ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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白い深層 ホワイトパレス

 

 

 

 

 

一方、ベルとリリルカは

 

 

「こんな所に落ちるだなんて・・・・」

 

「ホワイトパレス。確かオラリオと同じくらいの面積のある広さだと言われています」

 

 

ホワイトパレス 37階層

 

広さや天井や広間も含めて他の領域とは比べものにもならないほど、何もかもが巨大な作りとなっている

 

37階層の全体範囲領域はオラリオと同じ言われ、その広さに今までの第一級冒険者の派閥でも地図作成が不可能と言われた、『未開拓領域が当然』の場所である

 

この階層は楕円形のような場所であり、いくつかの壁で区分されている。まずはこの全体を『大円壁』で覆われている。その中で迷路となっている。その迷路を通るのに、無数のある段差を上り下りをしないと出れない

 

それぞれの円壁には、現段階で『第五円壁』程の区分された領域がある。『戦士の間』『騎士の間』『兵士の間』『獣の間』最後に・・・・『玉座の間』など、さまざまな区分された領域がある

 

玉座の間を中心にあり、それ以外の区分に囲ったような円の面積になっている階層であり、レベル6が居なくては『絶対にクリアできない』場所に落とされてしまったのだ

 

 

「まずい所に落ちた・・・・」

 

「ぬう!ベル様!ここから動きましょう。こんなこともあろうとかと、ジーク様にいろいろこの階層のことも勉強をしてきました」

 

「え!?本当に!?」

 

「はい。ジーク様がこのようなこともあるかもしれないと、リリにいろんなことを教えてくれました。リリの知識を使って、ここを出ましょう!」

 

「うん!分かった!」

 

 

俺がもしもの場合があるかもしれないと、40階層先はまだ教えていないが、それまでの階層をリリルカに教えておいた。こういうトラブルも起きかねないために、階層の詳細を俺が教えておいた

 

まさかこんな時に活用できるなど、思いもしなかった。でも今ここでその知識を使わなければ生き残れないと、リリルカがまだ体の火傷が治っていないのに、無理して彼女は立ち上がり、ベルにこれからの指示をする

 

 

「ここはおそらく、『兵士の間』でしょうか。てっことは第三円壁、こんな区分に落とされるなんて・・・」

 

「兵士の間?」

 

「ここはオラリオと同じ広さで。五つ程区分された領域があるんです」

 

「オラリオと同じ広さ!?」

 

「はい、それもほとんど迷路に及ぶような道が多いらしく、正規ルートなんて見つからない程、この階層を出るだけでも大変らしいです」

 

「そんな・・・・・」

 

 

この37階層であるホワイト・パレスは、30から40までの中で『一番複雑な階層』である。広さも天井も何もかもが大きくて広く。道も複数。

 

もはやこの階層だけで『五階層分』あると思って良い程、難解な迷路の階層として思った方が良いレベルだった

 

だが出る方法は外側を目指すこと、中心側はとてもで危険であるため、外側を目指せば獣の間に入ることができる。迷路のように複雑でも、必ずこの間のどこに大円壁がある、そこに外側の間に入る入り口がある。それを目指せばいいが

 

 

更に

 

 

『ガア!』

『グア!』

『シャア!』

 

 

「さっきからいろんな方向から、怪物の声も聞こえるんだけど・・・」

 

「だとしたらやっぱりここは『兵士の間』、近くに『コロシアム』があるのかもしれません」

 

「コロシアム?」

 

「ドーム状の岩の建物があるらしく、そこで『モンスターが無限に出現』し、『モンスター同士で殺し合っている』とのことだそうです」

 

「無限に出てくる!?それにモンスター同士の殺し合い!?」

 

「はい、そのようなことを毎日ここではしているようです」

 

 

更にモンスターは無限に出てくる場所がある。コロシアムと言うドーム状の『闘技場』が近くにあるらしい、そこではダンジョンがそんなことをさせているのか、モンスター同士で殺し合いをして何かの実験場として、ここではそのような日々をモンスター達はしている

 

目的はわからないが

 

少なくとも、そのコロシアムに行くべきではない。無限に出てくると言うことは何度倒しても湧いて出てくる。つまりは自殺行為にしかならない。そこへ行くのは得策ではない

 

そうなれば

 

 

「なるべく、細い道を剃って進みましょう。まずはこんな所から離れるべきです。目標は獣の間です」

 

「獣の間?」

 

「そこだけが26階層の連絡路があるんです。そこへ目指すしかありません、遠回りですけど、なるべく細い道を辿って行きましょう。そして何があってもこの階層の中心側である『玉座の間』だけは行かないようにしましょう、まずはルームを見つけましょう。そこで一旦休みながら進みましょう」

 

「うん、分かった」

 

「それでは・・・う!」

 

「リリ!?」

 

 

これからどうするかは、ここを離れてから考えるとして、今はここに居るべきではないと、急いでここを離れてルームを探すのだが、リリルカが先ほどの爆破でダメージを受けてしまい。死にはしないが、体を動かせるだけの状態ではなく、無理に立つのがやっとで、倒れそうになるが、ベルが彼女の手を取って倒れさせないようにする

 

 

「リリ・・・大丈夫?」

 

「はあ・・・・死にはしませんけど・・・正直リリもあの捨て身攻撃はらしくなかったです。でも、ああするしかベル様もジーク様も助かりませんから・・・」

 

「バックパックは?」

 

「あの怪物にしがみ付くのに、あれは重いですから、置いていきました。今頃ボールスさんに使われているんじゃないでしょうか。もし生き残ったら、絶対にリリに返して貰いますからね・・・」

 

「じゃあアイテムは・・・」

 

「はい、ポケットにいくつか入っていますけど、そこに回復薬はありません。全部置いていきました」

 

「そんな・・・・・・」

 

 

となると、リリルカは完全にここでは餌でしかない。つまりはリリルカは動けずにやられる側となっている。守る手段も無い。バリスタもあるが、矢も装填している分しかない。

 

今の彼女はモンスターに狙われるだけ、終わったも同然である

 

 

だからと

 

 

「ぬう!!」

 

「ベル様!?」

 

「僕がリリを背負って、ここを移動する!」

 

 

ベルがリリルカを背中で背負い、左腕に巻きついていたゴライアスマフラーで、自身の腰とリリルカの腰を巻き付け、離れさせないようにする

 

ベルはマリィのおかげで無事に回復した。そしてここに落ちて数分経ってから体力は取り戻せた。ここで動けるのはもうベルだけ

 

 

「ここからは僕一人で戦う。リリはこれからどう動けば良いか教えて!」

 

「しかし!」

 

「大丈夫!もう僕は絶対に負けない!お願いリリ!これからどうしたらいいか教えて!今度は僕がリリを守る!」

 

「ベル様・・・はい!じゃあこの先を進んでください!」

 

「うん!」

 

 

こうしてここから先はベル一人でモンスターと戦うことに、できる限り出てこないような道を辿るように、リリルカは指示をする。あの骨のような竜の怪物の手を振り解けたのはリリルカのおかげだ。今度はベルがリリルカを守ると

 

 

このホワイト・パレスをベルはリリルカを背負って守りながら進むと言う

 

 

困難な攻略を、ベルとリリルカは開始する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細い道を進みながら、暗い中をベルはリリルカを背負って進んでいた。今のところはモンスターは居ない。

 

しかも、あの骨の竜の怪物まで何処かに居る始末だ。

 

こんなどこを行っても危険な場所。の中での移動はとても最悪と言っておかしくない。だけど移動しないと死んでしまう。こればかりは少しでも物音を立てずに移動するしかなかった

 

 

「そういえば・・・ジーク様とリュー様は・・」

 

「多分、もっと下だと思う。僕とリリは落下した時は、すぐ真下に穴があったからそんな深く落下しなかったけど、ジークさんとリューさんは・・・もっと深い底に・・・」

 

「そんな!?」

 

「僕はジークさんが必ずリューさんを連れて生きて帰って、ここまで登ってくると思って、僕はジークさんを信じて、上を目指す」

 

「ベル様・・・そうですね。あの人はリリ達の英雄です!絶対に必ずここまで登ってきますよね!」

 

「うん!絶対に!」

 

 

ここには居ない俺とリューがどうなったか、ベルも分かっていないが、少なくとも自分たちよりも下に居るのは確か

 

落下した時には、俺とリューが落下した先はかなり深い真っ暗だった。明らかに俺とリューがベル達より下に行ったのは間違いない。

 

だけど、俺なら絶対になんとかして生き残って帰ってくるはずだと、今は自分の身とリリルカの身を考えるべきだと、今は自身の安全を考え、ここを脱出を優先する

 

すると

 

 

ピカン!!

 

 

「っ!あれって・・・」

 

「『魔石灯』です!?」

 

「ジークさんとリューさんかな?」

 

「まさかもうここに登ってきたんですか!?」

 

「もしかすると!行ってみよう!」

 

「はい!」

 

 

突然の進む先から、ピカンと小さな光が暗闇の中で光っていた。先は真っ暗で見えないが、その光は間違いなく。魔石灯だった

 

こんな暗闇に近い場所だ。魔石灯が無ければ先が見えなくて動けないだろう。そんなことをするのも、ここに居るのも、俺とリューしか考えられず

 

ベルとリリルカがもう俺とリューがここまで登ってきたのだと思って、奥へと進む

 

 

しかし

 

 

 

「ああ・・・・・」

 

「これは・・・冒険者の死体!?」

 

 

 

奥へ進むと、俺とリューではなく、三名程、骨となった死体の冒険者を見つける。一応小さなルームだったようだが、そこに骨になった死体が三人横たわっているのを見つける

 

どうやらベルの勘違いであり、残念ながら俺とリューではなかった

 

 

「そんな・・・ジークさんとリューさんじゃなかった」

 

「あの二人が居てくれたら、リリも助かるんですけど、そんな簡単なはずありませんね」

 

 

ここに俺とリューが居てくれたら、この先も行動できるが、残念なことにここには俺とリューは居ない。

 

この死体を見て、やはり危機感が今まで以上に増しているのだと、ベルもリリルカも今までのダンジョンと別格な場所だと。ここは『死体が当然にその場で転がっているような危険な場所』だと、改めてこの死体を見て、実感する

 

 

すると

 

 

『グウ・・・・』

 

 

「っ!?ベル様!?後ろ!!」

 

「っ!スカルシープ!?」

 

 

突然後ろから、モンスターの鳴き声が聞こえた

 

リリルカが気づき、ベルを後ろに振り向かせて、ベルもモンスターが出てきたことに気づき、ナイフを取り出す

 

 

出てきたのは、スカルシープ

 

この階層では多く出現する怪物。顔は羊の顔の骨をし、体はマントのような皮でカモフラージュしていた、その下も当然骨の体をしている。その姿から『死の隠者』とも呼ばれる

 

一体しか出て来なかったが、ベルでもこいつを倒すのは難しい

 

それは

 

 

『グウ!!』

 

 

「な!?ぐわ!?」

 

「早い!?さっきまであんなに遠くに居たのに!?」

 

 

スカルシープは物凄く素早い。この階層では一番早く動く怪物だ。さっきまで遠くに居たのに一瞬で、ベルの前に現れて、ベルの肩を口で少し削るように噛み付いた

 

それだけではなく、後方に下がって、体から何か吹き出すような、皮から何か盛り上がっている部分が見える。

 

 

「っ!?ベル様!避けてください!!」

 

「え?」

 

 

『ガア!!!』

 

ガガガ!!!

 

 

「うわあ!?骨の爪!?」

 

「スカルシープは、全身の骨の一部を飛ばします。気をつけてください!」

 

 

スカルシープは自身の体にある骨を飛ばす習性がある。大抵の武器はこれで壊されてしまう恐れがあるため、注意である

 

骨自体硬いから、下手すると、体に貫かれたら貫通すると思っていい程、危険な攻撃

 

そのため、ベルは

 

 

「ファイア・ボルト!!」

 

「ダメです!ベル様!今の状態では!?」

 

「うおおおお!!」

 

 

『ガアアアア!!??』

 

 

ドボン!!

 

 

「やった・・倒せ・・・た・・・」

 

「ベル様!?なんて無茶を!?あの技を使った後で、魔法も使ったら、そうになりますよ!」

 

 

なんとか首にファイア・ボルトがが入った。スカルシープは首辺りに魔石があるため、そこに当たったが為に、なんとか倒すことに成功した。更に、スカルシープのドロップアイテムである、スカルシープが身を隠していた全体を隠せるマントのような皮を手に入れた

 

しかし

 

あのアルゴ・ウェスタを使った後での魔法はどう考えても精神の負担、当然ながらベルはここで倒れてしまう。幸いマインドダウンにはなっていないが、このまま魔法を使うのは得策ではない

 

とにかく、今はモンスターが居なくなったため、少しでも休ませようと、リリルカは足を引き摺りながらベルを壁に寄り付かせる

 

 

「ベル様。少し休みましょう。あれから大分歩きました。ここは少し時間を取って、仮眠しましょう」

 

「でも、その間に・・・モンスターが」

 

「そこはリリに任せてください。幸いジーク様から頂いた『クラウ・ソラス』は手元にあります。ある程度の敵はこれで倒せます。ベル様はここで休んでください。気が引けますけど、このスカルシープの皮を毛布代わりにしてください」

 

「分かった・・じゃあ・・・ちょっとお願い」

 

「やっぱり疲れていたんですね、ここまでリリを運んでいましたけど、息が上がっているのは後ろでも気付いてましたから、やっぱりあの技を使った後で、魔法は危険ですね」

 

 

しばらくここで休むことにした

 

あれからベルは大体30分近く、リリルカを運んでここまで来た、しかもリリルカは気付いていた。ここまで来るのにベルは疲れて息が上がっているのを、それは全て『アルゴ・ウェスタ』が原因、あの技は本当にマインドダウンを引き寄せる程、巨大であるが代償として負担が多い、ここは休むべきだと思って、ベルは先ほど倒したスカルシープの皮を毛布代わりにして、少し横になって眠る

 

あれの後で、戦闘と攻略を続行。そして魔法使用の連続、普通ならもう倒れてもおかしくないと、リリルカは推測している。それでも倒れずにマインドダウンもしなかったのはベルの意地の強さだと思っている

 

 

でも、この先は本当に危険すぎる

 

 

自分は足が火傷してまともに動けない。ポケットにある物の全てはほとんど一時的に退けることしかできないアイテムしかない、そしてベルはほぼ疲労している状態、そして本来ならヒーラーやレベル5が居なくては乗り越えることのできない階層、一体一体がどれも一瞬でレベル4以下を簡単に殺される程強いモンスターばかり。

 

こんな状態でこの状況、どう考えても乗り越える方法が何一つもない

 

せめて

 

 

「回復薬でもあれば・・・・・」

 

 

回復薬があれば、話は別。俺の教えでここは絶対にヒーラーが居ないと、回復と解毒は必須の階層だとリリルカは教わっていた。この階層には毒をも吐き出す敵が居る。息ができない程の猛毒性で、一発でも打たれるだけでただでは済まないと言われている、そんな中でそれを無しに脱出を目指すなど

 

 

今目の前で死体になっている。あの岩に寄り掛かっている骨になった冒険者のようになってしまうと思って見ていた

 

 

が、ここで運の良い事に気づく

 

 

「このままだと、あの人達みたいに・・・・・・・・・・っ!?バックパック!?何かあるんじゃ!」

 

 

その死体を見て、ある事に気付いた

 

それは『開けられていないパックバック』を見つけたこと

 

もしかしたら多少ではあるけど、何か回復薬かそれらしいアイテムが無いか、死体荒らしは良くは無いが、これも生き残るための止むを得ない手段として。その死体達の持ち物であるバックパックをリリルカは調べる

 

そして、中身は

 

 

「あ!ポーションが四本と少し汚れたパンと・・・・・書き欠けの地図!?」

 

 

この階層で敗れた者達が持っていた物から、大分ここを乗り越えるには十分な物がたくさんあった

 

 

中身が腐ったポーションが四本

少し汚れたパン

半分入った飲み水のボトル

など

 

そしてこれが要

 

 

ここ周辺のマップが書かれた地図を発見する

 

 

これさえあればこれからどう動いたらいいか、より安全な行動がなるべく取れる。しかし、書き欠けであるため、ちょうど羽ペンもあり、その先は自身で進んで書くしかない。この死体になった者達の中にマッピングできるシーフやマッパー が居たのだと推測する。幸いリリルカは自分で地図をマッピングできるため、そこからはリリルカが書くことに

 

探す限り、多少を役に立てる物もあった。できれば『あれ』もあるかと思って、調べたが無かった

 

それは

 

 

「やっぱり『解毒薬』は無い。この死体の人たちを見る限り、毒でやられて命を落としたのでしょうか、でなければここまで携帯食料が残るはずがない。できれば解毒薬があればよかったのですが、そうもいきませんね」

 

 

それは解毒薬だった

 

ここには『ペルーダ』と言う毒針を出すモンスターが居る。その猛毒性は息もできない即死の毒、できればそのモンスターの対策としても欲しがったが、残念ながらそれは無かった

 

この死体の者達が、骨になっていると言うことは

 

完全にモンスターに食われたではなく、毒死で亡くなった証、ここで拠点を取りながら脱出する方法を探していたようだが。毒にやられ、ここで眠ることを選んだのだと、この者達の結末を、リリルカは想像付く

 

そしてその死体を見て、その死体の装備も使えそうだと、剥ぎ取りを始める

 

 

「ごめんなさい。リリ達にはどうしても必要なんです。失礼します」

 

 

もう死んでいるとはいえ、その者達にちゃんと謝罪をしてから装備を頂く

 

リリルカでも自分が何をしているか、自分が非人道的なことをしているのは承知している。でも、それでも自分たちが生き残るためには必要だと、ちゃんと謝罪を入れてから、死体達の装備を剥ぎ取る

 

 

死んでからあまり経ってないらしく、少し刃こぼれもあるが、彼らの装備はほとんど全て使えるものばかりだった

 

ベルに使わせるだけの武器は揃っている

 

すると

 

 

「ん?これは・・・・団旗!?」

 

 

ある女性と思われる死体から装備を剥ぎ取っていると、ある物が装備の裏から地面に転がる

 

 

それはファミリアの団旗だった

 

 

この者達がどの主神の所属だったか調べることができると思い。リリルカはまだモンスターも来ないため、せっかくだからと、もし地上に帰れたらこの者たちが亡くなったと報告しようと、誰だかわからないけど、どの所属だったか調べるために、団旗を広げる

 

 

 

「字が欠けて・・・わからない。ん?これは・・・・遺言!?」

 

 

団旗を広げて確認するが、所属の印は残念ながら字が欠け過ぎて見えない。が。その右下に遺言のような文字はあったっため、初めだけは少し欠けて途中までからしか読めないが、最後辺りは欠けることなく読み上げることができる

 

だが

 

 

これは『リリルカにとって、恐ろしい事実』を知ることになる

 

それは

 

 

 

 

 

「『申し訳ありません・・・様・・・ごめんなさい・・・・・母さん・・・・私たち・・・帰れなくて・・・』・・・・・母さんって・・・っ!?!?まさか!?」

 

 

文字としてはこうだった

 

 

『申し訳ありません。・・・・様。ごめんなさい。母さん。私たち帰れなくて』

 

と言う言葉

 

 

主神が誰なのかはわからなかった。が。この『母さん』って言う言葉、そして『私たち』と言う言葉、これをリリルカが読んだだけで、この三名が誰なのか分かってしまった

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイダロス通りの廃教会を母屋にして、親の居ない子供達の孤児院を開いた。孤児院の子供達にはママと呼ばれる存在にして、院長

 

 

 

マリア・マーテルの子供達である

 

 

 

母さんと言う単語にして私たちと言う単語、これを呼ぶ限りじゃあ、もしかしたらマリアの子供達が冒険者になって、ここで死んだのだと、気づいてしまう

 

以前、リリルカは俺がファーブニルに変身した後で、ギルドに見つからないよう、シルによって俺をマリアの孤児院で匿ってくれた際、少し世話になると同時に、マリアが実の子供でもない子供達の世話をしているのか、多少の彼女の過去を聞いたことがリリルカはあった。その際、もしも今の子供達である『ライ達』が大人に成長したら。『絶対に冒険者にならないで』欲しいと言っていたのをリリルカは聞く

 

その理由は、孤児院の寄付金のために冒険者になろうとした子供達が過去に居たらしく、その子供達は冒険者になってダンジョンに入って帰らなかったと、詳細もわからずに、ダンジョンで行方不明になり、更にマリア・マーテルは夫が居たらしく、その夫もダンジョンで帰って来れなくなったと聞いたことがあった

 

 

 

マリア・マーテルは冒険者で先立たれていく家族を持った母親だった

 

その経験から、今の子供達にはいつか大人になったら冒険者以外の職業をして貰いたいと、今の子供に言いつけている

 

 

 

そのマリアの過去を思い出して。それがこの三人だと、リリルカはそう思うと、今自分が何をしているのか、更に罪悪感を感じた

 

でも、もう死んでいるため、せめてやれることをしようと、リリルカはその死んだ女性の手に何やらペンダントのような物を握り締めていた。

 

罪悪感も増している今で、リリルカはそれを手にする

 

リリルカがこの三人にできることは

 

 

「必ず地上に戻ったら伝えます。ジーク様にも言っておきますから。あなた達はここで安らかに眠ってください」

 

 

これがリリルカのせめてものの、弔いだった

 

証拠のためにリリルカはそのペンダントを、人が大事にしていた物を取るのは気が引けるが証拠代わりに持って帰る。そしてギルトと、必ずマリアに伝えると、死んだ彼女達に誓う

 

間違いなくこの三人はあのマリアのかつての子供達、その子供達がここで寄付金を集めるために必死だったのだと思うと、リリルカは涙が出る

 

 

リリルカもマリアと同じ立場だったから、涙が出てしまう

 

 

リリルカも両親はお金稼ぎのために冒険者の職業をしていた。それで帰って来なくなり、仕方なく自分も冒険者でサポーターの仕事をした。

 

大事な人が先立たれる気持ちは物凄く、リリルカにはわかるため、この悲しみは絶対に持ち帰ると、絶対にここを出てみせると、死んだ彼女達に誓う

 

 

しかし

 

 

『グウ・・・・』

 

 

「っ!?バーバリアン!?」

 

 

突然、奥の方から一体だけバーバリアンが現れる。戦士系の大型級、赤い体毛でねじれ曲がった二本の角が特徴の獣人系のモンスター

 

必ず生きてかる帰ると誓ったのに、こんなところでモンスターに見つかってしまう

 

でもリリルカは諦めきれないと、バリスタを向ける

 

 

「来るなら・・・打ちますよ!」

 

 

絶対に生き残ってみせると、リリルカはバリスタに装填されている矢を全弾打とうとする。レベル1のリリルカでは、正確にバーバリアンの魔石位置を狙うしかない。一気に倒せる火力のあるアイテムもあるけど、その衝撃で他のモンスターを引き寄せてしまうと、こうするしかないと、自身の最前の考えで迎え撃とうとする

 

ベルを起こしてもいいが、今はベルを休ませるために、少しでもこの先の脱出のために体力を温存したいと、自身でなんとかしようとする

 

 

しかし

 

 

ここで、最悪な絶望が起こる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザシュ!!!

 

 

『ガアア!?!?』

 

 

「え?・・・・・・」

 

 

突然、バーバリアンの腹に鋭い爪のような物が貫通して刺された

 

そしてバーバリアンは灰にされ、ドロップアイテムである『心臓』がその場に転がる

 

一体誰が、バーバリアンを後ろから殺したと言うと

 

 

 

「そ・・・そんな・・・・・どうして・・・ここに・・・」

 

 

『グウ・・・グウ・・・・』

 

 

27階層で多くの冒険者を殺し、俺とベルに左腕を切り落とされた

 

 

あのスカル系ドラゴン、怪物である

 

 

まさか、ここで見つかってしまうなと、本当に最悪なタイミング。ここまで追ってきていることはベルからは聞いていたが、まさかこんな状況で見つかるなどもはや終わりも当然、今ここではベルは消耗し、俺も居ないここで、リリルカしか動けない状況で怪物に見つかってしまう

 

 

「ど・・・どうすれば・・・・」

 

 

『グウ・・・・・・』

 

 

もう流石にリリルカも死を覚悟するしかないと思った

 

俺やベルでも仕留めきれなかった奴が、自分に敵うはずないと、この向けられた絶望をなんとかできる方法は、もうリリルカには無い

 

もう諦めるしかないのかと、リリルカは思っていた

 

 

だが

 

 

 

『グウ?・・・グウウ?・・・グウ』

 

 

ガ!ガ!!ガ!!!

 

 

「え?」

 

 

怪物は間違いなくリリルカを見ていた

 

ただそれだけを見て。リリルカを無視して別の場所へ行った。27階層で人間であるなら誰でも殺したあの怪物が、なぜかリリルカを見たにも関わらず、どこかへ違う場所へ行ったしまった

 

 

「どうして・・・リリを見つけたのに・・・ん?」

 

 

『グウ・・・グウ・・・・グウ・・・』

 

 

「なんでしょうか?・・・・あのジュラ・ハルマーのアイテムが光っている?しかも・・・『何かを探している』ような動きを・・・・っ!?まさか!?」

 

 

違う場所へ行こうとすると、なぜ怪物はどこかキョロキョロと何かを見渡しているような動きをする。何かを探しているような動きをしている

 

しかも、首に巻かれたジュラ・ハルマーのアイテムが光っていた。てことは動いているのだと、認識する。何を探しているのかと、思っていると

 

リリルカはあることに気づいた

 

それは

 

 

「ベル様を・・・・探しているのでしょうか・・」

 

 

まさかだとは思えないが、あの怪物はベルを探しているのかと、リリルカは気づく

 

もちろん推測であって、本当かどうかはわからない、だけどどこかへ去る際に、何か顔をキョロキョロと動かして探しているような動きをしていた。自分を見ても殺しもしないで何処かへ行くのであればそうかもしれないと、リリルカは今後の行動も考えなくてはならないと、何神を隠せるような物を被って行動制限をして脱出する必要があると考える

 

とにかく、あの怪物が無視してくれて助かった。そう考えるなら、今ベルがスカルシープの皮で顔も隠れる程身を隠していなければ、ここで殺されていたと、運の良さに命を救われる

 

そして、ここからは身を潜めながら、進むしかないと、あの怪物がどこに行ったか知らないけど、もう次は見つからないような行動をするべきだと、とにかく今は無事生き残ることに喜ぶ

 

怪物が何処かへ去っていくタイミングで

 

 

「リリ?どうかしたの?」

 

「あ!ベル様〜〜〜!」

 

「っ!?どうしたの!?まさかモンスターがやっぱり来たの!?」

 

「それもあります〜〜〜!!」

 

 

ベルが眠りから目覚めた

 

ベルが眠りから覚めると、さっきまで見張っていたリリルカが我慢できずに抱きつく。さっきまで死の実感するような出来事ばかりで、流石にもう一人で居ることに耐えきれず、やっとベルが目覚めて一人では無くなると安心する

 

こんな危険な場所で一人で居るのは誰でも辛い。それもリリルカはレベル1。無理して金稼ぎのために危険な場所を何度も行くが、ここだけはまだ行ったことはない。だからここでもう一人で何かをすることは耐えきれなかった

 

 

そして、ベルが寝ている間に今まで何があったのか、詳しくリリルカはベルに説明する

 

 

「そう、そんなことが・・・・」

 

「はい、なんとかあのイレギュラーはどこかに行きました。おそらくベル様とジーク様を探してここまで追っているかと・・・・」

 

「そうなんだ。ごめんねリリ。そんな怖いことを任せて・・・」

 

「命が救われただけでも幸いです。逆にあのタイミングでベル様が目覚めたら、あのイレギュラーが何をしてくるか、だから眠ってくれて助かりました。このスカルシープもこれを被って動きましょう。あのイレギュラーに見つからないために」

 

 

改めて、ベルはリリルカに経緯を聞くと、あまりにあの怪物がここまで追っているのだと、自分や俺を狙って追い込んでくるなど、完全に恨みを持ってここまで来ているのだと、恐怖を感じる

 

それでこれからはその怪物に見つからないような行動をすることに

 

そのための装備を、ベルに出す

 

 

「ベル様、これを身に付けて動いてください」

 

「これ、あの人達の・・・・なんだよね?」

 

「はい、ベル様。リリもわかっています。こんなことは良くないと。でもリリ達に必要なことなんです、ジーク様でもやりますよ?破れた冒険者の先人の装備を使うなど、知恵として使う冒険者は今も居ます。ここを乗り越えるためにも必要なことです、ベル様はあの27階層の戦いで装備はボロボロ、その状態では戦えません。これを使って生き残りましょう。絶対に」

 

「・・・・・分かった。これを使おう」

 

「了承してくれてありがとうございます。それとこのポーションを飲んでください。中身は大分時間が経って腐っていますけど、効果としてはあります。我慢して飲んでください」

 

「うう・・・分かった。う!・・・うぐ!・・・ああ!臭い・・・・っ!でも治った!?」

 

「ポーションは中身が腐っても効果としては変わりませんから、これで魔法は数回暗い使えます」

 

 

ベルは優しいから、死んでいるとはいえ人の物を使うのには気が引ける。しかしそれを使わねば生き残れない。これは生き残るためとして、止むを得ず死者からの物を使う

 

中身はかなり腐ってはいるが、効果は変わりないため、無理矢理飲んで味は腐ってて飲むのも辛いが、これで体が楽になり。これで魔法がまた数回打てるようになる

 

 

「それでは移動をお願いします。今度はこのスカルシープの皮を被って移動をしてください。あの怪物に見つかっては最悪ですから」

 

「うん、分かった。それじゃあ、この先もよろしくね。リリ」

 

「はい、この人たちのために絶対に生き残りましょう」

 

「うん!!」

 

 

準備を揃えて、このルームを出る

 

出る前に死体の三人に頭を下げて、装備を貸して貰うお礼をしてから、このルームを出る。ここを出るための備え程度の装備を手に入れた。何も無いよりはマシであるため、これだけでも脱出できるための一歩前進となった

 

 

 

あれからまた30分程経っていた

 

 

それまではやはりモンスターの連続だった。ここ37階層はモンスターの出現率が、30から40の中で一番多い場所、ここに来るまでにリザードマン・ルー・ガルー・スパルトイなど、様々な敵が多い。リリルカを背負った状態で、彼女に当たらないよう、慎重にベルは戦う。その中で一番危険な敵にも遭遇する

 

それは

 

 

「ぐわ!?ああああああああ!!!」

 

「っ!ベル様!?まずい!ペルーダ!?」

 

 

『ガア・・・!!』

 

 

「く!」

 

 

『ガア!?』

 

 

ペルーダである

 

やはりこの階層に居るなら絶対に出会す。竜種系のモンスター。奴の背にある毒針が飛んできて、ベルの肩に直撃した。ベルは苦しんでしまい、代りにリリルカがペルーダを倒そうとリリルカはバリスタで貴重な数段を打ってペルーダを倒す

 

ペルーダの毒は受けたら一気に毒が広がる。早く解毒しないとまずいことに

 

しかし、解毒薬はない、どうしたらいいか

 

 

「ベル様!まずい!どうしたら・・・」

 

「それは・・・大丈夫・・・」

 

「え?」

 

「ぬん!ぐわ!があああああ!!・・・はあ・・はあ」

 

「それは・・・ユニコーンの角でできたナイフ!?」

 

「はあ・・・はあ・・・ヴェルフにこれを作って貰ってよかった。もしかしたらジークさんはこれも考慮したからなのかな」

 

「こんなことのためにも、用意したのでしょうか・・・」

 

 

ペルーダの毒はベル自身で解毒する

 

実は予備のためにヴェルフからユニコーンのツノでできたナイフをベルに渡していた。切れ味も良いが、それだけでなくユニコーンの角は最上級回復アイテム。それを素材に使えば完治するほどの回復を得る

 

ベルは一度ペルーダの針を抜いて、そこにそのナイフを刺す。すると、毒で体が紫色に変色したが。そのナイフが毒を吸い込んで消し去り、普通に肌色に戻り、体にある解毒を一瞬で解毒した

 

 

「これさえあれば・・・なんとかなるよ」

 

「良かったです。これならペルーダの毒も問題ないですね」

 

「うん、さあ、行くよ」

 

「はい!」

 

 

これでペルーダの毒対策もなんとかなった

 

と言った感じで、危機であることは変わりないが、なんとか耐えて乗り越えている。

 

レベル1と4で37階層を移動できるなど、普通の冒険者だったら死んでもおかしくないと誰もが言うだろう。でも、これでまだ生き残っているのだから、これは二人の実力だ。リリの知恵とベルの成長力。これだけで乗り越えているのだ。これが二人が強くなった証である

 

そんな二人で、先に進んでいくと

 

 

「これは?なんだろう?白い壁?」

 

「これは!?大円壁です!!あの入り口に入れば、次の大円壁に突破できます!」

 

「本当に!これでやっとここを出られる!」

 

 

なんと、たった二時間程度で大円壁の突破した。ロキ・ファミリアでは半日はかかる。それを経ったのレベル4と1で乗り越えるなど、普通ならあり得ないと、普段ここを行き慣れている者からすれば信じられないだろう

 

だが事実、ここでベルとリリルカはクリアした。

 

どこの大円壁かはわからない、しかし外側を目指している。書き欠けの地図のおかげで大体の場所が分かったから、すぐに外側を目指すことができた。できることなら第何円壁のエリアかも知りたかったが、書きかけの地図じゃあわからない。とにかく、これで次に進めるとして

 

これは第一歩前進となった

 

 

 

 

 

だから、リリルカは疑問に思う

 

 

「おかしいです・・・・」

 

「何が?リリ?」

 

「リリ達で結構進んでますけど、これだけ進むことができるのに、あの死体になった人達は、なぜあんな所にずっと止まっていたのか気になります」

 

「確かに、ここまで進んで、拠点になりそうな場所はいくつもあった。なのに・・・どうして・・・」

 

 

次のエリアに向かうために大円壁の中を通っている。その途中でリリルカがその疑問の話をする

 

それはあの死体の人たちが、なぜあんな大円壁から大分離れた場所に拠点を建てたのか

 

今ベルとリリルカがここまで進んだが、その途中の道でいくつか拠点になりそうな一時的にモンスターから退けるような場所はあった

 

なのにも関わらず、ここからあんなに遠くに居た

 

 

「何か警戒していたのでしょうか・・・それとも何か進めるような状態ではなかったのでしょうか・・」

 

 

どの道何かしらの理由であそこに居たのだと推測する。リリルカはあまりに二人でここまで進めることができたことに不安を感じた、運が良いからと言う理由もあるけど、どうしてもあの死体になった人たちがあのような場所に居続けた違和感を感じる

 

その理由は

 

この先にあった

 

 

「リリ。出口だよ」

 

「っ!」

 

 

そうして次のエリアに入る

 

そこで、とんでもない『光景』を見ることになる

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岩でできた一本道の橋が前と周囲に四つ。その下にはいかにも落ちたら命のない大きな鋭い棘があった。そこにたくさんのスパルトイが刺されて居た。

 

そして一番に眼を向けるべきなのは

 

その先にある岩でできた『ドーム状』の形をした建物のようなを構造している岩場。形としては円形である

 

これが問題である

 

 

「なんだか・・・一気に建物があるような場所に来たね?・・・・」

 

「ああ・・・ああ・・・」

 

「リリ?どうしたの?」

 

「ベル様・・・・ここがどこだか分かりました。ここは第四円壁です」

 

「本当に!?じゃあここを乗り越えれば・・」

 

「ですが。ここから先は問題です」

 

「え?どうして?」

 

 

ベルはこの光景を見ても、下層とは別の世界だと思っている。岩でできた建造物のようなものがたくさん広がるとしか認識できない

 

しかし、リリルカはもうそれを見ているだけで絶望をした

 

なぜあの死体達があそこに止まるように拠点を建てたのか、もはや死体になった人たちは『これを見て』死を選ぶしかないと諦めたのだろう

 

リリルカもそれを見ただけで、ここが何番壁のエリアなのか理解した。だけど、もうここからは死を覚悟した方がいいと、絶望した

 

なぜなら今ベルとリリルカが来た場所は

 

 

 

 

「モンスターが無限に出現する。コロシアムです!?」

 

「え!?ここが!?」

 

 

 

絶対に近づいてはならない、37階層のコロシアム。ベルとリリルカはそこに来てしまった

 

ここまで進めたのは運の良さかもしれない。でもこの光景を見れば、やっぱり不運でしかないと、今自分たちに幸運さはなかった

 

でも

 

 

『『『『『ガアア!!』』』』』

 

 

「・・・・・」

 

「ダメだ。もう引き返せない・・・進もう!」

 

「はい。そうするしかないですね」

 

 

非常に残念ながら。このままコロシアムの中に入って進むしかない。戻ってもまたモンスターに鉢合わせするだけ、でなければ後方からうめき声のような怪物の声が聞こえるはずもなく、聞く限りでは近くに居るのだと、もう通れる道はここしかない。

 

ここから先は二人の地獄道となった

 

 

無限に湧く怪物のコロシアムに、二人はどう乗り越えるのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

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