ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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ミッション完了の宴

 

 

 

「そう、そんなことが・・・・」

 

 

「ああ、長い冒険だった」

 

「イレギュラーばかりでしたね」

 

「おかげで、リリ達は死に掛けました」

 

「俺たちもジーク達が居ない間に、いきなり階層主が出てきて大変だった」

 

「今までにない冒険の出来事でしたね」

 

「ゼノスや他の皆さんの助けが無ければ、私達は生きていませんね」

 

 

「何にしても、よく生き残って良かった」

 

 

ヘスティアに遠征についての全てを話した

 

強化種のモスヒュージに新たなゼノス、リューを貶めたルドラ・ファミリアの生き残りが出現させたジャガーノート、ヴェルフ達だけのパーティにアンフォス・バエナの出現してジャガーノートに深層まで落とされる。ヴェルフはダンジョンで鍛錬し、折れない魔剣を完成させる。ベルとリリルカ37階層に落とされてウダイオスを撃破する羽目に俺とリューは49階層でバロールを倒して帰ること等

 

本当に色々あり過ぎた。ゼノスの力が無ければ生き残れない程、普通ならレベルの低さを考えてモンスターに殺されてもおかしくない

 

なのに、何か運が良いのかそれとも、意地を見せて死に物狂いで生き残れたかだな

 

 

俺たちの冒険を聞いたら、他の冒険者は有り得ないと言うばかりだな

 

 

「とにかく、良かったよ。ジーク君も黒竜化せずに済んだみたいだし」

 

「ヘスティア様!聞いてくれよ!ジークの奴!それを物にしやがったんですよ!」

 

「え?」

 

「ヘスティア、アリアを召喚をさせるためにその黒竜の力が原因で封印されていたからその力を俺の浸食に集中させることで、力が柔らぎ封印が解けかけアリアを召喚できた。18階層に戻るまでは俺は黒竜の侵食を受けていたから全身奴の皮膚で居た」

 

「え?でも・・・・今は完全に人間の姿になっているじゃないか?」

 

「18階層にシルがディアンケヒト・ファミリアを連れて来てな、彼女もその階層に来て、俺のこのファフニールの力を物にさせてくれた」

 

「シル君が?なんで18階層に?」

 

「シルさんが言うには、ジークさんと心が繋がっているとかで、ジークさんがファーブニルになったことを知ってのことか、本当に18階層でシルさん、ディアンケヒト・ファミリアを連れて来たんです」

 

「心が繋がっている!?ジーク君、まさか・・・」

 

「ああ、あのレアスキルだ」

 

 

ヘスティアでも、俺のスキルに一部『ルーン文字』で書かれて読めない謎のレアスキルがある

 

 

それがフレイ・リーベ

 

 

その説明にもルーン文字が書かれて読めないが、紙に写して俺が読んだが、そこに『シルに関する』ことも書かれていて、そのレアスキルで俺の心と彼女が心が繋がっているから、彼女の側に俺が居なくても、俺がどこで何をしているのか、わかるようで彼女が俺をなんとかしてくれたと未だにヘスティアでもわからないその謎のスキルで俺を救ってくれたと勘付く

 

 

「じゃあジーク君のそのレアスキルのおかげとして・・・・本当に物にしたの?」

 

「ああ、証拠を見せよう」

 

「え?なんでその武器を出すの?」

 

 

ヘスティアは今でも普通に人間の姿をしている俺が保っているようにしか見えないようで、ファフニールの力を本当に手にしたのか、制御ができたのか確認したいと

 

俺はフロッティを右手に出し、心臓に刺した

 

 

ザシュ!!

 

 

「ジークさん!?」

 

「おいジーク!?」

 

「ちょ!?ジーク君!?」

 

「主!?何を!?」

 

 

「ルーン・アーマメント発動。『ファブニール・リッター』」

 

 

ボウーン!!!

 

 

「「「「「え!?」」」」」

 

「「「な!?」」」

 

「嘘・・・・・・・・」

 

 

「どうだ?まるでウィーネみたいだろう?まあ姿は余り似ていないけどな」

 

 

俺はフロッティを心臓に刺して俺の体が一瞬黒いルーン文字が体に流れて、一瞬で全身の体が黒い竜皮膚に変わり、角、翼、尻尾が生えて腕も足も鱗が付いた鋭い爪が生えて、髪色の青から黒に変わって、眼が蒼い竜眼に変わる

 

 

「すごい!本当に物にしたんだ!?まるでウィーネ君と同じだ!」

 

「ジークさんの体が黒竜のように!?」

 

「翼と尻尾や角まで生えたぞ!?」

 

「主!おめでとうございます!」

 

「これでサーナ様の薬が無くても問題ありません!」

 

「我が主が、あの黒竜の力も物にした!?これは天に逝ったトール様やフレイ様もさぞかし喜ばれるでしょう」

 

 

「ああ、シルのおかげだ」

 

 

「シル君に何かして貰ったのかい?」

 

「まあな」

 

「ジーク様、あのシル様に何かされて黒竜の力を物にしたみたいなんですけど、何をされたのか教えてくれないんです」

 

「ジーク様が言うにはその・・・・・性行為に近いことをしたとか・・・・」

 

「ヘスティア様、わからないんですか?神様は俺たち子供の嘘を見抜けるようにわかるじゃないですか?」

 

「無理だよ。ジーク君のレアスキルの中に僕たち神々の能力も跳ね返す力があって、ジーク君の隠し事を見抜けない」

 

「教える気はない。彼女もあまりにそれを言うと恥ずかしいようでな。彼女のためにもこれは伏せておく」

 

「主様、シル様と性行為に近いことをしたと言いましたね?つまりは『そういうこと』ですか?」

 

「想像に任せる。ウンディーネの想像で勝手にしてくれ」

 

「なるほど・・・・・・主様、遂にあの少女にしたようですね」

 

「お前も嫉妬しているな、ちなみに俺はされたのだがな・・・・・」

 

「え!?ウンディーネ君、分かったの!?教えて?教えて?」

 

「そうですね。主?」

 

「お前のそういうことと言うのは、俺にはわからないが、任せる」

 

「わかりました。おそらく・・・・・・・『?????????』かと」

 

「「「「「「おお!?」」」」」」

 

 

「俺は別に大丈夫だが、あまり言い広めて彼女に迷惑をかけるなよ?」

 

 

「マジかよ!?」

 

「え!?」

 

「な!?」

 

「やはり!?」

 

「シル様とそのような!?」

 

「ジーク君本当なの!?」

 

「あらあら!・・・・・」

 

 

「まあな」

 

 

肝心なのは、どうやって黒竜の力を物にしたかだ

 

ウンディーネが俺とシルに性行為に近いことをしたと言った瞬間、何をしたかわかっているようで、言い広めないなら言っても構わないと、ウンディーネに任せた。ウンディーネも俺に恋をしているから、嫉妬して何をされたかわかるようだ

 

それを聞いた途端、全員顔を赤くした

 

まあ、その程度で俺が力を手にしたのなら、不思議なものだと疑問を思うのが普通だと俺の中では思っているが、ベル達もまだ子供なのか、そんな大人がしそうなことをして、聞いた本人が恥ずかしそうになると言う自滅行為に及んでいる

 

しかし

 

 

「ジ⋯ジーク君、君がシル君に好かれているのは知ったいたけどそれだけで黒竜の力を手にするってことは、まさか!?」

 

「ああ、あのレアスキルだ」

 

「やっぱり・・・・ジーク君のそれはなんだろうね?もしかして・・・愛の力なのかな?」

 

「だとしても、底が知れないな、俺は」

 

「だってジーク君は・・・・・『アレ』だし」

 

「ヘスティア」

 

「わかっているよ!大丈夫!言わないから!」

 

「ヘスティア様?」

 

 

ヘスティアも、シルに何をされたのか詳細を聞いて、それだけファフニールの力を物にしたのなら、あのレアスキルが関係していると、ヘスティアでもわからないレアスキルで救われたと

 

ヘスティアは俺のレアスキルがあまりに謎過ぎて、遂に俺には底が見えないと、俺の力に謎を感じるようになった。

 

だけど納得はしている。俺が『特別な一族』だからこそである

 

話を先に進めるために、俺はもう十分だと、人間に戻る

 

 

キューーン!!!

 

 

「ヘスティア。俺が黒竜を制御ができて、アリアを揃えて四大精霊の力を揃えたのならわかるだろう?今ここでステイタス更新を頼む。それと・・・ベルとリリルカも春姫も」

 

「え?僕も?」

 

「リリも!?」

 

「私もですか!?」

 

「ああ、俺の思い込みが確かならな」

 

「うん、僕も気になる。特にジーク君とベル君はね。やってみよう」

 

 

ここでステイタス更新をする。

 

俺とベルとリリルカと春姫は確実に成長している。絶対にレベルが上がっているはずだと。俺の目論見が確かならそのはず

 

一旦、ヴェルフと命は部屋を出ていき。俺たちだけでステイタス更新する

 

まずはリリルカから

 

結果

 

 

「おめでとうサポーター君!レベル2だよ!」

 

「やりました!やっとレベルが上がりました!」

 

「おめでとうございます、リリルカさん!」

 

「やはり上がったか」

 

 

リリルカ・アーデ、レベル2

 

あの37階層をベルと二人で乗り越えた。あれだけの判断力や指示力もあった。普通ならあそこでレベル1は速攻殺されてもおかしくない。それでも乗り越えたんだ。実力があってレベルが上がって当然だ

 

 

次に春姫

 

 

 

「おめでとう春姫君!君もレベル2だ!」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「これでレベル1の人は居なくなりましたね」

 

「ああ、彼女達も徐々に成長している証だ」

 

 

サンジョウノ春姫、レベル2

 

彼女はサポートしかできないが、それでもアンフィスバエナを倒すために、全力で支援をした。彼女はアイシャからまともに戦えるようになってからランクアップするべきだと言われているが、もう十分彼女は戦える。今の春姫ならランクアップしても問題ないだろう。彼女も強さは必要だからな

 

これでこのファミリアでレベル1は誰一人として居なくなった

 

 

 

 

次にベル

 

結果

 

 

「ベル君!やったよ!これで第一級冒険者!レベル5だ!」

 

「僕が第一級冒険者!?レベル5!?」

 

「やはりな、一人でウダイオスに挑めばな」

 

「ベル様がレベル5!?ジーク様と同じ第一級冒険者!?」

 

「おめでとうございます!ベル様!」

 

 

ベル・クラネル、レベル5

 

普通はレベル6が居ないと倒せない階層主を一人で倒した。しかもウダイオスに黒剣を出してその黒剣を壊した。普通ならできぬことだ。レベル4では

 

それをやり遂げるとは、流石は『キュロスの孫』な訳だ

 

 

そして最後に

 

 

「最後はジーク君だよ。絶対に上がっていると思うけど」

 

「そうしたら・・・ジークさんは・・・」

 

「レベル7・・・・」

 

 

「確かめよう・・・」

 

 

俺で最後だ

 

ここでレベル上げを果たせば、世界でレベル7が四人目になる。そうしたらオラリオ中が騒ぎになるだろう。冒険者業界でも

 

バロールを倒して、四大精霊も手に入れてファーブニルになって黒竜の力も手に入れた。神、精霊、竜と言ったその三つの力を持つ子供が出てくるなど、もはや異生物としか言いようがないが

 

ヘスティアは自身の血を俺の背中に垂らす、するとほとんどの数字と文字が浮かび上がるのがわかる

 

果たして、結果は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?本当になっている!?ジーク君はこれでレベル7だ!!!」

 

 

「やっぱり!?」

 

「ジーク様がレベル7に!?」

 

「「「「おめでとうございます!主!」」」」

 

「まだ私にわからないけど、とにかくおめでとう。ジーク君」

 

 

「果たしてしまったか、ヘスティア。ステイタスを確認させてくれ」

 

 

 

ジーク・フリード

 

レベル7

 

 

基本アビリティ

力:I 0

耐久:I 0

器用:I 0

敏捷: I 0

魔力:I 0

 

発展アビリティ

魔術:F

魔防:F

速攻:F

貫通:G

感知:F

怨念:G

調合:G

精神:H

神秘:G

錬金:F

雷電 : E

『新』精魂: F

『新』黒竜化: F

 

 

 

ルーン魔術:

アースガルズ(攻撃魔法・ルーン文字)

ムスペルヘイム(第一階位・火炎魔法)

ニブルヘイム(第二階位・氷魔法)

ヨトゥンヘイム(第三階位・土魔法)

 

 

スヴェルヘイム(第一階位防御魔法)

 

 

ミーミスブルン(第一階位回復魔法)

 

 

ルーン・ブレイク(必殺技):

ヴォルスング・サーガ(通常)

トール・ハンマー(蒼天雷帝専用)

ユングリング・レーヴァテイン(豊穣光帝専用)

ファフナー・ドゥンゲル(黒竜怪獣&黒竜騎士専用)

フォルモーント・シュラーク(月光狩人専用)

 

『新』ファフナー・ドゥンゲル・サーガ(黒竜騎士専用)

 

 

ルーン・アーマメント(ルーン武装):

黒竜怪獣(ファーブニル・ドラグーン)

蒼天雷帝(トール・エンペラー)

豊穣光帝(イングナ・オーズ)

月光狩人(ムーンライト・オリオン)

 

『新』黒竜騎士(ファーブニル・リッター)

 

 

 

召喚精霊:

林の精霊グラニ

火精霊サラマンダー

天空の精霊グリフォン

土の精霊ノーム

水の精霊ウンディーネ

風の精霊アリア

 

 

 

スキル:

美男誘惑(フレイ・フェロモン)

口説きか仕種で女や女神やしくはメスを誘惑や魅了もしくは相手の色気を無効化。女性の耐久が上昇

 

 

竜殺意(ドラゴン・スレイヤー)

竜系の戦闘時において耐性が強くなり全能力が限界突破が可能。更に殺した竜の魔力を吸収

 

 

呪龍怨念(ファーブニル・フルーフ)

相手を憎む度に力と防御が倍に増幅。更に相手に呪いをかけてスキルと魔法や能力を封印する。更にモンスターも可能(*解く方法は相手の胸に手を当て。『お前を許す』で解除する)

 

 

詠唱凱歌(ツオバー・ヴァルツアー)

詠唱省略&連続に魔法を連射可能(ただし連続三回まで)

 

 

精霊加護(シュッツ・ガイスト)

召喚精霊達の魔力を通じて状態不能を全て無効

 

 

忘我混沌(カオス・ヘルツ)

怒りの感情が強くなることで絶大な魔力と力を上昇。相手が強くてもレベル差が関係なく圧倒することが可能。更に感情を無くすことで異常なアビリティを成長をさせる

 

 

神話破壊(ゴット・シェアシュテールング)

神の力を破壊&無効化。もしくは神の力を得た者をその力を引き裂くことで神の力を得た者から破壊する事が可能。更に送還も無効ができる

 

 

『新』黒竜装甲(ファーブニル・アーマー)

全身硬化装甲が可能(*ただしステイタスが書かれた背中は硬化無し。黒竜に変身しているのみの効果)

 

 

『新』四元素精霊霊魂『エレメンタル・ゼーレ』

四大精霊の力である元素を操ることができる。ウンディーネとノームとサラマンダーとアリアの力を使用可能、(*欠点として魔力の消費が激しく魔力の吸引が大きくなりマインドダウンしやすくなる)

 

 

恋の勝利(フレイ・リーベ)

『・・・・・』????????????

 

 

 

魔術とルーンブレイクが増えて、アーマメントも増えた。こんな異常なレアスキルも増えてどんどん化物みたいなステイタスになった

 

黒竜の力を手にするだけでこんなステイタスになるとは、俺も遂にもう中身までも化け物になっと思うが、まあこうなるってわかっていたけどな

 

 

「二代目黒竜になるとこうなるのか・・・・」

 

「ジークさん!おめでとうございます!」

 

「これで猛者と並びましたね。二人目のオラリオのレベル7です」

 

「ジークがレベル7になったのか!?」

 

「うん!なったよ!ジークさんがレベル7!」

 

「やりましたね!ジーク殿!」

 

「これでファミリアが大きくなりますね」

 

「ってことはレベル5にレベル7!リリ達、そんなにレベルが上がったってことは、ギルドの課税が増えて、派閥も!」

 

 

「ああ、これで派閥等級は『S』で、上級派閥で決まりだな」

 

 

俺がレベル7で、ベルがレベル5

 

どう考えてもファミリアとしては派閥ランクは大きくなる。これでロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアと並ぶことになる

 

まだレベル2の仲間しかいないけど、俺とベルが強くなったせいでとんでもない派閥になったようだ

 

 

「これから忙しくなりそうだ。それじゃあ今日も祝うか?新しく仲間が増えてレベル上げも果たしたからな。これが俺たちの成長ってことでな?」

 

「うん、盛大にやるよ!みんな!」

 

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」

 

「今日も騒がしくなりそうだ。それじゃあ今からいろいろギルドに報告しに行くから、あとは頼む」

 

「うん、確かまだギルドにミッション完了したことを知らせて無いんだよね?」

 

「ああ、ステイタスも更新した訳だ。ギルドに報告してくる」

 

「いってらっしゃい。みんな!今日はパーティだ!」

 

 

ヘスティアがはしゃぐ中、俺はホームを出る

 

夜には盛大にパーティをするようで、皆今からご馳走の準備をするようだ

 

レベル7になると、とんでもない派閥ランクも変わる。前はBだったが、俺がレベル7になり、ベルもレベル5になると、もうSになると、あまりの力の強さの多さに、ギルドは驚くだろう

 

しかも、黒竜の力を物にしたと、エイナが聞いたら、何を言うか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それ本当なの!?あのサポーターのアーデ氏と春姫氏がレベルアップはわかるけど、ジークがレベル7!?そしてベル君もレベル5!?」

 

 

「ああ、見事にレベル上げを果たした」

 

 

俺はギルドに着き、詳細をエイナに報告した。ミッションは無事完了。必要なアイテムも確保、階層調査の詳細も報告した

 

そして俺はレベル7、ベルがレベル5、リリルカと春姫がレベル2、レベルが上がったことを報告

 

その結果として、階層主アンフィス・バエナ、ウダイオス、バロールを同時に倒したと報告する

 

 

「一回の遠征で、遭遇した階層主を全部討伐したの!?」

 

「俺が一人でバロールを倒して、ベルが一人でウダイオスを倒した。あとは残りでアンフィス・バエナだな」

 

「ボールス氏にルドラ・ファミリアに嵌められたことは聞いて、それでイレギュラーモンスターに深層に落とされたと聞いたけど、ベル君とアーデ氏とジーク、そんな所まで落ちたの!?」

 

「まあ、そんな反応もするな、俺もいろんな穴に落とされて、まさか49階層まで落とされるとは思わなかったからな、何にしても生き残っただけ、マシだと思った方がいい」

 

「こうなると、確かに派閥の等級は『S』にしないとダメね。こっちで手続きしておくね」

 

 

エイナにいろんな報告したが、どれを聞いても驚くことばかり

 

ヴェルフ達の前にアンフィス・バエナと、25から27階層のモンスター全てが迫り来て

 

レベル4のベルとレベル1のリリルカが37階層に落とされ、ウダイオスが現れ、なんとか倒し生き残り

 

俺はリューと一緒に49階層まで落とされて、バロールを倒す羽目に

 

普通の冒険者ならもう死んでいる。それを俺たちはやって生き残ったのである。他の冒険者からしたら異常と思われるだろう。一人や二人を深層に落とされ、25から27の階層はモンスターパーティ。これで生き残れるのはロキ・ファミリアかフレイヤ・ファミリアだろう。まだその双方よりも小さいファミリアがやって生き残るなど、俺たちはまともでは無い

 

 

「ミッションの報告はこれくらいだな、俺からは以上だ。何か聞きたいことは?」

 

「えっと・・・・ルドラ・ファミリア残党は?」

 

「全滅だ。何人か俺が殺した」

 

「ジーク、やっぱり殺したんだ」

 

「軽蔑してくれても構わない。そうでもしないと俺の仲間や友人が殺されていた。敵が人でも俺は許さない」

 

「軽蔑なんてしないわ。それだけジークは仲間を大事にしている証拠なんだし。彼らは主神が居なくても、そんな犯罪なことをするのね」

 

「所詮は犯罪者だからな」

 

 

ルドラ・ファミリアの残党はどうなったか聞かれる。俺だけ別のミッションもしていたからな、ベル達も協力をさせるべきだとギルドに言われるが、あいつらはどんな人でも善人と思っているから、甘さを見せて油断を取られるかもしれない。だから俺一人でやるしかなかった

 

それで全滅した、今回の遠征で

 

あいつらのせいで、俺もベルも深層に行くことになったんだ。イレギュラーモンスターを操れるなど、そんな簡単な訳がないだろうに何を狂ってあんなことをしたのか、俺にジュラの浅はかな考えに理解できないな……永遠に

 

 

「他はあるか?」

 

「ギルド職員としての質問はこれくらいだけど、これは・・・・個人的な話だけど」

 

「お前からか、なんだ?」

 

「黒竜の浸食はどうなったの?見た感じ、今の所は普通の人間に見えるけど」

 

「やっぱり聞いてくるか、それはもう俺の力に変わった」

 

「え?力に変わった?」

 

「こういうことだ」

 

ボウーン!!!

 

「え!?腕がいきなり黒竜の鱗と皮膚に変わった!?」

 

「レアスキルで黒竜の力を物にした。もう浸食はされないから、これで自由に奴そのものにも変貌もできる。もう安心してくれ。もう俺は人間にも黒竜にもなれる」

 

「そうなんだ!?本当によかった!」

 

 

エイナも俺が心配だった

 

遠征を行えば俺の体は黒竜の浸食に蝕まれると、俺が怪物になると、彼女は恐れていた。しかし、もうその浸食も俺の力となり、奴そのものにもなれる上に、人間にいつでも戻れる。今でもまた手を人の手に普通に戻した

 

彼女も俺に恋をしているが故にだな

 

 

「もう心配する必要はない。俺が二代目黒竜ファーブニルであることは変わりない。だけど、もう自由に奴にもなれれば、意思のままに人間の姿に戻れる。もう浸食は俺の意のままに」

 

「そうなんだ。でも、確かに人の手に戻っているみたいだし、何でもいいけどよかった。でも・・・・・すごいね。モンスターの力も手に入れたってことだよね?」

 

「まあ、そういうことだ。エイナ。言っておくがこれはオラリオ中に通達するなよ?」

 

「え!?なんで!?」

 

「俺にとっては都合が良いからだ。英雄扱いされるのが俺にとってはもう面倒なんだ。化け物扱いされた方が、変に近寄られずに済む。英雄扱いされて変にちやほやされるのが嫌なんだ。このまま化け物扱いさせてくれ。いいな?」

 

「うん、私はジークを人として扱って欲しいのだけど、そんなにもう頼られるのが嫌なんだ?」

 

「英雄を求めるにしても、それを理由に変なことを頼む奴や見苦しい嫉妬をする奴も居る。俺にとっては仲間や友人以外の人々もモンスターと変わりなく痴がましい奴も居るのでな」

 

「わかった。これは私個人の質問でもあるし、ここは私の秘密にするね」

 

「そうしてくれ」

 

 

俺が自由に人間にも黒竜にもなれることは秘密にした

 

本当に俺の中では英雄は人においては『毒』だ

 

まだ街の中でお英雄と称えるものは居るが、それでも英雄はだからと言って誰でも頼ろうとするから、俺の中では面倒だ。

 

英雄になったのはシルのため、仲間のため、友人のため、それ以外はどうでもよし、俺はいつも通りとしてこれからも生きたい

 

そのために今はこの怪物を汚名を俺は利用したまま、このことは通報せずにエイナだけの秘密にする

 

 

「話はもう終わりだな、エイナ。今日は夜には上がれたりはしないか?」

 

「うん、今日は上がれるけど・・・どうして?」

 

「俺のホームでパーティする。遠征達成祝いだ。遠征に協力してくれたタケミカヅチやミアハやヘファイストスの派閥も連れて来る予定だから、お前も色々情報提供もしてくれた、遠征協力でもあるのだから、せっかくなら俺のホームのパーティに参加してくれ。まあ半分は俺とベルとリリルカのレベルアップ記念だがな」

 

「参加して良いなら、行くよ!」

 

「ああ、それじゃあ俺はこれで失礼する。俺たちのレベルアップの通達頼む」

 

 

これでエイナに大事な報告は全部した

 

派閥の等級は『S』になり。例え仲間のほとんどがレベル2だとしても、オラリオでレベル7はこれで俺とオッタルのみ。オラリオの中で最高レベル7が出てきた以上は、派閥の等級最高ランクにしないとならない。しかもベルもレベル5。新たに第一級冒険者が二人にもなった以上はこうするしかないとエイナも判断

 

これで更にヘスティア・ファミリアが大きくなったと、オラリオ中に知らされることになった

 

エイナも情報提供をしてくれたおかげで多少の攻略も進めた。そのお礼も含めて、彼女を今夜開催するパーティに招待する

 

夜には仕事が終われるようで、参加すると言った。色々彼女もリューの罪を消すようにも手を回してくれた。エイナもリューが本当は死んでないと知っているようで、本当にもう亡くなったと嘘の情報を流し、彼女の自由のために通達をしてくれたようだ

 

彼女がギルド職員だったことに感謝している。他じゃあそうはいかないからな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夜

 

 

「初遠征完了と、俺とベルとリリルカと春姫とダフネとカサンドラのレベル上げの記念にして、乾杯!!!」

 

 

「「「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」」

 

 

ヘスティア、タケミカヅチ、ミアハ、ヘファイストスの派閥とアイシャとエイナのメンバーで、俺たちのヘスティア・ホームで遠征完了とレベルアップした者の祝いを開催した

 

ちなみにダフネやカサンドラもレベルアップしたようで、二人はこれでレベル3になったとのこと。成長したのはミアハ・ファミリアもだったようだ

 

 

「これで僕たちヘスティア・ファミリアが!あのロキとフレイヤと同じ派閥のランクだ!!

 

「はあ〜〜〜、これでギルドの課税がまた・・」

 

「仕方ありませんよ。ジーク殿がレベル7になっては・・・」

 

「レベル7・・・あの人と同じレベルに」

 

「やっぱり英雄が居るファミリアは凄すぎでしょ」

 

「圧巻だね」

 

 

「ヴェルフ?これが貴方の折れない魔剣ね?」

 

「はい、ジークからアダマンタイトを貰って製作しました。名前は『始高・煌月』です」

 

「どうだ?主神殿?ヴェル吉は見事やり遂げただろう?」

 

「うん・・・・でも、まあまあね」

 

「む、折れない魔剣を作るなど普通は無いと言うのに厳しいな」

 

「いいんだ椿。俺はこれで満足してねえ。これからもこれみたいな武器や防具を作り続けるんだ。これで終わりじゃねえ」

 

「ヴェル吉、ふん!見ない内に生意気になりおって!」

 

「うるせえ!俺はまだ成長し続けるんだ!これで満足しねえよ!」

 

「ふふ、先が楽しみだわ」

 

 

「遂にジーク・フリードがレベル7で」

 

「ベル・クラベルがレベル5か」

 

「二人とも凄いですよ。一回の遠征で記録に出ている階層主を全部倒しているんですから、バロールなんて、猛者でも一人で撃退でジークは一人で倒し切っているんですから凄いですよ」

 

「流石は最速レコード・ホルダーの二人だな」

 

「あのベルが、ここまで大きくなるんだものね」

 

 

「ジーク、おめでとう。これであのフレイヤの子供と並んだな?」

 

「ああ、タケミカヅチ。奴と遣り合うのも、もう時期近い」

 

「っ!やはり、あのボアズに眼を付けられているのか?」

 

「ああ、オッタルは強者を求めて戦い続けている。それだけ姉上の寵愛を受けたいのもある」

 

「しかもお前が黒竜の力を物にした以上はな。挑まれてもおかしくないな」

 

 

「アリ・・・・シルフさん!またいろんな話をさせて貰えませんか?」

 

「もっと聞きたいんです!私たち!」

 

「だそうよ?シルフ」

 

「ベルさんと春姫さんは、シルフの昔話が好きなようで」

 

「聞かせてやってもいいんじゃないか?」

 

「ふふ、あの人の話がここまでこの時代に広まっているとはね」

 

 

パーティを開催すると、遠征の感想やレベルアップの話、シルフの昔話など、食事や酒を飲みながら楽しく過ごしている

 

昨日ダンジョン18階層よりも、それより楽しく、もうしばらくはダンジョンに入らないため今日は派手に酒をたらふく飲んでいる

 

久しいな、これだけ大きなパーティをするのは、最近は忙しさがあったり、俺のことであまり楽しいことなんてなかったからこんな日も久しぶりだった

 

 

「ナァーザ。お前も大量の回復薬の提供感謝する。これは土産だ。受け取って欲しい」

 

「これって!?カドモスの泉水!?いいの?」

 

「ああ、いろいろ協力してくれたからな。これは俺が作った奴だ。『メガ・エリクサー』『ギガ・ポーション』だ。更に倍のエリクサーとポーションだ。受け取って欲しい」

 

「倍の回復薬!?ジークがこれを作ったの?」

 

「ああ、俺のアビリティである錬金術で簡単に作ったから、調合方法は俺もわからないから、材料渡しておくから、お前も自分で作って欲しい」

 

「うん、ありがとう。ジークは薬舗にも向いてそうかも、『お前も』って言っていたけど?他にもこれを渡したの?」

 

「ああ、アミッドが仲間を連れて18階層まで来てくれてな。治療をしてくれたから、そのお礼として渡した、あいつも自身で作って欲しいと言って、自分でもやってみせるとかなりやる気になっていたぞ?」

 

「アミッドにもこれを、私も負けてられない」

 

「ほう、ジーク、深層でこれを作ったのか?」

 

「ああ。俺はお前やナァーザやアミッドみたいにいろんなマジックポーションは作る知識はまだ無いが、ポーションとエリクサーの倍の効果を作れる。ミアハ。味見するか?」

 

「では、うむ!・・・・っ!これは少し喉に入れただけでも体が軽くなる。これは凄いな」

 

「私もこれを作って見せます。ミアハ様」

 

 

ナァーザに『メガ・エリクサー』『ギガ・ポーション』を渡しておく

 

彼女はダンジョンは入れないが、その代わりに大量の回復薬を俺たちに提供をしてくれた

 

そのお礼として、それに必要な素材であるガドモスの泉水とグリフォンの爪とユニコーンの角と『マリィの血』を渡しておく。アミッドにも渡しておいてあるから、彼女と競争して『メガ・エリクサー』『ギガ・ポーション』を作り出す

 

アミッドに負けてられないと、ナァーザの眼が燃えている

 

 

「エイナ、彼女が俺の新たな召喚精霊、風の精霊シルフだ」

 

「はじめまして、シルフと言います。よろしくね?エイナちゃん」

 

「は、はい!貴方が風の大精霊シルフ様!私はエイナ・チュールです!ジークのアドバイザーをやっています!」

 

「うん、よろしくね。あら?もしかしてジーク君と親密かな?」

 

「え!?なぜそれを!?」

 

「なんとなくかな・・・・私の勘かな?」

 

「シルフ、あまりエイナを困らせるなよ」

 

「ふふ、はい。とにかくよろしくねエイナちゃん」

 

「はい!こちらこそ!風の大精霊と知り合えるなんてハーフエルフでも感激です!少しヴァレンシュタイン氏に似てますね?」

 

「ふふふ、まあね」

 

 

エイナにもシルフを紹介した

 

アリアであることは念のために伏せておく、アイズのことに関わる話でもあるためだが、エイナに話しても秘密にしてくれるとは思うが、念のために伏せておく

 

そんな話をする暇もなく、エイナはハーフエルフであろうと、精霊は神と同じく信仰する存在。最後の四大聖霊に会えて喜んでいた

 

あと、ここに居る神であるタケミカヅチとミアハとヘファイストスにも紹介させる。神だから当然シルフの正体は知っていると思うが

 

 

「シルフ、俺たちの主神とは別の神々であるヘファイストス、タケミカヅチ、ミアハだ」

 

「初めまして、神々の皆様。風の精霊のシルフと言います」

 

「彼女がね・・・ヘスティア?」

 

「うん、三人も、このことは・・・」

 

「ああ、俺もわかっている。これは・・・」

 

「確かにな、ロキがあの剣姫を秘密にしたがる理由がわかった」

 

「はい、娘の件に関しても、私たちのことは内密にお願いします」

 

 

シルフ・・・・・アリアだとすぐにヘファイストスとミアハとタケミカヅチはわかった。

 

そして神として精霊の嘘も見破れる。しかし、これは流石に話してはならないと、秘密にすると三人も約束する。ロキがなぜアイズに関しての話ができないのがわかった気がする。アリアのことについては秘密にする

 

 

「シルフ。こんな仲間と友人だがよろしく頼む。馴染めそうか?」

 

「うん、あの人の仲間たちみたいに優しい人たちでこれから楽しそう」

 

「馴染めそうで何よりだ。あとは・・・アイズに会うことだな?」

 

「うん、アイズは元気にしている?」

 

「ああ、今もモンスターを倒すために日々強くなろうとしている。元気にしているから問題はないさ、あるとしたら・・・今でも復讐に囚われている」

 

「そうなの・・・・・」

 

「今度彼女をここへ連れてくる。だからお前がなんとかして欲しい。あいつは今でも、お前に会いたがっている」

 

「そうなの。わかった。私に任せて」

 

「ああ、頼む」

 

 

今度アイズをここに連れて来るとアリアに約束する

 

なぜそんなことをするのか、まあそれは彼女のために必要なことでもあり、宿願でもある。その願いを叶えれば少しは前を向いて生きることが本当にできるだろう

 

実はそれだけはなく

 

 

 

 

次の戦いに備えてだ

 

 

 

俺たちの遠征は確かに終わった。しかし、まだ『クノッソスの戦い』は終わっていない。もしかしなくても、今度は俺たち・・・いや、オラリオ全体の総力で戦わないとならないと思っている。思った以上にロキ・ファミリアの第一次クノッソス戦は失敗したと大きく響く程、苦戦したと聞く

 

もし、次挑むことになるのなら、今度はロキ・ファミリアだけでは済まなくなると思っている

 

その時は

 

 

 

 

俺は友人を救わなくてはならないと、この遠征はまだまだ俺の中では『序章』に過ぎないと思った

 

 

 

あの『男神』の全てを『狂乱』を壊すために、次の戦いが用意されていることに、俺は気づいてしまった

 

 

 

 

でなければ『地下から歌など』聞こえない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四大精霊騎士編 END

 

 

 

 




次回『クノッソス大戦』編。来年投稿


来年もよろしくお願いします
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