『午後12時』
「遂に後3時間後か・・・」
竜騎は3時にRoseliaのメンバーと合流の為の準備をしている。因みに友希那の父には、対面までは俺の名前を伏せて貰う様に頼んだ。
「さて、行くぞ。俺のギター・・・『ブラック・リンドヴルム』!」
竜騎はバイクにギターを乗せ、目的地へと走り出す。
『道中』(Roseliaサイド)
紗「湊さん、その話は本当なのですか?」
友「ええ、お父さんが私達Roseliaにコーチを頼んだらしいのよ。誰に頼んだかは分からないわ・・・」
紗「そ、そうですか・・・」
リ「でも、一体どんな人なんだろ~?アタシも気になるよ。」
あ「きっと、漆黒の闇より来た魔界の使者なり・・・なんて感じかな?」
燐「あこちゃんったら・・・」
コーチが誰なのか、仲良く話していたメンバー達。そんな時・・・
「見つけたぞこの野郎!」
紗「!!貴方は・・・逮捕された筈・・・」
あ「ええ!?このオッサンがそうなの!?」
友「何の様かしら?紗夜には手を出させないから・・・」
「お前ら・・・Roseliaを売れば良い金儲けだからなぁ・・・」
燐「ひ、酷い・・・」
リ「アタシ達は・・・金儲けの道具じゃない!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
『午後3時過ぎ・・・』
「遅いな・・・」
竜騎は待っているのだが、約束の時間より過ぎている・・・
(一先ず外に出てみるか・・・)
『ええ、臨時ニュースが入りました。一昨日、逮捕された男が脱走した模様です。この容疑者は・・・』
「この間の奴・・・っ!?まさか・・・」
竜騎はヘルメットを被ってバイクに乗って走る。その道中で、Roseliaと思われる少女たちを見つける。
「あれは・・・氷川さん!?また襲われてるのか?あの白髪は・・・友希那っぽいし・・・あの茶色・・・・・・!!リサ!?」
バイクから降り、フードを被った竜騎が見た光景は以前に助けた“氷川紗夜”や昔馴染みの“湊友希那”、そして残り2人は分からないが、今襲われそうになっているのが8年前に約束を交わした“今井リサ”だった。
リ「・・・っ・・・」
「さぁ、俺様に歯向かった事を後悔しながらあの世に行きな!!!!」
友「・・・リサッ!!」
あ「リサ姉っ!!」
リ(怖い・・・助けて!!)
だが、リサは男が持ってるナイフが刺さった違和感は全くなかった・・・
リ「・・・・・・・・・!?」
紗「え!?」
リサ目の前にはフード被った竜騎がナイフ刃を握って止めていたからだ。竜騎の手からは血が出ていた。
「な、前の様にまた邪魔が入りやがって・・・」
「・・・・・・気に入らねぇなぁ。」
「あ?・・・って、テメェはあの時の!?」
紗「た、辰巳さんっ!?」
燐「え?・・・辰巳さんって・・・」
あ「あの人が!?」
友「り、竜騎・・・!?」
紗「え?」
リ「本当に・・・竜騎・・・なの・・・?」
竜騎のフードが取れ、素顔が出ると男と紗夜が驚き、リサ達も竜騎である事に驚いていた。
「・・・気に入らねぇ。・・・リサを平然として傷つけ貴様が・・・気に入らねぇ!!!!!」
『バキンッ!!!』
男「・・・はぁ!?!?!?」
友「なっ・・・!?」
あ「えぇええええええええ!!」
紗「ナイフの刃を・・・素手で・・・」
燐「へし・・・折った・・・」
リ「り・・・竜騎・・・?」
何と竜騎は素手でナイフの刃を折ったのだ。これには流石に驚くでは済まなかった。リサは怒っている竜騎に恐怖を抱いていた。
「ヒッ・・・ヒイイイイイ!!もう、自殺してやるううううう!!」
あ「あ、逃げた!!」
燐「と言うよりも・・・自殺って・・・」
友「まさか、あそこから落ちる気・・・?」
「・・・・・・」
紗「た、辰巳・・・さん?」
竜騎は男に近づき、服の襟を掴む。
リ「り、竜騎!?」
「な、何を・・・?」
「勝手に自殺だと・・・俺が許すと思うのか・・・?」
「た、助けて・・・・・・」
「じゃあ・・・どうする・・・?今の内に遺言だけは聞いてやる・・・」
「自、自首します・・・」
「当然だ・・・貴様は死ぬ価値すら無い・・・生き地獄で苦しめ・・・」
リ「・・・・・・竜騎・・・」
その後、男は自首と言う形で自ら再逮捕された。
「・・・・・・ギターに支障は・・・無いな。」
リ「ね、ねぇ・・・竜騎・・・何だよね?」
「ああ、久しぶりだな・・・リサ。大丈夫だったか?」
リ「アタシは大丈夫だよ・・・でも・・・」
竜「・・・?」
リ「何であんな無茶をしたの・・・?」
竜「リサが無事なら・・・俺は命が惜しくは無い・・・」
リ「・・・・・・・・・・・・バカッ!!!!」
『ペシンッ!!!』
竜「っ!!!」
あ「リ、リサ姉!?」
紗「今井さん、何を!?」
友「待って・・・」
紗「湊さん?」
友「今は・・・リサと竜騎の会話だから・・・」
紗「は、はい・・・」
竜騎は涙目のリサに平手打ちされ、紗夜達は止めようとするが、友希那が紗夜達を止める。
「リサ・・・?」
リ「バカ!!竜騎はバカだよ・・・昔だってアタシが虐められた時にアタシを庇ってまで助けて・・・さっきもナイフを握ってまで怪我をして・・・それがもし、心臓とか刺されてたらどうするの!?」
「俺は・・・リサが傷付く方が嫌だ・・・それなら俺は・・・」
リ「じゃあ、残ったアタシはどうなるの!?アタシとの約束を破ってまで自分の命を犠牲だなんて・・・例えそれでアタシが救われても、アタシは嬉しくないよ・・・」
「リサ・・・」
リサは涙目で竜騎に思いをぶつける。そして友希那達も動き出す。
友「全くよ・・・久しぶりね竜騎。」
「友希那・・・」
友「リサや私達を助けてくれた事には感謝するわ。でも、それでもしも、竜騎が犠牲になって助かっても・・・私は貴方を恨むわ。私の心を盗んで置いて・・・そんなのは認めないから。」
紗「今井さんや湊さんに同感です。」
「氷川さん・・・?」
紗「辰巳さん、あの時の様に私は貴方に救われました。ですが、先程の今井さんとの会話の“自分の命は惜しく無い”と言う発言は頂けません。貴方はもっと自分の命を大切にすべきです。」
あ「リサ姉・・・大丈夫?」
燐「今井さん・・・」
「・・・・・・・・・」
竜騎はリサの近くに行く。
「リサ・・・ごめん。」
リ「竜騎・・・今でも覚えてる?あの時の約束・・・『再会したら、お嫁さんにして』って・・・」
あ「えええ!?それって・・・」
燐「結婚の約束・・・ですか?」
紗「湊さん・・・辰巳さんと今井さんは・・・どんな関係で?」
友「竜騎は私とリサの幼馴染よ。だけど、竜騎は8年前にお父さんの仕事の都合で引っ越してたの・・・その際にリサと結婚を約束してたのよ・・・ズルイ・・・」
紗「え?(汗)」
リサとの約束・・・『再会したらお嫁さんにして』と言う内容は今でも竜騎もリサも覚えている。あこと燐子、紗夜も驚く。
「その約束を1度も忘れた事は無いさ。」
リ「じゃあ、アタシと一緒に生きるって事も約束して?」
「リサ・・・」
リ「でないと・・・許さないから・・・」
「・・・・・・・・・」
竜騎は友希那達の方を見ると・・・『約束しろ』と言わんばかりの視線を送る。
「分かった、約束する。これからはずっと一緒だから・・・」
リ「うん、今度あんな犠牲になる真似をしたら・・・許さないからね?」
「うん・・・」
リ「竜騎・・・」
「どうしt・・・!?リサ・・・?/////」
リサは竜騎に思いっきり飛び込み、竜騎を強く抱きしめる。
リ「お帰り竜騎・・・会いたかった。」
「ただいま・・・リサ。」
友「所で良いかしら・・・?」
り「ふえっ!?/////」
「どうした?」
紗「気になってたのですが・・・辰巳さんはどうして此方に?」
「ああ、Roseliaのメンバーと3時にスタジオで挨拶すると言う約束で、3時になっても来ないから探してた。」
燐「・・・え?」
あ「今日って確か3時にコーチになる人と会う約束が・・・」
友「・・・!!ま、まさかとは思うけど・・・私達Roseliaのコーチと言うのは・・・」
「俺だ。」
「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」
「?・・・どうした?」
「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?」」」」」
「・・・声デカい・・・」
リ「り、竜騎が・・・アタシ達の・・・コーチ・・・」
友「お父さん・・・道理で教えてれなかった訳ね・・・」
紗「お、驚きました・・・。辰巳さんがコーチだなんて・・・」
あ「リサ姉と友希那さんの幼馴染の人がコーチ・・・これは変革を起こす魔界の者なり・・・って事かなりんりん?」
燐「う・・・うん。そうかも・・・」
「所で・・・これから練習か?」
友「そう言いたいけど・・・さっきの件の事もあるし・・・明日の朝10時にCircleに集合と言うのはどうかしら?」
「分かった、今日は出直そう。」
友「それと竜騎・・・」
「?」
友「明日は貴方の演奏を・・・見せて頂戴。」
「分かってる。じゃあ、また明日に・・・」
リ「あ、待って竜騎!」
「どうした?」
リ「折角久しぶりに会ったんだから・・・この後・・・2人で話さない?」
竜「そうだな、ちょっと待っててくれ。」
竜騎はそう言って走って行く。
リ「竜騎の優しい所・・・変わって無いなぁ。」
友「そうね・・・」
あ「確か、紗夜さんにギターを教えたんでしたよね?」
紗「ええ、辰巳さんの指導は私も驚くほどでした・・・」
燐「最初は・・・怖そうな感じでしたけど・・・」
友「大丈夫よ・・・竜騎は眼光が鋭い所はあるけど、性格は優しいから。」
「待たせた。」
リ「竜騎・・・それバイク?」
「安心しろ、免許はある。」
あ「わぁ、凄い凄い!」
竜騎は愛用のバイクでリサ達前に来た。
「スペアのヘルメットだ、被って後ろに乗ってくれ。」
リ「うん!」
友「なっ!?」
リサはスペアのヘルメットを受け取ると、竜騎の後ろに座り竜騎の背中に捕まる。
「離すな?」
リ「分かってるよ♪」
「じゃあ、また明日!」
リ「じゃね~♪」
竜騎はリサを乗せてバイクを動かす。2人はあっと言う間に遠くに行った様だ・・・。
あ「良いなぁ、今度あこも乗せて貰いたいなぁ!」
燐「格好良い・・・です////。」
紗「バイクまで・・・辰巳さんは何でもありですね・・・湊さん?」
友「・・・・・・・・・羨ましい」
紗「え?(汗)」
残った友希那達は羨ましがっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『午後5時』
リ「懐かしいね、この場所。何時も此処で夕日を見てた大事な場所だもんね。」
「そうだな・・・此処で話したかった。」
竜騎リサを連れてある場所に来ていた。それは2人が小さな頃から夕陽を見ていた丘だった。
リ「所で竜騎・・・手は大丈夫?」
「ん・・・ああ、血は止まってるから大丈夫だ。ギターだって弾ける。」
リ「でも、せめてこのハンカチだけでも巻いてて。」
リサはそう言って竜騎の左手にハンカチを巻く。
「ありがとう・・・リサは本当に優しいな。」
リ「竜騎だって・・・ねぇ竜騎。」
「どうしたリサ・・・んっ!?」
リサは不意に竜騎の唇を奪った。暫くリサは離れなかった。そして1分が経った頃・・・
リ「竜騎・・・大好き♡」
「俺も・・・愛してる。」
2人は暫く抱き合った。そしてこれから新しい物語の始まりとなる・・・
ネクストセッション・・・