ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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生命の泉の治療法

 

 

 

 

 

過酷な道をなんとか通り抜け、ベルテーンと言う国になんとか着いた

 

タルヴィとウスカリと同じ民族の服を着ている人たちが何人も居る。中心には大きな樹木もある。登ればこの全体を見渡せる程の高さと大きさだ。そして木材でできた家。確かに国と言うより、村と言っても良いだろう

 

少し豊かそうだが、それでも騎士と思われる兵士たちが総動員で動いているのを見かける

 

おそらく沼の王で何か動きがあったのだろう

 

 

「ここがベルテーンか・・・・」

 

「そうよ。ここが私たちの国よ」

 

「自然豊かな村だな・・・」

 

「ですけど、何か大慌てしていませんか?皆さん?」

 

「ああ、私が聞いてきます」

 

 

ベルテーンに辿り着いたが、なぜか慌しい。兵士たちだけでなく、村人の人たちもなぜ大慌てで何かを準備しようと動いている

 

何かあったのかと、ウスカリが兵士に聞く

 

 

「私だ!今戻った。姫様も無事だ」

 

「ただいま。何かあったのか?」

 

「ウスカリ殿!?姫様も!よくぞご無事で!実は沼の王がこちらに分身体と触手の軍勢が。こちらに向かっているとのこと!!」

 

「「「「「「っ!?」」」」」」」

 

「なに!?」

 

「辿り着くのが早くて良かったな?どうやらもう沼の王はこのベルテーンを潰すために、今までにない全力をかけてきたみたいだぞ?」

 

「くそ、直ちに防衛に入れ!私たちも後で加勢する!」

 

「はい!!」

 

 

ベルテーンに着いたばかりだと言うのに、波乱万丈。もう沼の王が動き出したらしく、奴の分身体がこっちに向かっているとのこと。しかも軍勢で

 

おそらく先ほど通る途中で俺たちが戦った数よりも多いだろう。だからなのか北から怪物の気配が多数来ていると感じる。ウスカリが兵士たちを防衛に回したが、これは急いだ方が良さそうだ。今回は時間もない戦いをしなくてはならないとは

 

 

そんな話をしていると、奥から女神の力が感じる者が現れる

 

 

「おお、アホウスカリ。オラリオの旅は楽しかったか?その割には知らん顔たちと、知っている顔が二人居るな?ん?精霊も居るのか?」

 

 

「ヴェーラ様!」

 

「この女が?」

 

「はい。我らの主神です」

 

「ただいま。ヴェーラ。オラリオから英雄を連れてきたよ?」

 

 

「っ!?マジか?本当に英雄に会って依頼をしたのか?それじゃあこの・・・青髪のイケメンが?あの黒竜殺しの大英雄ヘラクレスか?」

 

 

「うん」

 

「ジーク・フリードだ。ジークと呼んで貰おう」

 

 

「マジで英雄を連れて来るとはな、そして・・・・タケミカヅチにヘスティア・・・」

 

 

「久しぶりだな」

 

「君の子供と僕の子供がオラリオで友人になってね。君の子供のタルヴィ君の事情を聞いて、僕の子供がタルヴィくんを助けたいって言って、僕たちはここに助けに来たってわけ」

 

 

「あのジーク・フリードが、ヘスティア・ファミリアなのは知っているが、まさかその仲間と友人になるなんてな、あのタルヴィが・・・」

 

 

「春姫は、私には勿体無い友人だから」

 

「タルヴィ様・・・」

 

 

「まあいい。私がここの主神ヴェーラだ。よろしく。オラリオの英雄殿」

 

 

「名前で呼んでくれ。英雄呼ばわりは好きじゃない」

 

 

ヴェーラと言う女神が現れ、俺とタケミカヅチとヘスティアに軽く挨拶してくる

 

彼女に会えて話したいこともあるだろうが。状況が良くないために時間もないため、早速詳しい話をして、作戦を建てようと思う

 

 

「話したいことは山程、神達はあるだろうが。女神ヴェーラ。これからの戦いにおいて話がしたい。お前たちのホームはどこだ?これからの作戦を建てる前にいくつか聞きたいことがある。状況が状況だけに、急いでくれるか?」

 

「そうみたいだな、沼の王が動き出したしな。こんなことは今までに一回もないが、こっちだ。着いてこい」

 

「私の家だよ?」

 

「ここがタルヴィ様の・・・・」

 

「大きい館だ」

 

 

大樹のすぐ下にある少し大きい館に案内される

 

久しく会った神同士で話したいことはあるだろう。しかし、敵はすぐ目の前まで迫っている。時間もないため、急いで中でこれからの沼の王討伐に関する話を進める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジか、沼の王の再生をレアカースで封印できるのか?ジーク・フリード?」

 

「ああ、生命の泉、源泉でリンクしていようが、それは奴の能力として開花したなら。再生を封印し倒してしまえば、泉とのリンクは自動的に切れるだろう」

 

「確かに。ていうか、モンスターにレアカースって。マジかよ。これが大英雄ヘラクレスの力かよ」

 

「ふふん、どうだいヴェーラ?僕らの英雄は凄いだろう?」

 

「ヘスティア。自慢は無しだ。時間がないんだ。そういう話は俺たちが戦っている間にしてくれ。俺たちがここへ来て、できるのは沼の王の撃破だ。今の話を聞けば、あんたでも俺たちが倒せるって確信は付くだろう?」

 

「しかもレベル7。タルヴィ。お前本当に英雄を連れて来るとは思わなかったぞ?ゼウスとヘラが倒せなかったあの黒竜ファフニールを、それを滅ぼした新たな大英雄を連れて来るなんてよ・・・」

 

「へへへ、春姫のファミリアの仲間が、あの大英雄様なのは、私も初め驚いたけどね」

 

「だからタルヴィの犠牲も必要ない」

 

「儀式の準備が無駄になったな」

 

「だが泉はなんともならない」

 

「そうだろうな。奴を倒したとしても、あそこまで汚れた泉が元に戻るわけじゃあない。だがあの怪物が消えるだけでも、タルヴィにとっては救いだな」

 

 

まずは俺たちがここへ何しに来たのかを話す

 

こちらはあくまで沼の王の討伐。そして討伐方法も大体の説明をして、それに反論なく。確実に倒せると俺が断言する

 

ところが

 

 

「だが魔石を壊せないと意味がねえ。そうじゃなきゃ再生を止めても実質討伐は不可能だ」

 

 

「ああ、前にウスカリも言っていたが、魔石の位置が見つからない話だろ?それならもうここに着いた時見つけた」

 

 

「「「「「「なんと!?」」」」」」

 

「は?マジ?」

 

「ここ周囲の地図を」

 

「こちらに!」

 

「北から感じる魔石の魔力は・・・・間違いなくここから来ている。この泉から?」

 

「生命の泉の源泉!?」

 

「だから言っただろ?俺なら怪物の魔石の位置くらい把握できる。そして奴は泉そのものの底に魔石を隠す。これも俺の予想通りだ」

 

「レアカースで再生を封印し、しかも魔石の位置も一眼もしないで把握する?なんだ?英雄ってのは怪物より化け物なのか?」

 

「それは侮辱だな、魔石の位置も俺でも全然届く。沼の王はなんとかなるな」

 

「すごい。みんな!やっぱりジークに頼んで良かったね?」

 

「「「「「「「「「大英雄ヘラクレス!恐るべし!?」」」」」」」

 

「我々が長年苦労した敵を・・・・」

 

「こうも簡単に見抜くのかよ。やっぱり英雄ってのは一味ちげえんだな」

 

 

沼の王の討伐はこれで問題なし

 

魔石の位置の把握は済み。敵の位置もわかった。再生して魔石は届かないと思うが、ファーブニルの呪いなら再生は止められる。本体はこれで仕留められる。あとの問題は本体を素早く倒さないと、分身達が捌けないこと

 

 

「本体は俺とベルでやる。やれるな?ベル?」

 

「はい!戦えます!」

 

「俺とベルが本体を倒している間に、お前達は今攻めてくる分身達と触手を倒すことだ。俺とベルが急ぐ。その間はなんとしてでも耐えてほしい。あの分身。地面に埋まっているかつての怪物達の死体を使って分身を作っている。その軍勢をなんとしてでもこの国に入れるな」

 

「総力戦ですか・・・・」

 

「ああ、沼の王は何がなんでも倒す。だから今度はお前達が国を守る番だ。今まで巫女達が犠牲になった。今度はお前達が国を守るための盾となり、犠牲になれ。できるな?お前達の姫が犠牲になるよりはマシだろう?」

 

「「「「「「はい!我らはベルテーンの騎士!!我らの国は我が命を盾にしても守ります!!」」」」」

 

「ええ、姫様が犠牲にならずに・・・我らだけで済むのなら・・・」

 

「ああ、ここであの怪物を消えてなくなるなら、俺たちの犠牲は軽い」

 

 

「みんな・・・・・」

 

 

「悪いなお嬢。これは俺たちの贖罪でもあるんだ」

 

「その通り、姫様の母君を救えなかった我らにとっては、永遠に消えない後悔なのです」

 

「その気持ち、すごくわかります。同胞」

 

「許してやれタルヴィ、これが彼らの意地であり、それを今雪辱を果たしたいんだ」

 

「そうなんだ・・・・無茶だけはしないでね」

 

「アイズ。お前も全力でかかれ。手加減不要。シルフに守られる恥など見せる気などないだろう?」

 

「うん。私は戦える。今度は私がお・・・シルフを守れるように」

 

「あらあら・・・・・」

 

「ベル。本体を何がなんでも倒すぞ?俺たちが急がねば、彼らが限界を迎えて力尽きる」

 

「はい。僕たちは絶対に勝ちます!」

 

「作戦はこうだ。俺とベルが本体を叩く攻撃勢だ。防衛勢はお前達で分身で倒す。作戦でもなんでもないが、防衛勢は分身達から国を守れ」

 

 

俺とベルで本体を倒す間に、それ以外の戦闘員は国を守るための防衛をしないとならない。気配からして分身の数は百は超えている。

 

その数の軍勢を相手に、ヴェーラ・ファミリアはやる気を見せている。この国の姫が犠牲にならずに済み、今回の戦いだけで終わるのなら、自分達の犠牲は安いものだと。死ぬ覚悟はできていた。今まで犠牲にし巫女とタルヴィの母のためにも、この戦いに全てを賭けた

 

早く俺とベルは倒すか、もしくは俺が早くレアカースを掛けないと終わらない。どの道俺とベルが急いで叩くのみだった

 

 

そして

 

 

「沼の王の討伐作戦は以上だ。タケミカヅチ。ヘスティア。ウンディーネ。ここで聞くべきではないか?ヴェーラとタルヴィに儀式方法のことを?」

 

「そうだな」

 

「うん、ヴェーラ。僕たちに聞きたいことがある」

 

「私が正直者なのを良い事に、質問攻めでもする気か?」

 

「いいえ、今度は別の話です。これまでその沼の王をどうやって抑えたのか、その儀式について教えて欲しいのです」

 

「なんでそんなことを聞く?」

 

「これは主が考えている事なんですが・・・」

 

 

沼の王の討伐作戦は以上だ

 

果たせるかどうかは俺たち次第による。もう沼の王について話すことはない。今度は別の話だ。タルヴィと言う、今までの巫女はどうやって沼の王を封じてきたのか

 

それを聞けば、もしかしたら、上手くいくかもしれない。この可能性を

 

 

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タルヴィの力があれば、もしかしたら『生命の泉』を蘇らせるかもしれない」

 

 

「「「「「「「え!?」」」」」」」

 

「ジーク!?それ本当なの!?」

 

 

「もしかしたらの話だ。だからそれが可能かどうか、いくつか質問する。正直に答えて欲しい」

 

 

沼の王に汚された生命の泉をなんとか治せないかと、ここに来るまでの道中で、ヘスティアとタケミカヅチとウンディーネでいくつか相談していた

 

沼の王を倒すついでに、泉を治す方法もせっかくなら考えていた。だから神二人と、泉に関連する水の精霊のウンディーネに、治せる方法を話していた

 

その結果

 

 

 

タルヴィの魔法なら治せるのではないのかと、俺たちは考えた

 

 

「お前達は今まで、沼の王を食い止めるために、どんな生贄の儀式をしたのか聞きたい」

 

「簡単なことだ。タルヴィ達。巫女達は沼の王の力を抑える魔法を持っている。その魔法は結界を張ることで発揮する。しかし、その結界がめちゃくちゃ狭い。だから取り込ませるしかなかった」

 

「それで沼の王は数年くらい眠って動けなくなるの」

 

「なるほどな。聞いたか三人とも?」

 

「ああ」

 

「確信したね」

 

「はい。これで泉もなんとかなります」

 

「は?」

 

「え?何が?」

 

 

 

「その魔法。今度は沼の王ではなく。『生命の泉』に使えば、泉を治せるんじゃないのか?」

 

 

「「っ!?」」

 

「タルヴィ。お前の魔法は沼の王に効果的に通用する。なら、沼の王に汚された泉をお前の魔法で泉を浄化できるのではないかと、考えた」

 

 

今までタルヴィや、その巫女達はどうやって沼の王を食い止めていたのか、その生贄になる儀式について聞き、もしかしたら沼の王に跳ね除ける力のある魔法ではないのかと気づき

 

 

 

その魔法を、沼の王ではなく。泉に使えば良いのだと。そうすれば泉の中で汚れる奴の体だけを消化できるのではないかと考え付いた

 

 

 

今までの巫女達が生贄になったのは、巫女達だけが沼の王を抑える力と言う魔法を持っていた。ならそれを今度は沼の王に汚された泉に使えば泉は元に戻るはずだと。汚れを清めることは可能だと考え付いた

 

だが

 

 

「無理だ。さっきも言ったが、その結界は効果範囲は狭い。生命の泉はそれに加えて大きい広さだ。しかもそこまで効果は強くない。泉をタルヴィの魔法で治すのは不可能だ」

 

「じゃあ、時間はかかるけど。沼の王を倒した後で、オラリオで修行してランクアップするってのはどうだい?それなら効果や結界だって広く・・・・・」

 

「それも無理だ。タルヴィや、その今までの巫女にはその沼の王を抑える魔法と、『あるスキル』をも発現する」

 

「それはなんだ?」

 

「『成長途絶』だ。成長途絶のスキルでアビリティも上がらねえ。だからランクアップは不可能だ」

 

「最悪なレアスキルですね」

 

「タルヴィの魔法の威力と効果範囲を跳ね上げれば、沼の王にも対抗できた。それができないから今までの巫女達も犠牲をするしかなかったんだ。よって泉を治すのは不可能だ」

 

「っ・・・・・・・・・」

 

 

ヴェーラが言うには、確かにその可能性はあるかもしれないと言うが、それは無理だと言った

 

彼女の魔法効果と結界の範囲があまりにも狭く弱く。泉を治せるだけの力が足りないと言う。ならヘスティアが、時間はかかるけど沼の王を今日を倒した後で、オラリオで修行すれば強くなって泉を治せる力を手に入ると言うが

 

ヴェーラはそれでも不可能と言う、タルヴィと言う今までの巫女達は沼の王を抑える魔法と、あるレアスキルを受け継ぐらしい。そのスキルは成長途絶のスキル。そんな負担でしかないカースとも言えるスキルのせいで成長できず

 

タルヴィは強くなれないらしい。確かにそれでは泉を治すのは不可能だろう

 

だが

 

 

「タルヴィ。すまないが、背中を向いてくれないか?」

 

「なんで?」

 

「俺が封印するから」

 

「え?」

 

「いいから。ふん!」

 

ボオ!!

 

「熱!?」

 

「ジーク殿!?何を!?」

 

「ジークさん・・・まさか?」

 

「ああ、こうすれば成長する。ファーブニル・フルーフ」

 

 

俺はタルヴィの背中に、手から黒い炎を出し、その黒炎を彼女の服越しに当てた。何をしているのかと言うと、ファーブニルのレアカースで、彼女のレアスキルだけを封印する

 

レアスキルが原因で成長できないなら、それを封印してしまえば封印できる。ファーブニルの力を完全制御できるようになったから、一つだけを封印することが可能になった。前は魔法も含めて力全てを封印していた

 

とにかく、これでタルヴィは成長できる

 

 

「これでタルヴィのレアスキルを封印した」

 

「は!?マジで言ってんのか!?」

 

「嘘だと思うなら、調べればいいだろ?」

 

「ジーク。まさか・・・お前?黒竜の?」

 

「ああ。言っただろタケミカヅチ?俺はファーブニルとして奴そのものの力を手に入れたと。何を封印したいか俺の意志で封印できるようになった」

 

「驚いたろ?タケ。ジーク君はもう眷属のステイタスの力を封印できるようになったんだよ?」

 

 

本当にタルヴィのレアスキルだけを封印できたかどうか、一旦ヴェーラがタルヴィの背中を調べようと、背中だけ脱がす

 

すると

 

 

「な!?マジかよ!?本当にタルヴィのレアスキルが、変な文字に変換されて封印されている!?これだと使えない!?」

 

「本当に!?」

 

「これでタルヴィはこれから成長できる」

 

 

これでタルヴィのレアスキルだけ封印できたと確認でき、タルヴィはこれでレアスキルに邪魔されずに成長できる

 

これでいずれランクアップすれば魔法効果も強くなる。だがその前に

 

 

「それとヘスティア。先ほどオラリオで修行してレベルアップすれば魔法の効果も強くなると提案したが、まずは『春姫を使って』からでも良いんじゃないか?」

 

「あ!確かに!」

 

「え?なに言ってんだ?」

 

「ここに居る春姫は、一時的ではあるが、他の冒険者のレベルを一つだけ強制的に上げることができる」

 

「・・・・・・・・は?」

 

「本当のことを言っている。春姫もタルヴィのような特殊な魔法を持っているんだ」

 

「ヴェーラ。本当に春姫君はレベルを一時的に上げる魔法を持っているんだ。もしかしたらタルヴィ君を一時的にレベル2にすれば、魔法が多少強くなって泉を治せるかもしれない」

 

「ちょ・・・ちょっと待て・・・は!?マジで言ってんのか?ただでさえジーク・フリードにも驚いたのに、今度はこのルナールまでそんな化け物染みた魔法を持っているとか、ヘスティア!お前の眷属はマジでどうなっているんだよ!?」

 

「まあ・・・・・成り行きで、こうなったのかな?・・・・・・ねえ?」

 

「ああ、偶然って言うのもある」

 

 

ヴェーラはもう、ヘスティア・ファミリアの眷属に思い知る

 

レアスキルを封印できる俺など、更に一時的ではあるが春姫はレベルを魔法で上げることができる。更にベルはレベル5になったばかり。そんな眷属が居るヘスティア・ファミリアを、ヴェーラは驚くばかり

 

下界の子供に神々でも理解できない未知があるのはわかっていた、でもここまでルールを破るような桁外れな力を持っていることに、ただただ驚くことしかできなかった

 

 

「試すだけでもできるはずだ。今の話を聞いて。女神ヴェーラは、あんたが正直者と二人には聞いている、だから俺が質問する。これで泉を治せると思うか?」

 

 

 

「いや・・・・・・・『わからない』」

 

 

 

「それはやってみないとわからない、って解釈でいいな?」

 

「ああ、私でもわからない。こんな未知過ぎてな」

 

「よかったな?希望は見えたぞ?タルヴィ、それ以外の眷属達」

 

「うん、そこからは私が頑張る」

 

「こんな奇跡が・・・あるのか」

 

「やっぱりジーク・フリード達を連れて良かったな?」

 

「春姫。その時はお前が力になってやれ」

 

「はい!任せてください!」

 

 

これで泉を治せる手段は見えた

 

まあ、やってみなければ分からないが、それでもやる価値はある。タルヴィの魔法は沼の王に有効なら、泉を汚された沼の王の体液も浄化できるはず、あとは春姫のレベルブーストでもっと強くすれば、結界の範囲も広がる。無論ただの過程と予想に過ぎないが、試すだけのことはある

 

だが

 

 

「まあ、それでも沼の王を先に倒さないと」

 

 

『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』

 

 

「「「「「「っ!?」」」」」」」

 

「奴の分身がこっちに多数向かっている気配がする。数は数百。もう戦争みたいな戦況になりそうだ」

 

「沼の王め!ここで決着をつける気か!?」

 

「俺たちがベルテーンに着いたばかりで良かったな、今から奴と戦争する」

 

 

どの道、泉を治す前に、沼の王を倒さないと不可能

 

しかも、運が悪いのか、泉を治す方法を話し終えたタイミングで、もう分身達がここまで迫り来ていた。数は先ほどの道中よりも多すぎる。間違いなく戦況は酷くなることは間違い無いだろう

 

だが

 

やるしかない

 

戦う他ない。もうここで奴の戦争に挑むのみ

 

 

「全員聞け!指示をする!ウスカリ、お前達も加われ。ヴェーラ・ファミリア全勢力を投入する」

 

 

「わかりました!騎士達よ!我らには大英雄であるジーク・フリード殿が付いている!我らは国を守るために、盾となり、剣となれ!!」

 

「「「「「「全てはベルテーンのために!姫様のために!!!あの憎き怪物を今度こそ!この手で!!」」」」」」」

 

「今度こそ・・・あの憎き化け物をぶった斬る!!」

 

「俺とベル以外で、アイズ達も彼らと共に戦え。作戦は無い。ただ目の前の敵を滅ぼせ!何があってもこの国に奴らを入れるな!」

 

「うん!モンスターは任せて!」

 

「数は無限に等しいわけか、試し斬りを何度もできるチャンスだな!」

 

「まさかイヴィルスを倒した後に、他国の怪物の軍勢か、アマゾネスとしてはそんな敵でも、ゾクゾクするね」

 

「私も戦います。同胞の助け。エルフとして見逃すわけにはいかない」

 

「感謝する。リュー殿」

 

「私も!タルヴィちゃんのためにも戦いたい!矢は存分にある!」

 

「足りなくなったら、我らの国のを使ってください。矢はたくさんあります!」

 

「ありがとうございます!」

 

「ウンディーネ。シルフもお前達も。魔法を使っても構わん。この国を守れ」

 

「わかりました」

 

「うん、任せて」

 

 

沼の王の分身に挑む勢力は揃っている

 

俺とベル以外が防衛として分身達から国を守る。敵は多数。底なしの敵にどう倒していくかは彼ら次第になるが、アイズも居るわけだ。問題はないだろう

 

そして

 

 

「グラニ。春姫とタルヴィを守れ。二人はここで待機だ」

 

「わかりました」

 

「大丈夫なんですか?」

 

「みんなだけで戦って。私たちは何もできないの?」

 

「この後が一番重要なんだ。お前達がやられては終わりだ。泉を治すためにも。お前達はここで待機だ」

 

「わかりました。皆さん。アイシャさんも、どうかご無事で・・」

 

「みんな、なんとか生き残って!」

 

「あいよ。そんな簡単にくたばらないさ」

 

「大丈夫です。我々は負けませんから」

 

「お嬢はここで待っててくれ」

 

「「「「「「我々は絶対に勝ちます!!」」」」」

 

 

「お前達も二人を頼む。ヘスティア、タケミカヅチ、ヴェーラ」

 

「うん!」

 

「任せろ!」

 

「ああ、気をつけてな」

 

 

春姫とタルヴィは国の中で待機

 

沼の王を倒した後で泉を治すと言う大事な仕事が残っている。ここで二人がやられては困る。二人が防衛に入ってもできることはない。ここでなるべく魔法を使わずに温存するために待機して貰うしかない

 

二人はこの国の一番の要。やられるわけにはいかない。中で沼の王が倒れるまで待つのみ

 

 

「グリフォン、俺とベルを奴の場所まで飛ばしてくれ」

 

「はい。お任せください」

 

「ジークさん!やりましょう!」

 

「ああ、行くぞ。これより沼の王の討伐を開始する!!」

 

 

沼の王の討伐を開始する

 

俺が素早く本体に呪いを掛けないとアイズ達に体力に限界があるため、俺とベルが急ぎで向かわないとならない。この戦いは速さの勝負。いかに分身の数を素早く倒すか、本体を急いで仕留めるのかの二つ。それが可能かどうかは

 

 

無論、俺たち次第だ

 

 

 

 

 

 

 

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