ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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フレイヤの幸せ

 

 

あいつらの話を終えて、俺は自室である姉上の部屋に戻る。俺は姉上の婚約者、当然これから夫婦になる身、俺は平然にノックすることなく姉上が居る自室に入る

 

 

「戻った。ん?着替えたと言うことは、風呂には入ったんだな?」

 

「ええ、入らせて貰ったわ。できるなら貴方と一緒に入りたかったんだけどね」

 

「そんなことをしたらあいつらに何を言われるか想像できるな、別に姉上と入ったとしても恥ずかしさはない。むしろ姉上の肌には気にせずに、今もしっかり髪を梳くしてないところが気になるな」

 

「そう?しっかりやったわよ」

 

「俺にはそう見えない。風呂上がりの髪のケアは大事だ。特に女性なら尚更、それでは髪が傷つく。俺がするから後ろに回るぞ。くしを借りる」

 

「ありがとう。じゃあお願いするわ」

 

 

俺がオッタル達と話している間に、姉上は風呂を済ませていた。寝衣にしては少し露出の多い服だ。似合わないわけではないが、明らかに俺を誘惑するために着たような服だ。俺は女体で唆られたりする程、そこまで興味はないのだが

 

それよりも、しっかり髪を梳くしてないのが気になる。少し髪の一本一本跳ね上がっている所がある。しっかり洗えても髪の整いがなってないじゃあどうしようもない。髪の整いは女性において大事だ。だから俺が整う

 

それをする間に、姉上から先ほどの話を聞かれる

 

 

「ところで、先ほどオッタル達と何を話していたの?」

 

「姉上が俺と結婚したら、これからは主神をやめて、シルとして生きていく気だぞと、ファミリアの解散の可能性があるかもしれないと伝えた」

 

「っ!なんでわかったの?」

 

「兄上と同じ考えだなと、兄妹だから何をするかわかる。兄上もそうだったからな、エルフ達に崇める毎日で退屈を感じた、しかし、ゲルズ姉に出会い。主神として生きていくよりも、その巨人のアナザーモンスターと結婚して普通に夫として生きることを選んだ。そのために自身のファミリアを解散させ、エルフ達に何も言わずに出て行った。自身の幸せのために自身のファミリアを解散させる。ヴァン兄妹がなぜか下界に来て選ぶ道だ。姉上もそう選ぶときはあるのかもしれないと、俺の結婚を狙ってそんなことをするのではないのかと、兄上がそうだったように、姉上もそうするのではないのかと、兄上を見てそう思った。どうやら当たりのようだな?想像で言ったんだがな」

 

 

ヴァン兄妹は派閥の主神など向いてないのかもしれない

 

自身の結婚と言う幸せのためにファミリアを解散させる。眷属を作ることは簡単であっても、自身の家族までは簡単ではない。兄上の話ではゲルズ姉との結婚は簡単ではなかったと言っていた。喋る巨人のモンスターが神に求婚されるなど、ゲルズ姉でも流石に初めは全然受け入れなかったとのこと。それを我が父上が脅迫などをして、兄上の結婚をさせた

 

それでも二人は幸せだった。兄上は何も言わずにエルフの里を出て行き行方不明となり。巨人の怪物と結婚するためにファミリアを解散させた

 

兄上がそのような生き方をするとなると

 

 

 

姉上も兄上と同じ道を選ぶかもしれない

 

 

 

姉上がその道を取るなら、俺と結婚をしてファミリアを辞める可能性もなくはない。それにもう姉上はフレイヤとして主神として生きることなど、もうやめにしたいのだと。彼女の望みが俺にはわかる

 

だからこれもハッキリ言える

 

 

「もうお前は、シルとして生きていたいんだな、『彼女の本名』を奪ってでも」

 

「そこまで知っているのね。なら言うけど、ねえ?ジーク」

 

「なんだ?」

 

「でも貴方は。私よりも『あの子』の方が気になるのよね?」

 

「・・・・・・・・・・・ああ、そうだな。お前の言うことは嘘ではない。正直今姉上に従っているのは、それが主な理由だ」

 

「やっぱり、おかしいと思ったわ。あんなにすんなりと私の言うことを聞くなんて、絶対に何か狙いがあって従ったとしか思えなかったわ」

 

「普通それでは?あんな強引に俺の仲間を人質にしてでも。自身のファミリアにコンバージョンさせようと無理矢理俺を引き込むなど。そんな卑劣をされて大人しく従うのであれば、そういう狙いがあると、普通なら疑うはずでは?」

 

「そうね、迂闊だったわ。でもジークがここに居てくれるのは嘘ではないようだし、あの子のことに関してだけは随分と感情が動くのね?」

 

「まったくもってそう思う。俺も彼女相手に素直な言葉が言いたかった。でも俺のステイタスを確認しているからわかっているとは思うが・・・」

 

「カオス・ヘルツね。見たわ。あれは確かに異常ね。ジークがここオラリオに来て半年でレベル7まで至る。確かに異常な成長力を持っているなとは思ったけど、まさか感情を犠牲にして強くなるとはね」

 

「俺も姉上みたいに素直になりたかったな。シルになると言うのはそういうことだろう?」

 

「・・・・・・そうね。私はもう・・・女神をやめたいのかも・・・・・」

 

「だそうだぞ。ヘルン」

 

「私も前からそんな気はしていました。頻繁的にミア様の酒場で働くことも多くなっていましたし。シル様として生きていきたいのだと、私もわかっていました」

 

 

姉上はシルとして生きていたい。もう女神で誰かに崇められる存在がもう退屈になったのか、やめたい様子

 

普通の人生を生きていたいのだと、兄上と同じ道を選ぼうとしている。女神として生きることに嫌だと感じているのだろうか、どうしてそのような生き方を選ぶのかは、姉上の選んだ生き方であるため、真相を知っても感情を失った俺に理解できないだろう

 

俺は『彼女』に素直なことを言いたかった。今だって姉上の言う通りなことを拒むのが感情を持った者なら普通の行いだ。しかし、俺はただただ言うことを聞いているだけの操り人形。彼女が気になっているにしても、今の俺に何を言ってもまともな返事はできない

 

だが

 

 

「シルとして生きたいのは構わない、だがなぜルノアとクロエとアーニャ。リューに嘘を付くのはなんの真似だ?必要はないだろう?唯一の友人に魅了をかける必要もない。アーニャは未だにお前の恩恵を持っているから、魅了は通用してないと思うが」

 

「・・・・・・・そうね。そう思うわ。でもそれでも魅了して虜にする理由があるわ」

 

「なんだ?」

 

「貴方はわかっていると思うけど、彼女達は貴方が好きだから、それをされたくないから魅了をした」

 

「独占欲激しいな。リューは今オラリオに居ないとして、クロエとルノアにはあのままにする気か?」

 

「そのつもりよ。もしかして解除する気?」

 

「ああ、別に問題ないだろう。解除したとしても。それにいつまでお前のことを隠しているつもりだ?俺のことを取られそうになったとしても、いつも通り強引でもなんでも勝手に俺を取ればいい。あの二人にまで魅了は必要はないだろう。お前の友人でもあるんだぞ?」

 

「ええ、わかっているわ。それでも私はジークを取られるのは嫌よ。意外と二人は率先力があるの。ジークを取れると思うわ」

 

「そんなもの、俺が受け入れることができればの話だ。今だって俺は姉上の婚約だってあまり受け入れてないと、今話してみてわかるだろう?」

 

「そんなに私じゃなくて、『本物のシル』が良いの?」

 

「そうだな、ハッキリ言うならそうだ。とは言っても何も言えないから、お前であろうと、ルノアやクロエであろうと、アーニャであろうと、リューであろうと、シルであろうと、俺には何も答えられない」

 

 

ルノアとクロエに魅了が解かれて俺を取られそうになるにしても、俺がそんな気持ちを抱けない以上何も答えられない。だから今更魅了を解いたとしても、問題はないところかむしろ何も得られない

 

俺に恋を抱けない気持ちであるが故に

 

姉上がどうしても解きたくないのなら、そのままにするしかないだろう。今の俺にはそんな気持ちすらもないのだからな

 

だが

 

 

「ルノアとクロエは分かったとして、アーニャはどうするつもりだ?まさかアーニャにまで何も言わない気か?」

 

「正体は話したのよね?」

 

「ああ、今頃姉上がオラリオを変えたせいで状況も違うがために、困惑しているはずだ。今の状況を見る限りでは良いとは思ってないだろう。まだお前の恩恵は繋がっているんだ。何も言わないでおくつもりはないだろう?」

 

「そうね。あの子には色々伝えるつもり」

 

「ちなみに何をだ?」

 

 

「なぜファミリアを辞退させたのかの話を」

 

 

「・・・・・・なるほど、大方アレンが関わっているのだと、少し予想がついた。だがあいつが邪魔をする可能性もあるぞ?護衛はもう不要になったとしても、独断行動するぞ?」

 

「それでも、話しておくわ。アレンには止めさせない」

 

 

アーニャにはしっかり話すと姉上には告げる

 

まだ話してないようだ。なぜアーニャはファミリアを辞めさせられたのか、一度俺はアーニャからファミリアをクビにされたと話は聞いている。しかも姉上に捨てられたとか。しかし、理由があってクビにせざる得なかった

 

その理由を今になって伝えるようだ。今更感があるとは思うが、しっかり伝えるのは良いことだと思い、反対はない。

 

しかし、アレンが余計なことをされたくない、もしくは『悟られたくない』と言うのもあり、護衛はもう不要となっても、独断行動を取って酒場に来て邪魔する可能性が高い。それでも姉上が邪魔させないと、今回ばかりはアレンと言えども、姉上のしたいことだと、アーニャに全て話すようだ

 

 

「アレンはいつまで経っても、アーニャにはあんな感じで接するのだろうか」

 

「そうね。少しは素直になってもいいのにね」

 

「どうせ素直になることが弱さに繋がるとか、ロキ・ファミリアのベートのように。くだらん考えと思想をしているんだろう。実に馬鹿な考えだ」

 

「私もアレンとアーニャが仲良くなれれば良いと思っているけど・・・」

 

「問題なのはアレンだ。力に孤立して大切なものが失うことを、あいつは理解できてないだろうな」

 

「どうしたらいいと思う?」

 

「あるにはある。方法が、仲良くとまではいかないが・・・」

 

「なに?」

 

「それは・・・・・・・」

 

「・・・・・・それ本気で言っているの?」

 

「他にないだろう?『アレンを本気にさせる』には。『アーニャに手を出すしかない』。わかるだろう?本当にアーニャを大事にしているのは。お前だけではないと?」

 

「そうね。そのやり方は気に食わないけど、今だけはあの子のためにそのやり方を許してあげる」

 

「そう言ってくれて助かる。それくらいいつも通りに、皆に優しくしろよ。今でも」

 

「生意気ね、ジーク。貴方そんな性格だったの?」

 

「婚約者なんだろう?タメ口で話して何が悪い?婚約者であるならこれくらいの会話で十分なはずだ。そこに下も上もない。俺はお前の眷属じゃない。俺にとってお前は姉で。俺は弟だ。今は婚約者なら、尚更この会話だ」

 

「そういう所はトールにそっくりね、確かにあの子の子供と言えば納得だわ」

 

「明日は頼むぞ。お前だってアーニャを失いたくないだろう。言いたいことを全部話せ。それを話したら最後は・・・・・」

 

「最後は?」

 

 

 

 

「必ずアーニャはお前の親友であり続けてくれる。お前がいつもシルとして生きたようにな、なぜならお前も分かっていると思うがアーニャはお前に優しいからな、いつも笑顔にしてくれるだろう?お前がそうしたように」

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

それだけを言って姉上は何も返事をしてくれなかった。

 

全部俺に悟られている。シルとして生きたいことも。本当はあの日々のようにシルとして生きたあの時間にいつまでも居たいのかもしれない。しかし、今は俺に執着しているのか、フレイヤとして生きることをやめないようだ

 

完全に悩んでいる。兄上と同じように

 

かつて兄上がゲルズに恋をして悩んだように、姉上も友と一緒にミアの酒場でシルとして生きたいのか、フレイヤとして俺と婚姻をして妻として生きるのか。その二つの行き道で分かれて悩んでいる

 

俺が婚姻したくないと言う俺の計らいでもある。でも明日だけはアーニャのために何かをしなくてはならない。アレンがアーニャに接することができるように、アーニャのために

 

 

そのためには姉上が必要だ

 

 

だけど

 

 

「姉上!」

 

「きゃあ!?」

 

「フレイヤ様!?ジーク!何を!?」

 

 

俺は姉上をベッドの上で押し倒した。強引な手を使う理由は一つ。それでも分かってほしいことがあるから、だけど今の姉上はワガママが強くて理解してくれない。その理解して欲しいというのは

 

 

 

「俺と結婚するのは良いとしても、大切な友人は捨てるな。お前が拒絶されることを恐れて皆に言えないことくらい理解できている。恋する気持ちは抱けない俺だが、お前のためにはなれる。あんたは俺の家族だ。だから言う。家族である俺は。俺はお前を拒絶しないし。あいつらもお前を受け入れさせる。だから素直な自分を見て貰う努力をしろ」

 

 

「・・・・・・・・・・・私は・・・・」

 

 

 

こうでもしなきゃ素直にならないだろうと、ベッドに押し倒した。姉上の側近であるヘルンに止められそうになっても、俺は姉上の顔の前でそれを言う

 

 

フレイヤと言う存在は誰もが近づき難い存在だ。それに普通に接することができるのはおそらく俺と兄上だけだ。

 

 

間違いなく。姉上は自分の存在そのものに問題があると、今まで隠してきたのはフレイヤであることがバレると、普通に接してきた関係が崩れてしまうと、フレイヤだったなんて皆が知ったら、戸惑うからだ。上級派閥の主神だったなんてなんと言えばいいかわからない。自分の素性を隠していかねば生きていけないと、もう普通に生きることができない

 

それを明かせば拒まれると恐怖をした。アーニャ達を大切な友人だと本気で思っているのに

 

でも、アーニャ達には俺が納得させると。こればかりは姉上のために動く。それは俺が姉上の家族だからだ。家族のために動くのは俺の常日頃の常識な行い。それだけは絶対に

 

 

「姉上。これを首にかけてくれ」

 

「っ!?お兄様の剣!?」

 

「小さくしてネックレスになっている。これはお守りでもあると、知っているだろう。今は俺ではなく姉上に必要な物だと思っている。今は姉上がこれを身につけるんだ」

 

「なんのために?」

 

「ちゃんと友人にしっかりと素直な言葉を言える勇気付けるお守りだ」

 

 

俺は自身の首にチェーンネックレスに付けていた兄上の剣だけを外し。フレイの神創武器をサイズを小さくした『レーヴァテイン』を今度は姉上の首に付ける。もう一つチェーンネックレスを出して通し、それを姉上の首に通す

 

今は姉上に必要な物だ。姉上には勇気が要る。他にも必要なことがあるが

 

 

その時は・・・・・・・・

 

 

「これをずっと付けてくれ。俺も兄上も必ず力になる。いいな?」

 

「私を救おうって言うの?」

 

「当たり前だろう。家族なんだから、これくらいは当然だ。そろそろ風呂に行ってくる。この部屋で待っててくれ」

 

「・・・・・・・・」

 

 

姉上を救うためにはこれしかない。こういう時はいつも兄上が助けてくれた。なら、姉上も助けてくれると、今は兄上の剣を姉上に託し、俺もそろそろ風呂に入ろうと、部屋を出る

 

その扉の先にある廊下で

 

ヘディンが一人現れる

 

 

「ヘディンか、姉上に用か?それとも俺か?」

 

「ジーク様です。先ほどの話を聞かせて貰いました」

 

「盗み聞きとは性格が悪いな」

 

「申し訳ありません。しかし、それでも聞かせてください。我が主を救うのは本当ですか?」

 

「家族だからな。俺は姉上の結婚は拒否しようとしているが。それでも俺の姉だ。そんな当たり前なことを聞いてどうする?答えは決まったのか?」

 

「もちろんです。先ほどの食堂でジーク様が提案された話。私はジーク様に従います」

 

「理由は?」

 

「ジーク様ならフレイヤ様を救ってくれると信じたからです。我がフレイ様の剣を我が主に託す程、貴方様が我が主を救いになってくれるのなら・・・・・」

 

「俺がオーズだったら、こうすると思っただけだ。俺の指示に従うんだな?姉上の計画を無視して?」

 

「はい」

 

「いいだろう。ではお前はオラリオの外に行き。ベルの居場所を教えるから、ベルを鍛錬しろ。『姉上の喧嘩』のためにな」

 

「っ!本気なのですね?」

 

「姉上が本気で俺を愛しているのは事実。だが姉上の計画はさせない。となれば、姉上は必ず俺を手にするために、最終手段としてウォーゲームを起こすはずだ。そのための準備として、ベルを強化しろ。あいつが必要だ」

 

「あの愚兎を強くしてなんの意味があるのですか?」

 

「不敬者。ヘスティア・ファミリアをそこまで弱者扱いするか、頭の回転は良いのに、分析の判断は衰えているんだな、尚更お前もアレンと同じで情けないな」

 

「っ!?何を・・・・」

 

「可能性を少しは考えろと言うことだ。実績や実質ばかりに囚われ過ぎで、可能性に賭けないのは臆病者のすることだ。こんなこともわからないのか?あいつは必ず俺を超える、それこそ『真の英雄』にな」

 

「真の英雄?」

 

「意味は理解しなくていい。お前ですらわからないこともある。それを理解しているのは俺とヘスティアだけだ。あいつはそれだけ強くなってきた。だがまだ足りないから、お前が訓練しろと言っているんだ。姉上の計画はさせない。けど、救ってみせる。俺の家族だからな、そのためには喧嘩で姉上に勝つ必要がある。そのためにベルを強化しろ。いいな?」

 

「・・・・わかりました」

 

「本当にベルがお前の言う愚兎かどうか、実力で確かめてみるがいい。ベルにはこれからの戦争のために備えよと言えば通じる。場所はこの紙に書いてある。万が一の隠れ家だ。明日からオラリオの外に出て実行しろ。お前の不在は姉上や他の者には俺が誤魔化して言っておく。いいな?」

 

「は!」

 

 

先ほどの俺が姉上の計画を打破するために協力をして欲しいと、協力を頼んだが、それに応じてくれたのがヘディンだ

 

ヘディンもこのままでは意味がないと。理解したのか俺の協力に応じてくれた。ではそのためにまずはベルを強くする。姉上の計画を阻止したら、必ず姉上はウォーゲームを挑んでくる。姉上の眷属は皆レベルの高い者ばかり、それに対抗できる強さを用意する必要がある。ベルが必要だ。だが力が足りないため、修行が必要だと、ヘディンにベルの修行を頼んだ。以前もベルの修行を見てくれた。今回も彼に頼んで、ベルを強化する。ヘディンがオラリオの外に出て不在になると、当然皆から怪しまれる。そこは俺が誤魔化しておく、嘘を言って誤魔化す。

 

 

上手くいくかはわからないが、少なくとも姉上の望みはさせない

 

 

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