子兎の人形師は何を想う   作:夜空人

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新たな家族編
No.1/アニ✖ノ✖ユクエ


(………兄さんがいなくなってから、50時間………)

 

そう思いながら少女は、『兄』の残した紙を見る。

 

【レツへ

私が三日間戻らなければ、ここに書いてる所に行くといい。】

 

少女の名前は、レツといった。

 

(……まだ三日間たってないけど………いいよね?)

(…それに、なんか胸騒ぎがする………。)

 

このとき、レツは初めて兄の言いつけを破り屋敷をでることにする。

 

 

 

~~~少女、移動中~~~

 

 

(……ここ、だよね。)

 

手紙の「ここ」とは、とある廃墟だった。

そして廃墟に入ってみると、

そこには、黒髪の青年・金髪の青年・金髪の女性・ピンク髪の女性が居た。

 

(団長、なんか知らない少女が来たけどどうするの。)

 

そう金髪の青年に囁かれると、黒髪の青年は読んでいる本を閉じる。

 

(……ふむ、かなり歪だが【纏】ができてるな。)

 

「あの~~ここに兄さんはいますか。」

「その質問に答える前に聞きたいことがある。」

 

そう言うと黒髪の青年は、人差し指を立てる。

 

「何が見える?」

「?………何も見えないけど?」

「そうか………パク(この少女は天然の能力者か、いや歪な【纏】からすると半覚醒の状態か……)」

 

そう言うと、金髪の女性は頷きレツに触れる。

 

「あなた、ここに何しに来たの。」

「えっと、兄さんが『私が帰ってこなかったら此処に来い』って。」

「そう………あなたのお兄さんの名前は?」

「えっと、兄さんの名前は〈オモカゲ〉っていうんだけど。」

 

そういうと四人は、目を見開き

 

「………パク、そいつの言ってることは、本当か?」

「え、ええ………本当のことよ。」

 

((あいつ((あの人、妹がいたのか………。))))

 

「……えっと、私たちが何をしてるか聞いてる?」

 

この質問の返答次第では、少女といえども対応を考慮しなければならない。

 

「兄さんからは、なにも聞いてない。あ!【同じ劇をやる団員】とは聞かされてた。」

 

(ふっ………【同じ劇をやる団員】、か。絶妙に嘘はついてないな。俺より誤魔化しが上手いかもしれん。)

 

「そうか、でオモカゲの居場所、だったな。」

「うん………兄さんは何処?」

 

(ふむ、オモカゲは新たに入った4番・ヒソカに殺されたが…あいつはいつか裏切るだろうな。

………この少女を暇つぶしに育てて4番の団員にしてみるのも面白いかもしれん。

となると………)

 

「残念だが、オモカゲは死んだ。」

 

レツはこの黒髪の青年が、何を言ってるのか理解できない、いや、したくなかった。

 

「……う……そ……だよ………ね。」

「いや、正確には殺された、が正しいな。」

 

レツは、目の前が真っ暗になった。

沈黙を保ってた女性が、

 

「ちょっと、団長。」

「まあ、待て」

 

すると唐突に大規模なポルターガイストが起きた。

ポルターガイストは、半覚醒の念が憑いて起きるもの。

 

(ほう、なかなかの【練】とポルターガイストだな。)

 

そう、黒髪の男性は思った。

 

しばらくしてポルターガイストが収まり

 

レツは、

「誰、兄さんを殺したのは………殺してやる…!!」

 

そう言ったあと、生命エネルギーが一旦尽きたのかレツは気絶した。

そのまま、四人は会話する。

 

「ほう、期待値はかなり高いな。」

「ちょっと団長、なんのつもり。」

「いや、この少女を暇つぶしに育ててみて新たな団員候補として迎えてみようと思ってな。」

「アタシは賛成だよ。ヒソカ嫌いだし、この子が殺して入ってくれるなら万々歳さ。」

「私も賛成よ。 旅団内の女性比率があがるのはいいわね。」

「オレは微妙かな~~~。団長、教育の知識あるの?」

「………皆で育てればいいだろう。それに適当な本を盗ってくればいい。ヒソカを抜いても俺含め12人もいる。」

「それなら賛成だね。………下手な能力を作らないようにしないと。」

「そうだな………パク、この子の知識とかはどうだ?」

「最低限生きる為の知識はあるけど、それ以外は箱入り娘って感じね。あと、もしかしたら同郷かも知れないわ。」

「それは僥倖だな。精孔はパク、お前が開けろ。記憶を読んだのだから、一番害意なくリスクを最小限にできるだろう。そして俺達が新たな兄妹として接する。」

「わかったわ。………この子が目覚めるときが楽しみだわ。」

「同感。」

 

 

_____

 

 

レツが気絶から目覚めると三人男女が増えていた。

 

ちょんまげに着物の男、顔に傷がある大男、メガネをかけた黒髪の女性が増えていた。

 

「で、兄さんを殺したのは誰?」

「お前の兄、オモカゲを殺し遺品の番号を攫ったのは、ヒソカという男だ。」

「ヒソカ…」

「だが、ヒソカは強い。今のお前が殺しに行っても返り討ちに遭うだけだ。」

「そこで俺たちがお前を鍛えることにした。」

「……いいの?……」

「お前は強くなる当てがあるのか?」

 

レツは言葉に詰まった。

そう鍛え強くなるどころか行く所さえ無いのだ。

ゆえにレツにとっては渡りに船だった。

 

「………ない、です。強くなるどころか行く場所も兄さんがいなくなって他の家族も知らないです。」

「なら、俺達がお前の家族になろう。」

 

黒髪の青年は爽やかな笑みを浮かべてそういった。

 

 

「…よろしくお願いいたします。僕の名前はレツです。」

 

「ノブナガ=ハザマだ。」

 

「アタシはマチ=コマチネ。」

 

「オレはシャルナーク=リュウセイ。」

 

「俺はフランクリン=ボルドー。」

 

「…シズク=ムラサキ。」

 

「私はパクノダ。」

 

 

 

「______そして俺がリーダーのクロロ=ルシルフルだ。よろしくなレツ。」

 

 

 




原作では言いつけどおり三日間まって、オモカゲが帰宅し実験体として死んだとしています。

ちなみにオモカゲは死んではいません。
また、拙作では『流星街』出身者とします。
時系列として原作開始ジャスト二年前くらいです。
服装は映画の人形屋の店員服装を想定してます。
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