ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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いざ、オリンピアへ

 

そして、全員オリンピアへとアフロディーテの船に乗って移動する

 

その最中でまだ準備をしなくてはならないことがある。だが、それはベルだけだ。まあ理由としてはエピメテウスに対抗できる装備を

 

バトル・クロスを用意していた

 

それは

 

 

「ベル。着たな?」

 

「はい!これが『サラマンダーさん』からの装備ですね!」

 

「ああ、サラマンダーが護符を用意してくれた。それとアフロディーテから、ペレと言う神から『ベレグム』と言う聖溶岩と火山に咲いている花、通称『オビアフレア』。それを原料としてサラマンダーに作らせた装備、全ての炎に対抗できる聖火特化装備だ。これでエピメテウスに対抗できる」

 

 

「す、すげえ・・・・」

 

「まるで英雄様が着る装備みたいです」

 

「なんとも輝かしい!」

 

「お綺麗な姿!」

 

 

エピメテウスの炎は強力だ。それに対抗できるありとあらゆる火の素材を原料とした装備を、サラマンダーに作らせた。ベルに装備をさせるために、炎を我が身で纏うような装備を

 

今回サラマンダーにも戦って貰いたかったが、あいつとグリフォンとグラニには非難した難民たちの護衛を務めて貰うため、せめて装備だけ作らせ、力になって貰った

 

 

「これでベル君の装備は完璧だね。それで・・・・あの英雄に太刀打ちできるか」

 

 

「できるかできないかは、ベルの戦いで決まる。全てはベルの戦果次第だ。できなければ終わるだけだ。果たせるかどうか、ベルの戦いを見届けろ。ヘルメス」

 

「ヘルメス。なにを言っても無駄じゃ。死に物狂いになっても、ベルはヘスティアを救うまで止まらん。ワシより頑固な子じゃ。現実味で考えるよりも、ワシらの想像を超えるぞ?」

 

 

「キュロス、ジーク君」

 

 

「ヘルメス様、僕は諦めませんから」

 

 

「っ!?」

 

 

「絶対に神様を取り返すまで、何度でも立ち上がりますから!」

 

 

「・・・・・・・まったく、君もお爺さんを驚かせる程になったんだね」

 

 

これで準備完了。ベルも覚悟済み

 

あとは彼の戦い次第、ヘルメスは心配を掛けるは、彼ならできると、俺もキュロスも何も言わない。

 

そしてヘルメスは、ベルの決めた決心に、ヘルメスも、本当にあのエピメテウスを超えるに違いないと、もう現実を考えずに信じ込むことを選んだ

 

すると

 

 

「ベル。大丈夫?」

 

「うん、大丈夫だよ。イリア。絶対に僕は神様を取り返すし、みんなでオリンピアを救うから」

 

「うん、無茶だけはしないでね?」

 

「無茶はするけど・・・必ず生きて帰るから」

 

 

イリアが完全な装備とは言えど、ベルがどうしても心配なのか、彼に近づいて支えようとする

 

その光景を見ると、俺は本当にあの女が、『アレではなく人間らしく』見えた。むしろ『アレ』で居る方が多分あの女には自由がないと思っている

 

本当にこいつが『アレ』だと思うと、似合わないと俺は思った

 

 

でも、リリルカと春姫においては

 

 

「なんだかあの二人、さっきまで雰囲気と大分違いませんか?」

 

「イリア様の方は、前まではベル様のことを嫌っていたように思えますが、それよりも仲が良いですし、と言うか、まるでアレでは・・・・」

 

「ええ、なんだか恋人のように見えて、物凄ーーーーーく、見てて腹が立ちます!!」

 

 

「ああ、やはりか」

 

 

先ほど、ベルとイリアも何か二人になれる場所で話をしていたのだが、おそらく、俺の想像通りになった関係になったと、ベルとイリアがとてつもない関係に発展してしまったと、このやり取りを見て、リリルカや春姫も気づき出したようだ

 

まあ、多分、その思い通りにはならなかったようだが

 

 

決戦の前に、ヘスティア・ファミリア総員を呼ばねば

 

 

「ヘスティア・ファミリアは全員集まれ!決戦に挑む前に打ち合わせがある!来い!」

 

 

「はい!」

 

「なんですか?」

 

「俺たちだけ?」

 

「一体なんでしょう?」

 

「まだ何か?」

 

 

決戦を始める前に、ヘスティア・ファミリアだけ集める。

 

戦う前に、『俺たちだけの作戦』の打ち合わせをするために、そうでなければヘスティアのシナリオは壊せない。だから一度集める

 

 

「ベル。ヘスティアナイフを前に出せ、みんなそのナイフに手を当てろ」

 

「え?あ、はい!」

 

「お、おう!」

 

「な、なんですか?」

 

「一体なにを?」

 

「円陣のように組んで?なにを?」

 

 

まずはベルにヘスティア・ナイフを前に出し、皆、俺も含め、そのナイフに刃に手を当てる。円陣を組んだ状態で、そしてそのまま、俺たちだけの作戦を言い渡す

 

 

「いいか?今度ばかりは俺たちの本当の危機だ。ヘスティアを失えば俺たちは終わる。これだけの戦力があっても、あの姿になったヘスティアのシナリオには勝てない。彼女はなんとしてでも俺たちを守るために犠牲をするだろう」

 

「はい、神様ならそうするでしょうね」

 

「だから、俺から作戦がある」

 

「作戦ですか?」

 

「俺たちにしかできない作戦だ」

 

「私達に?」

 

「リリ達に?・・それはなんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは・・・・・・・『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「「「「「っ!?」」」」

 

 

俺のこの作戦は正気じゃない、この作戦にベル達は驚かずには居られなかった。でも、これをやらなければ彼女は救えない。

 

こうでもしなければ、オリンピアも、ヘスティアも救えない。この正気じゃない作戦を皆でしなければ、この戦いの後に未来はないと告げる

 

 

「だから言っただろう、『全員命を賭けて貰う』と、こうでもしなければ、ヘスティアは救えない。俺は覚悟はできている。いや・・・こうでもしなければ、ヘスティアの苦しみを背負えない。これが俺たちだって・・・・・わかるだろう?」

 

「・・・・・やりましょう。その賭けに、今度はこちらの番です。これは僕たちと神様の物語です」

 

「へ、面白えじゃねえか!いいぜ!俺は乗った!」

 

「まったくもう・・・ベル様もヴェルフ様も・・・まあ・・・あのヘスティア様に、リリ達の根性がどれ程のものか、わからせるチャンスですね!」

 

「賭けましょう!ヘスティア様のために!全て!」

 

「私たちは英雄じゃあありません、ヘスティア様の眷属です!それくらい背負いましょう!」

 

 

「よし!最悪な結末は必ず俺たちで避けるぞ!俺たちの戦果で左右される戦いだ。必ずヘスティアを連れて帰るぞ!!」

 

 

「「「「「はい(おう)!!」」」」」

 

 

この正気じゃない作戦を、ベル達も了承した

 

これくらい代償を賭けるくらいしか、ヘスティアのシナリオを打ち壊すことはないだろう。だが、こんなやり方は危険過ぎる。

 

他の冒険者や神々が聞いても、こんなやり方は誰もさせないだろう

 

だがこれはヘスティア・ファミリアの問題、俺たちがここまでやらなければ意味がない。これをやったらヘスティアはどう思うだろうな。俺が本当にこんなことをしたとなれば、彼女は俺を怒るだけでは済まないだろうな

 

とにかく全員の了承を受けることができた。

 

まともなやり方ではないが、これくらいやっておかねば、彼女は救うことはできないと

 

俺たちは苦渋の選択をして、決戦に挑む。

 

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