子兎の人形師は何を想う   作:夜空人

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Q.レツの行動に復讐したいけど、人殺しって矛盾では?

A.レツは箱入り娘であること、プラス旅団メンバーが倫理とか教える訳が無いので。ただ、倫理観が希薄なだけで趣味とかでは無いです。



今回は、かなりの独自解釈・考察が出ます。



No.4/シュギョウ✖ノ✖セイカ

あれから一年半が経つ頃。その頃にはレツの【発】の試運転として《仕事》にも参加した。

 

「今回は宝石博物館を狙う。」

 

メンツは、クロロ・マチ・シャルナーク・シズク・パクノダ・ボノレノフ・コルトピである。

 

「これより、呼び方も『コードネーム』に変える。」

 

***

 

移動し襲撃が始まる。ちなみにレツは、返り血を出さないまでの技術が不安視され、『コードネーム』らしく、《兎の仮面》を被っている。視界というのはやはり大事ということだ。 さらに付け加えると、子供の念使いは大変珍しく、容易く特定され、逃げ切れるまでの実力も厳しいので、その対策も兼ねている。

 

「よし、《弥生》・《極月》、《子兎》のために、数を分離させろ。」

「「了解。《望月》。」」

 

クロロが命令を出し、それにマチとコルトピは答える。

 

「ハハハハハ! このまま易々と宝石を奪わせるかー!」

「ふ~ん。」

「何? 駆け出すだと? バカめ、蜂の巣にしてくれる!!…は?」バシュ

「うん。まずまずかな。」

 

レツは宝石剣をもって、【凝】を足にあつめ、速度を出した。それにより駆けた。

…右手には、トパーズの宝石が付けられていた。

 

「《子兎》。念能力者いくよ。」

「はい。」

「舐め腐りおって…!! こんなチビに負けるかァァァ!!」

 

そう男は銃を乱射する。

 

「ん?(これ【周】されてないね。)」

「なに? 意に介さず向かってくる?くっ!!」

 

そして男は向かってくるレツに対して、銃を防御に使おうとして___

 

 

「それは効かないよ。」

 

 

___剣が、銃をすり抜け男に深手を負わせる。

 

「くっ!!」

「うん?(【凝】もしてないっぽい。)」

 

そのまま【隠】で隠した左手の剣が男を切り裂く。

 

 

そうやって順調に撃退してゆく。

 

 

「ふわぁ~~ 綺麗だね。」

「ああ。だが、ガラスと台座は溶接されているな。…そうだな。《子兎》。《水無月》が出した、最後の課題はクリアしたか?」

「《霜月》の技のこと? 何となくこれかなってのはある。」

「よし、やってみろ。」

 

そしてレツは【硬】をやってみせる。

 

「うん。まずは【練】をする。そこから【凝】をして、【纏】で留める。残りの部位を【絶】にして…!!」

 

ガッシャァァァン!!

 

「ほぉ。【硬】をクリア出来たか。」

「うん? これ、【硬】っていうんだね。」

「ああ。基礎レベル、全ての複合応用技、【硬】。 ようやく系統別修行でもいいな。」

 

***

 

そして戻ってきた日。

 

「クロロ兄さん。具現化の修行にまた宝石使いたいんだけど。」

「ふむ。 …俺が愛で飽いたら使うといい。」

 

とにべもなく断られた。シャルナークとシズク、マチが集まる。

 

「レツ。こっちに来な。」

「どうしたの? 先生と姉さん達?」

「いや~。系統別修行を忘れ…ゲフンゲフン …始めることになってさ。」

「あれ?まだ続きあったの? というか今、忘れたって…」

「いや?これは応用技の続きってわけじゃない。言葉通り、系統に特化した修行さ。」

「まずは、あたしだね。具現化系は、オーラの密度を高めたり薄めたりする。【隠】とか【円】もこれに当てはまるね。極めれば極めるほど【隠】はバレにくく、強化率が劣る分、【堅】をする感覚に似てるように、密度を濃くして全身が【凝】に近くなる。 とりあえずは、1センチが目標かな。」

「次はアタシの変化系。まずは0~9の数字を一分以内に行う。最終的には形状変化が全身でできることらしいよ。」

「最後にオレの操作系。体内オーラを操作すること。それを瞬時にだす【流】の特殊版。これを鍛えると、内臓関係が頑強になったり、体内だから、普通は【凝】でバレるオーラの攻防移動がバレにくくなる。」

 

とここまで説明する。

 

「で、先生どういう順番ですか?」

「えっと、レツは操作に興味があったから、『具⇒操⇒具⇒変⇒具』のローテーションかな。これが修行時間が理想の山形。これを最低50日は行うこと。…一応、強化は石を【周】と【硬】して瓦礫を同じ石で砕く。放出は、念弾を浮かべたり、自分の体が不動の状態で50センチは浮くこと。」

 

 

+++

 

しばらくして、レツは刀を具現化し、ノブナガに剣技を教わりにいってた。

 

「ん? レツ、おめェ新しい武器に刀、選んだのか。」

「そうだよ、師匠。まだこの刀に付与は、してないけど。」

「ほーう、まぁじっくり考えな。俺には性に合わねェ分、俺とは違う形の剣技になるかもな。

その日の手合わせが楽しみだぜ。」

「師匠、顔が怖いよ………?」

 

そう、ノブナガは面白そうな笑みを浮かべる。…レツは少し引いた。

 

 

+++

 

また、しばらくすると。今回はフェイタンの拷問室を訪れてた。

 

「フェイ兄さん~」

「何ね、レツ? これから情報引き出す。」

 

フェイタンはサディスティックでもあり、趣味兼仕事を始めようとしていた。

…もし、行ってる最中に水を差したら、能力は使わないだろうが一発で叩きだされていただろう。

ゆえに、今の彼は少しばかり不機嫌だ。【練】に悪意のオーラを乗せ、ぶつけるほどではないが。

 

「いや、終わったら、処分する前に僕に渡してくれない?」

「何をするつもりよ?」

 

レツは身柄の引き渡しを打診する。フェイタンは当然、訝しむ。レツはしばらく悩んだが、正直に話すことにした。

 

「ん~~~、…【発】を試したいんだけど。」

「それなら最初から言うね。」

 

~~しばらくして~~

 

 

「一通り、終わたよ。」

「じゃぁ始めるね。」

 

そう言い、レツは左手にエメラルドの指輪をはめて、壊された部位に触れる。

 

「…オマエ、回復系の念、作たか?」

「うん。そのうち治す系のは持ちたかったからね。

初めは時間巻き戻しの治療を考えたけど、無理だなって。」

「それは強化系の能力ね。 始めに具現化を作らせたのは知てるが、でも容量が…」

 

そこまでフェイタンが喋ったところで、レツが遮る。

 

「容量で思ったんだけどさ。制約って後付けでも作れる、というか基本はそうだよね?」

「それはそうね。先付けによる制約ありきで能力作ると、リスクとリターンがリスク側に天秤が傾いて釣り合わず、見劣りするね。」

「そこで思ったんだけど。制約って、容量の節約にもなるんじゃないかなって。」

「ワタシは、より特質系に近づくための方法と思てたけどね。」

「僕も、初めはそう考えてたよ。」

「今は違うと?」

「うん。そうだとするなら、オーラの強化率が半ば自動的に下がってしまうし、強化系により近い能力にするべきっていう風に思想が一辺倒になってると思う。」

「…でも実際には強化系の方が良い、ということではないし、もしそうなら、具現化・操作・特質は非戦闘要員であることを強制されてしまうよ。」

「そう。でもそれは兄さん達が正面から否定してるよ。」

「確かにそうね。…という事はさらに制約を重くするか増やすとその分、新たな能力の余地ができるということか?」

「そういう事。…う~ん。回復速度が遅いなぁ。ちょっと改良ポイントかな。それともう一つ、フェイ兄さんに頼みたいことが…って、なんでそんな面白そうな笑みを浮かべてるの?」

「それは流すね。 で?頼みたいことって何ね?」

「うん。僕は一通り癒しの知識はあるけど、試したことないなって。まさか兄さん達で実験するわけにもいかないからさ。」

「確かにそれなら、その技量向上に役立つね。…代わりにこれから拷問するときに手を貸すよ。」

「? それは願ったり叶ったりだからいいよ。」

 

これによりレツの癒しの技術と回復の向上に努める。

 

ちなみにこれより先に拷問される人は、損傷⇒回復⇒癒し⇒損傷、プラスアルファで今までやろうと考えても数が限られてる部位の甚振る方法の発見、およびより過激なる地獄コンボが修行兼用で出現したとか。

 

 

+++

 

 

ある日のこと。

 

レツは疑問に思っていたのをシャルナークに話した。

 

「ねぇ 先生。【硬】で本当に最後?」

「どういう意味だい?」

「えっと、【纏】・【絶】・【練】・【凝】・【発】を合わせたのが【硬】だよね?」

「そうだね。…結局、レツは何が言いたいの?」

「うん。【発】の部分は、強化系って言えるんじゃないかってこと。」

「…つまり、変化、具現化、放出、操作に相当する何かがあるってことだね。」

「そう。…でも知らないみたいだね。」

「う~~~ん。 まぁ、考えてみなよ。」

「いや、変化はこれなんじゃないかな?」

 

レツは手刀を作り、手が触れずとも切り傷ができる。

 

「おおっ、…容量は使ってない?」

「う~ん。…でも系統別の応用のつもりだけど。」

「そうか。で?名前は考えた?」

「形状変化の延長線だからね。”形”、”長”、とか考えたけど、【鋭/えい】って呼んでる。」

「なるほど。…他には?」

「うん。具現化ならオーラが川の流れって言ってたじゃん。つまりオーラ自体は液体のような流動でもあると思う。それで思いついたのが【逸/いつ】。相手の攻撃に合わせて【流】で逸らすというか。」

「…それは、自動っていう風に容量を使わないようにするのが大変そうだね。」

「僕もそう思う。…まだ放出と操作は思いつかない。」

 

 

~~しばらくして~~

 

 

「先生、操作を思いついたよ。」

「ホントかい? また一つ幅が広がるなぁ。 操作ならオレにも有効だしね。」

「【浸/しん】て名付けた。対象に接触したときにオーラを流して、相手のオーラ次第だけど、内臓破壊の技。『邪拳』の《掌》を読んだときにあったんじゃないかなって。これなら不殺でもあるから壊すことなく、操作しやすくなると思う。ってなんで引いてるの、先生。」

「………いや、随分とえげつないのを思いつくなぁ、ってね。」

「そうでもないよ。…確認だけど、【絶】ってオーラがゼロになる訳じゃないよね?」

「そのはずだよ。っていうか仮にゼロだったら、オーラは生命エネルギーでもあるからね。【絶】した瞬間に死んじゃうよ。」

「うん。だから考えたんだよね。【絶】は体内に【硬】してるとも言えるんじゃないかって。」

「…なるほど。その見方からすると、【絶】してるとその【浸/しん】は防げてしまうと…?」

「多分。そうでなくとも日頃から【絶】の時間が長かかったりすると、効きづらいかなぁ?」

「あぁ~~~。 そういうことか、あの家ならやってそうだなぁ。」

「やっぱり心当たりある?」

「うん。ゾルディック家っていう暗殺一家なんだけど。暗殺はターゲットを殺す職業だからね。あそこの住人なら効きづらそう。」

「でも放出は実践し難いね。いや、僕も【鋭/えい】しかできないけど。」

「うちだとフランクリンしかいないからなぁ。」

 

 

~~またしばらくして~~

 

 

「フラン兄さんなら、足の裏とかからでも放出して方向変換できない?」

「うん?いきなりどうしたレツ?」

 

そしてフランクリンに今までの経緯を話す。

 

「なるほどな。たしかに面白い。じゃ、説明してみな?」

「まずジャンプ力を強化するなら、足に【凝】をするだけで良いんだよね。」

「まァ そうだな。」

「でもその空中滞在って無防備じゃん。そこで足の裏が理想だけど、手からでもいいから、念を放出して移動ができるようにしたり、とか。」

「それができると……ほとんどの敵に一方的に念弾を浴びせられるな。よしんば空中にも対応できる【発】の能力者がいたとして、躱す事が可能になるな。」

「まだ呼び名決めてないんだよね。”飛”とか?」

「いやそこまでの飛行能力は【発】になるだろう。…そうだな、ジャンプの延長とも言える、というかそっちの表現の方が近いな。」

「なら【跳/ちょう】かな?」

「それでいいんじゃないか?」

 

 

+++

 

 

そして二年が経とうとしていた__。

 

 

レツは行き詰まりを感じていた。そこで念能力者としてタブーを犯す決意をする。

 

「…先生。」

「どうしたのレツ?」

「…うん。僕の【発】がどうしても完成しなくて。」

「え?あの宝石剣の透過能力だけじゃなく?」

「うん。タブーなのは理解してるけれどそれでも詰まりがあってさ。」

「………ふぅ~~~、やっぱり限界がある感じか。 これは団長にも相談かな。」

 

そしてクロロに同じことを話す。

 

「ふむ…、やはり限界があったか。」

「うん。レツはそろそろ頭打ちになってると思う。」

「なら、レツ。今、理想の最終形と比べてどこまで出来てる?」

「大体、半分の50%くらいかな。」

「やはり様々な経験が必要か…。」

「ならさ、《ハンター試験》受けさせたら?」

「そうか、もうそんな時期か。」

「《ハンター試験》?」

「そういえば、レツは知らないね。オレも持ってるけど、これがあると色々なことができるようになるよ。ていうかオレと団長しか、ライセンス持って無いのって不便じゃない?」

 

クロロは顎に手を当て、少し考え込む。

 

「いいだろう。ただし【発】を完成させたら俺に連絡を入れろ。それとシャル。今の俺たちの情報をだせ。」

「了解。」

 

シャルナークが応募用紙の申し込みと応募カードの取り寄せ、それに今の蜘蛛を丁寧に調べる。

 

__翌日__

 

 

クロロとシャルナークが交互に話す。ちなみにレツはこの場に居ない。

というのも今ひとつ、”点”の原点回帰を別室で行っていた。具現化にありがちな、埋めるべき足りない要素を探すことにしたのだ。

 

「体裁としてどこまで意味があるかは分からんが一切の対策無しではいかんだろう。」

「《保護者承諾サイン》のことだね。」

「その通りだ。で、結果は?」

「レツの考えた『コードネーム』の甲斐もあって、俺たち手足はほとんどバレてない。…なぜか団長の名前だけ乗ってるけど。」

「…? どういうことだ?」

「さぁ? 情報源からして、『コードネーム』の前だね。あと団長は直々に盗りにも行ってたでしょ。」

「あぁ。 それで俺の方が誤差の範囲で情報が多いのか。」

 

普通は、手足がバレてて、ボスといえるクロロの情報が隠蔽されきってるはずだが、何故か逆の情報量になってることに対して話す。

 

「もしかしたら、レツが考えた新しい念は交渉材料になりうるか?」

「いや、無いんじゃない?」

「俺も話しててそう思った。」

「でも、これで【初級】・【中級】・【上級】と五個ずつ分別できたね。」

「ああ。 大変、面白かった。俺たちは一通り鍛えきってしまってるからな。団員達にもいい刺激になっただろう。」

「団長。結局《保護者承諾サイン》はオレの名前を使う感じだよね?」

「ああ、そうなる。 あと場合によってはシャルが星持ちのハンターにもなれるかもしれんな。」

「そうなったら、また手続きとか必要そうだなぁ。」

「少なくとも今の会長、アイザック=ネテロの内なら大丈夫だろう。曲がりになりに、ゾルディック家や流星街とつながっているのだから。」

 

ということでシャルナークがカードの“保護者承諾サイン”の欄にサインをした。

一応、レツも名前などを一通り見て触れた。

 

~~~~~

 

「先生もハンターだったんだね。」

「一応ね。やっぱりあると便利だし。」

「…なら、コツとかある?」

 

ダメ元でレツはシャルナークに聞いてみる。するとアドバイスがあった。

 

「最初から自分の力でやること。…でも、会場とかも全然ちがうから、基本的に対策とかは無駄だけど、耳に【凝】をすると少しは情報収集が速くなる。同時に、いろんな情報も入ってくるから、取捨選択も必要だけど。決して楽にはならないね。」

「そっか。ありがとう!  それはそれとして、荷物はどうしよっか?」

「そうだねぇ。じゃあ~~~」

 

絶対に外せないものとして、画用紙などの具現化するための道具などレツは荷物を詰めていった。

 

 

 

 

 

そして出発の日がやってきた__

 

 




今のレツの目安として静止状態での【堅】は、5~6時間です。

 具現化系と操作系の系統別修行はオリジナルです。
具現化系の理由として、オーラそのものを視えるようにする修行と考える。 実際に【円】は目に見えるし、初めての【練】のとき、【纏】でとどめるのと、ただただオーラを大量に出すのは、異なるのが確認できる。 つまり密度をコントロール出来るのが分かる。 【隠】を行うのは、変化系と具現化系のキャラ(まれに強化系)であり、変化系は原作既出なので、ここに置いた。 
 操作系はジンとウサメーンのイボクリ(オーラを使った手遊び)のような、オーラそのものを操作する修行と考える。 物体操作はもう【発】で容量を削ると思われる。

【鋭/えい】

変化系バージョン。
原作でも、ゼノの貫手とかカストロの虎咬拳など、使われていたと考えている。

【逸/いつ】

具現化系バージョン。
オーラが血液や川の流れのような、というところから想像した。
(これにより、クロロはゼノの抜き手を逸らし、頬の傷が出来なくなる程度に影響あり。)
オーラを凝縮して拳とかが届かないなども考えたが、それだと硬質化の分、容量を使ってしまうと思われる。

【浸/しん】

操作系バージョン。
発想元はグリードアイランドのバブルホース。ビスケ曰く、確実に強くなるなら、他のモンスターの存在と訓練は分かるが、コイツだけ謎だったので、存在理由を付けた。またゴンの【ジャンケンパー】は念弾をぶつけるだけなので、純然たる技術として。古流武術といってたところから、最低でも内臓破壊の技は既にあるかと。

【跳/ちょう】

放出系バージョン。
ゲームとかでよくある、空中・二段ジャンプを昇華した。才能しだいでは、レベル5の浮き手ができてしまうことから、これくらいはできそうかと。
 サトツさんは、どうやってふわりと浮いたのか?を解決した。

~~~

《兎の仮面》は意思疎通ができることを考え、狐のお面の口元が空いてる形状の、兎バージョンということで。
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