ドカン!!!!!
「ぐう!?」
「く!?」
「ふう・・・・・あんたの魔法、受けてみたが強烈だな?」
「お前こそ、今の一撃は俺でも、体に耐えるのに厳しかったぞ。おかげでもう予備の大剣二本を破壊するとはな・・・・」
俺とオッタルはお互い準備運動として、俺の必殺技とオッタルの魔法をぶつけ合ったが
俺は吹き飛ばされて
オッタルは少し後方に吹き飛ばされそうになるが、ギリギリのところで堪えた。だが彼が予備として持っていた大剣二本は、俺の必殺技とぶつかった衝撃でやいば全体が壊れた
俺は怯み、オッタルは予備武器を失う。お互いまずは全力の技を使ったんだ。しかもお互いレベル7。少し怯みが出てもおかしくはなかった
「ふう・・・・だがウォーミングアップはここまでで、いいだろう?」
「ああ、これで俺も・・・自身のオーダーメイドで戦える」
「確か『ウダイオスの黒剣』で作った。覇黒の剣・・・だったか、こっちもそれに対応するまでだ。グラム!魔剣解放!!!」
オッタルは予備の大剣二本を俺に壊されたため。自身の専用武器である黒い大剣を出してきた
それに対して、俺はグラムの魔剣能力を解放する。奴の持つ専用武器に対抗するにはこれしかない
「さて、ここからが本番だ」
「ああ、来い!!!」
「は!!!」
準備運動は終わり、ここからがオッタルとの勝負。
お互い本気で挑むために、ここから斬り合いを始める。奴の持つ大剣は俺のグラムでも破壊できない良い武器だ。そんな相手に対抗するのに、グラムの力全てを出し切る。リジルの切れ味も限界に上げてきた
今から奴との斬り合いがとうとう開始する
「ファイア・ボルト!!」
「ディオ・テュルソス!!」
「カウルス・ヒルド!!」
魔法のぶつかり合いで激しく暴れる。ベルとフィルヴィス。ヘディンと言う魔法剣士を攻め込むのに、魔法で錯乱を始める
レベル5が二人になったなら、フォーメーションを組んでヘディンを襲う。長剣の長さもあって、二人の持つナイフと短剣で挑んでいても、隙をなかなかに見せないヘディン。頭がかなり回るヘディンは、二人がかりでも簡単に折れたりなどしない
「ぬう!!・・・・はあ・・・はあ」
「流石は・・・・ヒルド・スレイヴか」
「愚兎。同胞。お前達のフォーメーションは悪くない。このままでは私がやられる。しかし、その片方を落とせばいいだけだ」
「っ!?フィルヴィスさん!?」
「っ!?」
「遅い!!『永伐せよ、不滅の雷将』ヴァリアン・ヒルド!!!」
「魔法を!!」
「だめだ!間に合わない!!」
ヘディンは『ゼロ距離で』ヴァリアン・ヒルドと言う魔法を、雷の砲撃を
フィルヴィスに放つ
フォーメーションを組んで攻撃してくる動きにヘディンも流石に苦戦した。だからそれを仕掛ける片方を潰してしまえばいいと、フィルヴィスにゼロ距離で魔法を放つ
ヴァリアン・ヒルドと言う魔法は、27階層のある島を半壊させるほどの威力、それをゼロ距離で撃たれると、第一級冒険者の肉体すらも地理も残さず焼き尽くせる
それを狙って、ヘディンは素早くフィルヴィスに近づき、魔法を放った。その詠唱もフィルヴィスと同じく超短文詠唱。防ぐ魔法は展開できずに
フィルヴィスはやられてしまう
しかし
ここでアクシデントが起こる
「『エルフ・リング』!!!『盾となれ。破邪の聖杯』!!『ディオ・グレイル』!!!」
ピキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!
「っ!?なんだと!?」
「今のは・・・・フィルヴィスさん!?」
「違う!私じゃない!?これは・・・・・」
突然、フィルヴィスの目の前から魔法陣が広がり、ヘディンのヴァリアン・ヒルドを防いだ。それだけでなく
「アルクス・レイ!!!」
「っ!?く!!」
「この魔法って・・・・」
「まさか・・・・・・・」
ヘディンに向けて光線のようなものが襲い掛かり、ヘディンはそれを避けるように後方に下がる。この魔法はベルもフィルヴィスも知っている。なぜこの魔法を使う者が『今、この場にいる』のか、わからないが、それでなんとか助かった
その人物は
「フィルヴィスさん・・・・助けに来ました!」
「レフィーヤさん!?ロキ・ファミリア!?」
「レフィーヤ!?・・・・っ!?と言うか、なんだその髪は!?」
「フィルヴィスさんを助けるために、髪を切って来ました!!」
ロキ・ファミリア所属。レフィーヤ・ウィリディス
彼女がフィルヴィスを助けに、短髪になって現れる。しかも少し装備が違う。ロキ・ファミリアは不参加のはずなのに、レフィーヤが助けに来ていた
「どういうことだ同胞!ロキ・ファミリアは不参加のはずだぞ!」
「はい!不参加です!これは私の勝手なことです。髪を切り落とす落とし前をして、なんとか私は無理矢理乱入することができただけです。これは私の独断です!!」
「レフィーヤ・・・・・」
「それに助けるのはフィルヴィスさんだけです。ベル・クラネル。あなたは守りませんからね?」
「え?・・・あ・・・はい」
「レフィーヤ、お前、自分が何をしているかわかっているのか?」
「わかっています。それでも・・・・・『我慢できなかったんです』。フィルヴィスさんは今度は私が守るって決めたんですから」
「レフィーヤ・・・・・」
これはレフィーヤの独断。完全にルール違反だが
ファミリアは関係なく。自分の責任になってもいいからと、彼女はルールを破った罰を受けてでもフィルヴィスを助けると宣言する
そのために髪を切ったのはファミリアのけじめなのだろう。女の髪は大事と言う者だから、その大事なものを削って、参加を許して貰おうと、髪を切ってからここに来たようだ
しかしだ
「同胞、貴様の独断なのはわかった。だとしても、これはウォーゲームだ。主神が居なくては参加できないぞ?」
ヘディンが主神が居なくては参加できないと、ギルドのルールを破っているにしても、ウォーゲームのルールは破るなと警告をする
確かに不参加が決まったにも関わらず、途中参加するのは仕方がないにしても、ウォーゲームのルールを破ってはならない。それは流石にギルドだけでなく。いろんな派閥においても示しが付かないだろう
だが
「ええ、知ってますよ。だから来てます。『ロキ』がここに」
「なに!?」
「来ているんですか!?」
「神ロキが来ているのか!?」
「ええ、もちろん・・・・あの人も!」
「あの人?」
「まさか・・・・・・」
主神であるロキはここに来ていると、ハッキリ言う。しかもそれだけでなく、『あの人』も来ているとレフィーヤは言った
誰もことかはフィルヴィスはわからない。しかし、ベルは気づいた。
ここに、ロキだけでなく
あいつもここに居る
一方、アレンの魔法を受けたアーニャとシルフは
「アーニャちゃん!大丈夫?」
「なんとかにゃ・・・っ!?他のみんなは!?」
「ごめんなさい。私の風でも守れなかった」
「そんな・・・・」
シルフとアーニャはアレンの魔法を受けたが、当たりどころが良かったのか、少し軽傷でで済み、瓦礫の中から出てきて立ち上がる
しかし共に戦ったヴェルフとヘクトル。そして増援に来たアイシャ達、命、アクタ、カリスもやられてしまい、立ち上がったのはアーニャとシルフだけだった
シルフが一人でも助けようとアーニャに少し風の守りを展開していた。だから風の守りが少しあって軽傷で済んだ
しかし、これではアレンに対抗できない
二人だけでは
「まだ生きてやがったのか。クズ、あの野郎の精霊!」
「二人だけでも・・・まだ・・・戦うにゃ。ミャーは!」
「そうね。こういう時、あの人が居たらまだ戦っていた。ジーク君にも助けられたし、ここで諦めることなんてしないよ」
「そうか、なら・・・・・くたばれ!!」
アレンは、まだアーニャとシルフが生き残っているのを確認して、排除しようと容赦なしに突っ込んでくる
二人がかりになっても二人はアレンに挑むことをやめなかった。アーニャは家族を取り戻すために、シルフは俺に助けれた恩をここで返すためにと、こういうピンチだったら、亡き夫も諦めないだろうと、二人はここで諦めて終わることなど望みはしなかった
だが
ここでアクシデントが起こる
「テンペスト!!!」
ガキン!!!
「な!?」
「ミャ!?」
「嘘・・・どうして・・・・・」
突然真横から、アーニャとシルフの前にある人物がアレンの一撃を止めて後方へ吹き飛ばした
その人物がシルフが一番に知る相手、しかも、確か不参加なはず、なのにその人物は二人を守って、この地に現れる
その人物は
「お・・・・・シルフ。助けに来た」
「アイズ!?」
「剣姫!?」
「なんでテメエがここに居やがる!?」
現れたのは
不参加のはずの、アイズ・ヴァレンシュタイン
またもロキ・ファミリアのエースまでもが、ギルドの不参加とフレイヤ姉上の契約があると言うのに、それを破ってここへやってきた
「なんの真似だ!?テメエらは不参加のはずだろうが!!」
「うん、私は独断でここへやってきた。全てはお・・・・シルフを守るために!シルフに手を出すなら、ルールの一つくらい破る!!」
「アイズ・・・・・」
「剣姫が来るなんて、なんてラッキーにゃ!」
「屁理屈なことを言いやがって!!主神も居ねえで何言ってやがる!!このウォーゲームには主神が必要なんだぞ!!」
「来てる!ロキならここに来ている!」
「なんだと!?」
アイズの言っていることは屁理屈であることは確かにそうだが、主神が居なければ参加できないことも事実
だから来ているとアイズは言っている
フレイヤ姉上に天界時代にいろんな恩を受けている女神がここに居ると、ギルドの不参加も言い渡されているはずの派閥の主神が
ルールと条件を無視して、ここに来ていた
もちろん、遠くで見ているフレイヤ姉上は大激怒。
条件とルールを無視して、戦場に居るレフィーヤとアイズが参加していることに、驚愕するしかなかった
「どういうことよ!?ロキ・ファミリアは参加しないはずよ!?なのにどうしてロキの子供たちが居るの!?」
当然ながらの文句
いきなりアイズとレフィーヤが参加していることに、驚くと同時に怒りが湧き上がる。アイズに関しては特に、アイズは以前オッタルに修行を頼んだお礼としてウォーゲームに参加しないよう言われていたはず、それなのにその条件を破った
ロキ・ファミリアが二人参加している。しかし主神は居ない。ウォーゲームのルールを破るような真似をするなど、完全に違反行為
だが
『色ボケ女神!聞こえるんか!!ウチが参加しないとでも思ったんか!!!』
「この声は・・・・・・・ロキ!?」
マイクの音声越しに聞き覚えのある声。これを知らないはずがない。フレイヤ姉上は冷や汗をめずらしく流す。このタイミングで最悪なことに、負けそうになっている状況で
自分の嫌いな女神が出てきた。条件を破って
それはロキ・ファミリアの主神
ロキ
「ウチが出ないとでも思ったんか!!自分なんかにウチの甥っ子なんかやるわけねえやろ!当然天界の恩など、そんなもん仇で返すに決まっとるやろ!ウチが誰だが忘れたんか!!!」
「やれやれ、まさかギルドのルールを破るとはな、あの二人が」
「ナインヘル!本気なのか?」
「ああ、あの二人が出たいのと。ロキがギルドのルールを破るつもりで、最初から参加するつもりで待機していたんだ。私は監視役だ。二人の目的は、ヘスティア・ファミリアの団員2名を助けることだけだ。それ以外は私がさせないから安心しろ。アンクーシャ」
「お前まで出て、安心できないのだが?ギルドの方はどうするつもりだ?」
「無論、私が黙らせる」
「もしかしなくても、お前も出る気満々じゃないのか?」
ウォーゲームの門前で、マイクで遠くに居るフレイヤ姉上に、聞こえる声で叫ぶロキ
その後方で戦闘には参加しないが、二人の目的以外をさせないために監視に来たリヴェリア。
ギルドの条件を無視しての行動に、ウォーゲームの監視役をするシャクティは、参加しないと言っていた派閥が急に参加することになって困惑する。勝手に主神のライフである天花を胸に付けるロキ。ギルドの取引を無視しても、ウォーゲームのルールには従う
ロキ・ファミリアが三名勝手に参加を始めた
『ロキ・ファミリアが緊急参戦!!?!?ガネーシャ様!?どうします!?これはよろしいのですかあ!?』
『俺が!!!ガネーシャだああああああああああああああああああ!!!』
『許可を聞いているんですけど!?』
『不参加と決めても、途中参加は認められている!!ロキも花を身につけてフィールドに出ている!!よって・・・問題なあああああああああああああし!!』
『ガネーシャ様も認められました!!ロキ・ファミリアが緊急参戦だああああああ!!』
実況を務めるイブリが、最高審判であるガネーシャに聞くと、不参加している派閥が途中参加しても問題ないと、別に途中参加してはならないと神会では言ってないため、しかもロキがちゃんとウォーゲームのルールである花も身につけている
そのため。ロキたちの途中参加は認められた
「ロキ!?『本当に』出てきた!?」
「『主の言う通り』、ロキ様は出たようですね」
「ああ、ジーク君は叔母であるロキをわかっているんだね。流石は『アース神の血を引く子供』か。フレイヤ。甘くみたねロキを。ロキはそんな条件を付ければ大人しくなる女神じゃないのに、それをジーク君が一番よくわかっているみたい」
アナウンスを聞いたヘスティアとグリフォンは、本当にロキが出てくるに、驚きはしていたがわかっていた
なぜなら俺と爺さんが予想をしていたから
ロキ叔母上が『必ず参加する』と
ロキ叔母上がギルドの条件やフレイヤ姉上の天界時代の恩も含めて、いろんなルールにおいて、言う事を聞くはずがない。ロキ叔母上はそんな人の言う事をすんなり聞く女神ではない。なぜそれをフレイヤ姉上はわかっていないのだろうか?同じヴァルハラの女神なのに
なぜなら
ロキ叔母上は『裏切りの女神』である
人や神を簡単に裏切る女神、恩を仇で返し、条件を言うことを聞くフリをして破る。自分の得たいことやしたいことのためなら、利益のためなら、大嫌いな女神を堕とすためなら、人や神を騙し法を破る女神。
それがロキ叔母上だ
甘くみたなフレイヤ姉上。そう簡単にロキ叔母上を信用するべきではなかった。俺でも段々と叔母上の嘘が見えてきた。同じ地の神であるのに、フレイヤ姉上はロキ叔母上を理解していなかった
その証拠にフレイヤ姉上は
「ロキ・・・・・貴方・・・・・私の恩を泥が付いた足で踏みつけてくれるわね。そして剣姫。私の約束を破ったわね!」
当然ながらの激怒。しかも顔に出るくらい。しかし、本人もミスをしたと、念入りの準備をしてでも自分の計画を完璧にして実行するフレイヤ姉上が、ここでロキが言うことを聞くフリをしていることに気付けずに足元を掬われる。しかもアイズも恩を仇で返される。オッタルと修行を付き合う代わりに、今回のウォーゲームの参加をしないようにしろと言ったのに破った。念押ししていたことが通用せずになるなど、痛い思いをするばかりだった
しかしだ。団長であるフィンが居ない
なぜリヴェリアが居て、団長であるフィンが居ないのか。不参加をギルドに言われたにも関わらず、アイズに関してはフレイヤ姉上の条件で参加しないよう言われたはずなのに、破った
ロキ・ファミリアがいろんな条件を無視して途中参加するなど、普通なら許されない上に、フィン本人が居ないのか
その理由は
「フィン!ロキ・ファミリアが参加しているとは、これはどういう・・・・・なんだその顔は?頬が赤いが?」
「や、やあ、ロイマン。ちょっと・・・・・・・・・・ウチのお姫様がワガママを起こしてね」
「団長。これを」
「ありがとう。説明するよ。ロイマン」
ロイマンがロキ・ファミリアホームに来てまで、ウォーゲームの不参加なはずなのに参加していることに、フィンに文句を言おうと、幹部室に入るが
部屋は少し荒れ、フィンが『負傷』をしていた
何があったのか説明してくれると。なぜ主神とアイズ、レフィーヤ、リヴェリアが参加しているのか、事の経緯を説明する
それは二時間前のこと
中継を見ている幹部たちは、シルフの戦いとフィルヴィスの戦いを見ていた。その光景を見て。あまりにもアレンとヘディンに勝てそうにない戦況を見て、ウズウズと足揺すりをしたアイズが、ウォーゲームに出ようとして、汗を垂らしながら、シルフの戦いを見て心配をしている
一度救ってもらった母が、また敵に襲われる光景を見て、助けたいとどうしても我慢ができない体揺すりを始める
それはレフィーヤも同様
レフィーヤも救ってくれた友人がまたも敵に襲われる。今度から彼女を守ると決めたのに、何もできずにただ見ているだけが我慢できず、歯を見せてまで、歯軋りを始める
アリアとフィルヴィスが、負傷するところを見てしまった二人は
「「っ!!」」
「っ!アイズ!レフィーヤ!」
我慢できずにその場を立ち上がる。
やはり母と親友がやられる姿に二人は我慢できない。今から出ようと幹部室の扉を開けようとするが、フィンが止める
ギルドに条件を貰っている以上。ここでギルドの約束を破るわけにはいかない。これからダンジョン攻略において一番重要な情報。それを貰うためにも、ここで大人しくしろと、戦いを見届けろと言う
しかし、二人は
「お願いです!団長!!行かせてください!このままではフィルヴィスさんが!」
「ダメだ。僕たちは正式に不参加を決めたんだ。ここで途中参加なんて許されない」
「お願いフィン!行かせて!」
「何度言ってもダメだ。こればかりはあの二人が勝つと信じて、見届けるんだ」
アイズとレフィーヤがフィンに参加させて欲しいと頼まれるが、当然拒否
そんなことをしたらこれからのダンジョン攻略の鍵が失ってしまう。ギルドの条件を得るためには、ここで二人に出られても困るため、許可は降りず
例えフィンとガレスとリヴェリアしか知らない、シルフがアイズの母アリアがやられそうになっても、フィルヴィスがやられそうになっても参加するなと、途中参加を認めない
が
そんなことをしていると、アイズが
「っ!!!」
ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!
「アイズ?」
アイズが足に力を入れているのか物凄い足音を鳴らして、フィンに近づく。突然アイズが近づくことにフィンは困惑する
その次の瞬間
バチン!!!!!
「うぐ!?」
「アイズ!?」
「お前さん!?」
「な!?」
「アイズ!?団長に何するの!?」
「マジか・・・・・・・」
「はあ・・・・はあ・・・・はあ」
バチンと何かが叩かれる音が、その下手に鳴り響いた。何が起こったかと言うと
アイズが
フィンの右頬を叩いた
生まれて初めてだろう。アイズがフィンに反抗をするなど。反抗期な年齢ではあるが。フィンの言うことに『初めて逆らった』
母を守りに行ってはならない言葉に、もうアイズは我慢できなかった。一度母を失って、今度は守ってみせると、これからも強くなると決めたのに、何もできないなど、そんなことはアイズにはできなかった
フィンの頬叩いて、すぐにアイズは
「フィンのバカ!!!」
バタン!!!
と、団長の許可も降りずに、勝手にウォーゲームに参加しに行ってしまう。アイズがここまで自分の意志で団長に逆らうなど、ある意味成長したと言っていいのだろうか?それは人の見方によるが、アイズはフィンの言うことは聞けなかった
「アイズ!あいつ何をして!」
「いいよ。ティオネ」
「え!?いいんですか!?団長・・・」
「うん、どうせこうなると思ったしね」
ティオネはアイズがフィンに手を出したことを怒って連れ戻そうとしたが、フィンが許してしまう。
俺の言う言葉が本当に的中してしまうことに、フィン自身もこうなるだろうと、もうこうなってはアイズも止められないだろうと思い、渋々参加させることにした
無論、アイズがそんなことをしたなら
レフィーヤは
「団長!」
「なんだい?」
「これで・・・・許してください!!」
バサリ!!!!!
「「「「っ!?」」」」
「レフィーヤ!?」
「髪を切った・・・・・」
「これで私を行かせてください!フィルヴィスさんを守りたいんです!」
レフィーヤは行かせて貰う罰として、自分の長い髪を切り落とす
女の大事な髪を切り落とす。落として前をしてウォーゲームの乱入を許して貰おうとする。髪の毛を切り落として許して貰おうとするなど、昔の戦争の落とし前かと思うが
そうまでしてでも、フィルヴィスを助けるために、短髪になる
そして切り落とした髪を机に置いて見せる
「これで私もアイズさんと同じく、ウォーゲームの乱入を許してください!フィルヴィスさんを助けたいんです!そのためにこの前までリヴェリア様に頼んでダンジョンに行っていたんです!!」
「レフィーヤ・・・・・」
「髪を切ってまで・・・・」
「マジかよ・・・・・・」
「本気で言っているのか・・・」
「はあ・・・・・・・」
今度は自分がフィルヴィスを守るために強くなることをこれからを励むことを決めている
ヘスティア・ファミリアの戦いにしても、フィルヴィスを守れるようになるためにここまでしてきたのだ。それをここで行わないでどうするのだと、フィルヴィスを守りに行かせてほしいと、髪の毛を差し出して向かう許可を貰おうとする
その答えにフィンは
「そんなことまでしてまで、助けたいなんて、まあ・・・・・もうアイズも行ったしね、あと一人行っても変わらないしね、いいよ。許可する」
「っ!!ありがとうございます!!!それとワガママを言ってごめんなさい!!!」
許可をなんとか貰えて、レフィーヤもウォーゲームの地に向かう
今更レフィーヤが加わっても、ギルドの約束をアイズが先に破ったことで、あと一人増えても変わんないからと、こうなったからには流れに沿って行かせることにした
しかも髪の毛を切り落としてまで言われては流石に、女の覚悟を見せて、それを受けないなど男の立場も無くなるだろうと。結構レフィーヤの強引な方法でもあるが、行かせる他、フィンには選択肢がなかった
「やれやれ・・・・・」
「まさかアイズとレフィーヤがここまでするとはな」
「アイズはともかく、レフィーヤまでこんなことをするとは、フィン、私はあの二人の付き添いと監視役として行ってくる」
「ああ、頼むよ。リヴェリア。一応聞くけど、君も行きたいからとかじゃないよね?」
「ジークの婚姻が賭けられているが、それとは別だ」
「フィン!私も行きたい!」
「ダメ。ティオナはここでお留守番してくれ、君は出たい理由がないだろう?」
「うう、あるよ。私もジークを助けたい」
「コラ、ティオナ。団長を困らせないの。団長にも立場があるのよ。でも、アイズがこんなことをするなんてね。それは別として団長に暴力を振ったのは許せないけど」
「相変わらず、テメエはブレねえな」
「ああ〜〜。ジークの言う通りになっちゃったな」
二人の要望は叶えるが、それ以外なことはさせないようにとリヴェリアが監視として付き添いをする。フィンが一応リヴェリアに俺との婚姻が賭けられているから、共に戦いたいのかと、行こうとしているのかと聞くが、それとは別で二人の助け以外をさせないための監視をするだけだとリヴェリアは断言する
結局俺の言うことは的中してしまい。アイズとレフィーヤは母と親友を見捨てることなどできず。絶対に守るためならルールを破るとわかっていた
しかしだ
「でも団長!ウォーゲームに参加するには主神が必要です!ロキはバベルに行っているし、いくらなんでも参加できないんじゃ」
「確かにね。でもロキは・・・・・どうせここに居るんじゃないかな?『ホームの前』で」
「え?」
ウォーゲームに参加するには主神が必要
主神であるロキはバベルに行って中継を見ているはずだと、アイズとレフィーヤが向かったが、主神が居ないなら参加できないはずだと、ウォーゲームのルールになっている
だが
そのロキが、今ホームの門前で待っているはずだと、自分の子供がルールを破ってでもウォーゲームに出ることを予想をしているのか
ロキはバベルには居らず、今自身のホーム前に居るはずだと、フィンは予想する
そのフィンの予想は的中する
「よ!アイズたん、レフィーヤも、リヴェリアも来たんか?」
「ロキ!?」
「どうしてここに!?」
「バベルに行っていたのではなかったのか?」
「いや、アイズたんか、レフィーヤが、絶対に母と親友を助けるために、ギルドとあの色ボケ女神の約束を破ると思って待ってたんや」
ロキはホーム前で待っていた
それも、ウォーゲームの地に行けるよう、馬車を手配してまで、アイズとレフィーヤが絶対に母と親友のピンチの中継を見て、助けるために駆けつけるだろうと、自身の子供の性格をわかってのことか、ウォーゲームに出れる体制を取ってまで待っていたようだ
それにだ
「ウチもあの色ボケに、甥っ子を渡すつもりなんてあらへん。ウチも約束を破るつもりでここに来ているんや。行くで。アイズたん、レフィーヤ、リヴェリア」
「うん!」
「はい!」
「やれやれ・・・・お前もその気だったのか」
ロキもフレイヤ姉上を倒すために、このままギルドの言うことなど聞かず、フレイヤ姉上の恩を仇で返すように、ロキもウォーゲームに出る
俺をフレイヤ姉上と言う大嫌いな女神に渡さないために、ルール約束を破って、戦場へと赴く
そのまま四人はウォーゲームに向かった
そして今に至る
「と言うわけ」
「と言うわけも何も、フィン!約束を破ったからには情報はやらんぞ!」
「別にいいよ。でも、また文句を言ったら今度こそリヴェリアのお叱りを受けるから、これ以降僕らには何も言わないことだね」
「ぐ!?」
「あと君がフレイヤ・ファミリアにそこまで加担すると、ジークが敵であると判断するから。彼、ギルド職員も敵になったら何をするかわからないから、フレイヤ・ファミリアばかりに贔屓はしないことだね?」
「ぐうううう!?」
ロイマンに事の経緯を説明をした
しかし、ギルドの約束を破ったため、60階層より下の情報は貰えなくなる。ロイマンは何がなんでもフレイヤ・ファミリアの味方をしているようだ。フレイヤ姉上に手を回されているのか、なんなのか知らないが、フレイヤ・ファミリアに贔屓なことをしているのは事実
そこまですると、俺の敵対勢力と見なされ、消されるぞと警告をする。
まあ、俺もロイマンはあまりに信用していないから、ほぼ敵扱いしている
ギルドの約束を破り、フレイヤ姉上の恩を仇で返した
これにより、ロキ・ファミリア、団員二名が途中参加が決まった
「よお、どチビ。見た感じもう少しで勝てそうやな?」
「ロキ。参加しないと決めた君が、まさか本当に来てくれるなんて」
「あの色ボケに、大事な甥っ子を奪わせるにはいかへんからな」
「よろしいのですか?ロキ様?ギルドが黙っていませんよ?」
「かまへん。ダンジョン60階層の情報を手に入らないのは惜しいが、これもウチの甥っ子を助けるためや」
ロキは早々にヘスティアとグリフォンと合流する
戦況としてはここまで追い詰めたおかげで、こっちが有利になっている。そんな状況にアイズとレフィーヤが加わるだけでも有難い話だ
ロキも色々と力を貸してくれる。甥っ子である俺が大嫌いなフレイヤ姉上に取られないために
「ヘスティア!無事か!」
「私たちも逃げてきた!」
「なんとか、ヘスティアたちも逃げていたんだな」
「アルテミス!アフロディーテ!ミアハ!」
「自分らもやられるずに済んでいるようやな」
ここで、アルテミスとアフロディーテとミアハがなんとか合流する
彼女たちも敵に逃れるように、上手く隠れていたようだ。だが少しボロボロだ。アルテミスも背に背負っている矢の本数があまりに少ない。多少敵と出くわしてアルテミスの弓の腕でなんとかしていたようだ
「それで、これからどうすればいい?」
「無論、『ステイタスの更新』や」
「今戦った経験値を、加算すれば」
「子供たちのアビリティが上がるわ」
「そのためには・・・・・私たちも戦場へ」
「行きましょう。ベルさんの所へ」
「わかった。でもその前にある所に行ってほしい」
「どこです?」
「春姫君のところだ!まだ彼女ならレベルブーストが使えるかもしれない!!」
神々にできることはこれくらい、眷属の戦った経験値をステイタスに加えること
神々は権能やアルカナムを使うことはできないが、眷属のステイタスを少し上げることはできる
今上げて、なるべく強くできる子供が居るとしたら
ベル・クラネルである
少し近くの場所で、ベルはレフィーヤとフィルヴィスと共に、ヘディンに立ち向かっている
彼を倒せるよう、少し強くしようとベルの所へ向かう。だがその前にそのベルの所に連れて行きたい人物が居る
それは春姫である
春姫のレベルブーストで少しでも一時的に上げようとも考えている。彼女にまだ余力があればの話だが、とにかく今ヘスティアにできるのは子供たちをより強くすること、敵を倒しやすくするために、ヘスティアたちは今度は隠れるのではなく
戦場へと向かう