『ようこそ。今日からここが、君の家だよ』
『うん? 父さん、新しい子か?』
『うん。名前は井上真改。今日から私たちの家族になる』
『そっか。俺は国重隆。お兄ちゃんて呼んでいいぞ』
『……井上真改……』
『おう、はじめまして、真改。仲良くしようぜ』
『……応……』
『……なんか暗いなあ。そんなんじゃ、幸せが逃げちまうぞ』
『こら、隆。真改はまだ――』
『わかってるよ。けどいつかやらなきゃならないんだから、今やってもいいだろ』
『……分かった。隆に任せるよ』
『…………』
『いいか、うちのルールは、働かざる者食うべからずだ。まだちっちゃいからって甘えんなよ』
『……応……』
『うん、いい返事だ。よし、じゃあ真改、掃除できるか?』
『……応……』
『洗濯は?』
『……出来る……』
『料理は?』
『……出来ない……』
『あー、さすがにまだ無理か。あ、俺は料理できるぞ。チャーハンとかフレンチトーストとかな』
『…………』
『すごいだろう。練習したんだぜ』
『…………』
『……すごいだろう?』
『……凄い……』
『そうだろう! 料理は難しいんだぞ。火加減とか塩加減とかな。ちょっと間違うだけで不味くなるんだぞ』
『…………』
『じゃあ真改、お前は掃除係だな。料理もやってもらうぞ。みんなで交代しながらやってるからな』
『……応……』
『よし、じゃあ中を案内するぞ。父さん、真改の部屋は?』
『小夜と同じ部屋にしよう。歳も近いし、すぐに仲良くなれるんじゃないかな』
『わかった。じゃあ行くぞ、真改。小夜はお前より年下だけど、ここじゃセンパイだからな、ちゃんとケイイをはらえよ』
『隆、ちゃんと意味分かって言ってる?』
『あ、当たり前だろ! ちゃんとわかってるよ!』
『じゃあ、漢字で書ける?』
『か、漢字は関係ないだろ! 正しく使えればいいんだよ!』
『あはは、そうだね。まあ、間違ってないから大丈夫だよ』
『だろ? 大丈夫だろ?』
『うん、大丈夫大丈夫』
『な、なんだよ、その顔。ニヤニヤすんなよ』
『ニヤニヤなんかしてないよ。ニコニコしてるだけ』
『なんでニコニコしてるんだよ』
『いや、隆はかわいいなあ、て』
『こ、子供扱いすんな!』
『あっはっは』
『ふ、ふん! ほら、行くぞ、真改!』
『……応……』
『イジメちゃダメだよ』
『イジメねえよ!』
『あっはっは』
『むううう……』
『ほらほら、早く案内してあげなよ。日が暮れちゃうよ』
『わかってるよ。じゃあ真改、ついて来い』
『……応……』
『よし。……ああそうだ。真改、もうひとつ大事なルールがあったんだ』
『一人はみんなのために、みんなは一人のために。泣きたい時は泣け、そんで、誰かが泣いてたら、みんなで支えるんだぞ』
――――――――――
七月も終わりに近付いた、ある日曜日。私は如月重工の社員さんが運転するリムジンに乗って、如月重工の本社に来た。
「おお〜、大きい〜」
何階建てなのか、ものすごく大きいビル。見上げていると首が痛くなってきた。
高いだけでなく、横にも広い。一体何人の社員さんが勤めているんだろう。
「布仏様、こちらです」
「あ、は〜い」
社員さんに案内されて、正面玄関から中に入る。
ちなみに私は今制服を着ている。如月重工からの正式な要請に私服で行くわけにも行かず、学生のフォーマルな服装と言えばやっぱり制服だからである。
受付さんに挨拶し、一階の奥にあるエレベーターに乗る。エレベーターの中もやっぱり広く、十五人くらいは簡単に乗れそうだ。
社員さんが階数指定のテンキーを叩くと、そのテンキーの下のパネルがパカリと開いて、もう一つテンキーが出てきた。地下に行くための専用のテンキーみたいだ。
……隠してあるんだ。地下でなにやってるんだろう……。
「…………」
「…………」
ほとんど音も振動もなく、エレベーターが地下に降りて行く。
社員さんは無言で微動だにせず立っていて、失礼だけどどことなく不気味だった。
「……あの〜……」
「なにか?」
声を掛けると、すぐさま返事がきた。
気になっていたことを訊いてみる。
「今回テストするユニットって、どんなのなんですか〜?」
「私は聞かされておりません」
「そうですか〜」
「…………」
「…………」
会話終了。
……空気が重い……なんかいのっちの沈黙とも感じが違うし……。
そのまましばらく、大分深いところまで降りて行って、ようやくエレベーターは止まった。
扉が開き、社員さんに案内される。
「こちらです」
「は〜い」
音もなく歩いて行く社員さんに、とことこついて行く。廊下は広くて長くて分かれ道も多く、はぐれたら迷子になりそう。
そんな廊下をしばらく歩いて、とある部屋の前に止まり、ノック。
「社長、布仏様をお連れしました」
「開いてるよ。入ってくれたまえ」
ガチャリとドアを開けて中に入ると、そこには如月社長と網田主任、他にも何人かの研究者らしい人たちがいた。
「遅かったじゃないか……」
「申し訳ありません。道中混んでいたもので」
「そっか。じゃあ君はもう仕事に戻ってくれたまえ」
「分かりました」
一礼して、社員さんが戻っていく。
社長は立ち上がって、両手を大きく広げて嬉しそうに私を出迎えた。
「やあやあ布仏君! よく来てくれたねえ。遠い所までわざわざありがとう!」
「どういたしまして〜」
なんかさっき一瞬だけすごく渋い声を出した気がしたけど、気のせいだったのかもしれない。社長はいつも通りだった。
「呼んでおいて申し訳ないんだけど、実はまだ準備が出来てないんだ。もう少しで終わるから、それまでこの開発エリアを案内しよう」
「え〜? いいんですか〜? 極秘プロジェクトとかあるんじゃないんですか〜?」
なにせこんな地下深くにあるエリアだ。ない方がおかしい。
「あるけど、気にしなくていいよ。僕と布仏君の仲じゃないか」
「いや〜、照れるな〜」
「うふふ」
「てひひ」
……なんの仲だろう。共犯者じゃないよね……。
「じゃあ、ついて来てくれたまえ」
「社長が案内してくれるんですか〜?」
「うん。彼らはほら、アレだから」
社長がチラッと視線をやったので、そっちを見る。
そこでは網田主任が中心になって、研究者の人たちが端末片手になにやら話し込んでいた。
「エネルギーの供給率がイマイチですねぇ。どうにかなりませんか」
「それは二班の担当だろう。二班、ちゃんと援護しろよ」
「手こずっているようだな、手を貸そう」
「む、これは、例の装置か。面白い素材と聞いている」
「早速シミュレートだ。刺激的に行こう」
「ほう、こうなるか。新しい、惹かれるな……」
「いい感じですねぇ、これを使いましょう。さあ、面白くなって来ましたよ……!」
……そっとしておこう。あの中に入って行く勇気は、さすがにない。
――――――――――
というわけで、如月社長に連れられて極秘開発エリアを歩く。
入り組んだ広い通路を、白衣を着た研究者の人たちが不気味な笑みを浮かべながら行き交っていた。
……ホラー映画に迷い込んだ気分。
「ここは実弾兵装の開発がメインだよ。最近は火力に凝ってるみたいだねえ」
ドアを開けると、分厚い強化ガラスの向こうに巨大な鉄の塊があった。
それはとんでもなく大きな大砲で、信じられないくらい大きな機関部、やたら大きなショックアブソーバー、すごく大きな砲身の三つを折りたたんだ形になっている。
「使用時にはあれを展開するんだ」
「うわあ〜、おっきいですね〜」
「大きいねえ」
「あれIS用の装備ですか〜?」
「そうだねえ」
「バランス悪くないですか〜?」
「バランス悪いねえ」
「それでいいんですか〜?」
「火力以外考えてないからねえ」
「そんなので何を撃つんですか〜?」
「そりゃあISだよ。IS用の装備なんだから」
「……大丈夫なんですか〜?」
「まあ、撃ち負けはしないんじゃない? 当たるのであれば」
むしろ当たった時のことを心配してるんだけどな。ISを操縦者ごと粉微塵にしそうだし。
「試しに撃って見せようか?」
「遠慮しておきま〜す」
この三メートルくらい厚さのありそうな強化ガラス越しでも、衝撃で吹き飛ばされそうな不安がある。
ていうかこんな地下の密閉空間で撃ったらビルごと崩壊しないかな。
「残念だねえ、僕も見たかったんだけどねえ」
「あれ〜? 社長は見たことないんですか〜?」
「一回見たんだけど、一キロ離れてたのに気絶しちゃって覚えてないんだよねえ」
「わあ〜、すごい威力ですね〜」
「そうだろう? やっぱり大艦巨砲は男のロマンだよねえ!」
女だからわかりません、とは言えない。大艦巨砲の素晴らしさを一日中語られそうだ。
「じゃあ、次行こうか」
「は〜い」
――――――――――
「次はここだよ。化学兵器を開発してる部署だね」
「へ〜」
……どうしよう。すごく入りたくない。
しかし実弾兵器と化学兵器を同じエリアで開発してるんだ。
大丈夫なんだろうか、色々と。
「入るよ」
「おじゃましま〜す」
中にはやっぱり分厚い強化ガラスの向こうに巨大な鉄の塊が鎮座していた。今度は大きな輪っかを真ん中で二つに分けたような形だ。
「あれはなんですか〜?」
「ある特殊な物質を圧縮・加速して撃ち出す兵器さ」
「特殊な物質〜?」
「うん。特殊な物質」
「…………」
「…………」
「てひひ」
「うふふ」
詳細は秘密、ということだろうか。まあいいや、私も聞きたくない。
「あれもISの装備ですか〜?」
「そうだよ〜」
「じゃあ狙うのも、やっぱり〜」
「ISだねえ〜」
「当たるとどうなるんですか〜?」
「装甲が溶けるよ〜」
「わあ〜、すごいですね〜」
「すごいだろう〜?」
「操縦者の人はどうなるんですか〜?」
「溶けるね〜」
「わあ〜、すごいですね〜」
「すごいだろう〜?」
……それはさすがにまずいんじゃないかな、色々と。
「試しに撃って見せようか〜?」
「遠慮しておきま〜す」
絶対にやめてください。
――――――――――
「次はここだよ〜。燃料関係の開発部署だね〜」
なんだか社長の話し方がおかしい気がする。まあ元からおかしい人だし、いっか。
「入るよ〜」
「入りま〜す」
中に入るとそこには以下略。
「あれはなんですか〜?」
「火炎放射器だねえ〜」
「火炎放射器〜?」
「火を吹くんだよ〜」
それは知ってます。
「あれもISの装備ですか〜?」
「使うのも狙うのもISだねえ〜」
「効くんですか〜?」
「効くよ〜。それだけの出力を持たせてるからね〜」
ISに効く火炎放射器……恐ろしい……。
「燃料の開発部署なんですよね〜」
「そうだよ〜」
「特殊な燃料なんですか〜?」
「特殊だよ〜」
「ISに効く高温が出せるくらいに〜?」
「出るよ〜」
「ISを狙うんだから、結構遠くまで届くんですよね〜?」
「届くよ〜」
「そんな遠くまで温度を維持できるんですか〜?」
「できるよ〜」
「すごいですね〜」
「すごいよ〜」
「…………」
「…………」
「…………」
「じゃ、次行こうか〜」
「は〜い」
――――――――――
「次はここ〜」
「ここは何の部署なんですか〜?」
「近接攻撃用兵器の開発部署だよ〜」
「朧月用ですか〜?」
「朧月用ではないね〜」
「如月重工って、朧月の他にもIS持ってるんですか〜?」
「ないよ〜」
「……なんで作ったんですか〜?」
「なんとなく?」
「…………」
「…………」
「…………」
「入るよ〜」
「おじゃましま〜す」
中にry
「パイルバンカーですね〜」
「男のロマンだね〜」
パイルバンカーと言っても随分大きい。でゅっちーの〔灰色の鱗殻〕みたいに盾の下に隠すのはまず無理そう。
そして気になるのは――
「杭が二本ありますね〜」
「二本あるよ〜」
「二本あれば、威力も二倍ですね〜」
「ちょっと違うね〜」
「と、言うと〜?」
「一本目でスキンバリアーを貫通して、二本目で装甲と操縦者を攻撃するんだよ〜」
「へ〜、すごいですね〜」
「すごいだろう〜?」
すごすぎる。確実に操縦者を殺す気だ……!
「けど大きすぎませんか〜?」
「威力のためだよ〜」
「当てるの難しくなりませんか〜?」
「難しくなるね〜」
「ロマンですか〜?」
「ロマンだね〜。一撃必殺ってやつさ〜」
「なるほど〜」
如月重工の原動力がロマンであることがとてもよくわかりました。
「試しに撃って見せようか〜?」
「あ、お願いします〜」
まあこれなら大丈夫だろう。パイルバンカーだし、相変わらず分厚い強化ガラス越しだから、こっちまで衝撃が来ることはないと思う。
「じゃ、破砕力テストやるよ〜。準備して〜」
社長の指示により、パイルバンカーの前に戦車くらいありそうな巨大な鉄の塊が用意される。
パイルバンカーに弾薬がセットされて、私にヘッドフォンタイプの耳栓が渡された。社長も耳栓を着けて、準備完了。
「では、発射〜」
――――――――――
「布仏君、大丈夫かね?」
「……おお〜?」
気が付くと、社長の顔が目の前にあった。どうやらちょっとの間、気絶していたみたいだ。
「いやあ、すごい威力だねえ。僕に内緒でまた調整したかな」
見れば、あんなに分厚かった強化ガラスには盛大に罅が入っていて、あの巨大な鉄塊は粉々になっていた。明らかに過剰火力だった。
「けどこれなら、どんな重装甲のISも一発だねえ」
「操縦者ごと粉々ですね〜」
「そうだねえ、うふふ」
「てひひ」
この人はどこを目指してるんだろう……。
「ああ、社長、こちらにいましたか」
「おお、網田君。準備は出来たかね?」
「ええ、あと必要なパーツは布仏さんだけです」
「うん。ではお願いするよ、布仏君」
「は〜い」
私をパーツ扱いしたことについては完全スルー。まあこんな人たちだということは、もう十分わかってるから気にしない。
「この部屋です」
案内されたのは、一際厳重なセキュリティが施された扉。
二つのコンソールに如月社長と網田主任が別々にパスコードを入力し、指紋、声紋、網膜スキャンをして、最後に首から提げていた鍵を差し込んで回した。
重々しい音を立てて扉が開く。
その扉の奥。
広く、頑丈そうな部屋の中心。
コンソールパネルと、ガラスケースに覆われた台座。
そして、その中にあるのは――
「あれが今回、布仏君にテストしてもらうIS整備用ユニット――」
綺麗な、目を、心を奪われてしまうほどに綺麗な。
「朧月が、是非君に使って欲しいと頼んだ、朧月と井上君のための、布仏君の力――」
淡く静かな、まるで夜空を照らす月のような、銀色の輝きを放つ。
「――〔
一対の、ブレスレット。
――――――――――
ふははははははっ!!
布仏君、すっかり十六夜に釘付けだねえ! それが僕の策略だとも知らずにっ!
……いや、一度言ってみたかったんだよねえ、こういうの。
まあ気に入ってもらえたようでなにより。女の子の感性なんて、僕には分からないからねえ。
しかしこれで、お膳立ては出来た。あとは井上君に連絡してっと……。
……これでよし。うふふ、楽しみだなあ。
僕の計画は、ズバリ「井上君に布仏君を、布仏君に井上君を守らせる」ということ。
実はこの後、この如月重工本社ビルにて事故が起きます。大事故です。
具体的に言うと防御システムの暴走その他諸々です。
その間社員は一部を除いて社内のシェルターに避難。核ミサイルの直撃だってへっちゃらの高性能だから、社員に被害は出ない。
ぶっちゃけ事故なんてウチじゃあ良くあることだから、避難は迅速に行えるし誰も気にしない。明日ニュースが流れても、「また如月か」で終わるだろうねえ。
うふふ、楽しみだなあ。ウチの防御システムはISでもそう簡単には突破出来ないし、網田君も新兵器のテストがしたいって言ってたしねえ。僕にも内緒にするような秘密兵器だし、きっとすごいんだろうねえ。今の井上君じゃあかなり苦戦するだろうねえ。
しかもここはかなり地下深くにある。井上君が布仏君のところに到着するころには、井上君も朧月もボロボロだろうねえ。
……オボロヅキがボロボロ……うふふ。
まあとにかく、騎士が捕らわれの姫君を助け出すために馳せ参じ、そして疲労困憊の騎士の傷を姫君が癒やす。騎士は姫君を守り、姫君は騎士を支える、という筋書きなのだ。
実に美しいじゃないかっ!!
織斑君を守れなかった井上君は布仏君を救い出すことで自信を取り戻し、今まで無力であることを嘆き続けていた布仏君は井上君を支える力を手に入れる。
そして僕は社の防御システムの確認、新兵器の実戦テスト、そして十六夜の稼働試験に朧月との連動データも手に入る。
みんなが幸せになれるっ!!
え? 本社ビルがボロボロになる?
そんなことはどうでもいいんだよっ! ビルなんかいくらでも建て直せるんだからっ!
お金?
そんなものはいくらでも手に入るんだよっ! いざともなれば国のお偉いさんを脅せばゲフンゲフンッ!!
え? 僕はどこから見てるのかだって?
そりゃあ勿論特等席っ! つまりはここさっ!
うん? 危なくないかって?
僕の遺伝子データと記憶情報は常に最新のモノをアップデートしているからねえ。たとえこの僕が力尽きたとしても、すぐに第二、第三の僕がっ!
あ、布仏君は社長として責任を持って保護しますよ。約束は出来ないけどね。
網田君?
自力でどうにかするでしょ、彼なら。
さて、とりあえず布仏君に怪しまれないよう、十六夜の起動試験を済ませてしまおう。
「どうやら十六夜の待機状態は、気に入ってもらえたようだねえ」
「……え? あ、はい〜……すごく、綺麗です〜……」
「いやあ、気に入ってもらえたようで嬉しいよ!」
まだぽや〜っとしてるねえ。よほど気に入ったみたいだねえ、うふふ。
「じゃあ、ちょっと動かしてみようか。あっちに打鉄があるから、それで試してみよう」
「あれ〜? ISは朧月以外ないんじゃないんですか〜?」
「ウチのISじゃないよ。自衛隊から無断でゲフンゲフンこっそり借りてきたモノさ」
「言い直した意味がないですよ〜」
「おやおや、これはうっかり」
「てひひ」
「うふふ」
さて、じゃあ打鉄の準備を――
『緊急事態発生! 社員は全ての業務を中止し、最寄りのシェルターに避難せよ! 緊急事態発生――』
キタァーーー(゚∀゚)ーーーッ!!!
ちょっと予定より早いけどまあいいや! さあ僕の
まずは地下一階のタレットが――
『侵入者有り! 社内にて所属不明IS二機の起動を確認! 繰り返す! 侵入者は二名、両名ともISを所持!』
………………………………あれ?
魔法少女スマイリーメイ
登場人物
メイ・グリンフィールド
アーマメンツ○学校に通う○年生の女の子。
ひょんなことから魔法少女になり、魔法の杖〔メリーゲート〕を操って街の平和を守るために日夜戦っている。
防御力と火力に優れた移動砲台型魔法少女。
明るく優しげな微笑みと時に厳しい言葉がチャーミング。
「これが私の、全力全かry」
エイ=プール
メイのライバル魔法少女。ひょんなことから魔法少女になり、魔法の杖〔ヴェーロノーク〕を操って多額の借金を返済するために日夜戦っている。
追尾性能の高い魔法を得意とする、後方支援型魔法少女。
自分に自信がなく、引っ込み思案なとこがプリティー。
「ミサイルランサー・カーニバルシフト……!」
リリウム・ウォルコット
二期から登場する魔法少女。ひょんなことから魔法少女になり、魔法の杖〔アンビエント〕を操ってボケたお爺ちゃんのために日夜戦っている。
バランスと精度が良く近〜中距離での撃ち合いに強い器用貧乏型魔法少女。
真面目で家族想いで健気な姿がラヴリー。
「王大人、人様に迷惑をかけてはいけません」
アンジェ
レイレナード大学に通うお姉さん。
バイク通学で、愛車はカタナ。
メイの正体と事情を知り協力している。
魔法少女ではないが生身で魔法少女と戦える超人。
戦場に乱入する際には必ず何かを斬り裂いてその影からド派手に登場する。
屋内なら扉や壁が斬られるだけで済むが、屋外だとビルを丸ごとぶった斬ったりするのでちょっと大変。
「これが本物か……。魔法少女、美しい」
やらないので安心してください。