デメテル・ファミリアのホームを出て、俺は一人で街の被害がどうなっているかを確認していた、見る限りは予想通りってところだな、ダイダロス通りは当然の被害は出ているのだが、俺がなぜそんな場所を歩いていると、確認のため
それは
「ふう・・・・やはり多少はやられたか、これではライ達が住めない」
俺が確認のためにダイダロス通りに来ていたのは
マリアがライ達と共に暮らす家、廃墟と化した教会である『マリア孤児院』
場所はダイダロス通りだから、クノッソスの入り口付近のある場所。当然ながらクリーチャーの襲撃を受けて、屋根が崩れて中で下敷きになっている。もしも誰か中に入っていたと思うと、ただではすまなかっただろう。他の建物もそうだがな、ダイダロス通り市民が避難区域に避難して正解だった
だが、これではマリア達は住めない。ゴブニュ・ファミリアに依頼して、綺麗な教会に建て替えた方がいいと、中を見る限りもうこれで住めないと判断した
すると
「あれ!ジーク!」
「シル。気配を感じると思ったら、やはり君か」
「どうしてここに?」
「俺はマリアの孤児院がどうなっているか確認をな、あの激戦の後だ。無事に済んでいるとは思えなくてな、確認のために来てみれば、見ての通りだ」
「予想通りってところだね、私もちょっとお店を休んで、確認しに来たんだけど、ジークもなんだね」
「君もか。考えることは一緒となると、今マリア達は・・・・・」
「うん。もう地上にモンスターは居ないから帰ろうとしているみたいだけど、これじゃあね・・・・」
「しばらくはまだ俺のホームに居させた方がいいな」
「うん、お願いねジーク」
後ろからシルが現れる
彼女もマリアの孤児院である本拠の教会が無事かどうかを確認しに、少し店番を休んでここまで来たようだ
だが残念なことに、教会はクリーチャーにやられて住める状態ではないため、マリア達に悪い報告をせねばと、一度マリア達の所へ向かう。今ヘスティアと共にダイダロス通りの難民達に食事を分け与えている頃だろう
教会の現状を知らせるために。マリア達の元へシルと共に向かうことに
「大体どれくらいになるかな?修理?」
「一ヶ月はかかると思った方がいい。今ゴブニュ・ファミリアは街のほとんどを修理に回っている。こっちまで回れる程人員も居ないだろう。それもヘファイストス・ファミリアも付けてまで、それだけ街の被害は予想打を超えている、君も街を歩けば、わかると思うが、ほとんどの建物や地面が壊されていただろう?」
「うん、七年前を思い出すよ。また街がこんなに壊れるなんて、あまり負傷者が出ないだけ、マシだったけど」
「ギルドの会議で、しばらくは街の修理を全面にするよう、手配するよう言われている」
「鍛冶系のファミリアでも足りないってことだね?」
「ああ、しばらくは俺たちも、修理に関して二人しか力を貸せないが、街の復興のためにもいろいろしないとならない。ダンジョンに入れるのは先になりそうだ。そっちはどうだ?」
「酒場もかな、ミアお母さんも戦ってくれたおかげで店はなんとか守れたけど、街の修理が夜まで続くとかで、お客が全然入らなくて少なくなる感じかな、みんな忙しいみたいで」
「戦果の後の修正が大変と言うことは承知だったが、やはり大戦の後は激しいものだ」
クノッソスの最後ぼ戦いで予想以上の被害が出たせいで、その修正に誰もが忙しくしている
ほぼダイダロス通りとその周辺近くの建物が壊されていて、多くの派閥の手を借りなきゃ復興は追いつかない状況となった、そのためダンジョンに入れる時間は思う以上に街は壊れてしまった
無事なところもあって、残骸されているところもあるから、しばらくはどの派閥も復興を優先することになるだろう
「ジーク。これ返すね」
「ああ、エギルの髪飾りか、すまなかったな、俺のホームでライ達を守ってくれて」
「とは言っても、モンスターは来なかったけどね」
「結界もあったからな、あの戦いの後で結界も機能していたと思うと、俺たちのホームの方まではクリーチャーは来なかったみたいだな」
実は俺たちがクノッソスに入る前、俺がシルに俺のホームに居て貰うよう、マリアやライ達を守るように頼んだ。無論彼女に戦う力はない。そのために俺は彼女にモンスターが近づけないよう、エギルの髪飾りを渡した。エギルの髪飾りは恐怖を与えるマジックアイテムで、シルに見られるモンスターは恐れて逃げいく算段だ
しかし、それすらもないまま、怪物はこなかったようだ
流石に俺たちのホームまで来ることはなかったようだ。結界もあるだろうしな、被害がないようで良かったと思う
「それでもありがとう。俺の頼みに応じてくれて、ホームの結界だけでは心配だったものでな」
「ジークの頼みなら、私はなんでもやるよ」
「なんでもして貰うつもりはないが、俺の頼みを受けてくれるのはありがたい」
「あ、そういえばなんだけど、ジークに聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「あのフィルヴィスさんに、『俺のものになれ』と言ったのはどういうことなのかな?」
「まさか・・・・そんなことまでわかるのか?君は?」
「わかるよ。私はジークのことはなんだってわかるもん」
まさかシルがそんなことまでわかるとは思いもしなかった。
いくら心が繋がっているとは言え、まさか過去に俺が言った言葉まで彼女の耳に入るなんて、まったくフレイ・リーベも恐ろしい力だ
「仲間として俺のものになれと言ったんだ。フィルヴィスは案外頭が硬いからな、エルフだからと言うのもあるから、仲間として引き入れるために、あんな強引な言葉を使ったんだ」
「そうなんだ。じゃあ変な意味で言ったとかじゃないんだ?」
「そうだが、俺のものになれと言ったら、他の奴らも随分勘違いしていたんだが、なんの意味だと捉えていたんだ?」
「え?それは・・・・やっぱりお嫁さんのことだと思うよ?」
「やはりか、なんとかなくそんな勘違いをしている気がしていたが、まさかフィルヴィスもそんなふうに勘違いしていたのか」
「普通はみんな、そういうことだと解釈するよ。ジークの言葉は少し回り諄い言葉を使うから、みんな勘違いすると思うよ?」
「俺は変な意味など使ったりしない。むしろ変な意味ならハッキリ言うのだがな、そんなに意味深に感じるか?俺のものになれって言葉は?」
「うん、明らかにジークのお嫁さんになれって、そんな解釈になるよ?」
「それなら、俺は『俺の嫁になってくれ』と言うのだがな」
シルに当然俺の仲間として俺のものになれと言っただけで、変な意味で言ったわけではない
しかし、シルから聞いても、変な意味にしか聞こえず、これでは嫁になれとまるでプロポーズをされていると言う意味で解釈されたらしい。
嫁になれと言う意味の言葉なら、俺は素直に『俺の嫁になってくれ』とストレートに言う、変な言い回しはしないはずだが、どうやら流石にシルでも勘違いしてしまうと言うことで、次からは勘違いされない意味深もない言葉を考えて言った方がいいと、俺は学ぶ
「だからフィルヴィスも顔が赤かったんだな、別にそんな意味ではないのに」
「ジークは少し変な意味をするような言葉を出さない方がいいよ、勘違いするような解釈をされるから」
「そうだな、そうするつもりでいよう」
「それと・・・・・・そういうのは私だけに言ってほしい」
「俺のものになれって?」
「うん、私はジークを私のものにしたいもの、ジークだって私を自分のものにしたいでしょ?」
「・・・・・・・・」
「ジーク?」
「それは本当に俺が望めば叶うのか?俺が本気で望めば叶うことなのか?君は本当に俺のものになってくれと言えばそうなってくれるのか?『誰かの反対無しに』?」
「・・・・・・・・・何を言っているの?」
あまり変なことを言わない方がいいとシルに注意される。そんなにおかしいものなら、俺はもう二度と口にしないが、別に冗談でもなかったのだが、変に勘違いされるようなことを思われるなら、今後はもうこのようなことを口にするのはやめるが
俺のものになれと言う言葉はシルだけにして欲しいと本人に言われるが、それは本当に俺が望めば叶うことなのかと聞く
俺がシルに恋していたとして、嫁になってくれと言えば叶うのか、何が言いたいのかと言うと
『『ある人の命令』で『彼女』は絶対に俺のものにはなれない』もしくは『その人の命令で、彼女は俺を自分のものにしようとすることができない。例え自分が望んでも』
と言うこと
もし俺のこの考えが正解なら、ただ『今はこの状態の関係を良好させたいだけであって』、今後のために何か進展させるために、彼女は俺に近づいているだけに過ぎない。
『自分の意志関係なく』
「君は本当に望んでいるのか?俺が欲しいと?」
「そ、そうだよ。私はジークが欲しいよ?」
「そうか、でも俺に手を出せるチャンスはいつでもあったと言うのに、君は手を出さなかった。俺は何度も無防備なところを出している。いや、『君なら構わない』と思っていたから晒していたが。なのに、君は手を出してこない。どうしてなんだ?」
「そんなことはないよ。私はジークが迷惑をかかったら良くないからと、手を出さないだけだよ?」
「この前俺にキスをしたのにか?かなり君は大胆なことをもうあれでしていると言うのに?」
「それは・・・・・・・」
「わかった。決定的なことを言おう」
「え?何を?」
明らかに彼女は少し俺に距離を感じると当時に、何かはぐらかしを感じる。もし彼女が俺の心を通して俺の言葉や過去に何をしたのかわかるのなら、俺は彼女の嘘を見抜ける
彼女が俺に手を出さない理由が思いつくことがあるなら
「前に君が俺にキスをしたことで、『君の主』が嫉妬してもうあまり手を出すなと言われたのか?」
「・・・・・・・・・・・っ」
この質問に彼女は何も答えてくれない
だが、明らかにこの言葉が当たりなのは間違いない。どうやら『あの人』に勝手なことをし過ぎたせいで行動を制限されたようだ
過度な行動と大胆なことをしないよう言われたのだろう。どうやら『あの人』でも俺にキスをするのは許せなかったようだ。
だとしたら、もう次の段階で『あの人』はもう俺に手を出すだろう。『あの姿』になれば俺を手に入ると考えるだろう。もうあの人も俺がシルとここまでの関係になったら、最後の手段を使うと思っている。
最初から『彼女に関係を続けた時点』で、あの人が俺を手を出すのはわかっていたこと、クノッソスの戦いを終えて平和になったのに
次は『あの人の話』か
今シルを見てそう思う。もう俺もいつまでも彼女とこのような関係を続けることはできないようだ
あの人が俺にを手を出したら、次に俺とシルの関係は・・・・・
「ねえ、お兄さん。お姉さん」
「っ!」
「え?ノエル!?」
「あの・・・・食べ物を恵んでくださいませんか?」
「まさかまたお前に会えるとはな」
「やっぱり私たちの過ごした記憶が無いの?」
「ああ、久しく会えたのにな、そういう精霊だから仕方がない」
彼女との関係を考えていたら、突然記憶をリセットされたノエルに出会う。この精霊はオラリオの街によく紛れ込むようで、あれからそんなに経ってないのに再びノエルに出会った
しかし、残念ながら、俺たちと過ごした記憶はない
この精霊は人と幸せを満たすと自動的にその過ごした記憶を無くしてしまい、また幸福を満たすために消えて別の場所へ行く。のだが
誰かと一緒に居た
「あのこのおじさんのために、食材を分けてください」
「まさかお前も居るとは・・・・」
「あ、貴方は!?・・・・・」
「まさかまた貴方達に出会うとはね。ジーク・フリードにあの酒場の店員・・・・」
ノエルが食べ物を恵んで欲しいと頼まれ、それは精霊であるノエルの分のことかと思ったが、ノエルも食事は必要だが、別の者のために食べ物を恵んで貰うよう頼まれる
それは
なぜかノエルと一緒に居る、イヴィルスの幹部の一人
ヴィトーがなぜか共に居た
少し負傷もあって、かなり体調も悪く。まさかベルとの戦いの後で傷を治していないまま、こんな街中でノエルと偶然出会って体力を消耗しているとはな
とりあえず、ノエルの言う通り、持っていた携帯食料を渡す。敵であるヴィトーも居るが、戦えるような状態では無いため、近づいても問題なさそうだと、ひとまず敵対行動ができないヴィトーは無視する
むしろその敵であるヴィトーが、なぜノエルと一緒に居るのか、気になって俺はこの二人に近づくことを選んだ