浦女探偵   作:梨蘭@仮面バンドライバー

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浦女探偵 第2話です。前回の続きとなっております。
ラストで出てくる黒澤剛はダイヤさんのお父さんという設定です。荘吉おやっさんのポジなので今後もしかしたら…?


#2 Hの風/あなたの罪を数えなさい

「「さぁ、あなたの罪を数えなさい!」」

 

鞠莉が姿を変えた緑と黒の戦士は仮面ライダーWと名乗った。その目の前には溶岩を纏った怪物、マグマ・ドーパントがいた。

 

「もうっ!邪魔しないでって言ってんじゃん!」

 

「あなたを止めるためならいくらでも邪魔して見せるわ!」

 

マグマは怒りをぶつけるかの如くWに襲いかかるが、Wはそれを華麗な動きで躱し顔の辺りに強烈なキックをお見舞いする。

 

『鞠莉、この子どうやらメモリの力を使いこなせていないみたいだよ。全く手応えがないもん』

 

Wの右側の目が発光し、果南の声がする。そう、果南の意識はサイクロンメモリと共に鞠莉の身体に融合し、2人で1人の仮面ライダーになっているのだ。

 

「むしろそれで助かったわ。マグマと聞くとDangerousな言葉だけど、使いこなせていなければこちらに勝ち目は十分あるわね!」

 

『さ、早くキメちゃおうよ」

 

「さっきからバカにしてんじゃ…ないよっ!」

 

マグマはそう叫ぶと火球を発射する。あまりにも威力があった為、近くの地面は溶け、Wも思わず怯んでしまう。

 

「Oh!!使いこなせていないとは言ったものの、威力はかなり高いわ!」

 

『オマケに近づきづらいとなると…これはこっちのメモリのが良さそうだね!』

 

\ルナ!/

\ルナ!ジョーカー!/

 

果南がサイクロンメモリを抜き、代わりにルナメモリを右側のスロットに挿すと、Wの右側の緑だった方は黄色に変わる。さらに、右手がゴムのように伸び、火球を跳ね返す。

火球はマグマにぶつかり、Wは伸びた腕をそのまま鞭のように叩きつけた。

 

「果南~、まだメモリ変えなくてもよかったんじゃない?」

 

『早く終わらせたいからね。それより鞠莉、どうしようか?』

 

「もちろんメモリブレイクよ!メモリ変えたばかりで申し訳ないけど、元に戻すわね♪」

 

『りょーかいっ!』

 

\サイクロン!ジョーカー!/

 

Wは再びルナメモリを抜き、サイクロンメモリに戻す。Wの右側が緑に変わると、今度はジョーカーメモリを引き抜き、腰にあるマキシマムスロットに挿した。

 

\ジョーカー!マキシマムドライブ!/

 

メモリの音に合わせ、Wの身体は突風を纏い宙に浮く。マキシマムスロットのボタンを押すと、Wの身体は2つに分かれた。

 

「「ジョーカーエクストリーム!!」」

 

「キャァァァッ!!」

 

Wのマキシマムドライブはマグマに直撃し、そのまま爆発が起きた。

煙の中からはマリカが変身解除された状態で姿を現し、右腕からはマグマメモリが飛び出す。メモリは地面に落ちると、そのままパリンと音を立てて壊れた。

 

「ふぅ、これで事件解決ね!気を失ってるみたいだし、あとはPoliceに場所を伝えて帰りましょうか」

 

鞠莉がダブルドライバーに手をかけて変身を解除しようとした瞬間、突如地面が揺れだした。

 

「今度は何!?」

 

『鞠莉!下から何か来るよ!!』

 

Wの足元からは大きなティラノサウルスのような頭を持ったドーパントが姿を現した。マグマと比べるとかなりの大きさだ。

 

「こっちもメモリブレイクする必要があるわ!ここはリボルギャリーを呼びましょう!」

 

鞠莉はスタッグフォンを操作し、リボルギャリーを呼び出す。

 

 

 

その頃、浦の星女学院の理事長室ではダイヤが果南を起こそうとしていた。

果南の意識は鞠莉に同化している為、意味はないのだが。

 

「果南さん!大丈夫ですか?何があったんですの?返事をして下さい!」

 

すると突然理事長室の床が開き、ダイヤと果南の身体が落ちる。

 

「ピギャッ!?鞠莉さん!!学校にこんな物を造るなんてぶっぶーですわ…ってアァァァァァ!!動き出しましたわぁぁぁぁっ!!」

 

ダイヤが落ちたのはリボルギャリーの中であり、鞠莉は理事長室の地下深くに格納庫を隠していたのだ。

ダイヤと果南の身体を乗せたリボルギャリーは猛スピードで発進した。リボルギャリーはWの元へ数分もかからない内に到着し、ティラノサウルスのドーパントを吹き飛ばした。

 

「来たわ!」

 

しかしドーパントはこれでは怯まず、リボルギャリーに大きな頭を叩きつけた。その勢いもあってか、リボルギャリーはひっくり返ってしまう。

 

「ピギャァァァッ!あなたもう少し優しくぶつかれませんの!?というか何か半分こな怪人もいるじゃないですか!」

 

半分こな怪人とはWの事だ。ドーパントは方向を変え、Wに襲いかかる。

ドーパントの動きを見た鞠莉は、スタッグフォンを操作しリボルギャリーを動かす。

 

 

一方、その様子を少し遠くから見つめる2人の少女が。

 

「まずいわ理亞!お店が破壊されてしまう!」

 

「チッ!アイツ、巨大化できるからって調子に乗って!!姉様、片付けましょう!」

 

「えぇ」

 

\スミロドン!/

\クレイドール!/

 

聖良と理亞がガイアドライバーにメモリを挿すと、猫のようなドーパントと陶器の人形のようなドーパントに姿を変えた。2人はガイアメモリ流通組織・UTXの新しい幹部でもあるが、Wとドーパントが戦っている『茶房 鹿角』の娘でもあるのだ。

 

「一般ドーパントの分際で私達の家を壊さないで!!」

 

理亞の変身したクレイドール・ドーパントは左腕から光弾を放ち、ティラノサウルスのドーパントに攻撃する。

 

「あら?まだドーパントがいるの?」

 

『味方…?なんでティラノサウルスの方に攻撃してるのかわかんないけど…』

 

クレイドールの攻撃を食らったティラノサウルスのドーパントは、勝ち目がないと思ったのか気を失ったマリカを咥えて地下に消えて行った。

 

「Stop!待ちなさい!」

 

「チッ、逃げられた…」

 

「でもお店は破壊されずに済んだわ。帰りましょう、理亞」

 

スミロドンとクレイドールもその場から姿を消し、鞠莉も変身を解除する。

 

「あっ!果南さんやっと起きましたわ!」

 

「あいたたた…もうダイヤ、身体しっかり守っといてよ…頭ぶつけてるじゃん」

 

「な、何の事ですの?」

 

「Sorryダイヤ、急に呼び出してゴメンね!てへぺろ♪」

 

「『てへぺろ♪』じゃありませんわぁぁ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「参りましたね…余計面倒な事になってしまいましたわ」

 

「犯人はてっきりマリカだけだと思ってたけど、まさか共犯だったなんてね」

 

理事長室の地下にあるリボルギャリーの格納庫に戻った3人は、ティラノサウルスのドーパントについて作戦会議をしていた。

 

「メモリ名の検索が終わったよ。メモリはT-REX(ティーレックス)で間違えないかも。あとは犯人を絞り込むだけだよ」

 

メモリ名の検索を終えた果南が鞠莉とダイヤに話しかける。

ティーレックス。一般的にティラノサウルスと呼ばれるその恐竜は、現在知られている限りで史上最大級の肉食恐竜の一つに数えられ、約300万年もの間頂点に君臨した恐竜だ。その為、映画では脅威の象徴や最強の恐竜として描かれる事も多い。

 

「メモリの詳細を見る感じだと、あれは巨大化できる特性を持っていて元の姿は普通のドーパントと何ら変わりないサイズだよ。あとは犯人との相性次第ってところかな」

 

「あのBig bodyになる前にメモリブレイクする必要がありそうね。パワーに特化したメタルは欠かせないわ」

 

メタルというのはWのボディサイド…すなわち左側の部分の色を変え、Wのパワーや防御を上げるガイアメモリだ。

 

「それよりまずは犯人ですわ。もう一度…えー、何とかの本棚に…」

 

「地球の本棚よ、ダイヤ」

 

「それですわ。それで犯人を見つけましょう」

 

果南は意識を集中させ、地球の本棚の中へと入る。果南が目を開くと、たくさんの本棚が風のように動いた。

 

「検索を始めるよ。キーワードは?」

 

「まずは『ティーレックスメモリ』『喫茶店襲撃』『沼津市』…」

 

鞠莉がキーワードを果南に指示し、順調に検索を進める。しかし、その途中で点けておいたラジオからとんでもないニュースが耳に入る。

 

<速報です。先程静岡県の伊豆・三津シーパラダイス近くの海に、女子高生の遺体が浮かんでいるのが発見されました。遺体となって見つかったのは、現在行方不明となっている一之瀬マリカさんという事が判明しました。警察は事件と事故の両面で…>

 

「鞠莉さん、今の聴きましたか?」

 

「えぇ、おそらく共犯のティーレックスが口封じに殺害したのね。果南、キーワード追加よ。『一之瀬マリカ』」

 

「よし、絞れたよ」

 

ラジオから流れて来たのは、先程までマグマ・ドーパントに変身していた一之瀬マリカの死亡ニュースだった。

ニュースが話題を変えたのと同時に、検索を終えた果南が地球の本棚から出てくる。

 

「ティーレックスメモリとの適合率が高く、一之瀬マリカを殺した犯人。それは…」

 

果南は近くのホワイトボードに犯人の名前を書き込む。ホワイトボードには、『Minami Nagayama』の文字が。今回の事件の依頼者だ。

 

「事件を整理すると…」

 

「Stop果南。それはちゃんと彼女の口から聞くわ。今すぐ彼女の元に向かいましょう!」

 

「そっか…わかったよ。こっちはまだやる事があるから、後で合流しよ」

 

「では鞠莉さん、私達はみなみさんのところへ行きましょう」

 

果南は格納庫に残り、鞠莉とダイヤはみなみの元に向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「来てくれたのね。みなみ」

 

三津海水浴場。そこで待っていたみなみの元に、鞠莉とダイヤが姿を現す。

 

「小原さん…マリカが…マリカがっ…!」

 

「泣かないで。私達がSearchしたらAnswerが見つかったのよ」

 

鞠莉がそう言うと、後ろからスタッグフォンが飛び出す。スタッグフォンは鞠莉の真横をすり抜け、みなみの鞄を切り裂く。鞄の中からは財布や携帯、そしてティーレックスメモリが出て来た。

 

「こんなマネはしたくなかったけど、それがAnswerよ。あなたが一之瀬マリカを殺したのね」

 

「あっ!違うのこれは!」

 

「もう言い逃れはできませんわ。素直に話して下さい」

 

「…そう。私達はね、他の喫茶店が許せなかったの」

 

しばらくの沈黙の後、みなみは口を開く。

 

「おばあちゃんがね、喫茶店をやってるの。でも現代の若い人はみんな『古い味だ』って他の喫茶店にばかり行くようになった…それが許せなかった」

 

「そこでバイトしていたマリカとあなたは、ガイアメモリに手を出したのね」

 

「他の喫茶店さえ潰してしまえば、私達のところにお客さんが来てくれると思ったの。でもマリカはメモリを使ってすぐにおかしくなった。学校まで休んで行方を眩ましたの。だからあなた達の元を訪れてマリカを探してもらった」

 

「ですが、マリカさんが見つかるという事はあなたがガイアメモリを使う事がバレるという事でもある。だから自分が罪を被りたくなくてマリカさんも殺した…という事ですよね?」

 

「悪気はなかったの!仮面ライダーとマリカの戦いを見たその場の思いつきで、気づいたら…お願い。もうしないから見逃して」

 

「そうは行かないよ。あなたはもう罪を犯したんだから」

 

鞠莉が口を開いた瞬間、突然後ろから声がした。振り返ると、ハードボイルダーから降りた果南がこちらに近づいて来た。

 

「結局自分が可愛かったんでしょ?いずれバレそうになったら仮面ライダーごと殺すつもりだった。その場の思いつきなんて嘘だよ。それに…」

 

「そんな事で何年の付き合いの友達を躊躇いなく殺してしまうぐらいだから、あなたの内心じゃマリカはそれくらいの存在なのよ。そんなのは友達じゃないし、メモリ絡みじゃなくてもきっとあなたはマリカを裏切ったと思うわ」

 

「作り物の涙なんて要らないよ。こっちには全部お見通しだから」

 

「罪を償うのよみなみ。警察ももう来るわ」

 

鞠莉と果南が横にはけると、遠くから数台のパトカーのサイレンが聞こえてきた。

 

「さぁ、みなみさん。メモリを渡して下さい」

 

ダイヤがみなみの元に歩み寄ろうとする。しかし、みなみはダイヤの手を振り払った。

 

「あなた達、血も涙もないのね。もういいわ。それならここでみんな死んでもらうから」

 

\ティーレックス!/

 

「ッ!やめっ…キャァッ!」

 

みなみはティーレックスメモリを肩のコネクタに挿すと、衝撃波が巻き起こり鞠莉達を吹き飛ばす。

そして、みなみはティーレックス・ドーパントへと姿を変えた。

 

「グワァァァァッ!!」

 

ティーレックスの咆哮に周囲の物は吹き飛ばされる。その咆哮は近くを走っていた小型トラックでさえ軽く吹き飛ばしてしまう。

ティーレックスは自身の咆哮で壊れた近くの建物の瓦礫を身に纏い、先程Wと戦った巨大な姿のビッグ・ティーレックスに姿を変えた。

 

「もうメモリの力に呑まれてるね。平和に解決するのは無理だとわかってたけど」

 

「みんな食ってあげるわ!あなた達もおばあちゃんをバカにした奴らも!」

 

「あなたの事は私が…いえ、私達が止めてみせるわ!力を貸して!相棒(果南)!」

 

「言われなくてもわかってるよ。ダイヤ、私の身体お願いね」

 

「はい?」

 

鞠莉は腰にダブルドライバーを装着する。それと同時に果南の腰にもダブルドライバーが出現した。2人はガイアメモリを構え、スイッチを押す。

 

\サイクロン!/

\ジョーカー!/

 

「「変身!!」」

 

果南がサイクロンメモリを右側のスロットに挿す。サイクロンメモリは鞠莉のドライバーの右スロットに転送され、ジョーカーメモリと同時にスロットに挿し込み開くと、強い風が鞠莉を取り囲み、Wに姿を変えた。

 

\サイクロン!ジョーカー!/

 

「えぇ!?鞠莉さんがあの半分こ怪人だったのですか!?」

 

『私もいるけどね。あと、ぼーっとしてると身体ぶつけるよ』

 

果南の意識は完全に鞠莉と一体化し、抜け殻となった身体をダイヤが慌てて落ちないようにキャッチする。

 

「ほっ!そういう仕組みなのですね。理解しましたわ!」

 

「ダイヤは安全な場所に隠れてて!ここは私達に任せて!」

 

「「さぁ、あなたの罪を数えなさい!」」

 

Wは左腕をティーレックスに向けて決め台詞を放つ。決め台詞を受けたティーレックスはWに襲いかかり、頭部を叩きつけようとしてきた。

 

『正面突破ってやつかなん?だったらこっちも攻めるよ!』\

 

ヒート!/

\ヒート!ジョーカー!/

 

右側の色が赤に変化したWは右腕に炎を纏い、襲いかかってきたティーレックスの頭部を数発殴る。しかし、頭が大きい事もあってかなかなかダメージを与えられない。

 

「なかなかしぶといのね。メタルに変えましょうか」

 

\メタル!/

\ヒート!メタル!/

 

Wの左側が銀色に変化する。さらに、Wは背中に背負った長い棒のような武器・メタルシャフトを手に取り、炎を纏いながら攻撃する。1発目を叩き込んだ時、ティーレックスが頭を引っ込めた。先程より効いているようだ。

 

『攻撃に特化したヒートメタルにしといて正解だったね。ゾクゾクするよ』

 

しかし、ティーレックスの攻撃はそれだけではなかった。身体からスクラップをWに向けて発射したのだ。メタルはパワーと引き換えにスピードがダウンしてしまうので、避けきる事ができず直撃してしまう。

 

「キャッ!向こうも戦法を変えてきたわね…果南ならどうする?」

 

『スピードが出ないなら乗り物で補えばいいと思うなぁ。ハードボイルダーをタービュラーユニットに付け替えて弱点の頭を狙おっか』

 

果南がスタッグフォンを操作するとリボルギャリーが到着する。Wはハードボイルダーに乗り、車体後部を赤のユニットに付け替える。空中戦に適したバイク・ハードタービュラーの完成だ。ハードタービュラーが空高く飛ぶと、Wはティーレックスのスクラップ攻撃を避けながら頭部にメタルシャフトを叩きつけた。

 

『よし、このままメモリブレイクするよ!2人で息を合わせるよ、鞠莉』

 

「では、Finishと行くわよ~!」

 

鞠莉はドライバーからメタルメモリを抜き、メタルシャフトのスロットに挿し込む。

 

\メタル!マキシマムドライブ!/

 

メタルシャフトは高熱の炎を纏い、Wはティーレックスに特攻して行く。ヒートメタルのマキシマムドライブだ。

 

「「メタルブランディング!!」」

 

ティーレックスは最後の反撃と言わんばかりにスクラップを飛ばすが、全て避けられてしまい、メタルブランディングを頭部に食らってしまった。

ティーレックスの身体は大きく爆発を起こすと、変身解除したみなみが砂浜に落ちて行く。Wはメモリを真っ先にルナとジョーカーに変え、みなみの身体を支える。肩からはティーレックスメモリが飛び出し、そのまま空中で砕け散った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Report (報告書)

 

Minami went to the police. Marika died. I pray for her compensating for a crime as it is.

I think that the heart that has been warped has made this case. I felt that I had to think about a bond taking advantage of this.

(みなみは警察、マリカは帰らぬ人となった。私はこのまま彼女が罪を償う事を祈っている。

今回の事件は歪んだ心が作ってしまったものだと思う。私もこれを機に絆について考える必要があると感じた)

 

「お、報告書作ってるんだ。読ませてよ」

 

「OK.こんな感じでどうかしら?」

 

果南は鞠莉がパソコンに打ち込んだ英文の報告書を読む。その間、鞠莉はメモリのバイヤーについて考える。

 

 

 

というのも事件解決後、鞠莉はとある人物に聞き込みをしていたからだ。

 

『あ、鞠莉ちゃん。待ってたよ』

 

『Hello花陽、頼んでいた情報について何かわかったってホント?』

 

『何でも目撃情報らしいんだけどね、永山さんと一之瀬さんが2人でバイヤーからガイアメモリを購入するのを見た人がいるって』

 

彼女の名は小泉花陽。ネットの情報に詳しい(自称)カリスマオタクである。

 

『そのバイヤーがどんな人とかはわかったの?』

 

『なんか逆光で顔はよく見えなかったらしいんだけど、長いストレートの髪をした女の人だったみたいだよ』

 

メモリを配っているのが誰なのかはまだわからないが、鞠莉は早く正体を掴みそれを止めたいと思うのであった。

 

 

 

(このTownは私の大切な場所。メモリで辛い思いをしている人を私が助けなきゃ。あんな事ももう起こさないように…ね)

 

鞠莉は目を閉じる。フラッシュバックするのは、ダイヤの父・(たけし)が凶弾に倒れる光景。大切な師匠を奪った組織への憎しみや悲しみは消える事はなく、彼が戻ってくる事もない。

だったらせめて、今を生きる人に同じような思いをして欲しくない。その為に鞠莉は戦い続けているのだから…

 

「ねぇ鞠莉、読んでて思ったんだけどさ、この私ってところを私 "達" って複数形に変えて欲しいなぁ。というかここは絶対複数形であるべきだよ」

 

「あら、確かにそうね♪何と言っても私達は2人で1人の探偵で仮面ライダーだもの♪」

 

「ちょ、鞠莉苦しいって…てかさりげなく胸触るなって言ってるじゃん!」

 

「あら?バレちゃった?」

 

「気づかない方がおかしいから!訴えるよ!?」

 

「果南~!そんな事言わないでよ〜、私の事好きな癖に♪」

 

「もうそれ以上やるな~!ホント警察呼ぶからね!?」

 

「お二人共静かにしなさい!!他の部の人がみんな見ていますわよ!!」

 

黒澤探偵部の部室に、3人の賑やかな声が響くのであった。




<次回予告>

果南「なんか最近、この学校の2年生の子が転校生の子と2人でスクールアイドル?っていうの始めたらしいよ」

???「千歌ちゃんがおかしくなっちゃったんです!」

ダイヤ「あなた、確か千歌さんとこの前生徒会に来た転校生の…」

???「あ~美味しい!最高にいい気分だなぁ♪」

ナスカ「その身体、真っ二つに引き裂いてやろう」

鞠莉「あなたに負ける訳にはいかないわ!」

次回 Fなアイドル/禁断の果実

黒澤探偵部メンバーで1番好きなキャラは?

  • 小原鞠莉
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
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