ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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ヘスティア・ファミリアVSアポロン・ファミリア

 

 

そして次の日

 

 

ついにアポロン・ファミリアの戦争遊戯の日がやってきた

 

朝食を済ませてからのベル達はこれからの戦いに張り切るように体をほぐしていた。戦争遊戯はリューも命も初めてらしく。これからのアポロン・ファミリアの戦いにいつでも素早く行動できるように、体を動かしていた

 

 

俺も戦争遊戯は初めてだが、全力を出せるだけの力は温存してある。体をほぐさなくても奴らを叩き潰せる準備はできていた

 

 

「そろそろ戦争遊戯の場所に移動するぞ?ギルドから馬車が出る」

 

「場所はオラリオの外ですよね?」

 

「ああ。そこに今から移動する。全員準備は完了しているな?」

 

 

「はい!」

「おう!」

「いつでも!」

「行けます!」

 

 

「よし。ヘスティア?君もバベルの塔に行くんだ。俺たちの戦いを見届けてくれ」

 

「うん!必ず勝ってね?」

 

「もちろんだ」

 

 

そうしてヘスティアに別れをし、俺たちは戦争遊戯の戦場に向かう。ギルドから戦争遊戯を執り行う戦地へ馬車を用意してくれる。ちょうど今から馬車がやってきた。全員その馬車に乗り込む

 

 

「待ってジーク!!」

 

「ん?シル?」

 

「シル!どうしてこんな朝早く?」

 

 

突然後ろから早朝にシルがやってきた。手に何か持っているようでそれを渡そうとしているようだ

 

 

「ジーク!これを!」

 

「これは?・・・・ペンダント?」

 

「お守りよ!受け取って!」

 

「ああ・・・」

 

「必ず勝ってジーク!私・・・・・あなたが絶対に負けないって何がなんでも信じているから!!」

 

「シル・・・・・・ありがとう。行ってくる」

 

 

そうして俺はシルにエメラルドできた女神の柄の入ったペンダントを首に掛けて馬車に乗る。シルがここまで心配をかけるとなれば俺は絶対に負けないと更に力を増した

 

彼女が想う強いに俺の『スキル』が発動したのか、体に流れる稲妻が少し放出し掛けた

 

 

そして彼女の別れをして、俺たちは戦場に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺たちヘスティア・ファミリアが戦場に向かっている間にオラリオの街や多くのファミリアが俺たちの戦争遊戯を楽しみにし盛り上がっていた

 

実況と解説はガネーシャ・ファミリアが担当していた

 

 

「おはようございます!遂にあのアポロン・ファミリアがかつて嘘つき冒険者と呼ばれたジーク・フリードを取るためにヘスティア・ファミリアに戦争遊戯を申し込み。遂に開戦の日が今日やってきたのです!」

 

 

「「「「おおおおおお!!!」」」」

 

 

ガネーシャの眷属達が司会を勤めると、街の人々が楽しんでいた。それだけ俺の悪い噂を街の人々に聞いているため、俺が無様に負けるか・俺がアポロン・ファミリアを打ち砕くのかなど、酒場で賭けをしているなどもしたりして俺たちの戦いを見物しようとしていた

 

 

 

もちろん見るのは街の人々だけでなく

 

 

 

バベルの頂上で観戦できるルームにて、そこに向かったヘスティアや他の神々や眷属なども連れている者がその部屋で俺たちの戦いを見ようとしていた

 

神々が話をしたりしてウォーゲームが始まるのを待つ中。ヘスティアはただ無心に戦いが始まるのを待っていた

 

 

そこに

 

 

「ヘスティア」

 

「ん?やあフレイヤ」

 

「そろそろね」

 

「うん。もう少しでジーク君達の戦いが始まる」

 

「楽しみだわ。あの子がどのようにトールやお兄様に育てられ強くなったのか。この眼で確かめないとね」

 

「あまりジーク君にちょっかい出すと、君でも痛い目を見るよ?」

 

「大丈夫よ。そんなことをしたらお兄様に怒られちゃうしね」

 

 

そのルームにフレイヤがやってきた。俺の言う通りしっかりと来てくれたとヘスティアは確認が取れた。だがヘスティアはフレイヤの性格を知っているのか、ジークをも食べようとしているのではないかと、一応軽い忠告はした

 

 

だがそのルームに来たのは。フレイヤだけでなく

 

 

「来た・・・・」

 

「アポロンね・・・」

 

 

そうしてフレイヤの後にアポロンもやってきた。そうして真っ先にヘスティアの方に向かい。嫌がらせに近い挑発をヘスティアに言い放った

 

 

「やあヘスティア。ジーク君と別れはしっかりと済ませたかい?負けたら君にはオラリオどころか、下界にも去ってもらうからね?」

 

「できるならね。僕の団長様は神をも恐れぬヒューマンさ。君たちの眷属なんて一日も早く全滅になるだろうさ」

 

「ほう・・・・確かにレベル5のジークが居るのだから自信はあるのかもしれないが、人数不足である君たちでは彼に頼るしかできないんじゃないのかな?」

 

「好きに言えばいい。結果はこれからさ」

 

 

アポロンの嫌がらせの口にヘスティアも色々言い返したが、これ以上は繰り返しになるのではないかと、もう言葉は交わさずにこれからを見届けた

 

フレイヤの方は何も言わないようだが、眼が若干睨んでいるとヘスティアは気づいていた

 

 

 

すると

 

 

「ドチビのちょっかいなんてせずに、結果を待ちやアポロン」

 

「ん?おや?誰かと思えば。二年前そのジーク君を見捨てた悪戯の神じゃないか?」

 

「っ!そうや!だから今でもあの子が心配でウチはここまで来たんや!」

 

「立場も無い癖に、よくそんなことが言えるね?叔母さん」

 

「ぐ!?言いたいことをズケズケと!」

 

 

ロキもヘスティアを助けるためじゃないが、ロキも俺のことを想いアポロンの嫌がらせを止めに入るが、アポロンがロキの立場の無さを知っているため、それでも第一級ファミリアの主神を相手に言いたい放題言った

 

ヘスティアも珍しくあのロキが自分を助けるためじゃないとわかるが、ジークのために自分からこのような争いを止めに入るとは思ってもいなかった

 

だがそれでも弱味を言ってくるのがアポロンのやり方。ロキの立場の無さをそれでも言いたい放題言言い放ち。ロキを侮辱するような真似をした

 

 

「アポロン?うるさいから黙ってくれないかしら?あの子がこれから戦うのに、あなたの声がうるさくて集中できないわ。言い争うならこのルームの外でして」

 

「ぐ・・・・・・・わかった」

 

 

流石にアポロンもロキに言いたい放題は言えてもフレイヤと言うロキ達より勢力を持った主神に言い返すことはできず、そのままフレイヤの言う通りに黙って椅子に座る。言い返さないつもりだったがフレイヤも流石に堪忍ならないと少し怒りを見せた

 

 

「ロキも座るんだ。僕のためじゃなくジーク君の為にしてくれたのはわかるけど。言いたいことはこの勝負が決まった後に言えばいい。そうだろう?」

 

「ん・・・・そうやな」

 

 

ヘスティアも叔母としての立場になって口止めをしたことはわかるけど。そんなことをしても解決にならないとロキに言い返すのやめさせ。椅子に座らせて全ては結果を待つ次第とただ待つように言った

 

 

そしてその言い争いをしている間に、ヘルメスとアスフィが伝書鳩からある伝達を聞く

 

 

「ヘルメス様。ヘスティア・ファミリアは戦争遊戯開戦地に着いたようです。ウォーゲームを始められる準備もできたようです」

 

「ああ。じゃあ始めるとしよう」

 

 

俺たちが戦地に着き。ウォーゲームを始められる準備が完了したと。伝書鳩からの通知が届き。すぐさまヘルメスが始めようと、その戦地の光景を街やこの部屋に見せるようにとウラノスに願い出る

 

 

「ウラノス!力の行使の許可を!」

 

『許可する』

 

 

そうしてウラノスの許可が降りたところで、天井近くに渦のようなものが現れ、その渦の中から俺たちが戦う戦地の光景が見えた。ウラノスはある場所の光景を他の者に見せる力を持っている

 

 

「いよいよね?ヘスティア」

 

「うん」

 

 

 

その渦から出てくる遠くの光景はこの部屋だけでなく。酒場やファミリアのホームなど、オラリオ全体にこの渦が流れていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある酒場では

 

 

「ヘスティア・ファミリアに10万だ!!」

 

「モルド!?本気か!?」

 

「いくらジークがレベル5だからって・・・あの数じゃあ・・」

 

「好きに言え!お前らはあの『スキールニル』の凄さを知らねえからそんなことが言えるんだ!」

 

 

ある酒場で他の冒険者たちとどちらか勝つか、モルドは大金を出して賭けていた。他の冒険者がいくらレベル5が一人居ようと人数の多いアポロン・ファミリアに勝てないと言ってくるが、あの18階層で階層主を討伐した俺の姿を目にしたモルドにとっては、どう考えても俺たちの勝利は確実だと、なんの疑いも無しに俺たちが勝利すると賭けた

 

 

 

 

 

 

 

次に『豊饒の女主人』では

 

 

「ジーク・・・」

 

「負けないでにゃ・・・」

 

「絶対に勝てるにゃ・・・」

 

「負けないでよ。ジーク・・・・」

 

 

シルたちが自分の仕事を忘れて。その渦に出てきた光景をただ見ていた。俺のことが心配なのか、朝会ったシルでさえも自分の仕事を忘れてただその光景を見た

 

 

「お?始まるのか?」

 

「ああ!?ミア母ちゃん!?」

 

「ごめんにゃ!すぐ仕事をするから・・・」

 

 

「いいよ。今は許す。あんたらもジークの戦いを見な!」

 

 

「え?・・・・」

 

「いいの?」

 

 

「心配なんだろ?今はいいから。ジークの戦い見届けてやんな」

 

 

「「うん!」」

 

「「はいにゃ!」」

 

 

ミアが厨房から出てきて。俺たちの戦地の光景を見ようとカウンターの前で座る。ミアが出てきたところでサボりをして怒られるとシルたちは仕事に戻ろうとするが、ミアは今俺たちが戦っている時だけは仕事をしなくても良いと、娘たちの気持ちを踏まえて。今は仕事を忘れて俺たちの戦いの見ていいと。観戦に集中した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして最後にロキ・ファミリア

 

 

「アイズ!始まるよ!」

 

「うん・・・・」

 

「本当にジークさんが・・・・アポロン・ファミリアと・・・」

 

「ジーク・・・・二年前の復讐なのか・・」

 

「まさかあのジークがレベル5になってこんなデカイ事をするとはな・・・」

 

「ふん。性格は変わっても。やっぱりあいつはあいつね」

 

「ジーク・・・・・・これが君が選んだ戦いなのか・・」

 

 

ロキ・ファミリアホームでは団長室にレフィーヤ率いる幹部たちと、それ以外で食事室で二軍メンバーやそれ以外も俺たちの戦いを見ていた。

 

フィンに続く幹部達は俺のやろうとすることに失望感を抱き、今までの俺とは思えない行動を取ったことの喪失感を感じ。俺に対して侮辱を多く出していた者もいれば。信じられないと疑う者も居た

 

 

だが、その中で

 

 

 

「いいから黙っていろ。ジークが誰に復讐しようが俺たちには関係ねえ。俺たちはあいつがどこまで強くなったか。ただそれだけを見ていればいい」

 

「ベート・・・・・」

 

 

ベートだけは俺のやることに何をしようが咎めようが、どこまで俺が強くなったことを確認したいがために、もはや俺のやることについてはどうでもいいらしく、強さだけが全てなのか。強ければ何をしても構わないと俺のやることには咎めなかった

 

 

 

そう言ったように、かつての仲間は俺のことを失望する者もいれば。強さの比較を確認するものばかりだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バベル前ではガネーシャとその眷属がウォーゲームの開始できる合図をするようにとギルドから言われ、大声で開戦開始の合図をする

 

 

 

「それではヘスティア・ファミリアが準備できたところで!ヘスティア・ファミリア対アポロン・ファミリアのウォーゲーム開始です!!」

 

 

と、ゴングが鳴った

 

戦争遊戯の三日間行われる。勝利条件は相手の大将ヒュアキントスを倒せばこちら側の勝利。もしくは防壁を守るヒュアキントスが倒れなかったらアポロン側の勝利。つまり俺かヒュアキントスが倒れれば勝利は確定する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして戦地にて。開始の合図のゴングはこちらにも響いていた

 

だが開始合図からまだ何も起こらない上に、まだ俺たちの姿は見えない。その城壁の上でアポロン・ファミリアはまだ時間があると思い。まだ攻めてこないのだと暇を持て余していた

 

 

「いくらレベル5が居ても・・・」

 

「いきなりは攻めてこないよな?」

 

 

そうしてまだ俺たちの姿を見せないからなのか、弓兵部隊は気を緩めていた。中で居るヒュアキントスもいきなりの襲撃は来ないと、今は椅子に座って窓を開けて外を眺めていた

 

 

 

 

 

 

だが

 

 

 

 

そんな余裕を俺がさせるわけもなく、

 

 

「ん?なんだ?」

 

「雷雲?」

 

 

突然辺りは暗く、城の防壁の上から大きな雷雲が浮かんでいた。そこから・・・

 

 

俺が多数の落雷が落とした

 

 

「な!?」

 

「「「「「ぐわああああああ!!!」」」」」

 

 

防壁の上を立っていた弓兵達に一斉に降りかかり。落雷の痺れで弓兵は痺れて倒れ全滅した

 

 

「おい!?どうした!?」

 

「おい!?アレ!!」

 

 

突然落雷を落とされた弓兵を衛兵が助けようとしたが、そのもう一人が防壁の前に広がる荒野から

 

 

 

 

 

俺がただ一人で『魔剣グラム』を持って城に向かっているを見つける

 

 

 

「ジーク・フリードだ!?」

 

「一人で襲撃してきたぞ!?」

 

「ジーク・フリードが開始直後に襲撃したぞ!?」

 

「弓兵部隊が全滅した!!」

 

 

突然俺の襲撃にアポロン・ファミリアの団員はすぐさま対応しようと応戦するが、応戦するために配備していた弓兵部隊が全滅してしまい。城の外まで攻撃できなくなった

 

 

開始したら普通警戒をするが当たり前だ。それを暇を持て余し気を緩めるなど。戦場じゃあ即座に殺されるのも当然だな。

 

 

弓兵部隊は崩せた。あとは俺と・・・・・・・

 

 

「ノーム。行動開始」

 

『はい!!主のご命令となれば!!』

 

 

俺は新しくここオラリオに召喚する。俺の使い精霊でもあ理、『四大精霊』の一人でもある。見た目は身長120cmほどのフィンやリリルカと変わらない小人で長い三つ編みをした白い髪とエルフのような長い耳を生やした少女のような風貌をし、派手な色の服と三角帽子を身につけ、少しデカイ斧を持った。小さな幼女のよう精霊

 

 

それは『土の聖霊ノーム』

 

本当はノームの女性は『グノーム』になるのだが、このオラリオでもノーム族が多く。彼女がそのノーム族の先代にして上級な地精霊であり。数多くの子孫を生んだ母でもある。それを俺は召喚し。攻撃を開始させた

 

 

『行きます!えい!!』

 

 

彼女は地面に大きく斧を叩きつけると、叩きつけた先に大きな岩雪崩が防壁を襲う

 

 

「岩雪崩だ!?」

 

「なんだあの子供は!?」

 

「あんなのがヘスティア・ファミリアに居たのか!?あんなデカイ魔法をぶっ放すなんて!?」

 

 

どうやらアポロン・ファミリアはノームの姿がヒューマンかエルフの少女だと見た目が本当に幼女のため精霊として気づかれていなかった。だがノームの出した岩雪崩が容赦なく外壁を壊していく

 

 

俺たちは最初から精霊をウォーゲームで使用するつもりだった。精霊は俺の使い精霊でもあり、言うなら彼女たちも立派なヘスティアの眷属として戦争遊戯に出した

 

 

『あの・・・私そこまで精霊ぽくないですか?主様?』

 

「まあ・・・・見た目が見た目だからな。そもそもノームは老人のようなイメージしか俺たちオラリオの冒険者は思い付かないんだ。『ノームの万屋』もあるしな。とにかくこのまま城を攻め入れず防壁だけを引き続き破壊しろ」

 

『はい!』

 

 

俺たちの目的は城の防壁を壊し攻め入れるわけわけじゃない。だから防壁を壊し続け、奴らを混乱させる

 

 

「くそ!?なんでこんなことに!」

 

「ひい!ジーク・フリードが・・・・スキールニルが俺たちをに憎んでやがる!?」

 

 

睨んでいるわけではないが、どうやら俺の髪に付けている『あの竜』の素材で作った魔道具。『エギルの髪飾り』を身につけているおかげで、防壁に居る冒険者達の多くが怯え。俺に立ち向かおうにもなぜか恐れて俺に睨まれているのか応戦してこない

 

それはこの『エギルの髪飾り』のおかげで、効果は対峙するものを恐怖させる魔道具。通称恐怖の髪飾りとも呼ぶ。『ある竜』の素材で作った髪飾り。でもこれを髪につけると俺も『竜の眼』になってしまうため、仲間にもたまに影響してしまうためあまり使ってはならない道具

 

 

でもおかげで敵は防壁の外には出ず、ノームの岩雪崩の防御に当たって城の外に出てこない

 

 

 

ここまでは作戦通り

 

そうして俺は『小さな水晶』が付いたブレスレットに声を当てる

 

 

「リュー。サラマンダー。後方を襲撃」

 

『『了解!!』』

 

 

そうして俺はリューとサラマンダーに指示をし、俺の右手に付けているブレスレットをリューもしているため、俺の指示が届き。言われた通り行動開始する

 

 

実はこのブレスレットも錬金術で作った魔道具

 

『オクルス』と言った魔道具

片方の水晶が捉えた光景と音をもう片方の水晶に映し出すことのできる双子水晶の魔道具。水晶を持った者の間で映像と音声による交信ができる。唯一存在する遠隔地間の即時交信を可能とする貴重なアイテムを俺は全員分に作って配っていた

 

 

そのためリューもそのオクルスから俺の指示に従い

 

 

 

「おい!?後ろから何か来るぞ!?」

 

「あれは・・・・・・竜だ!?竜の上にエルフが立っているぞ!?」

 

「なんでモンスターがここにいるんだよ!?」

 

 

俺とノームが襲撃する反対側の砦の防壁前に、少しサイズのデカイトカゲのような赤い竜の背中に一人のエルフが乗り。二刀の剣を持って防壁の前に立っていた

 

アポロン・ファミリアはその竜をモンスターだと思っている。まあサラマンダーの姿など。オラリオの冒険者じゃあそう認識するだろうと俺は理解していた

 

 

『主を貶めたアポロン・ファミリアめ!ここで我サラマンダーがお前たちに成敗する!!はああ!!』

 

 

「ぐわああああ!!」

 

「火を吐いてきたぞ!?威力がデカイぞ!?」

 

「なんであのモンスター喋るんだ!?」

 

 

サラマンダーは二年前俺を貶められたことを知っているため、アポロン・ファミリアに報復しようと、口からブレスを吐き出し。防壁を炎で焼かれて溶けていた。サラマンダーの火炎放射は威力があるため城の砦の防壁はすぐさま炎で徐々に溶けていた

 

 

「サラマンダー様。ここは私に・・・」

 

『うむ。頼むぞリューよ!』

 

「はい!クロッゾの魔剣を使う日が来ようとは、これも・・・・ジークさんのために!はあ!!」

 

 

実はヴェルフに昨日までに完成するように頼んだ注文は『クロッゾの魔剣』二本だった。戦争遊戯で使用るすために製作して貰い、リューに使用させて後方の守りを破壊し逃げ場をなるべく無くす事が目的で、リューに持たせた。

 

 

サラマンダーと共に防壁の砦を破壊し、挟み撃ちと言った形で追い詰めるのが魂胆でもある

 


「ぐわああああ!!」

 

「今度は魔剣攻撃だぞ!?」

 

「どうなってやがるんだ!?ジーク・フリードもあのエルフもなんでこんなデケエ威力が出せる!?」

 

「あの竜もブレスが強いぞ!?ヘスティア・ファミリアってこんなに強かったのか!?近寄れねえぞ!?」

 

 

クロッゾの魔剣もサラマンダーの火炎放射を同等の威力を発揮し。アポロン・ファミリはほぼ反撃が出せない状態となった。だが流石に城の中で固められるのも次のプランに移行できないため

 

 

そろそろ『彼女』に指示をする

 

 

 

「よし。ここまでは作戦通りだ。『プラン3』に移行する、俺とリュー達の方へ敵を・・・・半分送り込め」

 

『了解!』

 

「リュー。サラマンダー。頼むぞ」

 

『『了解!!』』

 

 

城の防衛をなるべく手薄にするために、申し訳ないがリューとサラマンダーにも敵を引き寄せるために、敵を外に出すようにと『彼女』に指示をした。そうしなければこの後の命の仕事が厳しくなるため、城の中の防衛を崩すように嘘をつく

 

 

 

「なに!?25人ずつで外の敵を倒せだと!?相手はあのレベル5のジーク・フリードだぞ!?」

 

「仕方ないだろヒュアキントスの命令なんだから!でないと防壁が崩れてここを突破される!相手は前衛に二人と後方に二人だけだぞ!早く前衛のジーク・フリードと後方の敵のモンスターと一緒に居る奴らを倒せよ!!」

 

「くそ!!後方はお前達で行け!我らでジーク・フリードの方に出るぞ!!」

 

 

 

そうして誰かの指示で二十五人ずつ、前衛に居る俺と城の後方に居るリュー達の方にも城から敵が現れた。どうやら彼女の嘘は完璧にこなせたようだ

 

下手すると俺より嘘が上手いな

 

 

「敵が出てきた。リュー。魔剣を砕いてでも倒して構わん。敵を引きつけろ」

 

『了解!』

 

「サラマンダー。殺すなよ?気絶するだけにしろ。」

 

『ムウ・・・・主のご命令とならば』

 

「やはり念押しして正解だった。サラマンダーの奴あいつらを殺す気だったな。ノーム。お前も移動しろ。『プラン5』だ」

 

『はい!・・・』

 

 

サラマンダーが俺のために二年前貶められたこいつらを炎で殺すことを予想していた為、念のためにあらかじめの指示をして正解だった。戦争遊戯で人殺しなどをすればヘスティア・ファミリアの評価は落ちる。ファミリアの評価を落とさないために。サラマンダーに殺しはさせないように指示した

 

そうして敵が城から出てきたことも作戦通りとして。俺の側にいたノームは次のプランの役割がある為、後ろに下がり大きな岩場に隠れた

 

そして俺が一人だけになった

 

 

「ジーク・フリード!!レベル5になったからと言って我らに勝てると思うな!!た、例え・・・・・フレイ様の義弟でもな!」

 

「だからお前らはいつまで経っても下級冒険者なんだ。レベル5がどれだけの戦力の差があるのかわからないとはな・・・・まあフレイの義弟だとわかっていながらその俺への発言は冒険者らしいが、エルフとしてはお前は終わりだな?」

 

「なんだと!!この・・・グフ!?」

 

 

そうして俺は隊長でもあるようなエルフの男を蹴り飛ばし。後ろにある防壁の方まで吹っ飛び、壁にめり込んで気絶した。エルフの癖にフレイの眷属でもあった俺に歯向かうというのはエルフとしては失態でしかない。ヒューマンな俺をフレイの義弟であることでフレイの様に讃えられている。そんな俺をエルフでありながら斬りかかろうなど。冒険者としては見事だが。エルフとしては他の同胞に軽蔑を受ける事程のエルフの種族に泥を塗るのと変わりはない。こいつはもうエルフとしての尊厳を今無くしたと俺はこのエルフに哀れと思った

 

本気も出してないのに。軽く蹴っただけでこの程度とは。やはりこいつらの力はこの程度だとグラムを閉まって格闘で挑むことにした

 

 

「来い・・・・・・出てきたのなら。覚悟はあるんだろう?」

 

 

「くそ!!行くぞ!!」

 

「「「「うおおおおおお!!!」」」」

 

 

もちろんこいつらも腐っても冒険者。俺の余裕差を見せても戦意を見せて俺の方へかかってくる

 

だが奴らの動きは俺からすれば脆く。簡単に奴らの武器の振り下ろしが遅い為。格闘術で対応する。その間に

 

 

「命・グリフォン。プラン4を開始」

 

『『了解!!』』

 

 

戦っている最中に命とグリフォンに指示を送り。空からの襲撃を指示する。

 

今半分こちらとリューに敵が送り込まれているなら、城の方はそのまた五十人ほどの敵しか居ない。だがそれでも防衛できる為、そちらの崩しをあの二人に任せる

 

 

 

『行きますよ!命さま!』

 

「お願いします!」

 

 

「な!?なんだ!?」

 

「空からだ!?」

 

「なんだあれは!?・・・・飛龍!?」

 

 

 

突然城の空から四本足のある鳥が飛んでいた。その背中に一人の侍が載っている。城の中央の敵を崩すために地上に降りて。足止めを開始する

 

 

『さあ主を貶めた者達よ!これは我らの裁きだ!!』

 

 

「「「「「ぐわあああああ!!」」」」」

 

 

「よし!ここで!『フツノミタマ』!!」

 

 

「「「「ぐわああああああ!!」」」」

 

 

グリフォンと命で足止めを開始した。

 

グリフォンは大きな翼を羽ばたき。竜巻を起こして近づけないように風圧で動きを封じ、後ろに吹き飛ばされそうにもなっている。そして命も重力魔法である『フツノミタマ』で周囲に居る敵を重みで封じた

 

おかげでまた多くの数の動きを封じた

 

 

 

精霊達を使うだけでここまで作戦通りになった。やはりサラマンダー達を出させて正解だった。卑怯になる可能性もあるが

 

 

今頃アポロンがバベルの塔でヘスティアに違反の抗議をしている頃だろうと想像ついた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘスティア!!これはどういう事だ!?」

 

「どういうって何が?」

 

「あれは・・・・もしかしなくてもモンスター じゃないか!?」

 

「モンスター じゃない。あれは・・・・ジーク君に仕える精霊達だ」

 

「精霊!?」

 

 

一方同時刻でバベルの塔の最上階ルームで、ヘスティアに戦争遊戯のルール違反だとアポロンが抗議していた。戦争遊戯に精霊を使うのは違反だと、ヘスティアに訴えていた

 

 

「精霊だとしても!これは立派なルール違反だ!戦争遊戯で精霊を使うなど・・」

 

「ジーク君はフレイに全てを託され『精霊召喚師』と言う大切な役職を任されているんだ!ステイタスにも精霊を召喚できる魔法が記載され、彼らの名前が入った神聖文字がジーク君のステイタスに書かれているんだ!言うならばこれは彼だけの召喚魔法だ!だから僕の眷属でもあり。彼の魔法であるなら卑怯では無い!」

 

「そんな言い訳が通るわけ・・」

 

 

「通るわよ・・・アポロン」

 

「な!?・・フレイヤ!?」

 

 

俺の頼み通り。抗議するアポロンに釘を打とうと。ヘスティアの説明にフォローしてくれた

 

 

「あの子はお兄様の義弟よ?精霊の王でもあるお兄様はかつて自分の眷属に精霊を召喚できる魔法を与えていたの。だから言うならあの子はお兄様に『精霊召喚魔法』を教えられた『精霊召喚師』と言う。かつてエルフ達の古代の役職よ。つまり今あの子は最後の精霊召喚。だから彼らを呼ぶことができるの。だから・・・卑怯じゃないわ」

 

「ぐぬぬぬぬ・・・・・・フレイめ!!よくもジークにそんなことを!」

 

「へえ・・・・・アポロン・・・私のお兄様をそんな風に言うなんてね・・・」

 

 

フレイヤはアポロンのフレイの侮辱に怒りを見せた。ヘスティア以外の周囲に居る神々はそのフレイヤの怒りの顔に恐怖し、映像に流れるウォーゲームに集中できず。気絶になりかける神々が多く居た

 

だがその中で

 

 

「ジーク・・・・・本当にあのフレイの幼馴染で義理の弟なんやな・・・」

 

 

ロキだけはそのフレイヤの怒りの顔にも反応せずに、ただ俺の戦っている戦争遊戯に集中していた。俺が精霊を召喚できる魔法を所持していることなど。二年前とは思えない力を所持していることに驚いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バベル前

 

 

「なんと!!あの『豊穣の神・エルフの祖国の主神であるフレイ』に義弟が居た!!それがジーク・フリードだ!今バベルの最上階の神々から通達してきました!マジなんですかガネーシャ様?」

 

「俺がガネーシャだ!!!」

 

「質問くらい答えてくださいよ!?とにかくジーク・フリードはその神フレイから精霊を召喚できる魔法を所持し!今その魔法を使って精霊を呼び出した!!」

 

 

と、バベルの最上階からの通達を聞いた。実況を務めるガネーシャ・ファミリアが、オラリオ中に居る街の人々に、俺の正体を明かした。

 

街に住むオラリオのエルフ達が驚いた顔で信じられないと、すぐさま立ってよりウォーゲームの映像に集中して見ている

 

 

「ジーク・・・・」

 

 

もちろんギルド本部の入り口で立っているエイナもフレイの義理の弟だってことは知っているも、俺たちの勝利を願ってしっかり見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロキ・ファミリアホーム

 

 

「フレイ様に・・・・そんな上級な魔法を・・・」

 

「やはり精霊召喚師だったかジーク・・・・・道理で18階層でグリフォンやサラマンダー様を召喚できるわけだ」

 

 

レフィーヤやリヴェリアも古代のエルフでも覚えるのはたった何人としか居ない上級魔法を俺が所持していたことを驚いていた。精霊召喚は実体そのものを召喚できるのはハイエルフの者でも難しい術式。それを覚えていることに、リヴェリアは俺が確かにフレイの義弟だと確信がつく

 

 

「すごい!あれジークの魔法なんだ!」

 

「あの小さい女の子も鳥も竜も・・・・みんなジークが・・・」

 

「ほう・・・確かにあれから二年大きく成長したの」

 

「ジーク・・・・君は本当に僕たちよりも強くなっているのか・・・」

 

 

「ジーク・・・・・やっぱり精霊の力を持ってんだ・・」

 

 

フィン達も俺が精霊を召喚できる力を持っていることに驚きを隠せず。俺のあれから経った強さを思い知り。二軍メンバー達は完全に自分達よりも超えられてしまったことに。悔しく思っていた

 

二年前不良みたいな小僧が。いつの間にか自分たちよりも戦闘経験のある冒険者になったと認めざるを得なくなった

 

 

 

「あの野郎が・・・・・・精霊を・・・・」

 

 

それに一番悔しくなっていたのはベートだった。二年前は魔法すら所持してなかったのに、いつの間にかリヴェリアに並ぶような魔法を所持して強くなっていたことに、なぜか自分が負けた感を感じていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面はまたバベルの塔の最上階ルームに戻り。俺たちの不自然な行動に唯一気づいていた男が一人居た

 

「どう言う事だ?」

 

「どうしましたヘルメス様?」

 

 

その不自然に気づいていたのはヘルメスだった

 

ヘルメスはこれだけの攻めを見てなぜか納得のしない顔をしていた。何かがおかしいと疑うように

 

 

「どうしてこれだけを責めていて、ジーク君は城の中に入らないのだろう?」

 

「確かにそうですね。ジークの方に対応したアポロンの眷属はもう全員気絶しています。それでもジークが城の中を攻めませんね?」

 

「それだけじゃない。中に入った命君やグリフォンも中に侵入できたのに、多数の冒険者の動きを封じるだけ、本当ならもうヒュアキントスの居る塔に入れる。なぜこんな動きを・・・・」

 

 

ヘルメスは俺の作戦に不自然どころか、手加減しているとしか思えないような動き。明らかに中央までを抑えている動きにしか見えなかった

 

 

だが

 

 

「ん?」

 

「動き出したようですね?ですが・・・・城の門の前に居るようですが・・」

 

「まさかジーク君はあの頑強な壁を壊して侵入するのか?」

 

 

戦地の映像から俺の方にかかってきた敵を殲滅し終えると。俺は新しい動きを見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奴らを全滅し終えると俺は強度の高い門の前に立っていた。ここを突破するのだが、そろそろ作戦を更に移行させると大きな指示を出す

 

 

「プラン5。行動開始」

 

『『了解!!』』

 

『はい!今開けます!』

 

 

そろそろ彼女の正体をこの戦地の映像を見ている神々やオラリオの冒険者達に明かそうと。次の最大プランに移行する

 

そうして俺は何もせずにただ待つのみ

 

 

 

すると、後ろから勢い迫るものが居る

 

 

『行きますよヴェルフ様!!』

 

「おう!盛大に行こうぜ!!」

 

 

そうして水色の馬に乗るヴェルフが大きな強度のある門に向かって走っていた。だがそんなに勢いを増して走っていても門にぶつかるだけなのだが

 

 

その前に門の向こうに居る『彼女』が動いた

 

 

 

 

ヴェルフ達がこっちに迫ってくる前に、強度の門が突然開いた

 

 

 

その門の向こう側にパルゥムのアポロン・ファミリアの制服を着た男の子が門のレバーを上げて。門を開けていた

 

 

「作戦通りですね!」

 

「ああ。行けヴェルフ!グラニ!」

 

 

「おう!」

 

『はい!』

 

 

そうして門が開き。ヴェルフを乗せたグラニは勢いを大きく足を出して、走りを更に加速し、俺とそのパルゥムを横切って城の中に侵入した。二人の目的は塔の道でもある空中廊下を襲撃し。塔の中に増援を出さない事

 

 

そしてその手引きをしたパルゥム。アポロンに裏切り者を用意したと今頃この映像を見ているオラリオの人々や神々は言うだろうが

 

裏切り者は用意はしてない。俺が用意したのは

 

 

 

 

スパイ

 

 

そしてこのパルゥムはアポロン・ファミリアの眷属『ルアン』と言う冒険者ではなく

 

 

 

「全部手筈通りにしておきました。アレも壁や地面に設置完了です。いつでも爆破できます」

 

「ああ。よくやった。お前のおかげでこれで奴らを潰せる・・・・・・・『リリルカ』」

 

「はい!」

 

 

そう。彼の正体は変身魔法でアポロンの眷属のルアンに変身したスパイ

 

リリルカ・アーデ

 

彼女の最大武器でもある変身魔法を作戦の要にしていた。本当に彼女の力が無ければここまで上手くはいかなかった。ここまで作戦が成功したのも彼女のおかげだ

 

実は昨日の内にアポロンの眷属であるパルゥムの冒険者であるルアンと言う子供を誘拐し、ミアハに頼んで監禁してもらい。あの小僧の姿に変身したリリルカに成りすましてスパイになって貰い。奴らを混乱させて誘導したりなど。アポロンの防衛を完全に壊すように指示していた

 

 

「切り札は移動中だ。リリルカはプラン6に『崩壊する部屋』に誘導を開始」

 

「はい!わかりました!」

 

 

終止符を打つためのプランを行動開始させようと、リリルカに移動している者達の誘導を頼んでおく。そうして俺はヴェルフの援護に向かう

 

 

いくらヴェルフとグラニだけでも『逃げ道』が用意できないかもしれないと保険をかけようと俺はヴェルフの援護に向かう

 

 

 

 

「ヴェルフ。無事か?」

 

「おう!もうこの女冒険者だけだぜ!」

 

 

「ジーク・フリード!?」

 

「ダフネか・・・」

 

 

そうして援護に向かったヴェルフの所まで走って向かったが。援護の必要なんて無かったようだ。もう何人か倒れていた。倒れているのはほとんど魔道士のようだ。ヴェルフの爆発させる魔法で魔法を不発させたと理解した

 

残っているのはその倒れた者達を指示した。ダフネ・ラウロスのみだった

 

 

「ダフネ。このまま戦っても意味は無い。防壁の兵は潰した。中央の兵も足止めしてこっちには来れない。あとは・・・・お前と目の前にある塔の中に居る大将率いる部隊しか居ないぞ」

 

「なに!?もうそこまで制圧したのか!?」

 

「まあそんなことをお前に言っても仕方ないが、警告はしたぞ?今度はこの城そのものを落とす。今の内カサンドラを連れて逃げたほうがいいぞ」

 

「は!?どう言うことだ!?」

 

 

そう、俺はまだプラン6が残っている。それが最もアポロン・ファミリアを壊滅に繋がる災害となると。ダフネが予想をつくわけもなく

 

 

『ジーク様!プラン6完了です!』

 

「よし、サラマンダー!グリフォン!リューと命を回収し城を脱出!」

 

『『了解!!』』

 

 

オルクスからリリルカの連絡がやってきた。プラン6を決行できる準備ができたと通達し、すぐさまここに居ないリューや命を魔法を解除してグリフォンとサラマンダーは二人を背に乗せて城を脱出するように指示した

 

 

「ヴェルフ!ここまでだ!グラニ!」

 

『はい!』

 

「おう!また後でな!」

 

 

そうしてヴェルフはグラニの背に乗って。ダフネとの戦闘を避けて城を脱出しようと掛け走った。俺の指示が全員に通達した途端、精霊の背に乗り城を脱出した行動にダフネは混乱した

 

 

「どういうことよ!?どうして貴方以外が!?」

 

「早くしないと。巻き込まれるぞ?」

 

「巻き込まれる?・・・・・・・まさか!?」

 

 

俺の早く逃走した方がいいと忠告に今になってダフネは何かに気づいたのか。急いでダフネは大将ヒュアキントスの居る塔の中に入っていく

 

そして取り残された俺も中に入って、ほぼ仲間が全滅しかけているあいつの顔を拝みに行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだと!?生き残っているのはここと中央だけだと!?なんたる醜態だ!」

 

 

ヒュアキントスはあまりに俺たちの制圧された状況に焦りを見せた。百人近く居た団員があっという間にたったの中央の庭に居る人数を合わせて三十人と言う少ない数に減ってしまった。

 

まさかの俺の作戦に追い詰められて完全に勝機を無くしていたアポロン・ファミリア

 

そこに更に悪い知らせがダフネから来る

 

 

「ヒュアキントス!大変だ!」

 

「なんだダフネ!」

 

「突然ヘスティア・ファミリアが私たちの団員の七十人ほどだけを倒して城から脱出している!」

 

「なに!?どういうことだ!?なぜそれだけをして脱出する!?」

 

「やっぱり・・・・・・」

 

 

ダフネの意味の分からない報告を聞いて、更にヒュアキントスは混乱した。なぜそれだけをして脱出し、ここまで攻めず大将である自分を倒さないのか。理解ができなくなっていた

 

だがカサンドラはこうなる事を分かっているからのか。大将であるヒュアキントスに願い出る

 

 

「団長様!ここから逃げてください!」

 

「ここまで追い詰められて逃げられるわけがないだろ!そんな事をすればアポロン様に顔向けができん!」

 

「ですが!私たちが相手しているのは・・・・ただの冒険者じゃあ・・」

 

「黙れ!!!」

 

「キャ!?」

 

「カサンドラ!?」

 

 

カサンドラの忠告を聞こうともしないヒュアキントスは彼女の頬を叩いて黙らせ倒れた。倒れたカサンドラをダフネが起こして助ける

 

もはやヒュアキントスはここまでファミリアを追い詰められたことに焦りを出して冷静さを失っていた

 

 

「こうなれば大将のジークだ!大将であるジーク・フリードを一気に叩くぞ!だが殺すなよ?トドメは私が刺す!」

 

 

「呼んだかヒュアキントス?」

 

 

「な!?」

「嘘!?」

 

「ジーク・フリード!?」

 

 

ヒュアキントスは最終手段として残った団員で大将である俺を集中狙いを始めようとしたが、その目標がいざ目の前に、俺はノコノコと大将自ら敵陣に乗り込んだ

 

 

「愚かな!ここに一人でノコノコと入ってくるとは!」

 

「たったのこれだけか・・・・すぐに片付くが・・・・ヒュアキントス。お前に警告がある」

 

「なに!?」

 

「降伏せよ。さもなくば俺たちはこの城を吹き飛ばす。これは警告だ。冗談でもなく本気だ」

 

「なんだと・・・命乞いの間違いじゃないのか?お前達ジーク・フリードを囲め!」

 

 

 

 

「そうか・・・・・・プラン6。行動開始」

 

『『『了解!!!』』』

 

 

「警告はした。それがお前らの選択なら・・・・・・・・致し方ない」

 

 

ヒュアキントスは俺の警告を耳に入れずにまだ抵抗し。俺の周りにまだ生き残った冒険者が剣を持って俺を囲む。戦闘を続けるのであれば。警告を聞かないのであれば俺たちも

 

 

容赦無しに潰すと『三人』に命令した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その三人はこの城の地下に居る

 

俺は切り札をこの城の地下に送っていた。まだ出番の無い俺たちの副団長である

 

 

ベルを

 

ノームが城の外から地面を掘った抜け穴を通って。城の地下にまで抜け穴を早めに下がらせたノームに頼んで掘らせていた

 

そしてそこで合流するように言ってあるリリルカに、一番に城が崩壊しやすい部屋をリリルカに誘導してもらい。その部屋に着き

 

 

ベルは『英雄願望』と言うスキルを使って、魔力を溜めて。鐘を鳴らし

 

天井に目掛けて魔法を放つ準備をしていた

 

 

 

「ベル様!お願いします!」

 

『合図がでました!』

 

 

「うん!僕たちは・・・・・・・・・必ず勝つ!!」

 

 

 

 

そうして。右手に光らせた魔法を天井に向けて放つ

 

 

 

「ファイア・ボルト!!!!」

 

 

ベルの右手から大きな炎が噴き出し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の今居るヒュアキントスと一緒に居る塔の部屋の中心あたりの地面から炎が貫通する

 

 

「な。なに!?」

 

「だから言っただろ。降伏しなければ城を吹き飛ばすと?」

 

「だがこの程度では城は吹き飛ばないぞ!」

 

 

「それはどうかな?」

 

 

「なに?・・・・・・な!?なんだ!?」

 

 

ベルが貫通させた地面から更に大きな爆発が聞こえ。爆炎のようなものが地面だけでなく天井などから塔の周りまで噴き出していた。

 

 

「な、なにをした!?」

 

「仲間に頼んで壁やら天井やら地面やらに『火炎石』を仕込むよう頼んだ」

 

「な、なんだとおおお!?」

 

 

「これでお前らの逃げ場はない」

 

 

ルアンに変身したリリルカに昨日城の防壁を準備している間に、密かにリリルカに俺が用意した『火炎石』を持たせて城の中に仕込むよう頼んでいた。今ベルが火炎魔法をしたせいで火薬が入ってしまい。爆弾のように爆破した

 

俺の作戦は最初から城を爆破して吹き飛ばし。団員を全滅させてヒュアキントスにするだけを目的とした作戦だった

 

だからリュー達や命達やヴェルフ達も塔の方まで攻めないのは、敵をおびき出し。なるべく塔の周りに居る敵を手薄にして、一気に爆破で片付けようする魂胆だ

 

 

「だがお前も無事では済まんぞ!これだけの爆破なら!」

 

 

「グレイプニル」

 

「きゃあ!?」

「え?うわ!?」

 

 

確かにヒュアキントスの言う通り。こいつと同じ部屋に居る俺もただでは済まないと分かっているため

 

俺は腰からグレイプニルを外し、ダフネとカサンドラに投げて、二人を縛り上げてこちらに寄せる。そして

 

 

「スヴェルヘイム」

 

 

二人が俺の防御魔法であるサークルに入れるだけの距離になった瞬間、左指で描いたルーン文字を掴んで。スヴェルヘイムと言う防壁サークルをダフネとカサンドラをも一緒に入れて展開し

 

爆炎を防ごうとした

 

 

 

「なに!?」

 

「悪いなヒュアキントス。それくらい頭に入れてある」

 

 

「おのれええええ!ジーク・フリードオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 

そうして爆炎はだんだん火力が大きくなり、この部屋全体にまでおよび。

 

 

「「きゃああああああああ!!」」

 

サークルの中に入ってる俺たちは爆炎に巻き揉まれることなく。地面が爆発により砕け。サークルを張ったまま地面へと俺たちは結界の中に入ったまま落ちていった

 

爆炎と爆破はどんどん酷く広がり。完全に城が粉々に壊れていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その爆破が数分後に収まると

 

もはや城の跡も姿も欠けらもなく。瓦礫の山・もしくは廃墟となった

 

 

その瓦礫の山の上で多く気絶する敵が倒れている。アポロン・ファミリアの団員はほぼ全滅。生きているとしたら

 

 

「ぬん!・・・・・・な!?バカな!?全滅だと!?」

 

 

今瓦礫の山から出てきた。偶然にも爆発に逃れて生き残ったヒュアキントスと

 

俺が守ったダフネとカサンドラの三名しか生き残っていなかった。アポロン・ファミリアは確実に勝機を失った

 

あるとするなら、ここで大将である俺を倒さないとアポロン・ファミリアの勝利にはならない

 

 

爆破はもう済んだため、スヴェルヘイムを解除してそのままヒュアキントスに向かって歩こうとする

 

 

「ど、どうして私たちを助けたの?」

 

「私たちは・・・・・敵なのに」

 

 

「助ける義理は確かに無いが・・・・・・・理由があるとするなら『俺と同じ被害者』だからだ。お前らは俺が自由にさせる」

 

 

「ジーク・フリード・・・あなた・・・・・」

 

 

ダフネとカサンドラがなぜ自分たちを助けたのか気になり俺に聞くが

 

この二人を助ける感情は無いのだが。自分と同じアポロンの被害者を斬るのは。どことなく間違いだと感じ。今ここで助ければもうアポロンに従わずに自由になれると思わせ。もう戦闘の意思を無くすと思って面倒を減らした

 

 

そうしてかなりボロボロになったヒュアキントスの前に出る

 

 

「さて・・・・・もう一人になったが・・・・・続けるか?」

 

「ぐう!!・・・・こうなったら私一人でもお前を倒す!!」

 

 

ヒュアキントスはレベル差で負けてはいても。まだしぶとく俺に挑もうと長剣を抜いた。

 

もちろんこうなることも分かっている。だから

 

 

「そうか・・・・・だがお前の相手は俺じゃない」

 

「なに?」

 

 

 

「でやああああああ!!」

 

「なに!?ベル・クラネル!?」

 

 

突然ヒュアキントスの隣にある瓦礫の影から、さっきから隠れていたベルがヒュアキントスをナイフ二本で襲う

 

 

「く・・・なに!・・・早すぎる!?」

 

「はあああ!!」

 

「な!?剣が!?」

 

 

ヘスティアナイフにより。ヒュアキントスの剣が折られ。完全に同じレベルのベルに強さで負けていた。アイズとティオナに教わった通り、冒険者の相手をする時の対処法を学んできたようだ

 

そのおかげでヒュアキントスはベルの素早い攻撃を防ぎきれなくなっている

 

 

「ならば!!『我が名は愛。光の寵児。我が太陽にこの身を捧ぐ』!』

 

「ん!?魔法!?」

 

 

「手段を無くして、魔法に頼るか」

 

 

ヒュアキントスは剣まで折られ手段を無くし。魔法で対抗しようと右手から輪の形をした光が出てくる

 

 

「くらえ!『アロ・ゼフュロス』!!」

 

「く!・・・・・な!?」

 

 

「自動追尾か・・・」

 

 

ベルは光の輪をしっかりと避けたのだが、光の輪は自動追尾になっていた。そのため何度もベルを追いかける

 

 

「ファイア・ボルト!」

 

「無駄だ!『ルブレ』!」

 

 

「な!?ぐわあああああああ!!」

 

 

「ベル様!!」

 

『ベルさん!!』

 

 

 

ベルはその光の輪をファイア・ボルトで消そうとしたが、光の輪は炎を空き通り。ベルに魔法が近づくと、ヒュアキントスはベルに光の輪を近づけた所でアロ・ぜフュロスを爆破し。その爆風にベルが巻き込まれた

 

その光景を今地面に埋もれた瓦礫からリリルカとノームが見ていた

 

 

その爆風が数秒で消えると、肩から血を流しベルが倒れていた

 

 

「よし!これベル・クラネルは倒した!後は貴様だジーク・フリード!」

 

 

ベルが倒れたのを確認したら、ヒュアキントスは俺の方に向き。まだ右腰に隠していた短剣を抜いて俺に向ける

 

 

「アポロン様のお望みなどもう知ったことじゃない!!ここでお前を殺す!!」

 

 

「・・・・・・」

 

 

ヒュアキントスは今も俺を襲いかかろうと短剣を向けてくるが、それでも俺は何もせず。武器も持たずにただ突っ立っているのみ

 

 

なぜなら

 

 

 

「ヒュアキントス。まだ終わってないぞ?」

 

「なに?・・・ん?・・・・・・・・な!?」

 

 

 

 

 

「はあ・・・はあ・・・・はあ・・・・・まだ・・・・まだだ!!」

 

 

「ベル様!」

 

『ベルさん!』

 

 

あの爆炎に巻き込まれてもまだ生きていた。手に持っていたナイフは流石に落としたが。それでもまだ踏ん張って立っていた

 

 

「あれを喰らって生きているだと!?なんなんだお前は!?こうなれば・・・・・・先にお前を殺して!ジークも殺してやる!死ねええええええ!!」

 

 

「僕たちは・・・・・負けない!!」

 

「な!?」

 

 

「短剣を!?」

 

『左手で掴んだ!?』

 

 

ベルは無茶ながら、迫り来る短剣を刺そうとするヒュアキントスを、左手で短剣の刀身を掴んだ。手袋越しでも血は流れている。それでも噛み締めて。右手をあげた

 

 

「うおおおおお!!」

 

「なに!?短剣を折った!?」

 

 

右手に拳を作って。左手で掴んだ刀身を右手で殴り。バリン!!とガラスが砕けように短剣の刀身が折れて砕けた

 

そして折れた短剣の刀身を捨て。血が流れた左手に拳を作り

 

 

 

「ヒュアキントス!!あなたを許さない!!」

 

「グオ!?ぐはああああああああああああああ!!!」

 

 

その左手の拳でヒュアキントスの顔を殴った

 

殴られたヒュアキントスは後方に吹っ飛び。瓦礫の壁に叩きつけられ。鼻血を出して気絶した

 

 

「や・・・やった?」

 

 

「や・・・・・やりました!」

 

『はい!私たちの勝利です!』

 

 

「ああ・・・・・勝敗は決まったぞ!!我らヘスティア・ファミリアである副団長ベル・クラネルが大将であるヒュアキントスを討ち取ったぞ!!」

 

 

『戦闘終了!!!大将であるヒュアキントス・クリオが倒れた!!よってこのウォーゲームの勝者はヘスティア・ファミリアだ!!!』

 

 

「やったああああああああああああ!!!」

 

 

「やりましたああああああああ!!」

 

『はい!はい!勝ちました!!』

 

 

「ああ。俺たちの・・・・・完全なる勝利だ」

 

 

ヒュアキントスの気絶を確認し。こちらの方にまでガネーシャ・ファミリアの実況の声が届き。ギルドの審判の元。アポロン・ファミリアの敗北を判断し。俺たちの勝利が確定した

 

 

「ジーク!ベル!」

 

「ジークさん!クラネルさん!」

 

「ジーク殿!ベル殿!」

 

『『『主!ベル(様)!』』』

 

 

「みんな!」

 

「勝ったぞ。俺たちの勝利だ」

 

 

勝利の報道が届くと。城の外に居たヴェルフとリューと命を乗せたサラマンダーたちが、こっちにまでやってきた

 

 

「やったじゃねえかベル!大将のヒュアキントスを倒すなんて!」

 

「流石です!ベル殿!本当に勝ってしまったんですね!」

 

 

「うん!でも僕がここまでいけたのはジークさんの作戦のおかげだよ!」

 

「それは違うな。おかげで言うならリリルカのおかげだ」

 

 

「え!?私ですか!?」

 

 

「お前が敵を錯乱し。火炎石を仕込むなど。お前の隠密行動が無ければ勝てなかった。いろいろ小細工を入れて卑怯かもしれないが。君が居なければここまで完璧に作戦はうまくいかなかった。礼を言うなら俺ではなく。リリルカに言ってほしい。リリルカ。本当によくやった」

 

「い、いえ!私はファミリアやベル様やジーク様のために・・・お役に立ちたかっただけです」

 

「成果としては俺やベル以上だ。今日のお前の働きが一番の高評価だぞ。誇っていい。お前はヘスティア・ファミリアに無くてならない存在だ。これからも頼む」

 

「僕からも頼むよ。リリ」

 

 

「ジーク様・・・・ベル様・・・・・・はい!お任せください!」

 

 

リリルカは泣いて喜んでいた。今までここまで誰かに必要にされたことはなかったのだろう。それを思い出すと彼女は泣かずには居られなかった

 

俺もこればかりは嘘じゃない。本当に彼女が働いたこの功績が勝利に導いたのだ。俺は彼女の力ではなく。他の力で補った彼女の才能を俺は評価に値すると。決して邪魔者扱いなどせず、ちゃんと仲間として褒めた

 

 

「リュー。お前にも礼を言う。お前が居ただけでも半数を減らすことができた。感謝する」

 

「いいえ。私はジークさんのために戦ったまでです」

 

 

リューの働きも素晴らしいものだった。あれだけの半数を俺がやってもいいが時間がかかる。少しでも時間を省けたのも彼女のおかげだと、礼を尽くした

 

 

「命も・・・ヴェルフも・・・・・ベルも・・・・みんなよくやった。これで二年前の雪辱は果たせた。これもお前たちのおかげだ。団長として感謝する」

 

 

「いいえ!自分たちは当然のことをしたまでです!」

 

「そうだぜ!俺は団長様のために少し暴れただけだ!」

 

「そうですよ!ジークさんは立派な僕たちの団長です!仲間のために戦っただけです!」

 

 

「そうか・・・・お前たちも苦労をかけだな。礼を言う」

 

『『『『いいえ!我らは主のため!この身を捧げるのみです!!』』』』

 

 

「そうか・・・・なににしてもよく頑張った」

 

 

 

これは完全なる我らの勝利

 

百人も居たアポロン・ファミリアを壊滅させ。もう二度と冤罪を吹き込まれることなく。信頼する仲間と共にやっと平穏に生きれる日々を、勝利を手にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ある酒場では

 

 

「嘘だろ!!」

 

「マジかよ!あの嘘つき冒険者が勝ちやがった!?」

 

 

「だから言ったろ!あのスキールニルは勝つとな!」

 

「くそ・・・・・持ってけ!」

 

 

モルドが居た酒場ではヘスティア・ファミリアに勝利が確定すると。アポロン・ファミリアに賭けていた冒険者たちが悲鳴を上げ。賭けていた金を全部アポロン・ファミリアに持ってかれた

 

 

「あんたもだ・・」

 

「ん?お前・・・・・」

 

 

「私もジークたちが勝つと信じていたから・・・」

 

 

実は賭けていたのはモルドだけでなく、ミアハ・ファミリアのナァーザも俺たちの勝利を賭けていた。金を半分ナァーザに持っていく

 

 

「だよな・・・・・これでスキールニルの恐ろしさを身にしみろよ?あいつは・・・・・・嘘つきじゃねえよ」

 

 

モルドは俺を嘘つき冒険者とは呼ばず。俺の二つ名であるスキールニルと呼び。俺が神に嘘つく者ではないと。俺の評価を高く見ていた

 

あの18階層で完全に俺の見方を変えていた

 

 

 

 

 

 

 

豊穣の女主人では

 

 

「勝ったにゃ!」

 

「勝った勝った!!」

 

「ジークが・・・勝った!」

 

 

「ふん!やるじゃないか!」

 

 

「よかった・・・・・ジーク!!」

 

 

シルだけでなく、ミアもしっかりと観賞し。俺たちの勝利を喜んだ。これでもう俺に冤罪を吹き込まれないで済むと。俺にやっと平穏な日々が入れると。彼女たちは自分たちのことではないのに喜んだ

 

シルは。涙を流して喜んでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてバベルの塔の最上階ルームでは

 

 

「う・・・・そんな・・・バカな!」

 

 

「やったんやな・・・・ジーク」

 

 

アポロンは眷属は全滅し。大将であるヒュアキントスも敗れた映像を見て。青ざめた。完全に自分たちが勝ち誇った顔をしていたが、数が多ければ勝てるわけでもなく。作戦を生かせばどんな軍隊をも蹴散らすことができる

 

そう言う所までアポロンは頭が回らず。目の前の敗北に絶望をしていた

 

 

ロキははしゃぐことは無いが、静かに俺の勝利を称えてくれた

 

 

「ア〜ポ〜ロ〜ン。君たちは負けた。覚悟は・・・・・・できているんだろうな?」

 

「いや!待ってくれ!ただの出来心だ!・・・・君の・・子供がカッコ良かったから・・・つい・・」

 

「つい?出来心?二年前だってジーク君を貶めた癖に・・・・随分と言い逃れをするんだね?アポロン?負けたら要求はなんでもすると約束したな?」

 

「ひい!・・・」

 

 

 

 

「君の罰はこれだ!全財産は僕らに没収!ファミリアは解散!君はオラリオを永久追放!もう二度とジーク君の前にも僕らの前にも現れるな!!」

 

「うぎゃああああああああああああああああああ!!」

 

 

ヘスティアの要求により、アポロン・ファミリは壊滅が決定し。財産も奪われ。オラリオにも永久追放となり。アポロンはオラリオにもう入ることはできず。全てを失くした

 

頭を抱えて膝を地面に着いた

 

 

今まで俺たちに災害を吹っ掛けたアポロンの罪として。裁きが降ったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが

 

それで終わりではなかった

 

 

「アポロン?一つ質問があるのだけどいいかしら?」

 

「う!?な・・な・・・なんだいフレイヤ?」

 

 

突然フレイヤが立ち上がり。アポロンにある質問を仕掛けた。どうやら最初から何かアポロンにするらしく。フレイヤはアポロンの前に降りた

 

そして質問とは

 

 

「今から二年前の話になるけど・・・・・・・・ジークは本当にあなたの子供たちに暴力を振ったの?」

 

 

「フレイヤ?」

 

「フレイヤ・・なにを?」

 

 

「そうだ!あのジークが私の子供を痛めつけたんだ!!」

 

「本当に?当時は彼レベル1よ?そしてあなたの子供は確か・・・レベル2よね?レベル1の冒険者がレベル2の冒険者たちを一人で痛めつけられるのかしら?」

 

「う・・・それは・・・」

 

「アポロン。あなたまさかとは思うけど。私に嘘を付いているんじゃないでしょうね?」

 

「ま・・・まままさか!!そんなわけないだろ!」

 

「・・・・・・そう。アポロン。あなた私の弟に手を出したのだから。オラリオに去ったら。私自らも出て。私の子供たち全員を率いてあなたを天界に強制送還しに追いかけるわ」

 

「なに!?」

 

「もう貴方を私は許さない。さっきのお兄様の侮辱と私の弟でもあるジークを二年前から貶めたこと。私の手で・・・・・万死に値するわ。もちろんもうオラリオのファミリアじゃないからギルドのペナルティも来ないし。あなたを助ける者は・・・・もう誰も居ないわ」

 

「そ。そんな・・・・」

 

 

 

 

「それが嫌だったら。私に二年前の事件のこと・・・・・・・本当のことを話しなさい」

 

 

フレイヤはもはやアポロンを敵視していた

 

と言うより完全に誰もがわかるほど怒りを見せた。笑ってはいるが眼は笑っては居なかった。本気でアポロンを天界に送還させようと。襲撃をすると脅した

 

アポロンが明らかに嘘を付いているとフレイヤの眼は誤魔化すことはできなかったようだ。フレイの侮辱と俺を想う心からフレイヤは女神とは思えない怒りの神の姿を現した

 

そんな姿に流石にアポロンも怯え。白状してしまう

 

 

「実は違うんだ!!彼は二年前は確かに私の子供たちに暴力はしていない!彼をロキたちの信用を無くさせファミリアを辞退させ!彼を無理やり眷属にしようと追いかけ回そうと!ロキ・ファミリアに嘘を付いたんだ!!」

 

 

「やっぱり・・・・・」

 

 

「じゃあアポロン!ジーク君は本当に!」

 

「そうだヘスティア!彼は嘘を付いてない!あの事件は私が彼に冤罪を吹き込むために私たちがロキ・ファミリアに子供たちに暴力を振るわれたと嘘を付いたんだ!!彼は私の子供たちに一切暴力をしていない!全て私の策略なんだ!!」

 

 

「ジークはやっぱり・・・・」

 

「やっぱり・・・・・彼は嘘を付いていなかったんだ」

 

 

 

その部屋に居る。ヘファイストスやヘルメスも驚いた

 

ヘルメスはひょっとしたらと俺を若干信用していたようだが。アポロンの白状により。俺が本当は嘘つきではないと事件の言ってきた発端が白状し。俺の冤罪がフレイヤの脅しにより晴れていく

 

他の神々も不味いこと言ってしまったと、改めて俺の評価を変えて。申し訳ない顔をしていた

 

 

それに一番にショックを受けていたのは

 

 

 

「ジークが・・・・本当は嘘を付いてないやと!?・・・・・」

 

 

ロキだった。

 

二年前の俺は本当に何もしてないと、わずかなメンバー以外は誰も信じてくれなかった。本当に俺が嘘を付いているとアポロンの方を信じてしまったからだ

 

それが本当は嘘ではなく。俺は本当のことを言っていたのだと。

 

ロキは衝撃を受けた

 

 

その衝撃を受けてロキは立ち上がり、アポロンの首元を掴んだ

 

 

「本当なんか・・・・・本当にジークは・・・・嘘を付いてなかったんか!!」

 

「そうだ!私がお前たちを・・・・ロキたちを騙したんだ!」

 

 

それだけを聞いてロキは首元を離して口を押さえて泣き出してしまう

 

 

「そんな・・・・・・・ジークは本当だった・・・嘘を付いてなかった・・・・ウチは・・・・・なんてことを・・・・」

 

「ロキ・・・・・」

 

「これが真実よ。ロキ」

 

 

そうしてフレイヤはロキにそれだけを言ってその部屋を出て行った。ロキに後悔させたかったのか。それとも今度こそ義理の弟である俺との関わりを離したかったのか。フレイヤのやることに明らかな目的をヘスティアは理解した

 

そしてロキには・・・・・・自分のプライドに反するが、自分の眷属を疑ってしまい。本当だったなんて・・・・・・敬遠の相手ではあるが、同情した

 

 

 

「やっぱりアポロンの嘘だったか・・・・アスフィ?」

 

「なんですか?」

 

「ギルド本部と今下に居るガネーシャ・ファミリアにオラリオの街中に通達するように連絡してくれ。ジーク君の冤罪を晴らすんだ」

 

「わかりました」

 

「これで・・・・ジーク君は自由の身だ」

 

 

ヘルメスは今バベルの前に居る。実況を努めたガネーシャ・ファミリアとギルド本部に通達するように、アスフィに頼み込み。俺の冤罪を晴らすように街に知らせようとした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バベル前

 

 

「はあ・・・・良かった」

 

「やったねエイナ!ジーク君勝ったね!」

 

「うん!」

 

 

バベル前にあるギルド本部の入り口からエイナとミイシャが俺たちの戦いを見ていた。そして勝利を目撃した瞬間。気が抜けたのかエイナは座り込んでしまった

 

でも喜んでいた。もうアポロンにちょっかいを出されなくなると。安心を取り戻せたかのように、友人の自由を喜んだ

 

だが

 

 

「ん?」

 

「あれは・・・・・アンドロメダ?」

 

 

突然バベルの塔からタラリアを使ってアスフィが降りてきた。そしてガネーシャと実況を務めた眷属に通達を頼む

 

 

「な!?本当ですか?」

 

「ヘルメスからか?」

 

 

「はい。これは神アポロンの白状です。証言もあります。すぐに街に通達するように願います。これはヘルメス様の頼みです」

 

 

「わかった。頼む・・・」

 

 

「はっ!皆さん!!ここで緊急通達があります!!」

 

 

 

「何?」

 

「どうしたの?」

 

 

突然実況者とガネーシャはアスフィに話を聞いてマイクを使ってオラリオ街全体に緊急通達を報道した

 

 

「チュール?よろしいですか?」

 

「アンドロメダ?どうかしたのですか?」

 

「今報道することをギルド本部からも通達して欲しいのです。これはヘルメス様の命令です」

 

「何を?」

 

「今報道します。この報道が終わったらそちらからも通達お願いします」

 

「え、ええ」

 

 

アスフィはエイナとミイシャにもギルドにも通達するように呼び掛けた。詳細は今報道し。その報道を聞いて知らせるように頼んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ロキ・ファミリア。『黄昏の館」から

 

 

「勝った!ジークとアルゴノオト君が勝った!」

 

「うん・・・勝った。おめでとうジーク・・・ベル」

 

「ジークが・・・勝った」

 

「ジークさんがあんな作戦を立てるだなんて・・・・」

 

「完全にアポロン・ファミリは何もできなかったのう・・・」

 

 

「なんて奴だ。あんな作戦をジークが立てたと言うのか・・・・」

 

 

「ジーク・・・・君は性格だけでなく。強さはまでも知略までも変わったのか・・・」

 

 

俺たちの完全なる勝利にかつての仲間は驚き。恐ろしさも感じた。本当に百人の兵をたったの六人で片付け。犠牲を誰一人出すことなく勝利した

 

その知略の戦略を目にした途端。もう二年前と別人なのだと。フィンたちは理解した

 

 

「ジーク・・・・テメエは俺を超えたと言うのか・・」

 

 

自分よりレベルは下だと言うのに、圧倒的戦略を目の前にしたベートはもう俺の強さを自分より上だと確信し。なぜか悔しい想いを感じた

 

今からダンジョンに向かって俺より強くなろうと部屋を出ようとしていた

 

 

だが

 

 

『突然ですが!皆さんに緊急通達があります!』

 

「ん?」

 

「緊急通達?」

 

「何かあったのかしら?」

 

 

突然映像が切り替え。バベルの前に居るガネーシャ・ファミリアが映し出された。音声と共にオラリオの街全てに通達が流れた

 

そしてその緊急通達内容は

 

 

『今神アポロン様からの証言がありました。二年前元ロキ・ファミリアの団員ジーク・フリードがアポロン・ファミリアに暴力を振るったと言う暴力事件がありました。ジーク・フリードがアポロン・ファミリアに暴力を振るい彼が『嘘つき冒険者』と呼ばれるようになってしまいましたが・・・・・・・実はこれが嘘だったと。冤罪だったことが判明しました!』

 

 

「「「「「え?」」」」」

 

『神アポロンが二年前。ジーク・フリードを無理矢理自分の団員に引きれようと、自分の眷属がジーク・フリードに暴力を受けたとロキ・ファミリアに嘘を付き。彼をロキ・ファミリアを辞めさせるのが目的でアポロン様が嘘を付いたと白状したことが、今先ほどバベルの最上階のルームでヘルメス様の報告を受けました』

 

「嘘・・・・・」

 

「てことは・・・・ジークは・・・」

 

 

『つまり彼はあの日。あの二年前。暴力を振るっていなかったのです!彼は・・・・・・嘘を付いてなかった!彼は無実だったのです!!』

 

 

「まさか・・・・・ワシらは・・・なんてことを」

 

「ジークが・・・嘘を付いてなかった」

 

 

「あの野郎は・・・・・・本当にあの日・・・何も・・・」

 

 

「だから言ったじゃんティオネ!ジークは何もしてないって!」

 

「でも・・・・・そんな・・」

 

 

「リヴェリア様!やっぱりジークさんは嘘をついてなかったんですよ!」

 

「私は・・・・・・なんてことを・・・」

 

 

「フィン。ジークは嘘を付いてないよ・・・・」

 

「ああ・・・・・・・・これは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

僕らの失態だ!」

 

 

と、街中に報道される本当の真実を告げられた瞬間。フィンたちは本当の後悔をした。ロキ・ファミリア初の大失態を犯した。ガレスやリヴェリア・・・・・・フィンやベートでさえも。口を噛み締めて俺を疑ったことを後悔を本当に身に染みてしまった

 

彼の心を傷つけてしまったと

 

 

ロキ・ファミリアの大失態を晒してしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその報道はオラリオの外に居る俺たちにも伝わった

 

 

「ジークさんの冤罪が・・・・」

 

「晴れていきます!・・・・」

 

「やったなジーク!」

 

「これであなたはもう『嘘つき冒険者』って呼ばれなくなりますよ!」

 

 

「ジークさん・・・これって・・」

 

「ああ・・・フレイヤの仕業だ。そんなことをする必要がないと言うのに・・・・・そうまでして俺とロキたちを離したいか・・・」

 

 

俺の冤罪を晴らすようフレイヤがアポロンを何かしらで脅したとすぐに理解した。そこまでする必要はなかった。冤罪は晴れなくていい。ただ邪魔なアポロンを消せればそれでいい。冤罪を晴らす気はなかった

 

フレイヤがここまで自分から動いて俺を救おうとするのは、義理の弟だからって言う理由だけじゃない。完全におふくろの血の繋がりがある敵対しているロキとそのファミリアと縁を切らせるため

 

義理の弟では関係を深めない。情の熱さとしては義理の弟と言うよりも。血の繋がりのある叔母と甥の方が関係が深い。それに負けたくないのか。俺に恩を作ってさらに関係を深めるのが魂胆だとわかった

 

 

そして俺はこの冤罪を晴らす気がなかったと言う理由は・・・・・・案外俺のスキルおかげで神にも嘘をつけるからだ。正直嘘つき冒険者は俺としては気にいっていた

 

それだけ時には邪神相手に嘘をついて敵を貶めるのも必要だと思っていたからだ。敵に情けを必要としないように、敵に嘘をついて排除するように、俺は嘘を利用としていた。アポロンのやり方を真似るようで気が引けるが、自分たちの利益を得るために嘘は必要だと思っているからだ

 

ヒューマンがなぜ嘘をつくのか。なぜ神にも争い嘘をつくのか

 

 

それはヒューマンが自分たちの生きる道に神を必要としないからだ。もしくは・・・・・・・神など所詮災いの元に過ぎないからだ

 

 

そう言う風に俺は生きてきた。ヘスティアやフレイヤおふくろを神としてでなく、家族として生きてきた・・・・・大事なものを奪った神を憎む俺は崇拝する感情はなく。嘘をつくことは必ず悪いとは思っていないからだ

 

その報いは必ず来るが

 

 

もう俺はこの報道が出た以上嘘は付けなくなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この報道により。街全体に俺の冤罪が晴れることで俺の扱いが180度グルリと回るように変わった。レベル5だと言う理由もあるが。自分たちが侮辱した俺を関わることも恐れた。嘘つきと暴言を吐いたとその復讐として殺されるからと思っているからだ

 

勝利が決まり。俺たちがオラリオに戻ると。祝ってくれるのは市民くらい

 

エルフが大半だったが。いろんなファミリアの冒険者は俺を恐れ。仕返しを受けるのではないかと。恐れて何も言ってこない。今まで密かに俺を侮辱した者が大半だからだ

 

そんな仕返しする感情も無いと言うのに

 

 

 

アポロン・ファミリアはヘスティアの要求により解散した。眷属は全員コンバージョンできる形にした。だがヒュアキントスやそれ以外にアポロンに愛された小数の眷属がオラリオに追放されたアポロンを追うためにオラリオを出て行った

 

そしてアポロン・ファミリアを全財産を全てこちらが没収し、それにによりアポロン・ファミリアが使用していたホームは。俺たちヘスティア・ファミリアホームとして俺たちの物になり。本拠地を引っ越しして移動した

 

 

ギルドの通達にも俺の冤罪が晴れたと知らせがあった。本当に俺の扱いや見方が全てが変わった。もう俺を侮辱する者はいなくなった

 

 

 

 

これで俺が嘘つき冒険者と言う名前も俺の冤罪も全て消え

 

 

自由の身として平和を謳歌できるようになった

 

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