銃は地球人類が生み出した最高の文明の利器である   作:ジャーマンポテトin納豆

6 / 22
後日譚

町に戻ってからの話をしよう。

 

 

 

結局、あの丘での被害は重軽症者が土嚢壁で防衛線を繰り広げた兵士、ギルドの人間270人中104人、死者56人となった。

 

防衛線で深手を負ってそこからの失血死が殆どだった。

戦闘中に直接死んだ人はおらず、結果的に見れば520倍以上の敵と戦ってこれだけの被害で済んだことは誰もが奇跡だとしか言えずに、その戦いに参加した者、戦死したものは救国の英雄として大いに騒がれ、死者の内、ギルド所属の人間を中心に身寄りのない者は王都にある墓地に手厚く葬られ、戦死した人間の家族には多額の金銭が払われその働きを讃えた。

 

王立墓地は、国にとって多大な功績を残したり、貢献したりしなければ入ることが許されない墓地である、と言えば今回のその待遇は頷けるだろう。

 

 

 

勿論、生き残った俺達にも多額の報酬が支払われ、今回直接的に戦闘の勝利に貢献した俺には今回消費したM2、迫撃砲、砲弾薬、手榴弾、C‐4爆薬、ガソリン等の全ての金額と残った金額の3倍以上が支払われることが約束され、領主のレイフォード・リーヴォリからも後日別で直接報酬が支払われる事になった。

 

 

 

幾ら何でも貰いすぎだと思ったので減額してもらおうと思ったのだが、言う前に押し切られてしまった。

 

何故これだけの金額になったのかと言うと、元凶であるゴブリンの発見、討伐、そして戦闘での多大な貢献、という事らしい。

 

どうにもクレイドルさんとエルフラントさん、レナードさんノーマンさん、他にもM2、迫撃砲を操作した人達の証言による、との事。

そして彼ら彼女らだけでなくあの丘で戦った人間全員が俺が居なければ負けていたと証言した事で報酬がとんでもないことになったそうだ。

 

これはクレイドルさん本人に笑いながら聞かされた話なのだが。

 

あぁ、それと何故か王都に来いと言われてしまった。

どうやら国王を始めとした重鎮が俺に会いたいだのなんだの言ったそうだ。

完全に今回の事が原因じゃないか。流石にやり過ぎたか……

 

しかしそれを教えに来てくれたあの時のエルフラントさんの顔にはまだ何かあると書いてあった。それが良い意味なのか悪い意味なのか分からないが。

 

 

……仮に報酬を貰うとしてもこれ以上貰ってどうするんだ。これ以上はもうお腹一杯だぞ?

 

貧乏性の俺には多すぎる。

人間、お金を貰えると言われると喜ぶものだが、金額が大きすぎると怖くなったり遠慮がちになるもんなんだな。

まさか自身が体験する事になろうとは、思っても居なかった。

 

 

 

あぁ、それと散り散りに逃げたゴブリンに関してだが王都からの援軍が直接残敵掃討、という形で討伐する事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

後年、この丘での戦いは戦史に残る大偉業とされ、長く語り継がれる事になる。

戦術一つを取っても、敵が侵入できる場所を限定し、その一点に自軍の戦力を集中させるなど、少人数でも数万を超える数を相手に出来ることが証明された事などが挙げられる。

 

この丘での戦いは、敵の侵入を制限するために作られた橋の部分の名前を取り、〔オール大平原防衛戦〕と言われ、特にあの丘での戦いを〔テルモピュライの戦い〕と呼ばれる事になる。

 

図らずも地球でのテルモピュライの戦いと同じ名称となった。

 

そしてその戦いに身を投じた336人の名前は、ロンバルティア王国王立図書館に名前が一人残らず記されている。

しかしながら、その殆どの人間の詳しい記録は無くあるのは髪の色や、目の色などと言った身体的特徴に限られている。

 

詳しい事が記されているのは、

指揮官であった「クレイドル・ラウナー」を始め、

「イチロー・バイタークハイマット」

「コルネー・バイタークハイマット」

「レナード・オーディ」

「ノーマン・ホーバント」

 

の5人だけである。

この5人は度々、チームとなり多くの国難を救う事になり、その功績を認められ後年、爵位を授与される。

 

イチロー・バイタークハイマットによると、

 

「一度は断ったのだが使者や国王自らに何度も説得され、結局根負けして授与された」

 

と自記に書いており、その当時の断り文句を考えるのが大変だった、とも記述している。そして王立図書館に所蔵されている記録によれば、

 

「何度も爵位授与を断られたが最後には頷いて貰えることが出来た」

 

と当時の国王直筆の日記に書かれている。

信憑性は高いだろう。

 

 

何故断ったのか、という点に関しては議論が絶えず、「国の面倒事に巻き込まれるのが嫌だった」「縛られる事を好まなかった」等々様々な説が出ているが残念ながらその様な事を記載した文書が無いためにどの説も確証が得られない。

 

 

この4家は今でも続く「ラウナー家」「バイタークハイマット家」「オーディ家」「ホーバント家」の直系の先祖に当たる。

 

 

 

因みにだがコルネー・バイタークハイマットはイチロー・バイタークハイマットの妻となるがその詳しい経緯は別の書物に記載する。

 

イチロー・バイタークハイマットにはコルネーの他に数人の妻が居たとされ、その誰もが特殊な経歴を持つ。

 

 

 

一説によればゴブリンの数は30万にも上ると言われてきたが最近になってオール大平原で「テルモピュライの戦い」の跡とみられる物が発見され、大規模な調査の結果、ゴブリンの数は推定13~4万だと判明した。

 

しかしながら336人で最低でも500倍以上の数に勝利した事実は変わらず、驚異的な物である。

 

 

 

 

 

戦いが終わった後、戦死者は手厚く葬られ、その遺族には多額の金銭が支払われた。

 

戦死者に関しては、身寄りが無い者は王立墓地に、そうで無い者はリーヴォリの町の付近にあるウテリュル墓地に手厚く葬られ、その後長く守られ続ける事になる。

 

ウテリュル墓地に葬られた人間は、数十年後に王立墓地に移され丁寧に管理される。

戦いを生き延びた者たちも王立墓地へ入ることが許された。

 

 

 

 

 

 

 

 

オール大平原防衛戦〔テルモピュライの戦い〕及び関連事項に関する書物より抜粋

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 




続きは王都召喚編です。
あ、文中でネタバレしちゃってますが気にしないで下さい。
ちゃんとした描写を書いてからになります。



結構グダグダになったような気がしなくもない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。