ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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リリルカ救出事件

 

 

俺たちヘスティア・ファミリアはアポロン・ファミリアのウォーゲームの申し出を受けた。アポロンも自分のプライドを完全に崩してでも自分の欲に食い付くようで俺を欲しがり。手段を選ばずに実力行使で俺を手に入れようともう神としての威厳のない欲望を見せた

 

 

「アポロン?あなた私の義弟でもあるジークをそこまで欲しがるなんて、随分と欲が高いのね?」

 

「う!?フレイヤ!?」

 

「もしこの子に何かしたら・・・・・・その時は私のファミリアがあなたのファミリアを壊滅に落とすわ?」

 

「うう・・・」

 

 

「やめろフレイヤ。これは俺たちの問題だ。お前のファミリアが出る幕じゃない。俺たちが絶対に負けることは絶対に無いからお前たちは介入するな」

 

「勝算があるの?」

 

「ああ。問題ない。レベル2の冒険者が百人居るだけのファミリアなどを俺たちだけで片付けられる。頼むから介入するな」

 

「あなたがそこまで言うなら私たちも手を出さないわ」

 

 

フレイヤは念の為にアポロンたちに脅しをかけた。念の為とは言え。あまりフレイヤたちに助けてもらうとなったら、ヘスティア・ファミリアが上級ファミリアに守られているようで、ヘスティア・ファミリアの威厳も無くなる為

 

自分たちでできることは自分たちで解決しようとフレイヤの手は借りないようにした

 

 

「アポロン?またそんなことをしとるんか?」

 

「おや?誰かと思えばロキじゃないか?甥っ子の心配をしに来たのかい?二年前見捨てたのに?」

 

「ああそうや!それでも心配でここまで来たんや!知らなかったとは言え。これは叔母として当然の事や」

 

「叔母だって?君は二年前私の賠償を信用して、その甥の方を信用しなかったのによくそんな減らず口が叩けたものだね?」

 

「後悔はしとる。お前さんがウチらに与えた賠償もロキ・ファミリアとして払わなければならなかったプライドでもあったからな?あの日に戻れたら自分らを壊滅に落としてでもジークを信用すべきだったと。今じゃあ心に残る過去や」

 

「は!所詮お前たちファミリアはその程度って事だろう?ロキ・ファミリアも。所詮はその程度の集まりなんだな?」

 

「なんやと!!」

 

 

「やめろロキ。アポロン。俺たちを無視するな。さっさとウォーゲームの打ち合わせ日を決めるぞ。その後でロキと言い争いをするなりなんなりしろ」

 

「おや?君は助けるのかい?疑った叔母を?」

 

「俺はさっさとお前の宴から出たいだけだ。別にロキのためじゃない。最大の理由で言うならお前のその『薄汚い』顔を見たくないからさっさと終わらせたいだけだ」

 

「な!?ジーク貴様!!よくもアポロン様にそのような事を!」

 

「まあ待てヒュアンキストス。彼に何かしたいのであればウォーゲームですればいいだろう?」

 

「く・・・・・わかりました」

 

 

「ジーク君!よく言ってくれた!」

 

「感謝される必要はないぞヘスティア。これは俺の本音だ」

 

 

本当に気色の悪い男神だ

 

どこまで欲深いのか。ひつこさだけは一丁前だと理解する。それに応じようと忠誠を誓っているヒュアキントスもどうかしていると思った。ここまで歪んだ神をどこまで欲望をむき出しにしている男神をどう崇拝すればそんな感じになれるか質問してやりたいところだった

 

ロキも立場が無いとあれほど言ったのに。本当に人の言う事を聞かないのは俺のおふくろと同じで姉妹だけのことはあるなと思った

 

 

「打ち合わせはいつにする?」

 

「明日の昼だ」

 

「決闘内容はヘスティアとその日で取り決め打ち合わせして貰う。それで決闘日もそれで決めてくれ。他にお前らから言いたいことはあるか?」

 

「いや・・それで構わんとも。嬉しいよジーク。君が私の誘いを受けるなんてね」

 

「お前と言う太陽の矢をへし折りたいだけだ。以上だな?」

 

「ああ。それでいいとも」

 

「そうか、じゃあ俺たちは帰らせて貰う。行くぞ。ヘスティア。ベル」

 

「うん」

 

「はい」

 

 

そうして打ち合わせ内容を聞いて俺たちはさっさとアポロンの会場を出て行く。だがその前に俺はフレイヤとすれ違う前にフレイに頼まれたアレを返す

 

 

「フレイヤ。これはフレイからだ」

 

「ん!?ブリーシンガル!?」

 

「あいつが亡くなる前にこれをあんたに返して欲しいと頼まれた。フレイに頼まれた通りこれは返すぞ」

 

「本当にお兄様は・・・・・そうなのね?」

 

「ああ。じゃあな。くれぐれもなにもするなよ?」

 

「わかったわ。あなたの戦いを見届けるわ」

 

「そうしてくれ。ロキも俺たちのやる事を見届けろ。何もするな」

 

「・・・わかったや」

 

 

渡すものは渡して、俺はフレイヤとすれ違い。ロキにも何もさせないように言い聞かせて。俺たちは会場を出る。

 

とんだ宴会になったが、予想は付いていた為、あまりに驚かない。アポロンがウォーゲームを仕掛けてくることに関してもどうせそうだろうなと思った。アポロンのやる事を全て予想し。明日からはダンジョンは一切行かずにウォーゲームの準備に取り掛かる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

アポロン・ファミリアからウォーゲームを受けるとギルドに申請し。街中俺たちの戦争遊戯の話で大盛り上がりしていた。なにせ俺と言う嘘つき冒険者が二年前貶められたアポロン・ファミリアに復讐するような話だから。それは盛り上がるに決まっていると。他のファミリアは騒ついていた

 

 

そして俺たちはホームにて、ウォーゲームの作戦をヘスティアとベルと相談していた。あとからヴェルフがリリルカを呼んでからここに来る。リリルカに事情を説明してこちらの都合でしばらくはダンジョンに行けないことを説明し、アポロン・ファミリアについて何か知らないか聞こうとする

 

情報はできるだけ手に入れようと他の者にアポロン・ファミリアのを聞く。いくらレベル5の俺が居ても用心はかけるべきだと思い。情報はできるだけ集めて作戦を練ろうとしていた

 

 

「ジークさんはウォーゲームは何回かした事ありますか?」

 

「いや、今回が俺も初めてのウォーゲームだ。だからこそ情報はなるべく集めておきたい」

 

「ジーク君はアポロン・ファミリアについて知っていることはあるかい?」

 

「レベル1と2の冒険者が99人。レベル3がヒュアンキストスくらいだな。冒険者数はロキ・ファミリアよりも居る。百人は居るファミリアだってことくらいだ」

 

「攻城戦でやるにはキツイですね?」

 

「一騎討ちでやるように今日僕が打ち合わせして見るよ?」

 

「ヘスティア。それは諦めたほうがいい」

 

「え?どうして?」

 

「レベル5の俺が居る。そしてベルはレベル3。どう考えてもそれではアポロン・ファミリアに勝機はない。だからあいつがそれを提案しても必ず理由を言って攻城戦に変えるだろう。あいつはどんな汚い手を使ってでも俺を手に入れようとするんだからな。当然だろ?」

 

「それもそうだね。でも一応提案して見るね?」

 

「ああ。でもアポロンじゃなくても他の神が何か言ってくると思うがな?」

 

 

戦争遊戯は神にとってはイベントみたいなものだ

 

勝ちが見える決闘より、お互い対等の方が盛り上がるだろう。どうせ違う神もそう言ってくるだろうと思う。神にとっては楽しいイベントだと思うが、それに振り回される俺たち下界の子供は溜まったもんじゃないがな

 

だが

 

俺としては好都合だ。戦争遊戯は気にくわない奴を滅ぼすこともできるんだからな

 

 

「それでヘスティア。あっちは勝ったら俺を貰うと言っているが、君はどうする?」

 

「なんでも言う事を聞いて貰うさ!僕のファミリアの子のジーク君に手を出した事を後悔してもらわないとね!」

 

「そうか・・・」

 

「でもジークさんは何か望みはあります?」

 

「あるが・・・・・・それは叶わない」

 

「え?どうしてですか?」

 

「それほどお前やヘスティアが認められない行為だからだ」

 

「とにかく言ってよ!言うだけでも僕が叶えるよ?」

 

 

と、俺の『本当の望み』を聞いてくるヘスティア

 

だがこのファミリアじゃあ雰囲気を見て、これは許されないものだと思っている。その俺の本当の望みは

 

 

 

「特定のある二人を除いて。アポロン含めた団員を俺の手で皆殺しをさせてくれって言った聞いてくれるか?」

 

「え?・・・・・・」

 

「皆殺し?・・・・アポロンも?」

 

「ああ。君も知っているだろ?俺が『神をも殺せる』スキルを持っている事を?・・」

 

「ま、まあね・・・」

 

 

ヘスティアは俺のステイタスの中にスキルも確かにしっかり見ていた。

 

 

 

ゴット・シェアシュテールング

 

 

神話破壊と呼ばれる。神を天界に送還させずにテウスデアを完全に殺す神殺しのスキル。神の力を破壊&無効化。そんな彼らでは俺に対抗する術もないまま俺に殺されるだけのレアスキルを所持し

 

尚且つ俺は神を憎み。善のない悪意でしか無い邪神であるなら尚更俺が滅ぼしてやると。俺は全部では無いが、少なくともアポロンは邪魔だ

 

ロキたちに恨みは無いというのは本当だ

 

 

だが

 

二年前貶められたあいつらは完全に恨んでいる

 

もはやこの手で奴らの血で染めたいほどに

 

 

それをヘスティアの許可を貰いたいが、彼女は優しい処女神だからそんな残酷な事はさせたくないし見たくもないだろうと、俺は叶わない願いだと言った。

 

なにせ今でも二人は青ざめているからだ

 

 

「ジークさん・・それは流石に・・・」

 

「わかっているベル。だから叶わないって言っているんだ。俺はお前みたいに優しくはなれない。敵に情けを見せればそれだけで痛い目を見たことがある。だから敵に容赦しないだけだ。殺しは罪だが。それでもしなくてはならないほど時には生きるためには必要だ。それにそうでもしないと俺たちの言葉を聞かない奴やモンスターだって居る。その相反する存在には必要不可欠だ」

 

「ですけど・・・・」

 

「心配するな。これはヘスティアの許可が出ない限りはそんなことはしない。そんな残酷は君も見たくないだろ?ヘスティア」

 

「うん。それは・・・・流石にやめて欲しいな。君が敵に容赦しないのは知っているけど・・・それは無しでお願い」

 

「わかっている。俺は君の許可が出ない限りはなるべくそうするつもりだ。なるべくだが・・・」

 

「じゃあ!!アポロンにはオラリオを追放するってのはどうかな?その方が彼の顔をもう拝むことも無くなるじゃない?」

 

「そうだな。そっちの方が名案だな。あとこれは叶うだろうか?」

 

「なんだい?」

 

「どうせあいつを追放するならファミリアは解散させて、あいつらのホームを奪うってのはどうだ?ついでに財産もな?」

 

「いいね!!その名案引き受けた!」

 

「残酷な事をするより。こっちの方がいいだろうベル?」

 

「はい!でもいいんですか?その・・・そんなに多くを要求して?」

 

「なに。あっちはなんでも聞いてくれると言ってくれた。これくらいウォーゲームの賞品としては十分だ」

 

 

こちらの要求が決まった。

 

アポロンを追放・ファミリアは解散・財産とホームはヘスティア・ファミリアに没収。

 

俺の願いは叶わないが、だがファミリアの幸先にしては良い要求だった。このホームでは流石に俺も入って三人なるのは厳しいからな。アポロンの顔も見ずに居られるのならこちらの要求に俺も賛成だった

 

 

あとは作戦だが・・・・・

 

如何あっても攻城戦でやるだろうなと予想をし。どういう作戦で奴らを叩き潰すか考えようとする

 

 

 

 

 

ところが

 

 

 

「ジーク!大変だ!!」

 

「ヴェルフ!?」

 

「どうしたヴェルフ?何があった?」

 

 

「リリ助が・・・・・・・ソーマ・ファミリアに拐われた!!!」

 

 

「「!?」」

 

「やはりか・・・」

 

 

ヴェルフは突然叫び出し。こっちに飛んできた理由は一つのみ。警戒していたことが当たり

 

リリルカがソーマ・ファミリアに拐われたとヴェルフから通達した

 

ザニスと言う男が、団員であるリリルカをホームに戻して、また何かリリルカに金儲けな事をさせるためだろうとリリルカを拐ったと理解する

 

そして俺たちとパーティーを組んでいた事を教えたのも。アポロン・ファミリアだってことも

 

 

「リリルカは今は何処へ?」

 

「ソーマ・ファミリアのホームだろう。あいつらアポロン・ファミリアからリリスケと俺たちでパーティを組んでいる事を知りやがった」

 

「だろうな。そうでなければこんなことはしないだろうな」

 

「ジークさん!」

 

「決まっている・・・・・・・助けるぞ。ソーマ・ファミリアを今日の夜に襲撃する。構わないなヘスティア?」

 

「うん!許可するよ!サポーター君を助けてこっちにコンバージョンさせよう!」

 

「許可は得た。作戦は後回しだ。リリルカを助ける方に専念する」

 

「はい!」

 

「ジーク!なら俺も!」

 

「お前はダメだ。ヴェルフ」

 

「な!?なんでだよ!?」

 

「お前がヘファイストス・ファミリアだからだ。他のファミリアを襲撃するんだぞ?これがどういう意味だかわかっているのか?」

 

「うう・・・それは・・」

 

「ファミリアが他のファミリアに襲撃するのはかなりルールに反することだ。主神の許可が無い限りな?もしかしてお前はウォーゲームでも手伝おうと思っているならそれも無理だ。お前がヘファイストス・ファミリアである以上は無理だ」

 

「く・・・・・・・・」

 

「悪いが。こればかりは諦めろ」

 

 

主神から許可が無く。ヘファイストス・ファミリアの団員である以上は無理だった。勝手に違うファミリアと喧嘩していたなどとなれば。ヘファイストス・ファミリアの威厳が無くなるからな。まさしく主神に泥を塗る行為だ。そんな真似をヴェルフにさせたくないと俺が断った

 

 

「じゃあ・・・・・・俺がヘファイストス・ファミリアじゃなければいいんだな?」

 

「「え!?」」

 

「・・・・・・・正気か?そんな事をしたらお前はもうヘファイストスの店で武器や防具を出せなくなるぞ?」

 

「良いさ。元々全然売れてなかったしな。それに俺決めたんだ。別に俺の作った物は店に売るよりも魔剣を超える武器を作れればそれで良いって。でも・・・・・・そんな奴が友の一人も救えないようじゃあ一生そんな武器は作れねえ。だから俺はヘスティア・ファミリアに移籍させて欲しい!」

 

「そうか・・・お前の決意はよくわかった。感謝すると言いたいところがだそれはお前の今の主神であるヘファイストスとヘスティアの許可が出たらだ。どうだヘスティア?」

 

「賛成だよ!!ヴェルフ君が入ってくれるだけでもいい戦力だよ!」

 

「ヘスティアの許可は出た。あとは・・・・ヘファイストスだな?」

 

「じゃあ俺今から戻ってヘファイストス様にお願いしてくる!」

 

「ああ・・・ヘスティア?君もそろそろウォーゲームの打ち合わせの会議の時間まで迫っているぞ?」

 

「ああ。本当だ!僕も行ってくる!」

 

 

ヴェルフの熱意が伝わり。ヘスティアもこっちに移籍してくれる事を許可し、あとはヘファイストスに頼み込もうと俺たちのホームを飛び出してヴェルフはヘファイストスが居るバベルへ。そしてヘスティアもそろそろ戦争遊戯の勝負形式の取り決めを行うための会議にヘスティアもホームに飛び出した

 

そして残った俺とベルは

 

 

「ヴェルフが僕たちのファミリアに入ってくれるなんて嬉しいですね!ジークさん!」

 

「ああ。ウチのファミリアにも防具や武器を調整するスミスは欲しいからな。あとはリリルカだ。あいつもこっちにコンバージョンさせる」

 

「はい!でもどうして夜に?」

 

「まだ俺はソーマ・ファミリアのホームの居場所を知らない。だから今からエイナに聞きに行くぞ。ギルドならソーマ・ファミリアの居場所を知っているはずだからな?」

 

 

そうして俺もベルもホームを出ようとする。俺も一年もここに居たがソーマ・ファミリアのホームの現在地は知らない。リリルカの魔力を感知しても遠すぎて感知できない。俺の感知はそこまで遠くまでは不可能

 

だからエイナに聞いてそれでから襲撃をかける

 

 

すると

 

 

「ん!」

 

「どうしました?」

 

「これは・・・アイズ。ティオナ。なぜお前らがここに?」

 

「え?ティオナさん!?アイズさん!?」

 

「やあ・・・」

 

「やあアルゴノオト君!」

 

 

ホームの外になぜかティオナとアイズが居た。魔力を感じて外に居るのがわかって、ホームの入り口前まで出てきたが、まさかとは思ったがなぜここに

 

 

「何しに来た?」

 

「ジークを助けたくて。ここに来たの」

 

「ちゃんとロキの許可も出ているよ?というよりロキにも頼まれたけどね?」

 

「そうか・・・だがお前たちに戦争遊戯に助っ人で頼むつもりはない。これ以上お前たちに返すものはない」

 

「そんなんじゃないよ!私たちは本当にジークを助けたくてここに来たんだ!確かにあの時は・・・・何もできなかったけど・・・」

 

「お願いジーク。私たちに手伝わせて?」

 

「・・・・・・・わかった。そこまで言うなら頼みがある」

 

「うん!」

 

「なに?」

 

 

「ベル?」

 

「はい。何ですか?」

 

 

「アイズとティオナに修行をして貰え。正直に言おう。今のお前じゃあ同じレベルでもヒュアキントスに勝てない」

 

 

「え!?」

 

「あいつは確かにアポロンに忠実でプライドも高く冷酷な奴だが、腕は本物だ。恐らく今のままではお前はあいつに勝てない。俺が奴を片付けようと思ったが、作戦も考慮したく俺ではなくお前があいつを倒して欲しい」

 

「僕があの人を・・・」

 

「やれるか?」

 

「は、はい!!やってみせます!」

 

「よし、と言うわけで頼む。ベルの動きをモンスターではなく、冒険者に対応できるようにしてくれ」

 

「うん!」

 

「わかった!」

 

「行けベル。あとは任せろ」

 

「はい!」

 

 

そうしてまさかのアイズとティオナの力を借りることができたため、ベルの腕は悪くないのだが冒険者相手では対応できてないため、対応できるためにアイズとティオナに教えを請い。ヒュアキントスを倒すように修行をする

 

俺が倒そうと思っていたが。もしものことを考え。ヒュアキントス以外の冒険者に対応しなければならない状況を考慮してのことを踏まえて、ベルは二人と一緒に誰も見られることのない場所へ走っていった

 

 

結局俺一人でギルドに行くことになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのアーデ氏がソーマ・ファミリアに?」

 

「ああ。ソーマ・ファミリアの本拠地を教えて欲しい」

 

 

ギルド本部にてエイナに事情を説明し。リリルカを助けるために奴らの居場所を教えて貰おうと。エイナにソーマ・ファミリアの現在地を聞いていた

 

 

「リリルカを助ける。彼女は俺を信用してくれた仲間だ。仲間はどんなことがあっても見捨てずなにがあろうと助ける。だから彼女をヘスティア・ファミリアにコンバージョンさせるために奴らのホームを襲撃する」

 

「襲撃!?ダメよジーク!そんなことをしたら・・」

 

「団長であるザニスと言う男がリリルカを攫ったんだ。もはや彼女にとってはソーマ・ファミリアは仲間ではない。同じ団員とは言え、その団員を無理矢理誘拐するファミリアなど『イヴィルス』も同然だ。襲撃しても問題ないだろう?」

 

「でも・・・・」

 

「大丈夫だ。俺たちにはこれがある」

 

「え?・・・・・・これは!?」

 

 

エイナは俺たちが他のファミリアへの襲撃はギルドのペナルティもあるため、襲撃をすることを止めるようにエイナは俺たちのやることに止めようとしたが

 

その前に俺は机からある資料を出した。

 

 

 

それは

 

 

ザニスが犯した罪の被害届

 

こんなこともあろうかと予めザニスと言う男による犯罪履歴を昨日エイナに会う前に俺一人で街に聞き込みをして集めておいたのだ。それは奴に騙された者や暴力を受けた者や脅迫された者たちが書いてくれた被害内容と言う証拠資料。被害者たちのサインも入っている。詐欺罪・暴力罪・脅迫罪を含めた事を主張するため。ファミリア内で好き勝手な事をやっていた事も被害者達に記入して貰い。奴を叩き潰すために被害者達に協力して貰ったのだ

 

これだけの罪を重ねていればギルドも拘束しなくてはならないと許可も出るはずだろうと。俺はエイナに出した

 

 

「それはもちろんその被害者本人に聞いて書いて貰った証拠書類だ。疑うならその被害者本人に会ってこい。サインが入っても信用できないならな?」

 

「そんな・・・・ここまで・・・・」

 

「ソーマ・ファミリアは確かに金にしか動かないファミリアだが、それをほぼ操っているのが団長のザニスだ。奴を拘束するため襲撃しても構わんだろう?これでギルドの許可も降りるしか無くなるのでは?」

 

「そうね。ちゃんと被害者達にもサインもあるしね」

 

「形としてこれは依頼にしろ。ザニスから犯罪を受けた被害者達からの依頼としてヘスティア・ファミリアが奴らを拘束すると。報酬は無しの依頼として。ロイマンに報告しろ」

 

「うん。わかった!ソーマ・ファミリアの現在地を教えるね!」

 

「頼む・・・」

 

 

エイナも襲撃するに値する犯罪履歴を見て。俺たちのやる事を納得してくれた。そうして俺にソーマ・ファミリアの居場所を教えるためにオラリオの地図を出して特定する

 

 

「ここよ。水路沿いのソーマ・ファミリアの酒蔵よ」

 

「ダイダロス付近だったのか。居場所を教えてくれてありがとう。あとは俺たちでやる」

 

「待って!それなら渡すものがあるわ!」

 

「なんだ?」

 

「ちょっと待て!」

 

 

俺が立ち上がって用も済み相談室から出ようとするが、当然エイナに止められ、急いで渡すものがあると彼女は相談室を急いで飛び出した行った。しかも俺が私たザニスの犯罪履歴も含めて。そうして二分待つと、エイナは再び相談室に入ってきた。手に何か持っていた

 

 

「それは・・・」

 

「そう逮捕状よ!これがあればそのザニスって言う男も拘束できるわ!」

 

「わざわざ用意してきたのか?この短時間で?」

 

「ええ、ギルド長に急いでジーク君の持ってきた証拠資料を確認して書いてもらった物よ?これであのザニス氏も言い逃れができないわ」

 

「ありがとう。これでよりリリルカを助けることができる」

 

「それとまだ聞きたい事があるんだけど?」

 

「なんだ?」

 

「アポロン・ファミリアと戦争遊戯をするって聞いたわ。ジーク?お願いだから勝ってね?」

 

「そんな事を心配していたのか?大丈夫だ。俺はあいつらに負ける事は絶対に無い。そしてその勝機を作るためにリリルカが必要なんだ。心配しなくて俺たちは絶対に負けない」

 

「うん、頑張ってね?」

 

「ああ。色々ありがとう。では俺は戻る」

 

 

エイナに逮捕状を受け取り俺はギルド本部を出る

 

まさかエイナがこうも俺たちに襲撃を許すだけの許可証を貰えるとは思ってもいなかったが、これで仲間を攫ったクズを落とすことができる

 

 

あとはヴェルフとヘスティアをホームで待つのみだと。先に戦争遊戯で使うための『ある物』を錬金術で作っていた。これを使えばより奴らは状況に混乱するからな。俺はアスフィみたいに『アイテム・メーカー』では無いが、錬金術ならそう言う類ができるだろうと早めに製作していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてから二時間後

 

 

「ジーク君!」

 

「ジーク!」

 

 

「ヘスティア。会議は終わったか?」

 

「うん!さっき終わったよ!」

 

「そうか・・・・だがなぜヘファイストスがここに?・・・・まさかヴェルフ?ダメだったのか?」

 

 

ヘスティアとヴェルフが帰ってきたのだが、なぜかそこにヘファイストスまで居た。まさかコンバージョンがダメだったと聞いたが

 

 

「いや、許可が出たんだけどな?。どうせならヘスティア様が居る状態でコンバージョンさせたいから、ホームまで来たんだ」

 

「そうか・・・」

 

「話は聞いたわジーク。まさかウチのヴェルフがコンバージョンしたいなんて言い出した時は驚いたわ。しかもそれが戦争遊戯のためだったなんて・・・」

 

「不服か?」

 

「いいえ。この子の熱意は伝わったわ。これ以上私が止めてもこの子にためにはならないしね。この子にそれだけ全て捧げる友ができたってことだから。だからジーク?ヘスティア?この子をよろしくね?」

 

「うん!大丈夫だよヘファイストス!ヴェルフ君は立派な鍛治師になるから?」

 

「団長として団員の命は必ず俺とベルが守るから心配するな」

 

 

ヘファイストスが自ら俺たちにお辞儀をして頼んでくれた。そうまでしなくても俺も団長としての義務としてヴェルフにはあまり無茶させないように団員をしっかり守るとヘファイストスに告げた

 

 

そうしてヴェルフのコンバージョンが行われた

 

こうして彼ヴェルフ・クロッゾはヘスティア・ファミリアの団員となった

 

 

「よろしく頼むぜ!団長!」

 

「ああ。こちらこそだヴェルフ」

 

 

こうして彼ヴェルフ・クロッゾはヘスティア・ファミリアの団員となった

 

 

「ヘスティア!ヘファイストス!」

 

「タケ!ミアハ!来てくれたんだね?」

 

「ん?命に?大男?」

 

「ナァーザに千草か。ヘスティアこれは?」

 

「サポーター君を助けるために。タケやミアハ達も協力してくれたんだ」

 

「そうか・・・・すまないな。協力をして貰って。」

 

「なに・・・・私達は昨日洋服や馬車まで用意してくれたんだ」

 

「昨日神の宴に招待してくれたお礼だとでも考えてくれ」

 

 

ヘスティアがタケミカヅチやミアハのファミリア達に協力を得たらしい。別にタケミカヅチやミアハ達にファミリアに頼まなくても俺らでやるつもりだったんだが。まあでも協力してくれるのは嬉しいため。彼らの支援を受け取った

 

 

「あれ?ベル君は?」

 

「君とヴェルフが出た後。ロキ・ファミリアのアイズとティオナが来てな。ロキの主神命令で他の団員には内緒で手伝うように言われたらしく。ベルの修行をして貰うために、今は誰にも目を付けられない場所で修行している」

 

「差し詰め、甥っ子であるジークのためだろうな?」

 

「ロキも二年前疑ったとは言え、今回こそは信じて助けるようだな」

 

「そんな立場。あの子には無いのにね?」

 

 

「だから内緒なんだろう。フィン達には内緒であの二人に頼んだろう?」

 

「まあロキでも。甥っ子だと知れば、自分の血の関わりでもある姉の子を見捨てるわけにはロキでも叔母として放って置けないんだろうね。きっと」

 

 

「それでヘスティア。戦争遊戯の勝負形式はどうなった?」

 

「うん。ジーク君の予想していた通り、アポロンがクジを全部『攻城戦』の紙にして、何がなんでも攻城戦にしようとしていたよ」

 

「知っていたが・・・・・そこまでとはな」

 

 

「まさかわかっていたの!?ジーク!?」

 

「ああ、あいつのことだからどうせそんなセコイ事をすると思っていたからな?」

 

「『攻城戦』にするか『一騎討ち』するか、で他の神にもどっちにするかクジで決めようとして、箱にその二つが書かれた紙を多く入れたのだが、ヘルメスが代わりに引いたら『攻城戦』となった。だが」

 

 

「そこで僕がジーク君の言っていた推測を言ったら見事当たったよ!アポロンの奴。いつ仕込んだのか知らないけど全部『攻城戦』の書かれた紙にしていたよ!ヘルメスに頼んで全部箱から紙を出して確認して貰って正解だったよ」

 

「どうせ予めそれが入った箱を用意しておいたんだろう?それで密かにすり替えたんだろう」

 

「ジークって・・・・・天才?」

 

「敵に対しての行動を分析したまでの結果だヘファイストス」

 

 

「だがジーク。そのセコさに他の神がブーイングしてきてな?攻城戦にする代わりに城の攻めはヘスティア・ファミリアで、助っ人を一人用意する条件をフレイヤが提案し、アポロンはその許可を出して攻城戦になった」

 

「そうか、フレイヤがまた俺を助けるか。別にそんな事をしなくてもいいのにな、だがどうせそれはオラリオ以外の冒険者の助っ人だろ?タケミカヅチ?」

 

「よくわかったな!?その通りだ」

 

「あのセコイ神のやる事はもう何をするか予想が付く」

 

「フレイヤもアポロンのやることに呆れていたわ。『たかがレベルの高い二人しか居ないファミリアに助っ人も用意させてあげないなんて、よほど自信が無いのね?』と、完全に見下していたわ」

 

「それほどアポロンのやる事に下らなさを感じたんだろう?あいつも?」

 

 

 

戦争遊戯の勝負形式は攻城戦に決まった

 

そして城の攻めは俺たちヘスティア・ファミリアとなり。城の守りはアポロン・ファミリアとなった。そしてこちらの人数が少ないため、フレイヤの提案で戦争遊戯には対等で戦うのが決闘であると言いたいのか、助っ人を一人用意する事を許可された。ただしオラリオ以外の冒険者のみ

 

フレイヤが予め俺を勝ちやすいようにアポロンを挑発したのだと思うが、その気遣いは別に要らなかったんだが、まあ義理姉の優しさを受け取るほうが図々しさも無いと素直に俺は受け取っていた

 

 

「でもオラリオ以外での冒険者なんて居るのか?」

 

「当てはある。オラリオ以外の冒険者は・・・・・・俺の知る限り『四人』居る。その四人の内の誰かをこの後で頼んでみる」

 

 

それは俺を信じてくれた『あの四人』それ以外俺の知る当てはなかった。仮にそれとヴェルフと今日の夜に助けるリリルカを入れた所で、アポロンやヒュアキントス達はおそらくあまり戦力にならないと見くびっていると勘違いしていると思っているはず

 

 

だがむしろそれが都合がいい

 

なぜなら

 

 

俺は戦争遊戯を受けた時からこの作戦を立てる前から最初から『二人だけ』で挑むつもりは無いからだ

 

 

「それじゃあ戦争遊戯の決闘日は?」

 

「明後日だよ?明後日に戦争遊戯を始めるだってさ?」

 

「明後日か。じゃあ作戦は明日に回しても大丈夫そうだな。アポロンも普通は俺たちに猶予を与えず明日にでもやるべきなのに、明日準備させてくれる猶予をくれるとは、何もわかってないようだな?」

 

「それでも城の防衛がかかるからでもあるんじゃない?」

 

「だとしても、俺だったら絶対に相手に猶予を与えず仲間割れをさせるような作戦と決闘日を早めにする。準備も最速で済ませて奴らに反撃の準備もさせない状況を作り何もできないままやられて貰うように俺は仕向ける」

 

「す、すげえ・・・」

 

「流石は元ロキ・ファミリアの団員でもあるな・・・」

 

「これくらい故郷でもしていた」

 

 

戦争をしていた俺にとってはこれくらい造作もないと、敵にやられてしまうからだ。やられる前に先に手を打たなければこちらがやられるだけのこと。数で勝てないなら奴らをそれ以外の方法で倒すのみ。もうそれらしい作戦を頭で考えていたため。あとは準備をするだけだった

 

 

「先にリリルカ・アーデを助ける作戦をお前達に伝えるぞ?」

 

「少しいいか?ジーク?」

 

「なんだ?桜花?」

 

「ヘスティア・ファミリアは戦争遊戯に勝つことが最優先だ。リリルカ・アーデを助けたところで、他派閥の人間は戦力には・・・・ならないんじゃないのか?」

 

「お前からしてリリルカ・アーデは使えないと言いたいのか?だから彼女のために割く時間はないのではと、聞きたいのか?」

 

「いや。そういうわけじゃあ・・・・」

 

「桜花。俺は・・・・他派閥だからリリルカを見捨てる理由は無い。あいつが戦力にならないなど俺はそんな風に思ったことはない。確かに少し疑う深いところもある。過去に犯罪履歴もあるような深い闇を抱えた女だ」

 

「なら・・・・・」

 

「だから・・・・・・・・・二年前俺を信じなかったロキ・ファミリアのように。俺はあいつを見捨てろとでも言うのか?桜花」

 

「そ、それは・・・・」

 

「桜花。これだけは言っておくぞ。俺は仲間を決して見捨てない。信じると言ったら信じる。あいつは俺を信じてくれた。なら俺もそれに応えるべきだ」

 

「桜花。そんな風に言っては失礼だぞ。ヘスティア達にとっては他派閥だろうと、リリルカ・アーデは仲間なんだ。そのような言い方は二度とするな」

 

「はい。すまなかったジーク」

 

「悪意ではないのは伝わっている。ファミリアのために仲間はひとまず置いといて、あとから助けると言いたいのだと今理解した。ただ桜花?お前は勘違いしている」

 

「え?」

 

「俺は最初から戦争遊戯を優先している。戦争遊戯の作戦にリリルカが必要だから彼女を助けようと言っているんだ。ファミリアの事も。戦争遊戯の事も。リリルカのことも考える。これがヘスティア・ファミリアの団長としての務めだ」

 

「だそうだ。ウチの団長様は厳しいが。仲間想いやファミリア想いは俺たち以上なんでな。だから・・・リリ助は何がなんでも助ける」

 

「そういうことだ。リリルカは立派な俺たちの仲間だ。俺たちの仲間を助けるべく。協力してくれるか?」

 

 

「おう!」

 

「はい!」

 

「ええ」

 

「うん・・・」

 

 

「よし。リリルカの救出は作戦は無い。奴らの居場所を襲撃するから作戦は要らない。夜に警備が手薄になる。そこで侵入し酷く暴れろ。好きに暴れて構わない。建物を壊さない程度でな?」

 

「それでサポーター君の居場所は?」

 

 

「ダイダロス通り付近にある水路沿いのソーマ・ファミリアの酒蔵だ。ここがソーマ・ファミリアのホームだ」

 

「あれソーマ・ファミリアのホームだったのか」

 

「何度か通りかけたことはあるが、何処かのファミリアホームではあるなとは思ったが、まさかソーマ・ファミリアだったか」

 

 

「今日の夜。ソーマ・ファミリアを襲撃する。ギルドの許可はもう取ってある。あとは建物を壊さない限りは自由だ。全員夜までに襲撃する準備をしろ」

 

 

「「おう!!」」

「「「はい!!」」」

 

 

タケミカヅチとミアハの眷属達に指示を言い渡し。襲撃する準備をしようと全員ヘスティア・ファミリアを出てホームから武器を持ってこようとする

 

その間に

 

 

「ヘスティア?今から俺は助っ人の頼みをしてくる」

 

「うん。でもその助っ人って・・・・・・まさか?」

 

「ああ、そのまさかだ」

 

 

ヘスティアもその助っ人の宛てに心当たりがあった。それは前の遠征帰りに護衛としても頼まれた者、今回またその者に頼むのもいいが、その他三人にも候補が居るため。念のためにその三人にも声を掛けるつもりである

 

 

そして俺の知るその四人と言うのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言うわけだ。リューか。アーニャかクロエかルノアのその内の一人を貸して欲しい。ミア」

 

「聞いたよ。まさかついにあんたも戦争遊戯に出なければならんとはねえ」

 

「二年前の復讐だ。あの下らない神を今度こそへし折るためにな」

 

 

俺が助っ人に掛けあったのは『豊饒の女主人』

 

ここはミアやシル以外はレベル4のオラリオ以外の冒険者が働いている。俺はその四人に頼むしかなかった。友人に変なことに手伝わせるのは俺の心からしても痛い話ではあるが、ここ以外その条件に合う冒険者が居なかった

 

問題が彼女たちが受けてくれるかだが

 

 

「ふん。だってさお前たち?先着一名様のみだってさ?その一名がアポロン・ファミリアの戦争遊戯に参加してあいつらを倒すんだってさ?」

 

「まあ・・・・・確かにそこまで難しく無いわね」

 

「でもにゃ・・・・」

 

「そうだなにゃ・・・・・」

 

「戦争遊戯となると・・・・・私も素性が・・・」

 

 

「そうだな・・・・・やはり無理か」

 

 

その四人は協力したいとは思っているようだが、彼女たちにも自分の用事と言うのもあるようで、なかなかに引き受けてはくれなかった

 

リューに関しては昔ファミリアを暗殺した犯罪履歴があるため、今ギルドではブラックリストに載せられ犯罪者にされている。戦争遊戯で大勢の前で正体を晒せば当然ギルドに捕縛される可能性が高いと、俺の頼みでも流石に難しかった

 

 

 

「いいのかい?もしこれを引き受けてくれたら・・・・ジークが『なんでもする』だってさ?なあジーク?」

 

「は?ああ・・・・・・・・・俺のできる限りでな?」

 

 

「「「「なに!?」」」」

 

 

ミアの勝手な約束を言った瞬間、四人は落雷が落ちるかのように衝撃が走った。まあこれ関しては俺のできる限りの範囲でならと、対価として差し出すことにした

 

その瞬間彼女たちは俺に迫ってきた

 

 

「ジーク!やっぱり私がやるよ!」

 

「待つにゃ!ミャーがやるにゃ!」

 

「何を言っているんだにゃ!?ウチに決まっているにゃ!」

 

 

「いいえ!ここは私の出番です!ジークさんは『私を』必要としているのです!」

 

 

「調子こくなにゃ!!」

 

「リュー!あんた最近卑怯よ!」

 

「ポンコツエルフの癖に生意気にゃ!」

 

 

 

「こいつら・・・・・俺に何か頼みたいことでもあるのか?ミア?」

 

「ん〜〜どうだったかね?まあ少なくとも私の娘共はあんたをご希望なのは間違ってないさ?」

 

「そうか・・・・・」

 

 

 

 

争う原因もわからず、参加してくれるなら正直誰でもいいのだが、なぜか俺がなんでもすると言う権利と報酬が欲しいのか。四人は争い出さし口喧嘩を始めた

 

このままだといつまで経っても終わらないため、最後に前回協力したリューを俺が指名し

 

助っ人をリューに頼んだ。その瞬間ルノアとクロエとアーニャが地面に這いつくばって落胆している

 

 

 

 

 

 

それと

 

 

「そうよね。私は・・・・冒険者じゃないものね」

 

「シル?君も何か俺に頼みたかったのか?」

 

 

シルもなぜか落ち込んでいる。そんなに俺に何か頼みたいなら言ってくれればいいのに、なぜ俺に頼みもせずに彼女たちが落ち込むのかよくわからなかった

 

とにかくリューにまた頼み

 

彼女にもリリルカを助けるために夜の襲撃も説明して、彼女にも襲撃に参加してくれると引き受けてくれた。相手はレベル2止まりのソーマ・ファミリアだから、レベル4のリューの敵ではないと思った

 

これで助っ人の件もなんとかなった

 

 

 

あとはリリルカを助けるだけだと。あとは夜を待った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその夜。武器を持った桜花達やリューやヴェルフ。その主神達もソーマ・ファミリアの酒蔵の前で待機していた。

 

 

「これより我ら派閥連合はソーマ・ファミリアを襲撃する。これはリリルカ・アーデの救出とソーマ・ファミリアの団長であるザニスの捕縛が目的である。決して人殺しはするな。我らは壊滅が目的ではない限りはそれ以上のことはするな。中では大きく暴れるだけでいい。建物の破損くらいは認める。ソーマ・ファミリアに我らの仲間を誘拐したことを思い知らせてやれ」

 

 

「「おう!!」」

「「うん!!」」

「「はい!!」」

 

「主神方はこれ以外に何か言うことは?」

 

「俺は無い!」

 

「私も十分だ」

 

「私もよ」

 

 

「僕は中に入ったらこのジーク君が作ってくれた『マイク』でソーマに警告をかければいいんだね?」

 

「そうだ。頼むヘスティア」

 

 

ヘスティアに予めソーマに警告は必要だと、襲撃を長続きしないように、もしかしたらソーマが聞き分けてくれるかもしれないと。錬金術で声の音量を増加する魔道具を作ってヘスティアに渡しておいた

 

そして桜花達の襲撃の準備もできた。主神四人の同意も得た所で

 

 

「よし!襲撃開始!!!」

 

 

「「「「うおおおおおおお!!!」」」」

 

 

そうして俺はソーマ・ファミリアの門を足で蹴り飛ばして壊し。豪快に侵入し。先行したのは桜花とヴェルフとリューと命が先に出る

 

 

「襲撃だ!!!ヘスティア・ファミリアとタケミカヅチ・ファミリアとヘファイストス・ファミリアとミアハ・ファミリアの四つの派閥が攻めて来たぞ!!」

 

 

「ヴェルフ!桜花!」

 

「「おう!!うおおおおおおお!!!」」

 

 

ソーマ・ファミリアの警備員に気づかれ。仲間を呼ばれ。入口からゾロゾロとソーマ・ファミリアの団員が押し寄せてきたが。ヴェルフと桜花が先行しどんどんあしらって行く

 

 

「ヘスティア!頼む!」

 

「うん!おーいソーマ!僕だヘスティアだ!大人しくサポーター君・・・・リリルカ・アーデを引き渡すんだ!でないと僕の眷属やタケとミアハの眷属が君のホームをめちゃくちゃに壊すぞ!・・・・・・これでいいかい?」

 

「ああ、十分だ。好きに暴れろ!殺しはするなよ!」

 

 

 

「おい!?ジーク・フリードが居るぞ!」

 

「なんでレベル5のスキールニルがあのレベル1のリリルカに関わっているんだ!?」

 

 

ソーマ・ファミリアの眷属達はギルドの伝達をしっかり見ているようで、俺がレベル5だと言う事を知っているようで、俺を目の前にして怖気つき。誰も俺に挑もうとする敵は誰も居なかった

 

 

すると

 

 

「ジーク様!!」

 

「ん?リリルカ!」

 

 

突然ソーマ・ファミリアのホームの窓からリリルカが顔を出していた。どうやら先ほどのヘスティアの通報を聞いて俺たちの襲撃を止めようと窓から顔を出してやめさせようとしているようだ

 

 

「やめてくださいジーク様!帰ってください!リリは大丈夫ですから!」

 

「大丈夫だと?団員に誘拐されて。都合の良いように利用されて終わるつもりかリリルカ?俺たちはお前を連れ戻しに来た。やはりお前をこんな所に置いていくわけにはいかない!」

 

「どうして!?もうリリはジーク様にも!ベル様にも!ヴェルフ様にも!迷惑をかけたく無いんです!ヘスティア様達を巻き込みたくなかったから・・・・・」

 

「迷惑?巻き込む?あいにく俺たちはそう言うのはもう慣れた。なにせアポロン・ファミリアがウォーゲームを仕掛けてきたからな?」

 

「え!?」

 

「俺が勝手に引き受けた。迷惑だとわかっていながらな!今ここに居ないベルも。そのアポロンに勝つために他の冒険者と修行をして強くなろうとしている!ヴェルフも俺たちを助けるがためにヘファイストス・ファミリアをやめてこっちに移籍した!これも全部俺の勝手な振る舞いで二人やヘスティアや他のファミリアにまで迷惑をかけてまで協力してくれた!俺なんかのために!だからリリルカ!お前のしてきた事も迷惑だと思うなら俺たちが何度でも解決してやる!」

 

「ジーク様・・・・・どうして!?」

 

 

「決まっている!!お前が・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちの『仲間』だからだ!!」

 

「!?」

 

 

これは俺の本当の想い。感情を欠けてはいても仲間を見捨てる行為は絶対にできないと。カオス・ヘルツのデメリットに唯一争った感情。仲間を想う心だけは今でも捨てることは無い

 

それはかつて助けられなかった。フレイとおふくろの罪滅ぼし。それでもあんな想いだけは二度としたく無いと。スキルのデメリットに逆らってでも突き動かされる本当の想い

 

 

「俺はお前のことを仲間だと思っている!ヴェルフもベルも!例え違うファミリアでもそれを俺たちのファミリアに引き込んででも!お前が俺たちにとっては大事だ!!」

 

「ジーク様・・・・」

 

「頼むリリルカ。お前が居なければ俺たちはアポロン・ファミリアに確実に負ける。お前が必要なんだ!」

 

「リリが・・・・・必要・・・」

 

 

「頼む。助けてくれリリルカ・・・・俺たちを助けてくれ!!」

 

 

「く・・・・・・・ぬうううう!!!」

 

 

 

俺の助けの声に響いたのか。意志が固まったようで。ソーマに掛け合おうとホームの中に戻り。ソーマの部屋まで掛け走ったのを勢いと音でわかった

 

 

 

「卑怯ですねジークさん。あんなことを言うなんて」

 

「あれは本当に俺の意思だ。彼女は本当に頼りになる女だ。彼女が居なければアポロン・ファミリアに勝てないのは本当だ。これは嘘じゃない」

 

「だとしてもあのような細やかされる言葉では、誰でも協力したがりますよ?」

 

「そんなつもりで言った覚えは無いぞリュー」

 

 

心を寄せらるような言葉だと、俺はリューに卑怯呼ばわりされてしまう。

 

本気でそんな魅了させるような言い方をした覚えは無いのだが、ただ彼女が少しでもソーマに抗うだけの意思を作って欲しいがためにあのようなことを言ったのだが、そんなに相手が断れないようなことを言ってしまったのだろうか

 

今度からもっと自覚ある言葉をかけようと思った

 

 

これでも自覚ある言葉なんだがなぁ

 

 

すると

 

 

 

「戦いをやめろ!」

 

 

「ん!ソーマ!」

 

 

中央の三階のテラスのような所からソーマが顔を出し。自分の作った酒を俺たちが戦っている地面に投げて壊し、戦いを終わらせるよう宣言した

 

その隣には顔が少しだけ赤いリリルカが居た。顔が赤いのは多分『ソーマの神酒』を飲み、見事ソーマの神酒の酔いを打ち勝ったと言うことだろう

 

それでどうにかソーマの意志を動かせたのだろうと理解した

 

 

もはやソーマの神酒に酔い溺れるようなやわな女では無くなったと言うことだろう

 

 

その言葉を確認するために俺は地面から飛んでソーマの居る三階のテラスに着地する

 

 

「ソーマ?今の言葉は俺たちの要求を引き受けるでいいんだな?」

 

「ジーク・フリードか。噂は聞いたが、まさかヘスティア・ファミリアに居たとはな。嘘つき冒険者。いや・・・・・・・・・・スキールニル」

 

「そういえば初めての面責だったな。ヘスティア・ファミリア団長。ジーク・フリード。二つ名はスキールニル。そして・・・・・・・・・・トールの息子にしてフレイの幼馴染の義弟だ」

 

「なに!?」

 

 

ソーマとは初めて会うため、念の為に自己紹介をし、首元にある小さくしたミョルニルとレーヴァテインを見せて、トールの息子とフレイの幼馴染の弟だと証明する

 

酒作りに没頭しているこいつが神会なんて出るはずないと思い。知らないだろうからと思い知らせてやった

 

 

「まさか・・・・・あのトールにヒューマンの子供・・・・・それに行方不明になったフレイが・・・お前の義兄だと!?」

 

「お前が思っているほど下界は予想のつかないことが起こる。それがこれだ。目の前に雷神の息子が居ると言うことだ」

 

「あのトールに・・・・・ヒューマンの子供とは・・・」

 

「それで?話は引き受けてくれるのか?どっちだ?」

 

「いや・・・・・その点に関してはもちろん引き受けるつもりだ。リリルカ・アーデは引き渡そう。コンバージョンを受け入れる」

 

「そうか・・・・要求に従い感謝する。ヘスティア!中へ!ソーマはこの要求を引き受けるそうだ!」

 

「よし!みんな襲撃終了!」

 

 

ソーマ本人の了承も得たため、襲撃を中止し。リリルカを引き渡すとコンバージョンをさせようとヘスティアやヘファイストス達と言う他の神もソーマ・ファミリアのホームに入っていく

 

 

「ソーマ様!?」

 

「ん?ザニスか?」

 

「な!?ジーク・フリード!?なぜお前がここに!?」

 

「ちょうどいいタイミングで出てきたな。ソーマ?俺たちはもう一つ要求がある」

 

「なんだ?」

 

「あのザニスと言う男を捕縛させろ」

 

「な。何!?」

 

 

ちょうどいいタイミングでザニスが出てきた

そうして俺はパンドラボックスからギルドから逮捕状を出し。ソーマに見せた。奴の犯罪履歴を主神に公開させ、二度と勝手な真似をさせないためにもう一つの要求をする

 

 

「これはギルドから俺への依頼だ。今すぐあのザニスを捕縛させろ。奴は詐欺罪・暴力罪・脅迫罪と言った数多くの犯罪履歴があると調べが上がった。お前が何も言わないからこいつは勝手なことをして犯罪に手を染めていたんだ。おかげでどれだけ迷惑に掛かった奴らが居たことか・・・」

 

「ザニス・・・・・本当か?」

 

「い、いいえ!!何かの間違いでは?」

 

「いいえ!ソーマ様!リリも確かにこのザニス様に被害をかなり受けました!今のザニス様の発言は嘘です!」

 

「ぐ!?リリルカ・アーデ!?」

 

「と言うわけだ。どうだ?」

 

「そうか・・・・・・わかった。ザニスを好きにして構わん。ギルドのペナルティならな・・・」

 

 

ソーマはもう一つの要求も引き受け。ザニスを捕縛するよう許可が下りた。これで奴の悪巧みは今日限りで命日となった

 

 

「おのれ!!それならお前だけ・・・がは!?」

 

「そんなことをさせる前にお前を鎮圧する」

 

「ぐは!!」

 

 

当然ザニスはそれに抗おうとリリルカに向けて腰にかけていた剣を取り出そうとするが、その動きをすることがわかっているため俺が先読みを奴の腹に拳を入れて気絶させた

 

そしてパンドラボックスからロープを取り出してグルグルに縛り。捕縛した

 

 

そしてその間にヘスティア達がこちらの部屋まで入ってきた

 

 

「やあサポーター君?決心は着いたかな?」

 

「はい。ご迷惑をお掛けしましたが、コンバージョンよろしくお願いします。ソーマ様」

 

「ああ。始めるとしよう」

 

 

リリルカのコンバージョンを始めるらしく、俺とミアハとタケミカヅチは別の方を向く。その間に俺はある物に気づく。

 

それは机に置いてあった『ソーマの神酒』だった

 

確かリリルカはこれを飲んで酔いを克服したと見た。どんな味をするか気になってしまい。飲もうかと。リリルカにこれがソーマの神酒なのか聞いてから飲もうと思う

 

コンバージョンが終わり次第すぐに

 

 

「ジーク様!完了しました!」

 

「そうか・・・・・コンバージョンはできたんだな?」

 

「はい!ご迷惑をおかけしましたけど。よろしくお願いします!」

 

 

「ああ。こちらもな。ところでリリルカ。ここに置いてあるのはソーマの神酒か?」

 

「はい。そうです」

 

「そうか・・・・・ゴク!」

 

 

「ちょ!?ジーク様!?」

 

「ジーク君!?何を!?」

 

 

ソーマがそこまで眷属を見ないのは、自分の作った酒を飲んで酔い溺れ。自分の酒を欲しがろうと眼もくれなくなった。そこまでこの酒を欲しがるのか。美味いのか確認しようと、壺に入ったソーマの神酒を全部迷うことなく飲んだ

 

 

そして

 

 

「不味いな。こんなのをお前の眷属を欲しがっていたのか?」

 

「なに!?」

 

「ソーマ様の酒を飲んで平気なんですか!?」

 

「ああ、と言うかこんなの酒じゃない。ただの薬だ」

 

「まさか・・・・・リリルカ・アーデ以外にも・・・・俺の酒に酔い潰れないとは・・」

 

「お前。趣味で酒を作っている割にはこの程度か」

 

 

それ程これに味の良さは無いほど。酒じゃないと失望した

 

高揚感と幻覚作用があるだけの酒とは言えない。媚薬と言ってもいいような飲み物。ソーマの眷属はこんな物を飲んで寄っていたのは幻覚作用の影響だと理解した。こんな物を欲しがっていたとなると、俺は失望しか出てこなかった

 

こんなの飲んでも俺は酔い潰れるどころか、不味くて口の中が気持ち悪いほどだ

 

 

こんな物を飲むくらいなら

 

 

「こんな不味い酒を飲むくらいなら、俺の作る『ハオマ』の酒を飲んだ方がマシだ」

 

「ん!?今なんて言った!?」

 

「俺の作る『ハオマ』の酒を飲んだ方がマシだと言ったんだ」

 

「ジーク君!?まさか・・・・・ハオマの事を知っているの!?」

 

「ああ、俺の故郷に居る。ソーマ。お前に対応する『酒の神ハオマ』。お前とは正反対の性格な神で、眷属と一緒に楽しく酒工場で酒造りをしている。ここのファミリアより雰囲気は良いしな?」

 

「まさか・・・・あのハオマが・・・ジーク君の故郷に・・」

 

「聞いた事ないぞ?そんな事を!?」

 

「確かに下界に降りたことは聞いてはいたが・・・」

 

「まさあのハオマがジークの故郷に・・・・・ってあなたあのハオマの酒を作れるの!?」

 

「ああ。元々料理が得意だから、何度か小さい頃にあいつの仕事を手伝ってそれ以外にも新しい酒を作ったりもした。そのお礼としてハオマの作り方を教えてくれた。だから知っているだけだヘファイストス」

 

 

ハオマ

 

俺たちの故郷のファミリアである製造系ファミリアとして、俺の故郷で酒を売ったりしているなど、故郷の酒はあいつが担当していて故郷中の酒を管理していた。

 

小さい頃、何度か手伝ったりもしているため、そのお礼としてあいつからあいつ専用のハオマの神酒を教わった。だから俺は酒に関しても味がわかるようになった。まだ当時10歳の子供だったのに、おふくろに止められもせずによく飲まされたから酔い潰れないのもある

 

 

「とにかくあんたは俺たち下界の生き物を甘く見過ぎだ。あんたの不味い酒ごときで俺たちの心は奪えないと理解するんだな。リリルカはあんたの酒に溺れたりはしない。俺もこんな不味い酒で酔い潰れることは無い」

 

「そうだな・・・・・・俺も君たちの言葉を聞いて理解した。俺は・・・・あまりに眷属を見くびり過ぎたようだ。そのセリフ確かにトールそっくりだ」

 

「ソーマ。確かにジーク君は異常な強さを持っている。だから君の酒なんて効かないだろう。でもサポーター君も君の酒の酔いに打ち勝った。君が勝手に失望して放り出して強くなった。この子やジーク君は僕たち神の常識を上回る力を見せたんだ。下界の子供は君の酒には負けないよ?」

 

「ああ、身に染みて理解したよ。リリルカ」

 

「はい!」

 

「体には気をつけなさい。そして今度はそのトールの息子達と共に歩いていきなさい」

 

「ソーマ様・・・・はい!!今までありがとうございました!!」

 

「ソーマ。この騒動が終わったら今度飲ませてやる。俺の作る『ハオマの酒』を」

 

「ああ。アポロンの戦争遊戯は聞いた。気をつけろジーク・フリード。奴らは数で押し寄せて来るぞ」

 

「忠告感謝する。もちろんそれが分かっているからリリルカが必要だったんだ。勝利条件は揃った。だから絶対に負けることは無い」

 

 

こうして無事リリルカ・アーデの救出は完了し。コンバージョンも完了した

 

ソーマは今回の事件に関してはザニスの責任として、襲撃に関しては大目に見てくれた。友好関係を結べたようにはあまり見えないが、リリルカと俺の酔い潰れない所を見て。少し下界の子供の見方と認識を変えたようで、少しだけファミリアを変えて行こうと言う行動が見えた

 

それだけ自分の作る酒に酔い潰れる姿を見て落胆したのだろう。酒を欲するがまま金を出す眷属など、愛にも欠けぬと言うものだろう

 

 

だが全員と言うわけでは無い

 

 

下界に生きる子供全員がソーマの酒に酔い潰れるわけんじゃない。意思の硬い者はこうも酒にも負けず抗うのだ

 

その驚くべきことがあると、ソーマは今まで眷属達に期待してなど一度もなかったのだろうと、俺は理解した

 

 

 

 

 

 

そうしてリリルカを連れて外に出ると、外で待っている今回助けてくれた仲間に謝罪と感謝をリリルカは言った

 

 

「本当にありがとうございました」

 

「だが本番はここからだぞ。ジーク。これで勝てるのか?」

 

「ああ。リリルカと言う作戦に必要な要を取り戻せたんだ。これで作戦は十分に機能する。問題ないぞミアハ」

 

「ジーク様。リリが作戦に必要な要と言うのはどういう事でしょうか?」

 

「その点に関して後で説明する。とにかく関係のないヘファイストスやリューまで協力してくれた事を感謝する」

 

「私はついでよ。ソーマがもしもあなた達の言う事を聞かなかった保険よ」

 

「私はジークさんのためならなんなりとするのみです」

 

 

「そうか、とにかく感謝する。ミアハ。ザニスをギルドの引き渡し。すまないが頼む」

 

 

「ああ。任せておけ」

 

「それでは行きましょう。ミアハ様」

 

 

ミアハ・ファミリアはザニスをギルドに引き渡すため、そのままザニスを連れてギルド本部に向かう

 

 

「じゃあ私も行くわ。ヴェルフ。頑張りなさいよ」

 

「はい!」

 

「じゃあお願いね。ヘスティア。ジーク」

 

「うん!任された!」

 

「ああ。仲間としてしっかりこいつも守る」

 

 

ヘファイストスもソーマ・ファミリアの問題が解決した所で帰っていく。鍛治師の主神がここまで協力してくれるとは思っていなかったが。ヴェルフの事をよく想っている神だと理解した

 

もしかしなくても相思相愛なのではと疑ってしまうほどに

 

 

「タケミカヅチ様。我々も帰りましょう」

 

「ん?あ、ああ・・・・・それでは俺たちも」

 

 

「ああ。協力に感謝する」

 

 

そうしてタケミカヅチ・ファミリアもホームに帰るのだが、やけにタケミカヅチのぎこちなさを感じた。どうしてでも神と言えど武士としてなのかどうにかして友人を助けようかと思っているようだ。

 

だがあいにくこれはファミリア同士の決闘。タケミカヅチ・ファミリアが加担することができなかった

 

もう作戦として必要な人材は十分に揃っている。無理に協力をしなくてもいいのだがな、武神とは言っても友人想いの神だと、タケミカヅチの事を再認識した

 

 

「俺たちも帰るぞ。今の状況説明と作戦内容を通達するリリルカ」

 

「はい!」

 

「うん。サポーター君に説明しなくてはならないことがいっぱいあるからね」

 

「あとヴェルフにも頼みたいことがある」

 

「俺に?」

 

 

そうして俺たちもさっさとホームに帰ることにした。早めに帰りたい理由はそれほど伝えないとならないことをヴェルフとリリルカに絶対に通達して、その頼む仕事を速やかにして貰うのが理由である

 

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