姉上とヘスティアでウォーゲームをやると決め、俺はもうフレイヤ・ファミリアのホームに居る必要がなくなったため、自身のホームであるヘスティア・ファミリアの館にヘスティアと共に帰る
その前に、姉上のホーム内で争っている者たちを止める。外にはフィン達も居る。ウォーゲームで勝敗を決めると伝える
「そこまでだ!!!」
「「「「「っ!?」」」」」
「「「「「っ!?」」」」」
「全員武器を下ろせ。ウォーゲームで決着をつけることが決まった。これ以上の戦闘は控えろ」
門前に着き、ロキ・ファミリアとそれ以外の衝突している者たちを止め、襲撃を一旦中止させる
そしてウォーゲームで決めると
これ以上の戦闘は意味がないと、フレイヤ・ファミリアに何かしたければ、俺たちと共にウォーゲームをやればいいと、その場に居る者達に伝える
「ジーク。無事か?」
「ジーク!あの神フレイヤに何かされなかったか?」
「今は何もされてない。叔母上。ここまでだ。戦闘中止しろ」
「ジーク!ウォーゲームするってホンマか!?」
「ああ、正式に決まった」
「ジーク!よかったわ。あのフレイヤに何もされたないよね?例えば性行為とか!」
「な!?ジーク!そうなのか!?」
「アフロディーテ、アルテミスも久しぶりだ。いや、何もされてない。ウォーゲームが決まった。姉上を倒したいなら、そうするしかない」
「ウォーゲームってちゅうことは、あの色ボケが勝ったら、ジークを貰うんちゅうことやな?」
「その通りだ。今ここで派閥抗争をしても意味はない。我が姉フレイヤ・ファミリアとウォーゲームをすることが決まった。フィンも、一旦終わりにしろ」
「ウォーゲームで白黒ケリをつけるつもりか・・・」
「ああ!?ジーク!ここまでされてウォーゲームで続きを待って言うのか!?」
「ああ、だからこの場の戦いは俺が預からせて貰う。だから引け、ベート。こっちはいろんな派閥と組んでも構わないと決まった。翌日神々同士で会議にて決める。だからこの戦いをやめろ。アレン。アルフリッグもそこまでだ」
「ウォーゲームだと。テメエらが俺らに勝てるわけねえだろ!!」
「姉上の決まりだ。姉上の指示に従え」
「ちい・・・・あのお方は本気で何を考えてやがる!」
続きはウォーゲームでやると言っているのに、アレンは何一つ聞きやしない。主のしたことはかなり重罪であると言うのに、今この戦いを続けようとしているこの開き直り用。
本当に人の話を聞かない馬鹿で困る
すると
「アレン。主の決めたことが気に食わぬか?やはり副団長を譲るべきではなかった」
「っ!クソエルフ!どこ行ってやがった!」
「私は別件で逃げたベル・クラネルを追いかけていた。やっと捕まえて我がホームの牢屋にて拘束しておこうとしたが、もうこんな状況では牢屋に入れることはできそうにはない」
「ジークさん!無事だったんですね!」
「帰ってきたか、ベル」
「ベル君も無事だったんだね。ていうかなんだい!?そのボロボロな状態は!?」
「これはその・・・・・マス・・・・いいえ、あのヘディン・セルランドに追いかけられて、結局捕まって抵抗したんですけど、こんなにやられて・・・・・」
「えっと・・・・・僕に嘘を付いている?」
「い、いいえ!そんなことは・・・・」
「とにかく、無事に帰ってきて何よりだ。ヘディン!この戦いの続きは数日後のウォーゲームでだ。詳しくは姉上に聞け、この戦いはお預けだ」
「わかりました。全員戦闘を中止しろ。決着はウォーゲームだ。これ以上主の指示を聞かん者は私が罰する。私の指示に従え」
「「「「「「は!」」」」」」」
「ふう・・・ウォーゲームか」
「派閥連合を組むようだ」
「誰が相手だろうと・・・」
「あのお方の命令なら、敵になるまで」
「ああ・・・・なんでこんなことに・・・」
ヘディンとベルが突如現れる
修行から帰ってきたようだ。かなり離れていた場所からの帰宅だったため、二人は休むことなく、オラリオまで急いで帰ってきたようだ。そのためベルだけでなく、ヘディンも少しボロボロだ。おそらく相当ベルの修行が捗ったってことだろう
ヘディンの立場を隠すために、修行ではなく拘束されそうになったことを嘘をつくが、ヘスティアには残念ながら嘘は通用しないため、バレそうになるが、俺が有耶無耶にして誤魔化す
ヘディンが帰ってきたことで、やっとアレンも含めて武器を下ろした戦闘を中止する
「フレイヤ・ファミリアの眷属以外はここから出るんだ。続きはウォーゲームだ。行くぞ」
「みんな、ウォーゲームをするってフレイヤと決めた。もうこの戦いは一旦終わり、みんな、ここを出よう」
襲撃は終わり、俺はとりあえず助かった
戦いの続きは、翌日神の打ち合わせである会議で決まる。姉上の目論見は潰えたが、これで終わりではない。今日は自身のホームに帰れる
ここに攻め込んできた者たちも一斉にフレイヤ・ファミリアのホームを出る。これ以上姉上の派閥をやっても無意味。続きはウォーゲームでやるしかないと、皆、俺の言葉を聞いてここはひとまず引き下がるのだった
皆の不満は大いにわかる。しかしもうこの戦闘の続きは決まった。ならその続きにて不満をぶつければ良いこと
今は何もせずに、一旦ホームに帰ってウォーゲーム対策を行うのだった
寝る間も無く、ホームに帰って、普通は休んでおきたいが、フレイヤ・ファミリアを相手にウォーゲームの対策を考えないとならない
だが、その前に
「ジーク様!ごめんなさい!何もできなくてごめんなさい!」
「ジーク!すまなかった!俺も何もできなくて!」
「自分が居ながらなんと不甲斐なさ!申し訳ございませんでした!」
「私も申し訳ございませんでした!何もできないことが春姫は情けないです!」
「ジーク!ごめんなさい!あの時は何もできずに!」
「ごめん!ジーク!私も貴方に会ったにも関わらず何もできなかった!」
「どうやら、みんな、ジーク君を助けられなかったことを悔いてるようね」
「仕方がないと言えば仕方がないのですけどね」
「それだけあの神フレイヤの魅了は強力だったんだ」
「みんな、ジークさんに何もできなかったことが悔しいんですよ。きっと」
「そうだろうな、もう言いたいことは言えたか?俺から何も言うことはない。悔しさはこれからに使えばいい」
まずは自分のホームに帰って、魅了にかかっていた俺の派閥の仲間であるヴェルフたちとエイナとペルセフォネに謝罪される。
力になれず助けることもできなかったことを悔しく、俺が姉上に連れ去れることに対して何もできなかったことを悔いている
しかし、姉上の魅了と眷属達は残念ながら強かった。何もできないのも無理はない。だが次は違う。
次は不意打ちも奇襲もない。真っ向勝負の戦いだ
この悔しさをウォーゲームに使えばいいと。俺からは叱りの言葉もない。この悔やみは次に活かさなければ
「これから俺たちはウォーゲームを行う。もちろん相手はあのフレイヤ・ファミリアだ。これまでの戦いと訳が違う。都市最高の派閥と相手をするんだ。皆、もしも俺に何もできなかったことを悔やむのなら、これから俺たちが戦うべき敵にその怒りと悔やみをぶつけろ。もうお前達にできることはそれしかない」
「じゃあリリたちが負けたら、ジーク様はあの神フレイヤに奪われるってことですね?」
「厳密には結婚することになる。今ウォーゲームの打ち合わせをしている。詳細はそれからだが少なくとも、俺たちでやる訳じゃない。そこに居るヘクトル達やカリス達もな」
「私たちはアフロディーテ様の命でやっている。貴様が誰と結婚しようがどうでもいいが、あの猫人とは、いつだかの一戦ができなかった。その続きをそのウォーゲームとやらでやらせ貰う」
「姫様はこう言っていますが・・・・」
「俺たちもアフロディーテ様のために、貴方とあの神フレイヤの婚姻を阻止させてもらいます」
「私達も同様です」
「アルテミス様のために、貴方様の婚姻は地道に守らせていただきます」
「力になってくれることに変わりはない。感謝する」
「ヘクトルさん、ベックリンさん、サンドロさんもありがとうございます!」
「カリスさんもアクタさんもありがとうございます!」
他派閥の協力を得られる。派閥連合を組める。
その証拠に
アフロディーテとアルテミスの団長と副団長とその幹部の力を借りれる
ヘクトル達をホームに入れて、ウォーゲームの参加者として、協力者を得た。双方主神のために動いてるため、参加する理由はもう揃っている。主の婚姻のために戦うのみ
ヘクトルは前にアレンに挑めなかった時の、続きを今回したいと参加希望をした。アレンはレベル6で、ヘクトルはレベル5。勝てる見込みはあまり見えないが、そこはヘクトルを信じるしよう
「他に、どんな他派閥が参加してくれそうですか?もちろんロキ・ファミリアは出るんですよね?」
「いや、無理だろうな。叔母上のファミリアは」
「え!?なんでですか!?」
「一番の有力派閥がなんで力を貸してくれないって言えるんだ?」
「前に聞いたことがあるんだが。叔母上は天界時代にたくさんの借り物を姉上にしたことがあると本人に聞いたことがある。その弱みを握られたりして、何もできないだろう。叔母上は・・・・」
「そんな・・・一番の頼み綱でもあるのに・・・」
「あとそれだけじゃない。ギルドからも不参加を命じられるはずだ。理由はロキ・ファミリアはこれからダンジョン攻略がある。フィン達には60階層先に進むための戦力を温存したいために、参加なんてさせないだろう。我々の最大の脅威であるダンジョンをギルドは警戒している。姉上、叔母上、両方戦力は必要なはず、今回のためにどちらかを失うことを、ギルドは恐れるはずだ。両方は取っておくことはできない状況になったら、叔母上の方を取っておくしかないだろう」
「だからギルドから反対が出るのか。確かにダンジョンの問題もあるだろうからな」
「確かに、あのギルド長ならそう言ってもおかしくないかも・・・・」
「せめてアイズさんの協力を頼めませんか?ジークさんとシルフさんが頼めば、できると思いませんか?」
「あ、そうね。ジーク君。私と貴方で頼んでみない?」
「例えあんたの頼みでも。それも無理だろう」
「どうして?」
「ベル。この前遠征の前の時に姉上の元を訪れた時、アイズがオッタルと修行をしていたのを覚えているか?」
「あ、ああ、確かに・・・・ってまさか!?」
「そうだ。アイズも姉上に修行を頼んだ。その代償として今回。ウォーゲームに参加するなと、止められるだろう」
「じゃあ・・・・ロキ・ファミリアの協力は?」
「無理だろうな」
「そんな・・・・・・」
ロキ・ファミリアは協力できないだろう
今頃どこかでフィンがギルド長であるロイマンに参加させてくれないことを文句を言っているだろう。他の眷属の不満もあると言うのに、参加させないとは、余程ギルドも先にも恐怖はあるはず、エイナもその職員としてギルドの恐れとロイマンが止めようとする理由を察っした
だが、それだけではフィンも納得しないだろうから、ギルドはダンジョン60階層の情報を提供をしているのかもしれない
まあ、どうせヘディンがそうするよう仕向けているのだろうがな、ロキ・ファミリアまでは加勢させないために
しかし
「まあ、俺は『参加しないで欲しい』けどな」
「え!?なんでです!?」
「簡単な話。こっちが有利になってしまうからだ。フィン達まで入ると、戦力バランスがこっちが有利になってしまう。やるからには対等な戦いがしたい。ロキ・ファミリアまで入ると流石に俺たちが有利になる。勝つのは確実になってしまう。戦うなら対等な戦いがしたい。戦士の一族ながらの無駄な意地だ」
「逆に、ロキ・ファミリアが入らないことで不利になったのでは?」
「そう思うか?リリルカ?」
「え?リリは・・・・・そう思います」
「俺はそんなことないと思っている。なぜならここに一度俺を奪われて敗北し、あの姉上の派閥であろうと先ほどもう一度乗り込んで俺を助けようと、弱いお前達すら戦おうとしたんだ。そんな恐れ知らずなお前らが今度姉上の派閥に負けるとは思えない」
「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」
「もちろん不参加はロキ・ファミリアだったとしても、協力してくれるファミリアはまだ居る。今その募集の真っ最中だが、仮にロキ・ファミリアが居なくても、お前達はもうあいつらに負けないと思った。俺が奪われる。根拠はないにしても、勝算はないにしても。今度負けたら二度と俺はここには戻ってこられない。助けてくれるのはお前達だけだ。力になってくないか?」
ロキ・ファミリアは要らない。叔母上達が居なくても、俺たちは戦える
俺たちのファミリアは叔母上の派閥程強くはない。しかし、だからと言って甘くみてはいけない。その考えが姉上の眷属にあるだろうか。『弱い奴ほど、力を合わせれば強い』。この言葉を俺は本気で信じている。だから俺たちでも戦える
その証拠に
「ええ、もう僕はマスターが敵でも戦います!もう僕らの英雄は取らせない!!」
「ベル様・・・・ああ、もう!だったらリリも腹を括ります!!勝てる陣営を休まずに考えておきます!!」
「こうなったら、俺もクロッゾの魔剣を大量生産をしておくか。わかった。俺も本気でやる。相手があのフレイヤ・ファミリアなら、大量の魔剣で吹き飛ばしてやる」
「自分も、全力で戦います。これ以上もう仲間を奪わせない!!」
「私もやります!私にできることを限らていますけど、それでも私も戦います!」
「私はお前の友人だ。お前のおかげで私は生きている。だから・・・その友人を見捨てるつもりはない!!」
「私も任せて、ギルドの情報は全部横流しにするから!!」
「じゃあ私はいろんな派閥に協力できるよう頼んでみる!私の声ならみんな聞いてくれるはずだから!!」
「主。ここに居ないノーム、サラマンダー、グラニ、グリフォンも含めて、私たち精霊は主のために戦います!!」
「ジーク君。任せて。私をこの時代に復活させてくれた恩もある。私もジーク君のために戦わせて」
「ああ、だから叔母上のファミリアは要らないのさ、お前達が居るから」
「アキレウス。貴様の眷属はいつもこうなのか?」
「レベルが低いのに・・・でも・・・」
「なんだか頼もしい」
「素晴らしいですね。アクタ」
「ええ、我々も見習いといけませんね」
ベル達が居るから問題ない。エイナまでギルドしか知っていけない情報を流し、ペルセフォネは街では彼女の顔の広さでいろんな派閥の関係が多い。そんな彼女が頼めば協力してくれる派閥も多く出る
だから問題ない。ロキ・ファミリアが居なくても戦えるさ
だが
「果たして、『我が叔母上とアイズとレフィーヤ』が『そんな約束を守れる』だろうか」
「何か言いましたか?」
「いや、なんでもない」
俺にはロキ・ファミリアが参加しないとは思うが。叔母上達がいろんな事情で参加させられずに弱みを握られたにしても
『叔母上が言うこと聞く』だろうか
俺にはそう思えないなぜか疑いをしてしまう。叔母上はわかるとして、アイズ、レフィーヤも約束を守るなんて無理だろうなと思っている
理由は『二人の身内が俺の派閥に居る』から
まあ、それは当日わかる話だろう
「それに、何がなんでも俺はオッタルと一騎打ちをする」
「っ!やっぱりそうなりますか?」
「むしろ当然だろ。レベル7なんて俺とオッタルか、フィンとリヴェリアとガレスだけだ。だがそのフィン達は参加しない。となれば残りは俺とオッタル、俺がやるしかない」
「確かに妥当な話ですね。レベル7同士の戦い。そうなってもおかしくありませんし、それしか猛者を止める者はいませんしね」
「しかも、オッタルもそれを望んでいる。ずっとあいつは俺と勝負することを望んで待っていたんだ」
「あのボアズの希望もあってか。これは避けられない戦いだな」
「だからあいつは俺がやる。加勢は不要。これは俺とオッタルの戦い。邪魔は抜きだ」
「ジークしか挑めねえな。あの猪じゃあ。でもジークは四大精霊の力と黒竜ファーブニルの力もある。あの猪でも勝てるだろう」
「いや、ヴェルフ。それはわからない。なぜならあいつは『もうレベル8になろう』としている」
「「「「「「っ!?」」」」」」
「マジなのか!?」
「ああ、俺が姉上のホームに居る間。あいつはダンジョンに行って全然帰ってこなかった。久しぶりに昨日帰ってきたら、前よりも魔力とアビリティの力が増していた。今のあいつは一気にレベル7を三人も相手にできる力を持っている。精霊の力とファーブニルの力を持つとはいえど、絶対に勝てるとは言い難い」
「だが、負けるつもりはないだろう?」
「無論だ。俺は負けるわけにはいかないからな」
オッタルと挑むのは間違いなく俺だ。
そして奴も俺と勝負することを望む。奴はレベル7で俺もレベル7。戦うなら俺しか適任がいない。一騎打ちは俺がやるしかない
しかも、奴はもうレベル8になろうとしている
いくら俺も精霊の力と黒竜の力を持っているとはいえ簡単ではない。本気で全力で挑まねば負けてしまうような強敵となった。オッタルは俺が姉上のホームに居る間は、ダンジョンに行っていた。しかも全然帰らずに。おそらく俺と挑む時が近づいたのを予感して、強くなろうとダンジョンに篭っていたに違いない
つまり、オッタルに勝てるかは戦ってみないとわからない
「お前達にはそれ以外と戦うことになる。その迎撃を頼みたい」
「レベル6が三人にレベル5が四人ですか、それ以外も強敵も居ます。なんとか作戦を練らないと」
「ああ、精霊召喚!!」
「「「「主!お呼びで!」」」」
「ノーム。サラマンダー。グリフォン、グラニも、爺さんから聞いていると思うが、正式に姉上の派閥とウォーゲームをすることになった」
「精霊の力をフルで投入するんですね?」
「ウォーゲームならウンディーネ達を参加できる。前のアポロンの時同様にな、彼女達も俺の仲間にしてヘスティアの眷属だ。戦うことは可能だ」
「そうじゃなきゃまともに戦えませんよ」
「ウンディーネもシルフも聞け。相手はモンスターではない。俺たちと同じ眷属だ。だが相手は我が兄、フレイの妹、フレイヤだ。俺は弟として姉に立ち向かう。どうか、姉に立ち向かえる力添えを頼みたい」
「否定はありません。私ノーム・ヘッドは常に主の味方です」
「我サラマンダー・ヘッドも同じく。フレイ様にジークをお守りするよう命じられなました。例えそれがフレイ様の妹様が相手でも、我が守るのは貴方様です」
「グリフォンも同じです。私の主が貴方様です。私はフレイ様の妹様の味方ではありません」
「精霊召喚師である貴方様に支えるために生きております。今度も全力で主のため、このグラニ。戦いに励む所存です」
「私、ウンディーネ・ヘッドも同じく」
「私もよ。ジーク君」
「感謝する。お前達に魔法の使用許可をする。手加減は抜き。地形を変えても構わん。それでも俺たちの勝利を目指す」
「「「「「「はい!!!!」」」」」」
「これがジークさんに支える精霊の皆さんか」
「すごいな、相変わらず」
「なかなかの忠誠心です」
一度故郷に帰した残りの精霊ノーム達を一斉にここに召喚した
今度も流石にウンディーネの力を借りる。叔母上の派閥は借りれなくても、ウンディーネ達は参加させる。もちろんギルドには、精霊とはいえどヘスティア・ファミリアの団員として登録している。そのため俺の召喚精霊でもウォーゲームにヘスティア・ファミリアの眷属として参加できる
前にノーム達をアポロンのウォーゲームの参加させたことに、他の神々から抗議と文句を言われたことがあるとヘスティアに聞き。その後で精霊でもヘスティアの団員にすれば、次のウォーゲームでも参加できると、ギルドにシルフ達をヘスティアの眷属として登録した。
これで姉上には精霊をウォーゲームに参加させてはならない抗議はされない。眷属としてギルドに登録しているなら、ウォーゲームに参加できる条件は満たしている
眷属同士の戦いに精霊は要らないなどと、文句は言わせないようにしてある
本当に我が姉上は卑怯なことをする女だ。ならそうできない正当化をすれば、何もできまいさ
「あとは・・・・ヘスティアとアフロディーテとアルテミスの帰りを待ち。ウォーゲームの詳細を聞いて、それでから作戦を練るだけ」
ウォーゲームの詳細を、神々の会議にて打ち合わせ中、詳細を聞かねば作戦を練れない。少なくともアポロンの時のように、陣地の攻防戦ではないことは間違いない。今度は主神を巻き込んだウォーゲームにするはずだと、本当に姉上は俺の今手にしている全てを壊して、俺を手に入れるために手段を取らないはず、主神を参加させたウォーゲームにするはずだ。俺が姉上に奪われる姿をヘスティアに見せつけるような、悪いことを考えているはずだと
ウォーゲームは主神参加型の遊戯になるはず
すると
「みんな!ウォーゲームは決まったよ!」
「神々の会議で決まったわ!」
「私たちも参加するウォーゲームに決まった!」
「帰ってきたか、ご苦労様」
「お帰りなさい、神様」
「戻りましたか、アフロディーテ様」
「お疲れ様です。アルテミス様」
ちょうど良いタイミングで、ヘスティア、アフロディーテ、アルテミスが帰ってきた
神会は無事に終わったそうだ。神々の会議を初めてから時間がかなり経っている。おそらく口論など激しくしたと思われれる。そうしたかのような三人の疲れた顔が見れる。相当時間を使ったのだと思う
まずはウォーゲームの詳細だ
「それでゲーム方法は?」
「神々を含んだゲームで、ハイド&シークと呼んで、『神探し』。つまりはかくれんぼだ」
「かくれんぼか、どういったゲームだ?」
「このゲームは神々が参加し、下界の子供にやられないように隠れるの。私たち神に手を出すことはもちろん許されてないわ、その代わり私たちのライフとも言える。胸部に花のペンダントを付けるの。それを破壊された神と眷属は敗北と見なして、例えやられていない眷属が居ても、主神がやられたならその眷属も戦闘不能扱いになる」
「自分が戦うだけではなく、主神を守らないとダメなのか、攻防戦に近い戦いになると思ったが、予想通りだな」
「子供は主神を守るなり、敵を倒すなり、神に手を出さないならなんでも良し、フレイヤは本当に他の派閥と組まずに自身の派閥で挑んでくる。そして私たちは他派閥と組んで、派閥連合で激突することが決まった。代表はジークのファミリアだ」
ウォーゲームの内容は
かくれんぼ
子供の遊びかもしれないが、隠れるのは神々だけ、主神がやられたら、眷属も敗北と見なし戦闘不能となる。だから神を守りながら姉上の眷属を倒すしかない
姉上の言っていた通り、姉上は自身の派閥だけで挑んでくる。それに対し我らは協力できる派閥と組んで、派閥連合として挑んで良し。俺たちヘスティア・ファミリアを中心に指示して動く形だ
そして
問題は協力してくれる神は居るかだ
「協力してくれる神と派閥は?」
「不参加なのはロキ・ガネーシャ・ヘルメス・ファミリアだ。ディアンケヒトは今回の脱落者の治療で不参加」
「やはり叔母上達は不参加か。ここも予想通りだ」
「ガネーシャ・ファミリアはウォーゲームの審判をするため、参加できない」
「アイズさんの派閥はわかるとして、ガネーシャ・ファミリアは街の警護だとして、なんでヘルメス様達が不参加なんです!?」
「いつも俺たちに協力してくれるじゃん。あのヘルメス様が断ったのか?」
「ヘルメスの眷属は隠密が上手く、そして団長のアンドロメダが空を飛べる。つまり、主神を瞬時に狙える眷属が多いため。勝負にならないと、ヘルメスの派閥の参加をしないようフレイヤに要求された」
「確かにな、ヘルメス・ファミリアは探索系ファミリアだが、もう一つの役職は情報機関だ。その情報を得るためにどこにでも隠密行動ができるヘルメス・ファミリアなら即座に姉上に手を出せる。隠れて主神を不意打ちも有り得るだろう」
「だからグリフォンくん。君も空を飛ぶのは禁止。そのままフレイヤの所まで行けるだろうけど。これはウォーゲームのルールとして従ってくれ」
「わかりました。地上戦でもやれます。問題ありません。そのルール受理します」
「てことは精霊であるシルフ達の参加は許されているわけか、文句を言わなかったか?姉上は?」
「もちろん言ってきたよ。『これは眷属と主神の戦い、ジークの精霊は参加させないように』って、シルフ君達の参加を禁じられたけど、でも残念。こんなこともあろうかと、シルフ君達はギルド本部に僕の眷属として登録済み。よってシルフ君達は精霊でも僕の眷属で、冒険者だから参加してもOK。シルフ君の参加は認められたよ。それを聞いてフレイヤ。悔しそうな顔をしていたよ」
「やはり指摘をしてきたか、ギルドの登録をしておいてよかった」
不参加なのは、予想通りのロキ・ファミリア。街の治安と派閥遊戯の審判としてガネーシャ・ファミリアも不参加。ディアンケヒト・ファミリアは今回の脱落者の治療。これはあくまで殺し合いではないため。その負傷者の治療に専念。そしてこれが意外、いつも俺たちの味方をしてくれるヘルメス・ファミリアも不参加
なぜあのヘルメス・ファミリアが不参加なのか。それは派閥戦争のルールにおいて。ヘルメス・ファミリアが一番有利に動いてしまう。敵に悟られない隠密行動が上手くできる眷属が多いため、不意で姉上を狙える者が出てしまう。それでは簡単に勝利してしまうため。ヘルメスの派閥の参加を禁止にした
だが、俺の召喚精霊であるシルフたちの参加は認められる。姉上は本当に卑怯な手を使ってでも俺を手にする。少しでも自分の戦況が有利になるようにどんどん容赦のない指摘をするはずだと。やはり俺の精霊達の参加も禁じた。しかし、そんなことはさせないように。もうシルフ達の眷属登録はギルドで済ましてある。そのためシルフ達はヘスティアの立派な眷属としてウォーゲームとして参加できる。ヘスティアが言うにはそれを指摘してきた姉上は、眷属として参加できる条件を満たしていると聞いて、シルフ達の参加を可能にしたことに対して不満な顔を晒したとのこと
「それで、それ以外は協力してくれると?」
「うん、しかもジーク君。アスフィくんが。ヘルメス・ファミリアが協力してくれない代わりに、このオラリオ外の二つの派閥の協力を得たんだよ」
「どの派閥だ?・・・っ!・・・この魔力と神力は・・・・・」
それ以外は参加してくれる。それを言ったヘスティアが、ヘルメス・ファミリアが参加できない代わりに。アスフィが別の派閥の協力を二つ得たと言われる
アスフィが自分達が参加できない代わりに、オラリオ外で別の派閥を二つ協力することを手配をしてくれた
その派閥は、と聞くと。突然『知っている神力を感じる』。これは三人。まさか・・・・と言いかけた瞬間
バン!!!
「私です!ジーク!」
「ジーク!俺も力になるぜ!」
「ジーク。この二人も力になってくれるわ」
「アストレア!・・デメテル!・・それに・・・・ニョルズ父上!?」
「確か・・・リューさんの主神と・・・」
「メレン港の派閥のニョルズ様!?」
「デメテル様!?このお二方もジークの味方に?」
「うん、二人も協力してくれるって。ヘルメスの子供が呼んでくれたのよ」
「ジークさん。これでシルに勝てます」
「呼んできたにゃ。ニョルズ様を・・・」
「これで私たちも勝負できる!」
「酒場の皆様!?」
「お前達も参加してくれるんだな?」
突然、俺たちのリビングのドアから出てきたのは
アストレア、ニョルズ父上、デメテル
その恩恵を受けている。ミアの酒場で働く、リュー、クロエ、ルノアの三人。ミアの酒場で働く、姉上の友人であるリューたちも俺達の味方になってくれる。主神を連れてくれば戦える。だからアストレアとニュルズ父上を呼んだわけか、しかもデメテルまで。これだけの協力者がいれば、ありがたい限りだ
「すまない。アストレア。協力感謝する」
「別にいいわよ。あなたのおかげでリューがもっと前向きになってくれた。ここまでリューがアリーゼの正義を持ち続けることができたのは、あなたの励ましがおかげ、この恩を今返すわ」
「すまない。そして・・・・・お久しぶりです。ニョルズ父上」
「相変わらず俺には固いな。フレイが今居たら、少しは家族らしい振る舞いをした方がいいって、言われるぞ?」
「だからこそです。ニョルズ父上も、俺と兄上の家族。これが我が父の代わりに、我の父になってくれた大切な家族。あなたに会うと、また漁業の仕事をしたくなります」
「ふははは、それは嬉しいな。昔はよくやったよな?フレイとトールと一緒に」
「そうですね。今はお二人はいませんが、ニョルズ父上。俺の味方になってくれるのですか?」
「当たり前だろう。まあ、俺もフレイヤに関係はあるが、俺の家族はもう俺の眷属とお前だけだ。フレイが居なくても、お前の父が居なくても、俺はお前の父親」
「ありがとうございます。ニョルズ父上。俺は貴方の息子になれて幸せです」
「ジーク様。ニョルズ様と知り合いなんですか?」
「ああ、こう見えて。俺は何回もメレン港に10歳の頃何度も来ていたんだ。フレイとおふくろの紹介で知ったんだが、俺のことを息子と思い。俺に漁業のことをなんでも教えてくれた。だから俺はニョルズ父上を父と呼ぶ」
「フハハ!俺もそんなふうに思ってくれるなら、俺も嬉しい限りだ!」
「ジークとニョルズ様が親子の関係だなんて。意外にゃ」
「ロッドはお元気ですか?」
「おう、元気だぜ。あいつもジークに会いたがっていたが、今日な悪い。メレン港に残ってもらった。管理もあるしな」
アストレアは、以前過去に囚われていたリューを、前を向かせる励ましをして、リューを元気付けさせ、今でも亡くなったアリーゼ達の正義を忘れずに持っている強さをさせてくれた。自信の子供がここまで元気を出させてくれたお礼として、今回リューの参加も含めて、アストレアも力になってくれた
そしてニョルズ父上
10歳の頃に、トール母上とフレイ兄上にメレン港に連れてって貰い、ニョルズ父上を紹介して貰った。父が産まれてから居なかった俺にとって、ニョルズ父上は父として、いつも俺を扱ってくれた。俺もニョルズを父と呼ぶ。
そのニョルズ父上は義理の息子である俺を助けてくれる。俺も嬉しい限りだ。こんなところまで俺の力になってくれるなど、嬉しいことこの上ない限りだ
「デメテル。あんたもいいのか?あんたは確かに姉上とは関係はいいはず」
「そうね。でも、貴方には前にクノッソスで私の眷属達を助けてくれた。そして・・・ルノアとペルセフォネが絶対にジークを助けるように言われてね」
「ああ、そうか。すまないな。また」
「いいよ。それに私もシルを一発叩きたいしね」
「私もジークは絶対に渡さない。絶対に・・・」
デメテルも俺の味方をしてくれる
デメテルは姉上とは友人同士。確かバベルで神しか入れない浴場があるが、そこでよく一緒に入りに行くことがあるらしい。そのため友人でもあるため敵になったりなどしないと思っていたが、俺に前回の戦いであるクノッソスで助けて貰ったことと、俺に恋をしているルノアとペルセフォネのお願いを聞いて、味方になってくれた
「それと、この子もね?」
「っ!アーニャ・・・・・」
「ジーク。ミャーも戦うにゃ」
最後に廊下から加勢してくれる人物が現れる
それはアーニャだった
アーニャも俺の味方になってくれた。彼女はフレイヤ・ファミリアの眷属でもあるのに、しかし、もうやめているため、姉上の敵にもなれる。だけど彼女が参加するのは理由がある
「いいのか?アレンと・・・・姉上の敵になるんだぞ?」
「兄様とフレイヤ様・・・・・いや、シルにもう一度ミャーの家族に戻って貰うために、ウォーゲームに参加して勝ちたいにゃ」
「アレンはお前を狙ってきてもか?」
「それでもにゃ」
「わかった。俺も姉上をミアの酒場の店員に戻すためにも戦う。力を貸してくれアーニャ」
「任せてにゃ」
アーニャも力を貸してくれる
アーニャの望みは一つ。アレンと姉上をもう一度自分の家族に戻すこと。取り戻したい家族が居るから戦う
例え実兄であるアレンが相手でも勝つと、俺達の力になってくれると加勢が増える
「戦力は揃いつつありますね?」
「ああ、十分なくらいだ。ウォーゲームの開催時期は?」
「明後日になる。場所はべオル山地にある『オルザの都市遺跡』。その周りにある外輪山の一角が僕たちの陣地になる。西側がフレイヤの陣地。東が僕たちだよ」
「べオル山地のオルザの都市遺跡か。確かに数十の派閥で戦う俺たちには必要な場所だな」
場所はべオル山地にあるオルザの都市遺跡
派閥連合の俺たちには、それだけの広さがあれば戦える。オラリオにも負けない広さだ。それだけ広ければ、俺もオッタルも容赦なくできるだろう
場所、日時も決まった
あとは準備だけだ
「よし、ウォーゲームの詳細全て通達が渡ったところで、これより準備を始める。相手はあの姉上の派閥だ。無論今までの戦いとは比べ物にならないだろう。俺たちの最大の戦いになる。今回俺たちヘスティア・ファミリアが指揮を取る。リリルカ、作戦を練ってくれ、もちろん他派閥含めて指揮全体の作戦をだ」
「わかりました。リリが全力で軍師を務めます」
「ヴェルフ。他派閥にもクロッゾの魔剣を与えてやってくれ。お前のプライドがあるかもしれないが、勝つために必要なことだ。我慢できるな?」
「ああ、相手があのフレイヤ・ファミリアなら、くだらんプライドなんかよりも、俺の英雄であるお前を助けるためなら、今はこんな意地は捨てる。全力であいつらを倒すために必要なことだ」
「春姫。レベルブーストの使用少しでも増やすよう、魔力を今から温存しろ。お前は絶対に必要なサポーターだ、もちろん他者に知られることにもなるが、覚悟はいいな?」
「はい。もう私の力が他の方にバレても構いません。魔力を温存しておけば、何回かレベルブーストが最大10人までいけるかもしれません。私の力を皆さんに与えます」
「エイナは、お前の立場が問題ないなら、今からでも俺たちの戦争遊戯に関係のある情報を、流されるだけ流してくれ」
「うん!任せて!必要な情報は全部、ジーク達に流すから!」
「ペルセフォネ。もしかしたら参加しない派閥もいるかもしれない。少しでも多く。俺たちの派閥に参加してくれるために、協力要請を頼みたい」
「任せて!私は知り合いの主神の方が多くいるの。その神様達に頼んでみる」
「それ以外は今から修行をしてくれ。今から鍛錬するだけでも変わる。姉上に勝つために、少しでも力を今から高めるんだ」
「「「「「「はい!」」」」」
「「「「「「わかった!」」」」」
まずは準備だ。補給、情報、鍛錬
姉上の派閥を倒すために必要なものを全て今から揃える。それでも足らない部分もあるかもしれないが、それでもやるだけでも変わる
姉上が卑怯な手を使うなら、こちらは使えることとできることの全てを使って挑むのみ
今から取り掛かる
それで俺は
「ヘスティア。俺も別の準備をするために少し外出する。構わんな?」
「いいけど。どこへ行くの?」
「お礼、謝罪、交渉、鍛錬。しなきゃいけないことをたくさんしないといけないのでな」
今から、俺も準備を始める
その前にもいろいろ『言っておかなきゃいけない相手』との話もあるため。それをするために俺は外出をする。
ウォーゲームをする前に、やりたいことがある。俺にとっては大事なこと。それを今行おうと、休むことなく外出する
今回ウォーゲームを行うことで、準備をしなきゃいけないのは、俺も山積みにある