派閥連合東陣地 リリルカが作戦内容を伝える、主神同士はヘスティアの指示を聞いて、どう隠れるか、どれだけ別れるか、配置を取る
「ジーク様はウォーゲームが開始したら真っ先に猛者の元へ向かうため、ジーク様無しでリリ達が主神を守りながらフレイヤ・ファミリアの眷属を倒します」
俺はウォーゲームが始まったら、オッタルの方まで真っ直ぐ向かう。そのため団長同士以外で他はアレン達に挑む。戦闘としては攻防戦になる
配置としてはこうだ
魔剣を持った冒険者とウンディーネとサラマンダーが前衛、それ以外とノームとシルフは中衛、ヒーラーと弓兵と魔道士とグリフォンが後衛。格ファミリアが主神を守るように動く
配置としてはこんな感じになる
無論崩されることがあるため、無論その場合はリリルカに指示をするから問題なし、オクルスで連絡できるため、各地の陣地の指示は問題なく伝わる
「僕たち主神は、もしも危機になったら、ジーク君が用意してくれたこのお札を使うんだ。『防御』って叫べば防護壁のバリアが展開して身を守ってくれる。そこまで持たないけど、数分だけ保つ。その間に逃げるか、抵抗をするしかない」
「私は弓を使わせて貰うな。ヘスティア」
「いいけど、権能は無しだよ?アルテミス」
「ああ、わかっている。私なら上級冒険者を遠くからでも狙うことができる」
「俺も一人なら投げることもできる」
「「「「「「もうお前ら二人!前衛行ってこい!!」」」」」」
「アルテミスとタケミカヅチなら、そんなことができてもおかしくないしね」
「だが、殺すなよ。アルテミス。お前ならできそうだからな」
「ああ、足を止めるだけだ。問題ない」
もしもの自分の身に何かあったら、一応俺から防護魔術の札を渡しておく。マジックアイテムを使用してはいけないと言うルールはない。そのため俺から防護壁の札を渡しておく
数分しか保たないため、あとは自分たちで抵抗するしかない。タケミカヅチは武神でもあるため、背負い投げで人を投げることができるらしい。アルテミスは狩猟の女神、弓の使い手でもあるため、アルテミスは弓で眷属に対抗する。もうこの二人が上級冒険者に見えてきた
「と言った感じです。オクルスで報告をお願いします。戦況によっては配置は常に変えることがあります。皆さんフレイヤ・ファミリアを相手に用心してください。リリからは以上です」
「皆、もう伝えることは以上だな?全員本気で挑むぞ。今だけ大英雄ヘラクレスを名乗ろう。俺たちは弱い。だからと言ってフレイヤ・ファミリアに屈する程、そこまで弱くないと、あいつらに教えてやろう。弱くても俺たちは戦えると、我が姉上達に思い知らせる!大英雄ヘラクレスが、お前達の弱さは合わさったら強いと!俺が証言する!勝て!我らの底意地を!我が姉上に知らしめるんだ!!!」
「「「「「「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」」」」」」」」
作戦内容は全員に伝えた。あとは俺たちがどこまでやれるかだ。
フレイヤ・ファミリアが相手でも、力を合わされば強くなると、弱い者達でも戦えると言うことを示すのみ
この戦いは今まで以上の苦戦を免れない。でも、負けるつもりなどない。皆の底意地が試されている。あとは皆の頑張りと努力次第だ
「いよいよだね。ジーク君」
「ああ。リリルカ、俺はオクルスは持たない、オッタルしか戦わないからな。指示は全てお前に任せる。軍師として全うしろ。ウォーゲームが始まったらグラニに乗って真っ直ぐオッタルの所へ行く。あとは頼むぞ?」
「はい。ジーク様もご武運を」
「勝ちましょう。絶対に」
「ああ。ベルはヘディンを倒せ。お前が倒す今回の敵だ」
「はい、マスターが相手でも、こちらにも負けられない理由がありますので」
「クロッゾの魔剣は大量に生産して渡しておいた。こっちも火力は十分だ」
「もうジーク殿は奪わせません。自分たちが絶対に勝ちます」
「私達の英雄を。フレイヤ・ファミリアであろうと渡すわけにはいきません」
「私はいつでもお前の友人だ。守るさ、友人であるお前を」
「助かる。ヴェルフ、命、春姫、フィルヴィス。グラニ。始まったら俺をオッタルの所まで送ってくれ」
「はい、貴方様をどこでもお運びいたします」
「サラマンダーも、ノームも、ウンディーネも、シルフも、四大精霊の力を最大に使って、敵を殲滅!」
「は!主のために!」
「フレイ様の妹様であろうと、仕える主のために!」
「私たちは主の精霊。フレイ様の妹であろうと。私たちはジーク様のために!」
「私も力になるよ。ジーク君。こう見えてあの人と一緒に大きな敵とも戦った経験もあるからね。任せて」
「頼む。グリフォンはヘスティアを守ってくれ」
「はい。ヘスティア様は私にお任せください」
ウォーゲームが始まる前に、俺のファミリアの仲間とこれからの会話をしておく
別にこれが最後になるわけではない。けど相手が巨大なファミリアを相手に戦うのだから、意気込みを言うことで少し気持ちを楽にするためにこんなことを言っているのかもしれない、俺の精霊であるシルフたちはともかく、ヴェルフたちがこんなことをハッキリ言ったのはこれからの敵が怖いってのもある。相手はあのフレイヤ・ファミリアだからな
けど、俺を姉上に奪われたくない。
その気持ちは絶対にあるため、口に出してでも俺を助けると、仲間を見捨てる気はないと最後まで気持ちだけは負けないようにしていた
すると
「主様。少しよろしいでしょうか?」
「なんだ?ウンディーネ」
「この勝負に勝って、あの娘を手にするのですか?」
「そうだ。お前も聞いていると思うが、この勝負に勝って、ヘルンを貰い、その後はヒルデとサーナも嫁にする。これが俺の恋だ」
「そうですか・・・・」
「すまない、ウンディーネ。これが俺の答えだ」
「っ!いいえ、私はリスクがありますから、恋ができないのは構いません。それに主が今私の気持ちを理解してくれただけ嬉しいものですから」
「ありがとう。愛してくれて」
「いいえ、お気持ちが届けば、私は嬉しく思います」
「ウンディーネ。大丈夫?」
「ええ、これで後悔はありません。主の気持ちに届いているのなら、私の恋は届かなくても構いませんよ。シルフ」
ウンディーネに、このウォーゲームを勝ったあヘルンを手にするのかと聞かれ、それに躊躇いもなく俺は手にすると発言した。その勝った後で故郷に居るヒルデとサーナにも結婚するとも
その言葉にウンディーネは少しショックを受けていた。俺を愛しているのはウンディーネもだとわかっていた
だからせめて愛してくれてありがとうと、お礼しか返せないため、愛してくれた感謝を伝えた。それでけ嬉しいと、ウンディーネのリスクのある恋には応えられないせめてものの、感謝である
「ジークさん。ちょっといいですか?」
「カサンドラか、どうかしたのか?」
「あの・・・・また夢を見まして・・・」
「予知夢か、聞かせてくれ。俺にとっては必要なことだ」
カサンドラに尋ねられ、予知夢をまた見たから俺に伝えにやってくる
俺に関するだったら聞いておきたいため、俺はカサンドラの予知夢を信じてそれを聞く。カサンドラの予知夢は当たるからな
「猪の決着に、怒りをただ打つける英雄。それは己の罪を自身の手で償うこと。そのため命など粗末。心がやがて竜となり、世界を壊そうとする」
「っ・・・・・・俺は結局は・・・」
「怒りに身を滅ぼすあまり、『花嫁』が迎えに来る。英雄の身を案じて、そしてあ・・・あ・・・・愛を届ける」
「っ!まさか・・・・・・彼女が来るのか」
「そして、この豊穣にて、英雄は愛を示すために、『約束された光帝』になる。と予知夢はそう予言しました」
「・・・・・・・・そうか、だから兄上は俺に・・・・・・・」
カサンドラの言葉を聞いて、全ての確信が付く
この戦いが、オッタルとの決戦が、俺の史上最もの試練となる
結局俺は自分を許してなどいなかった。あれだけ自分を恨んではならないと、ミアにも言われたのに、結局俺は、彼女を傷つけた自分を恨んでいた
だから彼女が来る
わかっていたのだろう。だから時期彼女がこの地に来る。その時きっと彼女は俺を救ってくれる。その救済に俺は愛を示さないとならない
そして最後に俺は・・・・・・・
「そうか、伝えてくれて感謝する。その予言聞き入れた」
「はい、ではジークさんもこれから頑張ってください」
「ああ、そちらもな」
カサンドラを言って、ダフネの所へ戻る
彼女の予言は俺にとっては大事なことだった。おかげでこの先どうなるか、大体想像つく。彼女がいずれ来る。俺を救うために彼女は、口で言っても俺はどこかしら自分を許してなどいなかった
それがわかっているから、彼女は・・・・
「ジーク君、大丈夫?」
「ああ、少し先が見えただけだ」
今の話を聞く限りでは、もう先がどうなるのか見えた感じだ。それでもどういう形でそうなるのかは想像もできない
少なくとも、俺はまた彼女に救われる
それだけは俺にとって嬉しいことだ
「ジーク。始まる前にお話があります。こっちに来てくださいますか?」
「リューか、ああ、まだ時間はあるしな」
始まる前に、リューにも言いたいことがあるのか、リュー達のテントに連れられる。
そこでリューだけでなく
「アーニャ、ルノア、クロエ。お前達もここに居たのか?」
「あ、ジーク」
「ちょっと話があるの」
「私たちからね」
「何を言おうとしているのか大体は察する。けど確信はないから、直接聞かせてくれるか?」
俺が連れられた先で、リュー、アーニャ、クロエ、ルノアが待っていた。話はこの四人からだ。何を話すのか大体はわかるが、それでも直接聞かないとわからないため、とりあえずリューたちが何を言いたいのか聞く
そして何を話すのか
「ジーク。もう一度私たちは貴方に言います」
「ああ、何をだ?」
リュー達が告げる言葉
それは
「私、リュー・リオンは貴方を一人の男性として好きです!」
「ミャーも、アーニャ・フローメルは、ジークのことが大好きにゃ!」
「私、クロエ・ロロはジークを愛している!」
「私、ルノア・ファウストは、ジークのことが大好きだ!」
「私達の一人を選んでくれませんか?それか私たち四人全員を選んでくれませんか?」
「そうか・・・・・・・」
一度はこの前の酒場で言われた。リュー達の告白、しかし、まだしっかりと返事を出していない。一度はアーニャを選んだが、あれはアレンを素直にさせるための演技だ。結果的にアレンを誘き出すための嘘であるため
しっかりとした返事をしていない
だから、今度はちゃんとした返事を出さないとならない。彼女達が顔を赤くしながらもこんなまっすぐな告白をしているのだから
そして、俺の返事は
「俺はこのウォーゲームに勝ったら姉上から、姉上の眷属で従者であるヘルンを貰う約束をしている。そしてそのへルンを妻にして娶る。だから四人を選ばない。もちろんフレイヤ姉上も、すまない。四人は俺の友人だ。これが俺の答えだ」
「・・・・・・・そうですか」
「スッキリしたにゃ」
「ええ、悔いないわ」
「これでちゃんとシルにも向き合える」
今度はちゃんと返事をした
四人の誰も選べないと
俺にも恋がある。その初恋であるへルンを手にしたいと、四人全員でも俺は選べないとしっかり伝える。
まさかあの四人がこんなしっかりとプロポーズをしてくるとは思いもしなかった。けどそんな勇気を振り絞って俺に伝えてくれた
俺にも譲れない想いがあるから返事は出せないとしっかり彼女達の心に伝え、四人はそれに後悔することなく受け止めてくれた。これでフレイヤ姉上にも向き合えると、これからの戦いに集中できると発言した
「もしかしてわかった上でか?」
「そう言う訳ではないですけど、この前の酒場で、あのへルンって言う人とジークが」
「とても仲良さそうだった。しかも・・・」
「なんだか、二人は親密だったにゃ」
「それを見たら、もしかして、今までずっとシルとして私たちに接してきたのは。神フレイヤだけじゃないのかと、シルがもう一人化けていることに気付いたにゃ、そして今までジークの側にいたのも、あのへルンって言う女性なんじゃないかって」
「やはり、四人でも流石に、『シルの姿に二人化けている』ことに気付いていたのか」
リュー達も、流石にへルンもシルに化けていることに気づき、そのへルンがいつもシルの姿に化けて俺のそばに居たことも
今更ではあるが、それでも俺にずっと居た彼女が、俺の初恋ではないのかと、自分達は断られることを予知してでも、想いだけはちゃんと伝えようと、返事はもらえなくても、ちゃんと相手が居るならと、俺のために身を引いてくれた
「わからせないといけませんね、あの『シル』に」
「そうにゃ。『シル』には一度懲らしめないといけないにゃ」
「ジークの気持ちも考えないで、自分の気持ちだけぶつける。あの頑固者には・・・」
「ミア母さん直伝のゲンコツを与えてやるわ!」
「ふん、やっぱりお前達は姉上の友人だな」
これで四人は、フレイヤ姉上にガツンと言えると、もうこの戦いに迷いはなかった
そしてフレイヤ姉上を、必ずわかって貰うよう、友人として制裁を与えるべきだと、四人はフレイヤ姉上を決して見捨ててなどいなかった
騙したとはいえ、あの酒場で働いた仲間、まだ諦めていない。フレイヤ姉上もシルなんだ。本当の名前ではなく。リュー達と共に働くシルだ。やはり姉上の主神など似合わない。まだ共に居る友人が今ここに居るのだからな
四人の告白を結局は断ったが、アーニャだけは、『アレン対策』として、こんな言葉を彼女だけに言う
「アーニャ。お前だけは側室にしようと思っているんだが、それはどうだ?」
「え!?側室!?」
「な!?ジーク、告白を蹴っておいで、側室にするってどう言うことよ!?」
「アーニャを側室って、なんでアーニャだけにゃ!?」
「そういうことではない!ジーク!貴方は男性として、そのような最低なことをするのか!?」
「そうだろうな、リュー達の言う通りだ。お前達の告白を蹴っておいて、側室なら構わないなど、男として女を軽く扱っているとしか思えないくらい、最低な行いだ。だがそれでもアーニャに側室にしようとするのは理由がある」
「なんにゃ?」
アーニャだけは側室にしようと考える
普通に考えて最低な行いだ。アーニャの勇気を振り絞った告白を蹴っておいて、側室ならいいなどと。彼女は道具か、と思うように酷い扱いを、男としてやってはならないのは当然
しかし、それでもそんなことを言うのは、無論理由がある
それは
「それをアレンに伝えろ。そうすれば、お前の家族は取り戻せる。あいつはもうお前を置いてくことはできない。これを言えば」
「っ!?ジーク・・・・・まさかミャーのために・・・・・・ミャーに兄様を・・・・」
「これが、お前を選ばなかった。俺がせめてしてあげることだ」
「ああ・・・・・・そういうことか」
「私でもこれは・・・・・わかった。この前のヴァナ・フレイヤの話を聞いた私でも・・・」
「ジーク・・・・失礼しました。まさかアーニャのために、そこまで考えての発言だったとは」
「いや、リューの言っていることは正しい。アーニャを粗末に扱う発言、叱って当然、だが、そうまでしてでも、悪を演じてでも、アーニャを選ばない代わりの、せめてものの情けだ。アーニャの家族を取り戻すために」
アーニャの家族を取り戻すこと。意地を張って力に溺れる愚か者を、本当の居場所に置くため
だからこんな本気でもない粗末なことをアーニャに言う。これを聞いたら絶対にあいつは我慢ができなくなる。今度こそ、アレンを絶望に落ちる。それを阻止するために
もう意地など張れなくなる
アーニャの元に戻るだろう。こんなことを俺にされるのなら、アーニャを守ろうと動くはず、まあ、アレンを倒すことはできないだろうが、そこは別に任せるとして、目論みさえ達成できれば十分だ
そして
「リュー、アーニャ、クロエ、ルノア。姉上をシルとして戻そう。姉上を見捨てた訳じゃないだろう?まだ友人として想っているだろう?」
「ええ、シルには言いたいこともありますしね」
「まだ。ミャー達と一緒に働いて貰うにゃ!」
「ジークのことは、諦めさせる!」
「それが私たちってもんよ!!」
「ああ、取り戻そう。フレイヤ姉上を」
「「「「シルを取り戻す!!!」」」」
酒場の店員であるリュー達の目的は、フレイヤ姉上を、酒場のシルにして戻すこと
本当の正体が女神フレイヤであっても、リュー達にとってはシルだった。今でもミアの酒場に戻ってほしいと、望みがあってウォーゲームに参加している。
まだ見捨ててなどいない。リュー達はまた共にあのミアの酒場で働きたいと、リュー達にとってこのウォーゲームは友を取り戻すための戦い
このウォーゲームで友を取り戻す