目指すは、ルヴィスが襲われた先へ
「ここか、そして先に・・・・・」
「っ!?二人負傷をしている人が奥に!」
今度のルームは、かなり更に流れの強い周りに大きな湖へと辿り着いた。その真ん中の陸地の奥で倒れている者が二名と、その真ん中に
『苔の姿をしたモス・ヒュージ』の姿が
にしては随分と姿も異なっている。まあ、ここは完全に奴の罠だろうが、そこはもう見抜いている。またこんな罠を貼られるとは中々に面白いモンスターだ
「ルヴィス。あの二人はお前のか?」
「あ、ああ・・・だけど・・・・アレクが居ない!」
「いや、居るだろう。その真ん中に」
「え?どこにです?」
「あの苔で覆い尽くされているあいつだ」
「え?あれはモス・ヒュージじゃあ?」
「違う。あれはただの苔だ。あの苔で覆いつくされている中に人の気配がする。それがアレクと言うルヴィスの仲間だ。ここはモス・ヒュージの罠だ。あれは囮だ。どうやら二年前同様に魔石を狙っているようだな」
「まさか前衛の私らではなく。後衛の春姫達を狙っているのか」
「正解だアイシャ。前衛を誘い込むために、あの囮をな」
この場は完全に奴の罠を貼られた領域だった
目の前の奥に二名負傷し、その真ん中でモス・ヒュージの姿が見えるか、ただその形をした苔である。もしかしなくても罠を貼っている。あの負傷をしている三人を助ける間に、後衛で待っている者たちを狙うのがこの罠の目的だ。こういうところは相変わらず変わりないな。前と同じで
「あれが罠なら、奴は・・・すぐ隣にある湖の中だ」
「あれを助けに行っている間に、後ろから後衛を狙っているのか、魔石狙いで」
「早くしないと、厄介になりそうだな。あの三人は俺とヴェルフと桜花で助ける。ベルとアイシャは後衛の護衛に付け」
「奴が出てきたら、斬れだな?」
「無論だ。確実に仕留めろ。魔石で更に強くなっても困る。作戦は以上だが、いいな?」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
「よし!桜花!ヴェルフ!あの三人を助けるぞ!」
「「おう!!」」
次の指示を言い渡して、救助へと俺とヴェルフと桜花が乗り出す。目の前に居るモス・ヒュージの姿をした苔は、ただの偽物で、中身は人間
おそらくルヴィスが言っていた『アレク』とか言う者だろう
そして俺たちが近づくと
「だ・・・ダメだ・・・」
「これは・・・・・罠よ!」
「ああ、知っている・・・・」
俺たちが来た途端、ルヴィスの仲間が近づくなと言ってくる、もちろんそれはわかっていると、真ん中で覆い尽くされている苔が肌蹴ると、中身が見えて人の姿を表す
やはり、ルヴィスの仲間を使って囮を作っていたようだ
だから
「来たぞ!!」
『ガア!!!』
「おう!」
「はい!」
『グウ!?』
「やっぱり出てきました!?」
「ジークさんの言う通り!」
「悪いね!こっちにはあんたの罠を見抜ける奴が居てね!」
「押し切ります!!」
俺の言う通り、前衛と後衛が距離が離れたタイミングでモス・ヒュージが出て来た。しかし、そんなタイミングであろうと、俺が見抜いているため、奴がそんなタイミングが出ても、後衛にベルとアイシャが付いていた為、後衛が潰されることなく、湖から出てきた途端アイシャとベルに邪魔された
その間に、俺たちはルヴィスの仲間を救出する。それだけでなく
「罠を掛けたと思ったか?それは無理だ!ブルークラブは出させん!第二の世界『ニブルヘイム』!!」
『『『『『ギイ!!!』』』』』
「湖全体が凍った!?」
『グウ!?』
「モス・ヒュージの足場も凍らせた!終わらせろ!ベル!アイシャ!魔法を使え!」
「はい!」
「今度こそ仕留める!」
湖の中から多数のブルークラブの気配がしていることは気づいている。前衛に助けをさせないために時間稼ぎとして隠していたと思うが、それは俺のニブルヘイムで、湖自体凍らせて出てこれなくさせた。湖を凍らせることなど楽勝だ
それと同時に奴の足を凍らせた
その間に、ベルとアイシャが魔法で完全に終わらせる
「ファイア・ボルト!!」
「ヘル・カイオス!!」
『ガアアアアアアアアアアアアアア!!!』
簡単にモス・ヒュージはベルとアイシャの魔法で消し飛んだ
まずは厄介な奴が消し飛んでくれた。これでひとまずは一安心だろう。とにかく奴をなんとか仕留め、逸れたルヴィスの仲間と合流する
「お前達は無事だな?」
「あ、ああ、ルヴィス・・・・助けが来たんだな?」
「すまない・・・私が不甲斐ないせいで・・・アレク・・・ラン・・・シャリオ」
「いいさ・・・なんだかんだで」
「こうして無事だったんだ」
「命があるだけマシさ」
「・・・・・・」
「どうしたんですか?ジークさん?」
「おかしい。奴を倒したのに寄生木が消えない」
「そういえば」
モス・ヒュージを倒した。なんとかルヴィスの仲間を助けた。
だが
ルヴィスや、その仲間に植え付けられた寄生木が消えない
モス・ヒュージは自身の分身を生み出す。それは本体を倒せば消える。だから寄生木も消える。しかし、倒したにも関わらず、ルヴィスの寄生木は消えない
「分身・・・・まさか!」
「ジークさん?」
「この気配!・・・やはりか!俺から離れろ!」
「ジーク・フリード!?何を!?」
俺は奴の特性であるモス・ヒュージは自身の分身を生み出すことに気づいた。それに気づいて俺はベルとアイシャを押して離れさせる
それが本当なら、今俺たちが倒したのは
その『分身』
つまりは
『ガアア!!』
「っ!やはりか・・・・」
「モス・ヒュージが!?」
「もう一体!?」
「まさか・・・・私たちが倒したのは分身!?」
ダフネの言う通りだった。あの強化種め。分身すら気配を作れるようだ。だから俺も見抜けなかった。『本体の気配』を。厄介な奴め
俺の真後ろから、凍った湖の底からもう一体のモス・ヒュージが現れる
俺たちが倒したのは『分身』だったのだ。だからルヴィスの寄生木が消えず、本体は倒されていないのだ
どうやらモス・ヒュージは分身にも気配を作れるようだ。だからあっさりと倒せたのだ。あれだけの魔法で、強化種となったことで自身の特性を更に作れたようだ
『ガア!』
「く!やはり俺が厄介と思って。滝に落とすか!」
「ジークさん!!」
「ぐ!!・・・ぶ!」
「ジーク様が湖の中に!?」
「く!・・・ダメだ!!」
「ベル様!?」
モス・ヒュージ本体は俺が厄介だと気づいたのか、俺を先に仕留めようと、俺に抱きつき、そのまま湖へと引き込まれていく
その後を、ベルが追いかけて湖の中へ入っていく
「く・・・ぐ・・・(ベル。放っておけばいいものを)」
「うぶ!(ジークさん・・・今)」
湖の中へ引き込まれ、ベルが必死に俺を助けようと、愚かであるとは思っているが、こんな勢いが凄い水流の中を追いかけるとは、やはりベルは馬鹿だと思った
俺なら、この湖に追い込まれてもなんとかなる
こいつが今、俺を仕留めるにしても、自身の手で俺を殺せないことはわかっていると賢さがあるならわかっているだろう
だから次にこいつがやることは
『グウ!!』
「ち!」
「(ジークさんを離した!?どうして!?でも今ならジークさんを!)」
モス・ヒュージは突然俺を離した。なぜ湖の中に引き込んだにも関わらず、ここで俺を捨て流すのか、奴は湖の中に残り、この水流に任せて俺とベルは奴に離されたままこの水流に流れ着く
そして流れた先は
「え!?これって!?」
「ベル!付いて来るとは愚かな!水の中に入ったら『滝に落とされる』と言っただろう!」
俺とベルが洞窟の穴から水流で流れ着いた先は
グレートウォールの大滝だった
湖の中に入ったら、27階層まで叩き落とされると、何度も言ったのに、ベルは俺を助けようと無理に追いかけたせいで、彼も俺と同じく滝へと落とされる
これで生き残った奴は・・・『俺以外』居ないと言うのに
「うわああああああああああああ!!」
「まったく!この考え無しめ!グレイプニル!」
「うあ!ジークさん!」
「27階層に降りるぞ!付いて来たからには覚悟しろ!」
俺は水流で変なところで流れ着いて困るため、ベルの腕にグレイプニルを巻いて、俺から距離を離れさせないように、なるべく27階層のルームに目指す。俺なら近くの陸地に上がるくらいの力があるため、滝に落とされるは無理だが、水の中に流れる最中に陸地に張り付く力があるため、俺はベルを連れて、27階層のルームの陸地に
上がる
「ふう!ベル。無事か?」
「はあ・・・はあ・・・はい・・なんとか」
「俺が湖に引き込まれたからって、追いかけるとは、死に急ぐつもりか?」
「ジークさんを助けたかったんです!なんだかんだで逆に助けれちゃいましたけど」
「仲間の危機に関しては、お前は考え無しなんだな」
無事に陸地に上がった。変なところに流される前に、本当に踏ん張りの無い力を持たない人間には、この水流は最悪なところに落とされ、最悪じゃなくても溺れ死ぬ
そんな湖に本気で入る命知らずが俺の仲間に居たとは、まあ、こいつならありえるだろうなと、あまり否定しなかった
「お前が仲間想いなのはわかった。ではここまで付いて来たからには覚悟を決めろ。休んでいる暇はないぞ?」
「え?それは・・・どういう・・」
「ふ!」
「な!?」
ここまで来たからには、休むことなく戦闘を続けても貰うとそんな意味深な言葉を言った後に、ベルがそれについて聞くが
その直後に
俺とベル達の後方から、『嘴が鋭い鳥』が飛んできた
俺が今事前にその一体を防いだが、その後に無数に飛んでくる。その嘴が鋭い鳥はモンスターである。そのモンスターは
「下層最速のモンスター『イグアス』!?」
「隠れても無駄だ。ヴェルフからユニコーンのナイフは貰っているだろう?それを使ってでも迎え撃て。そこら辺にある結晶石に隠れてもいずれその壁も壊されるぞ?」
「っ!?ジークさんはもう全て撃ち落としている!?なら・・・・僕も!」
怪鳥系モンスター・『イグアス』
嘴の鋭い小さな鳥、ただその鋭い嘴で突進して来るだけの怪物なのだが、その速度が異常なまでに早く、イグアスの嘴は壁すら簡単に破壊できる程硬いモンスター。人間の体なんて受ければ完全に串刺しになるか、風穴が開ける程である
これを防ぐにはミスリル並の強度の硬さをする盾か防具でなければ防げない。今俺たちにそのような物はない。それを所持しない場合は
脳筋のやり方だが
武器で向かってくるイグアスを斬るしかない
「ふ!・・・ぬ!」
「は!・・・ぐわ!・・・く!」
「イグアスの動きをよく見ろ!相手は真っ直ぐしか来ない!よく見て予測して斬れ!」
「はい!」
かなり無茶な手段だが、これしかイグアスから逃れる場を切り抜ける方法はない。もちろんイグアスの速度も異常だ。目で見ても追いきれない
しかしそれでも目で追って武器を振って斬り返すしかない。
俺はもうレベル6になったから、イグアスの動きなどステイタスの関係でもう見切っているから、全部斬り落としている。ベルはまだレベル4でまだイグアスの動きは把握できる速度も見切り力はまだ無い。だからいくつか斬り落とせずに攻撃を受けている
「それで最後だ!斬れ!」
「はい!うおおお!!」
なんとか全てを斬り落とすことはできなくても、出てこなくなるまでなんとかここまで持ち堪えて、最後の一匹をベルが斬り落として終了する
「はあ・・・はあ・・・はあ」
「見事だ。全部斬り落とすことはできなくても、ある程度落とせただけでも上出来だ。少しは強くなったな」
「ジークさんみたいに全部斬り落とせなかったですけどね」
「あれだけ落として命があるんだ。マシな方だ。あれで生き残れない奴だって多くいるからな、下手したらイグアスに串刺しにされて死ぬからな」
「う、僕・・・よく生き残れたかも」
「それだけお前も成長したんだ」
確かに全ては斬り落とせなかった、それは確かな事実
しかし、それでも踏ん張りながらもなんとかイグアスの特攻をある程度斬り落とせた。それは確かな成長できた成果
間違いなく。ベルは徐々に成長できている。困難な状況をすぐに対応している。あのイグアスの特攻を切り抜ける者はほとんど居ない。それを切り抜けることのできる者は、俺が知っているとしたら、アイズのみ。あの強さにしがみ付くあの小娘なら、やりかねるからな
そして、それを追うように、ベルもやり遂げた。イグアスにあの速度を撃ち落としに立ち向かって生き残った。俺に言われたから出たでもあるが、それでもやり遂げたのは、よき偉業ではある
そんなことを思っていると
「凄い凄い!!あの鳥さん!全部斬り落とした!!」
「え!?マーメイドが喋った!?」
「マーメイド。こいつがエイナが言っていた『マリィ』か」
「ジークさん!?まさかこのマーメイドが!?」
「ああ、こいつもゼノスだ。名前は『マリィ』だ。エイナが言っていた。ここにゼノスの仲間が居るってな」
すぐ隣にある湖の上にある岩の上で
喋るマーメイドが居た
名前はマリィ
エイナが俺たちヘスティア・ファミリアだけにしか話していないことだが、実はここにゼノスが居るってことを話されている
もちろんヘスティア・ファミリア以外の桜花たちは、喋るモンスターなど信じられないと思って説明はしていない。伝えられているのはヘスティア・ファミリアのみ。このミッションは確かに必要なアイテムを取るのと、同時に、ゼノスの新しい拠点先を調査するのも、ヘスティア・ファミリアだけのミッションである
エイナがゼノスとフェルズの水晶で連絡を取ったのだが、グレートウォールの階層にマーメイドのゼノスが居ると教えてくれた。マーメイドは水の中にしか動けないモンスター。だからこの階層しか移動できないため、ここで一人で過ごしていたようだ
とにかく、改めて自己紹介をする
「名前はマリィか?俺の名前はジーク・フリードだ。ジークと呼んでくれればいい」
「僕はベル。ベルって呼んで」
「ジーク・・・ベル・・・・私はマリィ!!」
「ここで一人か?他に仲間は居ないか?」
「うん、私だけ、他はみんな地上に歩けるモンスターだから」
「マーメイドは君だけなんだね」
「あ!ベル!体から血が出てる!?」
「ああ、これは・・・さっきイグアスの戦闘で・・・・」
「あん!・・・・ベル!はい!舐めて!私の血!」
「え!?なんで!?」
「ベル。その方が良い。マーメイドの血は傷を癒す効果がある。体の傷を癒せるぞ」
「で、でも・・・・」
「舐めてええ!!」
「ちょ!?うぶ!?」
お互い自己紹介をし、武器を一度しまい話しかけ、敵対をすることなくマリィと普通に会話ができた。他にゼノスは居ないのかと確認したが、居ないと答えて、やはりマリィはここで一人で居たようだ
その後に、マリィがベルの傷に気づき、自分の指を噛んで血を垂らし、その血を舐めるようにとベルに要求する
マーメイドの血はレアアイテム
どんな傷をも一瞬で治す。最高回復薬。あのディアンケヒト・ファミリアのアミッドですら欲しいアイテム。それを口に含めば、完全完治を果たせる生き血。強引ではあるが、マリィがベルの口に自分の指を入れて、ベルの自分の血を舐めさせて、ベルの見る見る内に治っていく
「うぶ・・・ぶ・・ぶは!はあ・・・あ!?傷が!?」
「これで治った!!」
「相変わらず良い回復力だ。マリィ。礼を言う。ベルを助けてくれて感謝する」
「大丈夫!リドから聞いている!私たちの味方をしてくれる人間居るって!リドから聞かされたの!」
「予め、リドが教えてくれたか、なんにしても味方になってくれて助かる、俺たちはお前達に区別を付け、リド達とは友人であると認めて欲しい」
「うん!ジーク!ベルも!私たちと友達!私とも友達!」
「ありがとうマリィ!」
マリィがなんとかベルを治してくれた
マリィは俺たちがここで出会う前に、リドから俺たちの話を聞いていたようだ、だから俺たちを見つけても怯えることなく、接してきた。そして友人であることも了承してくれたようで、自分の血を容易く俺たちに出してくれた
新しい友人の助けに、俺もベルも感謝をする
すると
『ジーク様!ベル様!』
「っ!オクルスから連絡が!」
「この声!?リリ!?」
「聞こえるか?リリルカ?」
『ジーク様!?ご無事ですか!?』
「無事だ。俺もベルも問題ない。27階層まで落とされたが無事だ」
『良かったです!いきなりベル様まで湖に入って心配したんですから!』
「ごめん。リリ。どうしてもジークさんを助けたくて」
突然俺の左腕の腕輪に付いた宝石である、連絡マジックアイテム『オクルス』から、リリルカの声が聞こえる
念のために、俺はリリルカ、ダフネ、春姫のサポーターにオクルスを渡しておいた。誰かイレギュラーが起きて、部隊を分裂された場合、分裂された場合、無事の確認も含めて連絡するようにと、俺はリリルカサポーター達に指示を出しておいた
ダンジョンでオクルスが機能するか分からないが、念のため使えるか試すために、持たせておいた。どうやら上手く機能しているようだ
「リリルカ。状況報告」
『はい!リリ達は一度25階層に戻っています。あの強化種は普通ではありません、25階層のあの大滝で命様の重力魔法で潰そうと思っています。その道中でドルムル様達パーティを見つけました!』
「ドルムル達を見つけたか。ドルムル達は無事なのか?」
『無事ではありますが・・・・ドルムル様達もあの強化種にやられて、寄生木を受けています。まともに動けるのが奇跡な程です。リリ達は今怪我人を背負っている中で、あの強化種に狙われている状況です!』
「怪我人を保護しつつ、25階層に戻るのは苦戦だな。あのモス・ヒュージの事だ。お前達にブルークラブの大群を送って、お前達が倒していくブルークラブから魔石を集めるはずだ」
「そしてまた強化するつもりですね。ジークさん!」
「ああ、俺たちは戻ろう。あのモス・ヒュージを放っておくわけにはいかない。リリルカ!俺たちも急いでお前達の元に急ぐ。それまではお前の判断で皆に指示をしろ。なるべく逃げて、逃げ場がない場合は時間を稼げ。春姫を使ってでも!」
『はい!やってみせます!』
リリルカの状況報告としては、あまりに良い状況ではない
俺とベルが分担されたことにより、前衛で戦えるのはアイシャとヴェルフと桜花のみ、その中でルヴィスやドルムルの負傷者を保護している
そんな中でモス・ヒュージに狙われている状況。どう考えても危険な状態。とにかくリリルカ達がやられる前に、俺たちは急いで、ここから25階層まで目指す。長い道ではあるが、必死に走って行くしか道がない
できれば近道があればいいと思ったが、ここにはそれらしい道はない
と、思っていると
「ジーク!ベル!実は私!ここから早く上に上がれる道を知っているよ!」
「え!?本当!?」
「マリィ。そこはどこだ?」
「この道を真っ直ぐ!上に上がれる!」
「こんな隣に道があったのか。二年前はそこに道はなかったはずだが、誰かが未知領域でも見つけたか?」
「でも・・・・この先に『大きい蛇』みたいなのが居て・・・私も通りたくても、通れなくて」
「大きい蛇?ジークさん。それって・・・」
「ああ、『アクア・サーペント』だ。あまり攻撃性の無いマーメイドのマリィではあまりに太刀打ちできないからな、わかった。それは俺とベルで斬る。とにかく案内してくれ」
「うん!こっち!」
「よし、行くぞ!ベル!」
「はい!待っててリリ!今行くから!」
マリィが近道を知っているようで、彼女に道案内を頼む
しかし、その先でサイズの大きいアクア・サーペントが居ると言う。なら俺とベルで倒せばいいと。阻む敵は斬るのみだと、一刻も早く、リリルカ達がモス・ヒュージにやられる前に
ここ27階層から25階層で、素早く急ぐ