カサンドラもやる気を起こして、後衛のサポートも全力で注いでいる。今度は千草もレベルブーストを掛けて、アクア・サーペントを倒し切る。
「もう少しで、アクア・サーペントも全部片付く」
「あとはアンフィス・バエナだけね。けど、また潜られたら・・・・」
「それをなんとかしないとならねえな」
先ほどアンフィス・バエナが呼んだアクア・サーペントは徐々に倒し切れている
あとはアンフィス・バエナだけだ。しかし、また潜水されたら面倒だ。一々湖の中で潜水攻撃をされては一溜りも無い。
どうにか、対策を考えている内に
『ガアア!!』
「くそ!またか!」
「また来るぞ!」
またしてもアンフィス・バエナは湖の中に入って潜水攻撃を仕掛ける。どうにかして、この攻撃をどう対策をするか考えないとならない。
でないと、アンフィス・バエナがそれが有利だと勘付いてしまう、そうなったら何度でもアンフィス・バエナは何度も攻撃を仕掛けてしまう
とにかく、潜水攻撃に対策しないとならない。できることなら次どこへ出てくるのか、わかればいいのだが
「ではここは自分に任せてください!」
「何をする気だ!?命!?」
命がその潜水攻撃に対策を仕掛けようとする
もちろん止める力は彼女には無い。しかし、彼にはそれ以外の方法で対策をかける。そのためにスキルを使用する
そのスキルとは
「『ヤタノクロガラス』!!!」
「命!?それ!?」
「そうか!お前にはそれがあった!?」
桜花と千草は元仲間だから知っていた。命には探知系スキルを持っていることを
周囲の遭遇経験のあるモンスターを探知することができ、不意打ちを防ぐことができる。ただしマインドを消費する。モンスターの居場所を確実に感知させるスキル
手を合わせて、アンフィス・バエナの潜水場所が、頭の中でわかるようになる
「っ!アイシャ殿!その真下です!」
「っ!ここか!?・・・くう!」
『ガアアアアアア!!』
「本当に出てきた!?」
「今です!」
「「うおおおおおおお!!」」
的確に命が出てくる場所を言い当てたため、すぐに出てくる場所が分かったからなのか、皆、出待ちをして、出てきた途端、一斉に桜花とヴェルフと桜花が斬り掛かる
『ガアアアアアアアアアアアア!?』
「命が居れば、どこに出てくるかわかるぜ!」
「これで潜水攻撃は対策できる!」
「アクア・サーペントも全部倒したよ!」
「バーベラ?これイケるんじゃない?」
「ああ、流れはこっちに来ている!私らが上手く連携した結果さ。それに見てみな!」
『ガア・・・ガアア・・・ガア・・・』
「アンフィス・バエナが息を上げています!」
「もう少しで倒せそうなんだ!次で一気に行くよ!」
「「「「おう!!!!」」」」
アンフィス・バエナの戦闘を通して、、どう戦えばいいか、段々と身につけてわかってきたアイシャ達、だからどう対応したらいいかわかってきたため、どういう対応したらいいか、どんどん覚えてきた
初めは隙を作るのに苦労をしたが、いろんな挑戦で覚えるようになり、次にどう動くべきか対応でき、これでやっと自分たちで隙を作れると
完全にアンフィス・バエナの行動パターンを覚えたため、次の攻撃を対応して、一気に仕留めようと、流れがこっちに来たのか、連携してアンフィス・バエナを追い詰める
『ガアアアアアア!?』
「またか!」
「命!」
「はい!任せてください!」
またしてもアンフィス・バエナは潜水攻撃をしようと、またも湖の中に潜る
何度やっても命のスキルがある限り、居場所はもう把握済み、それなのにアンフィス・バエナは潜水を始めた。なぜそんなことをまたするのか知らないが、命が次に居場所を教えるのを待っている間に、命以外は全員構えの待機をする。次で首を切り落とそうと、次で止めを刺そうとする
果たして、アンフィス・バエナはどこから出てくるのか
しかし、今度は予想を超える行動が起きてしまう
「っ!?・・・・・これは!?」
「どうした!?命!?」
突然、命は何かに気づいたのか、湖ではなく、滝の方を見た。彼女はそこにアンフィス・バエナが居ると探知した
だが、滝にアンフィス・バエナが居る?そこはおかしい
奴がなぜいきなり滝の中に居るのか、そんなことをするのはただ一つだった
それは
ドボオオオオオオオオオオオオオオン!!!
『ガアアアアアアアアアアアアアア!!!』
「なに!?滝を登って、宙に飛んだ!?」
「まさか!?・・・逃げろ!!奴は自身の体の重みを使って大波を起こす気だ!!!」
「「「「「「!?」」」」」」
突然アンフィス・バエナは滝登りをし、そのまま自身の体を全部出すかのように滝の頂上から飛んだ。そのまま真下にある湖にダイブする。
これは『俺ジーク・フリードが知った』竜の知識で。竜には特殊な技がある。
それを俺は『ドラゴン・ダイブ』と呼んでいる
ドラゴンと言うモンスターには自身の体を使って攻撃すると言う竜の技がある。俺の中では竜系モンスターの『特攻技』として思っている。アンフィス・バエナのドラゴンダイブは滝登りで頭上に飛ぶための道として使い、滝の真上に飛び、そのまま体の重みで湖にダイブをして湖の大波では済まない津波を起こして、敵全体を滅ぼす技
アイシャも前回はアンフィス・バエナはそんな行動はしなかったため、初めてそれを見たのは分からずに何も言えなかったが、それが起きてから目的を察してしまい、今すぐ全員退避するよう呼びかける
しかし、それを言った時はもう手遅れ
アンフィス・バエナがもう落下していた、真下にあった湖は目と鼻の先だった
そのため
ドボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!
「ぐわあ!?」
「「ぐわああ!?」」
「く!」
「きゃあ!?」
「命ちゃん!?桜花!?」
「ヴェルフ様!?アイシャさん!?」
「ダフネちゃん!?」
アンフィス・バエナが全身の体を湖に叩きつけたことで、大波が発生し
その周囲に居た前衛のアイシャ、命、ヴェルフ、桜花がダフネが流される
後衛に居た千草と春姫とカサンドラは地面に大木にしがみ付いて、流れそうになっただけで流されはしなかった
アンフィス・バエナのドラゴンダイブで、前衛のほとんどを蹴散らされた
その結果
「おい!大丈夫か!」
「あ、ああ!」
「くそ!こんな技を起こすなんて、前回はしなかったぞ!」
「せっかく追い詰めたのに、また私たちが不利になった!」
なんとか、前衛側は後衛まで流されただけで、多少のダメージで済んだ、まさかアンフィス・バエナが大波を起こしてくるなど、過去に一度戦ったアイシャからすれば納得できないはずだった
だが、ただ後ろに流されただけなら、まだ良いと思っていた・・・・・・
しかし
「桜花!!命は!?」
「ヴェルフ様!!アイシャさん!!命ちゃんは!?」
「ダフネちゃん!!命さんが!!」
「「「「っ!?」」」」
そう、前衛側の中で『一人』だけ見失っている
それは『命』だった
さっきまで居た命が、あの大波でこの場に居なくなっている。この場に居ないのなら、考えることは一つのみ
「まさか!?この水中の中に!?」
「流されたのか!?」
「助けに行かないと!・・・」
命はこの湖の水中の中に流されたのでは無いのかとヴェルフが気付く、助けに行こうと、千草は弓を地面に捨て、水中に入ろうとするが
『ガアアアアアア!!!』
ボオオオオオオオオオオオオオオ!!
「っ!?きゃああ!?」
「千草!?」
「あの野郎!?助けに行かせない気か!?」
突然、アンフィス・バエナが後衛の千草と春姫とカサンドラの前の地面にブレスを吐いた。そのせいで湖に入ることができないように、地面から炎が舞い上がり、階層主に知能があるのか、千草と春姫とカサンドラが湖の中に入らせないように、後衛と前衛を分断させるための炎の壁を作った
「これじゃあ助けに行けない!!」
「くそ!ここまで来て!」
「でも回復は届きます!」
これで後衛は前衛の助けに行けなくなった。そのため水中に流された命は助けることはできずに、でも回復は届くため、急いでカサンドラは回復魔法の詠唱を始める。先ほどの大波で喰らったダメージの回復を、カサンドラが治そうする
しかし
更に、とんでもないことをアンフィス・バエナはする
『ガアアアアアアアアァァァァァァ!!!』
「なんだ?あいつ右頭だけ、上を向いて、口を開けて、口の中で火花が舞っているぞ?」
「一体なんだあれは!?」
「まさか!?まずい!全員避けろ!アンフィス・バエナの最大火力だ!!!」
「「「「「「っ!?」」」」」」
アンフィス・バエナの右頭だけ、顔を上に向けて口を上げて、口の中で火花が起きているのは。ブレスの最大火力攻撃である
竜のブレスは、口の中で炎を溜め込み、それを一気に放射して、最大火力のブレスをすると言う
いわば、『フルバースト』がある
今、アンフィス・バエナはブレスを口の中で溜め込み、それを一気に放射しようと。アンフィス・バエナも全力でアイシャ達を仕留めようとしているのか、本気を今出したようだ。
そして、アイシャが叫んだ直後に
放射された
『ガアアアアアアアアア!!!』
「避けろおおおお!!」
「く!」
「くそ!」
「ぬう!」
アンフィス・バエナの最大火力のブレスが放射した
アイシャの指示を聞いて、前衛側は急いで退避した
しかし、アンフィス・バエナのブレスは前衛の方に放射されることはなかった。目的は『前衛』ではない
それは
「っ!?カサンドラ!!!」
「っ!?」
アンフィス・バエナが狙ったのは
カサンドラだった
アンフィス・バエナは回復役を潰そうとしたのか、カサンドラを真っ先に狙った。アンフィス・バエナの最大火力は掠っただけでも体が燃えて消える。直撃すれば命はない
しかし
突然のことで、カサンドラは
避ける動きは・・・・・できなかった
「カサンドラアアアアアアアア!?」
「う!?っ!?」
カサンドラはその場で立ち止まってしまい。アンフィス・バエナのブレスが目の前に迫ってきた
カサンドラは、ここで命を落とすことに
否
ここでカサンドラを庇う者が居た
「カサンドラさん!!!!」
「キャ!?・・・え?・・・・春姫さん!?」
突然横から、春姫がカサンドラを押して庇った
カサンドラを守ろうと春姫がカサンドラを無理矢理避けさせるために、彼女を真横に押した
それでカサンドラはブレスの射程距離から外れ、その代わり
ボオオオオオオオオオオオオ!!!
「「「っ!?」」」
「春姫ちゃん!?」
「春姫さん・・・・春姫さん!!??」
「ああ・・・春姫めええええええええ!?」
アイシャが大きく叫んだ。そう、春姫が代わりにアンフィス・バエナのブレスを受けてしまった
なんと、ここで二人目がやられた
ブレスを放たれた場所は地面も燃え上がり、炎が強いせいで近づくことも中を見ることもできず、もはや生死を確認することもできないまま。春姫は炎に焼かれてしまった
「くそ!くそ!くそおおおおおお!!!よくも!命を!!春姫を!!」
「お、お、お前だけは・・・・・絶対に落とす!!」
「「うおおおおおおおおおお!!」」
「おい!待て!?くそ!!」
「よくも春姫ちゃんを!」
「く!カサンドラ!回復を!」
「わ、私のせいで・・・春姫さんが・・・」
「カサンドラ!!!今はみんなに回復して!!!」
「あ、はい!!!」
命と春姫がやられたことで、桜花とアイシャが冷静を無くして、ただアンフィス・バエナを殺すだけしか頭がなくなってしまい。アンフィス・バエナに特攻を掛ける
ヴェルフが待つように二人に言うが、大事な仲間を殺されて怒り狂っていた二人はヴェルフの言葉も聞かずに特攻を仕掛ける
だが、その怒りはアイシャと桜花だけでなく、千草とダフネも全力で反撃に掛ける。カサンドラは自分の失態で春姫を失ったことに絶望するが、ダフネの怒号により、今は生きている人たちに回復をしろと、庇ってくれた春姫のためにヒーラーとして戦えとダフネに言われる
「うおお!!うおおお!!」
「うおおおおおおおおお!!」
『ガアアアアアアアアア!!!』
「ぐは!?」
「がは!?」
「くそ!氷鷹!!」
『ガアアアアアアアアア!?』
アイシャと桜花が特攻を掛けるも、結局体当たりで跳ね返されてしまう。その隙にヴェルフが魔剣で再び湖を凍らせる。
またアンフィス・バエナの力でせっかく張った氷を壊されてしまう
その間にヴェルフは桜花に言う
「おい!無理に突っ込んでもやられるだけだ!頭を冷やせ!大男!」
「鍛治師!?お前!仲間がやられたんだぞ!それもお前の所属の!悔しくないのか!」
「悔しくないわけねえだろ!!!」
「っ!?」
「確かに仲間がやられたことはすげえムカつく!でもな!俺の中じゃあ、まだ命も春姫も死んでねえ!今絶対こいつを倒すために打開策を考えているかもしれねえ、俺はあいつら二人が死んだなんて思ってねえよ!だからお前も冷静になってあの怪物をどうにか倒せる方法を考えろ!」
「鍛治師・・・お前・・・」
「春姫のあのやられよう見て・・よくそんなことが言えるようになったね。イグニス」
ヴェルフは本当に命と春姫が死んだなんて思ってないない。生死を確認するまでは
だからヴェルフはあのオリンピアで、どれ程の仲間と主神で絆を試される冒険をしたのか、そんな冒険をしたヴェルフにとって、『この程度』でやられる二人ではないと、あんなやられたと確実に思うような光景を眼にしておいて、そんな綺麗事を吐く。それでも信じている仲間を、本気でこいつを倒すまで、深層に行った俺たちを助けるまでは死なないと、命と春姫をヴェルフは信じていた
今命は水中の中、春姫はブレスの炎の中で、何かアンフィス・バエナを倒す方法を模索しているんじゃないかと、アンフィス・バエナを倒す方法を考えているんじゃないかと思っていた
アイシャはそれを聞いて、ヴェルフがオリンピアでそこまで仲間意識が強くなったと、ヘスティア・ファミリアは本当に馬鹿な連中だと思うと同時に、アイシャも少しは頭を落ち着かせて、冷静にアンフィス・バエナを倒す方法を模索する
桜花もヴェルフの言葉を聞いて、一旦落ち着いて見せる。しかし、それで状況が変わるわけではない
今残っている者たちだけで何ができるのか
まずはあの左首を斬り落とすこと
正直魔法を掻き消されるの倒し難い。それをなんとかする必要がある。そのためにはやはりまず左首を落とす必要がある。魔法無しで
しかし、身動きを取れているアンフィス・バエナにどうやって近づけばいいか
そう、考えていると、『千草がある事に気付く』
「っ!・・・・湖が光っている?」
突然アンフィス・バエナのちょうど前辺りからの湖から
『紫色の光』を発光をしていた
なぜ湖の中からそのような光が発生しているのか、それがなんの光なのか
その光に、千草は気づいた
「っ!?まさか!・・・・命!?」
そう、湖の中で輝く紫色の輝き
それは『命の魔法』である
つまりはまだ彼女が生きている。それだけを知って安心するが、今彼女が魔法を放とうとしていると言うことは、アンフィス・バエナの動きを止めようとしている。水中の中でそのような無茶をしているようだ
なら、その行為を無駄にしてはならない
そのためにはと、千草は桜花に言う
「桜花!!桜花があの左首を斬って!」
「俺が!?どうしてだ千草!?」
「お願い信じて!私を・・・・命を信じて!」
「命?・・・・っ!?あれは!?」
桜花は後方で千草にそう言われると、アンフィス・バエナの方を見る
そこに命が魔法を展開しようとする、湖の中ら光を見つけた
そして千草にアンフィス・バエナの左首を斬れと頼まれる
これはつまり、命がアンフィス・バエナの動きを重力で抑え、その間に自分の『技』で斬れと言うことだ
魔法はミストで掻き消される、しかし極東人の魔法とは別の戦闘手段である『技』なら、アンフィス・バエナのミストに掻き消されることはない。だから千草の言うことは正しく、桜花も自分が斬りに行くしかないと、自分のやるべきことを桜花は見つけた
しかし、そのためには
「鍛治師!上に魔剣を放て!」
「は!?いきなり何を言って!?」
「俺を信じろ!信じてくれ!!」
「っ!?・・・・たく!!ああ!分かったよ!信じたからな!氷鷹!!!!」
桜花はヴェルフに、上に続く道を作って欲しいと、上に目掛けて真剣を打てと言われる。いったいどういう意味でそんなことをヴェルフにやれせるかはヴェルフ自身も分かっていないが、とにかく桜花を信じて上に魔剣で氷の道を作る
それだけでなく。その放った先で、氷鷹で起こる雪崩を起こして、少しでも移動している桜花の邪魔をさせないために、アンフィス・バエナに目眩しをする
『ガアアアアアアアアア!!』
だが、アンフィス・バエナは左首からミストを吐き出し、ヴェルフの氷河も掻き消す
そしてそれを放った魔剣は
バリン!!!
魔剣は使用限度が来てしまい、あっけなく砕けた
「く!・・・・繋いだからな、大男!」
「うおおおおおおおおおおおお!!」
アンフィス・バエナがヴェルフの雪崩に対処している間に、桜花はヴェルフが作った上に続く氷の道を走り、なんとかアンフィス・バエナに狙われることなく、桜花は天上に張り付いて大木に辿り着き、そのまま上へと向かう
「大男、何をする気だ?」
「大丈夫です!ヴェルフさん!」
「っ!」
「桜花と・・・命を信じてください!」
「大男と・・・命・・・・っ!?てことはやっぱり!?」
ヴェルフは千草にそう言われて、アンフィス・バエナの真下にある湖の方に視線を向ける
そこで
紫色の光が一気に全体に発光をする
やはり命はまだ死んでないと、ヴェルフが信じた通りの結果になった
水の中で、命はあの大波で彼女はレイダーウィッシュに肩や足を噛みつかれながらも、次にどうやって倒すべきか考えていた
もちろん、命が地上に出ても戦力にはならないと今の自分のこの状況で分かっていた
それなら
やっぱり魔法で動きを少しでも封じるしかないと、魔法を二回目を使用する
地上でヴェルフや桜花の誰かが必ず首を落としてくれると、なんの確証も無しに、ただ仲間を信じると言う根性で、命は無理に魔法を発動させる
フツノミタマの射程距離を考えると、自分もその陣に入ることになるが、それでもアンフィス・バエナを重力で落とすために、全力を出す
(掛けまおくも畏き・・・如何なるものも打ち破る・・・我が武神よ・・・・尊き天より導きよ・・・卑小のこの身に巍然足・・・御身の神力を・・・救え浄化の光・・・破邪の刃・・・払え平定の太刀・・・征伐の霊剣・・・今ここに我が命において・・・招来する・・・天より降り・・・地を統べよ・・・神武闘征!!!)
頭の中で詠唱をし、なんとしても発動させる。その念じた詠唱が
今発動する
(フツノミタマ!!)
と、自分もサークルに入っている自分も含めて重力で押し潰す
『ガア?・・・・』
「あれは!?まさか!」
「命の魔法!」
『ガアアアアアアアア!!??』
アンフィス・バエナの頭上から、巨大な光剣が出現し、光剣が下にある同心円の中心に突き立つ、そしてアンフィス・バエナの体格を覆う程の結界が展開し、アンフィス・バエナを重力で押しつぶす
その光景に、命がまだ水中でも生きていることが、判明し、ヴェルフも千草も歓喜する
だが
喜ぶのはまだ早い
まだアンフィス・バエナの動きを封じただけで倒せたわけじゃない。
しかし、実はアンフィス・バエナだけでなく、もう一人命の魔法で重力の範囲に入っている者が居る
それは
桜花である
「命!お前のしたことは無駄にしない!!俺が切る!!!うおおおおおおおおお!!!」
桜花はアンフィス・バエナの頭上から、高い天上に張り付いた大木の上に乗っていた。もちろん命の魔法範囲内に入っているため、いつでも押しつぶされそうになっている
しかし
そこから、桜花は真下に居るアンフィス・バエナの左首を目指して落下する。命の重力圧の重みを利用して更に斬撃を重く強化させるために、わざわざアンフィス・バエナの頭上を取って、命の魔法範囲内に入るのが目的、そして桜花が会得した極東流の『技』を放つ
それは
「『虎喰』!!!!!」
ブシャアアアアアアアアアアアア!!!
『ガアアアアアアアアア!?!?!?』
「やった!」
「アンフィス・バエナの左首が斬れた!?」
「これであとは、右首だけだ!」
桜花の持つ、ヴェルフが作った大戦斧である『皇剛』の刃から、黄色い斬撃破を纏い
アンフィス・バエナの左首を一刀両断で斬れた
桜花が見事、アンフィス・バエナの左首を斬り落とすことに成功した。命の魔法重力の重みと桜花の斬撃が、アンフィス・バエナの左首を切り裂いた
これでもうミストは使えない魔法が通用する。後は右首だけ
まだ命の魔法が発動している中、この調子で、右首を狙う
桜花が左首を切り裂い流れで、思いもしない『人物』の声がアイシャに聞こえる
「アイシャさん!!!」
「っ!?」
「この声!?」
「まさか・・・・・春姫!?」
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・・」
なんとブレスの最大火力を撃たれたはずの
春姫が生きていた。
なぜ彼女はアンフィス・バエナの最大火力を打たれて生きているのか、確かに直撃した。それは間違いない。ならどうして生きているのか
その理由は
「はあ・・・ジーク様から借りた『オハン』のおかげで助かりました」
「あいつ!?ジークの盾を!?持っていたのか!?」
彼女の手に、『黄金の盾』が握られていた
実はこの遠征が始まる前に、俺がホームで密かに彼女に持たせていた
サポーターにはある程度守りは必要だ。念のために
しかし、盾を持ち歩いていた素振りは今までにおいてもそんな光景は、春姫を誰もが見ても見かけなかった。
その理由はオハンと言う盾は。大きくしたり、小さくしたりと、俺の持っているミョルニルのようにサイズを変えることができる
実はオハンには特殊な盾で、持ち主が危険に迫れば金きり声で叫びながら勝手に大きくなって持ち主の前に出てきて守ると言う能力がある。彼女に俺は小さくした状態で、彼女をそれを懐に仕舞い。アンフィス・バエナのブレスを受けた際、勝手に彼女の懐から前に出てきて、ブレスを防いだ。それで彼女は生き残った
なにがともあれ、これで彼女も無事
そして春姫は見た。桜花と命が必死になってアンフィス・バエナの左首を落とすところを、その流れに応じて、右首を斬り落とそうと
最後のレベルブーストを発動させる。
そして、掛ける人物は
「アイシャさん!!詠唱を!」
「っ!・・・・・来れ!蛮勇の覇者!雄々しき戦士よ、たくましき豪傑よ、欲深き非道の英傑よ。女帝の帝帯が欲しくば証明せよ、我が身を満たし我が身を貫き、我が身を殺し証明せよ!!!」
もちろんアイシャである
アイシャに掛ければ一時的にレベル5。アンフィス・バエナを倒すには十分であり、最後はアイシャに止めを刺して貰おうと、春姫もこの瞬間を待って、最後の一つだけ力を残しておいた
今それを使う時!!
「大きくなれ!!ウチデノコヅチ!!!」
「寄越せ!春姫ええええええええ!」
アイシャは詠唱を終えて、春姫からレベルブーストを受け取る、彼女の体が黄金の光が輝く。その力と詠唱を持って
アンフィス・バエナの右首まで飛んだ
『ガアアアアアアアアア!!!』
アンフィス・バエナは最後の抵抗なのか、迫り来るアイシャにブレスを放った
「ぐう!おおおおおおおお!!飢える我が刃はヒッポリュテー!!!」
アイシャは避けることなく、ブレスを体で受け止めた。それでもアイシャの詠唱は止まることなく、その蒼い炎に焼かれながら
赤い斬撃破を放つ
「ヘル・カイオス!!!!!」
ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?』
赤い斬撃破はアンフィス・バエナの蒼い炎を跳ね返して、そのままアンフィス・バエナの右首の縦一線に真っ二つに斬れ、自身の蒼い炎が全身に周り、全身焼かれて
灰となって消えた
「やったぞ!」
「ええ!私たちで階層主を倒したんだ!!」
アンフィス・バエナは完全に消えた。これでミッション完了となった。目的のアンフィス・バエナをベルとリリルカと俺無しで、見事彼らはやり遂げた
これは大きな成果だと、称えても良いほどだ
普通ならこのパーティでアンフィス・バエナを倒すことは不可能に近いのに、それを上手く連携してやり遂げた。他の冒険者からすれば驚くことだろう
しかし討伐は嬉しいものかもしれないが、まずは皆の無事を確認する
「桜花!命は!?」
「大丈夫だ。ちゃんと生きている」
「命!」
「千草殿・・・・やったんですね?」
「うん!そうだよ!やったよ!」
「そうですか、自分たちはやり遂げたんですね!」
「大男、やるじゃねえか、その戦斧。やっぱりお前に託して正解だったぜ」
「ジークのあの重りよりは軽いからな、だから、なんとかこいつの扱いも慣れた」
「ダフネちゃん!大丈夫?」
「そう思うなら早く助けてよ、もうみんなボロボロよ」
「あ、ごめん!今すぐに・・・でも・・・」
「ん?」
「ありがとう。この絶望を乗り越えてくれて」
「は?はあ・・・ま、いっか、せっかく乗り越えたしね、そういうことにしてあげる」
「アイシャさん・・・・」
「よく成長したじゃないか、へっぽこ狐。あんたもよくここまで強くなった」
「それは・・良かっ・・・た」
「おっと、もう限界か」
重症者も居ればもうマインドダウンで動けない者も居るが、見事全員生き残っている
命は桜花が湖の中で拾い上げた。体中傷だらけだが、まだ生きている。春姫は体は無傷だが、最後のレベルブーストを使ってマインドダウンでもう動くことはできない。もう二人は戦うことはできないが、しっかりと生きていた
なんとか一人でも欠けることなく、生き残った。これだけでも上乗だ。アンフィス・バエナを倒すだけでなく、一人も死者を出さずに生き残るのは奇跡も良いところかもしれない
しかし、実現できたのなら、それは明らかにアイシャ達の連携と実力
功績としては素晴らしいことだ
だからなのか
「あ!これって!」
「ダフネちゃん?どうしたの?」
「見てよこれ!もしかしてアンフィス・バエナの竜胆じゃない!?これすっごいレアよ!」
「マジかよ、こんな良いことがあるなんてな」
「俺たちはやったんだな?」
「ああ、あいつらが居なくても勝てたんだ」
「上出来だよ。あんたら。これは褒めても良いかもね」
突然ダフネは湖の上で変な物が浮かんでいた
それはアンフィス・バエナのドロップアイテム、『竜胆』である
あまりにレア過ぎて手に入るのも困難な程に、レア級のアイテム。これをダフネは拾い上げる
それを見ただけで皆は実感する。本当に自分たちだけで、アンフィス・バエナをレベルの低い自分たちだけで倒したと思えると、嬉しさでまだやるべきことが残っていると言うのに、皆、この功績を喜んでいた
しかし
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「なんだ!?」
「また地震!?」
アンフィス・バエナを倒したその直後で、なぜか地震が発生している、また何かイレギュラーが起ころうとしていた
そして、地震が起きたその後に
ゴン!ゴン!!ゴン!!!
「おい!?天上から!?」
「結晶石と木の根が落ちてくる!?」
「ここに居たら埋まる!ずらかるぞ!」
突然頭上から、結晶石や木の根や岩が一斉に降り注いでくる。なにが起きているのか知らないが、ここに居たらまずいと、どこかに退去するよう言われる
すると
「「「うわあああああああああ!!!」」」
「ジュラ!こんなことになるなんて聞いてねえよ!」
「どうするんだターク!?」
「決まっているだろう!24階層に戻るぞ!これを登るんだよ!」
「あいつらは!?」
「ターク!?あの野郎!また何かやったのか!」
突然上から人の悲鳴が聞こえた。
それはターク・スレッドとその仲間たちだった
なにをしたのは知らないが、アイシャはそのタークの叫び声を聞いて、そのジュラと言う男と何か取引して、その取引のために何かやらかしたのではないのかと、この揺れは奴らが原因だと思っている
しかし
「私たちもあの木の根を伝って行くよ!24階層に・・・」
タークたちがこの崩壊して行くルームの中で、24階層に戻ろうと、壁に張り付いていた木の根を伝って上に戻ろうと、アイシャが皆に指示を出す
しかし
「待ってください!!上はダメです!26階層に行ってください!」
「は!?あんたなにを言っているんだい!?」
「何を言っているの!?カサンドラ!急に!?」
カサンドラは24階層に戻るべきではないと言う
しかも、26階層に行く?自殺行為も良い所だ
やっとアンフィス・バエナを倒せたのに、それと同じくらい危険なモンスターが多くあり、しかもこれだけ戦える者が限られている。なのに下が安全など、あり得ない。カサンドラはどう言う意味で言っているのか
その理由は
「ダフネちゃん!東だよ!」
「は?東?」
「『絶望の檻を乗り越えるのなら。消えた太陽を求めて東を目指して、下を潜れ』。これがジークさんに教えて貰った言葉!この言葉を信じて!」
カサンドラはこれも予言に対することだと思った
絶望の檻とは、おそらくこのルームのこと、周りは木の根で覆われて逃げ場もない。檻と同じなはず、そしてそれを乗り越えたいのなら東を目指す。それは方角的には26階層の入り口である連絡路だった。今の地震で瓦礫で埋まっていた道が、なぜか瓦礫はなく通れるようになっていた
俺がカサンドラの言葉を解析した結果だ。
カサンドラは俺の解析した言葉を信じていた。おそらくまだ厄災は消えていない。ここを出るまでは、そしてもし本当なら、24階層に戻ったら死んでしまうと、予言にならないようにダフネを説得する
しかし
「意味わかんないことを言わないでよ!これだけは言っておくは?私はあんたの夢なんて・・これぽっちも・・・・」
「私のことは信じなくていいから!ジークさんの言葉は信じて!!」
「っ!?」
「初めて見ました・・・・」
「カサンドラ殿が・・・あんな風に叫ぶとは」
カサンドラは信じられないことは重々承知していた
自分だってこの予言を信じたくないから、でも、実際に起こっているのなら、この暗示を辿るしかない。そうでなければみんな殺される。でも信じてくれないなら、この助言を出した俺ジーク・フリードの言葉を信じろと、自分ではなく、俺の言葉を信じろと言い聞かせる
「ジークさんは私たちを救うために、私にいろんなことを教えてくれた。あの人は私たちを救うためなら嘘なんてつかない。私の夢や予言や暗示はいいから!せめてジークさんのこの言葉を信じて!」
「そんなことを言ったって・・・・」
「俺は賛成だぜ」
「クロッゾ!?」
カサンドラが必死にダフネを説得するが、やはりあまり信じてくれない。しかし、ヴェルフはその言葉を信じた
「カサンドラの夢?そんなことは俺も信じ難いが。団長の言葉ならな・・・命?春姫?お前らは?」
「自分もです・・・26階層に行くべきです!」
「それにまだベル様やリリ様をも助けていません。ここで24階層に戻るわけには・・・」
「命!?本気!?」
「正気かい!?春姫!?」
ヴェルフだけでなく、命と春姫も俺の助言ならと信じて26階層に向かおうとする。千草とアイシャに止められそうになっているにも関わらず
でも、カサンドラはどうしてそんなに必死に夢のことを言うのか、それは
「ダフネちゃん・・・・」
「っ!?」
「私はみんなを助けたい!だからこの夢を信じる!ジークさんの言葉を信じる!!みんな全員生き残るために!」
「カサンドラ・・・・・」
カサンドラが信じられない予言を無理にみんなに伝えるのは、みんなを守りたいが故
嘘をついているとかではない。信じたくないかもしれないけど、予言がそう現実に出てきている。実際に予言通りになっているのなら、その対策したその助言の言葉通りに動けば助かるはずだと、本当にカサンドラは俺の助言を信じた
そこでアクシデントが起こる
バリン!!!
「あ、危ない!!?」
「っ!?カサンドラ!?」
「・・・・・・・」
カサンドラの頭上から、柱くらいの大きさの結晶石が三つも落ちてきた。その落下先は明らかにカサンドラに直撃しそうだった。だと言うのに、彼女が微動だに動かない
そして
ゴン!ゴン!!ゴン!!!
「っ!?・・・・・」
「こうなることは分かってた。だって私はジークさんのあの解析の言葉を信じているから」
結晶石は落下し、カサンドラは直撃しそうになる。だが、
カサンドラが動くことなく、彼女の周囲に結晶石は降ってきた。彼女に当たる事は一つもなかった
これが俺が助言した内容になるかはわからないが、俺の助言を信じて彼女は動かなかった。本当に俺の言う言葉は嘘ではなく、本当だからと動かなかった
だから無事だ
そしてその光景を見せて、更に強くダフネに言う
「ダフネちゃん!私を信じなくていいから、ジークさんの言葉を信じて!」
「・・・・・・」
自分を信じなくていいから、せめて俺の言葉を信じろと、人の助言なら信じられると、カサンドラはダフネを信じた上で、この言葉を彼女に伝えた
その結果
「はあ・・・・・私はあんたの夢や暗示は信じない。ジーク・フリードが嘘を言わないにしても・・・」
「ダフネちゃん・・・・」
「でも・・・・・・・」
「え?」
「私は『あんた』を信じる!!!」
「ダフネちゃん!?」
カサンドラの夢や予言は何一つ信じない、頑固として。そして嘘を言わない俺の言葉もあまり信じられない。確証もないわけだから
だけど
親友の言葉だけは信じている
それだけが、ダフネが信じている者だった。だから彼女が次に行動することは
「私とカサンドラは26階層に行くよ?あんた達はどうする?」
「ダフネちゃん!?」
「正気かよ・・・・」
「アイシャさん・・・」
「ん?」
「お願いです・・信じてあげてください」
「春姫・・・・ああ!もう!分かったよ!私も行く!あんたらは?」
「命?本当にいいのか?」
「はい、26階層に・・・続きましょう」
「分かった、千草は?いいか?」
「うん!行こう!ベルさんやリリルカさんやジークさんも助けたい!」
「よし、ああ!俺たちも26階層に行くぞ!」
「それじゃあ、急ごう!」
カサンドラの言う通りに26階層に共に行く。アイシャはあまり乗り気ではなかったが、春姫に説得をさせられて、アイシャも春姫を担いで26階層へ
桜花と千草は、命に聞いてから動く。桜花と千草は命に聞いて、26階層に行くべきだと言われ、命を信じて下へ向かう。危険であることは承知だが、それでも元眷属の仲間の言うことなら信じられると、命を信じて、桜花が命を背負って26階層へ
これで26階層へ向かうことが決定し、天井が崩れる中で、必死に走っていた
そんな時
「「「「うわああああああああああ!?」」」」
「っ!?あれは!?」
「あの人達!?全員落ちて行く!?」
「放っておけ!行くぞ!」
突然後ろから悲鳴が聞こえた。誰かがやられたのかと思って振り向いたが
さっきまで木の根を伝って上に登っていた。ターク・スレッドとその仲間が湖に落下して行く。無理に登ったからなのか、何かミスをして足場を崩して落ちて行く
やはりカサンドラの言う通りだったのか、上に登るのはダメなようで、この崩壊も、下からではなく上から崩れているようで、上に登っても壁がどんどん崩壊していくため、登っても下に落とされてしまう。そう考えるとやはりカサンドラの言うことは正しかった。
26階層に更に危険なモンスターに立ち合わせはあるも、生き残れるなら26階層に行くべきだと、今桜花と千草は実感する
ターク達が落ちる光景を見て、アイシャに放っておけと言われ、落ちて行くターク達を助ける時間もないため、そのまま自身の身を守るために26階層に行く
アイシャ的には犯罪者だからと、ターク達を助ける気もないだろうが
とにかく、これで26階層の連絡路に全員入った。全員入ったところで、入り口は瓦礫や木の根で塞がり、もう戻れなくなった
「はあ・・・はあ・・・全員無事か?」
「あ、ああ」
「自分たち、あのまま上に行っていたら」
「あの人達みたいになっていたんだ」
「どの道、危険であることには変わりはないですけど・・・・」
「ああなるくらいなら、こっちで必死に戦って生き残るしかないね」
改めて、ターク達が落ちる光景を皆が見た感想として、やはりカサンドラの言うことが正しいと、残念ながらこの負傷者が二人居て、体制を立て直すために戻っても無駄だったことが実感した
「私は・・・・あんたしか信じられる人居ないんだから・・・助かったわよ、カサンドラ!」
「ダフネちゃん!」
「ああもう!暑苦しい!まだ危険であることは変わりないんだからね!」
カサンドラはダフネに信じて貰えて嬉しいと彼女に抱きつくが
ダフネの言う通り、ひとまず生き残っただけであって、まだ危険な場所に居ることは変わりはない
26階層なら、更に危険なモンスターが蔓延る場所だ。こんな危険な場所に避難しても危機であることには変わりはない。でももう帰る場所はない。もうここかからは進むしかない
だからどうするのか
「バーベラ。俺はここまで来たからには、27階層に行って、ジーク達がどうなったか確認したい、他は?」
「自分もです。自分たちは今乗り越えましたけど、ジーク殿たちがどうなったか心配です」
「私も、今もジーク様やベル様やリリ様や・・・・リュー様がどうなったか確認したいです」
「俺もあいつらを放っておくことはできない。27階層に行くべきだ」
「わ、私も、このまま進むべきだと思います!」
「確かにね、もう戻れないしね」
「私もこのままここに居ても安全とは思えないしね、このまま進むしかないけど、27階層で何かあるんでしょ?カサンドラ?」
「えっと・・・・多分もう大丈夫だと思う。なぜかわからないけど・・・この先でなんと言うか・・・・もう流石に何も起きないと思う」
「それ、あんたの予言?」
「ううん、そう思っただけ」
ヴェルフの提案で、ここまで26階層まで来たなら、進むべきだと、俺の指示で来るなと言われた27階層に今から行くべきと進める
皆も、27階層に行った俺たちが心配であり、生死を確認したいと27階層に行くべきだと賛成する
しかし、カサンドラに27階層に行くべきではないとアンフィス・バエナを倒す前は止められた
でも、今は大丈夫なはずだと、予感として言っているだけで、もう予言だとかは関係ない
むしろ逆に、本当にここまで乗り越えるとなると、予言もこの先どのような示しをするのかなんて、もうカサンドラでもわからなくなった。だからもう行ってその場で乗り越えるしかないと
もう予言は頼ってもわからないため、ここからは現地に行って確認するべきだと、その場の対応をするべきだと、27階層に行って俺たちがどうなったか、現場へ行くべきだと行った。27階層に行ってどうなったかまではわからない。予言にはその後も暗示で出てきたが、それは俺は解析しなかった
だからそれを確認するためにも、今からなら27階層に行くべきだと、目指す方針をカサンドラも賛成する
これで全員決まった
なら
「よし、ここまで来たら、ジーク・フリード達を助けに行くよ!!」
「「「「「「「おう(はい)!!!!!!!」」」」」」」
こうして今から、27階層へと向かうことになった
今俺たちがどうなっているか、想像もつかないだろうが、それでも俺たちの生死の確認のために、下へヴェルフ達は進んだ