銃は地球人類が生み出した最高の文明の利器である   作:ジャーマンポテトin納豆

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再びの偵察、戦闘準備

 

 

 

 

 

今走っているのはゴブリン共の死体の山の中。

そりゃそうだ。俺達があれだけM2をぶっ放して殺しまくったんだから。

異臭が漂うがそれをどうにか出来る訳でも無い。これだけの死体の山を埋めるにしても、どう考えても重機が必要だ。人力ともなればどれだけの日数が掛かる事か。

それに燃やすとしても俺で言えばガソリンだが、所謂油の必要量も半端じゃない。

俺がガソリンで燃やすとしたら一体どれだけのコストが掛かる事やら。

 

それに付随して本当に死んでいるのか、という問題も出て来る。12.7ミリ弾でミンチにされているとは言っても万が一生きていたら大事だ。それだけで奇襲が成立してしまうし最悪人命に関わる。1匹1匹確実に確かめなければならない。そうなると銃弾換算で凡そ3万発を消費することになる。そんな銃弾は何処にも存在しない。あるんだったら俺達がゴブリン共に向けてぶっ放すに決まってる。

 

 

 

 

しかし今はゴブリンの動向を探る為にハンヴィーを走らせる。

しかしそこまで速度は出さない。今回は偵察なので敵に気付かれてはならない、と言う事が求められる。だから丘に陣を張る前の偵察は正直見つかっても本隊との距離もあったし何より戦闘が始まってすらいなかったからそこまで気を付ける必要性は無かった。

 

 

しかし今現在はゴブリンとの戦闘が開始しているのに加えてもしゴブリン共が丘を避けて迂回するような行動を取っている場合だと話が大いに違って来る。

 

もし迂回をするのならば俺達は何が何でもそれを突き止めなければならないし、ゴブリン達は何が何でも見つからないようにしなければならない。

しかも迂回をするという行動を偵察に見られたのならば、その偵察を何が何でも捕縛、もしくは排除しなければならない。

 

速度を出すと砂煙等が生じるがなるべくゆっくりと走る事で出来るだけ目立たないようにしているのだ。ここが森の中だったのならば枝葉を付けるなりして偽装も出来るのだが平原のド真ん中じゃ木も無いし意味が無い。しかも今は緑の草しかない時期で付ければ暫くは問題無いだろうが毟って暫くたつと草の色は勿論変わる。だから今回は敢えてつけないことにしている。見つかるか見つからないかは距離と運による。遮蔽物も無ければ偽装を施しているわけでも無いのだから。

だがゴブリン共の血肉でハンヴィーが汚れていくのは確かだ。

前方約2kmに渡って死体の山が出来ているのだ。そこを通らなければどちらにしろ偵察など出来る訳も無い。

 

 

 

 

2000mラインを超えてもまだ死体の山は続いている。

恐らくこの辺りを狙っていた時に、跳弾したり狙いが外れた弾が当たったりしたんだろう。

100m先から25cmのコンクリートを貫通するだけの威力がある。唯の生物に対して撃てばどうなるかは明白だ。

 

そしてそれを過ぎて漸くまともな、死体が転がってない草原が見えて来る。

さて、ここからはより注意しなければならない。何処から現れるのか分からないし。

平原と言っても小さい起伏はそこら中にある。

 

俺達が陣取っている丘はこの平原でもかなり高い部類に入るらしい。なので他が低い分見渡せる範囲が広い。双眼鏡も使えばより見渡せるようになるが残念ながらその範囲にはゴブリン共は居なかった。

 

だからこうしてハンヴィーで偵察をしているという訳である。

残念ながら俺の探知には引っかかりそうにない。

隣には最初から不機嫌そうだったが、ゴブリンの死体の山のド真ん中を突っ切ってきたせいで余計に不機嫌そうになっているエルフラントさん。エルフラントさんには双眼鏡を渡して警戒してもらっているが起伏がある為そこまで遠くまで見渡せない。

 

 

そして銃座にはレナードさんが。一応防循(射手を守るための盾と思ってくれればよい)

で囲っている為、その内側に弾薬を置けるように棚の様な物を設置してある。そこに予備の弾薬を置いたりしていたがそれも終わって双眼鏡を覗きながら辺りを警戒している。

 

 

 

そして暫く行くと、レナードさんが声を上げた。

 

「イチローさん、ゴブリン共が見えました」

 

「了解。詳しく見ることは出来ますか?」

 

「…………すみません、この距離だと厳しいです。朧気にしか分かりません」

 

探知でも発見できない距離。結構遠いな。

丘から大体10kmか?いや、もっと離れてるな。恐らく15km程。オール大森林まで5kmって所か。

 

「分かりました。前進するので全体を確認出来るようになったらもう一度声を掛けてください」

 

「分かりました」

 

そしてハンヴィーをゆっくりと、時速8キロ程で前進させる。

 

「イチローさん、見えました」

 

「了解です。そのまま周囲の警戒をお願いします。私もそちらに登ります」

 

ハンヴィーからゴブリンの大軍まで概ね4kmと言った所か。

 

「了解」

 

「エルフラントさんは此処で待っていてください。もし何かを見つけたら私に言ってください」

 

「ふん、分かっている」

 

屋根に上って双眼鏡を覗く。

その先にはゴブリンの大軍が蠢いていた。

そしてどんな動きをしているのかをしっかりと観察する。

 

「……!?ゴブリン共、どっからあれだけの数が湧いて出て来るんだ……」

 

レナードさんがそう漏らした。

それも頷ける。先程の戦闘で約3万ものゴブリンを殺したというのに、目の前に居るのは5、6万もの大軍だ。今更だがこれ以上の可能性も十分に有り得る。

本当にどこからあれだけの数が……?

しかし、どうして移動準備を一切行っていないんだ?あれだけの損害を受けたのなら普通は迂回を考えるはず。

 

「……イチローさん、奴ら撤退と言った移動準備をしていませんね」

 

「えぇ。そもそも迂回するんだったらとっくにこの場所には居ない筈ですし」

 

「確かに。そうするとやはり……」

 

「我々への再攻撃、でしょう。この時間帯に攻めてきていないのであれば恐らくは……」

 

「夜襲、ですか」

 

「でしょう。ん?……!!レナードさん、あの奥の方に居るデカい奴、見えますか?」

 

「奥の方……?……!?なんだあいつ……ゴブリン、なのか?」

 

「あれを見た事や聞いた事は?」

 

「いえ、ありません。恐らく変異種かと。でもオークでもないのになんで……」

 

あのゴブリンの集団の奥の方、一番安全な場所に居る他のゴブリンとは明らかに違う存在。

さて、ここで変異種について説明しておこう。

先ず変異種と言うのは文字通り、元々の魔物や魔獣が何らかの影響によって変異した存在だ。

様々な種類が確認されているが早々起こる様な事では無い。

ゴブリンとは別種族のオークは変異種であるオークロード、オークジェネラル、オーククイーン、オークウォーリア、オークメイジ等が確認されている。

まぁ何十年も昔の話だが。それでもオークの変異種は他の変異種に比べると頻繁に出現するらしい。最後に出現したのは何と言ったか、何処かの帝国領内で10年程前の事らしい。その時はオークの何倍もの兵力でゴリ押しして殲滅したのだとか。

 

で、何故オークの話をしたのかと言うとオークロード等が出現した時と今回の騒動が酷似しているのだ。

 

オークロードと言うのはそのままの意味でオークの王だ。

その特性として強靭な肉体と高い知性を誇る。強靭な肉体と言うのは体高が3mに達したり、

知性の方は並の人間程度だそうだが。

そしてもう2つ。

大規模な数の群れを率いる事と、配下にあるオークを強化する、という物がある。

大規模と言うのは数万規模で、出現した地域等で変わって来るのだがその辺は割愛しよう。

そして支配下のオークの強化は身体能力を引き上げる事だ。まれにオークメイジが出現するがそれが配下に居る場合、扱える魔法の威力と種類が増える。

 

そして今回の状況は殆どこれなのだ。

殺した数を含めると約10万。そして近接戦闘をしたわけでは無いから分からないが報告にあった異常なほど強いという事。

それを考えるとどう考えても今まで未確認だったゴブリンにもロード級の変異種が現れたのは明らか。いや、もしかするとその上を行くかもしれない。

 

 

 

 

 

 

「分かりません。ですが、今回の一連の騒動の黒幕はあれで間違い無さそうですね」

 

「なら急いで戻って報告しないと……」

 

「いえ、もう少しだけ観察しましょう。もし報告するのならば詳細な情報が必要になりますから」

 

「分かりました」

 

「レナードさんは警戒をお願いしても宜しいですか?流石にあの変異種が無能だとは考えにくい」

 

「了解です」

 

よし、こうなれば正確な規模と、本当に夜襲を仕掛けて来るのか、仕掛けて来るのならばどれだけの規模で、いつなのか。

そして何よりも重要なのは変異種について。

体長、体高、見た目その他諸々。

 

それをしっかりと記録しなければならない。

メニューを開いて紙とペンを呼び出す。

そして双眼鏡を覗きながら書き記していく。

 

 

20分程して漸く書き記し終わった。

 

 

 

夜襲を仕掛けて来るのは確実。間違いない。恐らく松明と思われる物の準備もしていたし、俺達で言う所の天幕の様な物の存在も確認できた。

迂回をするならば既にそれらの作製はしていないし、天幕なんてとっくに引き払っている。

そして仕掛けて来るのは恐らく今日ではない。あれほどの規模の全てに対して夜襲の準備をさせていると思われる。最悪今日の夜だとしてもまだ時間はある。

 

 

 

そして変異種についてだが、取り敢えず見た目や行動、周りのゴブリンの反応を片っ端から書きまくった。

研究者じゃないからどうすればいいのか分からない。

本当はカメラで写真を撮っても良いんだがカメラを呼び出す金が惜しい。

今はこれで我慢しよう。

 

「……よし、レナードさん、終わりました。出発しましょう」

 

「了解です」

 

そして運転席へ戻る。するとエルフラントさんが少し赤い顔で俺に言って来た。

 

「……おい、その、ちょっと待ってくれ……」

 

「どうかしたんですか?」

 

「その……」

 

よく見ると股を抑えてもじもじしている。

まさか……

 

「排泄、ですか?」

 

「っ!!……(コクン)」

 

俺が気まずそうに言うとエルフラントさんは顔を真っ赤にして頷いた。

 

「まじか……」

 

そう言ってしまったのは許してほしい。

出来るだけ時間を無駄にしたくないし、何よりも此処は敵地のド真ん中と言ってもおかしくはない場所なのだ。

そこでトイレをしたいと言われても、その、物凄く困る。

 

「頼む……もう限界なんだ……」

 

恥ずかしそうにそう言う彼女に不覚にもドキッとしてしまった。

出会ってからの態度を考えればしょうがないのだ。

 

でも限界か……ハンヴィーの中でされるよりはいいか……

仕方が無い。

 

「分かりました……いいですよ」

 

「ほ、本当か!?」

 

「えぇ。ですが私も付いていきます。ここは敵地のド真ん中ですから。一人で行かせるわけには行きません」

 

「くっ……わかった……頼む……」

 

M4を取り出してマガジンの確認を行う。

マガジンポーチに30発入りが6本、M4に挿し込んである物を入れて7本、計210発。

それとハンドガンのM9本体に挿し込んである15発入り1本と他マガジン2本、45発。

 

よし、大丈夫だ。

M4のコッキングレバーを引いて装填。安全装置は掛けておく。

M9の方もスライドを引き装填しておく。

車内ならM2が銃座にあるし何より俺が運転していて撃てないから別に装填していたりする必要は無いのだが。

 

「レナードさん、少し周りの様子も偵察してきます。エルフラントさんに付いて来て貰うので此処で待っていて貰えますか?」

 

「?了解です」

 

「すみません、ありがとうございます。エルフラントさん、行きましょう」

 

そして出発する。

と言ってもレナードさんから見えない距離で遮蔽物がある場所なんだけど。

でもここでトイレは本当にタイミング悪すぎじゃないか?まぁいいんだけどさ。

エルフラントさんと共に歩いて行く。だがエルフラントさんはかなり我慢しているのか足取りは遅い。

これじゃかなりのタイムロスになってしまうぞ。

 

「エルフラントさん、少し急ぎましょう」

 

「う……」

 

そして何とかレナードさんから見え無い場所にやって来る。正直な所奴らの歩哨が巡回している事もあるだろうから出来るだけ短時間で済ませて欲しいのだが流石にそれを求めるのは無理がある。

何故ならエルフラントさん鎧を着込んでいるし、見た感じ脱がないと無理そうなんだけどあれどうするんだろうか?

 

まぁその辺は色々とあるんだろうから聞かないでおこう。

 

「この辺で良いでしょう。それでは手早くお願いしますね。私は向こうを向いてますので何かあったら読んで下さい」

 

そして見ないように別の方を向くと、後ろから服を引っ張られる。

 

「ん?どうかしましたか?」

 

「その、鎧を脱ぐのを手伝って欲しい……」

 

「え?それ一人で脱げないんですか?」

 

「何時もは……従者が、手伝ってくれるから……」

 

余計に顔を赤くしながら俯いて言うエルフラントさん。

エルフラントさんの鎧は所謂、全身を覆うタイプで脱ぐのに一人では無理があるやつなんだそうな。

確かに間接以外はしっかりと覆われている。これじゃ背中とかに手を回したりするのは無理がありそうだ。

と考えて思った。

 

……これもう手伝うしかないじゃん。

 

これ脱がしたら下着でしたとか止めて欲しい。

 

「分かりました……鎧の脱がし方なんて分からないので出来れば指示が欲しいんですが」

 

そして初めて鎧に触って手間取ったが何とかして脱がすことに成功した。

と言っても上半身だけでこれから腰回りとかを脱がさなければいけないんだけど、

何とかして腰回りの鎧を脱がせることに成功。

あとは足だけとなったが、後ろにある留め金を外して終わり。

足の鎧を脱いだその瞬間、エルフラントさんは少し離れた1m程土が盛り上がったところに行ってしゃがみ込む。流石に直接見えないとは言っても、俺は顔を背けて出来るだけ何事も無かったかのようにしておく。

勢い良く流れているであろう水音なんて聞こえない。聞こえていない。

 

しかし鎧の下がいきなり下着じゃなくて心底良かった。

考えてみればそうだ。レナードさん達もそうだったし。

すれたりするのだろう、薄手の長ズボンと長袖のTシャツのようなものを着ていた。

というか鎧以外の姿のエルフラントさん初めて見たぞ。鎧を着ていなければ普通の女性の様な感じなんだな。かなり胸も大きか……っとこういう事を考えるんは止めておこう。

だが恐らくEかFぐらいか。

 

今更だがこの世界の人達は総じて、あくまで俺視点だが、美男美女が多い気がする。

何時も寝泊まりしている宿の女将さんも今は恰幅が良いというか、まぁそんな感じだが昔はかなりの美形だったのだろうと思われる。

 

ついでに言っておくとエルフラントさんはその中でもかなりの美人だ。

 

 

 

 

なんてこんな死ぬかもしれない状況なのに場違いな事を考えていると、

 

「きゃぁぁぁ!!」

 

悲鳴が聞こえてきた。

何事かと思って駆けつけると、四匹のゴブリンとその内の1匹のゴブリンに担がれているエルフラントさんが居た。

必死に抵抗しているが、どう考えても力関係が圧倒的に負けている。

間近で見ると明らかに普通のゴブリンとは違ってデカい。普通のゴブリンは大体1,5mぐらいだが、2mは間違いなくあるな。

 

エルフラントさんがゴブリンを必死に殴ったり蹴ったりするが全く聞いていない。

それどころかゴブリン4匹は下衆びた笑みを浮かべている。

どうせ獲物が手に入った、雌が手に入ったと喜んでいるんだろう。

オークとゴブリンは魔物の中でもずば抜けて繁殖力が高い。しかしそれ故に同種族の雌だけでは足りなくなることがよくある。その時に奴らがどうするのかと言うと他種族の雌を攫って来るのだ。

オークもゴブリンも他種族の雌でも孕ませる事が出来る。

だからだろう。

 

 

 

必死になってエルフラントさんは抵抗するがどうにもならない。

M4を構えてダットサイト越しに狙いを付ける。しかし担がれて暴れているからか頭に狙いを付けるも上手く狙えない。

 

クソッ!!このまま撃てばエルフラントさんに当たる可能性が高い!

 

「はな、離せ!この……!」

 

「エルフラントさん!頭を隠して!暴れないで!」

 

「ッ!!」

 

咄嗟に俺がそう叫ぶと、エルフラントさんは指示に従って頭を腕で隠して暴れるのを止めた。

 

その瞬間、狙いを付けていた頭に向かって引き金を引いた。

 

ビシュ!

 

そしてエルフラントさんを担いでいたゴブリンが一瞬で絶命する。

幾ら強化されていて身体もデカくなっているとは言っても急所の頭をブチ抜かれたら死ぬに決まってる。

 

しかし俺が大声を出したからかゴブリン3匹はこちらを向いて仲間を殺した俺に向かって抜刀しながら向かって来る。

幸いな事にいざ戦闘になっても良い様に消音機を付けていたから本隊の方には気が付かれていないはず。M2に関しては別問題だ。

 

ぶっ放しても大丈夫だろう。距離もある。そう簡単に銃声が届くことはない筈だ。

 

 

 

ビシュビシュビシュ!!!

 

ゴブリン共は斬りかかって来るが残念ながらそっちの剣が俺を切る前に俺が撃ち放った弾丸の方が先に到着する。

続けざまに三連射するが2匹には命中。

しかし1匹には当らず弾は逸れた。

 

しかしまだ距離はある。

頭に狙いを定めて撃つ。

 

ビシュ!

 

その弾丸は狙い通りゴブリンの頭を撃ち抜いた。

ドサリ、と音を立てて人間の倍はある横幅を持ったゴブリンが倒れた。

 

他にゴブリンが居ないかしっかりと周りの確認を行う。

そしてエルフラントさんの下に向かう。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「足が、抜けない……!」

 

駆け寄ると下半身がゴブリンに押し潰されていた。

急いで引っ張り出だす。

 

幸いな事に怪我などしていないようだ。

あちこちにゴブリンの血が付いている。エルフラントさんの血ではないな。

擦り傷があるがこれぐらいなら俺の治癒魔法と呼び出せる医療キットで何とでもなる。

そして抱き起す。流石にあんな事があったからか身体に力が入っていない。

抱き起して立たせた後に離すとふらついてしまい咄嗟に支えた。

 

震えている。

それもそうか。俺が助けることが出来なければ間違い無くエルフラントさんはゴブリンに犯されていたのだから。

下手をすれば何万もの数に。孕んでも飽きること無く。残念ながらそうなった人の末路は大抵は精神が壊れても尚犯され続ける。文字通り死ぬまで。下手をすれば死んでも犯されるのだ。その後は食料として食われる。

 

何度かそう言ったのを見た事があるが良い気分じゃないのは確かだ。

 

 

 

そんなエルフラントさんを支えるが、排尿している時に襲われたからかズボンを履いていなかった。勿論下着もだ。

 

丸見え状態な訳だ。

 

「その、こんな時で申し訳ないんですが、ズボン、一人で履けますか?」

 

「え?……ッ!」

 

俺が行ってから思い出したのか少しポカンとした後に思いっ切り首の方まで真っ赤にして局部を手で隠した。

 

「…………」

 

無言でこっちを睨んでくるがそれは俺のせいじゃないので勘弁して欲しい。

しかしまだ足は震えていて立っているのもやっとなのか、ズボンを履こうとしない。

あー、これはもしかして俺が履かせないといけないのか……?

 

その考えは的中したらしく、今までのどの時よりも顔を赤くしながら、

 

「その、ズボンを履かせてもらえないか……?頼む……」

 

小さな声で言った。

そんな時俺は、

 

今日だけでエルフラントさんの赤面を何度見たんだろう?

 

なんて場違いな事を考えてしまったのだった。

 

 

 

 

 

ーーーーーー side コルネー・エルフラント

 

 

 

 

突然、尿意が私を襲った。

 

それは偵察であの男の鉄の箱の中に居た時だった。

 

流石に我慢できるぐらいだったし別段問題は無かったのだが、そのまま偵察を続けている内にどんどん大きくなっていく尿意。

 

こんな所で止まらせるわけには行かないから我慢していたが、止まって男が屋根で何かしている時にはもう限界だった。

 

だから男が屋根から戻って来た時に恥を忍んで言った。

我慢の限界だから頼んだ。

 

流石に排尿したいから行かせてくれなんて恥ずかしくて言えないが態度で察してくれた。

まぁその後に言葉で言った時は殺してやろうかと思ったが。

 

 

その後、流石に1人で行かせるわけには、という事で男が付いてきたのだが。

レナードから見えない位置に着いた時、この鎧を外すのには1人では出来ない事を思い出した。

だから男に手伝って貰って鎧を脱いだ。

鎧の下にはズボンと長袖のTシャツを着ているから、この男からも見えない所に行ったらズボンと下着を途中まで脱いでしゃがんだ。

 

そして出し切って戻ろうとした時に、いきなりゴブリンが現れたのだ。

数は4匹。普通ならば素手でも殺せるが、明らかに普通のゴブリンじゃない。

本能が勝てないと訴えてきていた。

 

その瞬間に私は情けないことに悲鳴を上げてしまった。

 

立ち上がって逃げようとするがズボンと下着が引っかかって転んでしまう。

そしてゴブリンが私を軽々と担ぎ上げて連れて行こうとした。

 

ゴブリンはオークと並んで一番人間に忌み嫌われている魔物だ。

理由はその高すぎる繁殖力にある。

他種族でも孕ませる事が出来る程の繁殖力を持ち、群れの中の雌が孕むと人間やエルフ、ドワーフと言った人型の生物を襲って、女を攫う。男は殺されて食われる。攫われた女は孕んでも犯され続けひたすらに侵され続ける。死んでも犯される時もある。しんだら食料として食われる。

 

私はそんな未来を想像してしまった。

だから必死に暴れたが全く聞かない。汚い声で笑うゴブリン。

 

村娘の様に必死に暴れて、このままこいつらに犯されるのかと思っていたが私の悲鳴を聞いてあの男が助けに来てくれた。

 

暴れていた私に向かって暴れずに頭を隠せと指示して来た。咄嗟に頭を隠して動くのを止める。

 

するとゴブリンが頭から血を流して倒れた。そして後からビシュッ!という音が響いてきた。

 

その後に連続してさっきの音が3回、あとからもう1回聞こえてきた。

 

私は倒れたゴブリンの下に足が行ってしまったが周りを見ると既にゴブリンは全部死んでいた。

 

そして男が周りを見渡して他に危険が無いかを確認すると私の下に駆け寄って来て下敷きになった足を引っ張り出してくれた。

 

怪我が無いかを確認すると倒れた時にゴブリンの血で汚れた私を抱き起してくれた。

そして一人で立とうとするとふらついてしまった。

 

見てみると足が震えているのに気が付いた。

 

はは……情けないな。騎士として訓練して来たのに、いざゴブリンに犯されそうになれば私も女という事か。

 

男に寄り掛かって支えて貰っていると、男が気まずそうに言った。

 

「その、こんな時で申し訳ないんですが、ズボン、一人で履けますか?」

 

何を言っているのか分からず呆けてしまったが、言葉の意味を理解した。

 

そうだ、私はズボンも下着も履いていない!?

 

分かった瞬間、手で股を隠す。

しかし1人で立てないのにそんな事をしたものだから男に更に身を任せてしまう事になる。

睨んだが男が悪いわけでは無いので単なる八つ当たりだ。

 

死ぬほど恥ずかしいがこのまま戻る訳にも行かない。

男にズボンと下着を履かせてもらうのを頼んだ。

 

その時に出した声は自分でも驚くほど小さく弱々しい声だった。

 

 

履かせてもらう時に、男が私から離れてしゃがんだ時、局部を顔面に押し当ててしまった。

 

手は邪魔だろうとどけていたのが仇になったか……!

 

顔を叩こうとしたが命の恩人にそんな事出来る訳も無い。

 

 

気が付いているだろうな……!

 

だって顔を真っ赤にしているのだから……ッ!

 

 

その後、履かせて貰っている時に本人は目を瞑っていたがもうこうなっては見たも同然だ。

 

 

まぁしかし後で礼を言わなければな。

ギルドの連中は嫌いだが恩知らずではない。私の命と貞操を守ってくれたのだ。

礼の一つ言うのが普通だ。なんならこれからの戦闘で色々と手伝ってもいいかもしれん。

 

 

 

 

しかしそれとこれとは別だ。私の局部をガッツリ見たのだからその責任はしっかりと取ってもらわねばな。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー side out

 

 

 

 

履かせ終わり、ハンヴィーに戻る。

履かせようとした時、目を瞑っていたがいきなり人肌の様に温かく柔らかい物が顔面に思いっ切り押しついて来たが気のせいだろう。そうだ。気のせいだ。

 

 

 

 

ハンヴィーにの運転席でハンドルを握っている間も隣のエルフラントさんからの鋭い視線が止まらない。

 

俺が何をしたって言うんだ。

 

 

因みにエルフラントさんは鎧を付けていない。

理由は鎧を付けるのに時間が掛かるから。消音機を付けての発砲とは言っても万が一気付かれている可能性がある。だからハンヴィーに詰め込んでとっとと発進した訳だ。

あんな場所で女性のズボンと下着を履かせていた人間がよく言うなんて言わないで欲しい。好きでやったわけじゃない。

 

 

 

 

そして丘に戻って来た。

時間にして1時間程だったが物凄く長く感じた。

 

それからは一応今夜は夜襲が無いだろうとは言え先程の事で偵察していた事が気が付かれている可能性が高い。そうなると準備期間を与えないという意味合いですぐさま攻勢に出てくる可能性がある。

正直、あれだけの数なのだから4匹居なくなったぐらいでは問題無いと思うが、これが地球レベルの連絡手段を有していたのなら完全にアウトだ。

 

しかし、そう言う所は結構雑然としているだろうと想像出来る。

 

備えあれば憂い無し、と言う事だ。

 

M2の銃座に再度弾薬を運び込んで警戒態勢の状態で待機させておく。

そして俺はクレイドルさんの所にエルフラントさんと共に報告に行く。

 

「----以上です」

 

「………………そうか」

 

クレイドルさんは重々しく口を開いた。

それもそうだ。約3万もの数を削ったのにも関わらず未だに6、7万の数が残っているのだから誰だってそうなる。

しかも夜襲と来たのだから余計だ。昼戦ですらあの状況だったのに夜戦ともなれば普通なら皆殺しにされていてもおかしくはない。

 

そうなって来ると取り急ぎ夜間での視界の確保が必要になって来る。

照明弾とかがあるがそれを使うとなるとどうしても最低限、迫撃砲クラスが必要になる。しかし迫撃砲を呼び出して照明弾のみとなるとかなり勿体無い。勿論金銭的な意味合いを含めてだ。口径にもよるが迫撃砲って言うのは榴弾なども撃つ事が出来る。となるとM2だけでの火力不足を補えることは間違い無いのだが、M2の弾薬だけでもかなりの消費量なのだからそこに加えて迫撃砲の砲弾まで加わる事になると弾薬補給の方で色々と不安が出て来る。

 

しかも1門だけでは意味が無いのだ。

別に1門でも良いのだがこれだと命中精度の方で不安が残る。

まぁ数が多いのでどこに撃ち込んでも確実に命中するので問題は無いのだがどうすればいいのだろうか。

 

 

残念ながら既に6挺のM2の弾薬消費量の関係でこれ以上M2銃座を増設する事も出来無い。これ以上増やすと、今でさえ先程の戦闘で補給が途切れかけたのだ。いや、何度か弾薬が届かずに射撃が出来なくなることが度々あった。

そんな状況なのにこれ以上増やすとなると補給が行き渡らなくなるのはどう考えても必然となって来る。

 

火力の増強と夜間の照明の確保はしないといけない。

だがこれ以上銃座を増やせば戦う事すら怪しくなってくる。しかもM2じゃ夜間照明の確保は出来ない。

曳光弾が5発に1発の間隔で入っているが夜間等の、視界が不十分な時に自分の撃っている弾がどんな弾道を辿っているのかを見るための物であって残念ながら夜間照明には成りえない。

 

取り急ぎの処置としては有り余ったM2の使用済み弾薬箱にガソリンを入れて置いておくか、クレイドルさん達が持って来たバケツを幾つか拝借して簡易的なライトの様な物を作るか。

弾薬箱松明は明るいとは言っても照らせる範囲に限りがある。

しかし流石に只でさえ少ない物資を貸してくれるとは思えない。

そこは交渉するなりすればいいのだが……

 

……よし、今夜中に夜襲が無かったら迫撃砲を呼び出そう。

金銭的不安が残るとは言っても流石に夜間照明が松明モドキじゃ不安どころではない。弾があったたらガソリンが漏れたりして火の海だ。

それじゃ何の役にもならない。焼き払うという意味では良いのだろうがそれでもだ。

 

砲弾にも幾つか種類があるが榴弾と照明弾のみに絞っておけば問題は無い筈。

と言っても他の砲弾が化学兵器弾や戦術核砲弾なんていう物騒過ぎる物ばかりだ。

まぁ扱う予定の迫撃砲はL16 81mm迫撃砲なのでそう言う特殊弾頭は使う事が出来ないのだが。

 

 

 

本当ならば大口径の榴弾砲を扱いたい気持ちもあるのだがこいつは迫撃砲に比べると値段も高いし、場所も取るし、運用コストも高い。何より扱いが難しい。

かなりの訓練をしなければしっかりと扱う事も出来ないしそんな状態で使用したら事故が起こるのが必須だし効果的な砲撃が出来ないだろうと思われる。

しかも射程が長いので5km以上先は残念ながら直接照準射撃が行えない。

それ以上の距離になると照準方法が間接照準射撃になるのだがこれがまた難しい。

今此処で説明をすると様々な機器の説明から始めなければならないので割愛する。

 

そしてそれが出来ないという事は長射程を生かせないのだ。それでは意味が無い。

 

場所の関係もある。

この丘は頂点から半径200mで円を描いて堀がある。その中にM2銃座とハンヴィー、それに天幕を入れるとスペースが無いのだ。

 

堀の外に設置すればあっけなくゴブリン共に蹂躙されるのは間違い無いしそもそも人員の問題もある。

動かすのに約10人ほどが必要になって来る。

 

全てを考えた上で榴弾砲を扱うのは無理である。

 

 

 

それに比べて迫撃砲は3人も居れば扱える。

しかも最大で毎分20発も撃つ事が出来る。持続して撃つのならば10発程になるがそれでも十分だ。

榴弾砲の3倍は撃つ事が出来る。

 

まぁある程度の訓練は必要になって来るが射程が5km程度なのでその範囲に限れば調節照準射撃でも全然通用する。

 

まぁ本当に呼び出して使うかどうかは今夜次第、という事になるだろう。

今呼び出しても、もし今夜夜襲があった場合、物凄く不利になる。

最悪、訓練と実戦を同時に行えばいいのだが。そうすれば砲弾の無駄遣いにはならない。

 

 

 

それよりも何とかして各銃座への弾薬運搬を何とかしないといけない。

今の人数を射手を抜きにして総動員してもアウト側のギリギリ。

 

なんとか他に人員を確保できないものか。

しかしそれだとクレイドルさん達が大変になってしまう。

 

迫撃砲を呼び出すにしても1門じゃやはり意味が無い。最低2、3門は欲しい。

3人で動かすから射撃するのに最低9人の人間と、砲弾を運ぶ人間を各門1人だと無理があるから砲弾運搬だけで各門2人は欲しい。

 

そうすると3門で計算すると15人。だけど休憩無しにすると事故が起こる可能性があるから20人は欲しい。

 

現時点で20人借りている。そこから更に20人も借りる事になるとクレイドルさんも良い顔はしないだろう。

何だったらエルフラントさんに怒られそうだ。

 

 

……やはり迫撃砲を扱うのは無理があるか。

物の試しに相談しておこう。

 

弾薬運搬に関してはもう頑張って貰うしかない。

今はそれに関して解決策を見つける時間が無い。

 

 

 

諸々の事に関してひとしきり頭を悩ませた。

本当にやらなければならない事、解決しなければならない事が多すぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

それからクレイドルさんに相談したり色々とやっていると2時間が経っていた。

 

 

バケツに関しても4つ借りる事が出来た。これで4方向を照らす事が出来る。

 

あっさりと人もバケツも貸してくれる事になった。しかも人間に関してはエルフラントさんの部隊だった。

どうやら歩兵とギルドの人間ならまだしも騎兵なんてこの狭い場所では全くの役立たずにしかならないので寧ろどんどん使ってくれ、との事だった。

 

 

 

確かにその通りだ。

直径400mしかない堀に囲まれている丘の斜面で何をどうやって騎兵を使えと言うのか。

確かに平原ならば騎兵が大活躍するところであったのだろう。

しかし俺の提案した戦い方と、圧倒的な数的不利も相まって今回全くと言っていいぐらい何も出来ていなかった。

 

恐らく歩兵の人達に関してはこれからの戦闘でテルモピュライを突破して来たゴブリンを相手してもらう事になっている。出来る限り俺達で防がなければならない。

理由としてはゴブリンの強さが通常よりも遥かに上回っているから。さっきの4匹は頭を1発で撃ち抜いて仕留めたからあまり分からなかったがよくよく考えてみると確かに今まで討伐したことのあるゴブリンとはやはり違っている。

 

それと肉弾戦となると犠牲は必須だろう。

出来るだけ犠牲を出さないようにしないとこれからが辛くなる。

死者が0、と言うのが理想だがあくまでも理想に過ぎないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後。

警戒していた夜襲は起きなかった。

 

 

そして夜が明けると同時に即座に行動に移すことにした。

 

まず最初に81mm迫撃砲を呼び出す。まず俺自身が扱えないと意味が無いのでその扱い方を説明欄等を読んで扱えるようにしておく。

 

その間にエルフラントさんの部隊には81mmを設置するための場所に穴を掘ってその土で土嚢を作って貰っている。

 

今更なのだが驚いたことにエルフラントさんの部隊20人中20人が女性なのだ。

申し訳ないと思いながらも穴掘りをやって貰っている。

まぁレナードさんノーマンさんの両分隊も射撃の反動で弱くなっていたりする土嚢で作った銃座を補強したりしていたりとやって貰わなければならない事があるので手伝いに割く事が出来ないのだ。

 

 

 

 

因みに迫撃砲陣地はハンヴィーの近くに置いてある。

81mmと言っても砲弾は砲弾だ。重いことに変わりはない。重い砲弾の運搬をすることを考えると出来るだけ近い方が良いに決まっている。

M2はまぁ射撃の関係上近距離に設置出来ないのだ。

 

それでも81mmの間隔は3mは離れているのだが。

陣地は2m四方で、四方を土嚢で囲っているものだ。

深さは50cm程掘り下げてある。

 

うん、ちゃんと指示した通りに出来ている。これなら問題無いか。

 

 

 

 

……よし、これで直接照準射撃の方は問題無いな。間接照準射撃は無理だがこれならば行けるだろう。

そもそも射程が5600m程なのだ。十分に直接照準射撃で事足りる。これが120mmとかになったら間接照準射撃でないと狙えなくなって来るのだが、まぁその辺はいいだろう。

 

 

 

 

「皆さんにはこれを扱ってもらいます」

 

集めた人達に説明していく。目の前の迫撃砲を見て何だこれは、という顔をしている。

そりゃそうか。自分達もM2を扱うのだと思っていたのだろうとは予想できる。

 

そんなことを気にしていても前に進まないので早速エルフラントさんの部隊に迫撃砲の扱い方、注意する事等を教えていった。

と言うのも、操作方法に関しては問題無いのだが、射撃の方に問題があるのだ。

 

簡単に言えば射撃をしていくと砲身が過熱する。

これはM2にも言える事なのだが、81mmはM2の様に砲身交換が出来る訳ではないのだ。そして先程も行ったが最大で毎分20発の射撃が可能なのだが継続しての射撃になると半分の毎分10発になる。

まぁそこは数、と言っても4門しかないのであれだが。

 

戦闘中ともなると焦ったり、もっと多くの砲弾を撃ち込まなければいけない、と無意識に考えてしまう訳だ。そうなると過熱した砲身の冷却をしなければならなくなる。これだと時間の無駄になってしまう。

 

 

装填したらすぐさましゃがみ込むこと等を徹底させておく。

こうしないと発射時に砲口から放出されるガスを浴びてしまうのだ。

これ、かなり危険な物で口径が大きくなると吹き飛ばされる可能性すらある。

しかもガス壊疽と言ってこのガスを浴びた部分が腐っていく症状も出て来る。

そうなると切断するしか無くなって来るのだ。

これは全ての銃火器に共通して言えることなのだが。

 

そうならないように肌はしっかりと覆わせて、射撃の練習を行って貰う。

と言っても1000m単位での射撃練習を各距離1回ずつの射撃のみ。あとは照準練習などに限っている。

 

即座に正確な照準を付けられるようにひたすら反復練習。

いきなりでも出来るようにしておく。M2は2000mライン、(今となってはゴブリンの死体の山がゴロゴロとしている為によく分からなくなっているがおおよその目印となる小さな丘を基準にしている)に照準を合わせて、装填をすれば完了。

 

 

まぁでも今回の戦いに関しては射程内で、尚且つオール大森林に向かっての方向であればどこに撃ち込んでも当たると思われるのだが。

 

 

それと今更だが迫撃砲に関する人員の配置はこうだ。

今回用意した81mmは4門で操作をするのに1門辺り3人が必要になって来る。

すると合計で12人。エルフラントさんの部隊は20人なので残りは8人。

その8人に関しては砲弾運搬係として働いてもらう事になった。

エルフラントさん本人には適宜俺の指示を伝える、分隊指揮官の役割を担ってもらう事にした。正直な話、俺から指示を直接出すよりはエルフラントさんからの指示の方が言う事を聞いてもらえるだろう、という考えだ。

指示の伝達が面倒だがしっかりとした指示を通して不満を持たれずにする事を優先すればこれが一番だ。

 

 

今考えると俺が一番忙しいのでは?

M2銃座5箇所にそれぞれ指示を出して、迫撃砲への指示もある。そして俺自身もM2の引き金を引かなければならないのだ。

 

やはり忙しいな。

まぁ別に良いのだが。今更文句を言う必要は無いし。

 

 

 

 

 

 

 

そしておおよそやらなければならない事はやった。

あとはゴブリンが押し寄せて来るのを待つだけだ。

流石にここまで来て迂回されたら今までの戦いと準備が全て水の泡になってしまう。訳が分からないとは思いながらもゴブリン共がここを襲う事を願うばかりだ。

 

 

 

 

 






主な登場人物

クレイドル・ラウナー(男)

コルネー・エルフラント(女)

レナード・オーディ(男)

ノーマン・ホーバント(男)

レイフォード・リーヴォリ(?)




唐突ですまない……
色々と唐突ですまない……
エルフラントさんとの絡みの事とか色々……
でも今までずっと戦闘続きであれだったから少しはいいかなって。
あとエルフラントさんに関しての鎧の脱ぎ方云々はあくまで作者の想像だゾ。こうじゃない、とかそう言うのは無しで頼む。

感想書いてくれると嬉しい。

あと他の作品も見てくれると嬉しいぜ……


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