ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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狐巫女を救って、女神を落とす

 

 

 

 

「ぐ!!」

 

 

「お前の神室に着いた。これからお前の尋問をする」

 

 

イシュタルの神室に着き。イシュタルを椅子に座らせて紐で縛る。ここにはヴェルフ達下界の子供も居る。イシュタルを体に身につけている布を脱いで裸を見せて魅了されても困るため。衣服を脱がせないように縛りつける

 

そして俺とヘスティアとタケミカヅチで、イシュタルを尋問する。まずは尋問をしてから

 

 

「まずは尋問からだ。お前は今まで他のファミリアと一緒に裏工作をしていた。それはどのファミリアだ?」

 

「ふん、答えるわけないだろう?」

 

「わかった。なら俺が当てるが・・・・・・・ダイダロス通りの地下に潜む。タナトスとだな?」

 

「っ!?なぜそれを!?」

 

「俺なりに調べていた。お前が以前メレンで大量のアダマンタイトやオリハルコンを輸入していることも、そしてそのメレンでカーリー・ファミリアと手を組んで一度ロキ達を奇襲していたことも全部知っている」

 

「カーリーだって!?イシュタル。君はそんなこともしていたのかい!?」

 

「しかもあのタナトスとも組んでいるとはな。よくお前は調べたなジーク?」

 

「前にロキが喋ってくれた。メレンでイシュタルの眷属に襲われたと、一応イシュタルが敵になるかもしれないと、この時を考えて情報をロキから聞いたんだ」

 

「敵になるって・・・イシュタルがか?」

 

「そうだ。タケミカヅチ」

 

「そもそも気になっていたんが、なぜこいつはジークを狙うんだ?そこがよくわからないんだが?」

 

 

「簡単な話だ。今この下界に住むフレイの居場所を俺から聞き出して、その場所に行きフレイに求婚を頼むためだ」

 

 

「は!?イシュタル。たったそんなことでお前はジークを襲ったのか?」

 

「そうさ!何がいけない!私はあのお方を愛したいだけなんだ!なのにフレイヤにも邪魔されて!ましてやターゲットであるジークにも居場所が聞けずに敗北するなんて、私からすれば屈辱だよ!!」

 

「まったく・・・・イシュタルが天界の頃からフレイに近づこうした事は知ってはいたけど・・」

 

「まさかこの下界でもそんなことのためにヘスティア達を襲うとは。相変わらず貪欲な女神だ」

 

 

「すげえ話を聞いちまったな。リリスケ?」

 

「はい。まさしく美男の男神に付き纏う女神ですね」

 

「なんか女神と言うよりも・・・・・女って怖いんだなと学んでしまったよ」

 

「歪んだ愛だな・・・・」

 

 

ヘスティアはわかってはいたが、タケミカヅチが改めてイシュタルの目的を話すと。タケミカヅチは呆れていた

 

まさかそんな個人目的のために俺を狙うなど、傍迷惑な話だった。別に普通に聞けば良いと言うのに、わざわざ俺を襲撃して捕らえようとするなど馬鹿馬鹿しいと、タケミカヅチでも呆れた

 

でも俺がフレイの居場所など吐くわけもないと。俺の性格をイシュタルが把握していたからこそ襲撃したのだと、俺はわかっていた

 

俺がフレイの居場所を教えない理由は、俺の故郷でもあり、あそこにはフレイの奥さんも居る。そんなことをイシュタルが知れば、ゲルズ姉さんが殺されてしまうと。俺は家族でもある。もう一人の義姉さんのためにも話せなかった

 

 

それにもうフレイは居ないしな。言ったって無駄な話だ

 

 

「だから今街でエルフの冒険者達が歓楽街を襲っているのか・・・やっと納得した」

 

「その者達を連れてきた女神も、今ここに来るぞ?」

 

「女神?ジーク?まさか?」

 

「そのまさかだタケミカヅチ。俺は呼んだではなく、知らせたんだ」

 

「そしたら彼女がすぐに来たよ」

 

 

「っ!誰かこっちに来ます!」

 

 

今街で魔法で破壊し尽くすエルフ達を誰が呼んだのか。それは俺とヘスティアが知っている。もちろんヘスティアの許可を得て俺は知らせたのだ

 

そしてその女神は

 

 

「あら?やっぱり先にジークが捕らえていたのね?」

 

 

「フレイヤ!?」

 

 

「遅かったな義姉さん。悪いがもう俺たちが尋問を開始している」

 

「フレイヤを呼んだのか?」

 

「ううん。フレイヤにイシュタルが今もフレイを目的にジークを捕まえようとしているんだよって、知らせただけだよタケ。でもフレイの妹としてフレイヤはイシュタルを許すことができないようだ」

 

 

「相変わらず。すげえ美貌だ」

 

「あれがあのフレイヤ様なんですか!?」

 

「すごい・・綺麗だ」

 

「うん・・・・すごい綺麗な女神だって事は聞いた事はあるけど。ここまでなんて」

 

 

この部屋に来たのはフレイヤ

 

俺がここに襲撃する前に一応知らせたのだ。理由はまあ加勢狙いでもあるが、俺もフレイの義弟として義姉さんであるフレイヤに知らせた方がイシュタルも観念するだろうと通達したのだ

 

一度ヴェルフはアポロンのパーティーで見た事はあるが、フレイヤここまで惚れ込むほどの美貌の持ち主だったことに、初めて見たリリルカや桜花や千草は十分魅了されていた。

 

でも

 

今日のフレイヤは『怒っている』

 

 

「イシュタル。今度は私の義弟でもあるジークをよくも狙ったわね?あなた覚悟はできるのかしら?私たち『ヴァン兄妹』を敵に回せばどうなることくらい天界ならよく知っているでしょう?」

 

「何が悪い!私がフレイに近づこうが私の勝手だろう!なのに何度も何度も邪魔をしおって!この前はメレンで『ニョルズ』にも言われた!お前と言い!ニョルズと言い!本当に私の邪魔を何度もしおって!」

 

「そう、ニョルズもお兄様のためを思っていくつか邪魔をしたようね」

 

「それで今ではタナトスと組んでいる。なぜお前はタナトスと組んでいる?それとも・・・・・・そのタナトスの住む地下で『天の雄牛』と言う人工モンスターを作っているのか?」

 

「っ!?なぜそれを!?」

 

「こいつが全部吐いてくれた」

 

 

この神室にはテラスがある。そのテラスに続く扉を開けて、そこからある紐で縛って血だらけにした人物をイシュタルの前に出した

 

 

「な!?タンムズ!?」

 

「も、申し訳ありませんイシュタル様」

 

「拷問したら吐いてくれた。手足をナイフで風穴を開けたらすぐにな?」

 

 

フリュネを倒した後で、俺はこの部屋近くで俺はタンムズと言うイシュタルの夫を捕らえて拷問した。主神に忠実なのがわかるから、だから腕と足にナイフで風穴を開けて。それでも情報吐かない場合は殺すと言った瞬間

 

死に怯えて。情報を教えてくれた

 

 

「タンムズだって生き物だ。死は怖いはず、だから殺さない約束をするから今まで活動履歴を裏工作を含めて全部教えてくれた」

 

「く!この役立たず!!」

 

「申し訳ありません!」

 

「仕方ないだろうイシュタル。死は誰だって怖いものだ。それともお前は怖くないのか?女神だからと。本当に自分は殺されないと思っているのか?」

 

「っ!まさか神殺しをする気か!?」

 

「俺はそれができる。レアスキルでな」

 

「ジーク君。わかっていると思うけど・・・」

 

「わかっているヘスティア。君の命令を無視する気はない。だがこうでもしなければこいつは認めない。女神でも恐怖を与えねば」

 

 

この全面戦争する前からヘスティアにはあらかじめ神殺しはするなと。容赦のない俺の性格をわかっているからこそ、俺に命令をしたのだ。

 

もちろん俺もその指示をしなかったらそうするつもりだった

 

 

それに

 

 

『いいじゃないか。ジーク。イシュタルを殺しなさいよ』

 

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

「ち、また俺の体から勝手に出てくるとは・・・」

 

 

神殺しを楽しむ死の女神。ヘルが俺の胸から霊体化して出てきた。

 

俺のレアスキル。神殺しができる神話破壊(ゴット・シェアシュテールング)を使ってイシュタルを殺せと、唆しに来たのだ。そういうところだけは本当に姉であるロキそっくりだ

 

 

「誰が勝手に出てきていいと言った?勝手に俺の体から出てくるな」

 

『いいじゃない。また神殺しができるのよ?あなたの憎い神々をね?』

 

「唆し方が本当にロキそっくりだな?これが俺のおふくろの妹だからムカつく」

 

「ジーク?どういう事?」

 

『あら?千年久りじゃないフレイヤ。タケミカヅチも。ジークが死んでもあなたにこの子は渡さないわ』

 

「なぜジークの体からヘルが・・・・」

 

『簡単に言うならジークに殺されたって事よ。タケミカヅチ』

 

「殺された!?ジークに!?」

 

「おい、勝手に喋るな」

 

『ジーク。殺しなさいよ?あなたが憎い相手よ』

 

「聞く気はない。確かに許せないが・・・」

 

「ヘル。悪いけどジーク君にそんなことをさせないで貰える?」

 

『あら優しいのねヘスティア。流石は天界一の義神なだけのことはあるわ』

 

 

ヘルが何度も俺にイシュタルを殺すようにと言葉で唆す。でも俺は聞く気は無い。こいつをどう葬るかは、ヘスティア達で決める。だから俺は手を出さない

 

 

「ヘル・・・・なぜお前が・・・」

 

『イシュタル。あなたは私のように殺されるのよ?一緒に冥界でも行きましょう』

 

「おい、いい加減にしろ。お前の企みはもう聞き飽きた。黙って俺の体に入れ」

 

『もうせっかくの楽しみだったのに、まああなたがそこまで言うなら仕方ないわね』

 

 

そう言って俺はヘルの頭を掴んで、無理矢理俺の胸へとヘルの頭を押し当てると、吸い込まれるように俺の中へと戻っていく。これ以上俺は唆す事は言われたくないと、黙らせるようにヘルを俺の体へ戻す

 

タケミカヅチやフレイヤになぜ俺がヘルを殺したのか理由も俺の体に潜んでいることも話さずに

 

 

「ヘスティアに感謝するんだな。ヘルに唆されたわけではないが俺は女神だろうと敵である以上はお前は殺すつもりだった。禁忌ではあるが、お前のした事は絶対に許さない」

 

「どうかしているぞジーク!神に手を出すなど!」

 

「だからなんだ?お前が悪いだろう。自分の欲望のままに俺に手を出してきた。俺はお前が俺たちに手を出さず、春姫を金で引き取らせてくればお前にこんな事をせずに済んだ。せっかく平和的に行こうと思ったのに、なのにお前が平和を脅かした。だから潰した。それだけのことだ。どうかしているのはお前の方だ」

 

「私を誰だと思っている!美の女神だぞ!こんな事をしてタダで済むと思っているのか!」

 

「お前がどんな女神だろうと関係ない。美の女神だからとなんでも手を出してやられないと本気で俺たちがお前にやり返さないと思っていたのか?考えが甘すぎる。俺は仲間のためなら女神だろうと滅ぼす。この下界や俺たち子供を遊び場と玩具だと思い。出来心で俺たちに手を出したお前が悪い。神であろうとお前らにも罰がある。これがお前の神罰だ」

 

「ヘスティア?ジークって・・・・・こんなに容赦ないの?なんだか物凄く怖いんだけど?女神相手にあの態度よ?」

 

「フレイヤ。これでわかっただろう?ジーク君は僕たち神が嫌いなんだ。過去にあのヘルに酷い目にあったからね。それ以来友人となってくれる神はともかく。敵になった神々は本当に容赦しないんだ」

 

「まあ・・・・アポロンやモリガンのこともあるからな・・・確かに神々を良く思わないのは当然だな、こればかりは仕方ない」

 

 

「す、すげえな・・ジーク」

 

「敵に容赦しないのは知っていますけど・・・」

 

「レアスキルで神の神威すら効いてねえぞ?」

 

「ジークさんは神々が嫌いなんだね?」

 

 

俺が神々があまり好きではない。いや、ハッキリ言って大嫌いだと言う。でも全員ではない。仮にもトールの息子だ。神が子供を産めないはずなのに、それで雷の女神と人間の間に生まれた人間だ。

 

だから嫌いなのは邪神だ。写真が俺は嫌いだ。目の前に居るこの最も醜い女神だ

 

 

その事を義姉さんやタケミカヅチ。そしてヴェルフやリリルカや桜花や千草も知った。そして最も驚くのは

 

俺がヘルと言う女神を殺した事と神を殺すスキルを持っていると言う事。それが最も俺の驚くべき事だった

 

 

「大体お前が美の女神だと?そんな品性が劣る上に心がとても汚い。体を晒して男遊びをする。そんな女神が美の女神だと?笑わせる。とんだ美の女神だ。まあ美しさに使い方はいろんな事にあるが、ここまで汚れた女神は初めて見た。汚らわしい女と言うのはまさしくお前のことを言うのだろうな」

 

「何をわかったことを!」

 

「見ただけでわかるさ。あのタンムズと言う男はお前の夫ではあるが、それでも大体今までに三百人の男を相手しているだろう?」

 

「っ!?なぜわかる!?」

 

「お前の体から男の『ある匂い』が凄くする。化粧で匂いを誤魔化しているかもしれないがバレバレだ。あとシワが少し深い。あまり寝ていない証拠だ。十分な睡眠を取っていない。あと最近咳がするだろう?いくら女神でも薬ばっか飲みすぎて少し風邪気味になっている。体がいろんな異常があるのが眼で見て分かる」

 

「一体どんなことをしたら推測ができる!?」

 

「でも当たっているだろう?眼で見る判断力はリリルカにも負けない。鑑識眼ってわけではないと思うが、少なくとも俺にはわかる」

 

「すごいな。相手の体を見てそんな今まで何をしていたのか見分けるなど。ジークは眼で識別もできるんだな?」

 

「いろんな事を学んだ結果だタケミカヅチ。もうお前らの今までのファミリア活動の履歴は全て俺がこのダンムズから全部情報を貰った。お前がやったと認め吐いてくれれば手っ取り早かったが、お前が議論嫌いなのは知っている。だからもうお前の言葉は聞かないもう要らない。これで尋問はこれまでだ」

 

 

尋問する意味は最初から無いと思っていた。こいつが今まで強引な事でいつも問題を解決する。だからもうこいつの夫でもあるタンムズから脅して情報は手に入った

 

これで少しはファミリア抗争をしたのではなく、イヴィルスを狩ったとギルドに言い訳ができる。これでペナルティを受けずに済む。そう簡単に犠牲は出させない。そもそも不穏分子如きにギルドが助けるわけがない

 

裏工作の履歴も確認は取れた。こいつらを裁く事のできる情報を手にした以上、もうイシュタルに用は無いと。俺は最後に聞く

 

 

「さて、というわけでもうイシュタルにもう聞く事はない。もうこいつは用済みだとして、何かこいつに言いたい事はあるか?ヘスティア?タケミカヅチ?義姉さん?」

 

 

「もちろん僕はあるよ!よくも僕の眷属を今日の昼に襲ってくれたね!君がここまで酷い女神だったなんて、わかっていたけど失望だよ!」

 

「俺もだ。よくも春姫にあんな酷い事をしてくれたな?彼女がしたくないと思う娼婦の仕事もさせるなど、お前は相変わらずだな。極東の武神としてお前は正当な裁きを下す」

 

「私は常に一つ。あなたのような下品な女神はお兄様に好かれないわ。このビッチ女神め」

 

 

「ぐ!言いたい事をズケズケと・・・」

 

 

「それだけお前がクズだって事だ。フレイも気の毒だ。こんな女神に付き纏われるなど、本当に同情する。あいつの気持ちがわかる」

 

 

俺の主神も含めて。タケミカヅチや義姉さんも椅子に縛り付けているイシュタルに言いたい放題言った。それだけこいつが醜い事をしていたと言うわけだ。言いたい事をズケズケと言われてイシュタルは痛むが

 

それだけイシュタルが醜いと言うわけだ。それを認めるはずないと俺はもうイシュタルの性格を把握した

 

 

だが

 

 

「それじゃあこれが最後だ。これからイシュタルの処刑を執行する。ヘスティア。俺の主神としてどんな処刑が良い?処女神の君じゃあそれは流石に考えられないか?」

 

「ジーク君。まさかそれって・・・」

 

「誰も俺が殺すとは言ってない。俺が殺したら本当にこいつは天界に帰らずに冥界行きになる。君の命令は聞くとさっきも言ったぞ。俺が言いたいのはどうこいつを天界に送還させるかを聞いているんだ」

 

「ああ、そういうことね」

 

「なら私からいいかしら。ジーク」

 

「なんだ義姉さん?」

 

「そこのテラスから地面まで落とすってのはどう?ここからじゃあかなり高いし、女神なら致命傷よ?」

 

「うむ、それが一番だろうな。イシュタルを送還させるならそれが手っ取り早い」

 

「名案だな。ヘスティアは?」

 

「僕もそれでいいよ。僕もイシュタルの事はもう許せないから」

 

 

「お、おのれ!!」

 

 

「これで決まりだ。ヘスティアとタケミカヅチとフレイヤの神の決まりにより。お前の神罰は決まった。お前は今から落下死をして貰う。来い」

 

「ぐう!」

 

「イシュタル様!」

 

 

これでイシュタルの処刑内容は決まった。ヘスティアたち神々もイシュタルを送還させると多数決で決まった。最初から送還させるつもりで全面戦争したのだ。イシュタルを落とす事は計画に最初から入っていた

 

ダンムズと言う夫の前で。イシュタルは紐を解いて、俺が首を掴んでテラスまで連れて行く。それで高台に乗って

 

 

「良かったなイシュタル。俺に殺されないで。お前俺に殺されたら天界に帰れないどころか。体にとてつもない痛みが出たまま体と魂が分離して、魂は冥界行きになる。ヘスティアたちに感謝するんだな」

 

「ジーク!私をこんな目に合わせた事を後悔するぞ!あの『地下にある私の天の牡牛』が必ずお前たちを苦しめる!必ずだ!」

 

「だとしてもお前を野放しにはしない。そしてお前は・・・・・・・」

 

 

俺も最後にイシュタルに言いたい事を言う

 

 

「ここには戻って来れない。お前が目障りだった。これで終わりだ・・・・・・じゃあな」

 

 

そうして俺はイシュタルの首を離した

 

 

「おのれ!!ジーク・フリードオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

 

そうしてイシュタルは地面へと落下して行った。そして

 

 

光の柱がイシュタルの体から空へと出現する。そしてイシュタルがその光の柱に包まれ。天へと光の柱と共に登って行き、消えた

 

 

「これで俺たちの勝利だ。イシュタル・ファミリアは壊滅だ」

 

 

これで俺たちは正式に勝利を収めた。ヘスティア・ファミリアとタケミカヅチ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアと義姉さんに協力してくれたエルフたちの勝利である

 

 

「もうここに用は無い。ベルたちの所へ行くぞ?空中庭園だ」

 

 

もうここにもう用は済んだとイシュタルの神室を出る。今度こそこの全面戦争に勝利したと宣言するために、ベル達の居る空中庭園に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今の光は・・・・」

 

「まさか・・・・・」


『間違いありません』

 

『神イシュタルが送還されたのを確認しました』

 

「てことは!」

 

「はい!やりました命さん!ジークさんたちがやったんです!」

 

「本当にこれで・・・・・私は・・」

 

「はい!春姫さんは自由の身です!」

 

「もうイシュタル様も居ません!自分たちは勝利したんです!」

 

 

イシュタルが送還された光の柱をベルたちも見た。それを確認して今度こそイシュタル・ファミリアに勝利したと確認が取れた。

 

これで本当に春姫は自由の身となった

 

 

光の柱が消えると、夜明けになり、大きな青空と日の出が出てきた

 

 

そして

 

 

「ベル。命。春姫。そっちも勝ったんだな?」

 

 

「ジークさん!みんな!」

 

「ジーク殿!皆さん!」

 

「ジーク様!それにタケミカヅチ様まで!」

 

 

「ベル君!無事で良かった!」

 

「無事だったんだな!」

 

「ああ。終わったぞ。これで俺たちの勝利だ」

 

 

俺たちもベルたちと合流した。その時にはアイシャは地面で倒れ。サミラは姿が見えない。だが戦いに勝ったと理解する

 

どうにか春姫を傷なしに救えたようだ

 

 

「お前たちも良くやった」

 

『『いいえ、これも我が主のため』』

 

「感謝する。二人とももう戻っていいぞ。グリフォンはまだ地面に居るサラマンダーたちに精霊樹に帰るように通達してから帰れ」

 

『はい』

 

『わかりました』

 

 

そうしてグラニはルーン魔術で俺の故郷に帰り。グリフォンは一度地面の方へ飛んでサラマンダーたちに戦争に勝利したと、もう帰っていいと通達してから帰るように言い聞かせた

 

 

「精霊を使っていたのね。ジーク」

 

「街を壊すのには十分だ。義姉さんもまた借りができた。感謝する」

 

「私はお兄様のために当然のことをしたまでよ。妹としてやるべき事よ」

 

「そうか」

 

「でもまだ下に居る。お兄様の子供たちに一言言って欲しいわ」

 

 

「そう言うだろうと思った」

 

 

義姉さんが俺たちに協力したエルフたちに何か協力してくれたお礼を言って欲しいと、俺からの一言を言うようにと要求された

 

それで俺はパンドラ・ボックスからギャラルホルンでマイクにして街全体に大きく響く

 

 

「フレイの魔導師たち騎士たちよ!我らの兄を脅かす女神イシュタルは天界へと還った!よってこの全面戦争は我らの勝利!!イシュタル・ファミリアの完全敗北だ!!我が義兄を讃える者たちよ!お前たちの勇敢な戦いに感謝する!!!」

 

 

「「「「「「うおおおおおお!!全てはフレイ様のために!!!」」」」」」

 

 

そう言って地面に居るエルフたちが全員自身が持っている武器を天に掲げて叫んだ。これだけの軍勢を呼べるとは、本当にフレイもフレイヤも恐ろしく思えると同時に。エルフのプライドが強いと知った

 

まあプライドなんて関係ないが

 

 

「いつの日か、あなたの体からなぜあのヘルが出てきたのか。教えてもらいたいわ」

 

「いつかな、義姉さん」

 

「ええ、それじゃあまたね」

 

「ああ。ありがとう義姉さん」

 

 

やるべき事を終えたフレイヤは空中庭園から去った。暇がある時になぜ俺の体から死の女神ヘルが出てきたのか、本当に殺したのかと、フレイヤは要求してくる。

 

いつか聞かれると思っていた。それに仮もあるため。否定もせずにいつか話すつもりだった

 

 

「っ!」

 

「まさか・・・・本当に勝つとはね・・・」

 

「生きていたかアイシャ」

 

「まあね・・・・そこに居るベル・クラネルのおかげだよ」

 

「お前は俺たちに立ち向かった。俺の警告を忘れたわけじゃないよな?」

 

「ああ。好きにしな」

 

「潔さは認めよう」

 

 

アイシャは降参せずに俺たちに挑んだ。俺たちに挑む者は誰だろうと逃さずに殺すと警告した。だからその警告通りに俺はアイシャにグラムを向けて上に上げる

 

 

「っ!ジークさん!?」

 

「こいつは俺たちに挑んだ。俺たちに挑んだ者は絶対に殺す」

 

「ジーク君!僕たちは勝利したんだよ!もういいじゃないか!」

 

「残党などが生まれたら厄介だ。俺は警告を破る気はない。ここでアイシャは死んで貰う」

 

「ジーク君!」

 

 

俺に一度敵となった者には心は感じない。だから警告通り、一度挑んできたアイシャを殺すと、戦って勝ったベルや主神であるヘスティアの言葉さえ聞かずに敵を排除しようとやるべき事に全うする

 

だが

 

 

「待ってくださいジーク様!アイシャさんは違うんです!」

 

「・・・・・聞こう。春姫。どういう事だ?」

 

 

グラムをアイシャに振りかざそうとしたら。春姫が止めてきた。そしてアイシャはイシュタルとは違うと。悪行な事はしてないと庇った

 

それはどういうことなのか振りかざそうとした魔剣を降ろして、春姫の話を聞く

 

 

「実は以前にも私は殺生石の儀式にされそうになった事があったんです。それをアイシャさんが殺生石を壊して守ってくれたんです」

 

「ほう・・・・それで?」

 

「春姫・・・あんた余計な事を・・・」

 

「それだけじゃあありません。娼婦の仕事に馴染めない私に多く優しくしてくれました。極東のお菓子である『金平糖』などを買って来てくれたりなど、私に親切にしてくれました。アイシャさんだけじゃあありません。レナさんやサミラさんも、私を何度も守ってくれました。でも破ったらフリュネさんに体罰されて、イシュタル様に無理に命令されてこのような事をしたんです」

 

「あの女神に命令されたから自分の命も殺されかけたのに、お前は実行犯でも許せと言うのか?」

 

「はい。お願いします」

 

「ジーク君・・・流石にやりすぎだよ・・・もう許してあげて・・僕のお願いを聞くと思って」

 

 

「・・・・・・・・・わかった。いいだろう。俺は主神の命令に従い。お前には借りがあるしな。春姫の頼みを聞いて俺はお前を殺すのをやめる」

 

「そうかい・・・命拾いしたよ」

 

「だが他の仲間にも言え。今後また俺たちに危害を加えれば・・・・・その時は主神の命令を無視してでもお前らを殺す」

 

「ああ。もう二度としないよ」

 

 

春姫の頼みを聞き、ヘスティアである主神の命令に従い。アイシャを殺す事をやめた。だが今後また何かをしてくるのであれば、今度こそ殺すとまたも警告を送った

 

 

「ジーク君。本当に容赦が無差すぎるよ。もう十分だよ」

 

「敵に情けなど要らない。殺すのみだ。さて・・・まだ仕事が残っているぞヘスティア」

 

「え?何を?」

 

 

「春姫をこれからどうするかだ」

 

 

春姫を救ったのは別に構わないが、これからどうするのか春姫に問わなければならない。春姫は両親に勘当されたと知る。て事は今居場所は無いというわけだ

 

だから俺から居場所作りのために提案を送る

 

 

「春姫。お前のこれからについて話をする」

 

「はい」

 

「お前は確かもう両親に勘当されて居場所は無いんだな?それでお前に提案がある。お前を是非ファミリアの団員として迎え入れたい」

 

「私をですか?」

 

「ああ、と言いたいところなのだが・・・・タケミカヅチ。極東の男神として極東人を保護したいだろう?お前も身寄りが無い春姫を団員として迎え入れるつもりだろう?」

 

「ああ。春姫がいいならだが・・・」

 

「というわけだ。お前はもうここにも居場所はない。極東でもな。だからお前を是非ともファミリアの団員として入団して欲しい。だがタケミカヅチの方も同じだ。お前を団員として迎えたいそうだ」

 

「つまり・・・・・どちらかに入らないかって事ですか?」

 

「ああ。お前の一存で構わない。俺たちでもタケミカヅチでも歓迎だ。お前が決めてくれ」

 

「・・・・・・」

 

「ん?」

 

 

ヘスティア・ファミリアに入るか。タケミカヅチ・ファミリアに入るか。彼女の居場所作りとして団員として引き入れるしか身寄りが無い。だからと言ってこのイシュタルの居ない半壊した歓楽街に居させて娼婦の仕事をさせるわけにもいかない。本人ももう娼婦の仕事は嫌だと言っている

 

そして極東でも親に勘当されてそっちも居場所はない

 

となればもうファミリアに入籍させる以外道はない

 

 

そして春姫に選択を任せる。そして答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私はヘスティア・ファミリアに入ります」

 

 

「いいんだな?」

 

「はい」

 

「タケミカヅチは?」

 

「無論、春姫がそれでいいなら文句は無い。そっちで命と元気でな?」

 

「はい。ありがとうございました!!」

 

 

春姫は今日を持ってヘスティア・ファミリアの団員になる事が決まった。それでいいなら俺もタケミカヅチも文句は言わない。それで構わないなら、本人の意志で決めた事なら何も言わなかった

 

理由を聞こうと思ったが・・・・・・・・問われた後に、一瞬だけベルを見た

 

どうやら・・・・・ベルに好意を抱いてしまったのだと。恋がしたいとベルと同じヘスティア・ファミリアに移籍する事を選んだ

 

 

「ヘスティア。構わないな?」

 

「うん!是非とも僕らの所に来てくれ!サンジョウノ春姫君!」

 

「はい!お願いします!」

 

「ようこそ。ヘスティア・ファミリアへ」

 

 

そうして空中庭園の上でサンジョウノ・春姫が俺たちヘスティア・ファミリアに移籍する事が決まった。

 

冒険者向けでは無いが、それでも冒険者として登録して貰う。ホームに帰ったらヘスティアの恩恵を受けるようにする。イシュタルが消えた今。もうイシュタルの恩恵は消えている。いつでもコンバージョンをできるようになっている

 

 

全面戦争した事で、オラリオの一部である歓楽街を半壊させて、得た者は

 

 

一人の狐の女の子だった

 

 

一人の少女を救うためですら戦争を起こしてでも、救出し守る。それがヘスティア・ファミリアだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんやこれ・・・・」

 

「いったい誰がこんな事を・・・」

 

 

これは俺の知らない話。それは俺たちが春姫を救って歓楽街を出て行った後の話。歓楽街を焼け野原にされて半壊状態となった光景を見た二人、主神とその眷属が居た

 

それはロキとリヴェリアだった

 

実はこの二人。ある場所から地上へ帰って来て、たまたま火事の煙を見かけて。ここまで来たのだ。そして来てみればイシュタル・ファミリアの本拠である。イシュタルのホームも含めて、歓楽街そのものが廃墟となっていた

 

 

「まさか・・・・フレイヤがやったんて言うんか?」

 

「いつかはそうすると思っていたが、まさか・・・本当にファミリア潰しをするとは・・・」

 

 

フレイヤがいつか邪魔なイシュタルのファミリアを潰す事をいつの日かすると。リヴェリアもロキも予測していたのだ

 

フレイヤなら絶対にやると。伊達に都市最強の眷属を率いているわけではなかった

 

だが

 

 

「あれ?もしかしてリヴェリア様ですか?」

 

 

「お前達は・・・・他のファミリアの同胞か・・・なぜお前達が歓楽街の中から?」

 

「フレイヤの眷属では無いやな。なんで自分らが?」

 

 

すると、エルフの魔導師たちが歓楽街から出て来た。そこへエルフの一人がリヴェリアを見掛けた。明らかにフレイヤの眷属ではない。まだレベル2か3くらいの第一級と第二級の冒険者だ

 

なぜフレイヤの眷属ではない冒険者が歓楽街の中に居たのか。明らかに少し装備に汚れが見られる。中で戦った事はわかるが、なぜエルフたちが歓楽街で戦ったのか聞く

 

 

「聞いてくださいリヴェリア様!あの女神イシュタル様がジーク様を捕らえてフレイ様の居場所を聞こうとしたんですよ!」

 

「っ!」

 

「誰がそんな事を言ったんだ?」

 

「フレイ様の妹様フレイヤ様です!あのお方が我らの王の義弟を捕らえようと、私たちに力を貸して欲しいと増援を頼まれたのです!」

「フレイ様が今遠方で平和に暮らしているとジーク様から聞きました。なのにあのお方に誘惑しようとあの女神は悪行たる企みを企てたと、フレイヤ様に聞いて我らも戦ったんです」

「でもイシュタル様は送還はされました。見事我らは我が王の平和を守れたのです」

 

 

「まさかあの色ボケ女神が・・・・・」

 

「あの女神フレイヤがお前達に頼むとはな・・・・フレイ様の妹として兄のために頭を下げたようだな・・・・じゃあこの街はお前達が?」

 

 

フレイヤが街に住むエルフ達に頼んで増援を頼むなど。ロキからすれば信じられない話だ。あの女神が兄のためにエルフ達に増援を頼む?そんなプライドを折ってまでするなどありえない。

 

兄のためならプライドすら捨てて、兄のために兄の配下達を使ったようだ。

 

そしてこの街はフレイヤ達と共に壊したのかとリヴェリアが聞くと

 

 

「いいえ、この街をここまで壊したのはジーク様の派閥ヘスティア・ファミリアとタケミカヅチ・ファミリアです」

 

 

「なに!?ジークやと!?」

 

「本当にあいつがやったのか?」

 

 

「はい。実は私たちやフレイヤ様のファミリアも少し遅れて来たんですよ。辿り着いた時にはもうほぼ街は破壊し尽くされていました。それはジーク様の精霊様達やジーク様が魔法か何かでほぼ制圧していました」

 

 

「嘘やろ・・・・ジークがホンマに・・・」

 

「ジーク。お前は・・・・・本当にファミリアが敵なら歓楽街まで壊すのか・・・それもあの女神イシュタルを天界へ還すなど・・・」

 

 

ロキとリヴェリアに驚愕をした。元眷属で元仲間だった俺が、本気で敵なら容赦しないとファミリア抗争を起こしたのだ。それだけじゃない。今の目の前に居るエルフの同胞から更に詳しく聞くと

 

イシュタルの眷属約123人死亡。更に娼館に住む娼婦を53人死亡を確認していると。中で遺体と思われる骨がいくつか発見したと。

 

明らかに誰かが殺した痕跡があった。そしてイシュタルの送還

 

それをやったのが俺だと。エルフ達はリヴェリアとロキに話した

 

 

 

 

もちろんそう言う風に言い広めるようにと、俺がエルフ達に帰る前に伝言として頼んだ

 

その理由は

 

 

『俺に危害を加えれば、本気で殺す』と言う。今後もうこのような事が起きないための他のファミリアの脅しだった

 

 

 

 

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