姉上の魅了により、オラリオの常識と現状は書き換えられ、俺は姉上のファミリアの団員として皆に認識されている、更に姉上の婚約者として、幹部以上の地位に、姉上の右腕にしてオッタルとは別のもう一人の団長として、俺はフレイヤ・ファミリアに在籍している
そして。今は何しているかと言うと
「よし、できたぞ。ヘイズ。あいつらを呼べ。取りに来させろ、取りに来なかったらお前らの分は無いと言えばいい」
「わかりました。ジーク様。フレイヤ様の分は・・・・・」
「姉上の分は後だ。無論俺が用意する。先にあいつらの分だ。姉上の朝食は少なめでしか食べれない。先に朝食でも多く食べる団員から先だ、それに今ヘルンが姉上を起こしに行っている。顔も洗わなきゃならない。姉上の分はまだ後だ。レミリア、ラスク」
「「はい!ジーク様!!」」
「適当で構わん。飲み物を先にあいつらに出してやれ、そこにミルクと果実ジュースがある」
「「は、はい!」」
「ヘイズ、お前も行け。ここは俺が担当する、手伝いは不要だ。異論は無いな?」
「はい、と言うより、本当にお一人で多人数の食事分を用意できますね?流石はフレイヤ様の義弟様です。と言うより感服いたしました。ここまでお一人でこんな料理を多人数分用意できるとは、私ではみなさんの分は流石に苦労をしていると言うのに、ジーク様がお一人でここまで余裕そうに・・・」
「料理が趣味だ。これくらい問題ない」
姉上の本拠フォールクヴァングにて、新たな料理担当を担っている
姉上のファミリアにはあまり料理できる眷属が少ないため、料理を趣味をしている俺が勝手ながら担当に志願する。ヘイズは完全に羨ましいと思っている。ヘイズも今までここの調理を担当をしていたが、一人ではないが多少の手伝い人が居ても、全員の食事は中々に難しい。それを一人で余裕な調理を始めている俺の料理の腕に若干嫉妬さを感じていた
姉上の食事は今からだ。姉上の朝食は少なめ、簡単にできる上に、まだヘルンが起こしに行っている最中だ。寝起きで食事を取るのは難しいだろうと、あえて最後にした
「それとヘイズ。あいつらにまだ食事に手を付けるなと言っておけ」
「はい?それはどうしてですか?」
「決まっている。姉上が食堂に着き、食事の挨拶を姉上がしてからだ」
「はい!?それはつまり・・・・フレイヤ様と食事を共にするってことですか!?」
「そうに決まっているだろう?なんだ?普段姉上はお前達とは別の部屋で食事をしているのか?」
「そ、そうですよ。私たちがフレイヤ様と食事を共にするなど、お、おこがましい」
「くだらん考えだな。お前達が姉上を信仰するのは構わんが、俺にとって姉上は姉であり、俺の家族だ。家族と食事を共にすることになんの問題がある?」
「そ、それは・・・・ジーク様だからこそ、できることであって、ジーク様がフレイヤ様の義弟だからできることであって、私たちは・・・」
「わかった。そこまで言うなら、今から俺が姉上を食堂に連れてくる。お前はとにかく、姉上が来るまでは食事に手を出すなと皆に伝えろ」
「ほ、本気なんですか!?」
「本気に決まっているだろう。とにかく、姉上を呼んでくる、お前は食堂で皆に今俺が言ったことを伝えろ」
「は、はい!!!」
姉上の食事が完成し、今から俺は姉上を食堂に連れて来ようと、姉上の部屋に行く。
ヘイズが姉上と食事することに抵抗があった。信仰する女神と食事を共にすることにおこがましさがあるようだ。姉上を特別扱いし過ぎでそのような考えをするとはくだらん
俺にとって姉上は家族。家族なのだから共に食事をするのは当たり前、何をそんなに躊躇うのだろうな、ヘイズは
おそらくだが、姉上の眷属達は、姉上を特別扱いばかりで、姉上と何かすることの全てが、痴がましいと、何を遠慮をするのか、俺には理解できないな
そうして、気軽に俺は姉上の自室へ
「姉上。起きているか?」
「ええ、起きているわ。ジーク」
「おはよう姉上。昨日はよく眠れたか?あれだけ遅いと睡眠時間も少ないと思ったが」
「平気よ。昨日は貴方と一緒に寝ていたわけだしね。とてもぐっすり眠れたわ。できれば私が起きるまではずっとベットに居てほしかったわ」
「それは断る。俺は食事の支度があるんでな。あいつらに任せたら大変だろうしな。料理は俺の趣味。あいつらの食事など一人でもやれる」
今の俺は姉上の婚約者。未だに姉上を姉呼ばわりだが。少しでも家族感を出せるように、主神としては扱わずにどこにでもいる家族の姉として扱う
俺まで姉上を主神扱いすれば、当然姉上は不満になる。ならばもう遠慮はせずに、家族の弟して俺は振る舞う
「姉上、顔を洗ったか?」
「ええ、今済んだわ」
「なら今から食堂に来てくれ。ヘルンもな」
「え!?それは眷属全員と食事をするってことですか?ジーク様?」
「その通りだヘルン、何か問題でも?」
「皆さん、戸惑いませんか?急にフレイヤ様と食事をすることに・・・」
「なんだ、君まで姉上と食事をすることに気まずさや痴がましいとか思うのか?」
「そ、それは、まあ・・・・・」
「君までそんな考えをするとは、姉上、一人で食べても退屈です。俺たちは組織じゃあありません。ファミリアと呼んで家族です。家族なのですから、眷属と食事をしてくれ」
「そうね、ジークがそこまで言うなら、そうしましょうかしら」
「ヘルン、行くぞ」
「は、はい」
姉上は俺の言うことを聞いて、眷属と共に食堂で食事をする
今まで姉上はここで一人で食事をして居たようだ。そんなことをしたら寂しいだろうし、退屈にもなる、ヘルンもそうだが、どれだけ姉上を特別扱いされて省かれたのか、どんな生活をしていたのか、なんでミアの酒場で人間の姿で働いているのか理解できた
そして、姉上とヘルンを連れて食堂に着くと
「全員集まっているな?ヘディン?」
「はい、オッタルも居ます」
「姉上。食事の挨拶を」
「私がするの?」
「もちろん、姉上は主神なんだ。食事の挨拶をして貰わなければ、ファミリアと言う家族だ。主神である姉上がしなければ・・・・」
「何を言えばいいの?」
「そこからか、どれだけ姉上がお一人で食事をして居たのか、理解できる。単純に『いただこう』でいいから言ってくれ」
食堂に着くと、オッタルも含めて、全員席に着いて、姉上が食事の挨拶をするまで、食事に手を出さないようにしている。レベルが低い者は姉上と共に食事をすることに緊張をしているのか、少し戸惑いの顔もしている
おそらく、誰も姉上に親しくしたことが居ないのだろう、信仰や中世ばかりが強過ぎて、親しくする行動が誰もできない。姉上と食事をすることに何を躊躇うのか、意味がわからないが、ファミリアとは家族である。家族と食事をすることに問題など無し
俺は姉上の義弟。家族なのだから、共に食事をして誰も問われることはない。むしろここに居る全員が姉上の家族だ。食事をして問題など無い
「わかったわ。みんなおはよう、朝食をいただきましょう!」
「「「「「「い、いただきます!!」」」」」
「ああ、いただきます、おかず以外のおかわりはある。欲しければ自分で取りに行け!」
姉上が朝食の挨拶をすると、皆緊張しながらも挨拶をしてから食事を始める。極東なら手を合わせてから食事をするのだが、ここは姉上のファミリアだ。そこはしなくてもいい、挨拶を口にしただけでも十分だ
無論おかわりも用意した、ただし自分で取りに行けと自分でやれと指示を出す
そして、俺は姉上の隣で食事を始める
「姉上。食事が少なかったら言ってくれ。味は問題ないと思うが・・・・」
「うん、大丈夫。今日もとても美味しいわ。ジーク」
「気に入っているなら、よかった。姉上、今日の夜からは貴方も調理に出て貰う」
「え?私も?」
「「「「「「っ!?」」」」」」」
「いつまでも料理が苦手では兄上の妹として情けないぞ。簡単なことから教えるから、今夜から俺と一緒に調理して貰う。今までも俺と共にやってきただろう?兄上の妹として料理もできるようになって貰う。兄上にも俺が教えてきたから問題ない。俺と料理する楽しみいいと思わないか?」
「まあ、確かに今までもジークに料理を教えて貰ったしね、いいわ。私も調理する」
「まずは簡単な方からだ。いきなり難しいのはやめよう、それに俺と一緒にやるんだ。問題はない」
「お、おいジーク?」
「なんだアルフリッグ?」
「フレイヤ様と調理するって本気なのか?」
「そうだが?姉上の料理は残念ながら壊滅的、あのミアでも食えない程だ。だからそのままにしていい筈がない。兄上の妹として苦手は克服せねばならない。一人でやらせるわけではない。俺もやる。それとも姉上の調理した料理が食べられないとでも?」
「「「「いや、そんなことはない」」」」
「ちなみに、俺は今までダンジョン行く際は姉上が弁当を作ってくれたぞ。しかもちゃんと俺が教えた通りの料理を完璧にできていた」
「なに!?」
「美味かったのか!?」
「当たり前だ。姉上はフレイ兄上の妹。学習能力は完璧だ。俺の教えを姉上は完璧にやってみせた。もっと教えれば完璧に一人でやれる。そうなればお前達はいつでも姉上の料理を食べて腹を満たせる。良くはないか?」
「そ、それは・・・・」
「食べてみたい・・・・」
「うむ・・・・・・」
「あら?私がオッタル達の調理を担当にさせる気?」
「主にそうさせるつもりだ。それくらい料理が苦手ではなく得意にならなければ、ただ確かにこいつら全員の調理は疲れるから、ヘイズに手伝いをさせるさ、できるな?二人とも?」
「は、はい!お任せください!」
「無論俺も入る。今夜からやろう。姉上」
「何を作るの?」
「焼飯系で、ハンバーグで」
朝食を取りながら、会話もする。これもファミリアのコミュニケーションをする
俺の出した食事は問題なく美味しいと姉上は答えた。今度は姉上が調理するよう言っておく、今度は姉上が皆の食事を用意する、姉上の苦手を少しでも減らすために、と言うより唯一の苦手だ。それをなんとかしなければ、兄上の妹としてしっかりして貰わねば
「ヘディン、今日も庭でやるのか?」
「はい、お相手をお願いできますか?」
「構わない。今日も全員で俺の相手をして貰おうか」
「「「「「「ぐう!?」」」」」」
「オッタル。お前は?」
「俺は今回もダンジョンだ」
「まだ俺とやる気はないと言うことか?」
「ああ、お前と戦うのは、まだ今ではないと思っている」
「そうか、お前らも庭で殺し合うくらいなら、ダンジョンへ行ってきたらどうだ?ただ俺に倒されるくらいなら、モンスターと張り合った方がマシだと思うが、それともそんなに俺に殺されたいのか?俺にはファーブニルの呪いがあるから、下手をするとヘイズの魔法でも生き返らないかもしれないが、今日も覚悟はできているんだろうな?」
「「「「「「「ま、マジか・・」」」」」」」
「姉上、姉上はなぜこいつらを眷属にしたんだ?」
「私のために、頑張って強くなってくれると思ったかしら?」
「なんでも少しでも優しくすれば従うような奴らだ。少し教育が必要だと思うが?・・・」
「おい、テメエ、俺らが馬鹿だって言いてえのか?」
「文句があるなら、この後庭で相手になってやる、もう足が無くなっても知らないからな、まあ一番まともに張り合えるから別に俺の相手がお前でも構わないぞ、アレン」
「ちぃ・・・・・・」
「あとヘディン。これは予備の眼鏡だ。たくさん用意しておいた」
「ありがとうございます。しかし、この眼鏡の数を、なぜ私に?」
「意味がわからんか?その分だけお前の顔を捻り潰すと言うことだ、あとお前の魔法は雷系だったな?俺に雷は効かない上に逆にそれ浴びると回復するから、俺に魔法は使わない方がいい。ヘグニも、俺にカースは効かないから、お前のカースウエポンは意味がないことを覚えておけ」
「わ、わかりました・・・」
「我・・・・・オワタ」
「そして今日も全員殺し合う事なく、全員一斉に俺一人にかかって来い。全員だ。同じレベルの相手をしても強くなるわけじゃないんだ。都市最高の到達したレベルは7、そのレベル7である俺を相手にすれば多少強くなる。少しは強い奴に挑んで強くなれ。いいな?」
「「「「「「その前に死にそう!?」」」」」
「ジーク。少しは手加減してあげてね?」
「手加減しても、あいつらを簡単に殺せそうだがな」
フレイヤ・ファミリアの日常は団員で殺し合いしてお互いを強くする。そんな日頃の過ごしをしているようだ
団員同士で姉上の寵愛を手にするための蹴落としにしか感じられないが、それで強くなる程甘くはない。ダンジョンへ行ってモンスター狩りをひたすらやれば良いと言うのに、そんなに殺し合いがしたいなら俺が相手になってやると
オッタル以外の眷属全員が一斉に俺の相手になる
オッタルはまだ俺と戦うべきではないと、これからどうなるのかわかっているのか、庭で俺の相手をする事なく、力を付けるためにまたもダンジョンでモンスターを相手に修行をするようだ
そして今日も俺はこいつらの相手をする。どこまで俺を責め切れるか、試してみようと、そう思いながら朝食をさっさと済ませた
そしてその結果
「おい、ヘディン。良い長剣を持っているのに使い方がなってない。ヘグニは率先して斬りかかって来い。アルフリッグたちは連携が上手くても、一人一人が力が弱かったら意味がない。そしてアレンはいつになったら学習する?ワンパターンしか動けないのかお前は?ヴァン、お前はそもそも動きが鈍い。簡単に捻り潰せるぞ。それ以外は力としても腕においても足りない。以上だ」
「ぐう・・・また眼鏡を壊された・・・今回で何回目だ・・・・」
「そんなことを言っても・・・・ジーク様・・・・・怖い・・・・・」
「僕たちを一斉に鎮圧するなんて・・・」
「僕なんて・・・・踏み台にされた」
「僕もだぞ・・・顔を狙って踏んで来たに違いない・・・・」
「しかも・・・僕達の連携が見事全部・・・避けられた・・・・・」
「クソが・・・・・前よりも力を付けやがって・・・全部俺の動きを予測・・しやがった」
「何一つ・・・歯が立たなかった・・・・」
「「「「「「「「もう無理!?」」」」」」」
「凄いわねジーク。オッタル以外のアレン達をここまで一人で圧倒するなんて・・・・」
「レベル7になると、こいつらも、もうこの程度か、本気も出してないと言うのに」
「な、なんと・・・・・本気も出さないで、皆さんを遇らうとは、お、お見事です。ジーク様」
今日も庭で、オッタル以外の眷属を相手にしたが、全然俺の相手にならなかった。
この前の遠征前で修行としてアレンを相手にしていたが、俺がレベル7になったことで、俺が更に強くなったことで、もうアレンを敵ですらない。ヘディンもヘグニもそうだが、もうレベル6の敵はもう俺の敵ですら無い
本当に相手にならない。これでは無駄な時間でしかない。やはり殺し合うことなど無謀に過ぎん上に時間を持て余すだけだ。やはりこの庭でこんなことをするのは無駄だ
「もう俺の相手にならない。今からお前達全員オッタルの後を追うようにダンジョンに行って来い、目標は38階層、コロシアムに行け、そこなら無限に怪物共が相手になるぞ?夕飯までの帰って来い」
「「「「「「「「「「はい!?」」」」」」」
「は!?俺たちじゃあ相手にならないって言ってんのか!?」
「そうに決まっているだろう。俺に挑んでこの程度ならやっても無駄だ、負け戦も良い所だ。早く行け。以前から俺たちはもう38階層のコロシアムで修行するようになったぞ。ヴェルフ達は死にかけるばかりだけどな」
「「「「「「は!?」」」」」」
「それくらいやらなきゃ強くなれないってことだ。まあ俺が引き続き相手にしてやってもいいが本当にお前達を殺すぞ?死にたい奴はここに残れ、もうヘイズの魔法でもどうにでもならないファーブニルのカースを使うぞ?そうなったらもうお前らは回復できない、正真正銘の死だ。どうだ?残るか?」
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
「早く行け」
「く、今・・・・行きます」
「ジーク様の試練・・・・もはや地獄」
「コロシアムに行けとか」
「マジで言ってんの?今から?」
「しかも無限に湧くだろ?」
「死に行けとしか思えない」
「38階層でコロシアムで修行だと、しかも日帰りで帰ってこいだと?」
「「「「「「「「マジかよ!?」」」」」」」
あまりに俺の相手にならないから、今から38階層のホワイトパレスにあるコロシアムに行って修行して来いと無茶な命令する
俺に挑んでも意味がない。そもそもステイタスとアビリティを上げたいなら、眷属同士である必要はない。ただ純粋に俺に挑みたいだけ、姉上が俺を派閥に入れたから止むを得ずここに居ると言うのに、余程俺が気に食わないのか、全員で姉上の寵愛目的で横取りされたくないからと、俺に挑んだようだ
だがオッタル以外はもはや相手にならない。ほとんどグラムを使わずに素手で薙ぎ倒せる。これでは負け戦をするように無謀だ
だったら、無限に湧くコロシアムでも行った方が良いと、夕飯までに帰ってこいと今から全員向かわせる
だが
「く・・・・・テメエが俺に指図するんじゃねえ」
「そうか、じゃあ俺に殺されるか?アレン。両親の元へ早く行きたいか?それとも『両親の仇が今目の前に居る』から、まだ俺に挑むことをやめないのか?」
「っ!テメエ、人の過去をボロボロと口にするんじゃねえ!」
「だとしても、お前はもう俺には敵わない。そもそも俺にここまで揚げ足を取られるなら、黒竜ファフニールに勝つのは不可能だ。お前の目標はまた遠のく一方だ。それでも挑むか?」
「テメエがわかったようなことを言うんじゃねえ!俺が誰に挑むかは俺が決めることだ!」
「勝ち負けも予測できない敗残者になりたいのなら好きにしろ。もうここまでになると、剣も必要ないな」
「テメエ!!俺に剣も使わずに手加減する気か?」
「なら、これならどうだ?」
ブウン!!!
「っ!皮膚があの黒竜の皮膚に!?髪も黒くなりやがった!?」
「お前も知っているだろ?俺がファーブニルであることも、黒竜の力を手にしたことも、人間が怪物の力を手にしたら、こうすることもできるらしい。これでもお前は勝てるか?」
「ぶっ殺してやる。テメエがその『忌々しい姿』になってもな!!」
「やれやれ、そこまでしてやられたいようだ」
アレンだけは、庭に残って俺に挑むことをやめない。
俺に恨みのある執念があるのか、それとも俺の一部となった、黒竜に恨みがあるのか、どの道アレンが俺の指示など聞くことはない。アレンは俺のことが気に食わないから、誰よりも、俺もこいつのことなど嫌いだから、特に気にしていない
今度はグラムを地面に刺して、ファーブニルの体に変化して、格闘でアレンの相手をする。そこまで俺にやられたいなら、お望み通りの対応するのみだった
そして夕暮れ
「ぐう・・・うう・・・・ああ・・・」
「本当に学習がない奴だ。普段プライドで相手にいびる癖に、力ではこの程度。いや・・・もう弱くなったんだな、お前は・・・・」
もう夕暮れの時には、数えていないが、アレンを何度も叩き潰した。アレンは俺に酷く殴られれ、全身に血を流れている
もうここまでになってくるとこいつも醜い。俺が強くなったと言うこともある。今まで何度も勝負を挑まれは言い訳をして避けていたが、実際に相手をしてみると呆気ないものだった。
ファーブニルの皮膚に変えると、アレンの槍も全然俺の体に通らない。だからアレンの攻撃は何一つ効かなかった。魔法の攻撃でさえも、思った以上だファーブニルの硬化能力は、だからゼウスとヘラの眷属や今までの英雄は勝てなかった。オリハルコンよりも硬い体をしたファーブニルの皮膚は、魔法ですら通さない。アレンの攻撃など何一つ効かずに、俺は一方的に奴を叩き潰した、今では奴の首を掴んであげている
これで俺を殺そうとは、笑いはしないが、とんんだ笑い話だ
「ジーク様、オッタルも含めて帰って参りました」
「戻ったか、ヘイズにこいつを治させろ」
「っ!随分とアレンを痛め付けたのですね?」
「お前もわかっているはずだ。こいつは俺とどちらかが死ぬまで戦うことをやめないことくらいは・・・・」
「・・・・・・・そうですね。この男は野蛮ですからね」
「全員戻ってきたか、夕飯の食事をしなくてはな。姉上、一緒に調理の支度をしよう」
「ええ、わかったわ。それにしてもやはりアレンとは仲良くはできなさそうね?」
「姉上も知っているはずだ。この男は俺と相反するとな、ベートと同じだ」
俺は姉上にハッキリ言った。言わなくてもわかるとは思うが
こいつと仲良くするなどできるはずもない。俺でなくても無理だ。アレンは誰にでも接することもできない棘のある男だ。女であろうともな、子供相手はどうかは知らないが、少なくとも性格の悪さが激しいため、仲良くはできない
俺が唯一姉上のファミリアに入りたくなかった理由の一つである。アレンを仲間にするなど不可能だ
夕食
朝食の時に言った通り、夕食は俺と姉上が夕食の調理を担当する。姉上は料理はできない、しかし、ちゃんと教えればできる。学習の良さは兄上同様は間違いなく完璧だ。だから一度教えたことはしっかりと姉上は上手く調理する。ちなみに俺はほぼサポートだけしたに過ぎない。手伝いとしてヘルンやヘイズも居るが、それでもほとんど人数分調理したのはまさしく姉上だ
つまりは今日の夕飯は、姉上が作った食材、そのため眷属は
「美味い!!これがフレイヤ様の作った料理!」
「絶対に残すものか!」
「寄越せ!それは俺のだ!」
「ふざけんな!これは俺のだ!」
「フレイヤ様の料理を味わえるのだぞ!腹を満たすだけでは我慢できん!」
「おい、喧嘩するならその料理は取り上げるぞ?」
「「「「「「「いただきます」」」」」」」」
「それでいい、姉上の調理した料理だったとしても、喧嘩はするな、人数分もおかわりも用意してある。欲しければ自分でキッチンに行って取りに行け、姉上の前であることを忘れるな」
まあ、眷属達は号泣、略奪、歓喜などをして喜んで食事をしている。
姉上は料理はできない。しかし、教えれば完璧にマスターする。俺が教えた通りの味になっている。流石は兄上の妹。お見事だ
だからと言って喧嘩はさせない。ちゃんと人数分は用意してある。姉上だって居るこの食堂で姉上の前で不快な喧嘩は控えさせる。食事は不味くなるからな、姉上の食事に喧嘩はさせない
「姉上。この人数とはいえ、全員分の料理をよく頑張ったな」
「お兄様もこのようなことをしたと思うと、流石だと思うわ。でも、楽しかったわ。苦手だった料理ができるようになるなんて、苦手なものを克服するのってこんなに気持ちいいのね?」
「そうだろう。兄上も同じ気持ちと感想を抱いていたよ。お前達もどうだ?姉上の料理は?」
「フレイヤ様の料理、今までの中の料理の中で一番美味だ」
「美味くねえはずがねえ」
「これがフレイヤ様の料理、ジーク様が教えただけで、こんなに美味くなるとは・・・」
「僕・・・・幸せ・・・」
「「「「最高に美味い!!!!」」」」
「これがフレイヤ様の料理!最高!!」
「はい、とても美味しいです」
「どうだ姉上?料理してよかっただろう?この人数は疲れるが、問題はなく、見事全員食べられるのだから」
「そうね、いつもは作って貰うばかりだけど、自分で作るとここまで達成感があると、凄く楽しかったわ」
この多人数分ってなると大変だが、手伝いを入れても問題なく食事を美味く提供できた
今まで姉上は奉仕して貰うばかりだから、自分から何かをすると言う実体感は姉上の初めての喜び、しかもそれが自分の苦手だったものがだ
やはり姉上自身に何かをさせた方が一番だろう
だから
「姉上。やはりあんたはファミリアの仕事をするよりも、別のことをする方がベストだと思っている、だからまた明日からミアの店で俺と一緒に働こう」
「「「「「「「「っ!?」」」」」」
「ミアの酒場で?」
「そうだ。あんたはやはりファミリアの主神をするよりも、ミアの酒場で働いた方が、あんたにとっても良いはずだ。酒場でキッチンもあるから、今日で調理した以外の料理も合間に教える。やはりあんたは酒場で働く方が楽しいはずだ」
「じゃあ、またヒューマンの姿に?」
「その通りだ。あんたはやはり酒場で働いている方が似合っているさ。それとアーニャを慰めてやってくれないか?」
「ああ、なるほどね。アレン。またアーニャに厳しいことを言ったの?」
「・・・・・・・・そうです。あいつには必要なことですので」
「言い方もなってないのに、必要なこととは、よく言えたものだな?」
「まあ、そろそろあの子には言っておこうと思ったしね」
「それならもう予め俺が言ってあるから、問題はない。シルの正体はお前であることはアーニャに前に伝えた。お前が言うのは慰めでいい、それと・・・・・『なんでファミリアをクビ』にしたのかも話すんだ」
「っ!そう、私がシルだったと正体も話したのね?」
「むしろなぜ隠す?あれはお前の親友のはずだ。いつまでもお前の正体を隠すな、お前がシルだったとしても。気まづさもあってもしっかり話せ」
明日から酒場で働く、俺と姉上で
やはり姉上はファミリアの主神など似合わない。人間のをフリをして酒場で働く方が楽しいはず。その時が一番良い顔をしていると、『普段見ている』俺からの思惑でもある
それに親友であるアーニャには話しておいて欲しい。仮にも親友のはずだ。俺はそう思っている。友人の一つも持つべきだ。だからアーニャに隠していたことを全て話す。アーニャがなぜファミリアをクビにされたかも含めて
その件に関してアレンは
「・・・・・・・・・そうね。そうしようかしら」
「テメエ!あいつに余計なことを話すんじゃねえ!」
「それをなぜお前が反論する?お前の唯一の家族であったお前が捨てたんだろう。一度捨てたお前に、アーニャに関わることであろうとお前に反対意見は無い」
「テメエ・・・・・・殺すぞ!」
「食事の時くらいその言葉を出すな。姉上の前だぞ。それに捨てたの事実だ。悪いのはお前だ。お前がアーニャを捨てなければよかっただけだ。姉上。アルフリッグも。兄弟が居る二人に聞きたい。もしも大切な兄弟が居たとして、アレンのような行いが二人にできるか?」
「無論しないわ。お兄様にそんな失礼なことを」
「僕もだ。弟は絶対に大事。ワガママは多いけど、大切な家族だ」
「「「アルフリッグ兄ちゃん・・・・」」」
「見ろ。二人を。兄弟を大切に想う二人の素晴らしき姿だ。なのに、お前は妹を捨てた。今更捨て置いて何か身にあったら関わろうとするなど、そんな立場があると思うか?」
「ちい・・・・・」
「毎回毎回、酒場に行けばお前が密かに隠れているが、ミアが危険だから監視しているのではなく、アーニャが心配だから見張りをしていたと素直に言えないのなら、お前が弱いだけだ。だからお前は俺に勝てない。弱い心を持ったお前ではな」
「っ!?テメエ!!!」
「アレン」
「っ!?フレイヤ様!?」
「アレン。貴方がそのような考えをいつまでも持つなら、新しい命令をするわ。もう酒場の監視は不要。それ以外で自由なことをしなさい」
「し、しかし!あの化け物じみたドワーフを監視せねば・・」
「ミアのこと?貴方が監視するも何も、仮にミアが私たちの今することが不快で挑んできたとしても。貴方がミアに勝てるとは思えないわ。少なくとも。今日一日で、ジークに『何一つ傷を与えることができなかった貴方』にはね」
「っ!?そ、それは・・・・・・」
「貴方もダンジョンに行ってきたら?少しは強くなることをオススメするわ」
「・・・・・・・・・・・わかりました」
「私の護衛も店の護衛もジークがしてくれるわ。お願いできるわね」
「ああ、任せてくれ。だが手伝いが欲しい。ヘルン。君も店員として働いてくれ」
「わかりました」
アレンに酒場の見張りを今までさせてきたが、もうその仕事はするなと、見張りの役を姉上が外した
姉上の命令でそれ以外は何をしても構わないと言われ、アレンは流石に従う他無い。納得は若干していないものの、命令を受ける以外の選択はなかった
だからアーニャを大事にすればよかったものを。しっかりと姉上の命令を受ける
明日からの酒場の見張りは俺が務める。店員も見張りも両方できる問題なし。しかし、姉上の手伝いは必要、そのため店員を増やす。ヘルンとヘイズだ。店員として接待もできる二人を俺は手伝いで選ぶ
「他は好きにしてくれていいが、オッタル達幹部は食事を終えたらこのまま食堂に残れ、お前達には話がある。いいな?」
「話か・・・・・」
「なんだ?テメエからの話など聞く耳もねえよ」
「幹部だけですか・・・」
「僕たちに何を?」
「「「「冒険者の話か?」」」」
「ジーク?オッタルたちに何を話すの?」
「ファミリアに関しての話だ。必要なことだと認識してくれ。冒険者の仕事の話だからな」
「私に言えないこと?」
「むしろつまらないことだから、聞かない方がいいと思うぞ?」
「私にコソコソと怪しいわね」
「冒険者の仕事さ。仕事」
それ以外の団員は何をしてくれても構わない。
もう俺は庭には出ない。オッタルが相手するなら話は変わるが、基本俺は姉上の側を離れることはない。姉上が酒場で働く時は俺も常に姉上の近くに居なくては、変に行動されていると疑われ、またヴェルフ達が人質にされても困る
そのため、基本的に俺は姉上の側を離れずに居る
夕食を済まして、俺とオッタル達幹部だけはまだ食堂に残っていた。残っているのは俺とオッタル達しか居ない。食後の紅茶を飲んで話をする
「話とはなんですか?」
「お前達幹部にしか話せないこと。正直に答えて欲しい」
今、幹部しか居ないこの団員だけで話すこと、正直言うと冒険者の話と言うのは嘘だ。本当のことを話すと、姉上に関しての話だ
それは
「お前達は本当に『姉上と俺が結婚することに関して、反対は無い』か?」
「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」
幹部達に話すのは
俺と姉上の結婚に関してだ
本当にそれに反対は無いかの話。一応眷属達の話を聞いてみようと思い、今の生活を味わった上で、このままこのような感じで過ごすのかなど、いろいろ疑問はあるはず、それを聞いておきたいと、この状況に満足しているのか確認するためだ
あと、下手をしなくても、ずっとこのままの状況にオラリオを過ごすことになることも
「どうなんだ?」
「俺は・・・・・反対は・・あるにはある」
「俺もだ。テメエがあのお方に選ばれるのはテメエが強いからだが。だとしても気にくわねえ!!」
「私は反対などありません。我が主が決めたことなら、フレイヤ様がフレイ様の義弟様を選ぶのは、我らエルフとしても嬉しき事」
「僕は・・・・・・・・反対です」
「本音を言うなら・・・・・・・」
「「「反対!!!」」」
「ヘディン以外はと言ったところか、ヘディンは自分を選んで欲しいとは思わないのか?」
「思いはします。しかし、相手がフレイ様の義弟様であるなら、エルフとして喜ばしい事ですので、お譲りします」
「エルフとしての生き様だな、忠誠を持った誇り、兄上だったら、別にそんなことを気にするなと言っていると思うがな」
ヘディン以外は反対だった
当然だな、寵愛が欲しいためにこいつらは強くなってきたんだ。それを全部他者に取られてはな。納得もいかないだろう
ヘディンが反対がないのは、常にエルフとしての誇りがあるからだ。フレイの妹の夫がフレイの義弟であるなら、エルフとしては喜ばしいことだと、反対はなかった。意外にもヘディンは自分の欲はあまり無いのかもしれない。もしくは義弟である俺との結婚はエルフとして嬉しい話だと、エルフの誇りを優先して欲は捨てたようだ
「姉上はこのまま順調にいけば、俺と結婚する。無論魅了で変えたこのオラリオはそのままにするだろう。そうなればいつか姉上の腹から俺の子供も産むだろう」
「は?女神との間に子供はできないだろう?」
「俺の家系は特別で子供は女神の間でも作れる」
「「「「なんだと!?」」」」
「でなければ俺が生まれてないだろう?」
「確かにそうですね」
「え!?フレイヤ様が・・・・子供!?・・・ジーク様と・・・フレイヤ様の・・・・」
「うむ・・・・フレイヤ様ならやりそうだな」
「テメエがあのお方の家族になるためなら、手段は取らねえだろうな」
「このままだと間違いなく、お前達の望んでない結果になるだろう。ちなみにこの話をするのはわかっていると思うが、俺もこのまま姉上と結婚するつもりはない。俺にとって姉上は姉だ」
「だからこの状況を打破するために、協力しろと?」
「そうだ。お前達にとって望まない結果を避けるため、俺と結婚するのを阻止するために力を貸して貰いたい。それとも主の望んだことだからと、俺の頼みは聞けないか?」
オッタル達としては、俺が姉上と結婚するのは、反対意見はある。だからこのまま結婚をさせないよう、俺は協力を頼む
それでも主が望んだことだと、姉上のしたかったことを邪魔する気はないと、俺の協力に応じる気はないと断るか
まずは協力してくれるか聞いてみる
俺個人としては姉上と結婚するつもりはない。俺にとって姉上は姉であり、嫁にはできない。だからこの姉の計画を打破するために反対のあるオッタルたちの協力を頼む
「方法としてはどうするつもりです?」
「手っ取り早くいくなら、さっさと俺が姉上以外の女と結婚するか、姉上がオラリオに掛けた魅了を解除する。くらいだな。考える限りでは」
「フレイヤ様を傷つかないか?そんなことをしたら?」
「当然するだろうな、そもそも俺を無理にここへ連れて来たんだ。それでは政略結婚と同じだ。そんなものに意味はない。姉上は男と結婚するのに、俺である必要はない。だけど、それでも望むだろうな、姉上は」
「なぜです?」
「ん?気づいていると思うが?ヘディンとオッタルは、特に・・・・・」
「・・・・・・・確信はありませんがね」
「まあな」
「わかっているんだな。その様子からして」
なぜ姉上が俺と結婚することに望みがあるのか、本当に男に恋をしたと言うのもある。しかし、別の目的もある。こんな状況にしたのにも理由がある
なぜ姉上が俺と結婚して家族を作ろうとする
その理由は
「おそらく姉上は、『自身のファミリアを解散させて』、『主神をやめて俺と二人だけの夫婦生活』を作る気だ」
「「「「「「な!?」」」」」」
「そうだろうな」
「あのお方も女神であろうと、女性、もう主神のような真似はする気はないだろうな、特に『あの酒場で働けば』・・・・」
自身のファミリアを解散させて、主神をやめて、俺と夫婦生活を送ること、これが姉上の俺と結婚する目的
もう主神で皆に崇められるよりも、自分の家族になれる男と結婚して主神を辞めて、兄上同様に自身の愛した人と結婚して末永く妻として生きていくこと。これが姉上の目的。姉上の花嫁計画だ
もう主神としてやっていくのは限界になったのだろう。もう皆に崇められる存在で居るつもりはない
いい加減自分の幸せが欲しいと。やはり兄上の妹なのか、兄上と同じく自身のファミリアを解散させて、俺と夫婦生活を送ろうとしている
兄上と同じ道を選ぶようだ。ファミリアを解散させて、主神をやめて、下界の子供と同じく、異性と結婚して妻として生きること
姉上も女性だ。女性として愛したい男と結婚したいと言う欲があって、このような計画を建てたのだろう。姉上の婚活と言ったところだ。政略結婚であるが
「マジで言っているのか・・・・」
「そうとしかあり得ない。もうお前たちとファミリアで過ごす退屈さが出たんだろう?」
「俺らのせいだって言いてえのか?」
「半分はそうだろう?お前たちが姉上の外出を自由にさせずに監視や護衛を入れたり、なんでも言うことを聞く割には、姉上に自由にさせないのは姉上にとって困ることだ。もしくは・・・・・・」
「もしくは?」
「あの酒場で『普通に生きる方が楽しみ』得たから故に普通に生きたいのでは?」
「「「「「「「「・・・・・」」」」」」」」
もう姉上は主神を辞めたいのかもしれない
姉上はもう『シル』として生きたいのかもしれない。もうフレイヤと言う主神を辞めて、普通に生きること
ヴァン兄妹は必ずいつか自身の家族を望む。そのためにもファミリアを解散させて主神を辞めるつもりだ。さぞかしミアの酒場の楽しいのだろうな。それと同時に夫と呼べる男が欲する女の本能
姉上はもう、自身の幸せを掴むためにも、俺を婚約者にしたいようだ
「ただそれだけ言っておく、姉上はもう主神を辞める。俺と結婚してな」
「ジーク様はフレイヤ様と結婚は拒否したいのですか?」
「まあな、何度も言うが俺にとって姉上は姉だ。それに結婚なら俺は・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「誰か、お選びに?」
「まあな、だが・・・・・・・」
俺は姉上の結婚は拒否したい。理由フレイヤは俺にとっては姉だ、そして結婚なら俺は選び相手がいる
しかし
カオス・ヘルツのせいで、答えることができない
こういう時もハッキリ言いたいのに言えない。言おうとする気持ちが出ないのか、その言葉さえも口に出せない。姉上の気持ちを裏切る行為に変わりはないが、口にしたかった
「とにかく、俺は姉上の思う通りに動きはしない。この計画は何がなんでも打破させて貰う。人質など取ればいい。それでもいい。その時は俺の力で抗う。姉上のこの計画通りにはさせない。それだけ覚えておけ。俺は姉上の部屋に戻る」
「協力を頼みたかったんじゃないのか?ジーク?」
「今の話を聞いて、まともな答えを出せそうにないとヘディンも含めて、顔を見てわかる。ならお前は俺と姉上の結婚に反対はないと?ファミリアが解散になるんだぞ?いいのかオッタル?」
「そうだな、確かに俺もフレイヤ様とお前の結婚は反対だ。ファミリアの解散も困る。だが、このまま計画通りにすれば、結果的にお前とフレイヤ様は争うことになる、それなればお前は俺と戦える」
「確かにこれは姉上の望むことではない。結果として反撃をすれば、姉上は俺とウォーゲームをして俺を強制的に手に入れるだろう。そしたら俺とあんたは一騎打ちができる。そうまでして俺と戦うことを望むか、姉上が俺を認めることを、自分に変えたいか?」
「ああ、俺はフレイヤ様に認められたい。そのために生きている。だがそれをお前に取られている、俺はお前に勝ちたい。勝ってお前ではなく、俺を選んでくださいと望む」
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
「なるほど、あんたらしい考えだ。でも、いずれ叶うさ、姉上の好きにはさせないからな」
「・・・・・・・・」
結局協力も得られないまま話は終わる
このまま計画通りに従うか、俺との結婚を回避させるか、悩むところでもあるため、ヘディンでさえも返事を出せそうにない。アレンたちとしては姉上のために動くのが当然だろう。しかし、このまま計画通りに動けば俺と姉上は結婚し、ファミリアは解散となる
この難しい選択に誰も答えることはできなかった
オッタルはこのまま姉上の計画を俺が破壊しようとすれば、俺と戦えるだろうと、このまま俺の思う通りにしようしている。そしたら俺は義弟でありながら姉に逆らうと言う大罪で、俺はオッタル達と事を構えることになり、ウォーゲームを開催されオッタルと俺が一騎討ちになる
オラリオ中の人々の魅了は俺でもなんとかできる。それはまあ、ヘスティアになんとかして貰う算段があるため、問題ないだろう
だが
今だけは姉上のところに居たい理由がある
今はまだ反撃はしないが、まだここに居て知りたいこともあるため、俺はまだ反撃はしない。姉上の計画は阻止するにしても、今はここに居て俺のしたいことをするために、姉上の元に居る。しばらくはヘスティアに会うことはできない
これを知るためにはと、俺はただ姉上の元に居るのみだった