ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

184 / 201
クリスマス編です


クリスマスに終わります


聖夜の夢想歌
聖夜祭にて新たな事件


 

季節は冬を迎えていた。大戦を終えてオラリオはやっと平和を迎えた。イヴィルスはもう居ない。エニュオは天に還り、もう暗黒期に残った敵は誰もいない

 

あのヴィトーでさえ、ノエルを連れてオラリオに出た。と言うように平和な人時を過ごしている

 

 

この冬になると、ノエルのことを思い出す。ヴィトーと言う新しい家族を迎えてオラリオを出て行った寂しさなのか

 

 

いや

 

 

 

 

 

 

今は聖夜祭の日だからだ

 

 

今年も聖夜祭がやってきた。聖夜祭はオラリオの毎年ある伝統行事であるため、必ず開催される。オラリオはもう雪景色に染まった。寒い冬の宴、今年は俺たちヘスティア・ファミリアはどう過ごすか

 

 

 

 

 

「そうか、皆、それぞれ過ごす感じか、最後の日の夜には皆戻れそうか?」

 

「うん、フィルヴィス君はあのロキのエルフ君と過ごすんだって、あとは・・・サポーター君はポム爺さんって言うノームの手伝いで夜までは帰ってこない。ヴェルフ君はへファイストスの所に行って。聖夜祭で使う道具と出店で売ると思う道具と剣を製作の手伝いの依頼を受けている。と言う感じでへファイストスに頼まれた仕事でヴェルフ君もホームに居ない。命君はタケの子供の・・・桜花君だったかな?その子供と別件で聖夜祭の仕事を手伝っている。ウンディーネ君達は?」

 

「シルフは当然ながらアイズと過ごしたいそうだ。会えないはずだった親に会えたなら、当然聖夜祭も親子で過ごす。当然だろう?家族なんだから」

 

「そうだねシルフ君は特に、じゃあシルフ君は夜のパーティーに来れそうにないかな?」

 

「ああ、そのパーティーが終わった後に帰って来るだろう。ウンディーネとノームはマリアに頼み事をされて朝からホームを出て行っている。夜には戻る。残りのサラマンダーとグリフォンとグラニにホームの留守をさせている」

 

「てことは、僕とベル君と春姫君、そしてジーク君以外は仕事か」

 

「ああ、そういうことだ。他が仕事なのは仕方がない。リリルカ達の分まで楽しめばいいことだ」

 

 

せっかくの聖夜祭初日であると言うのに、ほとんどの俺の仲間達は仕事ばかりで、聖夜祭にも関わらず、皆ホームを空けて仕事を行く者、友人と家族と過ごす者など、皆予定があるため、聖夜祭を過ごすことができるのは、俺とヘスティアとベルと春姫のみ

 

別に夜のパーティーに集まってくれるなら

 

 

それに今は

 

 

「わあ!これが聖夜祭の飾り付けですか?」

 

「はい、この大きな大樹に飾りを付けて祝うのが、聖夜祭の風物詩だそうです」

 

「これが聖夜祭、初めてお祭りに来ました」

 

「極東には、聖夜祭は無いにしても、お祭りとかなかったんですか?」

 

「ありますけど、私の家はその仕事をしていたもので、遊んだことはないんです」

 

「そうですか、今日はじゃあ遊べなかった分を遊びましょう」

 

「はい!!」

 

 

「春姫君は、聖夜祭は初めてみたい」

 

「極東で冬の祭りは無いからな、味わったことのない春姫を楽しませればいいだろう」

 

 

今は春姫に聖夜祭を楽しませていた。まだ初日だと言うのにかなりはしゃいでいた、極東に聖夜祭は存在しない。味わったことのないオラリオの宴を楽しむ

 

ベルが聖夜祭を春姫になんのイベントがあるのか紹介している。前回は命と別の仕事で夜のパーティーしか参加できなかった。しかし、今回は仕事がないため参加できる、しかし友人の命と桜花は居ないが

 

 

「こっちに美味しいのがあるよ。春姫ちゃん」

 

「わあ!とても美味しそうです。千草ちゃん!」

 

 

「楽しそうで何よりだ。千草も春姫も」

 

「珍しいね。タケが聖夜祭を休むなんて、いつも稼ぎ時だから聖夜祭はバイトを入れていると思ったのに」

 

「まあな、今年の聖夜祭は人手がそこまで要らなくて、命と桜花が率先してやっているから、俺の仕事は無くなってな、仕方がなく休みを取ることにした」

 

「まあ、今回は春姫君と千草君の楽しさを見届けたら?」

 

「そうだな、子供達が楽しむ姿を久しく見るのも、悪くないからな」

 

「それが神々の聖夜祭の楽しみ方なのか?味わうとかじゃないんだな?」

 

 

ここに、俺たちの派閥の者ではない。タケミカヅチと千草が居る

 

タケミカヅチ・ファミリアは聖夜祭の夜まではバイトをして出稼ぎをするらしい。あまり派閥の資金がそこまで多いわけでは無いらしい。借金をしている俺たちよりはマシだろうが

 

タケミカヅチは子供達がダンジョンに行っている間は、ヘスティア同様、地上で派閥資金集めのバイトをしている。確かヘスティアと同じくジャガ丸くんのお店だとか

 

だが今回は、人手は間に合っているらしく、今年は眷属だけに任して、ヘスティアと共にタケミカヅチは子供達の楽しんでいるのを。親として見守る

 

千草は元々春姫と聖夜祭を楽しむ約束をしていたため、仕事は桜花たちに任せて、春姫と楽しく過ごす。元々二人は極東出身で知り合った仲、故郷の友人同士で聖夜祭を過ごしたい。できるなら命と桜花たち派閥の極東人たちと過ごしたいが、彼らの仕事もあるため、千草だけで我慢する

 

 

と言うような感じで、仕事がない残った者だけで、聖夜祭を楽しむ

 

 

 

それで俺も仕事もないため、ヘスティア達に誘われて外に出ている。団長の執務は全て終えた。確かに暇だ

 

だから俺もこの聖夜祭で過ごさせて貰う

 

だからあそこへ行きたい

 

 

「ヘスティア。俺も行きたい所があるから、一人で出かけても構わないか?」

 

「別にいいけど、もしかしてシル君の所かい?」

 

「ああ、よくわかったな?」

 

「ジーク君は、暇になるとシル君の所にすぐ行くから」

 

「俺のことをそこまでわかるようになったんだな、行っても構わないか?」

 

「うん、せっかくの聖夜祭だからね。ジーク君も楽しんでくれ」

 

「ああ、すまないな。ベル!すまないが、俺もちょっと出かけさせて貰う。春姫達を頼むぞ」

 

「はい!」

 

 

俺も聖夜祭を楽しませて貰おうと、ヘスティアに誘われたにも関わらず、ヘスティア達と離れて別の場所へ向かう

 

場所はシルの所へ

 

聖夜祭だからミアの酒場は当然働いているだろうが、それでも金を払って少しシルの様子を見に行こうと向かう

 

ヘスティアは俺がシルの所へ行くのをわかっていたのか、行き先を言う前に先に当てられる、暇な時になると、俺がシルの所に行くと、俺の習性を理解したのか、俺の行き先を理解していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして酒場にて

 

 

「シル。居るか?」

 

「あ、ジーク!来てくれたのね?」

 

「ああ、だが忙しそうだ。邪魔したか?」

 

「ごめん。聖夜祭の日だからだと思うけど、お客さんがいっぱい来てて、とりあえず奥のカウンターを使って」

 

「すまないな。邪魔だったら帰るつもりだったんだがな」

 

 

ミアの酒場に寄ると、皆聖夜祭向けの新衣装を来て働いている。

 

だが寄ったことを後悔した。聖夜祭のまだ初日だと言うのになかなかに混んでいて、シルと昼食でこの酒場を一緒に共にしようと彼女の昼休憩を狙っていたのだが、そんな暇もない程忙しいようで、彼女の邪魔をしないように、今回は大人しく一人でカウンターで食事をさせて貰う

 

別に聖夜祭の出店には興味もないため

 

 

外食するなら、ここが良いといつもここに来る。

 

 

「ジーク。紅茶持ってきました」

 

「ああ、すまないな。リュー。忙しいのか?」

 

「ええ、流石に今日はいつもより忙しいです」

 

「そうか・・・・・・おい、ミア」

 

「なんだい?もしかしてまた手伝ってくれるのかい?」

 

「バイトとしてな」

 

「助かるよ。あんたが居れば百人力だからね」

 

「いいの?ジーク?せっかくの聖夜祭だよ?」

 

「実は言うと、興味はない。特にやりたいこともないしな。働く方が俺の時間の使い方だ」

 

「ジークって本当に、祭りとか興味ないんだね?」

 

「誰かに誘われれば行くし、君が暇で誘えたら行くが、自分から行こうとは思わないな。それに君とまた一緒に働けるなら、働いてもいいと思った」

 

「まあ、嬉しいことを言ってくれるわ」

 

 

基本的に俺には祭りに興味はない。故郷でもあるが、母に誘われないと俺は行かない

 

祭りの文化はかなり知ってはいるが、別に参加したいとかは興味はない。どうして興味はないかと言うと、酒場みたいなものだと偏見に判断して。母といつもどんちゃん騒ぎみたいな飯と酒の楽しみ方をしたせいで、祭りもそんなものだと、酒場と変わらないものだなと思ってしまい。酒場でお酒と飯を楽しむ場と変わりないと

 

俺には祭りに興味はなかった

 

ミアにまたバイトとして働かせて貰おうと頼み。聖夜祭で特にしたいこともないため、今日もここで俺はバイトをする

 

今日は混んでいるため、確かにこれでは人手が必要な程、忙しいと感じる

 

 

しかし、俺にとっては問題なし

 

 

この程度の忙しさは上等。むしろ多い方が料理の腕が上がると言うもの。この人数を相手に切り盛りして料理を提供するなど、料理を趣味にしている俺からすれば都合の良い話だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんどん客が多くなるが、それでも俺が素早く料理を提供するため、なんとか仕事を捌けている。そんなことを続けているといつの間にか夜

になっていた

 

今日一日で仕事をして一つ気づいたことがある

 

客に『珍しさ』を感じた

 

 

「『他国の者』が居るな?」

 

「はい、聖夜祭の日でもあって、他国では聖夜祭などのお祭りは無いようで」

 

「そうだな、俺の故郷はギリあっても、極東には無いからな、そんな文化は」

 

「ジークの故郷にはあるんだ?聖夜祭」

 

「ああ、とは言っても、聖夜祭とは呼ばないけどな。そして必ず故郷に居る子供達にプレゼントをするんだ」

 

「子供にプレゼント?」

 

「ああ。子供だけにプレゼントをすると言う風習が俺の故郷ではあるんだ。この一年間良い子にしていた子には何かプレゼントをしてあげようとする、と言う風習だ。まあ主に子持ちの家族がするのだがな」

 

「へえ、ジークは何かお母さんにプレゼントを貰ったの?」

 

「ああ、それほど数え切れない程貰っているのだが、一番嬉しかったのは、やはり『リジル』を貰えたことだな」

 

「え!?それって・・・あのジークが持っていたあの剣ですよね?」

 

「ああ、当時の俺は嬉しかったんだ。小さい頃から戦士になることを憧れていたからな」

 

「ああ、だから剣を貰って喜んだんだ」

 

「そういうことだ。確か貰ったのは7才の頃だな」

 

「え!?7才の頃にあんな長剣を貰ったのですか?小さい体に対してあの剣の長さ。当時扱うのは無理ではないですか?」

 

「ああ。リュー。その通りだ。全然身長に合わない剣を貰ったが、それでもどうしてもリジルを扱えるようになりたいからと。無理してそれを持ったのを覚えている。それでも戦士になりたい夢を捨て切れなかったからな」

 

「戦士と言いますと・・・・・故郷のですか?」

 

「ああ、俺は男だろう?ベルは英雄に憧れたりするように、俺は戦士に憧れていた。男と言うのは立派に戦う者に憧れを抱く心を持つんだ。だから俺もいつか父のような立派な戦士になりたいと言う。俺の一家の血が騒いだのか、戦いたいことばかり、荒い考え方をしていた」

 

「まさしく男心ってわけね」

 

「ジークにもそんな、男の子のような考えもあるんですね」

 

「とは言っても、母と兄の勧めで、ここで冒険者をして、なんの活躍を示したのか、英雄になってしまった。まったく俺の人生は・・・今思うとハチャメチャだな」

 

 

今思うと、聖夜祭に似合わないことを思い浮かべるのだが

 

 

ここまで俺の人生は信じられないくらい、普通とは掛け離れた人生だった

 

 

特に驚くのはあの黒竜ファーブニルを扱えるようになったこと。これもシルのおかげだがな、彼女の愛がなければ俺は怪物になっていた。その後はイヴィルスの親玉を倒した。あの憎き邪竜であるニーズホッグも倒せた。やっとオラリオに平和が訪れた

 

それでも俺の人生は、ここまで苦労を感じるような戦いになる毎日だった

 

戦士なのだから戦うのは当然なのだが、それでも、ここまでよく俺もやってこれたと思う。これも母と兄の言葉通り、仲間が居なければ俺はもうとうに死んでいただろう

 

 

そう考えれば、俺の人生は仲間が作ってくれた宝物だと思った

 

 

そんなことを思っていると

 

 

「あのすいません!・・・・ってジークさん!?」

 

 

「ん?ベル?どうした?今日の夜はミアの酒場で夜食するのか?」

 

「はい、そうですけど。ジークさん。どうして酒場の制服を着ているのですか?」

 

「やはり聖夜祭で別にしたいこともないため。ここで軽くバイトをしようと。暇を潰していたんだ。聖夜祭をどう過ごすかは自由だろ?」

 

「ジークさんがそうしたいのなら。あ、大人数で入りたいんですけど。空いてますか?」

 

「ああ、今客がかなり減ったからな。にしてはやけに大人数だな?」

 

 

そんなことを思っていると、ベルがミアの酒場に訪れる

 

どうやら今日の夜食はここで済ましたいようだ。にしては大人数だ。春姫とヘスティア。朝で出くわしたタケミカヅチと千草も居るようだが。それと『知らない者の気配と魔力』を感じる。しかも『外に一人監を視している者も』居る。

 

外で監視をしている者はかなり強者だな。どうやらベルたちは俺の知らぬ者達と知り合い、ここで宴をしようと親睦を深めようとしているようだ

 

 

「ミア、構わんな?」

 

「ああ、今空いたしね。大人数なら稼ぎとしては持って来いさ!今入れな!」

 

「わかった。入っていいぞ?」

 

「はい!皆さんこっちです!」

 

 

店主であるミアの許可を貰い。入れても構わないと入店の許可が降りる

 

ベルはその了承を受けて、外で待つ者を中に入れる

 

 

すると

 

 

 

「っ!」

 

 

 

中に入ってきたのは、兵士は数人と若そうに見えるがかなり歳を取っているエルフの男が一人、そして

 

 

『いろんな種族の力が混ざっている』鹿人の女が店に入ってきた

 

 

外に明らかに武装をしている男が一人。しかもこのエルフと鹿人の女の服装見る限り。どこの出身かもすぐに見破った。なぜこの者たちが、いや・・・・・・

 

 

なぜこの『巫女』が居るのだろうな?

 

 

「ジークさん。紹介します。この人はタルヴィさんと言う人です。タルヴィさん。この人が僕らの団長のジーク・フリードです。僕らの英雄で、あの黒竜殺しのヘラクレスです!」

 

 

「初めまして、タルヴィと言います!!貴方があの伝説の大英雄ジーク・フリードね!ここまでカッコイイ人!初めて見た!」

 

「初めまして英雄殿。私はウスカリと言います。『ベルテーン』から参りました。貴方の噂は予々聞いておられます。お会いできたことを光栄に思います」

 

「「「「「大英雄に会えて、我らは感謝感激!!」」」」」

 

 

「ジーク・フリードだ。よろしく頼む。ベル。彼らとはどうやって、事の経緯は?」

 

「はい。実は春姫さんがタルヴィさんと偶然出会って、何かと意気投合したのか、そのまま仲良くなりまして・・・」

 

「なるほど、『偶然出会った』だけか」

 

「はい。春姫は、タルヴィ様と仲良くなりました。それで、ここでより友情を深めようとこの酒場でもっと楽しもうかと」

 

「そんな感じで、春姫君に初めてオラリオ外の人と友達ができたんだ」

 

「なるほどな」

 

 

偶然春姫が彼らと出会い、そしてタルヴィと言う鹿人の女と出会い、偶然出会ったにも関わらず二人は仲良くなり、もっと親睦を深めようと、ここへ参られたようだ

 

鹿人の女の名前がタルヴィ。エルフの男はウスカリ。それ以外は数人の兵士たち。そして姿が現れていないが、外に監視をしていると思われる男が一人

 

一応、春姫が偶然彼女に出会っただけで、友人同士となり、関わったようだ

 

 

「ジーク。すまないが、邪魔するぞ」

 

「すいません、お邪魔します」

 

「ああ、タケミカヅチに千草か」

 

「お前、何をしているんだ?」

 

「聖夜祭で味わたいものはなかった。だからここで酒場で働いた方が暇潰しになると。忙しいのを良いことにバイトをしている」

 

「ジークは祭りに興味ないんだな?」

 

「残念ながらな」

 

 

タケミカヅチと千草も入ってきた。どうやら彼らもタルヴィ達に関わったのか、ベル達と一緒に居るようだ

 

あと二人増えたくらい、席は問題ないのだが

 

 

「タルヴィと言ったか?」

 

「はい、なんですか?英雄様?」

 

「単刀直入に言う」

 

「はい?」

 

 

俺はどうしても、タルヴィと言う女を見て。春姫と偶然出会い友人同士となった。

 

そしてベルテーンと言う『他国に干渉しない国』がなぜオラリオに来たのか、あの国の噂は全てではないが、大凡は知っている俺だからこそ

 

俺はタルヴィにこう尋ねる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベルテーンの『生贄の巫女』。ここオラリオで何しに来た?もしかして俺に『沼の王』を討伐して欲しいと、依頼でもしに来たか?『ヴェーラ・ファミリア』の者たち」

 

 

 

「え!?」

 

「な!?」

 

「「「「「「「っ!?」」」」」」

 

 

「え?」

 

「ジーク君!?ヴェーラを知っているの!?」

 

「っ!?ジーク!?ベルテーンを知っているのか!?」

 

「タルヴィ様が・・・・・生贄の巫女?」

 

 

俺はハッキリとタルヴィと言う鹿人にそう尋ねた

 

俺は知っている、ベルテーンと言う国がなんなのか、そして生贄の巫女がタルヴィであることも。国のために犠牲にならないといけない巫女であることも、全部ではないがある程度は知っている

 

その話をすると、エルフのウスカリが俺に尋ねる

 

 

「大英雄ヘラクレス殿!?我らの国と派閥をご存知なのか!?それも現状まで!?」

 

 

「その様子だと、沼の王はまだ倒されてないと言うわけか、余程苦戦する怪物か」

 

「ジークさん!どういうことです!?」

 

「タルヴィ様が生贄の巫女ってどういうことですか!?」

 

「ジーク君。知っているなら教えてくれないか?」

 

「ジーク。俺やヘスティアもベルテーンやあのヴェーラの派閥のことも調べたが、そこまでは知らない。彼女たちのことを知っているなら教えてくれないか?」

 

「それを話す義理は、その国の者ではない俺が話すのは道理ではない。ただ、確かに多少は知っている。全部までではないが」

 

 

タルヴィが生贄の巫女であることについてはベル達は流石に知らない。主神であるヘスティアとタケミカヅチでもだ。それなりにヘスティアとタケミカヅチはタルヴィたちの国とそれを守護する派閥は調べたが。どういう国なのかはまだわかっていない

 

そのベルテーンの国に関して、俺がなぜ知っているのかは。俺も他国出身で、ベルテーンに関する情報を故郷の情報網を伝ってたからこそ知っていただけだ

 

今の現状はそこまで把握していない。しかし、そこに住まう凶悪な怪物『沼の王』は未だに倒されていないのだとわかった

 

すると

 

 

 

「旦那。その大英雄さんにやっぱり頼んでみないか?もしかしたら沼の王をなんとかして貰えるかもしれない」

 

「リダリ!?」

 

 

「ようやく姿を現したか」

 

「え!?ジークさん気づいていたんですか?」

 

「ああ、外で隠れていたことにな。気配は消えているが、魔力は隠せていないからな」

 

 

「っ!?すげえ、これが英雄か。確かに気配は消した。だが魔力で、俺が隠れていたことに気づいていやがったのか!?」

 

 

突然酒場の入り口から、両眼を布で隠している、腰に剣をぶら下げて、剣士と思われる男が現れる

 

その男は外で監視していたと思われる男だ。やはりこのタルヴィ達の仲間のようだ。俺に頼んでみたらどうだと言う限り、やはり依頼でここへ来た

 

 

沼の王を討伐して欲しいと

 

 

その言葉の結果として

 

 

「大英雄ヘラクレス殿。我らを知るのなら、お頼み申したいことがあります。どうか我らの国を救っては貰えませんか?我らヴェーラ・ファミリアの依頼を引き受けてください!」

 

 

 

「またも戦いか、まあ、これが俺の人生だ」

 

 

ウスカリと言う者がハッキリと俺に依頼をしてきた。内容は国を救うこと。また戦いに巻き込まれた。やはり俺は戦士の血族にして、戦いは常にある。これが俺の人生だと実感した

 

 

「詳しく全て話せ。それでから討伐手段と依頼を受けるか決断をする。それと・・・・・ここは酒場だ。そこにあるテーブル席に全員着いて料理と飲み物をまずは頼め」

 

 

「あ、これは失礼しました。料理をありったけと、姫様には果汁ジュースを。私共にはお酒を少々をください」

 

 

「わかった。シル、リュー」

 

「うん」

 

「はい、すぐに用意しましょう」

 

 

依頼を受けるかは話の内容と今の現状で決めさせて貰う。まだ全てを知っているわけではない。それを話し、どう討伐するか考えねばならない

 

無論、ここに居ないヴェーラと言う女神にも話をしないとな

 

だが、ここは酒場。料理と酒を楽しむ場所だ。注文して、ある程度食事と飲み物を取ってから話を聞くと約束する

 

 

 

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