ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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ロキ・ファミリアの援護

 

 

 

 

 

リヴェリアの部隊に増援に向かったヴェルフとサラマンダー。戦場に着くと、予想以上の戦いが舞っている。ガネーシャ・ファミリアの派閥も居るが、ほとんどは『エルフばかり』である。エルフの森を燃やした魔剣を作った一族の罪悪感もあるため、今までは気にしなかったが

 

リヴェリアと言うエルフの王族ハイエルフが居る部隊に手を貸すのが、ヴェルフにとってはなぜか緊張してしまう

 

 

「うわあ、マジでほとんどエルフばかりだ」

 

「大丈夫だヴェルフ、私も一緒だ。臆することは無い、それに引き下がる気など無いだろう?」

 

「もちろんだ。あのハイエルフと一緒に戦うのは・・・・・緊張するが、あの木になった精霊を倒すことには変わりはねえ!頼むぜサラマンダー!」

 

「おう!」

 

 

入り口で待っている事なく、戦うことには変わりはなく、そのままサラマンダーは戦場に入り込み、ヴェルフを乗せたまま前進する

 

ヴェルフも周りはエルフばかりでやりづらい戦闘になるが、それでも戦うことは変わりはなく、そのまま戦場に入り込む

 

 

「悪いが先を貰うぞ!」

 

「どけ!俺たちが先に行くぜ!」

 

 

「っ!?イグニス!?ヘスティア・ファミリアか!?」

 

「サラマンダー!?」

 

「火の大精霊!?まさかジーク様の!?」

 

 

突然後方から赤い大蜥蜴のような生き物が現れて、リヴェリア達が驚くが、そのサラマンダーの背中にヴェルフに気づき、俺たちから援軍が用意されたと、リヴェリアは気づく

 

サラマンダーはそのままリヴェリア達より、前へ出て、スピリット・オルターの前に出る

 

 

「ほう、大精霊を喰らっただけのことがあるような姿をしているな?」

 

「下に付いている顔が三つあるのはすごい気持ち悪いけどな?」

 

 

スピリット・オルターの姿を見て、ヴェルフは気持ち悪いと言い、サラマンダーは精霊とは思えない怪物の姿をしているなと、もはや同族扱いはしていなかった。木のような大木に下には大きな顔面が三つあり、その上にデミ・スピリット本体がくっ付いている。前回は花や蛇の体だったが、今回は大木の体で、ヴェルフとサラマンダーの前に立ち塞がる

 

スピリット・オルターはサラマンダーの存在に気づく

 

 

『あら?サラマンダーが居る?貴方も私の魔力になって貰おうかしら?』

 

 

「ふざけたことを、貴様を同胞と思ったことなど、いつの時代も・・・・無いわ!!!」

 

 

ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

 

 

『ギャアアアアアアアアアアアアアアア!?』

 

 

「サラマンダーのブレス!?」

 

「なんて威力!?」

 

「なんと言う広範囲な攻撃、流石は火の大精霊。奴の体全体が燃え上がる!?」

 

 

スピリットオルターがふざけた挑発をしたため、その余裕を燃やし尽くそうと、イラつきでサラマンダーは口から炎のブレスを放つ

 

しかも、広範囲に広がる一撃。スピリットオルターの全身全てを燃やし尽くす

 

 

『っ!炎ヨ、キタレ・・・・』

 

 

「む!ファイヤー・ストームか!」

 

「俺に任せろ!『燃え尽きろ、外法の業!!」

 

 

スピリット・オルターの上の部分になっている本体が詠唱を始めた。詠唱からしてファイヤーストームだと分かった

 

ヴェルフがなんとかしようと、ヴェルフも詠唱を開始する。実はヴェルフにも一つだけ魔法を持っている。それも対魔力魔法を

 

その魔法は

 

 

「ウィル・オ・ウィスプ!!!」

 

 

ドカアアアアアアアアアアン!!!!!

 

 

『ギャアアアアアアア!?』

 

 

「爆発した!?」

 

「まさか魔法封じの魔法か!?」

 

「クロッゾ。我々エルフの天敵の魔法を持っているのか、熟熟、我らと相性は悪いな」

 

 

突然詠唱途中でデミ・スピリットが腕に貯めていた魔法陣が突然爆発する。

 

 

ヴェルフの魔法。ウィル・オ・ウィスプ

 

 

魔力爆発とも言い、敵が魔法の攻撃を発動する際、タイミングを合わせて発動することで魔力爆発を引き寄せ、自爆させると言う。エルフにとっても魔法対抗できる魔法だ

 

エルフ達からであるリヴェリアやヘグニやヘディンからすれば悍ましいが、今は頼りになると。今は味方で良かったと思っている

 

 

もちろん、それでけではない

 

 

ヴェルフには、あの遠征で『彼専用武器』がある

 

 

「まだまだ行くぞ!!煌月いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

 

 

ボオオオオオオオオオオオオ!!

 

 

『グギャアアアアアアアアアアア!?』

 

 

「あれは魔剣か!?」

 

「なんて威力だ!?」

 

「あれが魔剣の威力だと!?あれではサラマンダーのブレスと変わりないではないか!?」

 

 

ヴェルフの魔剣、始高・煌月の一撃が炸裂する

 

またもデミ・スピリットが全身燃やし尽くされる。まさかの増援二人が増えただけで、戦いの流れが優勢になっている

 

 

『リヴェリア!気に入ってくれたら、彼らを使ってくれ!そうすれば戦況も変わるはずだ!』

 

「了解した!お前達!行くぞ!」

 

「御意!」

 

「ジーク様の仲間はレベルが低い割には、我々には持たない力を持っていて、恐ろしいものだ」

 

 

「さあ、どんどん行くぞ!ヴェルフ!」

 

「おう!まだまだ行くぞ!!!」

 

 

ヴェルフとサラマンダーに続いて攻撃するようにと、フィンに化けたリリルカがリヴェリアに指示をする

 

リヴェリア自身も本当は本物のフィンではないことは気付いているが、とにかく彼女の言う通りに、このまま支柱を落とす

 

まずは一つ落とせれば上乗だ

 

ヴェルフとサラマンダーの後を続くように、リヴェリア達も攻撃を繰り返す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、命とノームは

 

 

「命さん!あそこです!」

 

「もう皆さん!戦闘を始めていますね!行きましょう!」

 

 

命とノームも目的の場所に着く。

 

着けば激戦を繰り広げており、スピリットオルターの魔法攻撃で反撃をしているようだ。その割には攻め込んでいる様子はなく、流れとしても良いとも言えない。できるならスピリットオルターを動きを止めれば戦況も変わる

 

そのために命とノームをガレスの部隊に加勢させる

 

 

「加勢します!」

 

「エルガルム!スピリットオルターの動きは私たちが止めます!」

 

 

「絶影!?」

 

「ジークの大精霊!?」

 

 

突然の登場で驚くガレスと椿、その二人より先に前で出る。

 

まずは動きを止めるためにあえて部隊の隊長二人より先に前へ出る。スピリットオルターを前に二人は恐れることなく前線に

 

すると、スピリットオルターの上部であるデミ・スピリットがノームを見つけて、舌を出して、今にも魔力の溜め込みにしようと喰らおうとする

 

 

『あらノーム?貴方がここに居るなんて、私の魔力になってくれるのかしら?』

 

 

「貴方の魔力になる気はありません!その前に、大岩で潰すまで!!」

 

 

ガン!!!

 

 

『っ!?』

 

 

「大岩が地面から!盛り上がってきた!?」

 

「これで盾ができた!」

 

「命さん!」

 

「神武闘征!!フツノミタマ!!!」

 

 

ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウう!!!

 

 

『ぐ!?ガアアアアアアアアアア!?』

 

 

「重力魔法!?」

 

「デミ・スピリットが重力で潰れている!」

 

「これでも喰らって貰います!ロック・ブラスト!!」

 

ドゴン!!!!

 

 

『イヤアアアアアアアアアアアアアアア!?』

 

 

「盾にした大岩が砕けて、その破片が一斉にデミ・スピリットに飛んでいる!?」

 

「下の顔三つがもう潰れた!?」

 

「流石は土の大精霊か!」

 

 

ノームはまずは自身の前に地面に大岩を盛り上げてまずは目眩しのために大岩を出して盾にして、その間に命が魔法を展開し、スピリット・オルターの全身を重力でも身動きを奪い。重力に潰れてデミ・スピリットは魔法が展開できず

 

その間に、先ほどノームが出した大岩を、持っていた大斧で大岩を全部細かくして砕き、その破片が一斉にスピリット・オルターと上部のデミ・スピリットを襲う

 

 

「命さん!このまま攻撃を続けましょう!」

 

「はい!ガレス殿!自分たちはこのまま畳み掛けます!」

 

『ガレス。二人がデミ・スピリットを抑えてくれている。今の内に攻撃を続けるんだ!』

 

「ほう、あの絶影がここまでやるとはな、ジークの仲間としては見事だ。了解したフィン!儂等も負けてられんぞ!お主ら!」

 

「おう!手前もここで巻き返さねばな!お前さん達はどうする?」

 

「無論、僕らはこいつを倒すためにここに居る」

「ジーク・フリードの仲間や大精霊に負けてられない」

「僕らは後から来たのに、更に後から来た絶影に見せ場を持ってかれるなど、立場が無くなる」

「ここで僕らがこんな大木如きに負けているなどをしたら、あのお方の眷属として恥。ここで僕らの本気を見せてやる!」

 

 

命とノームに続いて、ガレス、椿、そしてガリバー四兄弟など、ガレスの部隊は命とノームに負けるわけにはいかないと、二人の後に続く

 

ノームはまだしも命はレベル2、レベルが明らかに低い命が前衛に出るなど普通ではない。しかし、その力をしっかりと発揮してデミ・スピリットの動きを止めているのは事実。レベル2に任せて前衛を任せるなど、立つ瀬が無いと命以外のレベル上の冒険者も前に出る

 

なんとかここも命とノームが前衛を立ったことで、他の冒険者の指揮が上がり、流れが優勢に変わっていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、十一階層

 

クルス達がペルセフォネ達を連れて脱出しようと、上の階まで走っていた。

 

 

「急げ!またモンスターが来る前に!」

 

「ジーク達やラウル達がある程度蹴散らしてくれているとはいえ、長くここにいられません!皆さん!なるべく急いで下さい!」

 

「難しいよ!アリシア!クルス!デメテル・ファミリアの眷属の皆さんは、さっきまで衰弱していたんだから!」

 

「すみません、私たちもやっと歩けるようにはなったのですが、頑張って走るのはまだ・・・」

 

 

ペルセフォネ達は衰弱しきっていたから回復薬で体力を取り戻したが、あまりの人数の多さに移動がかなり難しく、地上に戻るのに時間がかかり過ぎる

 

俺たちやラウル達がまだこの階層に残って。食人花退治をしている。しかし、それ以外で俺たちが処理していない、もしくはまた別のルームから出て来る可能性が高いと、ここで長居はせずにさっさとルームを出ようとなるべく急ぐ

 

だが

 

そんなことを考えていると

 

 

『『『『『ギイ!!』』』』』

 

 

「クルス!?奥から蜘蛛系の食人花が!?」

 

「くそ!?やっぱり来やがった!」

 

「私たちで食い止めましょう!スターク達はこの道をデメテル・ファミリアを連れて通って!この先に出口がある!目指して!」

 

「分かった!死ぬなよ!」

 

「そっちもな!」

 

 

タークスとそれ以外の部下達とガネーシャ達の部下にデメテル・ファミリアの団員を外へ連れ出すよう、脱出道を教えて向かわせ

 

クルスとアリシアとエルフィはここで残って、迫り来るヴァルグを三人で対峙しようと足を止める。

 

 

「結構な数だよ?これ勝てるの?」

 

「勝てる勝てないじゃねえよ。エルフィ」

 

「はい、勝ちます!絶対に!」

 

「うう!私もロキ・ファミリアだしね!分かった!やろう!」

 

「よし!行くぞ!」

 

 

あまりのヴァルグの数に、エルフィが一旦引き気味になったが、もう逃げるなんて真似はできなかった、一度は攻略を失敗した。また逃げ出すことなんてできなきい、そのためにもここにやってきた

 

ロキ・ファミリアはこのオラリオで最強の双方の一つだ

 

そのプライドがこのクノッソスの攻略でズダズダに敗れた。そしてここまで二度もやってきた。再び攻略を果たすために、今まで散々攻撃してきたエニュオを倒すために

 

もう引くことはできない。守るべきデメテル・ファミリアもまだ脱出しきれていない。ここでロキ・ファミリアとして戦果を残そうと、クルスとエルフィとアリシアはヴァルグの数の多さ関係なく、迎え撃つ

 

 

 

 

 

 

ザシュ!ザシュ!!ザシュ!!!

 

 

『『『『『ギイ!?!?』』』』』

 

 

「え!?」

 

「なんだ!?」

 

「斬撃!?横の道から!?」

 

 

迎え撃とうとしたが、突然横から白い斬撃のような一撃が飛んできてヴァルグ達を襲い、あんなに多かったヴァルグ達が一瞬で全部消え去る

 

もちろんクルス達は何もしていない。となると、誰かが加勢しに来たのだろうが、クルス達は誰も加勢を頼んだわけではないなら、誰が助けてくれたのか

 

その人物は

 

 

「っ!えっと・・・・ロキ・ファミリアの皆さんですよね?大丈夫ですか?」

 

 

「ラビットフット!?」

 

「どうしてここに!?」

 

「レベル5の第一級冒険者がなぜお一人で・・・・・・」

 

 

「えっと・・・ジークさんの指示で一人で、ここの階層に居る怪物を一掃をしています」

 

 

横から黒い大剣を手にしている。俺の仲間

 

ベル・クラネルが現れる

 

俺の指示でペルセフォネ達の逃げ道を一人でこの階層の怪物退治をして貰っている。上手く順調に怪物退治をしているようだ

 

 

「そんな!?お一人で!?」

 

 

「大丈夫です。さっきも僕一人でここら辺はほとんど片付けましたから」

 

 

「う、嘘だろう・・・・強くなっただけのことはあるんだな・・・」

 

「あれをさっきまで一人で戦っていたんですか?」

 

「もう私たちの知っている。ベル・クラネルじゃないってことですね」

 

 

「ここは僕に任せてください。ペルセフォネさん達をお願いします!」

 

 

そうれだけを言って、ベルは一人でこの階層に生息する怪物をまた倒しに行こうと一人でどこかへと走っていく

 

一人でこの階層に生息する怪物を倒し続けるなど、もはやあのレコードホルダーに登録されているだけや、皆より一番年下の少年であまりに冒険者には向いていないあの少年が、自分たちよりもレベルが高くなり、しかも第一級冒険者になった。だからなのか、一人でここまでできるのは、本当に自分より強く変わったんだなと三人は思った

 

しかもあの数を多さに一人でと勝つと思うと。三人はベルも強者の一人なんだなと思った

 

 

「ヘスティア・ファミリアって、ジークはもう言わなくてもわかるけど、ジーク以外の仲間もあんな強い奴しか居ないんじゃないのか?」

 

「そうかもしれませんね、ジーク・・・・様も、この前の遠征でレベル7になりましたしね」

 

「ああ、やっぱりあいつらはあいつらで強いんだな?」

 

 

「二人とも!何をしているの!早くタークス達の所へ戻ろうよ!あの少年のことを気にしている場合じゃないよ!」

 

 

「エルフィ・・・・」

 

「ジーク達が強いのはもう分かっていることじゃない。それでも私たちロキ・ファミリアは、ロキ・ファミリアらしい強さだってあるでしょ!人のことを気にしてないで、私たちは私たちのやるべきことをするの!行こう!」

 

「エルフィ・・・・ああ!そうだよな!」

 

「戻りましょう!タークス達が無事に脱出できたか心配です!」

 

 

そうしてクルスとエルフィとアリシアは脱出ルートに進んだタークス達を無事に脱出できたのか追いかけて確認しに行く

 

ベルに嫉妬している場合ではないと、クルスもアリシアも、エルフィの言葉に目を覚ます。人に嫉妬している場合ではない。今は自分たちのやるべきことをする。人質になっていたペルセフォネ達を無事に脱出させること。自分たちの今やるべきことを見失うなと言われる

 

それにベルが自分たちより強くなろうとなんだろうと。自分たちだってこれから強くなろうと戦い続けている。そう、今だって別の場所で今でも幹部達や仲間は戦い続けている。ここで他の冒険者を嫉妬する前に、自分たちもやるべきことをやって、これから強くなればいいと

 

今は自分達のやるべきことをやり遂げる

 

 

これがロキ・ファミリアが目指す強さだと信じて

 

 

 

 

 

 

 

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