アズールレーンクロスワールド   作:サバ缶みそ味

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長い事放置してしまって申し訳ございません

スランプ状態になってしまい、一度は引退しようかと考えていました。

でもやっぱり書きたい意欲があり、リハビリながらも書きました。

皆様にご心配と迷惑をおかけして申し訳ありません。



43.火の竜は森の頂

in古代樹の森_北東キャンプ地

 

 

Sideシド

 

 

モカ「えーと…回復薬と携帯食料っと。あっ、あとは罠と虫かごを…」ガサゴソ

 

シド「……」

 

 

 準備はできた。王牙鎚【大雷】を手に取りじっと一点を見つめ集中する。精神統一、狩りに行く前にいつも行うルーティーンだ。

 

シド「………」

 

 とはいっても新大陸に来てから一度もしていなかったな…する必要がなきなったとも言うべきか。

 

 

涼月「シドさーん!早く火の竜を見つけようよ!」

龍鳳「探索とかなんでも手伝いますよ!」

 

モカ「ニャ‼今旦那さんは精神統一している途中だニャ!」

 

シド「…問題ない。少し考え事をしていただけだ。協力、期待しているぞ」

 

 これだけ楽しく賑やかな子達といるんだ、寧ろこの状況を楽しまないとな。ハンマーを背負い涼月を撫でる。

 

涼月「うむ!涼月にお任せあれ!」

 

 

 涼月は嬉しそうに満足げに胸を張る。これは本当に頼もしいな…

 

 

シド「モカ、支度はできてるか?」

モカ「痺れ罠も閃光虫かごもバッチリだニャ!旦那さんも閃光玉と解毒薬はちゃんと用意してるかニャ?」

 

シド「バッチリだ」

 

 

 俺達が相手するのは火の竜…間違いなく【火竜:リオレウス】だ。奴はよく飛ぶし爪にある毒が厄介だ。それに……火を吐く。奴の炎はより厄介だ。

 

 

シド「燃え盛る炎、か……」

 

 

モカ「……旦那さん」

 

 

シド「心配するな。『炎』にはもう慣れている…さあ行くぞ」

 

 

 少し昔を思い出した……少し神妙になってしまうのも無理はない。久しぶりのソロ狩りだからな。

 

 

 

 

 

 ――それは数時間前に遡る。

 

 

 

 

 指揮官「さてと、どうする?」

 

 

 俺達は一旦アステラに戻り調査班リーダー達に古代竜人が話していた『生態系の頂点に立つ者』の事を話した。

 

 

調査班リーダー「火の竜、角の竜、泡の竜、海の竜か……どれも手強い相手だな」

 

ライリー「手当たり次第、4人で戦うか?」

 

調査班リーダー「確かに効率がいいが、一体一体戦うのに移動も大変だ。そうしている間にもマグダラオスの行方が遠ざかる可能性もある」

 

シド「そうなると……各々で確固撃破だな」

 

ディアス「ソロになるけど同時に狩猟できるもんね!」

 

ライリー「うわー…ソロとか久々すぎなんだけど」

 

指揮官「今回は時間との勝負だ、仕方ないさ」

 

 

 ソロによる狩猟か…一人で戦うのはいつ以来だろうか。確か…ソルトと初めて出会った頃、俺の故郷が…

 

 

指揮官「シド、大丈夫か?」

 

 

シド「…む?すまん、すこし考え事をしていただけだ。火の竜は俺がやろう」

 

ディアス「じゃあじゃあ俺は角の竜を相手するね!どう見ても絶対あいつだし!」

 

ライリー「わかってらぁ、角の竜は譲るぜ。そんじゃ俺は泡の竜を倒すとすっか」

 

指揮官「と、なると俺は海の竜か…」

 

 

調査班リーダー「よし、決まりだな。それぞれ準備が出来次第すぐに向かってくれ」

 

 

4人「「「「はいっ!」」」」

 

 

 火の竜は古代樹の森に、角の竜は大蟻塚の荒地にいる。道具一式そろえてキャンプ地で準備をするか。

 

ディアス「シド、気を付けてね!」

シド「ああ、ディアスも油断するなよ?」

 

 

調査班リーダー「ライリー、泡の竜についてだが、恐らく陸珊瑚の台地にいる。調査員達が奴の痕跡を見つけていた。詳しくは3期団の調査員に聞いてくれ」

ライリー「了解ですぜ!ちょっくら行ってくるぜ!」

 

 

指揮官「海の竜は…海にいるよなぁ」

 

 

_____

 

 

 

涼月「シドさーん!痕跡を見つけたよー!」

 

 

 っと、数時間前のことを思い出していると涼月がリオレウスの痕跡を見つけたようだ。涼月のもとへ向かうと赤い鱗の欠片が落ちていた。これはリオレウスの鱗片だな。

 

 

シド「上出来だ。よく見つけたな」ナデナデ

 

涼月「えへへ…」ハニャーン

 

 痕跡を採取し導蟲ににおいを嗅がせる。導蟲は反応して緑の光を発しながら飛んでいく。これでリオレウスの追跡ができる。

 

シド「よし、導蟲を追ってリオレウスを見つける」

 

涼月「シドさん、涼月の応援があれば百人力だよ!」

龍鳳「ですが…一人の戦闘になりますけど大丈夫ですか?」

 

 

モカ「そこは問題ないニャ。オトモのボクがついているニャ」

 

 えっへんと自慢気にモカが胸を張る。そんなモカに対して龍鳳は目を丸くする。

 

龍鳳「も、モカさんがですか⁉」

モカ「ニャ?もしかして信じられないのかニャ~?」

 

シド「モカは頼れるオトモアイルーだ。心強いものだぞ」

 

 ソロになるがオトモが援護してくれるから心配はない。これまでのクエストでモカには助けられたことが沢山ある。

 

涼月「モカがシドさんの援護を…とってもかっこよくて羨ましい!」

モカ「えっへん!これまでのモカの武勇伝とサポートのコツを教えてあげるニャ」

 

シド「ご教授するのは構わんが、クエストクリアしてからだ」

 

 今はリオレウスを追跡せねば。導蟲が光を発しながらリオレウスがいる場所へと飛んでいる…奴はそう遠くにいないようだ。

 

__________

 

 導蟲を追って、大きなリュウノコシカケが群生がしているエリアへと辿り着いた。途中リオレウスの足跡も見つけ、かなり近づいていることが伺える。

 

モカ「……!旦那さん、近いニャ」

 

 モカが臭いを察知し小声で伝える。後ろにいる龍鳳と涼月に待機と近くに隠れるよう手で合図する。

 

シド「……」

 

 深呼吸してから息を潜めて慎重にその先へ進み、茂みから様子を探る。

 

 その先に大きな足音を響かせながら闊歩する赤い翼に赤い甲殻、ギロリと睨みながら辺りを見回す飛竜種のモンスターがいた。

 

 間違いなく、空の王者【火竜】リオレウスだ。

 

 

リオレウス『グルル……』

 

 

 

シド「……モカ、準備はいいか?」

 

モカ「バッチリだニャ!」

 

 

 まだ背後にいることに気づかれていない。王牙槌【大雷】を構え、一気に駆ける。

 

 力を溜めて奴が振り返るのを狙う!

 

リオレウス『……!』

 

 気配を察知したリオレウスは振り向く。今だ!

 

シド「せいっ!」

 

 渾身の一撃を振り下ろす。ハンマーの強烈な一撃が大きく響く。衝撃を食らったリオレウスは怯むがその隙は一瞬。

 

 

リオレウス『グオオオオッ!!

 

シド「くっ…」

 

 リオレウスの強烈な咆哮。一筋縄ではいかないか…態勢を立て直して奴の間合いから下がる。

 

リオレウス『グオォッ!』

 

 逃すまいと勢いをつけて連続噛みつき攻撃。タイミングを合わせて回避し奴の横顔に向けてハンマーで殴りつける。

 

リオレウス『ガウッ‼』

シド「っと!」

 

 ほんの一瞬だけ怯むが負けじと勢いをつけて嚙みくがこれも躱してもう一度ハンマーで殴りつける。その寸前、リオレウスが尻尾を振り回してきた。

 

シド「っ!」

 

 とっさの攻撃にかわし切れず直撃。吹っ飛ばされるもすぐさま受け身を取って体勢を立て直す。間合いから離れたことによりリオレウスが翼をはばたかせ飛び上がった。

 

 『空の王者』とも呼ばれる実力があるように奴は空中からの攻撃が得意だ。片手剣やハンマーなど範囲が狭い武器ではこちらの攻撃が届かなくて歯がゆい。

 

 だが、対策があれば問題はない!

 

シド「モカ!」

 

モカ「ニャっ!すでに設置完了ニャ!」

 

 モカがリオレウスのすぐ近くにモカがバチバチと光る『閃光虫』が入った閃光虫かごを設置。丁度いい場所だ。

 

 

リオレウス『グオオオッ‼』

シド「…!」

 

 リオレウスが吐いた火球ブレスを回避し虫かごへと駆け寄る。腰に提げているナイフで閃光虫かごを裂く。

 

 

バシュウゥッ‼

 

 裂かれた虫かごから眩しい光が放たれる。強烈な閃光を直視したリオレウスは驚いた声を上げて地へと落下しダウンする。

 

リオレウス『ギュオオッ!?』

 

シド「今だ!」

 

 怯んでいる隙を狙って力を込めたハンマーの一撃を奴の頭めがけて振り下ろす。『バゴッ‼』と鈍い音が響く、もう一発力を込めた一撃を振り下ろした。

 

リオレウス『ギュオゥッ!?』

 

 起き上がる寸前だったリオレウスが再びダウン、スタンが決まった。すかさず叩きつけていく。

 

シド「もう一発!」

 

 奴の頭を狙って叩きつけフィニッシュ。強烈な一撃をくらわせたがそう簡単に倒せる敵ではない。起き上がったリオレスの口から炎が漏れて出す。奴がキレたサインだ。

 

リオレウス『グオオオッ‼』

 

 雄叫びをあげてバックジャンプブレス。爆発を回避し間合いを取る。再び飛んだか、スンリンガーに閃光玉を…ん?……あれ?

 

 

シド「…閃光玉、忘れた」テヘッ

 

モカ「ニャ!?なんで忘れるかニャ!?ちゃんとチェックしたニャ!?」

 

 

シド「だが問題はなry」

 

リオレウス『グオオオッ‼』

 

 リオレスが素早く急降下、リオレスの蹴りが直撃した。

 

シド「ぼぶべ!?」

モカ「旦那さぁぁぁん!?」

 

 くっ…奴の急降下してからの蹴りはいつも油断してくらってしまう…厄介なことに奴の蹴爪には毒がある。頭がふらふらするがすぐさま解毒薬で……あれ?

 

 

シド「……」

 

モカ「……旦那さん?もしかして…」

 

シド「丁度いい、火事場を発動できる」キリッ

 

 

モカ「だからなんで忘れるかニャ!?ええい、こうなったらボクがおとりに…」

 

リオレウス『グオオオッ‼』

 

 そんなこんなしている間にもリオレウスが火球ブレスを放ってきた。火球の爆発を回避し大樹の陰へ隠れる。

 

モカ「今のうちに回復ニャ!」

 

シド「問題ない」

 

 閃光虫かごの準備まで少しかかる…そうとくれば、大樹の隅に隠れていた黄色いカエルを掴み木陰から飛び出す。

 

リオレウス『グオオオッ‼』

 

 連続して吐かれる火球ブレスをかいくぐり、黄色いカエルもといシビレガスガエルをリオレウスめがけて投げつける。

 

 リオレウスにぶつかったシビレガスガエルは黄色い麻痺ガスを噴出し、リオレウスは再び地に落ちて麻痺状態に陥った。

 

 シビレガスガエルはちょっとの刺激でもガスを噴出する、訓練された者だけができる力技故真似しないように。

 

シド「よし、行くぞ!」

 

 ハンマーに力を込めて段差を利用した強烈なスタンプお見舞いする。さらに力を込めて今度は回転しながら殴りつけてからの大きくフルスイング。

 

リオレウス『ギュオオッ!?』

 

 リオレウスは怯むがぎろり睨んで再び飛び上がる。よく見ると奴の口から洩れている炎はより激しく燃え盛っている…何かしてくる!

 

 

リオレウス『グオオオッ‼』

 

 普通の炎のブレスとは比べ物にならないほどの強烈な炎のブレスを吐きだす。轟轟と燃え盛る炎を吐きながら縦に向けて薙ぐ。

 

シド「っ!?」

 

 あれは直撃したらまずい!直撃する寸前のギリギリを躱す。

 

シド「危ない…あれは流石にまずった…」

 

 ほっと息をはいて熱を感じる背後を見る。先ほどまで立派に聳え立っていた大樹が黒煙を上げながら激しく燃えていた。大樹だけじゃない…そのすぐ近くに咲いていた草花も…

 

 

シド「……」

 

 

 確か……()()()()()()()()()()()()()……

 

モカ「旦那さん‼危ないっ‼」

 

 

 モカが呼ぶ声にハッとするが時すでに遅し、真横に旋回していたリオレスが強烈な炎のブレスを吐いた。

 

 

シド「ぐあああっ!?」

 

 く…熱い…!普段吐く炎のブレスよりも尋常じゃない熱い炎のブレスか…!生半可な装備では焼け焦げになるところだ…!

 

 リオレスが追い打ちをかけるかのように急降下してくるが起き上がると同時に回避する。

 

シド「くっ…」

 

 体についている炎を転がりながら落としてフラフラと立ちあがる。着地したリオレスがこちらに向かって突進してきた。その時、リオレスの足元でバチッと光る。直後にリオレスの足が止まり、体を痙攣させた。

 

シド「……ナイスだモカ」

 

 モカがあらかじめ痺れ罠を仕掛けてくれていたようだ。助かった。

 

モカ「ニャハハハ!かかったな、阿呆がっ!」

 

 ……時折モカはモンスターが罠にかかる度によくわからないセリフを言う。よくわからないが今がチャンスだ。

 

シド「ふんっ!」

 

 痺れている隙に力を込めたハンマーをリオレウスの頭に叩きつけ、モカもブーメランで援護をし攻めかかる。

 

シド「もう一発くらえっ‼」

 

 力を込めたスタンプをリオレウスの頭にぶつける。再びリオレスが悲鳴を上げてダウン、2回目のスタン成功だ。

 

シド「まだまだだ‼」

 

 ダウンしている隙に何度も叩きつけ、叩きつけフィニッシュをぶちかます。更にもう一発、力を込めたスタンプを叩き込む。

 

モカ「いい感じだニャ!」

 

 リオレスがスタンから立ちあがると翼を大きく羽ばたかせ上空へと飛び立った。このまま移動するようだ……

 

シド「……追うぞ」

モカ「追跡は任せてニャ」

 

 逃がすものか……武器を研いでいつでも戦闘できるよう準備する。安全が取れたようで、隠れていた涼月と龍鳳が出てきた。

 

シド「よし、ジャグラスを呼んでリオレスを追う」

涼月「し、シド殿?大丈夫であるか…?」

 

 涼月が物凄く不安そうな眼差しで見つめている。心配しているようだ…

 

シド「む…問題ない。いつでも追える」

龍鳳「え、えーと…あれから一度も回復薬を飲んでいないようですしお怪我を治されたほうが…」

 

シド「心配ない、気合いで治す」

 

涼月&龍鳳「……」

 

モカ「だ、大丈夫ニャ。もしもの時はボクが旦那さんに回復をぶち込むニャ」

 

 

________

 

in古代樹の森_森の頂

 

 

 sideシド

 

 

 てっぺんまで移動したか…リオレスが傷を癒すかのように寛いでいる。どうやら其処に巣があるようだ。

 

 涼月と龍鳳を新しく設置したキャンプ地に待機させ、俺とモカでリオレスの背後から接近する。武器を構え、力を込めハンマーのアッパーをお見舞いした。

 

リオレウス『ギュオゥッ!?』

 

 不意を突かれたリオレスが怯む。もう一発叩きこみ、フルスイング。いい当たりだがリオレスが後方へ下がるように飛び、薙ぎ払うように炎のブレスを吐いた。

 

シド「っ!」

 

 受け身を取って立て直す。また飛んだか…!

 

リオレウス『ギュオオッ‼』

 

 リオレスが降下しながら蹴爪を突き立てる。この攻撃を回避し…頭を狙えないが尻尾を狙うか!ダッシュしながら尻尾めがけてスタンプを叩き込む。

 

 嫌がるように尻尾を薙いでくるがこれを躱してもう一発叩き込む。しかし手応えは薄い…

 

 

リオレウス『グオオッ‼』

 

 しつこく尻尾を狙う俺に向けてあの強烈な炎ブレスを吐く。

 

シド「くらうかっ!」

 

 

 さっきは油断してくらってしまったが、もう当たるものか‼熱気と爆風を躱しハンマーに力を込める。

 

モカ「旦那さん!もう一発ニャ!」

 

 

 よし、いいタイミングでモカが閃光虫かごを設置してくれた。ハンマーで殴って虫かごを壊し、飛んでいる奴に向けて閃光が放たれる。

 

リオレス『ギュオオッ!?』

 

 閃光を食らい、リオレスが地に落ちた。怯んでいる隙に足元を狙ってダッシュスタンプをかます。目眩で尻尾を振り回しているリオレスの攻撃を躱し、もう一度ダッシュスタンプ。

 

 目眩が解けたリオレスが再び雄叫びを上げる。口からは炎が激しく燃えて洩れていた。

 

リオレウス『グオオッ‼』

 

 リオレスの放った火球ブレスを躱す。

 

 

 

\ドゴォッ‼/

 

 

 ……ん?なんか爆発した音がしたぞ?そういえば…ソルトの奴、古代樹の森の頂には大量の水がため込まれている場所があるとかなんとか言ってたな…恐る恐る振り返る。

 

 

ドドドドドドドドドド‼‼

 

 なんということか、後ろから大量の水が怒涛の如く流れ込んできているではないか。どうやら運悪くリオレスの火球ブレスが水をため込んでいる場所に当たり、壊れて流れ出てしまったようだ。

 

 と、冷静に理解している場合ではない。

 

 

リオレウス『ギュオオオオオ!?』

 

 大量に流れ込んできた水に耐えられることなくリオレウスは流されていく。むろん、リオレスが耐えられないのだから俺も流されている。たしかこの先は…

 

 

リオレス『ギュオオオオオオオッ!?』

 

 リオレウスは飛び立つこともできず流され真っ逆さまに頂きから落ちていった。まずい…俺も…落ちるなこれ

 

 

 

シド「おおおおおっ!?」

 

 

 

 流された勢いで頂きから落下していく。こんな高さから落ちていくのはいつぶりか…と冷静に考えている場合ではない。

 

 なんとかしようと考えてるもドドドドドと滝のように流れていく先に地面に叩きつけられ、更に水に叩きつけらているリオレスの姿が見えた。

 

 否…これはチャンスか。落下しながらハンマーを構え力を込める。

 

 

シド「更にこいつもおまけだ…‼」

 

 

 狙いを定めて縦回転。回転して落下することでハンマーに勢いを増させる。打ち付けられた水が止み、リオレスが起き上がるとこちらに気付いたのか火球ブレスを放った。

 

 躱すことなく火球ブレスが直撃するがこの攻撃は止まることはない、いや止めさせるものか‼

 

 

シド「これをくらえっ‼」

 

 

 回転しながらの強烈なハンマーの一撃をリオレウスの頭に叩き込んだ。

 

 

 

リオレス『ギュッ…!?グオオォォォ……ッ!』

 

 

 頭部に叩き込まれたリオレスがよろめき、最期の雄叫びを上げながら倒れた。

 

 

シド「………ふぅ」

 

 

 久しぶりのソロ狩りは油断を突かれしまったが、何とか無事に成すことができた……激しく燃える大樹に立ち竦んでしまった自分を思い出す。気づけば手が震えいる……

 

シド「……っ」

 

 首を振って負い目を振り払う。いつまでも気負いしている場合じゃない…もう振り切ったんだ…

 

 

シド「…帰るか」

 

 

 モカたちが心配している…早く合流しよう。

 

 

_____

 

 

inアステラ_入り口付近

 

 

side瑞鶴

 

 

 伝達鳥の知らせからシドさんが狩猟を終えて帰ってくるようだ。4人の中で一番はやいね。さっそく迎えに行こうと向かったのだけど……

 

 

翔鶴「大鳳…そこまで待ち構えなくても…」

 

大鳳「いえ!シド様やディアス様や指揮官様にお帰りなさいませのハグをするまで戻りませんわ!」

 

 朝から大鳳が入り口でスタンバっていたようね…というかライリーさんはスルーなんだ…

 

加賀「他の調査団達の迷惑だ。後で3時間の説教だからな」

大鳳「そんな殺生ですわ!?」

 

翔鶴「ほら、そんなことしていないで。シドさんが帰ってきましたよ」

 

 翔鶴姉が指さす先にシドさんの姿が……

 

 

涼月「もう!あんな高いところから落ちたって聞いてびっくりしちゃったよ!無理しちゃダメだって言われてるでしょ!」

 

シド「…すまん」フラフラ

 

龍鳳「あんな高さから落ちて怪我してないのがおかしいのですが…無茶しちゃダメですよ!」

 

シド「鍛えているから心配ない…」フラフラ

 

 

 シドさんがフラフラしながら二人に説教されている…うん、どういう光景?と、とにかく声をかけてみよう。

 

 

瑞鶴「し、シドさん、お疲れ様」

シド「瑞鶴か…今帰った」フラフラ

 

瑞鶴「あ、あの…大丈夫?」

 

 シドさんは今日も鎧から焦げた臭いを立ち込めるながらフラフラしてていつ倒れるか心配なんだけど……だ、大丈夫だよね?

 

シド「……んー……すごく疲れた」フラァ

 

 そう言いながらシドさんが前へと倒れこんだ。

 

 

 

    フニュッ

 

 

瑞鶴「え?」

シド「……」

 

 シドさんが私の胸に顔をうずくまらせて動かなくなった。一瞬何が起きたのか分からなかったが状況を理解した私の顔が一気に真っ赤に染まる。

 

瑞鶴「そ、そんな!?し、し、しししシドさん!?」アワワワ

シド「( ˘ω˘)スヤァ」

 

 返事がない気持ちよそさうに眠っている。ど、どどどどどうしよう!?翔鶴姉に助けを求めようとしたが、翔鶴姉はニヤニヤしている。

 

翔鶴「あらあら、瑞鶴ったら大胆ね」

 

瑞鶴「ち、違うよ!?」

 

 

大鳳「」

 

 

 大鳳がこちらを絶望の眼差しで見つめている。目にハイライトがないから更に怖いんだけど!?

 

 

モカ「旦那さん、ど根性と火事場を発動したらこうなっちゃうニャ」

 

瑞鶴「も、モカ!どうしよう…」

モカ「旦那さんがいつも以上にリラックスしてるから瑞鶴に任せるニャ」

 

瑞鶴「そ、そんなぁ!?」

 

大鳳「このままベッドに運ぶつもり……!?許せませんわ…‼」

 

瑞鶴「な、なんで!?」

 

 

 大鳳が暴走する前に加賀先輩達が止めてくれたおかげで事なきを得た。だけど大鳳と一緒に説教を受けてしまった…






 更新ペースは遅いですが何卒宜しくお願い致します。

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