浦女探偵   作:梨蘭@仮面バンドライバー

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pixivで現在連載中のラブライブ×仮面ライダーWのパロディ小説です。かなまりのイメージカラーがサイクロンジョーカーというだけの軽い理由で執筆したものです。
他のAqoursメンバー、μ'sや虹ヶ咲のメンバーも出てくるので次回以降もお楽しみに!


第1章
#1 Hの風/2人で1人の探偵


内浦にある学校・浦の星女学院高校。

その学校の体育館のある一室で、1人の女子生徒が書類を片付けていた。

その部屋には「黒澤探偵部」と書かれたプレートが飾ってある。

 

「まったく、鞠莉さんと果南さんはこんなに書類を出しっぱなしにして…解決済みの依頼はファイルに綴じとけとあれほど言ったのに」

 

そう文句をこぼしている女子生徒の名は黒澤ダイヤ。彼女は浦の星女学院の生徒会長でもあり、黒澤探偵部の部長でもある。

黒澤探偵部とは、浦の星女学院や内浦をより良い町にする為、当時浦女の前身校・内浦高校の教員であったダイヤの父によって何十年も前に作られた部活である。黒澤探偵部には現在3人の部員が所属しており、1人がダイヤ。そのうち2人は現在、依頼解決の為外出中だ。

 

「ふぅ…やっと机の上が片付いて来ましたわ…あら?これは…」

 

ダイヤの視線の先には、埃をかぶったグレーのアタッシュケースが隠されるようにして棚に置いてあった。

中を開けると、赤と銀でデザインされた機械が3つと、黒いUSBメモリのようなものが入っていた。USBメモリには、骸骨の絵と『SKULL』の文字が。

 

「変な機械ですね。鞠莉さんか果南さんの物かしら?そうでなければ処分してしまいましょうか…」

 

そう呟きながらアタッシュケースを手に取ろうとした瞬間、部室の扉が開く音がした。

悪事を働いているという訳ではなかったが、触れてはいけない物に触れてしまったかもしれないと感じたダイヤは慌ててアタッシュケースを棚の陰へと隠すのだった。

 

「もう!鞠莉が鍵落としたとか言って何回も探したのに結局ポッケに入ってたってどういう事なのさ!」

 

「Sorry果南~、お詫びのhugをしてあげるから~」

 

「ちょ、訴えるよ!?」

 

黒澤探偵部に2人の女子生徒が入って来た。青髪を1つに結わえた少女が松浦果南、金髪の外国人のような喋り方をする少女が小原鞠莉だ。

 

「2人とも何をしていたのですか!生徒会の仕事が終わって久々に来てみたら、書類は散らかってるわ2人はいないわで1人で片付けたのですよ!?」

 

「ゴメンゴメン、2年生の子が血相変えて部室の鍵失くしたって依頼に来たもんだからさ、急いでたらこうなっちゃったんだよ」

 

「でも、無事に見つかって良かったわね♪」

 

「『良かったわね♪』じゃないよ!本来ならすぐに終わるはずだったのに、鞠莉が突然鍵失くすから大変だったんだよ?」

 

「で、失くしたと思ったら私のPocketの中に入っていたの~!しまったのすっかり忘れてたわ~」

 

「笑ってる場合かっ!」

 

そのような漫才?を繰り広げる鞠莉と果南。ダイヤは呆れて頭を抱えながらため息をついた。

 

「あの…黒澤探偵部の部室ってこちらかしら…?」

 

「その通り!私達は黒澤探偵部ですわ!」

 

「依頼なら何でも受けちゃうよ!」

 

「そして光の如く、事件を解決に導くわ~!!」

 

「ありがとう!それで依頼なんだけど、マリカ…私の友達の一之瀬マリカが数日前から失踪しているの!探してもらえませんか?」

 

依頼人の名前は永山みなみ。彼女からの依頼は、数日前に失踪した友人の一之瀬マリカを探して欲しいとの事だった。

 

「Oh!こういう依頼を待っていたのよ!本格的で楽しそうね!」

 

「鞠莉さん!そんな事を言っている場合ではありませんわ!!今すぐ探しに行かなくては!」

 

「じゃ、私はいつも通り校内で情報を集めとくよ!」

 

「頼みましたわよ!果南さん」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それにしても、まさかこんな依頼が来るなんて思ってもいませんでしたわ」

 

「本当ね~、でもそれだけ私達が有名になったという事よ♪」

 

「ですね。依頼人の期待には応えなくてはなりませんわ。絶対解決しましょう」

 

「ダイヤ!あそこから煙が上がっているわ!」

 

「何かあったみたいですね。一応調べてみましょう!」

 

ダイヤと鞠莉は煙が上がっている現場へと走る。ダイヤと鞠莉の目に入って来たのは、陥没した道路であった。

 

「凄いですわね。陥没にしては酷すぎますわ」

 

「道路が溶けてるわ。結構な熱で陥没したみたいね」

 

「えぇ、これほど奇妙な陥没の仕方は見たことがありません。この高熱が何処から来たのかも謎ですね…」

 

そう言いながら、黒髪の女性が鞠莉達に近づいてくる。静岡県警の園田海未だ。

 

「あら、園田刑事ではありませんか」

 

「もしかして、ダイヤですか?黒澤探偵部の」

 

「その通りですわ。園田刑事も見た事がないのであれば、黒澤探偵部も現場での捜査はお手上げですわね」

 

「2人も見たと思いますが、地盤が溶けています。カフェの目の前なので、カフェに恨みがあるのでしょうか…」

 

「カフェの前で陥没…?そういえばダイヤ、これに似た事件が県内でも最近起こらなかったかしら?」

 

「確か、喫茶店の近くで起きた事件でしたよね。沼津で既に3件以上発生してると…」

 

「そうです。そちらの方も調査しているのですが、依然として未解決のままです。これだけ不自然な事件となると…」

 

「ドーパントかしら?」

 

「ドーパント?って…最近静岡に頻繁に出没する怪物の事ですか?」

 

「Yes, ひとまず果南に連絡するわ。ガイアメモリを特定しなくては」

 

「ガイアメモリ?鞠莉さん、ガイアメモリとは…」

 

現場から離れたダイヤと鞠莉は、学校で聞き込みを行なっている果南に電話をかけようとする。その時であった。

 

「鞠莉さん!!何ですのあの怪物は!!」

 

ダイヤが指差す先には、炎を身にまとった異形の怪物がいた。怪物は火の玉をこちらに飛ばして来る。

 

「あれがドーパントよ!私達が事件をSearchしているのを嗅ぎつけたみたいね。口封じに私達を殺すつもりだわ!」

 

「それは不味いですわ!早く逃げないと…キャアッ!」

 

「これを使うわ!ダイヤ、私にしっかり掴まって!」

 

\スパイダー!/

 

そう言って鞠莉は黄色のUSBメモリを取り出し、腕時計に差し込む。すると、腕時計から蜘蛛のようなものが出て、電柱に絡みつく。

 

「えぇ!?何ですのそれ!?」

 

「さぁ、行くわよ~!」

 

「ま、鞠莉さん!!す、スピードが速すぎますわ!!」

 

ドーパントの攻撃を躱しながら、鞠莉とダイヤは学校の方へ戻った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なるほど、そういう事なのですね」

 

ドーパントを撒き、探偵部の部室に戻った鞠莉とダイヤは、果南と共に情報を整理していた。

そして、ダイヤはドーパントやガイアメモリの存在について知らなかった為、鞠莉と果南が2人で説明するのであった。

 

「この骨のような形をした物がガイアメモリよ。これを体に挿した人間はドーパント…さっき私達が見た怪物にChangeするの」

 

「そんな危ない物が流出していたなんて…しかも、お二人の1年の時の休学がガイアメモリの調査だったなんて」

 

「私はダイヤも知ってると思ってたんだけど…師匠から何も聞いてなかったんだ」

 

「父は連絡が取れないまま亡くなってしまったので…ドーパントの事も噂としか思っていませんでしたし」

 

「それより果南、メモリの名前はわかったかしら?」

 

「バッチリだよ。メモリ名はMAGMA(マグマ)。ここ数日でかなりの喫茶店やカフェの近くの地盤が溶かされてるから、相当恨みがあるんだろうね。ただ、次に狙われそうな場所がどうしても出てこないんだ」

 

「OK. とりあえず、もう一度場所を調べましょう。『地球(ほし)の本棚』に入れるかしら?」

 

「りょーかい…っと」

 

鞠莉の指示に従い、果南は腕を開きながら目を閉じる。

 

「鞠莉さん、地球の本棚とは…」

 

「果南はちょいと複雑な事情があってね、EarthのMemoriesが脳内に詰まってるのよ。詳しい話はまたいつかね」

 

「じゃ、検索はじめよっか。キーワードは?」

 

「最初のキーワードが『一之瀬マリカ』次に『喫茶店』」

 

果南がキーワードを入力していくと、真っ白な空間に風が吹く。風は一部の本棚を遠ざけ、数が減っていく。

 

「んー、本が減らないなぁ…」

 

「何かキーワードになりそうな物があればいいけど…そうね…さっきダイヤが『沼津の喫茶店』と言っていたから、ダメ元で『沼津市』を追加して欲しいわ」

 

『Numazu city』という単語が果南の目の前に出現すると全ての本棚が風で遠ざかり、目の前には一冊の本が残った。

 

「お、絞れた!やるじゃん鞠莉!」

 

「果南さん、マグマ・ドーパントの目的は?」

 

「マグマの正体もわかったよ。マグマ・ドーパントは失踪している一之瀬マリカ。彼女は内浦の和菓子喫茶『ひまわり』でバイトしているんだけど、『ひまわり』は市内の喫茶店が増えた事により客数が減る傾向にあるみたい。おそらくこれ以上お客さんが減らないよう、他の喫茶店を襲っていたのかもね。しかも経営者とその孫が今回の依頼人であるみなみさんだから…」

 

「みなみとOwnerを悲しませない為に今回の事件を引き起こした、という事かしら」

 

「うん。そう考えられるかも」

 

「いかなる理由があったとしても、やってはいけない事がありますわ!これ以上被害を増やさない為にもすぐマリカさんを確保しましょう!」

 

「それで、次に狙われそうな場所は『茶房 鹿角』だと思う。今回の事件が起きたところに近いからね」

 

「なら明日、そこの喫茶店に向かうわよ!」

 

 

 

その夜、淡島にある建物のレストランに5人の少女達が集まっていた。

 

「遅くなりました!渋滞にはまってしまって…」

 

「チッ…ごめんなさい」

 

「聖良、理亞、遅かったじゃないか」

 

「ずーっと待っていたのよ?退屈すぎてスクフェス始めちゃうところだったわ」

 

「まぁ、来てくれたのなら構わないわ。あなた達に大切な物を渡さなくてはならないからね」

 

\テラー!/

 

ショートヘアの少女、綺羅ツバサはガイアメモリをガイアドライバーへ挿入する。すると、彼女の姿は頭部の青い装飾が特徴的なドーパント、テラー・ドーパントへ姿を変えた。

 

「式の時間か。楽しみだな」

 

「いい式にしましょう?」

 

\ナスカ!/

\タブー!/

 

隣にいる2人の少女、統堂英玲奈と優木あんじゅもガイアドライバーを装着し、青い騎士のような姿の怪人、ナスカ・ドーパントと芋虫のような下半身の不気味な女性の怪人、タブー・ドーパントに変身する。

 

「ゴールドメモリ…私達の使うガイアメモリは他のメモリよりもパワーが強いの。コネクタを介しても一般人なら死ぬ。けど、このドライバーを使えば必要なパワーのみを抽出し、身体に影響を与えること無くドーパントに変身できるわ。最も、力を使いこなせればの話だけど」

 

「ガイアメモリの売り上げは私達がトップです。メモリを知り尽くした私達ならば使いこなせます。そうよね?理亞?」

 

「姉様、もちろん。メモリを受け取りましょう」

 

「聖良にはこっちが適合しそうだな」

 

「なら、理亞さんにはこちらのメモリが相応しそうね」

 

「私は英玲奈さんの勧め通り、これで構いません」

 

「私も姉様がいいなら。異論はない」

 

「使うメモリも決まったみたいね。これから宜しく、聖良さんに理亞さん」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日、鞠莉は『茶房 鹿角』の近くで待ち伏せていた一之瀬マリカを追い詰めていた。

 

「あなたがマリカかしら?そんなCrazyな事はやめて、メモリをこちらに渡しなさい」

 

「何?邪魔しようっての?ならば燃えちゃえ!」\マグマ!/

 

しかしマリカは簡単に応じず、左腕にあるコネクタにガイアメモリを差し込み、マグマ・ドーパントに変身した。

 

「さぁ、行くわよ果南!」

 

「OK!鞠莉!」

 

鞠莉はポケットから赤と銀の機械を取り出し腰に当てると、その機械は腰に巻き付きベルトとなった。

同時に、果南の腰にも同じ物が出現した。

 

「果南さん、そのベルトって…」

 

「まぁ見てなって!」

 

そして2人は緑と黒のガイアメモリを出す。そのメモリは、昨日ダイヤが見たメモリによく似ていた。

 

\サイクロン!/

\ジョーカー!/

 

「「変身!!」」

 

果南がサイクロンメモリをベルト…もといダブルドライバーのスロットに差す。サイクロンメモリは何処かに消え、果南は意識を失ったかのように倒れた。

 

「…えっ?果南さん!?」

 

一方、消えたサイクロンメモリは鞠莉のダブルドライバーに転送され、鞠莉は転送されたサイクロンメモリとジョーカーメモリを差し込み、開いた。

 

\サイクロン!ジョーカー!/

 

強い風が吹くのと同時に、鞠莉の身体は緑と黒の何かに姿を変えた。

 

「あんたは…!」

 

「私は…いえ、私達は仮面ライダーW」

 

『2人で1人の探偵だよ』

 

 

「「さぁ、あなたの罪を数えなさい!」」




<次回予告>

果南「ティーレックスメモリとの適合率が高く、一之瀬マリカを殺した犯人。それは…」

鞠莉「私達がSearchしたらAnswerが見つかったのよ」

鞠莉「あなたの事は私が…いえ、私達が止めてみせるわ!力を貸して!相棒!」

果南・鞠莉「「さぁ、あなたの罪を数えなさい!」」

次回 Hの風/あなたの罪を数えなさい

黒澤探偵部メンバーで1番好きなキャラは?

  • 小原鞠莉
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
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