それから数日が経った
クノッソスは全面封鎖となった。扉の全てを塞ぎ、利用することもギルドにおいて禁止になった。モンスターが居るダンジョンとも繋がる階層もあるため、無闇に移動するのは危険と判断し。ダイダロスオーブのほとんどはギルドに回収され、クノッソスは必要状況以外は立ち入り禁止となり、ガネーシャ・ファミリアが管理することになった
地上にもデュオニュソスのクリーチャーにほとんど暴れまわったことで、かなりの被害がまだ残っていた、建物や地面の修理などでいろんなファミリアが手伝いをしている
それだけ第二次クノッソス攻略は、思っている以上のオラリオにダメージを与えた
デュニュソス・ファミリアは消えてなくなり、生き残ったフィルヴィスは、偶然生き残ったと俺がエイナに説明した。エニュオの正体がデュオニュソスだったことは、残念ながら明かす形となり、フィルヴィスはその主神の脅迫により、従うしかなかったと言って、フィルヴィスの罪を俺が帳消しにする
もちろんデメテル・ファミリアにも被害を受けたが、フィルヴィスは何もしていないと俺が説得する。ペルセフォネの仲間を数人殺したが、やったのはフィルヴィスではなく、別の者がやったことだと、彼女に罪はないとして、ギルドに罪の問い詰めを避けた
フィルヴィスはかなりの加担していたのは事実だったため、罪を償うつもりだったようだが、そんなことは俺がさせずに阻止した。デュオニュソスが始めたことだ、眷属に罪をなすりつける真似をギルドにはさせない
デメテル・ファミリアも団員の回復も済んだようで、皆体力を取り戻して、今日から仕事を復帰し始める。助けて貰ったファミリアにたくさんの食材をたくさん頂く。無論ペルセフォネ達を助けたのは俺たちだけでなく、ロキ・ファミリアも助けられたため、さぞかしロキ達も食材をたくさん貰っているだろう
と言うように、デュオニュソスにオラリオをめちゃくちゃにされたが、復興を各ファミリアで行っている。ギルドの依頼により。主に街の復興が優先するよう言われている
無論、こちらも
「ジーク。クロッゾと命とノーム様が街の建物の復興で夜までは帰らない。リリルカと春姫はギルドからの報告書類でホームを留守番している。ヘスティア様とウンディーネ様とシルフ様がマリア達子供達と共に避難区域に居るダイダロス通り避難民に食事を提供していて、しばらく皆仕事で夜までは戻りそうにない」
「ギルドからの依頼もいくつか来ているようです。地上にも被害が出ていることはわかっていましたけど、ほとんどやられていますね」
「そのほとんどはダイダロス通りだろう。デュオニュソスは地上に居る冒険者も殲滅を考えた上で、このような被害が結果となったようだ、だろう?フィルヴィス?」
「ああ、デュオニュソス様のあの計画に実行する上で、まずは冒険者を殲滅するのが目的で、クノッソスに誘い込んだ」
こちらヘスティア・ファミリアもギルドから街の復興を行うよう依頼されている
街の復興を二人、被害状況のギルドへの報告。難民区域の食事提供など、ヘスティア・ファミリアは団員は少ないが、二人組になってそれぞれの仕事を行う
流石のギルドも人不足で、派閥を頼るしかないようだ。街の被害は余程以上に甚大。ミアハとディアンケヒト・ファミリアも負傷者の治療で大分忙しい
しばらくは復興と負傷者の治療の日々である
その理由として
「まさか僕たちが派閥会議に出るなんて」
「私は何回でもあるが、あんな多人数の派閥会議をするのは初めてだな」
「お前達も第一級冒険者だからな、参加を義務つけられるのも仕方がない」
派閥会議
神々が『神会』と言う、神々だけの会議をするように、俺たち下界の子供も会議と言うものをする。ギルド長を中心に、全派閥の団長副団長が集まって、オラリオの今後についてを話し合う会議
今回はデュオニュソスとの戦いで及んだ被害等の対策と復興の役割を決める会議
被害があまりにも深刻な状況であるため、ここ一ヶ月は全ファミリアは街の復興、負傷者の治療、に専念するよう義務つけられる
しかし、フレイヤ・ファミリアは相変わらずのお断りをする。姉上に関わらないことに関しての助けなどをするはずがない。アレンが罵詈雑言はいつものこと、オッタルは何も言わず、会議の内容を説明しただけで二人は退室した。オッタル自身も何も言わないなら、この件に関しては何もしないと言うことで、俺とフィンが判断し、ロイマンにこの件にフレイヤを抜きに進めろと、話をフレイヤ・ファミリア抜きでするように進める
それ以外の派閥は全面に協力する形になった。こちらも団員のほとんどを派遣することになる
だが、そこはいい。俺たちにそこは問題ない
それよりも
「『オラリオの三大柱』の一角、ヘスティア・ファミアですか・・・・・」
「ジークがレベル7になったことで私たちも上級ファミリアの仲間入り、そのため、ロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアと同格派閥、オラリオの双方が消え、私たちが上に上がる羽目になるとはな」
「もう多くの冒険者に知られている。これで他の派閥からも恐れられるかもな」
「私たちがロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアみたいな扱いを受けるのか、変に気まずいな」
『オラリオの三大柱』
現オラリオ最強の三つの派閥の総称である
今までは二つの派閥が昨日までオラリオの頂点の名を上げていた
一つ目はフレイヤ・ファミリア
二つ目はロキ・ファミリア
この二つのファミリアが今までのオラリオの最強派閥の一角として、冒険者達に知られている
しかし
ここで、新たな派閥が現在最強の一角の名を上げることになった
それが
俺たち、ヘスティア・ファミリアである
今回俺がレベル7に上がり、ベルとフィルヴィスがレベル5に上がったために、上級派閥の仲間入り、等級は『S』になるだけではなく、ロキ・フレイヤ・ファミリアと同様のオラリオの主戦力として、オラリオ全体に知れ渡ることになる
レベル7がこのオラリオで全員で五人もランクアップを果たし、初めはオッタル。次は俺、最後にロキ・ファミリアの三首領であるフィン、リヴェリア、ガレスと、オラリオ初のレベル7が五人になると言う現状になり。これによりレベル7が居る派閥は強制的にオラリオの主戦力に任命される
よって
オッタルと言うレベル7を筆頭にし、幹部八人の第一級冒険者が所属する
フレイヤ・ファミリア
と
三首領である、フィン、リヴェリア、ガレスのレベル7を中心とし、四人の幹部と、第二軍のメンバーで構成されている派閥
ロキ・ファミリア
そして
誰も知らない地でかつて最強だったゼウスとヘラの派閥が倒せず、あの大英雄アルバートですら仕留めることができなかった『黒竜ファフニール』を撃ち倒し、『強化種ベヒーモス』を単独で撃破、数人しか居ないレベルの低い者達だけで数多くの高難易度の依頼を乗り越え、現在新たな大英雄として世界に広められた『黒竜殺しのヘラクレス』と呼ばれる英雄所属の派閥
俺たちの派閥、ヘスティア・ファミリア
この三派閥である。フレイヤ・ファミリア、ロキ・ファミリア、ヘスティア・ファミリアはオラリオの最強派閥として認定され、このオラリオで有名なファミリアとして街に知られる
世界で到達レベルは七のみ、それに到達した者は、オラリオにおいて現段階の最強の証である
「僕たちがフィンさんと同じ階級の派閥に」
「ジークがレベル7になったことでここまでの派閥になるとはな」
「主にそれだろうな、まだレベル2の仲間がほとんどしか居ないと言うのに、ロイマンも俺たちをオラリオの力として使いたいようだ」
「あの豚め・・・・」
「あはははは・・・・」
ロイマンの計らいもあるのだろう。なるべくオラリオの主戦力を揃えて置きたいのだろう、ロイマンはオラリオを自分の街だとかで、勝手にオラリオを私物化するようなことをすることは多いが、オラリオの防衛を保つためにも、俺たちも主戦力として加わることに
もうイヴィルスの脅威は完全に消えたとしても、モンスターが街を襲うかもしれないと想定して戦力を増加するために俺たちも入れられる
オラリオの三柱と言う名前は、なんと捻りもない名前だなと思うがな
「この後はどうする?」
「もうやることはない、俺はペルセフォネの様子を見に行くつもりだ。後は自由にしてくれていい。お前達はどうする?」
「そうか、なら私は一旦ホームに戻ろう。書類は私も確認したほうが良いと思うから、私はホームに戻らせて貰う」
「僕は、ちょっとアミッドさんの所に、左腕を見て貰おうと思います」
「まだ痛むか?祖父の技を使ったせいで?」
「痛むと言うより、少しまだ痺れもあると言いますか・・・・・」
「今後はあの技を使うか、慎重に行動を取ったほうが良いぞ?」
「そうですね」
「ジーク?ベル・クラネルは私が入る前に何かしたのか?」
「わかりやすく言うと、驚くことを言うが、前に遠征をやって、ベルがウダイオスを相手にラリアットをしてウダイオスを倒した、ってことだ」
「は!?あのウダイオスにラリアット!?お前は何をしているんだ!?あのウダイオスに!?」
「あははははは・・・・・」
俺はペルセフォネの様子を見にデメテル・ファミリアのホームへ向かう。クノッソスに捕まっててかなり衰弱していたため、回復薬で治療は済んでいても元気かどうかの確認はしたいと、彼女とその仲間達の様子を伺う
フィルヴィスはホームに戻る。幹部の一人として、リリルカと春姫の書類の確認を手伝う。フィルヴィスもヘスティア・ファミリアの団員になったからにはしっかり仕事をしようと、ホームに戻って書類仕事をする
ベルは、左腕にまだ痺れを感じるのか、アミッドの所へ行き、薬舗に行って見て貰う。まだ遠征でウダイオスと戦った左腕の痺れをまだ感じるらしく、念のために見て貰うことにしようと、ディアンケヒトの薬舗へ向かう
ここからはそれぞれのやりたいことに専念するために、俺もベルもフィルヴィスもそれぞれ別れる
「元気そうで何よりだ。ペルセフォネ」
「うん、あれから私もみんなも体力も取り戻せたし、今日からしっかり働くわ」
「本当に、何度も言うけど、ありがとうジーク。貴方が私たちの子供たちを助けてくれて」
「感謝は要らない。俺はペルセフォネは婚約者候補として助けただけに過ぎない。その仲間もペルセフォネのためにもな」
「ジーク・・・・・貴方はそんなにも私のことを・・・・」
俺は一人でデメテル・ファミリアホームにやってきた。
今はペルセフォネとデメテルと一緒に、庭でテーブルを囲んで紅茶を飲んでいる。ペルセフォネはあれ以来、数日で元気になり、もう少し休んでもいいと言うのに、今日も元気に働いている
デメテルも無事に眷属が戻ってきて、やっとデュオニュソスに縛られることなく、自由に安心に過ごせる。これでもう彼女達は自身のホームや畑などで豊かに日常を送れる
「そういえば、クノッソスでやられた仲間の墓は建てたか?」
「うん、建てたよ。遺体は無いけどね」
「全部デュオニュソスの緑肉に喰われたわ」
「なら、俺は謝罪せねばな、お前達がデュオニュソス達に脅しをされ、捕まっていることを気付けずにすまなかった」
「そんな!?ジークが謝る必要は・・・」
「そうよ、その時の貴方は、ヘスティア・ファミリアは遠征をしていたじゃない。その時に私達は脅しをされていたから、期間を考えれば無理な話だし、別にそこまで貴方が私たちに気を遣わなくていいわよ」
「確かにそうかもしれないが、俺はデュオニュソスがエニュオだと前から疑っていて、いろいろ奴の計画を知るために調べていたが、まさかお前達が人質に取られていることまでは、当日になってから気づけたんだ。遅かったことには変わりない、すまなかった」
「え!?ジーク!?あの神デュオニュソスが、エニュオだと知っていたの!?」
「私でも調べるのが必死だったのに、どうやって・・・・」
「まあな、疑い始めたのは初めて会った時から」
「初めて会った時から!?」
俺はペルセフォネに聞いて、クノッソスで囚われていた際、デュオニュソスに何人殺されたのかを聞き、墓は建てたと聞いて、数人程の墓をしっかり建てたと聞いた
その数人の犠牲を俺が救えたかもしれない。俺は前々から奴がエニュオだと怪しく、まだ確信もないため手を出すつもりはなかったが、まさかペルセフォネを人質に取っていたのは、奴が計画を実行する当日まで気付けなかった
デュオニュソスが犯人だと、わかっていながら、ペルセフォネ達を人質に取られるなど、彼女の婚約者候補として、謝罪を俺はペルセフォネとデメテルにした
「そんな時から、貴方はデュオニュソスを・・」
「しかし、証拠もあまり無いため、いきなり奴を疑うことはできなかった。まさか奴がお前達を捕らえるとはな、奴がぶどう酒を好むから、それを扱うお前達は完全に標的。お前達に警戒の言葉でも与えれば良かったが、お前達がそれを信じる訳もないほど、証拠もなかったが故に、何もできなくてすまなかった」
「そんなことないよ、現に私たちはこうして生きて助かっているのだから、貴方のせいじゃあないわ」
「そうか、そう言って貰ってすまないな」
「うん、こうして私の子供が全員ではないけど、生きている子供達だけでも戻ってきてくれた。これで十分だよ」
「二人がそう言うなら・・・・」
二人に謝罪は通った、むしろそれが要らない程、今生き残っている自分たちだけでも十分だと、感謝するばかりだった
俺がもう少し俺が奴がペルセフォネ達を捕らえていたことに気づけば、数を減らすこともなかった。まあ、そこまで俺も万能ではないと言うことだ、やはり英雄でも全ては救えない。神の力を手にしても
「ねえジーク。ギルドから聞いたんだけど、デュオニュソスの最後の眷属であるフィルヴィス・シャリアを、ヘスティア・ファミリアの眷属に迎え入れたのは本当?」
「ああ、そうだが、不満か?デメテル?」
「まあ・・・・不満と言えば、不満ね。あのデュオニュソスの眷属だからってのが大きい、私の子供に酷い事をしたのかはわからないけど、関わりがあるのは事実だし、正直・・・そんな子供を眷属を仲間にして大丈夫なの?」
「デメテル。フィルヴィスはダンジョンでデミ・スピリットと呼ばれる精霊の怪物におかしくされて、止むを得ずデュオニュソスの命令に従っただけだ。フィルヴィス自身はお前の子供に何もしていない」
「そうなの?」
「おそらく、お前の子供に手を出した仮面のクリーチャーの話をしているんだろう?そいつはフィルヴィスの体をした『エイン』だ」
「え?どういうこと?」
「難しい話だろうから説明する」
デメテルは、ギルドから俺たちに新たな団員を迎え入れたと聞いて、それがあのデュオニュソスの最後の眷属、フィルヴィス・シャリアだと聞き
一度はオラリオをめちゃくちゃにしようとした主神の眷属を信用できるかのかと聞かれる。おそらく、自身の子供を殺したエインを見ているからなのか、フィルヴィスを仲間に入れるのは危険だと言うが
エインがやったことであって、フィルヴィス自身がやったことではないと説明し、彼女は数年前にダンジョンで偶然出会ったデミ・スピリットに怪物にされて、もう一つの体ができ、それがエインだと説明する
怪物にされて、瓜二つの体ができるなど、きっとフィルヴィスにも想像つかなかっただろう。とにかくフィルヴィスではなく、もう一つの体で生まれたエインがやったことだと、デメテルとペルセフォネに説明する
「体が二つ!?」
「デミ・スピリットにそんなことができるの?」
「魔石を埋め込んで怪物にできることは知っていたが、体が二つに分かれて、自身の意志と怪物の意志を持った二つの体を得るのは俺も知らなかった。おそらくフィルヴィスを怪物にさせたデミ・スピリットはただの精霊怪物じゃない」
「ダンジョンにそんなモンスターが居るの?精霊が怪物になるなんて・・・」
「大昔に、精霊たちが大穴に挑んでは敗北し、敗北した精霊の魂を使って怪物として蘇らせた。ダンジョンの力によってな」
「ダンジョンにはそんな力もあるのね?」
「おそらくデュオニュソスが『ダンジョンは限界だ』と言っていたが、それに関わることかもしれない。フィルヴィスを怪物にしたようにな」
「デュオニュソス、デュオニュソスはどこまで知っていたのかしら?」
「ほとんどだろうな、だが、デメテルも気付いているのではないのか?ダンジョンが限界であることに?」
「・・・・・・・・・まあね」
「デメテル様?」
「神なら誰でも気づくことだ」
フィルヴィスがダンジョンで怪物にされたことを考えれば、今ダンジョンで起きることの全てに異常があり、俺たちが遠征を起こった際も、イレギュラーばかりだった、デュオニュソスの言う通り、ダンジョンは、もうウラノスの力で蓋をできるような力だけでは足りない程、ダンジョンはモンスターで溢れているのかもしれない
ダンジョンがそろそろ限界について、どういう意味なのかはまだわからない、俺も多少な予想しかわかっていない
だが神は別だ。神は全知。ダンジョンの今の状況もわかっているだろう。それを知っていながら説明しないのは、おそらく俺たちが無事解決することを信じているからか、それともダンジョンについてが、神が隠す秘密なのか、真相はわからないが、明らかにデメテルが知っているのは確かだった
「この話はここまでにしよう。デメテル。今の説明を聞いて、フィルヴィスに敵意を向けるか?もう俺の仲間だからやめて欲しい。彼女はこれから生きて、罪滅ぼしをするべく、ヘスティア・ファミリアの団員として。誰かを助けるエルフになると約束してくれた。彼女の罪滅ぼしのためにも、非難等はやめてくれるか?」
「まあ・・・・そういうことなら」
「あのフィルヴィスさんだからね、私は信じるよ。前にも助けてくれたし、私は決してフィルヴィスさんが私の仲間を殺した訳じゃないって信じる。殺したのはフィルヴィスさんの怪物であるエインと言う怪物にやったんだって、私はフィルヴィスさんがヘスティア・ファミリアの団員として、良い人だと信じる」
「ペルセフォネ・・・・そうね、私もペルセフォネがあの子を信じるなら、私からはこれ以上はもう何も言わないわ」
「すまないな、二人とも」
フィルヴィスが決してペルセフォネの仲間を殺したわけではないと、信じてくれた
やったのはエインであって、フィルヴィスではないとわかってくれた
デメテルはおそらく子供が殺されるところを目の前で目撃されているんだろう。だから仮面越しでも中身がフィルヴィスの姿をしていたと、だから自分の子供を殺した奴を仲間にするのは危険だと言うが、デュオニュソスに無理矢理された事、確かに関わりがあった。だがここからその罪滅ぼしをするために、これから人のために何かをするとフィルヴィスは決めている。
それで許してやってくれと、デメテルとペルセフォネはチャラにしてくれた
だが
「ジーク。貴方が優しいから、フィルヴィスさんは友人だから眷属に率いたのでしょうけど、まさかとは思うけど、彼女に気があるから眷属にしたわけじゃないわよね?」
「ペルセフォネ?」
「気がある?どういう意味でそんなことを言うのか知らないが、少なくとも、友人だから救い、どこも行く当てなど無いから眷属に率いただけだ」
「そう・・・・・」
「ただ、眷属を率いるために、俺はフィルヴィスに俺のものになれとは言った」
「・・・・・・・・・・・・・・へえ」
「ジーク君!?彼女にそんなことを言ったの!?」
「まあな、聞き分けのない女だったしな、言うことを聞かせるにはああ言うしかなくてな」
「もう少し、別の言い方もあったんじゃ・・・」
「ジーク?どういう意味で、フィルヴィスさんにそんなことを?」
「無論、俺の仲間として俺のものになれと言う意味だ」
「そう、そう意味なのね?・・・」
「お前も勘違いするか?俺は仲間として俺のものになれと言っただけなんだが、デメテル。フィルイスも勘違いしたんだが、俺のものになれと言う言葉は、そんなに勘違いする言葉か?」
「それはそうでしょう。貴方は少し言葉を選んだ方がいいわよ?」
「別に意味合いは色々あると思うが、お前がそう言うなら、そうしよう。今度から」
フィルヴィスを仲間として引き入れたことについて、何か思惑があるのかと、俺はペルセフォネに言われる
思惑も何も、賢者の石で生き返ったフィルヴィスに居場所など無いため、友人である彼女を眷属に率いれば居場所も作れると、率いただけに過ぎない
あの言葉を聞いて、ペルセフォネやフィルヴィスもどんな勘違いをしたのか理解できない、聞いても何も答えてくれなかった
俺は変なことを言った覚えはないのだがな、
まあ、何にしてもこれでペルセフォネもその仲間も元気そうで何よりだった。主神であるデメテルもな
「ところでジーク。体の方は大丈夫なの?そのファフニールの侵食の方は?」
「その割には普通の人間に見えるけど?」
「ああ。これか?」
ブウン!!
「え!?体が竜の皮膚に!?」
「いきなり変わった!?ジーク!?貴方はどうしたの!?」
「奴の力を、前の遠征の時にやっと手に入れてな、これでもう自由に奴にも変身でき、普通に人間に戻れる。俺がもう化け物になる心配はない」
ブウン!!
「あ、戻った。まさか人間がモンスターの力を制御するなんて、これも半神の力なのかしら?」
「そこまではわからないが、もうこれで心配は要らないぞ。ペルセフォネ」
「良かった!ジークがモンスターの体にならなくて!」
「俺もこいつの力を手に入れることができるとは驚きだが、もうこれで俺は自由だ。まあ、それでもまだ怪物扱いする者は居るけどな」
「っ!本当に気に食わないわ、ジークがどれだけみんなのために戦っていることか、今回だって、ジークは私たちを救うためにあのクノッソスへ駆けつけてくれたのに」
「ペルセフォネ。仕方がないのよ。これが人間のすることである事を受け入れるしかないわ」
「デメテルの言う通りだ。そう思う者はそうさせればいい。お前が俺を想ってくれるなら、他の者は思わせておけばいい。お前が俺を信じてくれるなら、それで十分だ」
「ジーク・・・・・・」
「あらあら・・・・・」
ペルセフォネにも俺がファフニールの浸食を心配される。そういえばまだ彼女には言ってなかった。彼女に簡単に体を瞬時にヴィーブルに変身して見せる。もちろん自由に人間に戻れる
これでもう化け物になる心配はないと言うが、だがそうでもなく、まだ街の人々には俺を化け物扱いする者は居る、偏見で物事を判断するのはとても愚かだが、それが俺たち人間であると受け入れるしかない。それに他者がどう思おうと好きにさせればいいと、俺は何も言わない。変な事をしてこない限りは
ペルセフォネはそんな事を思う者は気に食わないと言うが、別に俺はペルセフォネが俺のことを想うなら別に構わないと、他者など勝手にさせてやれと、あえて無視させるよう俺は彼女に説得する
ペルセフォネも俺を想ってくれるのはお前だけで十分だと俺に言われて、納得してくれた
話したいことはこれくらいだろう
「それではこれで失礼する」
「ジーク?もう帰るの?」
「やるべきことがまだあるのでな、お前達が元気であることを確認しただけでも十分だ。俺は帰らせて貰う」
「わかった、貴方は団長で忙しいもんね?」
「ジーク。またデートしてくれる?」
「ここ最近は暇だからな、ああ、構わんとも、ではまた」
そうして俺はデメテル・ファミリアホームを出ていく
もう話すべきことも、デメテルとペルセフォネ達が元気であったことを確認できた、もうこれ以上用はないと、用を済ませて俺はやるべきこともあるため、まだ別の所へ行こうと、俺はペルセフォネにまたデートの予定を考えて、出ていく