ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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これがオリンピアの希望の始まり

 

 

俺は祭壇の地下を全て調べ終えた、原初の炎の残りカスも無く。炎獣も一匹残らず消えた。そして調べ終えて、再び地上に出ると

 

 

皆が傷を癒しながら、休んでいた

 

 

昨夜の戦いを長く過ごしたのだ。誰もが疲れていて当然。俺として本当はもうヘトヘトだ。ヘスティアに恩恵を取り戻してくれたとしても、流石の連戦は俺も体力を消耗する。だからもうムーンライトオリオンを解除して、元の姿に戻って、ヘスティアに報告する

 

 

「あ、ジーク君」

 

「待たせてすまない。地下を全て調べ終えた。原初の炎の残りカスも無し。これでミッションコンプリートだ」

 

「そう、ならよかった」

 

「皆は?」

 

「それぞれで傷を癒しているよ。ベル君は・・・・・今イリア君の元に居る」

 

「そうか、皆もう疲れたんだ。少しだけ休もう。それでからオラリオに帰ろう」

 

「うん、そうだね」

 

 

ヘスティアが休む場所で俺も休む

 

だが、そこにベルの姿が居ない。ベルはどこに居るのかと周囲を見渡すと。オリンピアを見渡すことができる崖の上に居た

 

それも二人で

 

 

「イリア。あの人は?」

 

「笑いながら逝ったわ。物凄く満足そうにね」

 

「そうなんだ・・・・」

 

「大丈夫。もうあの人は救われたんだから」

 

 

それを聞いて、ベルは安心する

 

エピメテウスは救われた。もうこれで未練は消えた。ずっと戦い続けてくれた英雄は、もう安らかに眠ったと

 

イリアの言葉からハッキリ言った

 

未練なく眠れたなら、よかったとベルは喜ぶ

 

託してくれたことも含めて嬉しかった。だからこのエピメテウスがくれた炎を、ベルはいつまでも忘れない

 

 

 

そして俺は

 

 

「レア。港に一つ船を残しておいたんだな?」

 

「ええ、皆さんがちゃんと帰れるように」

 

「礼を言う。そして君達はこれからどうするんだ?」

 

「もちろんもう火の加護を失いました。もう人並みとして老いて生きてゆくでしょう。その前にオリンピアの復興を果たします。ここは私たちの故郷ですから」

 

「ああ、それが良い明日になるはずだ。故郷の復興が上手くいくことを願う」

 

 

俺が休んでいたところ、レアがやってきた

 

レアが言うには、港に一つだけ船を残しておいたらしく、それでオラリオに戻ると、傷を治した戦士団から船の出航を準備していた

 

流石に陸路でオラリオに帰るには遠回り過ぎる。こればかりはレアに感謝だ

 

 

「ありがとうございます。なんだかんだでジークさんに頼ってばかりですね。本当にここまでありがとうございました」

 

「礼は要らない。俺は友人である君を助けたかっただけだ。礼を言われる程ではない。これは俺にとって当然のことだ」

 

「そうですか、でも、せめてこちらを受け取ってください」

 

「ん?」

 

 

俺のしたことは友人を助けるためであり、至極当然の行動。それに対して礼など要らぬ。見返りを貰うために戦ったのではない。俺の数少ない友人のために命を賭けたまでのこと。感謝など不要だった

 

しかし、それでもレアはお礼がしたいと

 

俺に近づき

 

 

 

 

 

 

 

チュ

 

 

「っ!・・・・・・・・」

 

「こ、これはせめてものです。う、受け取ってくださると嬉しいです」

 

「そうか、だが困ったな。君の娘達に恨まれてしまいそうだ。お前の夫は一人だけだと言うのに」

 

 

俺はレアにとんでもないことをされた。レアもそれをした割には顔が赤い。かなりの勇気であったに違いない。俺が彼女にされたのは

 

 

 

俺の頬にレアがキスをしたことだ

 

 

 

別に女にされたのはこれが初めてではない。別に頬くらいなら構わないと俺は否定はしない。レアも案外二回目の恋は今でも忘れきれないようだ。俺としては亡き夫を想ってほしいのだが、そうでなければ今天に逝ったシオンとシアテに怒られてしまうからな、彼女達からしても新しい父など、受け入れないだろうからな、ここはあえて気持ちだけ受け取ることしか、今の俺にはできなかった

 

 

しかし

 

 

「ジーク!今の見てたわよ!」

 

「やっぱりその娘に好意を持たれていたか!」

 

『主様!やはり人妻も守備範囲ですか!?』

 

『主様!流石に女性にモテすぎです!』

 

 

「アフロディーテ。アルテミス。ただのお礼だ。気にするな。ウンディーネ、ノーム。俺は人妻に手を出す程、大人ではない」

 

 

「ジークさん。今すぐその頬を出してください。今すぐナイフで薄皮一枚切り落とします。それなら貞操は奪われた証に入りません。これならばセーフ。間違いなくセーフ。絶対にセーフです」

 

 

「やめろ。だからお礼みたいなものだと言っているだろう。いくら俺が女関係が激しいからと、その程度で殺意を込めるな。リュー」

 

 

今のやり取りを見られていたらしく、アフロディーテ達から殺意を込められる。気持ちだけ受け取って愛は受け取ってないのだから、お礼みたいなものだと理解してくれると嬉しいが、残念ながらそうはならず

 

ウンディーネもノームも、頬にキスをされたことで、俺が人妻にも興味があると思われている。俺は子供でそんなことに興味はないのだが

 

 

「ジーク!今回助けてくれたんだから!お礼ちょうだいよ!」

 

「私もだ!お礼は欲しい・・・・」

 

 

「っ!ああ、わかった。じゃあ失礼する」

 

 

アフロディーテとアルテミスに今回協力してくれたお礼をくれと、自身の頬に指を刺して、俺に指図を出す。まあ何をして欲しいか、先ほどをされたからわかる。

 

だからお礼は

 

 

 

 

チュ

 

チュ

 

 

「これでいいか?」

 

「ええ!これで二度目とは言っても、やっぱりいいわ!」

 

「ジークの愛を感じる。アフロディーテより後にされるのは不満だがな」

 

「したのだからいいだろう、リューも要るか?ウンディーネ?ノームは?」

 

「え!?い、いいえ。私は当然のことですので」

 

『私も・・・主のためで仕方なくです』

 

『わ・・・私たちは守護精霊。これは当然のことです・・・ので』

 

「そうか、まあ別にお前は俺のことを好意に想っているわけでもないしな」

 

「あ、はい。シルに頼まれたことですから・・」

 

「ジークさんは本当に女性にモテるのですね。聞いたのですが、この女神二人と婚約者なんですよね?」

 

「ああ、候補だがな」

 

 

お礼は、アフロディーテとアルテミスの頬に俺はキスをした

 

婚約者であるなら愛なお礼が欲しいと、躊躇いもなく俺はした。もうこれで二度目だ。またすることなど構わない。リューも今回助けてくれたからした方がいいと思ったが、好意もしてない相手にされるのはダメだろうし。彼女はエルフ。心を許してもいない者にそんなことをされたくないだろう

 

ノームとウンディーネは・・・主のために仕方なく義務であるが、若干貰いたいと言う欲があるのは見えた

 

 

「うん!これでジークからお礼は貰えたし。私は行くわね。ジーク」

 

「ああ、今回の協力感謝する」

 

「もう行くのかい?アフロディーテ?」

 

「仕方ないでしょ。原初の炎はもう消えた、でもその影響で周囲に被害が出ている。私も故郷にいち早く戻って仕事をしなきゃいけないの」

 

「確か今、歌劇の国『メイルストラ』に居るんだったな」

 

「ええ、新しい私の国なの。そっちの子供達も心配でね。行きましょうヘクトル!」

 

「はい!皆の者!これより帰還する!」

 

「「「「「はい!姫様!!」」」」」

 

「それじゃあねジーク。今度会った時はアルテミスに負けないくらい良い女になるから」

 

「そうか、元気でな」

 

 

そうしてアフロディーテは眷属を連れて去る

 

原初の炎は消えて平和を取り戻したが、それにより周囲の影響とダメージは残っている。特にアフロディーテは国持ちの長でもある。これ以上自身の国を空けるわけにもいかず、俺たちより先に帰る

 

今度会った時は、本当に俺を絶対に手に入れるのではないのかと、彼女の性格を考えて考慮する

 

 

「ジーク。私たちもそろそろ行かせて貰う」

 

「アルテミスも今回の協力感謝する」

 

「私の婚約者の頼みを受けないはずがない。しかし、今回の戦いで酷く世界に影響を出ているのは事実。森に帰って私も安定の確認をしなくてはならない。だから私ももう帰らせて貰う」

 

「ああ、とにかくありがとう」

 

「今度会った時はアフロディーテに負けない女になるから、覚悟をするんだぞ?」

 

「わかった。元気でな」

 

「ああ、ヘスティア。今回は仕方ないにしても、今度は絶対にジーク達に迷惑をかけるなよ。掛けたら私が射抜くからな?」

 

「も、もちろんだよ!絶対!絶対にジーク君達に迷惑は掛けないから!」

 

「では私は行く。ジーク。カリス!アクタ!戻ろう!」

 

「わかりました!アクタ!」

 

「ああ!全員!これより樹海に帰還する!」

 

「「「「「「はい!!」」」」」

 

 

そしてアルテミスも眷属を連れて故郷に帰る。アルテミスも今回の事件を解決しても影響はあるため、自身の故郷に害が残ってないかをいち早く帰還する

 

そしてヘスティアに、今回は仕方なしにしても次に俺たち・・・いや・・俺を困らせたら、射抜くと若干脅しをかけていた。それを聞いたヘスティアは顔が真っ青である。同じ処女神でも喧嘩だけはしてはならぬ。親友としてよくわかっているようだ

 

 

「我々も行こう。外へ逃したオリンピアの民にこれからどうするか、尋ねなくてはななるまい」

 

「今回の協力。突然とは言え感謝する」

 

「別に構わないさ。ジーク君が困っているなら私は助けるさ。今回の件でオラリオに帰還を許しても・・・」

 

「だそうだぞ。ヘスティア?」

 

「絶対NO!!そんなことは絶対にさせないからな!さっさと行けえ!!」

 

「やれやれ、だが、礼はしないとな。受け取れアポロン!」

 

「っ!これは・・・」

 

「俺が作った腕輪だ。中心にサファイアを埋め込んでいる。それを売ってお金を作ろうと思ったが、お前が協力してくれたのは事実。それはお前に譲ろう」

 

「うほおおお!!ジーク君からの贈り物!永遠に大切にさせて貰うよ!」

 

「次会った時は・・・・もう少しまともになってくれ」

 

 

アポロンも眷属を連れて帰る

 

理由は外へ逃したオリンピアの難民がこれからどうするか尋ねるためらしい。オリンピアの街は実質滅んだに近い。復興をレア達がすると目標にしているが、それでもここに全員戻るかどうかは怪しい。災害の地獄を味わってもう帰りたくないと言う者もいるかもしれない。その者たちを保護するためにも先に帰って行く

 

その前に協力してくれたことは事実なため。宝石を埋め込んだ腕輪を俺は寄越した。俺が前に趣味で作った物で、宝石は本物であり高値で売れる物だ。金に困ったら売ろうと思っていたが、協力をしてくれたアポロンに報酬を出さないと、流石に義務的ではあるが、奴に俺が作った腕輪を渡して、それを受け取り喜んでアポロンは眷属と共にここを去る

 

だが、

 

ヒュアキントスが少し残って、俺とベルに言い放つ

 

 

「ジーク・フリード。今回はやむを得ずだが、次は覚悟しておけ。ベル・クラネル。貴様もだ」

 

「え!?僕!?」

 

「ウォーゲームの恨みだろうな。好きにすればいい。お前が次敵になるのなら、斬るまでだ」

 

 

ヒュアキントスは去る前に、俺とベルに次に会った時は敵同士だと言い残した

 

俺はアポロンに気に入られ過ぎているから、憎いであり、ベルは以前のウォーゲームの時に、ベルに敗北したことを妬んでいるからの理由である

 

ベルはわからないが、別に俺は構わない。敵になるのなら斬るまで、俺もあいつとは相反すると思っているしな

 

 

「これでひと段落だろう。俺たちも帰ろうへスティア。これ以上ここに居続ける理由はもうない」

 

「そうだね。あとはレア君達の仕事だ」

 

 

「世話になったなレア」

 

「いいえ、今回私は貴方に母としての生き方を導いてくれました。貴方に感謝しきれませんけど、何かあった時は今度は私たちが助けますから、何か言ってくださいね」

 

「礼を言う。その時が来るかはわからないが、その時が頼りにさせて貰う」

 

 

「イリア。本当にオラリオに来ない?」

 

「うん、私はみんなでここをやり直したいの。それを言ってくれるのは嬉しいけど、それでも私はここでみんなと一緒にオリンピアを復興をさせたいの。だからごめんね。でもありがとう。ここまで私によくしてくれてね」

 

 

「ガルシア!良い奥さんと結婚するんだから、これから頑張れよ!」

 

「夫になるのでしたら、戦士長を目指す程、これからミヌキアさんのために頑張ってください!」

 

「はい!ヴェルフさん!命さん!俺はこれからもミヌキアのために頑張ります!」

 

 

「ミヌキア様。ご結婚おめでとうございます。結婚式は行けそうにないですけど、是非ともお幸せに!」

 

「ありがとうございます。春姫さん。春姫さんには迷惑をかけまして申し訳ありませんでした。ですけど、祝って頂きありがとうございます!ガルシアと共にこれから良い家族を築こうと思います!」

 

 

「アエミリア様。これからも元気で居てくださいね。妹さんであるアエロアさんのためにも」

 

「はい。ありがとうございます。妹のアエロアが残してくれたこの願い。その願いのために、私は老いるまで長く生きてみてます!」

 

 

「ここまでありがとう。レア君」

 

「いいえ、悠久の聖火ウェスタ様。そしてその眷属と、冒険者の皆様。私達、オリンピアを救ってください、本当にありがとうございました」

 

 

世話になった。オリンピアの民であるイリア達にお礼とお別れをそれぞれ言う、これからもオリンピアの復興を願うと言葉を送る

 

ここで過ごした思い出も忘れることはなく、そしてこの旅はとても長くて、俺たちに良い試練だと、この依頼は俺たちにとって大切な財産となった

 

が、しかし

 

 

「それにしても、肝心の主神であるプロメテウス様は出てこなかったですね」

 

「そうだよな。結局どんな神様なんだろうな」

 

 

結局この計画の発端であるプロメテウスが人前に出てくることはなかった

 

だからリリルカとヴェルフは不満だ。ここまでのことをしておいて何も言わずに出てこないなど、いくら警戒心の高い神で、人目に出てきて何か言うことを言っておくべきだと、こんなことになって何も言わないだと、いくら神でも身勝手だと言う

 

しかし

 

 

「そんなことないわよ。ヴェルフ。彼女はしっかり『お礼』したわよ」

 

「え!?本当ですかへファイストス様!?」

 

「本当だよヴェルフ君。俺とへファイストスも実際に会ったしね」

 

「え!?会ったんですか!?プロメテウス様に!?」

 

「いつ会ったんだい。主神様?」

 

「さっきだよ。それにプロメテウスも俺たちに感謝はしているさ、これでそろそろ秘密主義はやめるだろうしね」

 

「そうさ!ちょっと後ろめたい顔を出しづらいだけで、ちゃんと僕たちには感謝しているよ。特にベル君にはね」

 

「え?なんで僕に?」

 

「・・・・・・・・・」

 

『主様?』

 

『もしや主様も会っておられるのですか?』

 

「まあな」

 

 

プロメテウスには『もう会っている』とはヘルメスやへファイストスもヘスティアも言わなかった

 

流石にそこまでするのは野暮だろうと。彼女の正体は言わなかった。だけど感謝を言っているのは事実。こんなことになるとは思ってはいなかったにしても、こんな奇跡な結末を迎えたのだから、もうプロメテウスを悪く言うのは意味が無いと言われる

 

 

「皆様!船の出航準備が整いました!いつでも発てます!!」

 

 

「よし、そろそろ帰ろう」

 

「待ってください!ジークさん!まだお爺ちゃんが!!」

 

「無駄だ、ベル。あの男はもう遠くへ行ってしまった。先ほどな」

 

「あ、そうなんですか・・・せっかく会えたのに」

 

「伝言を授かっている。聞くか?」

 

「え!?お爺ちゃんから!?」

 

 

どうやら戦士団が船の出航が準備できたようで、いつでも出れると知らせが出る

 

しかし、まだこんな時になってもキュロスが出てこないと、ベルは言う。しかしもう『先程』あの男は行ってしまったと伝える。亡き祖父もせっかく出会えたのに、またどこかに行ってしまったと伝えると、ベルは少し悲しむ

 

しかし、俺があの男から伝言を預かっているため、それを伝える

 

 

「『ベル。これからも未知の旅を続けさない。ワシの自慢の孫。ワシの想像を超える強さを手にしてくれ』と、そう言っていた」

 

「お爺ちゃん・・・・はい!僕はもっと強くなりたい!あの英雄エピメテウスのように!」

 

 

そう言って、ベルは喜んだ

 

まだベルは英雄になれていない。いつか英雄エピメテウスになるために。あの男が予想できない強さを手にするためにも、祖父のその言葉を聞いて、更に強さを求める

 

 

「だからヘルメス。この後、あの男を追っても無駄だぞ?」

 

「そうか、いろいろ彼には聞きたいことがあったんだけどな」

 

「というか、ジーク・フリード。あなたやっぱり彼の正体を知っていたんだ」

 

「まあな」

 

 

ヘルメスにあの男を今から追っても、もう追いつけぬ程遠くに言ってしまったと、無駄足になるぞと忠告しておく

 

変にヘルメスは鋭い男神だ。あいつが出てきたことを知れば、絶対に話に行くとわかっていた。しかし、それをする前にもう遠くへ行ってしまったため、それは不可能となった

 

 

「え?ジーク君?ベル君のお爺ちゃん?ベル君のお爺ちゃんって死んだってベル君に聞いたけど、生きてたの?どんな人だった?」

 

「それは・・・・・」

 

「聞いてよヘスティア。あのベル・クラネルの祖父なんだけど・・・」

 

「ヘスティア。ベルの方を見てみろ」

 

「ん?ベル君がどうかして・・・・・あ!あああああああああ!!!プロメ・・・イリア君にキスをされている!?」

 

「早く行ったほうがいいぞ?」

 

「ベルくううううううううううううん!!」

 

 

ヘスティアがベルの祖父について聞いてきたきため、まだ話すわけにはいかないと、秘密にするために話を逸らそうとしたが、突然へファイストスが余計なことを言おうとしため。それを言う前に話を変えようとしたが

 

その前にベルがイリアにキスをされているのを、遠くで確認し、すぐさまヘスティアがベルの方を向かせて、へファイスとすが話される前に、ヘスティアを遠くへやった

 

当然いきなり話を逸らされたへファイストスに文句を言われる

 

 

「ちょっと!?どうしてヘスティアに・・・・」

 

「へファイストス。警告する。これ以上ベルの祖父についてと、ベルの家系にとやかく誰かに言ったり聞いたりするのはやめて貰おう」

 

「え?どういうこと?あのベル・クラネルってよほど家系なの?」

 

「そういうことだ」

 

「俺からも言わせて貰うよへファイストス。これ以上ベル君やあのキュロスのことについて誰かに言うのはやめて貰うよ。そうでなきゃ・・・・・『俺も本気』で君を相手にするから」

 

「っ!?ヘルメスがそんな顔をするなんて、数千年ぶりね」

 

「まあね。俺もベル君についてはとやかく聞いたり言わないで貰いたいんだ」

 

 

俺はへファイストスにベルについての話は誰かに聞いたとしても一切他言無用をするよう警告した

 

もちろんそのことにヘルメスも同じにヘファイストスに警告を掛けた。ヘルメスも必死にベルのことについて秘密にしている。これ以上何か言うなら容赦しないと、あのへファイストスを相手に、あのヘルメスが本気の怒りの顔を見せる

 

余程までに商業神が必死に守る秘密のようだ

 

だが、それを聞いて引き下がる女神であることは、俺も承知済み

 

だから

 

 

「へファイストス。俺からお前に脅しをかける」

 

「私に?いくら半神半人でも、私に脅しを掛けるなんていい度胸ね。どんな脅し?」

 

 

「ヴェルフに、大昔にお前がアフロディーテと付き合っていた事をバラす」

 

 

「な!?なんでそれを!?」

 

「アフロディーテがバラしてくれた」

 

「な!?あの子勝手に!?」

 

「もしヴェルフにバラされたくなければ、このルールを守れ。ヘルメス。余計なことを言ったら容赦なくこの事を流せ。いいな?」

 

「ああ、悪いねへファイストス。俺もそればかりは困るんだ。悪いけど。ジーク君のこの脅しを聞いてくれないかな?」

 

「っ〜〜〜〜〜〜わかったわよ!絶対にヴェルフには言わないでよ!」

 

「それは保証する。お前が守ってくれるなら」

 

 

俺とヘルメスがへファイストスに脅しを掛けた内容は

 

 

大昔へファイストスとアフロディーテ恋人として過ごした日々をヴェルフに話すこと

 

 

へファイストスにとってそれは黒歴史に近い話。大昔の話だとしても、本人にとってはヴェルフには聞かせたくない話にして、彼女の唯一の秘密。その話を俺はアフロディーテ本人に以前聞き、ヘルメスは友好関係がら、知っていたのだろう

 

とにかく、ベルのことについて他言無用を通すようにと引き受けてくれた

 

 

「さて、帰るとしよう。ヘスティア!リリルカ!春姫!そこまでだ!」

 

 

「あ!ジーク君!」

 

「ジーク様!これはリリでも!」

 

「ジーク様!こればかりは!」

 

 

「気持ちはわかるが、イリアは感謝のつもりでしたんだ。そうだろう?」

 

「ま、まあね」

 

「なんだ違うのか?ベルは違うように見えるけどな」

 

「あ、それは・・・その・・・・・」

 

 

ベルがイリアにキスをされたのはわかるが

 

それでもいつまでも船を出港を待たせるわけにはいかないと、悪いが言い争いがしたいのなら、後だと話を回す

 

イリアは感謝のつもりでやったのだと俺は思ったのだが、どうやらそうではないようだ。その証拠にベルの顔が真っ赤である

 

まあ、ここを去る前にイリアから一言全員言っておくべきことがあるのではないのかと、俺が彼女に問う

 

 

「おい『イリア』。散々お前は今日に至るまで俺たちを振り回したんだ。何か言うことがあるんじゃないのか?」

 

 

「・・・・・そうね。ベルにも皆さんにも言わせて頂きます」

 

 

俺にそう言われて

 

イリアはみんなに向けて、一言を言い放つ

 

これくらいしなくては意味がない。ここまでしておいて何も言わないのはダメだろう。もちろん本心としての言葉である必要がある。ま、そこまで秘密にするなんて、ベルを前にしてそんなことを言わないだろう

 

 

そして、最後に彼女が言う言葉は

 

 

 

 

 

 

 

「私ができる最後のお礼を言わせてください!私はあなた達にも仕えることはなかったけど、あなた達の幸せをっと願ってる!!このオリンピアで!!!ずっと!!!」

 

 

と、イリアの最高の笑顔をみんなに見せた言葉だった

 

 

そして俺たちはそれを聞いて、イリア達に別れを言って。船に乗った

 

これが俺たちのオリンピアの旅。なかなかに遊戯で、希望溢れるような、俺たちの成長を更に強くさせるようなよき旅だった

 

イリア達は俺たちを忘れないと言った。それは俺たちも同じ。この思い出は一生忘れない

 

このオリンピアで過ごした。古代英雄エピメテウスが残したものも全部。歴史に残されることがなくても、俺たちの心の中でずっと残る

 

 

嗚呼、良き希望の物語だ

 

これは神の決着たる物語ではない

 

 

これは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちとヘスティアの物語だ

 

 

 

ああ、これが俺たちの物語だ。そしてこれで終わりではない。俺たちの物語はこれからだ

 

 

ひとまずは、これでいいだろう。

 

 

俺たちの物語はこのくらい、希望溢れるような旅でいいはずだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだろう。フレイ兄上」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




聖火の英雄編・オリンピア編 

END


次回:おまけ
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