ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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サンジョノ春姫奪還作戦

 

 

 

 

「ジーク君。ベル君。歓楽街から朝帰りってどういうことかな?」

 

 

「えっと・・・・・」

 

「まあ確かに早く連れ帰らなかったのは謝る。すまなかった」

 

 

ホームに帰り、リビングで俺とベルは正座させられて、目の前に仁王立ちに立つヘスティアが怒り奮闘な顔をしている。それはそうだろう。早めにベルを連れて帰ると言ったのに、その約束を破って朝になるまで歓楽街に居るのだ。約束を破った罪としては当然である

 

でもヘスティアが一番に怒る内容は決してそこでは無い

 

ベルと俺の二人で性交をしていたのではないかと。想い人であるベルの貞操を貰えなかったことに怒っているとわかる

 

 

「それで?ジーク君も混ざってそういうことをしていたのかい?」

 

「興味ない。俺とベルは英雄譚好きの女と英雄譚の話をしていただけだ」

 

「本当に?」

 

 

もちろん。事実なことを言ってもヘスティアは全然聞くはずないとわかっているから。嘘を見抜くことのできない俺からとんでもない事を言って。信じかせる

 

それは

 

 

 

「約束を破った俺に口答えする権利はない上に。自分たちを正当化するためにこんな事を言うわけではないが、俺は性交したいなら君としたい。ヘスティア」

 

 

「ふえ!?僕と!?」

 

「え!?神様と!?」

 

「「「ええええええええええええええ!?」」」

 

 

そう言って俺は性交するならヘスティアが良いと。俺は立って彼女へ近づく。その度に彼女は後ろに下がる。俺に近づく事を拒絶している。まさか性交する対象が自分に向けられるなんて思ってもみなかっただろう

 

しかも女に興味ない俺がヘスティアなら興味があるのだと言われたら、ヘスティア自身でも戸惑う

 

 

「なあ?君が怒る理由はわからないが、もしさせてくれるなら俺としないか?」

 

「ちょ!?ジーク君!?君ってそんな・・・・・大胆だったけ!?君にはアルテミスって言う相手だって居るじゃないか!?」

 

「アルテミスは結婚の契りはしてないし、そんなことは結婚しなくてもできる。それに俺だって男だ。女によっては興味はある。完全に無いというわけではない。それで?させてくれるのか?」

 

「ジーク君!?その・・・・ぐ!?壁に追い込まれた!?」

 

 

そうして俺はヘスティアを壁に追い込んで、彼女の肩の上に手を壁に当てて逃さないように逃げ場を無くす。そうして口説くセンスは無いが、俺はそのまま彼女に追い詰めて口説く

 

 

「逃さないぞヘスティア。俺たちを怒るって事は他の女と性交させたくないと言う事だろう?なら・・・・・・構わないだろう?俺にそのデカイ胸を触らせてくれ?」

 

「ジーク君!?ぼ、ぼ、ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ。僕は!!・・・・」

 

 

「ジークさんってこんなに大胆でしたか!?」

 

「ヘスティア様は追い込まれてます!?」

 

「すげえ!ジーク!お前本当に男だな!!そこまでストレートに言う奴初めて見たぞ!」

 

「ジーク殿ってヘスティア様にそのような想いを!?」

 

 

と、俺はヘスティアを口説いて性交に及ぼうとする。

 

まあここまですれば彼女もこれ以上何も言わないだろうと。もう俺は彼女を追い詰めるのをやめて。壁から手を離す。

 

しても良かったが、それはヘスティアの望む相手では無いはずだと。そろそろおちょくるのをやめる

 

 

「まあ君を困らせるのはこれくらいしよう。君が嫌だと言うなら、それは俺の望むことではないからな・・・」

 

「そ、そう・・・・」

 

「でも考えてくれよ?もし俺としたいならな?」

 

「ふえ!?」

 

 

一応今後こういう時も考えて、俺はヘスティアに卑怯ではあるがもう俺に言葉攻めされないように、釘を打っておく。こんなやり方俺も好まないが、流石に今のこの状況を乗り越えるには、これくらい大胆に行かねばヘスティアも納得してくれない

 

そして本題に入る

 

 

「ところで命は、なぜ千草と共にあんな所に居た?理由を聞かせて貰おうか?」

 

「その・・・・・・・・歓楽街に極東に居た時の幼馴染のルナールが居ると千草殿に聞きまして、探していたんです」

 

 

「ルナール?」

 

「ジークさん、命さんの言うルナールってまさか・・・・」

 

「ああ。それはもしかしてサンジョウノ・春姫と言う女か?」

 

「な!?なぜそれを!?」

 

「やはりか・・・・・どういう事か聞かせて貰うぞ?」

 

 

命が千草と共に最近歓楽街を行っている事を話す

 

千草が極東で知り合った幼馴染みが今歓楽街に居ると聞いた。それが先ほど英雄譚の話をしたサンジョウノ・春姫だった

 

彼女は元は極東の貴族らしい。でもあるルールを破ったことで親に勘当され。身売りされると言う人身売買をされ、ここオラリオに極東から流れたと知ったらしい

 

命と千草と桜花は人に村を襲われた後。タケミカヅチの孤児院で育てられた。その孤児に援助してくれたのが春姫の一家。そこで命達は彼女と知り合い。何度か警備の者達の目を欺けて外に遊ぶなど。春姫とは親友と言っても良い関係だった

 

 

だがその親に感動されてからはどこに身売りされたなど知らず。やっとここ最近になって春姫の居場所を突き止めて。歓楽街に何度も探していたらしい

 

 

「なるほど事情はわかった。だが探して見つけたとして、どうするつもりだった?」

 

「それは・・・・・」

 

「連れ帰ろうとするなら、それは無理だ。彼女は娼婦であり。イシュタルの眷属らしい」

 

「あのイシュタルのかい?」

 

「ああ。まだ新米の冒険者だが。明らかにイシュタルの眷属である事は間違いない。その眷属である春姫を連れ帰ろうとするなら。イシュタル・ファミリアと抗争になるかもしれないぞ?」

 

「そんな・・・・・」

 

「どうしても・・・・なんとかできませんか?ジークさん」

 

 

「できないわけでもない。二つ方法がある」

 

「本当ですか!?」

 

「それはなんですか?」

 

 

春姫を連れて帰りたいと言う命の要望に、ベルもそれに賛成して連れ帰る方法が無いかと聞いてくる

 

もちろん無いわけでも無いため、俺は春姫を救う方法を教える

 

 

「一つ目。これは最終手段だが。イシュタル・ファミリアを潰して、春姫を連れ戻す。もちろんそんな事をすればギルドのペナルティは来るけどな」

 

「ファミリア抗争をすると言うのですか?ジーク様?」

 

「最悪の場合だリリルカ。それが嫌で平和的解決を望むなら、春姫を買うしかない」

 

「春姫を買う・・・・つまりは俺たちも人身売買で買うって事か?」

 

「春姫は娼婦だ。なら俺たちも人身売買で春姫を買えばいい。娼婦は身売りするのだから当然本人を買う事だってできる。そしてイシュタルと交渉して春姫を買う代金を渡す。それが唯一奴らと争わずに済む方法だ。それ以外はもう無い。あとは戦って取り返すのみだ」

 

「でもあのイシュタルが早々に引き渡すとは思えないし。それに高いんだろう?」

 

「当然だなヘスティア。下手をすると何千万ヴァリスもする。俺も娼婦の代金については知らない。でもそういう商法を知っている奴が一人知っているだろう?ヘスティア」

 

「ヘルメスだね。確かに商業の神であるヘルメスなら人身売買のことも知っているかもしれない」

 

「今からそいつに聞きに行ったらどうだ?命。ベル」

 

「いいんですか?」

 

「いいも何も。俺は団長として仲間のことを考えてのことだ。別に構わんぞ?いいだろうヘスティア?それとも仲間の頼みも聞くことができないか?」

 

「別にいいけど・・・・・まあ命君にも色々頼んでいるしね。いいよ。二人とも。今からヘルメスを探して聞いてごらん?」

 

「はい!」

 

「行きましょうベル殿!」

 

 

春姫を買うための娼婦の代金や人身売買の商法の仕方をヘルメスに聞きにベルと命は出て行く。商業の神でもあるヘルメスなら知っているはずだと。ヘスティアも知っているはずだと向かわせる。

 

日頃命にも助けられているため、団員の頼みとして俺もヘスティアも春姫をこっちへ引き入れるようにする

 

 

「いいのですか?またファミリア問題になりますよ?」

 

「ではお前は命の頼みを・・・団員の頼みが聞けないって事か?リリルカ?」

 

「そういうわけではないですが・・・・」

 

「安心しろ。もしもイシュタル・ファミリアとやり合うなら俺が全部排除するから心配するな」

 

「いや、サラッとファミリア潰しを一人でやらないでください」

 

「にしても・・・・気になることが一つある」

 

「なんだよ?」

 

「イシュタルがなぜ春姫を眷属にしているからだ。俺は実際に春姫に会ったんだが、冒険者にはとても向かない弱い力しか持ってなかった。そんな弱い奴をイシュタルが眷属として引き入れるなんて思えない」

 

「へえ・・・ヘスティア様。そもそもどんな女神なんですか?神イシュタルって?」

 

「美の神だけど。フレイヤみたいに男遊びが激しいし。そのフレイヤの兄であるフレイにひつこくアプローチを掛けようとするなど。フレイヤみたいに欲深い女神なんだよ」

 

「なんだが・・・美しい女神ってみんなそんなばっかだな」

 

「リリも聞いたことがありますけど。イシュタル様とフレイヤ様って物凄い険悪な関係なんですよね?」

 

「それはフレイにひつこくアプローチを掛けるからフレイヤがいつも追い払うんだ。イシュタルを。敬愛する兄をあんな女神に近づけないとフレイヤはいつもイシュタルを毛嫌いする。ってフレイから聞いたことがある」

 

「あの神フレイヤってブラコンなんだな?」

 

「敬愛する兄に女など不要だと、妹としての意地ですね」

 

「それがフレイヤだもん」

 

 

イシュタル・ファミリアとこれから面倒な抗争に発展する事は確かにありえそうだと考えている。でなきゃイヴィルスであるタナトス・ファミリアと手を組むような事をするはずがない。確実に裏のあるファミリアだ。

 

絶対に奇襲でも起こすのではないのかと。俺は思っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから少しでも奴らのレベルを確認しようと、俺は一人でホームで寝ないままギルド本部に向かってエイナにイシュタル・ファミリアの眷属のステイタスを詳細を教えて貰う

 

 

「あらジーク。どうかしたの?」

 

「お前に聞きたいことがある。とりあえず相談室で話ないか?」

 

「うん。聞きたいことって?」

 

 

まずはエイナに昨日での出来事を話してから、詳細を聞こうとする。いきなり他のファミリアのステイタスを教えて貰うなんて事はルールにも反する。だから事情を話せば教えてくれるはずだと。

 

事情を説明したのだが

 

 

「歓楽街に行った!?」

 

「ああ。ベルがそこで逸れたから迎えに行ったんだ」

 

「え!?ベル君も!?て事は・・・・・・二人でそういう事を」

 

「それと俺もベルもしていない。俺に関しては性交なんて子供を産むための作業でしかない。そんなことに興味はない」

 

「え。ああ・・・・そうなんだ」

 

「随分と俺が歓楽街に行った事に関して拒絶するような反応するな?俺と他の女でそんな事をすることがお前にとっては不服なようだな。俺がそんな事をすることにお前は不満か?」

 

「そうよダメよ!絶対にダメ!!ジークは絶対にそんな所を行ってそういうことも!他の女性とそんなことしちゃダメ!」

 

「なぜ俺が性交してはならないと言うのか。理由を聞きたいものだな」

 

 

なぜかの彼女が俺が他の女性と性交する事を拒むのかは知らないが、少なくとも俺が他の女性とお遊びなんてするのが友人としては納得できないようだ

 

別に俺はそういう事をするのは、嫁にする者だけなのだがな。そうでなければそんな事を望まない

 

 

「イシュタル・ファミリアのステイタスのレベルを教えればいいんだね?」

 

「ああ。ルールに反すると思うが教えて欲しい」

 

「うん。まさかあのイシュタルがねえ・・・」

 

 

確かに意外かもしれない。フレイヤ・ファミリアしか相手にしないあのファミリアが、俺たちを狙うなど。信じられない話だ

 

でも利用できるものならあのイシュタルは絶対に手を出すはずだと。全部を疑う。神を嫌う俺としての考えだった

 

 

「団長のフリュネ・ジャミールはレベル五で、アイシャ・ベルカはレベル3だけど。ランクアップの見込みがあると報告に上がっている。その他はレベル3か2の冒険者が多数ってところ。これがイシュタル・ファミリアの今のステイタスの記録よ」

 

「そうか・・・・・その中にサンジョウノ・春姫っと言うルナールの眷属は記録にあるか?」

 

「ルナールのサンジョウノ・春姫は・・・・・・・そんな冒険者の名前にはイシュタル・ファミリアの名簿には載ってないわね」

 

「てことは・・・・やはり入団したばかりか・・・」

 

 

サンジョウノ・春姫はやはり最近入ったばかりの冒険者。イシュタル・ファミリアも一区と言う街を牛耳るだけのことはある派閥でもあるからレベルも一人くらいは第一冒険者も居る

 

でも俺はその団長であるフリュネ・ジャミールを知っている

 

俺も面責があり。何度もアイズに挑んだ太ったデブのアマゾネス。両方に二つの斧を持って斬り込みに何度もアイズに挑んでその度に負けていた。アイズの美しさに嫉妬して何度も挑んで負けた。カエル顔のアマゾネス

 

そいつを今度は俺が倒さなくてはならないのかと想像すると。今度こそ俺が終わりにしなければ情けを今まで作ってきたアイズのように何度も挑まれるのではないのかと、敵になったら容赦なしに殺すのみだと。俺はアイズと違って情け無しに殺すと決めていた

 

 

「ねえジーク?もしかしてイシュタル・ファミリアと抗争すると言うの?」

 

「もしもの場合はな。昨日奴はベルを追いかけ回した連中だ。そんなファミリアが俺たちの敵になるのであれば排除するまでだ」

 

「ジーク。あまりファミリア抗争を起こせばギルドからペナルティが出るってわかってる?」

 

「イシュタル・ファミリアはそれらしい事を何度もしている。それでギルドに文句を言って反抗する連中でもあるんだぞ?そんな裏があり過ぎるファミリアを相手にルールなんて通用しない。イシュタル・ファミリアを黙らせるには力で潰すしかない。言葉で通用しない連中に平和を与える必要は無い」

 

「でも・・・・ファミリア抗争なんて・・・」

 

「決まっているわけじゃない。イシュタル・ファミリアが俺たちに危害を加えた場合だ。まだ決まっていない。今は警戒しているだけだ」

 

「そうなんだ。もし抗争になったら?」

 

「徹底的に潰す。このオラリオにイシュタル・ファミリアと言うファミリアを無かったことにするまでだ。エイナ。アドバイザーとして俺たちのことを想って言っているかもしれないが、敵に情けをかけたら痛い目を喰らう。敵がファミリアだろうと自分たちの身を守るために必要なことだ。これ以上は咎めないでくれるか?」

 

「うん。わかったわ。アポロン・ファミリアみたいにウォーゲームで済めばいいのに」

 

「イシュタルがそんなお遊びに興味ないだろう。そんなことをして得るものなんてないだろう」

 

 

エイナはイシュタル・ファミリアと抗争にすることを拒絶する。当然友人として心配しての事だが、仕方のない話だった

 

俺たちもそうしたいが。相手がそういうわけにはいかないほど。卑怯な外道な手段で襲い掛かる可能性もあるファミリアだ。そんな抗争するなと言われても相手が襲い掛かるのだから無理な話だった

 

ギルドのペナルティだってどうせ奴らは聞かない。春姫を人身売買で引き受けることもできるか怪しいほど。戦うことしかどうでもできないと考えている

 

 

まだそれは決まってはいないが、警戒は必要なのは変わりはなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてエイナに聞きたいことはしっかりと聞けた。ホームに帰っていた。

 

そしてヘルメスに聞きに行ったベルと命がホームに俺より先に帰っていた。いい顔をしている。ということはいい報告を聞けそうだと思った。

 

 

「先に帰っていたんだな」

 

「あ、ジークさん!」

 

「おかえり、ジーク君。そっちはどうだった?」

 

 

「イシュタル・ファミリアのステイタスは確認できた。レベルは団長以外全員ベルと同じレベル3だった。団長一人がレベル5。俺一人でも片付けられそうだ。それでお前達はどうだ?」

 

 

「えっと・・・・300万ヴァリス程だそうです」

 

「300万ヴァリス程か・・・・・まあ俺たちで稼げない金額ではないな。当然ダンジョンに潜る回数を増やさないとだが」

 

 

ヘルメスに娼婦を買うことのできる代金を聞いたところを、大体300万程。それなら俺たちでも稼げると。ダンジョンで潜って回数を増やせば問題ないと。俺たちでも可能だった

 

あとは・・・・

 

 

「それでイシュタルが応じるかだね・・・」

 

「ああ。問題としてはな」

 

 

あとはその金額でイシュタルが納得するかだ。

 

あの欲深い女神がたったの300万ヴァリスで引き受けてくれるかと言ったら、確かにヘスティアの言う通り怪しい。果たしてそれが通るかどうかはその時にすればいいと。その時はその時だと、皆に言う

 

 

「さて、命と要望に付き合うとして、春姫を無事引き取るなら是非ともこのファミリアの団員にしたいと思っている。この命の要望と俺の考えには反対はあるか?ヴェルフ?リリルカ?」

 

「俺は全然構わねえよ。仲間の頼みを受けるなら団員として当然だ」

 

「リリも構いません。団員もこの前加入できなかったわけですから、反対はありません」

 

 

「だそうだ。ヘスティアは?」

 

 

「僕も全然構わないよ。命君の頼みを受けるくらい安いものだよ」

 

「ありがどうございます!皆様!」

 

「でも、もしその・・・・・人身売買でその春姫君とやらを引き取れなかった場合は?」

 

 

「当然。最終手段としてイシュタル・ファミリアを潰して、春姫を奪うのみだ」

 

 

「「「「っ!?」」」」」

 

「ほ、本気かい?ジーク君?」

 

 

「もちろんギルドのペナルティも出る。ファミリア同士の争いはウォーゲーム以外での抗争はルール違反だからな」

 

 

当然最後は戦って奪う以外無い。もし人身売買で引き取りができない場合は

 

当然ファミリア潰しなんてすればギルドからペナルティもやってくる。裏のあるイシュタル・ファミリアでもオラリオの戦力であることは変わりない。それを潰すのであれば戦力を激減するのと同じ。まだ決まったわけではないが、もしも引き取れない場合はそうするしかない

 

と、選択が迫られると全員に言う

 

 

「もしイシュタルが春姫を引き渡さないと言ったら、じゃあお前らはどうする?諦めるか命?」

 

「それは・・・・・・・」

 

「まだ決まったわけではないが、もしそうなったらお前はどうする?戦ってでも幼馴染を取り返すか、それとも諦めるか、どちらかだ」

 

「商売で引き取れない場合はそうなるでしょうね・・・・」

 

 

「もしそうなったら全員覚悟を決めろ。あいつがイシュタル・ファミリアを抜け出す事をを望んでいるかどうかはわからないが、春姫をあのファミリアから引き抜きたい命の頼みを応じて、団長として金を稼ぐ方針は実行する。ヘスティア。これに関して文句はあるか?」

 

「ううん。別に構わないけど・・・・・・ファミリア潰しは・・・」

 

「納得できない気持ちはわかる。でも俺としてはイシュタルを排除した方がいいと考えるがな。ファミリアと言うのは時には敵対するファミリアが現れ、そのファミリアと戦わなければならない場合がある。もしかしたらあっちから逆に襲われると言う場合もあるんだぞ?その時が来たらどうする気だ?」

 

「「「「「・・・・・・・」」」」」

 

 

「ヘスティアもファミリアを立ち上げたばかりとは言え。初心者だからわからないかもしれないが、モンスターではなくファミリアが敵になったら俺たちが死ぬまで戦いは終わらない。相手が俺たちが冒険者だからと言っても、敵である以上は情けをかけるな。それで怪我をしても俺でもどうにもできない時があるからな。それをよく覚えておけ。明日から金稼ぎを始める。それで商売で効かなかった場合は、全員選択して貰う。覚悟を決めろ」

 

 

 

こいつらがまだ冒険者となって、ファミリアを設立したばかりで、そんなファミリア同士で戦争するなど。まだ人殺しをしてないこいつらにはわからない事だ。

 

だがそれは極悪なファミリアの場合はどうなるだろうか

 

それでもルールだからと反撃せず。話し合おうと平和を考えて身を守るか。もしくは戦って生き残るのみだ。イヴィルスのファミリアだったら容赦無く俺たちは殺される。そんな相手でもこいつらを情けをかけるのか。いくら平和ボケにも過ぎると考えている

 

いくらなんでも現実を否定し過ぎると、俺は厳しい事を言った

 

それでも学んで貰わなければならないからと、現実を受け入れるようにした。どんな悪意のある敵に情けを見せれば怪我をするのが当然だ

 

それがモンスターと変わりないと。俺は金を払うより、交渉をして。効かなかったら潰せばいいと。イシュタルを潰す方がいいと考える

 

 

ただ女一人を救うために戦うことに、なぜこいつらは躊躇うのか。逆に意味がわからなかった。特にベルならこういうのは率先して英雄みたいな事をするというのに、抗争を目の前にして恐れていると、まだ小僧だとわかった

 

 

 

それにタナトス・ファミリアと裏で組んでいる。陰謀が激しいあのイシュタル・ファミリアは危険だと。俺は確実に敵になると。どうしてもイシュタル・ファミリアと抗争すると予測する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃。

 

ヘルメスがある者に頼みをしていた

 

 

「頼むよミア!」

 

「いきなり頼んできたりして、なんの用だい?」

 

 

ヘルメスが頼んだ先は豊饒の女主人の店主であるミア・グランド。その店主であるミアにある協力要請を頼んでいた。それは・・・

 

 

「フレイヤ様にジーク君を守るように伝言して欲しいんだよ!」

 

「なんでまた?ジークをなんでフレイヤに頼んでまで守らせないとならないのさ?英雄になったジークにフレイヤの力なんて要らないだろう?それにジークは誰かに狙われているのかい?」

 

「そ、それは・・・・・」

 

 

ミアはなぜ俺をフレイヤに頼んでまで守ってもらう必要があるのか。ミアとしては意味がわからない。ミアだって現場に居たわけではないが、俺がベヒーモスを一人で倒した強者だってことは知っている。そして英雄となって街に崇められた俺をフレイヤに頼んでまで守ってもらうなど。どう考えても不必要だと思う

 

だがこれは・・・・ヘルメスも言いづらいことなのだが、ヘルメスが昨日の夜にヘマをした事で、ある情報を手に入れようとその者が俺をターゲットにしていると、ヘルメスが余計な事を言ったせいで、その者は俺を狙うようになったのだ。

 

その者とは・・・・・

 

 

 

「実はあのイシュタルが、ジーク君を捕まえようとしているんだよ?」

 

「は!?なんであの女神が出てくるんだ!?」

 

「不可抗力と言うか!俺は脅迫されて話すしか無かったんだ!!」

 

 

それはイシュタルだった

 

突然なぜあの女神が俺を狙うなどわからないが、ヘルメスがイシュタルにファミリアを潰すと脅迫でもされたのか。俺のことについてイシュタルに話してしまったらしいとミアは理解した

 

でも俺の何を狙っているか。大まかな事を聞く

 

 

「たく・・・・・それで?なんであの女神がジークを狙うんだい?あの女神はフレイヤのファミリアを潰そうと今まで狙っていたはずだけど?」

 

「それなんだけど。確かに今までイシュタルはフレイヤとその眷属も潰そうと、ファミリアに奇襲を何度も掛けた事はあったけど。俺がジーク君のある事について話したら。あっさりフレイヤ・ファミリアを潰すのやめて、ジーク君を集中的に狙うみたいなんだよ」

 

「へえ・・・・美の女神が自分がふさわしいと、フレイヤより美しいとかボヤいていたあの女神がねえ。ジークのあることについてって?」

 

「それは・・・・・」

 

 

ヘルメスに俺のある事についての詳細を聞こうとする。なぜあの女神が俺を捕まえしたりしているのか、俺の何かを狙っていると。ヘルメスが言うからそれを聞こうとするのだが

 

 

「ヘルメス様?先ほどイシュタル様がジークを知ったと聞きましたが。まさかジークを歓楽街に連れて行ったとかじゃないですよね?」

 

「が!?シルちゃん!?」

 

 

それを聞こうとしたら、隣にいつの間にかシルが立っていて、ヘルメスに問い詰めようとしていた。しかも若干不機嫌だ。顔は笑顔なのだが

 

その顔にヘルメスが怯えるのだが、それだけでなく

 

 

「ハッキリ話すにゃ。ヘルメス様」

 

「ジークを歓楽街に連れて行ったって本当かにゃ?」

 

「へえ・・・・神様も随分調子のいい事をしてくれますね?ヘルメス様?」

 

「残念ですヘルメス様。友人であるアンドロメダの主神ではありますが、今日あなたには拷問をしなくてはならないようです」

 

 

「ちょ!?みんな!?そんなことしてないよ!?」

 

 

シルだけでなく。槍を持ったアーニャと。いつの間にか手甲を身につけているクロエとルノア。そしてナイフ二本を持つリュー。彼女達も俺がヘルメスの誘いで歓楽街に連れて唆したのではないのかと。この四人の顔はシルみたいに笑顔ではなく

 

激怒の顔をしていた

 

 

「本当ですか?じゃあイシュタル様はジーク君の何をを知ったんです?」

 

「だから脅迫されたんだって!イシュタルがもしジーク君のことを話さなければ俺たちのファミリアを潰すって脅されたんだ!仕方なく話しか無かったんだよ!」

 

「そうですか・・・・・それなら仕方ないですね・・・」

 

「そうだよ・・・・・まあ確かにジーク君とは昨日歓楽街で会ったけどね・・・・・・・・・・あ」

 

 

「みんな・・・・・・・ヘルメス様を死刑」

 

「「「「了解(にゃ)」」」」

 

 

「ちょっと待って!?別に俺が連れ出したわけじゃ!?あ!?やめて!?ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」

 

「何やっているんだい。あんた達」

 

 

ヘルメスがまたここでもヘマなことをしてシル達にぶっ殺された。ぶっ殺された後で事情を聞く。なんにしても心配は要らないとミアは思ってはいるが、念のためにフレイヤに伝言をすることは変わりなく決めていた

 

果たして俺の何について、イシュタルは狙っているのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更にもう一方のその頃

 

そこはイシュタル・ファミリア本拠の会議室

 

その日の夜。突如会議を開くと幹部や団員達を集めて、イシュタルはこれからの活動に指示を入れる

 

 

「フレイヤを潰すのはやめだ。予定が変わった。あの英雄となった雷帝ジーク・フリードを捕まえてこい」

 

 

「「「「「「っ!?」」」」」」」

 

 

突然そのイシュタルの言葉に誰もが驚愕する

 

今までずっとフレイヤを妬んでいたと言うのに、色々試行錯誤したりして奇襲などしたりしていたのに、急にやめて俺を捕まえるように指示を出したイシュタルに誰もが疑問を抱いていた

 

もちろんそれについて質問する

 

 

「どういうことですか?イシュタル様?」

 

「なにあの小僧が欲しくなった。それだけのことさ。あんなトールの実の息子とは思えない美しい男だ。私は欲しくなったのさ」

 

「あれあれ?もしかしてイシュタル様も英雄様に惚れた感じ?」

 

「まあそんなものさ。拐うついでに摘み食いするんじゃないよ?特にフリュネ。お前が手を出すと英雄でもあの美しさが消えるんだ。触るんじゃないよ?」

 

「ゲゲゲ。そんな言い方心外だよ。男の方から私に夢中になるんだから仕方ないだろう?」

 

「だとしても触るんじゃないよ?わかったな?」

 

「あいよ。でも相手はあのベヒーモスを一人で倒した英雄だ。いくら私でもレベルが低い。勝てる見込みが無いよ」

 

「確かに相手はレベル6で、あのベヒーモスを一人で倒した小僧だ。でもこっちには切り札がある。その切り札を使ったらお前が相手しな。フリュネ」

 

「あいよ。まさかあの二年前の坊やがここまで大きくなるなんてね。ゲゲゲ。楽しみだよ」

 

 

確かに俺の強さをギルドの通達をイシュタルも確認している。レベル6であのベヒーモスを一人で倒すなど、それこそ有り得ない強さを持っていると、かつてない脅威をイシュタルもしている

 

だがこっちには切り札があると。なにやら最終手段のようなものを持っているようで。それさえあれば俺でも捕らえることができると。自信は満々のようだ

 

だが、ここで昨日の夜に俺に会った。アイシャから俺の伝言を預かっている

 

 

「しかしイシュタル様。昨日の夜にこの街でジーク・フリードに出会しました」

 

「っ!?あのジークにか?」

 

「はい。私たちも会いました。なんだか英雄と呼ばれる割には。物凄い怖かったですけど」

 

「それで伝言をジーク・フリードから預かっています。フリュネ。あんたもな」

 

「なんだ?」

「私もかい?」

 

 

アイシャは一日遅れだが。今このタイミングで俺がアイシャに伝えた伝言をイシュタルに報告する。それをすればイシュタルでも馬鹿なことはしないはずだと。アイシャは思っている。アイシャは俺に会っているから俺の恐ろしさを身に染みている。だから俺には関わるべきではないとアイシャは恐れていた

 

昨日の夜にあの眼で睨めれてしまったら、恐れるのは誰でも多く居た。強敵のモンスターに挑むのと変わらないと、アイシャらしくもない怯えをしていた

 

 

「『もしヘスティア・ファミリアに危害を加えたりしたら、お前らのファミアとお前らの命と街も含めて滅ぼす』と言っていました」

 

 

「ほう・・・・・私たちを滅ぼすだと。面白い。弱小ファミリアに何ができる?それが起こる前に私たちから襲うまでだ」

 

「そうですか・・・・」

 

「もちろん街で襲うな。ダンジョンで襲え。フレイヤ・ファミリアに見られてでも困るからな。頼んだぞ?」

 

「あいよ。じゃあダンジョンで襲うでことで、春姫を呼んできな!」

 

「・・・・・・」

 

 

そうして俺の忠告をイシュタルは無視して。俺たちを襲うことを決断していた。俺たちが自分たちを襲撃するなど考えられないらしく。ただの脅しだと、本気にしてこないだろうと思って襲撃することは変わりないまま実行するようだ

 

アイシャは本当にこれを実行してはならないと考えている。個人的な心配だが、いかにも俺とは関わってはならないと。襲ったら危険だと。昨日の夜に直接会っているからこそわかる。恐ろしい冒険者だと。会っただけで俺の威圧感を感じていたのだ

 

でもイシュタルは俺の恐ろしさをわかっておらず。俺たち弱小ファミリアが最大派閥でもある自分たちのファミリアを襲うなど信じられず。俺の忠告を無視して襲撃することが決定した

 

アイシャは主神の言う事に逆らえないまま。そのまま春姫を呼んで、ダンジョンで俺たちを襲う準備が進められる

 

 

会議室で全員が出ていくが。イシュタルだけ残ってこう悟る

 

 

 

 

「ふふふふふふふふふ。さあ吐いてもらうぞ・・ジーク・・・・・・・・・・・・あのお方の・・・・・・・フレイ様の居場所を・・・・」

 

 

 

と、恐ろしい黒い笑みを出したイシュタルが企みを顕にしている。イシュタルが俺を捕まえる理由は、今でも愛しく天界でも追いかけていた。フレイが今居るとされる下界での居場所を知るためだった

 

邪魔なフレイヤを消す必要もなく。今下界に居るフレイの居場所を知る俺を捕まえれば、もうフレイヤにもう用はないと、俺を集中的に狙う事に計画を変更した

 

 

 

 

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