子兎の人形師は何を想う   作:夜空人

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No.15/ゲキジョウ✖ノ✖ドウラン

   翌朝、ハンター証を各自受け取った合格者達は講堂に集まっていた。

 

適当に座って待っていると、ネテロを始めとする試験官達が入室してきた。

 

「おはようじゃ、諸君。良き朝を迎えられたかの? では、これよりハンター証などについて改めて説明を行う。」

「それでは不肖ながら私、ビーンズが説明させていただきます」

 

その時、部屋の後方の扉が勢いよくバン! と大きな音を立てて、開く。

左手を三角に吊ったゴンが、険しい顔で部屋に入ってきたのだ。 レツは、診察の結果、綺麗に腕を折ってくれており、完治後の方が丈夫になると分かっているので、自然完治による、丈夫さが増すことを、妨げることにもなる癒しは行わなかった。

ゴンは注目されていることなどお構いなく歩き出し、イルミの元へと向かう。

 

「ゴン」

 

レオリオが声を掛けるが、ゴンは無視をしてイルミの横で止まる。 そして、イルミを鋭く睨みつけて、

 

「キルアに謝れ」

 

そう、力強く言い放った。

 

「謝る? 何を?」

 

その言葉にも表情にも、人間味は見当たらず、ゴンはわずかに悲しむような憐れむような顔をして訊いた。

 

「……そんなことも分からないの?」

「うん」

「お前に兄貴の資格はないよ。」

 

だが、この言葉はレツの逆鱗に触れた。 次の瞬間、瞬間的な殺気に、イルミの前にレツが【紅くなる灼熱/フレイムバースト】を発動させ、抜刀しようとする。 ゴンは飛びのき、クラピカがゴンをかばうように、木刀を構え、ハンゾーは仕込み刀をレツの眉間に試験のゴンのように当て、鞘に収まっている刀は、ヒソカの【伸縮自在の愛/バンジーガム】で貼り付けられ、いつでも取り上げられるようになっていた。 そのままマイペースなイルミは顔は僅かに驚きに染められつつも、特に反応をすることなく淡々と言う。

 

「兄弟に資格がいるのかな?」

 

そのままゴンはその距離から怒鳴る。

 

「友達になるのにだって資格なんていらない!!」

「……そうなの?」

 

レツは刀の柄から手を放し、ゴンに呼びかける。

 

「勿論! ちょっと驚いたけど、レツも俺の友達だ! 友達だから、キルアの元へ行くんだ。もう謝らなくたっていいよ。案内だけしてくれればいい。」

 

続けてゴンは言う。

 

「そして、どうする?」

「決まってんじゃん。キルアを連れ戻す。」

 

その言葉に再度レツは殺気が噴き出す。

 

「イルミさんはちゃんとキルアの兄をしてるよ。 それを否定するゴンにはついていけない!」

「その通り。 まるで誘拐されたような口ぶりだね。」

 

イルミはそれに畳み掛けるように言葉を重ねる。

 

「俺の命を人質にされて無理矢理従わされたんだから、誘拐されたも同然だ!」

 

ゴンは怒りを露わにして、イルミに向かって言う。 どうやら誰かから話を聞いたようだった。

 

「イルミさんは、そんなことをしてないよ。 ゴンの事を殺す気は無かったってわかるから。」

 

レツはその言葉に反論する。 バラされたことに、僅かにイルミが睨みつけてきたが。

 

「じゃあ、なんでキルアがここに居ないの。」

「あれは、キルアにとっての試験前のクイズのようなもの。 今は答えを先延ばしにしたんだよ。」

「キルアは試験中に、友達になりたいって、望みを出したんだろ! それを諦めさせた!」

 

そのまま、ゴンは続ける。

 

「もしも今まで望んでないキルアに、無理矢理人殺しをさせていたのなら、お前を許さない。」

「……許さないか。で、どうする?」

「どうもしない。お前達からキルアを連れ戻して、もう会わせないようにするだけだ。」

「それがダメだって言ってるの。」

 

続くゴンの言葉にもレツは反論する。

 

「ゴン、キルアは自分の意思でここから出て行った。ハンターの資格をあきらめて家に帰った。誘拐されたわけじゃないんだから、連れ戻すとか言うのは、ゴンの目線では、イルミさんが誘拐犯に見えるかもだけど、その言葉は君も誘拐犯のセリフで、どちらも大差ないんだよ。」

「! 自分の意思じゃない! キルアは操られてたようなものだよ!! 誘拐と一緒だ!!」

「キルアは君が思うほど、殺人を厭ってないし、僕やハンゾーよりは殺人を手段にしているし、特に意味もなく、人を殺してきてるよ。」

 

ゴンはもちろん、他の受験生たちも絶句してる中、レツは続ける。

 

「確かにキルアはヒソカと違って、人殺しを楽しいとかそんな事はないとは思う。僕達と『友達』になりたがってるし、もう殺し屋も嫌だと思っているのは本当なんだと思う。でもそれは、『家族』と向き合わずに逃げ出していたから。 家出した先にたまたまあった選択肢が目新しいから選んだけの、一時的な感情である可能性だって十分にありえると思うんだ。

 一次試験の後半に居なかったから仕方ないかもしれないけど、キルアは君が思ってるより実家も家族も好きだった。 結局、兄のことも嫌いとか、憎いとかは言わなかった。 だから、よく考えた結果、『家族』を選んでもおかしくないんだ。 ゴンのしようとしたことは、イルミとは意見が違うだけで、結局、キルアをあの分かれ道のどちらかに連れ去ろうとしてる。 僕もそれを理解してるけど、外の世界は、想像以上に危険で、何かしらの力がないとダメだった。 だから僕はキルアを連れ戻すことに賛成できない。」

 

ゴンが試験中のキルアが無理やり人殺しをさせられていたか、どうかと考えてみると、トリックタワーのジョネスとの戦いとも言えなかった戦いを思い返せば、彼は何の躊躇いもなければ悪びれもせず、罪の意識もなく相手を殺していた。 さらに遡るなら、飛行船のキルアが純然たる血液の匂い、饐えた鉄錆にも似た「血の匂い」を纏っていた。 数が違うとこから、ジョネスのような罪を犯していないであろう、受験生のものなのだろう。 それをわかってしまったので、結局ゴンは何も言い返せずに、次第にしょんぼりとテンションを落として俯き喋る。

 

「……ごめん、レツ。俺、間違ってた。俺に怒る資格なんかなかった。」

 

思い込んで決意したらブレーキなしで突っ走るゴンだが、基本は素直なので納得さえすればハンドル操作が容易いのが幸する。 ゴンは怒りの矛を収めて、それにレツも荒々しい【練】を解除して、その後、各々の戦闘技能を構えていたのも解き、緊迫した空気が納まったことにホッと胸を撫で下ろした。

しばらく考えてゴンは続ける。

 

「レツの言うとおり、今キルアは分岐点にいるんだと思う。でも、俺のすることは変わらないよ。キルアを連れ戻すなんてもう絶対に言わないけど、キルアに会ってみる。 そして、どんな道を選んだのか、キルアがどうしたいかを直接聞きたい。

 キルアが家に残りたい、やっぱり殺し屋もやめたくないし家を継ぎたいって言うんなら、俺はもう何も言わないで帰るよ。 

 家を出たい、殺し屋をやめたい、ハンターになりたいって言うんなら俺は、誰を敵に回してもキルアを連れだすよ。

 それと、キルアの答えがどっちであっても、俺はキルアの友達だって言える。だから、キルアが俺を嫌わない限り、俺がキルアの家に来て欲しくないと思われない限り、何度だって訪ねるよ。友達の家に遊びに行くのは、普通のことだから。」

 

これがゴンの結論であり宣言する。 一触即発な雰囲気でも、その主義主張のぶつかり合いは大事だと思っていたがゆえに、止めなかったネテロが声を掛ける。

 

「さて諸君、よろしいかな? とりあえず、キルアの所に行くにしても、まずは説明をしっかりと聞いた方が良いぞ。」

 

その言葉を聞いた受験生たちは、大人しく席に座り、ビーンズの説明会が再開する。

 

「それでは改めて。皆さんにお渡ししたカードがハンター証です。カード自体は見た目は地味ですが、偽造防止のためあらゆる最高技術が施されている以外は他のものと変わりません。ただし、効力は絶大! まず、このカードで民間人が入国禁止の国の約90%と立ち入り禁止区域の75%まで入ることが出来ます。公的施設は95%が無料。銀行からの融資も一流企業並みに受けられます。」

 

(………だから、先生は便利屋として扱われ続けたのか…。)

 

「売れば人生7回くらい遊んで過ごせますし、持ってるだけでも一生何不自由なく生きていくことが出来ます。それだけに紛失・盗難には気を付けてください。再発行は致しません。我々の統計ではハンターに合格した者の5人に1人が1年以内に何らかの形でカードを失っております。プロになられたあなた方の最初の試練は『カードを守ること』と言っていいでしょう!」

「次に協会の規約についてですが、十ヶ条というものが定められています。」

 

***

 

【第一条】 ハンターたるもの何かを狩らなければいけない。

【第二条】 ハンターたるもの最低限の武の心得が必要である。

【第三条】 一度ハンターの証を得た者はどのような事情があろうと取り消されることはない。ただし、再発行はどのような事情があろうとも行われない。

【第四条】 ハンターたるもの同胞を標的にしてはならない。ただし、甚だ悪質な犯罪行為に及んだ者に対してはその限りではない。

【第五条】 特定の分野に於いて華々しい業績を残した者には星が1つ与えられる。

【第六条】 五条を満たし、かつ上官職に就き育成に携わった後輩ハンターが星を1つ得たとき、その先輩ハンターには星が2つ与えられる。

【第七条】 六条を満たし、かつ複数の分野に於いて華々しい業績を残したハンターには星が3つ与えられる。

【第八条】 ハンターの最高責任者たるもの最低限の信任がなければ、その資格を有することができない。最低限とは全同胞の過半数である。 会長の座が空白になったとき、直ちに次期会長の行い、決定するまでの会長代行は副たる者に与えられる。

【第九条】 新たに加入する同胞を選抜する方法の決定権は会長にある。ただし、従来の方法を大幅に変更する場合は、全同胞の過半数の信任が必要である。

【第十条】 ここにない事柄の一切は会長とその副たる者参謀諸氏とでの閣議で決定する。副たる者と参謀諸氏を選出する権利は会長が持つ。

 

***

 

これらを最低限憶えておけば、ハンターとして活動できると言い、ビーンズは注意勧告もする。 危うく、”舌”を忘れかけたからこそ。

 

「さて、以上で説明を終わります。後はあなた方次第です。試練を乗り越えた自身の力を信じて、夢に向かって前進してください。 あと、先程のような場面で、いきなり【第四条】に反しかけるのはやめてください。 特にレツさん。」

「……はい。」

 

その諌めにレツは、しょんぼりとテンションを落として答える。

 

「…あと規則上では、この瞬間ヒソカさんは、プロハンターになりましたので、この時点以降、彼が【第四条】に反さない限り、あなたも彼を狩ることはできません。」

「……分かった。」

 

ビーンズの続きの言葉にレツはそう答える。 どうせヒソカは、いずれ反するだろうとは思う。また、狩れないというのは、どちらにも影響があるのだ。 レツは改めて【発】をじっくり考えるべきだと自分に言い聞かせた。

 

「ここにいる八名を新しくハンターと認定する!!」

 

そうネテロは締めくくる様に告げた。 説明会が終わって、立ち上がるレツ達。改めて、ゴンがさっきの続きとばかりにイルミに話しかける。

 

「キルアの居場所を教えてもらう。」

「……止めといた方がいいと思うよ?」

「誰が止めるもんか! キルアは俺の友達だ! 絶対にキルアの意見を聞く!」

「……後ろの二人も同じかい?」

 

イルミの言葉にゴンは後ろを振り返る。そこにはレオリオとクラピカが立っていた。

 

「レツが知ってるから、って無理か。」

「そうだね。 僕達の常識で、僕が勉強したくて訪れる約束をしてるのに、僕から利敵行為になり得るのは出来ないし、個人的にもしたくないかな。」

 

横からレツは割り込み話しだし、どちらにも付かないような微妙な立ち位置から話す。 そこから〈実力を確認するようなシステムはあるの?〉と【念文字】を書く。

 

「……いいだろう。 教えたところで、君達は、たどり着けないだろうし。」

 

そうイルミは言い、〈もちろん〉と【念文字】で返事する。

 

「キルは自宅に戻っているはずだ。 ククルーマウンテン。 この頂上にオレ達一族の住処がある。」

 

そのまま、【念文字】でさらに文字を作る。〈君にも試させてもらう。 その実力を示さないと、俺が連絡しても意味が無いから〉と書く。 それにレツは頷き、ゴン達もレツの方を向いており、これが本当と、ある意味すれ違っている理解をする。

 

「分かった。 ありがとう。」

 

そういい、ゴン達にレツも離れる。 イルミとしては、最低限の暗号通信ができ、ヒソカともこの後接触という二度手間を避けられた。

 

~~~

 

四人は歩きながら、レオリオが切り出す。

 

「ククルーマウンテンか、聞いたことねーな。 レツは誘われていたみたいだけど知ってるのか?」

「ううん、知らない。 ライセンス手に入れたら、調べろって言われた。」

「よぉ」

 

レツが答えていると、ハンゾーは四人に名刺を渡す。

『雲隠れ流上忍 半蔵』と書かれており、ホームコードと電話番号も書かれていた。

 

「……闇の職業なのに、っていいのか。 依頼人が居ないと成立しないもんね。」

「そういう事だ。 あと、お前も無駄に殺そうとすんなよ。」

「あ~~~、うん。反省してる。」

 

そのハンゾーの言葉にレツは頷き、続いてゴンがなんの穢れも疑念もない目で純粋な疑問として尋ねる。

 

「なんで、俺がイルミに啖呵きったとき、レツはあんなに怒ったの?」

「…二次試験合格後にさ、接触したんだ。自分がキルアにどう思われているのか、一次試験の後半で引き出したからだろうね。 それで、輪郭とか髪の長さくらいしか似てないのに、ある意味、真逆に近い人だったのに、やたらと兄さんに近くて思い出したんだよ。ヒソカに負けたことが悔しくて、泣きついたんだよね。…僕の慟哭を何も言わずに聴いてくれて、発破もかけられてさ。 その上で暗号でキルアのことを教えてって、めっちゃ気にしてたからさ。 あんな優しい兄さんに、『兄の資格が無い』って言うのは、許せなかった。」

 

そんなレツの発言に今度はレオリオが聞く

 

「……兄の事、好きだったのか?」

「……尊敬を好きと言って良いのなら、今でも好きだって言い切れる。 …イルミさんのおかげで、ゴンに見せた『人形師』としての忘れていた自分を思い出せたから。」

 

そこまで言って、レツは自嘲の笑みを浮かべた。今度はクラピカが尋ねる。

 

「……私から見たら、奴はキルアの個性や人格を認めず、ただの操り人形にしようとしているようにしか見えなかったのだが?」

「あぁ。あれは個性や人格認めてないというより、ただの過保護とキルアの才能を生かしたいっていう兄バカだと思うよ。 いわゆる視野狭窄っていうのだと思う。 あと、安全である家から出してくれなかった事とかも。 そこも兄さんに似ていたね。

 イルミさんの場合は暗殺者。

 僕は人形師。

僕の方は好きになったから、問題は無かったけど。 ……イルミさんがキルアに向ける感情は確かに『愛情』だよ。 そこは信頼できた。 多分、僕が『人形師』だから気づけたぐらいの差。 あのセリフはどこか台本を読んでいるようなチープな演劇にみえたから。」

 

そのレツの言葉に三人はよく分からず、眉を寄せるがハンゾーは分かり、発言する。

 

「……なるほどな。あいつが家族を深く愛していることは分かった。殺しを生業にして、携わる者が、家族とて他者を慈しむのを見せていけないとでも思ってんのかねェ。 だとしたら、そんな望んでいないことをするために自分を殺すことに何の意味があるんだか? まったくダリぃ生き方だぜ。 結局、空回っちまって、わざわざ弟を畏縮させてさ。」

「ホントにそう思うけど、でも分からなくはないかな。 分別はつけないと。」

「確かにな。 俺の里でも、普通は『抜け忍』として、情報を多く持っているからこそ、家出なんてしちまった時点で、殺されてもおかしくないし、事故にだって見せかけることもできたのに、それをしなかった、ってことだもんな。」

「しかも徹底的に、危険が多くて当たり前な仕事なのに教育でとにかく死なないように、危険を避けるようにって教え込んでるし。」

「そういう事だな。」

 

その家業としての意見にようやく納得する。(※跡取りの優先順は知らない)

心根が良いゴンは疑問を出す。

 

「…そんなの、俺たちは勿論、キルアにだって誤解されちゃうじゃん。」

「「それは、何もかもが『余計なお世話だ』って帰ってくるだけだよ(ぜ)。」」

 

そうレツとハンゾーは出し、ゴンも不満げな顔をするが、そう言われてしまうのを予想できた。

 

「それにキルアの家族に関しては、誰も口出しする筋合いはないよ。」

 

続けて言ったレツの言葉に皆納得し、会話を切り上げ、ハンゾーは去っていった。

しばらく歩くと、ポックルもホームコードを渡してきた。 そのまま、ポックルは何を成すかを語る。

すると、ポックルは何か知りたい情報があったら探ってやるといい、ゴン以外がホームコードを交換した。

そして四人の『ハンター電波系三種の神器』の講義をゴンに行う。 終わった後、ポックルは手を上げて去っていく。 次に、レオリオが言う。

 

「よし、俺らも行くか。」

「ちょっと良い? アタシが用があるのは、レツちゃんなんだけど。」

「?」

 

チケットを予約に行こうとしたら、メンチが声を掛けてきた。レツは三人を先に行かせて、話を聞くことにした。 講堂に再び戻ると、ネテロ達もいた。 一方、サトツは入口でゴンをうまく引き離し、ジンのライセンスについて話していた。

 

「なんですか?」

「念のことについてよ。」

 

その言葉にレツは警戒し、咄嗟に【堅】をする。

 

「そんな警戒しなくても何もしないわ。」

「そういうことじゃ。 実はハンター試験はまだ終わっておらんのじゃよ。ヒソカにギタラクル以外はの。 ある意味ではお主も違うが、完成したのかの?」

「……念の習得も試験ってこと?」

「そうです。先ほどの説明されたハンター十ヶ条【第二条】は念の修得の事を指します。」

「裏ハンター試験って言われててね。プロハンターが教えることになってるんだけど…」

「…あー、僕はまだ【発】が完成してないから、ってこと?」

「ある意味ではそうじゃの。 だが能力までを教えたり、誘導はせんよ。 ちょっと、水見式を行ってもらいたいのじゃよ。」

 

そして一連の準備をし、レツは【練】をしてグラス一杯に水の中に結晶化される。

 

「ふむ… 良いの。 これでお主も裏ハンター試験には合格じゃ。 まぁこれは予想されとったから良い。 本題は次での。 もし念を話すのであれば、しっかりと教え込んでくれと言うことじゃ。中途半端に会得すれば、下手に死にかねんからの。そして、もし教えたのであれば、協会の方に一報を入れてほしいのじゃ。」

「いや、ちょっと待って。 僕のような半人前が教えちゃマズいでしょ。」

「そういえばそんな事、言ってたわねぇ。」

「そう。 だから教えないし、教えれない。」

「それともう1つ。キルアのことじゃが。」

「何?」

「受ける気があるならば来年も受けるように伝えてやってくれんか?」

「僕はキルアを、家から引っ張り出す気はそんなにないよ。」

「それなら仕方ないわい。」

「念の確認だけ?」

「うむ。達者でのぉ。」

「あ、分野が決まらないなら、仕事一緒にしない?」

「えっと、【発】が完成してない、って言いましたよね?」

「でも、四個は持ってるじゃない。 十分戦力になるわ。」

「…まだ、家族から出された試験が終わっていないから、それまではダメ。」

「…相当なスパルタねぇ。 でもそれなら仕方ないわ。 合格は各々が決めないとね。」

「じゃあね。」

 

レツは講堂を出て、調べるためにもパソコンの前に行くと、三人も集まっており、レツも顔を覗かせる。

 

「見つかったの?」

「おう。今日の夜に出発の飛行船を予約したぜ。大体3日くらいだとよ。」

「なるほど。それで、他にもなにか調べてたみたいだけど?」

「親父の事だよ。」

「ゴンの?」

「うん。ジン=フリークスって言うんだ。けど、ゴクヒカイイン?って奴みたいで何も分からなかったけど。」

「電脳ページの極秘会員?」

 

そのレツの疑問に、クラピカが『一国の大統領クラスの権力と、莫大な金が必要』と教える。

 

「へぇー、すごい人なんだね。」

「うん、ダブルハンターだってサトツさんが言ってたから。」

「ちょっと待って、兄さんに報告する。」

「そうか、じゃあ先に待ってるぞ。」

 

そう言い、レツは一旦離れた。

 

~~~

 

『ようやく合格報告か?』

「うん。 ハンターライセンスもらったよ。」

 

言われた通り、レツはクロロに報告していた。

 

『そうか。 で、【発】は完成したか?』

 

ちなみにこの携帯はシャルナークが特殊なフィルターを装備させているので、明け透けに秘匿すべき事も言えるのだ。

 

「一つは。 で、これから残りを完成させに、ゾルディック家を訪れて、勉強することになってる。」

『……ゾルディック家か。 まぁ、それが必要になるなら良い。 改めて完成したら、報告してくれ。』

「分かったよ。」

 

そういう報告をして、連絡は終わった。

ちなみに『家族』のことについて電脳ページでは調べてない。 名前しか知らないので調べても出ないし、ゴンと違い、会えるのにわざわざ調べるなどは、ストーカー紛いの行為だろう。

 

~~~

 

「待たせたね。」

「レツ! どうしたのその恰好!?」

 

レツがそう良い、ゴン達と合流すると、ゴンは驚き、他の二人も目を見開いている。

 

「うん? 一応、家に行くんだから正装したほうがいいかなって。」

「そっちの方がいいよ! すっごい可愛いし似合ってるよ!」

 

またしてもゴンは殺し文句を天然で言い、他の二人はゴパッと吹き出すが、

 

「アハハ、ありがと。」

 

意が分からないレツはそう返し、何も起こらなかった。

 

「じゃ、行こうか。」

「そうだね! キルアに会いに行こう!」

 

    ___四人は飛行船に乗って パドキア共和国を目指す___




再放送のアニメED妄想、最後のシーンだけY字に入り、レツが左側でクラピカにベンズナイフの中期(クロロが使う物)を構えて、次のカットは半分ずつで血の涙を二人共、流すとか妄想。

【ヒソカの【第四条】違反】
始めから殺しまくっているので、意味はないように思えるが、実際に確認できる限りでは、テラデインが手配した、アマチュアやプロハンター殺害だったりする。 それ以前は死も前提のルールとして同意を確認されている。 
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