ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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タークの企み

 

今から一時間前

 

一方

 

 

俺に後から来いと言われたタークスレッド達は、少し待機した後で動き出したが

 

俺とリリルカの予想通りに

 

 

ターク・スレッド達は付いて来ることはなく、25階層の奥へと進んでいた

 

 

「ターク、ラッキーだな、ヘラクレスが俺たちだけを分担してくれて」

 

「ああ、おかげでジュラの計画通りに動けるぜ」

 

 

タークは最初から付いて来ることはなく、ジュラの計画の手伝いのために、別の場所へと移動していた。

 

 

目的は25階層の最奥の壁を壊すこと

 

 

詳しい話はわからないが、その通り動けばより報酬を弾むと言われ、ターク・スレッドは俺の言うことを聞かずに単独行動を取っていた

 

まさか、都合よく自分たちだけ部隊を分担されるなど、思いもしないだろう。とにかく今は都合が良いからと、自分たちの目論見のままに移動する

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

 

「おやおや、ジーク・フリードの指示を無視して、こんなところで何やってんだい?」

 

「お前ら、あとから付いて来るよう言われたんじゃないのか?なんで付いて行かねえんだ?」

 

「それとも・・・・あのジュラ・ハルマーと言う男の仲間で、何か企んでいるのか?」

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

「テメエら!?ヘラクレスの仲間!?なんでここに居やがる!?」

 

 

「やっぱりジーク殿の疑いは正解でしたね」

 

「うん、ここで数分前に待っていて良かった」

 

「あのタークと言う方は本当に嘘を付いていたようで」

 

「所詮は冒険者の腐れね」

 

「お金目的でここに居るのでしょうか?」

 

 

「くそ!?あのファーブニル!?俺らを最初から疑ってやがったのか!?だから俺らだけを分担させやがったのか!?」

 

 

進んだ先にアイシャとヴェルフと桜花が現れ、その後に、ターク達の後ろに命と千草と春姫とダフネとカサンドラが岩壁の後ろから出て来る

 

俺の指示で、ここで待ち伏せするよう言っておいた。必ずターク・スレッドは何かするはずだと、別ルートで先回りして、ターク・スレッドがここに来るまで待ち伏せをして、そして予想通り、ターク・スレッド達は俺の罠にかかった

 

 

「さて、どうする気だい?観念すれば手荒な真似はしないさ」

 

 

「おい、どうするターク!?」

 

「相手はレベル4も居るぞ!俺らじゃあ勝てねえ!」

 

「くそ!こうなったら・・・・『あいつ』を呼ぶしかねえ!ここで終わるわけにはいかねえ!ジュラの計画のためにな!」

 

 

「あいつ?」

 

 

アイシャ達は、ターク・スレッド達を捕縛しようとする。一応観念すれば武力行使しないと、まずは警告を掛ける

 

しかし

 

ターク・スレッドはここで捕まるわけにはいかないのか、何かを呼び出そうと、自分たちだけでは勝てないと、突然ターク・スレッドは鞭を取り出し、その鞭で地面を叩く

 

その瞬間

 

 

「来い!!ラムトン!!」

 

ドカン!!!!!

 

『シャアアアアアアアアアア!!!』

 

 

「「「「な!?」」」」

 

「な!?ワームウォール!?」

 

「なんで深層のモンスターがここに居るんだよ!?」

 

「あいつの鞭!?まさかマジックアイテムか!?もしかしてジュラ・ハルマーのテイムしたモンスターか!」

 

 

「その通りだ!ラムトン!こいつらを蹴散らせ!!」

 

『シャアアアアアアアアア!!!』

 

 

「ちぃ!一度引くよ!全員一旦下がりな!!」

 

「くそ!」

 

 

せっかくここで待ち伏せして、ターク・スレッド達の嘘を見破り、あと少しで捕縛できるはずが、

 

まさかの奴らは深層のモンスターをテイムしていたようで、ターク・スレッドの前の地面から出現した。現れたのはワームウォール。地面を潜る大蛇である

 

流石にこんな強敵を前に、今は立ち向かうわけにはいかず、アイシャの指示に従って、一度全員で広いルームへと逃げる。この場所は狭く、自由に地面や壁の中を潜れるワームウォールにとっては最適な場所、もっと広い場所に移動して戦いやすい場所でないとやられると、敵を目の前にして、一度逃亡を選んだ

 

 

「よし、今の内に俺はジュラの計画を急がせるぞ!」

 

「「「「おう!」」」」

 

 

ターク・スレッド達は、アイシャ達を追う事なく、ワームウォールに任せて放っておき、自分たちはジュラに言われた計画を優先するために、走って最奥へと目指した

 

 

 

 

 

アイシャ達はワームウォールに追われて、中央ルームまで戻る羽目になった

 

 

「くそ、待ち伏せしていたのに、あいつらを取り逃すとは、あのジーク・フリードに立つ瀬がないよ!」

 

「言っている場合か!それよりこれからどうする!」

 

「袋小路のルームまで走れ!湖が無い場所だ!急げ!!」

 

 

俺に頼まれたことが上手くやれなかった事を、少し苛つくアイシャ、しかし、そんな事を考えている暇も無いほど、今はワームウォールに追われている

 

とにかく、袋道へと走る。ここでは狭すぎるため、広い場所でワームウォールを撃破を優先する

 

それでから、タークを再び追う

 

今は広い場所へ

 

 

「っ!おい!いつの間にか消えたぞ!物音が聞こえないし、居なくなったのか!?」

 

「いいえ!確かに気配が感じます!」

 

「地中に潜られた!?上か・・・横・・・いや・・・・・下か!!!」

 

「うわ!?」

 

「きゃあ!?」

 

「うおわ!?」

 

 

ドカン!!!!!

 

『シャアアアアアア!!!』

 

 

「地中を潜るの!?」

 

「無茶苦茶だ!?」

 

「深層にはこんな怪物を、ジーク達上級冒険者は戦ってきたのか!?」

 

 

一瞬、追っていたはずのワームウォールが居なくなっていた

 

しかし、居なくなったのではなく、ワームウォールの特技である地中に潜ると言う攻撃をして来る。

 

アイシャはワームウォールの特性を知っていたのか、すぐに出て来る場所を把握し、足の遅い春姫とカサンドラを無理矢理押して進める

 

深層のモンスターの特殊な習性に驚きはする。こんな怪物を俺やフィン達と言う上級冒険者は戦っていたのかと思うと、ヴェルフは強くなる上で難儀なことがあったのだと、今思った

 

 

ワームウォールに追われている先で

 

 

やっと袋小路のようなルームに出ることができた

 

 

「よし、着いたか、春姫、レベルブーストだ。詠唱始めな」

 

「ココノエですか!?全員ですか!?」

 

「いや、あんたの力はまだ温存しておきたい、この後もあるしね、だから二本だけだ、この男共に賭けろ。後衛は弓を用意しな!」

 

「わかりました!」

 

「「はい!」」

 

「魔剣は?」

 

「ダメだ。あいつは魔力に敏感で反応して後衛がやられる、だから男共!私と一緒に前衛に入って、囮になりな!あいつの攻撃を無理にでも防ぐんだ。後衛は顔の前面にあるピット器官を狙いな、そうすれば動きが悪くなる!」

 

「ピット器官?」

 

「蛇にはそう言う器官があるのさ、それが敏感でどんな技も避けられる。それを弓で壊しな!とどめはあたしの魔法で殺す!!」

 

 

アイシャは全員に指示を送る。

 

前衛であるヴェルフと桜花とアイシャは囮になる

 

後衛は千草とダフネが奴の前面にあるピット器官の破壊

 

それぞれの役割を建てて、それで深層の稀少種のモンスターを倒すしかない、もう何があっても追いかけるモンスターだと、アイシャもわかっている。こんなレベルの低い仲間しか居ないが、それでも倒すしかないと、ここは踏ん張り所になった

 

 

「ウチデノコヅチ!!!」

 

「よし、準備がいいぜバーベラ!」

 

「盾役は任せろ!」

 

「よし、踏ん張りな!男ども!!」

 

 

ドカン!!!!!

 

『シャアアアアアアアアアアア!!!』

 

 

「来るよ!!」

 

 

春姫のレベルブーストにより、ヴェルフと桜花は一時的にレベル3になった。それでもワームウォールに届きはしないが、足止めにはなる

 

準備が整ったところで、ワームウォールが迫りくる

 

 

『シャアアアアアア!!』

 

 

「ぐ!」

 

「踏ん張れ!!大男!」

 

「わかっている!!」

 

 

ワームウォールは容赦なしに突っ込む

 

その突っ込みをヴェルフと桜花がお互いの武器で盾になって防ぐ。ワームウォールの大きな体の突っ込みを防ぐには、いくらレベル3になっても防ぐのはとても辛かった、それでも無理に防ぐしかないと、少しでもワームウォールの動きを止める

 

その間に

 

 

「千草殿!」

 

「ダフネちゃん!」

 

「うん!」

 

「わかっている!」

 

「集中!当たって!」

 

「当れ!!」

 

 

ザシュ!ザシュ!

 

『シャアアアアアア!!??』

 

 

「よし!右は壊せた!もう一回だ!」

 

 

なんとかヴェルフと桜花が防いでくれたおかげで、右口にあるピット器官は千草とダフネが矢を飛ばして、壊せた

 

このまま順調に行けばいいが、そうもいかず

 

 

『シャアアアアアアア!!!』

 

 

「ぐわ!?」

 

「ぐは!?」

 

「桜花!?」

 

「ヴェルフ殿!?」

 

「くそ!?体当たりか!なら!こっちだ!来い!」

 

 

『シャアアアアアア!!!』

 

 

ワームウォールは顔で体当たりするだけでなく、尻尾でも体当たりして来る。その攻撃に桜花とヴェルフは武器で防いだにも関わらず直撃を受ける

 

アイシャは体勢を再び整えるために、ヴェルフと桜花が再び立ち上がるために、ワームウォールの引き付けを一人でする。ワームウォールはアイシャの挑発に乗り、ヴェルフと桜花を無視してアイシャを襲いに追いかける

 

その間にカサンドラが二人に回復魔法を掛ける

 

 

「カサンドラ!回復を!」

 

「うん!ソウルライト!!」

 

「ぐう!!」

 

「くそ!流石は深層のモンスターだ!」

 

「桜花殿!これを!」

 

「盾か!鍛治師!立て!今度はこれで防ぐぞ!」

 

「ああ!まだやれるぞ!!」

 

 

カサンドラに回復魔法を受けて多少回復した。完治したわけではないが、再び立ち上がるだけの体力は取り戻した。

 

今度はしっかりワームウォールの体当たりを防げるように、命が桜花に盾を投げる。それを桜花は受け取り、今度は盾でワームウォールの体当たりを受け止める

 

準備が整い、アイシャを呼び戻す

 

 

「バーベラ!いいぞ!」

 

「防御体制は整った!」

 

「よし!あと左だけだ!あと一歩だ。なんとか耐えな!」

 

 

『シャアアアアアアア!!!』

 

 

アイシャは合図を聞いて、再びヴェルフ達の所へ戻る

 

それを追いかけるように、ワームウォールも付いて来る。あとは左だけ、左のピット器官を壊せば、反応が悪くなり、アイシャがとどめをさせる。

 

それができるか、どうかはヴェルフと桜花がワームウォールの体当たりを防いで、身動きを取れるかだ

 

 

『シャアアアアアア!!』

 

 

「ぐう!!」

 

「ぬう!!」

 

「今です!」

 

「二人とも!」

 

「ダフネさん!」

 

「ええ!これで終わらせるわよ!」

 

 

なんとか、ヴェルフと桜花がワームウォールの頭での体当たりを上手く防いだ。そのおかげで、ワームウォールの動きが再び踏み止まる

 

その隙を、千草とダフネが狙う

 

 

「一点集中!!」

 

「これで、終わりよ!!」

 

 

ザシュ!!ザシュ!!

 

 

『シャアアアアアア!?』

 

 

「やったわ!」

 

「ワームウォールが苦しんでいます!?」

 

「ピット器官を全て壊したから、動きが鈍くなりました!」

 

「アイシャさん!」

 

 

「ああ!!」

 

 

ダフネと千草の弓矢により、ワームウォールの最後のピット器官も射抜くことに成功し

 

ワームウォールは感覚が悪くなったことで、動きが鈍くなり、全身に力が入らなくなり、混乱してその場でよろける

 

今動きが鈍くなったことで、正確にアイシャが魔法で狙うことができる、しかもアイシャは今度はヴェルフと桜花は止めてくれるのを信じていたのか、もう詠唱を終えていた

 

そして

 

 

「ヘル・カイオス!!!」

 

 

ブシャン!!!!

 

 

『シャアアアアアア!?!?』

 

ボン!!

 

 

アイシャの大剣から放たれる赤い斬撃により、ワームウォールの首は真っ二つに斬れ

 

ワームウォールは灰となって消えた

 

 

「終わった!」

 

「無事に倒せた!」

 

「深層のモンスターを俺たちで倒したんだな!」

 

「自分たちで、乗り越えたんですね」

 

「あ、ワームウォールの牙がある!」

 

「なんとか生き残れた!」

 

 

なんとかワームウォールを、まだレベルの低いヴェルフ達がなんとか倒せた

 

まさかレベルの低い自分たちで倒せるなど、思いもしないと、ヴェルフと桜花は思っていた。でも二人が体を張ったことで倒せたこと

 

これは頑張った結果である

 

しかも、ワームウォールのドロップアイテムである、牙も手に入った

 

 

「カサンドラ様、皆様に回復魔法を掛けて貰えませんか?」

 

「・・・・・・」

 

「カサンドラ様?」

 

「え?あ、はい!今すぐ!」

 

「?」

 

 

春姫は傷を負ったヴェルフと桜花に再び回復魔法を施して欲しいと頼むが、なぜかカサンドラがなにも返事をせずに考え事をしていた

 

カサンドラが何を考えていたと言うと

 

 

(違う、こんなのが厄災の筈じゃない。こんな簡単に済むはずがない、もしかして厄災と言うのは、本当にジークさん達だけなのかな?)

 

 

と、ヴェルフと桜花に回復魔法を掛けながらそんな事を考えていた

 

今にもカサンドラはあの予言を信じている。今までも彼女の見た予知夢は本当だった。アポロン・ファミリアの崩壊も、ほとんどの予知夢は彼女でも信じられないほど、当たっている

 

しかし

 

正確にその未来を見ているわけではない。

 

それに近いような光景を見るだけで、正確な未来の光景を見ているわけではない、そしてそれに意味深な詩が頭に囁かれる。それが脳裏に焼き付けられる。その最悪な未来を避けることも詩に残されているが、それでも何が何を意味しているのか、意味もあまりにわかっていない。でも正確にそのお告げは当たっている

 

しかも、あまりに人に信じて貰えないため、あまりに人に言えないようになってしまい、せめてその最悪な未来が来れないような行動を移そうとしている

 

俺は本当にカサンドラの予知夢を信じて、最悪な未来を避けるために、それなりの行動を取った。信じてくれる人が居てくれたから、多少の最悪は避けたはず

 

 

しかしだ

 

 

それでもカサンドラはなぜか不安になる

 

これで終わりとは思えない。こんな簡単なはずがない。むしろ最悪な未来を避けたんじゃなくて、まだ来てないだけだと彼女は思っていた

 

なぜなら

 

 

(もしかして、ジークさんは最悪な未来を避けたんじゃなくて、それに対策を掛けたの?でなければ27階層に行くはずがない)

 

 

そもそもの話だ

 

もし最悪な未来がこの先に待つとして、普通はそうならないよう、ダンジョンには入らないはずだ。

 

しかしだ

 

今ではパーティを分担させただけで、結果としてはダンジョンに入っている。おそらく友人であるリューを見捨てないためだ。もしそんな未来が来て、それを避けるために入らないなら、確実にダンジョンに居たリューはその絶望に殺される。だからそんな予感を想定した俺が、ダンジョンに入る事を選んだ

 

となれば

 

 

カサンドラは絶対に最悪な未来は来ると思っている

 

 

その対策を賭けたとして、俺やベルやリリルカが27階層に行って、自分たちは25階層に居る、となるとこの先の未来はどうなるのかと、不安は激しくなる一方だった

 

だからこんな形になって、これで終わりとは思えなかった。絶望と言う厄災が来ると言うなら、絶対に何があっても、このメンバーで27階層に行かせないとカサンドラは心掛ける

 

 

「それで、これからどうする?バーベラ?」

 

「もちろん、あいつらを追いかけるよ。どの道この先は行き止まりだしね、追い込むことはできるはずだ」

 

 

ワームウォールは無事倒せた。ヴェルフと桜花の完治もして、体力は取り戻して、再びターク・スレッドたちを追おうとする

 

幸い、この先のルームは26階層に降りるような入り口はない。単純に奥にただ広いルームがあるだけ、それなら問題ないだろうとカサンドラは何も言わずにアイシャの言う通りに従う

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

 

ドカン!ドカン!!ドカン!!!

 

 

「なんだ!?」

 

「なんの爆発だ!?」

 

「奥からです!何かを爆破しています!」

 

 

突然、奥の方から爆破のような爆音が大きく響いた。突然の爆破に皆驚き、奥のルームに入ろうとした足を、一度止めてしまう

 

更に、とんでもないことが、この先に起きる

 

それは

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

 

 

「地面が!?割れた!?」

 

「まずいよ!!崩れる!?」

 

「さっきの爆発のせい!?」

 

「走れ!!25階層の入り口に戻るよ!!」

 

 

先程の爆発のせいか、ここのルームの地面が突然割れる。完全い崩壊まで辿ろうとしていたため、急いで奥のルームに行かずに、25階層の入り口に止むを得ず戻ることにした。このまま進んでも崩れたルームの中、安全ではないため、安全のために25階層の入り口に戻るしかなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ・・はあ・・・」

 

「ここなら安全だ」

 

「一体なんなんだ。さっきの爆発は」

 

「おそらくあのタークと言う方が爆破を起こしたんでしょうけど・・・」

 

「ルームが崩壊なんてあり得るの?」

 

「私も初めての体験だ。何が起こっている?」

 

 

なんとか全員で逃げ出すことはできた。先程の爆発でなにかを壊すために爆破をしたのだと思うが、それが起きただけでこちらのルームまで崩壊するなど、あり得ない事態に遭遇した。もちろん今までにおいても、こんなことは今までにおいても体験したことがない、なぜこんなことが起きたのだろうか

 

 

「これからどうします?アイシャ殿?」

 

「ここでジーク・フリード達を待つしかないね、そういう指示だったしね、あのタークって奴は・・・・残念ながら諦めるしかないね」

 

 

とにかくさっきのルームが崩壊したことで追跡は不可能となった。ターク・スレッドが捕縛できない状態になった場合は、止むを得ず25階層で待機しろと、俺が指示を入れておいた

 

残念ながら俺の頼んだ仕事は達成できず、ここでただ俺たちの帰りを待つだけだった

 

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!』

 

 

 

 

「「「「「っ!?」」」」

 

「なんだ!?」

 

「この声は!?・・・・モンスター!?」

 

「でも・・・この声量は!?」

 

「下からか!?」

 

 

突然、ダンジョンに響くような、モンスターの初声が聞こえた

 

先程の爆破や地震に続き、今度はモンスターの鳴き声が響き渡る

 

それが聞こえる方向は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

27階層の大滝のある湖

 

 

『水の迷都』

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

 

 

壁から地割れのような音が響き、壁はどんどん崩れ、その中から大きな黒い竜のような形をした怪物が、一体投入された

 

怪物は滝から降とされ、そこから27階層のルームに続く道を見つける

 

 

その道の先に、人の気配を感じ取る

 

 

 

『ウウウウウウ・・・・・』

 

 

黒い骨のような体をした竜種。その怪物は真っ直ぐ人が居ると思われる道を走る

 

 

その先に

 

 

 

俺とベルとリリルカとリューが居る。ルームがあった

 

 

 

 

 

 

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