」

 

 そこへディアスさんがルンルン気分でやってきました。素材建造を行うと聞いて駆けつけてきたようです。

 

ラフィー「これから始めるところ」

 

ディアス「そっかー、楽しみだね!なんたってシドも素材を提供してくれたみたいだし、大盤振る舞いだもんね!」

 

シド「ん?」

ディアス「えっ?」

ジャベリン「あっ…」

 

シド「ん?」

ライリー「♪~(´ε` ;)」

 

 場の空気が一瞬にして沈黙しまずい雰囲気に。シドさんはじーっとライリーさんを圧を放ちながら見つめます。

 

ディアス「あれ?ライリーがシドの素材ボックス漁って『砕竜の靭尾』とかを持ってったの見かけたから、協力したのかと…」キョトーン

 

シド「で、どうなんだ?」

 

ライリー「……ごめんちゃ☆」テヘッ

 

 その刹那、シドさんはライリーさんに迫り足払いをしてライリーさんをこけさすと、ライリーさんの足を掴むとぐるぐると勢いよく回りました。これは…ジャイアントスイング!

 

シド「ふんっ‼」

 

 そして勢いに任せてライリーさんを投げ飛ばしました!

 

ライリー「ああああ⁉ちょっとマッry…あべしっ!?」

 

 投げ飛ばされたライリーさんは見事壁に直撃。ダーツのように壁に突き刺さりました…

 

シド「このまま壁飾りにしてやる」

 

 シドさんはどこからともなく金槌とお花の飾り物を取り出してライリーさんに迫ります!

 

ディアス「まずい、シドが激おこだ!みんなで止めよう!」

 

 

 

_____

 

sideオイゲン

 

ニーミ「…と、いうことが起きたんです」

 

 いや明らかにライリーが悪いじゃない。

 

ライリー「いやーすまんすまん。俺の素材ボックスはシェフィールドにロックかけられちまってめぼしいものがあまりなくてな」

 

 いつも素材建造しようとするからじゃないの。しかも反省してないし…

 

指揮官「こういうことはちゃんとシドに言えよ?シド、代わりにライリーのボックスから何か貰うことでいいか?」

 

シド「ああ…ライリー、お前のボックスにあるハチミツを全部没収だ」

ライリー「そ、そんな⁉血も涙もねえ‼」

 

 いやハチミツでいいの!?というかハチミツでそんなに?

 

明石「指揮官〜、開発で報告があるニャ〜…って、壁に穴がっ!?」

 

ライリー「わりぃ、これは俺が弁償すっから」

明石「またライリーかニャ」

 

指揮官「さ、気を取り直して建造結果を見よう!きっといい感じだと思うよ!」

 

明石「もうろくな結果にならないニャ…」

 

 明石が遠い眼差しをしている。報告書の山に埋もれる覚悟のようね。

 指揮官が高速建造剤を使い全ての建造を一気に終わらせた。一体どんな結果になるのかしら……!

 

 

ザラ「チャオ。指揮官、会えて嬉しいわ。重巡ザラ、貴方の艦隊に勝利と栄光を……あら?」

 

アルジェリー「Bonjour。本日より母港に着任しました、ヴィシア聖座所属、重巡洋艦のアルジェリーよ。会えて嬉し…あらら?」

 

カサブランカ「おはようございます。こちら護衛空母カサブランカよりご報告申し上げます。私達の得意とする方法で……えっ!?」

 

チャパエフ「貴方が指揮官ね。これはなかなか……ど、独特すぎるわね。失礼、私は北方連合所属、軽巡洋艦チャパエフよ。これからよろしく頼むわね」

 

ヴェーザー「重巡洋艦ザイドリッツ…いや、護衛空母ヴェーザー、着任したわ。私の名前が……え?」

 

熊野「じゃ~ん!重巡熊野、参上したよー!指揮官、よろしく〜…って、何これやっば!?」

 

U-96「VⅡC型の96、こう見えても…うん?」

 

サウスダコタ「僕はサウスダコタ。指揮官、君の盾となって全ての砲火から…おや?」

 

Z28「指揮官さん、初めまして!1936A型駆逐艦のど真ん中Z28です!私の任務は指揮官さんのお仕事を……あれれ?」

 

 

夕立「白露型4番艦の夕立ってんだ。言っておくが、夜はうるさいから、心の準備だけは……わうっ!?」

 

 

明石「」

 

 わぁ…すごいラインナップ。なかなかお目にかかれない限定艦ばかりに明石は白目。これ、どうやって報告書にまとめるのかしら。

 

ライリー「ありがたやありがたや…!」

 

 元凶であるライリーは感動しながら拝んでいる。どこみておがいるのか丸わかりなんだけど…あとでヒッパーにしばかれても知らないわよ。

 

ザラ「え、えーと…指揮官は鎧を着た人であっているのよね?」

熊野「ていうかなんで鎧着てんの!?コスプレ?」

U-96「あれか、なんかの撮影か?」

チャパエフ「それ以前にここって鎮守府じゃないみたいね…」

 

オイゲン「……説明するのも大変ね」

 

 誰だってそう反応するわよね…何度目かになる説明にやや面倒だけど指揮官達のことと新大陸のことを説明した。

 

ヴェーザー「なるほど、だから指揮官は鎧を着ているというわけね」

アルジェリー「普段知る指揮官とは違う…なかなか面白いわね」

Z28「艦隊の指揮と調査団としての活動も同時に熟す、私も手伝って指揮官さんをサポートします!」

 

 最初は皆驚くけれど艦船の感覚か、指揮官だとわかればすぐに納得して馴染んでくれる。

 

夕立「むー…難しいことはよくわかんねぇけど…くんくん」

 

 夕立がくんくんと嗅ぎながら指揮官のまわりをぐるぐると歩く。

 

夕立「指揮官からなにかうまそうなニオイがする!」

指揮官「あぁ、アステラジャーキーがあるよ。食べる?」

夕立「わう!?いいのか!?」

 

 指揮官がアステラジャーキーを取り出すと夕立は目を輝かして尻尾を振る。そしてアステラジャーキーを食べるとさらに尻尾を振る速度が上がった。

 

夕立「んまぁい‼こんなうまいの食わしてくれる指揮官なら、夕立頑張れるぜ!」

 

 ほんと単純すぎる。

 

指揮官「ほんとか!これは頼もしいな!」

ディアス「こんがり肉あげたらもっと頼もしくなるんじゃない?」

シド「ここは料理長の肉料理だろ」

 

 そして指揮官達も単純すぎるわ…

 

カサブランカ「か、かわった指揮官達ですね…」

オイゲン「とりあえずここでは常識は捨てたほうがいいわよ。指揮官だけじゃなくてここの技術も頭おかしいから」

 

ライリー「いやぁ全くですな!ま、俺が一番の常識人ですから俺にめちゃくちゃ頼ってくよ?」ドヤァ

 

チャパエフ「ああ言ってるけど…」

オイゲン「よく天井に突き刺さる奴だから軽くあしらっていいわ」

サウスダコタ「天井に突き刺さるのか!?」

 

明石「……………はっ!!そうだったニャ‼」

 

 白目向いていた明石が我に返る。そういえば何か報告があるとか言っていたわね。

 

明石「ついに計画艦の開発が完了したのニャ!」

 

 最初の計画艦の開発研究の条件をすべて満たし、建造可能となったのね。それにしても早い…あ、そうだった、ライリーがやらかしてた。

 

指揮官「いよいよ建造できる段階になったんだ」

明石「本来ならものすごく時間がかかるのだけどニャー…」ジトー

 

ライリー「俺のおかげってわけだな?」ドヤァ

 

 また天井か壁に突き刺さったらどう?

 

明石「さあ、後はこのタブレットの建造ボタンを押すだけニャ!」

 

指揮官「よし!ご対面だ!」

 

 指揮官はタブレットの建造ボタンを押した。計画艦専用の建造装置が作動し、重い扉がゆっくりと開かれる。

 

 指揮官達が選んだ最初の計画艦はガスコーニュ。ヴィシアの戦艦でありセイレーンに対抗する大きな戦力になる。

 

 しかし明石と同じように不安がある。KAN-SENと関係ない素材を使ったこと。指揮官達が使う素材で特別計画艦に影響はないか。今のところ普通の建造では影響はないのだが……

 

 そんな心配をしている間に建造装置が全開し、彼女の姿がお披露目される。彼女は静かに目を開き、目の前にいる鎧を着た指揮官に驚くことなく見つめ、口を開く。

 

 

ガスコーニュ「ガスコーニュ、起動完了。指示確認:主に自由と勝利を」

 

 

指揮官「なんだかカッコイイね」

ディアス「そのランス、なかなか良いよね…!」

シド「いや、操虫棍だろあれは」

ライリー「太刀の可能性もあるだろ」

 

 指揮官達の話はいいとして…よかった、今のところ問題はなさそうね。明石もホッと安心して胸をなでおろしている。

 

 

ガスコーニュ「指示確認、主―――」

 

指揮官「ん?俺のこと?」

 

 

 

 

ガスコーニュ「―――『ひと狩り、いこうぜ』」

 

明石「」

 

 

 あ、これちょっとダメなやつかも…

 

_______

 

in執務室

 

sideディアス

 

 

ガスコーニュ「兵装検査完了――状態良好。出撃及び戦闘に問題なし、命令の遂行が可能」

 

 あの後明石が大急ぎでガスコーニュを検査したみたいだけど大丈夫みたいでよかった。

 

オイゲン「流石にあれは私でも焦ったわよ」

 

ガスコーニュ「主、ご命令を」

指揮官「そう固くなくていいよ?なんかこう…難しい上下関係とかよく分からないからさ、自然な感じで構わないよ」

 

ガスコーニュ「『自然な感じ』?…その行動の意義は判断しかねる」

 

指揮官「そうなのか…よし、実践して教えてあげよう!」

オイゲン「指揮官、今やらなくていいから」

 

シド「ハチミツをやろう」

ガスコーニュ「???」

オイゲン「よけいややこしくなるからやめて」

 

 ふむふむ、すごく知的で不思議な子だね。ガスコーニュの難しそうな言葉はソルトやシドは理解しているけど、俺はよく分からないや。ライリーは…あ、理解してるふりしてる。

 

オイゲン「兎に角、まずは次の海域への編成を決めなきゃ」

 

 そうだった。次の海域は第五海域だ。この海域からセイレーンが現れて現大陸から新大陸へ向かう進路を変更せざるを得なかったのだ。

 この海域からセイレーンを撃破し安全が取れれば元の航路へと戻ることができるし舶来船も短期間で行き来できる。

 

指揮官「この海域の安全を取り戻せば航路の行き来が楽になる」

シド「恐らく敵もそう安々とやられはしない。強敵もいるだろうな」

 

指揮官「しっかりと編成を練らないと」

 

 

ザラ「それだったら指揮官、私に旗艦を任させて頂戴?」

指揮官「ほへっ?」

 

 ザラがくすりと笑って右からソルトに歩み寄る。

 

ザラ「私、旗艦には慣れているの。戦果も期待していいわよ?」ズイッ

 

アルジェリー「指揮官、私に旗艦を任命してくれないかしら?」

 

 おっと?今度はアルジェリーが左からソルトに歩み寄ってきたぞ?

 

アルジェリー「綿密に準備をして出撃し、いい戦果を挙げられるわよ?ふふ、私に期待してみない?」

 

ザラ「ふふふ、私なら迅速に行動と指揮も取れるわ。防御にも自信はあるわよ?」

アルジェリー「あら、守りなら私も負けていないわよ?」

指揮官「ちょ、ちょっとー?二人ともー?」

 

 ザラとアルジェリーの二人は笑みをこぼしながらソルトにずいずいと寄っていく。ザラとアルジェリーとの板挟みになってるソルト、大変だね…あ、ライリーがものすごく羨ましそうに見つめてる。

 

オイゲン「ほらほら、競うのは構わないけど指揮官を困らせなたらダメじゃない」

 

 オイゲンが割って入ってソルトは板挟みから開放される。

 

指揮官「二人とも競い合ってる?」

オイゲン「アルジェリーはサディアの重巡ザラに対抗するために建造されたのよ。お互いそこそこ対抗心があるわ」

 

指揮官「なるほど、お互い競い合って切磋琢磨し合う素敵なライバルみたいな奴か!カッコイイね!」

ザラ「え、ええ…そんなところよね?」

アルジェリー「逆に褒めらると少し照れるわね…」

 

シド「それで、旗艦は誰にするんだ?」

 

指揮官「ん?第一艦隊の旗艦はオイゲン」

 

ザラ&アルジェリー「」ズコー

オイゲン「あれだけ聞いて旗艦にしないのね!?」

 

指揮官「続けてザラ、アルジェリー、ガスコーニュ、ヴェーザー、リットリオだ」

 

リットリオ「指揮官!私を指名したのはいい判断だ!」キラキラ

 

 どこからともなくリットリオがドヤ顔しながら一輪のバラの花を持って華麗にやってきた。今日は一段とキラキラしてて眩しいや。よく見ればリットリオの隣でジャン・バールがジト目でリットリオを睨んでる。

 

ザラ「り、リットリオ、貴女もいたのね」

リットリオ「やあザラ!待っていたよ!この鎮守府は面白いぞ!特に言葉を話し二足歩行で歩く猫、アイルーが焼くピザは絶品だ!」

 

 同じサディア所属の艦船が建造されたから嬉しいみたいだね、よかったよかった。

 

指揮官「第二艦隊はチャパエフを旗艦に、夕立、ケント、コロラド、サウスダコタ、カサブランカ。潜水艦隊はU-47、U-96、U-556で出撃する」

 

夕立「わおぅ!指揮官!夕立に任せちまえば百人力だぜ!」

 

 夕立は自信満々に胸を張る。嬉しそうに尻尾をフリフリしているの見るとついモフモフしたくなるなー…

 

ディアス「……」モフッ

 

夕立「わふっ!?な、なにいきなり夕立の耳を触るんだ‼」

 

ディアス「わっ⁉ごめん、ついついモフモフしたくなっちゃってさ」

 

夕立「むー!夕立はワンコじゃないぞ!」フリフリ

 

 

指揮官(ワンコだー!)キラキラ

シド(ワンコだ…)フムフム

ライリー(意外とでかいな…)ジ~

 

チャパエフ「どうしようかしら、一人何考えてるか分かっちゃった」

オイゲン「とりあえずシェフィールド呼んでおくわ。ケントお願い」

ケント「もしもし、シェフィールド?」

 

 

 その後突如やってきたシェフィールドがライリーにチョークスリーパーをかました。

 

指揮官「よし、準備ができ次第出撃だ」

 

カサブランカ「ら、ライリーさんはほっといてよろしいのですか?」

 

ライリー「」チーン

 

シド「根性が発動してるから問題ない」

ディアス「いつもネコのど根性つけてるもんねー」

 

カサブランカ「言ってる意味がよくわからないのですが⁉」

オイゲン「大丈夫。私もよくわかってないから」

リットリオ「アイルー曰く、スキルとやららしいが…不思議なものだ」

 

ガスコーニュ「…主、すぐにでも出撃が可能。ご命令を」

 

 

 準備できてるの!?早いよ。早すぎるからソルトの心配性が発動しちゃうよ!

 

指揮官「だ、大丈夫なのか?回復薬あげようか?」

オイゲン「だからそれはいらないってば」

 

ガスコーニュ「不要、兵器故にその特異的物質は不適合と推定。戦闘による多少の損傷は問題ない」

 

指揮官「……それは違うよ?」

ガスコーニュ「違う?」

指揮官「俺は皆怪我なく無事に帰ってきてほしいんだ」

 

 ソルトは優しくガスコーニュの頭を撫でた。ガスコーニュは不思議そうに首を傾げる。

 

ガスコーニュ「主の体温の異常を感知。主、検査を」

 

シド「気にするな。ただ心配しているだけだ」

ディアス「オイゲン達もいるから大丈夫だよ。ほら、ちゃーんと見送ってあげないと」

指揮官「あぁ、無茶せず気をつけてな!」

 

 

 

ライリー「……俺の心配もしてほしいなぁ……」チーン

 

_____

 

in第五海域

 

 

sideチャパエフ

 

チャパエフ「ここの海は不思議ね…」

 

 こんなに静かで穏やかな海なのは初めてだわ。澄んだ青い海原、優しく過る風、逆に警戒が緩んでしまいそうなほどだ。

 

ケント「安全海域になるまで哨戒任務は徹底的に取り組んだからね!」

 

 指揮官達が言うにはここまでの海域が新大陸と現大陸を安全に繋ぐ航路になる。この海域に出現するセイレーンを駆逐し海域を奪還すれば安心して往来が可能になるのね。

 

夕立「ヘヘん!夕立が全部ぶっ潰してやるぜ!」

コロラド「だがセイレーンだけが脅威じゃないようだ」

 

サウスダコタ「どういうこと?」

 

コロラド「ここまでの海域のどこかに【ラギアクルス】という危険なモンスターが棲息しているらしい。そいつはセイレーンにも襲いかかるほど凶暴だという」

 

チャパエフ&カサブランカ「……」

 

 コロラドの話を聞いて私とカサブランカは青褪める。だ、だから道中にセイレーンの残骸が漂流していたわけね…あんな乱雑な壊し方は艦船じゃないと思ってたけどまさか的中するとは。

 

カサブランカ「…全ての海がセイレーンや私達だけのものじゃないってことですね」

コロラド「モンスターは指揮官に任せて、私達はセイレーンに集中しよう」

 

 モンスターは指揮官達に…指揮官達は怪物と戦うハンターだとオイゲンから聞いた。他にも山よりも巨大な怪物にも勇猛果敢に立ち向かったとか…ここの指揮官は不思議よね…

 

カサブランカ「索敵していた艦載機から通信が!敵艦隊を発見です!」

 

 どうやらやっとセイレーンが現れたようね。待ちくたびれて退屈していたわ。

 

チャパエフ「カサブランカ、敵艦は?」

 

カサブランカ「軽巡級Knightが二隻、重巡級Bshopが二隻、そして軽巡型【チェイサー】と駆逐型【スカベンジャー】!」

 

 敵は主力艦隊ではなさそうだが思った通り、ここに来て手強くなっているようだ。

 

チャパエフ「みんな、先手を取るわよ!」

夕立「ワオーン‼強襲なら任せろ‼」

 

 夕立が自信満々に笑って先陣を駆けた。狙いを定めて襲いかかる猛獣の如く疾走し、あっという間に敵艦隊へ強襲する。

 

夕立「こいつをくらいやがれ!」

 

敵艦の側面から魚雷を発射。白波を切って迫る魚雷は軽巡級Knightと重巡級Bshopに直撃。複数の魚雷が直撃した敵軽巡の一隻が爆炎を上げて撃沈する。

 

スカベンジャー「……」

 

 スカベンジャーをはじめ重巡2隻が強襲に反撃するように夕立を狙って砲撃していく。

 

夕立「へっ!そんな攻撃当たるもんかっ!」

 

 夕立は敵の砲撃を軽々と躱し、黒煙が上がっている敵重巡を狙って主砲を撃っていく。

 

ケント「Wow!流石はソロモンの悪夢って呼ばれてるぐらいすごいや!」

夕立「へへーん!もっと褒めてもいいんだぜ!」

 

 ドヤ顔で胸を張ってるけど油断は禁物よ?敵艦の反撃に備えないと…

 

 そんなことしているうちにチェイサーが夕立に向かって主砲を斉射してきた!

 

夕立「わうっ⁉いきなり何しやがる‼」

 

 夕立はうまく回避したがチェイサーは躱し続ける夕立を追いながら主砲を斉射していく。最初はひらりと避けていた夕立だったが、しつこく追い続けるチェイサーの砲撃が艤装を掠る。

 

夕立「ああもう!しつこいやつだ!」

 

 苛立った夕立が反撃に移る。主砲を放とうとしたその時、敵の重巡が彼女の隙を狙って主砲を放った。

 

ケント「夕立!危ないっ!」

 

 ケントの声に気づくが砲弾がもう間近に迫っていた。今躱そうとしても間に合わない上に損傷が大きくなる。そう判断した夕立は防ごうとした。

 

サウスダコタ「任せろっ!」

 

 サウスダコタが夕立の前に立ち、盾の形をした艤装で砲撃を防いだ。直撃した衝撃で爆発が起こる……が、サウスダコタの艤装には傷一つもついていなかった。

 

サウスダコタ「仲間をやらせはしない!」

 

 サウスダコタの反撃の砲撃が勢いよく放たれ、直撃した敵重巡は大きな爆発を起こし撃沈する。

 

サウスダコタ「大丈夫か?」

夕立「すげえじゃん!サンキューな!よーし夕立も負けてられないぜーっ!」

 

 夕立はニッ笑うと再び前進する。

 

コロラド「ふっ、活気があるな…私も後れを取るわけにはいかないな」

 

 コロラドはキッと敵艦達を睨むと狙いを定めて主砲を構える。

 

 

コロラド「今こそ見せてやる、ビッグセブンの真の力を!」

 

 構えた主砲から一斉に砲撃が放たれ無数の弾幕なって敵艦めがけて飛んでいく。雨霰のように降っていく砲撃に敵軽巡と敵重巡は避けるすべ無く直撃し撃沈していった。

 

ケント「Wow‼ユニオンのビッグセブンもド派手だね!」

チャパエフ「感心している場合じゃないでしょ。私達も続くわよ!」

 

 残るは掠りながらも避けているチェイサーとスカベンジャー。夕立はチェイサーと一騎打ちするつもりだから…狙うはスカベンジャーね!

 

チャパエフ「合流はさせないわ。蹂躙する!」

 

 スカベンジャーに向けて砲撃。チェイサーのもとへと向かっていたスカベンジャーは躱して私達に標的を変えて魚雷を放った。

 

チャパエフ「こんなもの、当たるものかっ!」

 

 駆けてくる魚雷を躱し反撃に撃ち続ける。敵も当たるまいと砲撃を避けていく。なかなか当たらないけどこれも手の内。相手の動きをよく見て……

 

チャパエフ「ケント、今よ!」

 

ケント「Hey‼待ってました!」

 

 相手が避けた隙を狙って敵の反対側からケントが狙いを定めて主砲を撃った。スカベンジャーに見事命中、艤装から黒煙が上がる。

 

チャパエフ「これでとどめよ‼」

 

 力を込めて一斉掃射。全ての砲撃がスカベンジャーに直撃し爆発、撃沈に成功した。

 

 

夕立「おらおらおらぁぁっ‼」

 

 一方の夕立は勢いよく駆けてチェイサーの斉射を躱して迫っていく。なんという身軽さか、あっという間にチェイサーの目の前にたどり着く。

 

夕立「これでもくらいやがれっ‼」

 

 夕立の放った主砲が直撃、爆発が起こる。これで決まったとドヤっとした夕立だったが爆炎の中からチェイサーが飛び出して夕立に向けて主砲を放とうとした。

 

夕立「ちょ、まだかよ!?」

 

 

カサブランカ「反撃の砲撃は撃たせはしません!」

 

 カサブランカが艦載機を発艦。爆撃機が空を切るように飛び、チェイサーめがけて爆弾を投下。主砲を放つ寸前だったチェイサーに見事命中。大きな爆発が起こり敵は撃沈していった。

 

カサブランカ「夕立さん、大丈夫ですか?」

 

夕立「むーっ!夕立がかっこよく決めようと思ってたのにぃ!」プンスカ

カサブランカ「ええっ!?」

夕立「でも助かったぜ!サンキューな!」

カサブランカ「ほっ…」

 

コロラド「よし…指揮官、敵艦隊の撃沈に成功した」

 

指揮官『みんなよくやった。引き続き進撃してくれ』ドタバタ

 

チャパエフ「…指揮官?何かドタバタ音がしてるのだけど…?」

 

指揮官『ああ、ライリーがハチミツ全部渡すのを嫌がって駄々をこねてさ、シドが今コブラツイストしてるところ』

 

シド『ハチミツを…よこせ…‼』

ライリー『い、いやだぁぁぁっ‼』

 

 

チャパエフ&カサブランカ「……えぇ」

 

 私達はなんて変わった所に着任してしまったのだろうか…私とカサブランカはそう思ってしまった。

 

コロラド「なんだ、いつものことか」

サウスダコタ「なるほど日常的なものか」

夕立「なあ、コブラツイストってなんだ?」

 

 な、慣れなきゃいけないのね……

 

___

 

 

Sideオイゲン

 

 

ガスコーニュ「敵艦の反応無し。主、引き続き索敵を行う」

 

 

 敵艦隊を2,3部隊ほど撃沈させ引き続き進撃をしている。

 

 これまでの戦闘を見て流石は計画開発艦というべきか、セイレーンの敵艦を難なく撃沈させていっていた。

 

リットリオ「ふむ…見事なものだ、機巧の姫よ。思わず関心して見惚れるところだったよ☆」

 

 リットリオはにこやかに笑ってガスコーニュに一輪のバラを渡そうとする。こいつはぶれないわね…

 

ガスコーニュ「???この行動の意義を判断しかねる」

ザラ「はあ…リットリオのいつもの癖がでたわね。気にしないで頂戴」

 

 ひとまずリットリオは無視して索敵を続ける。

 

アルジェリー「ところでオイゲン、指揮官はちょっと変わった人よね」

ザラ「私もそう思ってたわ。なんかこう…軍の人とか普段の男性とかと比べてちょっと変わってるというか」

 

 まあ確かに気になるわよね。いやちょっとどころかかなり変わった人達なのだけど…

 

オイゲン「そうね、指揮官は軍人じゃなくてハンター…自然の中で育った人だから考え方がちょっと(かなり)違うわ」

アルジェリー「考え方?」

 

リットリオ「言うなれば一度たりとも私達を兵器として思っていない、同じ人として思っていることかしら」

ガスコーニュ「何故?その理由と意義が理解できない」

 

オイゲン「最初はわからなくて仕方ないわ。でも、指揮官達を見てると次第に分かってくるわよ」

 

 軍の中には私達を兵器として見ている者は少なからずいた……だけど指揮官やシド達だけでなく総司令や調査班リーダー、この調査団の人たちは私達を大事な仲間と、家族と思ってくれている。

 

オイゲン「ほんと変わった人達よ…」クスッ

 

ヴェーザー「なるほど、普段滅多に笑わないオイゲンが普通に笑ってるわけね」

オイゲン「ちょっと、余計な探りはしないでよ」

 

 ヴェーザーがふっと笑って茶化す。まったく、隙あらば余計な事ついてくるんだから…

 

 そんなことしているとヴェーザーが飛ばしていた艦載機が戻ってきた。あれは索敵をしていた艦載機…どうやら敵艦隊を見つけたようね。

 

オイゲン「ヴェーザー、敵は?」

ヴェーザー「こっちに向かってきているわ!敵艦は重巡級Bishopが2隻、それから……!」

 

 ヴェーザーが目を丸くして驚いている。驚き様からして大物が現れたようね。こちらに向かってきている敵艦の姿が見えてきた。人型のセイレーンが3隻。タカアシガニの形をした艤装をつけているセイレーン…あれは戦艦型【スマッシャー】‼

 

ザラ「スマッシャーが3隻…しかも一隻はⅡ型ね」

アルジェリー「どうやら大将のおでましかしら」

 

リットリオ「そうならここで勝てば海域の奪還の成功だ。全力で制圧するぞ!」

 

ガスコーニュ「目標確認。殲滅を開始する」

 

 ガスコーニュが狙いを定めて主砲を放った。先手を取ったが3隻のスマッシャーは砲撃を躱し前進。3隻一斉に砲撃を放ってきた。

 

オイゲン「っ!相手も全力のようね!」

リットリオ「ふふふ、それなら断然燃えるわ!」

 

 私達はスマッシャー達の砲撃を躱し相手の動きを見る。スマッシャー達は横列に並んで絶え間なく撃ち続けてくる。重巡まで砲撃に並ばれたら面倒ね…

 

オイゲン「ヴェーザー!」

 

ヴェーザー「任せて!連携を崩すわ!」

 

 ヴェーザーは艦載機を発艦。放たれた艦載機達はスマッシャー達の対空射撃を潜り抜け爆弾を投下する。

 

スマッシャーA&B「……‼」

 

 2隻のスマッシャーが回避して離れた。1隻のスマッシャー、Ⅱ型は爆撃を抜けて前進。よし、連携を崩すした!好機と思ったその刹那、ガスコーニュがⅡ型に向かって前進する。

 

オイゲン「ガスコーニュ‼」

 

ガスコーニュ「心配無用、私が対処します」

 

 そう言って私達より先に進みⅡ型のスマッシャーに向けて砲撃をしていく。

 

リットリオ「オイゲン、敵大将は彼女に任せよう!私達は他を倒すぞ!」

 

 スマッシャー達を分断させたがすぐに合流されては面倒だ。まずはそいつらを倒さないと。

 

スマッシャーA「…‼」

 

 スマッシャーが私達に向けて主砲を放つ。相手は戦艦型、他の人型より火力がある、だから油断はしない。

 

オイゲン「当たるものかっ!」

 

 砲撃を避けてお返しに撃つ。当たりはしたが手応えは薄い。耐久力もあるわね…!スマッシャーの後ろにいる敵重巡が狙って撃ってきた。

 

オイゲン「っと」

ヴェーザー「邪魔はさせない!」

 

 ヴェーザーが艦載機を飛ばし、数機の艦載機から魚雷が放たれる。スマッシャーは躱すが敵重巡には命中、爆炎を上げて撃沈する。

 

リットリオ「これでどうかな!」

 

 リットリオが主砲を斉射する。勢いよく放たれた弾幕をスマッシャーは躱していくが避けきれず主砲の一撃が命中し動きが鈍る。この隙を逃さなかったリットリオが続けて砲撃を放つ。敵の艤装に直撃し艤装から炎が上がる。

 

オイゲン「攻め手を緩めないわよ!」

 

 好機と見て前進。スマッシャーは燃える艤装を動かし狙って砲撃を放った。

 

オイゲン「!」

 

 艤装で防ぎ、炎と熱さを振り払って接近。

 

オイゲン「Feure‼」

 

 力を込めた一撃を発射。爆発が起こるがもう一発お見舞いしてあげるわ!とどめの一撃を直撃したスマッシャーは爆発し撃沈した。

 

オイゲン「…ふう」

 

リットリオ「相変わらずゴリ押しね」

ヴェーザー「驚いた…オイゲンがここまで攻めるなんて」

 

オイゲン「これぐらいのガッツがないと。伊達に指揮官の秘書官やっていけなわ」

 

 ため息をこぼすが気持ちをすぐに切り替える。すぐにガスコーニュのもとへ急がないと。

 

___

 

Sideザラ

 

アルジェリー「ザラ、競争しましょ?」

 

 ライバルであるアルジェリーが不敵にほほ笑む。ふふ、久しぶり対抗心が燃え上がってきたわ。

 

ザラ「いいわ、MVPは私だけどね!」

 

 先手を取ってスマッシャーに向けて砲撃。スマッシャーは躱して反撃の砲撃を斉射してきた。

 

ザラ「っ、相手もなかなかやるわね…!」

 

 砲撃を躱して相手を分析する。油断はならない、気を引き締めてかからねば。スマッシャーを支援するかのように敵重巡が砲撃と雷撃を放ってきた。

 

ザラ「そんな攻撃でやられるザラじゃないわ‼」

 

 敵重巡の攻撃を躱し、お返しの主砲を発射。砲撃は直撃し敵重巡は黒煙を上げる。さらに追い打ちをかけry…

 

スマッシャーB「…!」

ザラ「っ!」

 

 スマッシャーが狙って撃ってきた。反応が遅れた私は艤装で防ごうとした。

 

アルジェリー「はあああっ‼」

 

 するとアルジェリーがメイスを振るって敵の砲撃を野球ボールのようにかっ飛ばした。え、そんなのあり?

 

アルジェリー「油断は禁物よ?」

ザラ「わ、わかってるわよ!」

 

 でもまあ助かったから感謝するわ。スマッシャーがアルジェリーに標的を変えて砲撃していく。避ける彼女に敵重巡が狙っているのに気付いた。

 

ザラ「撃たせないわよ!」

 

 狙いを定めて発射。砲撃は命中し敵重巡を撃沈させた。さてと、今度は私がお返しする番ね!敵の砲撃を躱して援護射撃。

 

スマッシャーB「…‼?」

 

 スマッシャーの艤装に命中、スマッシャーの動きが鈍る。

 

アルジェリー「そこっ‼」

 

 アルジェリーの砲撃が直撃しスマッシャーの艤装から炎が燃え上がる。スマッシャーが後退しようとしたがアルジェリーは逃がさない。

 

アルジェリー「今更逃げられると思わないで!」

 

 放った砲弾は見事に直撃し爆発する。スマッシャーの撃沈を確認した。

 

ザラ「…こ、今回は勝ちを譲ってあげるわ」

 

アルジェリー「貴女の援護のおかげよ」

 

 ふふふとアルジェリーは優しく微笑んだ。まったく、競い甲斐のあるやつね…

 

 

____

 

Sideガスコーニュ

 

 

 注意、敵の砲撃を確認。回避を開始する。

 

ガスコーニュ「……」

 

 装甲の損傷を確認、損傷率50%。記録にあるスマッシャーⅡ型の火力とは相違と判断。

 戦闘の継続可能を確認。戦闘を続行する。砲撃を開始、直撃しを確認。

 

 

スマッシャー「……!」

 

 

ガスコーニュ「…相手の損傷率、20%。装甲が思った以上に堅い…」

 

 普通のⅡ型とは火力も装甲も少し違う…改造でもされたのか。そう考えているうちにスマッシャーⅡ型が砲撃をしてきた。

 

 回避…不能。防御に移行。損傷率…

 

オイゲン「っ!!」

 

 計算していたその時、オイゲンが前に出て砲撃を防ぐ。

 

ガスコーニュ「オイゲン…!」

オイゲン「まったく、無茶をして…人のことは言えないけど」

 

ガスコーニュ「なぜ…?なぜ無茶をするの?」

オイゲン「指揮官が言ってたでしょ?みんな怪我無く帰ってきてくれって」

 

ガスコーニュ「…」

 

 

 ……?自身の体温の上昇を確認。なぜ?

 

 

オイゲン「あんたは兵器じゃない。仲間なんだから、指揮官が心配するでしょ?」

 

 

 ……指揮官の言っていた理由を確認。これは…カンジョウ?

 

 

リットリオ「そうだとも!私達もついているわよ!」キラッ

ヴェーザー「余計ややこしくなるから黙ってたほうがいいのでは?」

 

スマッシャー「…‼」

 

 

 スマッシャーが私達に向けて砲撃。今度はリットリオが艤装で防いだ。

 

リットリオ「水を差す輩にはきつい灸をすえてあげなきゃね!」

ガスコーニュ「…でも相手の装甲も火力は普段とは相違」

 

リットリオ「だったら気合で押し切るのみさ!」ドヤァ

 

 

 

 ……理解不能

 

 

 

ヴェーザー「相手の攻めを封じさせるわ!」

 

 ヴェーザーが艦載機を発艦。数機の艦載機がスマッシャーに向けて爆撃を投下し、攻め続けていたスマッシャーが砲撃を止めて回避に移る。

 

 

オイゲン「ここから反撃よ!」

リットリオ「さあ行こう!」

 

 

 オイゲンとリットリオがスマッシャーに向けて砲撃を放つ。接近してきたオイゲン達に気づいたスマッシャーが対抗して撃っていく。

 

 オイゲンが艤装で防ぎ、リットリオが応戦して撃っていく。彼女たちの戦いを見て私の内にある何かが込み上げてきた。

 

ガスコーニュ「…私も」

 

 後れを取らない。そう判断した私は動いていた。揚々と駆けて敵へと接近していく。

 

ガスコーニュ「砲撃開始。殲滅する」

 

 狙いを定めて放った砲撃がスマッシャーに直撃。さっきよりも手応えがある…これが、キアイ?

 

 

オイゲン「今ね!」

リットリオ「アリーヴェデルチ‼」

 

 彼女たちが一斉に砲撃しスマッシャーに何度も直撃していく。スマッシャーの艤装から炎と黒煙が舞い上がる。もう一息だ。

 

ガスコーニュ「これで…終わり」

 

 力を込めて主砲を放つ。勢いよく放たれた砲撃がスマッシャーに命中し大きな爆発が起きた。

 

ガスコーニュ「生命反応の消滅を確認。敵艦の撃沈に成功」

 

リットリオ「ふっ、これで海域の奪還に成功か」

オイゲン「指揮官、やったわ。私たちの勝利よ」

 

 

指揮官『よかった…‼ほ゛ん゛と゛う゛に゛よ゛がっ゛だ‼』グスッ‼

 

オイゲン「ちょっと指揮官、泣きすぎよ!」

 

指揮官『ず、ずま゛な゛い゛…』

ディアス『ほら、ちり紙…』ズビー

 

指揮官『ん……よくやった。みんな、帰艦してくれ』

 

 

____

 

 

in鎮守府_埠頭

 

 

Sideオイゲン

 

 

 やっぱり待っているのだろうなと思っていたら案の定指揮官達は埠頭で待ってくれていた。第二艦隊と合流し、元気よく手を振る指揮官達の温かいお迎えを受けた。

 

 

指揮官「ガスコーニュ!無事で戻ってきてくれたね!おかえり!」ギュウゥゥッ

ガスコーニュ「」

 

 指揮官は嬉しくガスコーニュを抱きしめる。突然のハグにガスコーニュは固まっていた。

 

ガスコーニュ「主…?」

指揮官「本当によく頑張ったね…!」ナデナデ

ガスコーニュ「た、体温の上昇を確認。こ、こ、これが…カンジョウ!?」プシュゥゥゥ

 

ディアス「ずるい!今度は俺の番だよ!」ギュウゥゥッ

ガスコーニュ「あわわわあわわわ…‼」プシュゥゥゥ

シド「次、俺だ」

 

 …指揮官達、抱きしめすぎ。ガスコーニュがショートしかけてるわよ。まったくスキンシップだけは大きいのだから。

 

リットリオ「ふふ…オイゲンも指揮官に抱きしめてもらいたいのかな?」

オイゲン「ば、バカ!そんなんじゃないわ!」

 

ライリー「よーし、じゃあ俺が抱きしめてやるぜぇぇっ‼」ガバッ

 

 ライリーが意気揚々と抱きしめようとしてきた。私とリットリオは回避。避けられてもなおライリーは誰かを抱きしめようと駆ける。

 

 

ザラ&チャパエフ&コロラド「…」スッ

アルジェリー「ごめんなさいね」サッ

 

夕立「わっ!?」回避

 

サウスダコタ「ん?」回避

 

ヴェーザー「いきないりは駄目よ」スッ

 

ケント「これで10コンボ‼ライリーさん、ごめんね!」ササッ

 

 

ライリー「なんでだああああああっ‼?」ドボーン

 

 誰にも抱きしめられなかったライリーは海へと落ちていった。まあなんというか…自業自得なのかしら。

 

カサブランカ「ら、ライリーさん大丈夫ですか!?」

 

 カサブランカがライリーを引き上げる。ライリーはしわしわになった黄色い電気ネズミのようにしょんぼりしていた。

 

ライリー「しょぼぼぼーん…」

カサブランカ「げ、元気出してください」ナデナデ

 

ライリー「おお…天使や。カサブランカちゃんが俺の終息の地や……」

 

 

 勝手に終息すればいいのに…

 

 

指揮官「…ライリー、今なんて?」

 

 どうしたのだろうか?指揮官がわなわなしていた。

 

ライリー「え…しゅ、『終息の地』って…え?なに?俺何かやっちゃいました?」

 

指揮官「それだ…‼やっぱり『それ』しか考えられない!」

 

 何か答えを見つけたかのように指揮官がわたわたしだした。

 

オイゲン「し、指揮官!?どこ行くの!?」

 

指揮官「今から瘴気の谷の最深部へ向かう!こうしちゃいられない、急いで確認しなくちゃ!」

 

 指揮官が大急ぎで走り出していった。ちょ、ちょっと!?今から瘴気の谷へ行くの!?

 

 

 

_____

 

 

In???

 

 

Side???

 

 

???「スマッシャーⅡ型を改造して足止めできるかと思ったけど…予想外ね」

 

 まさか開発艦も現れるとは…奴らの技術は思った以上に『先人』達の技術に近しいものかもしれないわね…

 

???「やはりここの人間の力は色々とおかしい、侮れないわ。『アレ』の力は活性化しているし『キョダイリュウ』は誘導できたし次はどうする?」

 

???「そうね……ピュリファイアーがいたらあの子に押し付けようと思ったのだけど…」

 

 あの戦闘から一向に通信が繋がらない。まだストックは残っているし、消滅したとは思えない。

 

???「『あの子』と『あの子』はまだ待機してもらう必要があるし…」

 

 新大陸にいる人間達の力は未だ測定していない。ここは確かめてみる必要があるわね…

 

 

???「悪いけど、テスター…貴女ちょっと試してきてくれない?」

 

 

 

 

 

 

 





オロミドロはとりあえず双剣とボウガンで適当に殴ってます
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