ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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反撃開始!!

 

 

「増援が来た!?間に合った!!!」

 

 

リリルカにも増援が辿り着いた報告を受ける。各地で増援の支援が届き、フレイヤ・ファミリアの襲撃に対応しているとの報告を受ける

 

ベル達の言う通り、なんとか耐えたおかげで増援部隊がやられる前に間に合った

 

これで反撃ができる。この機を逃すまいと、リリルカは一斉に増援部隊に指示する

 

 

「各地!フレイヤ・ファミリアの殲滅をお願いします!!」

 

 

『『『『『『『了解!!!』』』』』』』

 

 

これで対抗できる。

 

増援部隊にも幹部に匹敵する強さを持つ者が居る。強大な協力者が居れば、フレイヤ・ファミリアでも倒せると、勝機に近づく反撃が見えた

 

 

 

 

 

 

 

後衛陣地にも、増援が辿り着く

 

 

 

「大丈夫か!ノーム!ウンディーネ!」

 

 

「サラマンダー!?」

 

「遅いですよ!」

 

 

「すまんな。北部の方まで進んで調査したら、かなり陣地から離れ過ぎた」

 

 

サラマンダーが後衛に着き。ウンディーネとノームと共に主神を守るため、後衛に攻めてきたヴァンが率いるエインヘリヤルを殲滅する

 

オルガの遺跡北部まで調査を隈無くやったせいで、中央部まで戻るのに苦労をしたようだ。だが遅れた分の働きはすると、サラマンダーだけでヴァン達を片付けようとする

 

 

「ヘラクレスの火の大精霊!?」

 

 

「よくも我が仲間をやってくれたな、下界の子供達よ。今度は我が相手だ。特と味わえ!!」

 

 

「ええい!かかれ!」

 

「「「「「うおおおおおおお!!!」」」」

 

 

「ふん、所詮魔剣を打つだけか?どれ、我の魔法を見せてやろう!!全員我が渡したウールを使え!!」

 

 

「「「「「「おお!」」」」」」

 

 

サラマンダーが魔剣を撃ってくるだけのエインヘリヤル達に、容赦なく魔法で吹き飛ばそうとする

 

サラマンダーの放つ魔法など、知っている者は多いと思うが、その中で全域に滅ぼすことができる魔法を発動する。巻き添えを控えるためにサラマンダーと共に来た増援の冒険者達が、ベックリン達にもサラマンダー・ウールを纏わせる

 

 

「『得られし我が名はサラマンダー、火の化身、炎の女王』!!」

 

 

「っ!ウンディーネ!」

 

「ええ!わかってます!」

 

 

サラマンダーが放つのは火の精霊の最高魔術。階層一帯ごと覆い尽くす程の威力の火炎魔法。サラマンダーの口からルーン文字が集まり、解き放たれる

 

しかも超短文詠唱を聞いただけで、ウンディーネとノームが何を使うのかわかり、主神を守りを更に厚くするために岩と水の防御を展開する

 

そして、サラマンダーが放たれるのは

 

 

「ファイヤー・ストーム!!!」

 

 

ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

 

 

「「「「「「ぐわあああああああ!?」」」」

「「「「「「きゃあああああああ!?」」」」

 

 

「ふん、これが精霊の魔法だ。わかったか?フレイヤの眷属共よ!!」

 

 

「サラマンダー!あなたは相変わらず!」

 

「手加減と言うのをわからないのですか?」

 

「ふん、安心しろ、そこまで広げてなどいない。しっかり手加減もした。我はあくまでこの者たちを焼き尽くすだけだ」

 

「す、すげえ・・・・」

「相変わらず火の精霊は派手だな」

「あのヘラクレスはこんなのを召喚したのか?」

「普通に強過ぎだろ。火の大精霊を召喚するとか」

「やっぱり俺たち勝てるんじゃねえ?」

 

 

ウンディーネとノームに守られている主神や、サラマンダーと共に来た増援部隊の冒険者達も驚く。サラマンダー特性のサラマンダー・ウールを事前に渡されたことで、今のファイヤー・ストームを跳ね除けた。

 

けどヴァン達は炎の波に飲み込まれ、全員が焼き尽くされて倒れている。しかし、死んではいない。全員生きている。半殺し程度で済ましている。一応あんな最高級魔術を使っておいて手加減はできるようだ

 

しかし

 

 

「くそ・・・・・・」

 

 

「ほう、まだ生きているパルゥムが居たか」

 

「あれは確か、フリントと言う冒険者」

 

 

「ヘラクレスの精霊が相手でも、俺は戦う。俺はあのお方のために戦う!精霊でもあのお方のために、誰であろうと倒すだけだ!」

 

 

「その心意気は認めよう。だが、こちらにも譲れないものがある。我も主のために戦っている!貴様のその忠誠心。我が強いか貴様の方が強いか勝負だ!!」

 

 

「望む所だ!!」

 

 

あのファイヤー・ストームを受けておいて、フリントこと。ヴァンが重症になりながらもまだ戦おうとする。フレイヤ姉上のために、例え精霊が相手でも負ける気などなく、双剣を握る

 

その心意気に称えて、サラマンダーが一人でヴァンに挑む。主のために尽くす忠誠心の意志。同じ意志を持つ者同士として、サラマンダーが一気打ちをする

 

 

後衛の方も、増援がきたことで反撃を開始する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして他のところでも

 

 

 

「見つけたにゃ!」

 

「今度こそ、あんたらをぶっ潰す!!」

 

 

「来てくれましたか!酒場の皆様!」

 

「遅いよ!」

 

「これで勝てる!」

 

「ですが、良いタイミングです!」

 

「これで戦力は揃いました!」

 

 

増援部隊のメンバーである。クロエとルノアがブリンガル達の前に現れる

 

女神祭の時に一度敗北した仕返しを今しようと、再び彼女達二人がブリンガルの前に出る。だが、その目の前にしても。ブリンガルは

 

 

「な!?酒場の店員!?」

「くそ!?増援が辿り着いた!?」

「こんなに早く!?」

 

「恐れるな兄弟!たかが二人増えただけだ!女神祭の深夜のように薙ぎ倒せ!」

 

 

だが、たかが二人追加されただけだと。レベル四の二人が増えただけで気にするなと。いつも通りに連携で押し潰そうとする。

 

確かにこちらはクロエとルノアを追加しても、七人だが、相手はレベル5が四人。命とアイシャのレベルブーストも切れて、まだ勝てる力が足りてない

 

 

しかし

 

 

「それはどうかにゃ?」

 

「あんた達の強さは知っている。だから対策してないとでも?」

 

 

「何?」

 

 

「みんな!これを付けるにゃ!」

 

「これは?耳飾り?」

 

「ペルセウス特性のマジックアイテムにゃ、これをみんなに付けるにゃ!」

 

 

女神祭で襲撃を受けて、クロエもルノアもブリンガルの強さくらい一度は味わっているため、当然ながらまだ勝てないことくらいは知っている

 

だが、対策してないわけではない

 

まずはそのためにペルセウスが作ってくれた。耳飾りのマジックアイテムを皆に配る。これを付けておけば、これからの援護の被害に遭わなくて済む

 

そのために命達はこれを付ける

 

 

 

「もうそろそろ来ると思うけど?」

 

「そうにゃ。ウチの店員仲間が、『援護』してくれるにゃ」

 

 

「援護だと?」

 

 

クロエとルノアが何か企む。

 

ブリンガルを倒す唯一の対策を用意している。その対策に援護を加えているらしく。もう少しで起きるはずだと、まだ攻撃を掛けない

 

その援護とはなんなのか

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ・・・・はあ・・・・・」

 

 

「もうテメエのそのオーラも切れた。さっきみてえに、力はもう発揮出せねえぞ」

 

 

「だからなんだ?それは私を倒してから言うことだな!」

 

 

ヘクトルはアレンの対決に苦戦している。

 

予想以上にアレンの素早さに、レベルブーストを帯びていたヘクトルでも倒せなかった。それどころか、そのレベルブーストももう切れた。ヘクトルも限界に近い。これではアレンに勝つのも難しくなった

 

それでもヘクトルは無論諦めることはない。ユリオス王国の女王がめげることなどしない。敵は倒し切るまで戦い続ける。自分が敗北するまでは諦めない

 

 

「そうか、じゃあ落ちろ!このくそ女!」

 

 

「く!」

 

 

だからアレンは止めを刺そうと、容赦なしに槍を突き刺す。当然ながらアレンは敵を殲滅するのに戸惑いなど無い

 

敵は落とす。それがアレンのフレイヤ姉上のためにすること

 

しかし

 

 

ビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

 

 

「っ!ちい!・・・・・なんだ!?」

 

 

突然竜巻が横から飛んできた。アレンはその竜巻を避けて後方に下がる。いきなりの攻撃に驚いたが間違いなく新たな敵が現れたと気づく

 

その襲撃者は

 

 

「ヴェルフ君。ヘクトルちゃんも無事?」

 

 

「シルフ!」

 

「増援が来たか」

 

 

「あの剣姫に似た。あの野郎の風の大精霊か!!」

 

 

シルフがなんとか到着した

 

増援部隊がなんとか到着し、アレンを倒そうと鎧を身につけたシルフが全力で挑む。ここで副団長を倒せば戦況は有利になる

 

簡単ではないが、ここでアレンを倒さないと、奴の素早さは面倒な程厄介だ。ここで抑える以外はない

 

ここでアレンを倒すのはそれだけではない

 

 

「この子もね」

 

「っ!」

 

「お前は・・・・・・」

 

 

「っ!?テメエ!?」

 

 

「兄様。兄様とフレイヤ様を取り戻しに来たにゃ」

 

 

シルフだけがアレンに挑むわけではない。そのアレンの実妹。

 

 

アーニャ・フローメル

 

 

アーニャも増援部隊に一員。アレンを倒すために兄に恐れることなく勝負に挑む。全ては自分の家族を取り戻すために。アレン相手にしてでも

 

 

「クズ!なんでテメエが!」

 

 

「ミャーは兄様を取り戻す。フレイヤ様を取り戻す。そのためにここでウォーゲームをするにゃ。例え兄様が敵でも」

 

「私たちの増援は、私とこのアーニャちゃんよ」

 

「私はまだ戦えるぞ。ヴェルフ・クロッゾ。貴様はどうする?」

 

「無論・・・・・まだ戦えるに決まっているだろ!」

 

 

「このクズ共が・・・・・・ならまとめて轢き殺してやる!!」

 

 

アレンを倒すために、アーニャ、シルフ、ヘクトル。先ほどやられたヴェルフがもう一度立ち上がり戦う

 

アレンは更に怒りを増す。もうやっと妹に会わなくても済むと思ったのに、またもアーニャが現れて怒りを増す。この前俺に真意を悟られてせいで、もうアーニャに会うことを拒否していた。家族を見捨てなかったのに、それでもアーニャに向き合うことが弱いとまだ感じるのか否定する

 

それでもアーニャは

 

 

「もうミャーは逃げない。家族を取り戻すために、『灰の空、消えた家、降るは黒、廃墟の雨、首なき瞳、尋ねし銅像、なりや、なりや、貴様は仔猫、迷子の車輪。私は涙、嗚咽の僕。家を問う。答えはなく。鴉に問う。定かでなく。だから私は泣くのです。たった一人、家族の背で唄うのです』」

 

 

「っ!?それは・・・・・その歌をやめろ!!ぐう!?」

 

 

「させん!私との戦いはまだ終わってないぞ!」

 

 

「テメエ!!」

 

 

「ヴェルフ君!これを付けて!ヘクトルちゃんも!」

 

「っ!?これは耳飾り!?何かするのか!?」

 

「よくわかんねえけど、わかった!」

 

 

アーニャが詠唱を始める。アーニャは歌う、聖女のように。あの日家族を失った悲しみ。強さを求めて置いてかれた悲しみ。その二つの悲しみを歌にして、願いを言う。家を無くし、家族も無くし、たった一人の家族にも置いてかれた

 

だが、今はその家族を取り戻す時

 

だから彼女は告げる

 

 

「『どうか私を置いてかないで』、『レミスト・フェリス』」

 

 

彼女の告げた魔法が、今鳴り響く

 

 

「ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

「ぐう!?クズ!?・・・・テメエ!?」

 

 

「っ!これは!?」

 

「なんて声量だ!?」

 

「これでこの猫人のステイタスが落ちる!!」

 

「っ!?あの猫人の体が、赤い魔力光に囚われている!?」

 

 

レミスト・フェリス

 

アーニャの渾身の叫びをあげた。周囲に音波を撒き散らす。するとアレンの体が赤いオーラのような光に体が汚染される。この魔法の効果はアレンも絶対に知っている

 

 

これはアンチ・ステイタス

 

 

この音波を聴いた者は一人残らずステイタスが半減する。聴いた者を全てである。そのため仲間にも効果が強いため、そのための予防としてヴェルフとヘクトルは耳飾りを付けているため、ステイタスは低下しない

 

それだけでなく声量もかなり大きいため、今この場に居るアレンだけではなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

「「「「ぐわあああああ!!」」」」

 

 

「うわ!?」

 

「なんだい!?この鳴き声は!?」

 

「猫の声!?」

 

「いいえ、これは!?」

 

 

「そうにゃ!アーニャの声にゃ!」

 

「アーニャ・リサイタル!とくと喰らいな!!」

 

 

命達の方にも、その声は響く。

 

アーニャの声量はもはや前線範囲まで届いている。そのおかげでブリンガル全員が赤い魔力光に囚われる。これでブリンガルはまともに連携もできなくる。それどころかまともに戦えない

 

 

「今だ!チャンスにゃ!」

 

「アーニャの歌声でステイタスは低下している!今なら叩き潰せるわ!」

 

「承知!この好機!逃すなからずです!」

 

「よし、一気に畳みかけるよ!」

 

「これで終わりにしましょう!」

 

「反撃開始です!!」

 

 

「おのれ!アーニャ・フローメル!?」

 

「くそ・・・・・」

「体が重い!?」

「力が入らない!?」

 

 

ブリンガルを倒すなら今

 

アーニャの魔法でステイタスが大幅に低下する。これでブリンガルの動きはほぼ鈍くなる。これで反撃できると、命達は一斉にブリンガルに襲い掛かる

 

アルフリッグたちはまさかアーニャの魔法が、ここまで広範囲の魔法であることなど、元団員の魔法を把握していなかった。

 

 

 

そのブリンガルのやられると同時に、ブリンガルをどう倒せばいいのか、遠くで考えて分析をしていたリリルカも巻き添えを喰らう

 

 

『ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 

 

「うわあああああああああああ!?っ!?これはアンチ・ステイタス!?アーニャ様の魔法!?」

 

 

リリルカもアーニャの魔法を受け、全身の力が入らず、体に魔力光を浴びることになる。幸いエリクサーがあるため、すぐに自分に掛けて、アンチ・ステイタスの効果を解除する

 

だが、これでブリンガルを倒せる勝機が見えて、このまま叩き潰そうと、そろそろリリルカも前線に出ようとする。最初からリリルカもブリンガルを倒そうと後から参戦するつもりだった。リリルカの仕事は軍師だけでなく、ちゃんと前衛に出てブリンガルを倒すと決めている

 

と言うより、女神祭の夜に襲撃された仕返しをリリルカはしたいだけ。だから前線に出ようとする。今ここでアーニャの魔法でステイタスで低下して叩けるチャンス。この機を逃さないためにリリルカは全部オクルスを持ち出して、自身も出撃する

 

しかし、これでもまだ足りないものがある

 

 

「これでブリンガルの動きも鈍くなりました。それでもあの連携を崩す算段は付きましたが、まだ力が足りない」

 

 

ステイタスを下げても、連携を崩す算段が着いても、まだ自分達の力が足りないと。もっと援護が要ると考えている

 

そのためには

 

 

「春姫様!もう一回!レベルブーストを命様とアイシャ様とアクタ様とカリス様に!四人分お願いします!」

 

 

『ダメだ!リリルカ・アーデ!今の猫人の魔法の突風で春姫を隠す透明マントがどこかに飛んで行った!』

 

『このままじゃあ、春姫のレベルブーストがバレちゃうよ!?』

 

 

「な!?こんなチャンスに、とんでもない事態になるなんて!?でもここで使わないと・・・」

 

 

春姫のレベルブーストをもう一回掛けて貰うしかない

 

いくらステイタスが下がったとしてもまだ足りない。こちらのレベルの力も強めにないとまだブリンガルに勝てない。そのために春姫にまたレベルブーストを頼むしかない

 

しかし

 

 

先ほどのアーニャの魔法の声量が突風を巻き起こし、その突風に春姫の姿を隠すタルンカッペが何処かに飛ばされてしまったと、春姫を護衛するバーベラのサミラとレナに報告を受ける

 

 

春姫のレベルブーストがオラリオ中にバレてしまう。まだ春姫のレベルブーストはどの派閥にも秘密にしている。春姫のレベルブーストは誰もが欲しがる力だ。そんなものを今ここで姿を現しての発動されたら、このウォーゲームが終わった後で春姫を狙う輩が現れても不思議ではない。アイシャにもバレるくらいなら発動するべきではないとも言われている。それだけ春姫の力は強力で偉大。その力を今ここで発動することは、リリルカもまずいと思っている

 

しかし、今ブリンガルを倒せるチャンス。この気を逃すこともできない

 

だが、どうすべきか考えることができない

 

 

そんなことを考えていると、春姫からある一言を言われる

 

 

 

「わかりました。今すぐアイシャさん達にココノエを使います」

 

 

『え!?』

 

 

「おい春姫!?本気か!?」

 

「そんなことしたら、春姫の魔法がオラリオ中にバレちゃうよ!?」

 

 

なんと、春姫自身からレベルブーストを使うと宣言した。

 

そんなことをしたらオラリオ全体に知られて狙われることになる。ウラノスが展開した神の鏡でこの光景を中継されて、オラリオで見てない者はいない。当然透明マントで身を隠してないから、確実に春姫のレベルブーストはバレてしまう

 

だが、それでも春姫にとっては問題はなかった

 

なぜなら

 

 

 

「大丈夫です。私はヘスティア・ファミリア。私には仲間が居ますから」

 

 

「「っ!?」」

 

 

「ですよね?リリ様?」

 

『春姫様・・・・・・そうですね。リリ達が居るので、問題ないです』

 

 

もう春姫は娼婦ではない。イシュタル・ファミリアではない。ヘスティア・ファミリアの一員で一人ではない

 

仲間が居る

 

だからもう恐れることはない。何かあってもみんなが守ってくれる。だからここで春姫の能力を中継されても構わない。これから何があっても仲間が助けてくれる。今は倒すべき敵を力を振るう。

 

もう春姫の覚悟は決まっていた

 

 

「リリ様!今すぐ指示をお願いします!春姫はもう準備できています!」

 

『わかりました!サミラ様!レナ様!引き続き春姫様の護衛をお願いします!』

 

「わかった!春姫も成長したんだな?」

 

「うん、なんだか今のカッコ良かった」

 

「お二人とも、このままアイシャ様の方へ行きましょう!」

 

「おう!」

「うん!」

 

 

ブリンガルを倒すために、春姫達はアイシャの元へ向かう

 

このチャンスを逃すわけにはいかない。ブリンガルを倒せる好機を。今ここで倒せば戦況は有利になる。春姫も自身の能力をいつまでも隠して戦い続けることなんてできない。今この機を逃さないために、オラリオに中継されていても、自身の力で敵を倒すのだった

 

 

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