ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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こんな文字化けばかりの作品を読んでくださりありがとうございます
まさか皆様からここまで感想を頂けるとは思いませんでしたので、コメントします

これからも、来年もよろしくお願いします


(アレス編は今半分終わりました)



孤独を背負いし銀狼編
美と愛と性の女神アフロディーテ


イシュタル・ファミリアを潰してから一ヶ月が経った。ファミリア潰しを見事やり遂げた俺たちは春姫を無事に取り戻し、今日もファミリア活動を始めるはずなのだが

 

 

「今日は月末、アフロディーテと言う美の女神が必ずここに来るから、全員お持て成しできるようにだけはしておけ」

 

「は、はい!」

 

「ジーク様は本当にモテるんですね」

 

「しかも相手がまたも美の女神とはな」

 

「ジーク様の女性関係多いですね」

 

「ジークさんは英雄ですし、カッコイイですからね」

 

 

「嬉しくない」

 

「ジーク君の今回の気持ちは僕もわかるな。相手があのアフロディーテだからね」

 

 

今日のファミリア活動は一番面倒だ。史上最も最悪な出来事となる

 

美の女神アフロディーテ

 

ヘスティアとヘファイストスの腐れ縁。性の女神でもある女。昔おふくろの紹介で出会った。そして俺を見ただけで惚れだし、美しい少年を意味として『アドニス』と呼んでくる。

 

その女が九年ぶりに俺にお見合いを掛けてきた。どうせそのまま求婚まで持ち込むとすぐにわかる。あいつの性格も美の女神らしいほど執念深いし欲深い。でも少し手厳しい女でもある。眷属と共に戦場に向かう女で、戦の女神でもある

 

フレイヤとイシュタルみたいに面倒な女。興味ない者には冷たい態度が全面に出る女。そんな女が俺にお見合いを頼むなど、奴は本当に俺に恋をしているようだ

 

 

「ジーク君にお見合いを頼むってことは・・・アフロディーテは君にゾッコンなんだね?」

 

「魅了が効かない上に、俺の顔が美しいからだそうだ」

 

「あははは・・・・・アフロディーテもジーク君の魅力に惚れたってことか」

 

 

アフロディーテは恋がしたかった

 

下界に居る彼女は男など魅了で誰もが虜になった。彼女の能力で恋をさせたり。女を欲しがらせたりなど、男の欲望を引き出す。そんな男など自分の思いのまま。そんな思いのままにいかない。そして何より女を好きになったことのない男を虜にできなかったことにプライドを感じて昔俺に何度も迫ってきた

 

だが逆に俺に惚れ込み。俺をアドニスと呼んで欲しがるようになった

 

それが今九年経って、本気に求めるとは・・・・俺はまだ女に恋などした事ないと言うのに、無理難題にも程があると思った

 

 

「お見合いはとりあえず引き受けるで・・・・いいのかい?」

 

「じゃあ奴がここに来て断ると言って聞くと思うか?ヘスティア?」

 

「聞かないね、絶対に」

 

「わざわざここまで来るんだ。それも知らせもしないで、聞くわけないだろう」

 

 

お見合いを断るも何も、お見合いするくらいなら構わない。でも眷属に入る気は無いし、結婚もする気は無い。それは絶対だった

 

もちろんヘスティアの恩恵を貰ったばかりだと、コンバージョンできないと本当の事実を言って断るつもりだ

 

それが聞けばいいのだがな。強引な女だからその程度の言葉は聞かないと、俺もヘスティアもわかっていた

 

 

「ジーク君。この前ヘファイストスに協力を頼んだけど、それ以外にも僕から助っ人を呼んでおいたよ。相手はアフロディーテだから、何か変な事をされても困るとストッパー役である三人を頼んだ。今ここに来るよ?」

 

「助っ人?君がか?」

 

「うん、あ!来たよ!」

 

 

ヘスティアがヘファイストスだけでなく、あともう三人ほど助っ人をヘスティアが個人的に頼んだらしく、今ここに来たようだ。それでヘスティアが呼んだ。ヘファイストス以外の神々とは

 

 

「ジーク。来たわよ、それと彼らもね」

 

「いやあ。ジーク君があのアフロディーテとお見合いだなんてね」

 

「ジーク。私の友人でもあるため助けに来た」

 

「驚いたわジーク。あなたってあのアフロディーテ にもモテるのね。流石は英雄だわ」

 

 

「ヘルメス。デュオニュソス。デメテル 。君が呼んだのはこの三人か?」

 

「うん、ヘルメス達もアフロディーテのことは知っているから、なんとか協力を頼んだんだ」

 

 

このリビングに入ってきたのはヘファイストスだけでなく、その後からヘルメス。デュオニュソス。デメテルが入ってきた。ヘスティア個人が呼んでこさせたのはこの三人。この三人もアフロディーテがここに来るなど危険に感じるのか

 

俺のフォローに協力してくれた

 

 

「お前達も天界であいつに馴染みがあるのか?」

 

 

「まあね。俺もアフロディーテの厄介さを知っているからね。まあイシュタルよりは優しいからジーク君の言葉を聞いてくれるはづだよ」

 

「だがアフロディーテは天界の頃から手に入れたいものは必ず手にする」

 

「そうね。少し融通の効かない子でもあるから、人の話をあまり聞いてくれないのは確かにね」

 

「ツンデレの癖にね・・・」

 

 

「まあ、あいつの厄介さは俺も身に染みている。なんにしても俺個人のためにここまで協力に専念してくれたことを感謝する」

 

 

「俺はジーク君の友人でもあるからね。これくらいは構わないよ」

 

「本音は?ヘルメス」

 

「あのアフロディーテがジーク君をどれだけ惚れ込んでいるか、見てみたい!」

 

「だろうな」

 

「私はフィルヴィスの友人として手助けがしたいだけだよ。あとフィルヴィス個人に頼みもされてね」

 

「なぜあいつが?」

 

「私に迫ってきて『そういうのはその・・・・・・絶対に止めてください』と言っていたよ。物凄く真剣な顔で」

 

「あいつ。なぜ俺のお見合いを反対するのか聞きたいな」

 

「え?わからないのかい?」

 

「わからない」

 

「そうか・・・・・・・フィルヴィスが可哀想だな」

 

「?」

 

 

ヘルメスは個人的にアフロディーテがどこまで俺に惚れ込んでいるのか見たい。デュオニュソスはフィルヴィスにも頼まれたため、友人として助けてくれる。まあこいつらがそう簡単に協力してくれるわけもなく

 

何か私欲があるだろうと理解していた

 

デュオニュソスはヘスティアの頼みを聞いて俺の友人としても助けたいと言っているが、その話を聞いた眷属であるフィルヴィスにも聞いたようで、そのフィルヴィスにも頼まれたようだ。どういう理由なのかはわからないがフィルヴィスは俺のお見合いに反対しているようだ

 

 

「デメテルは?」

 

「私もその・・・・・ペルセフォネの頼みで来てね」

 

「ペルセフォネ?」

 

「デメテルの眷属だ。二年前からの俺の友人だ。あいつがなんて?」

 

「なんてとかじゃなくて・・・・・あ!やっぱり来たみたい」

 

「ん?まさかここに?」

 

 

デメテルはその眷属の頼みもあってここに来たようだ。そして今何やら扉が勢いよく開いた音が聞こえた。その後はドダドダとこっちに迫ってくる音がここまで来ている

 

そして

 

 

「ジーク!!」

 

「ペルセフォネ。ここまで来たのか?」

 

「うん!ジーク!女神様とお見合いするって本当!?」

 

「ああ。別にお前自身が立ち会う必要はないと思うが」

 

「いいえ!私もあなたのことが心配なの!今日は私も立ち合わせて!」

 

「ああ、じゃあよろしく頼む」

 

 

褐色肌で、金髪をした少女。ペルセフォネ・コレー

 

デメテル・ファミリアは農業の派閥。彼女は冒険者ではないがその団長を務めている。二年前から俺の友人であり、いろいろこの街の案内をして貰うなど、ロキ・ファミリア所属の時に唯一の友人の一人だった

 

そんな彼女がいつまでも俺と友人で居たいのか、どうしても俺のお見合いには反対のようだ

 

 

「助けてくれるのは嬉しいが、お礼は期待しないでくれ」

 

「それでどうするんだい?具体的には?」

 

 

「協力を頼むと言っても、奴が度が過ぎる行動するからお前達の神威で止めて欲しいだけだ。それ以外は俺で対応できる。今から門の方まで行ってアフロディーテを迎える。それでここに連れてくる。ここでお見合いするから神々以外のベル達はこのリビングは出て、この隣にある俺の部屋である団長室で待機。指示が出るまでそこに居ろ」

 

「それは美の女神ですから、見ただけで魅了されるからですか?」

 

「それだけじゃない。あいつはなんでも人間を虜にする事ができる。アフロディーテの言う事をなんでも強制的に聞かされるぞ?」

 

「それがアフロディーテの能力だ。ベル君達でも奴隷のように操られるよ」

 

「アフロディーテは男や女をそうやって強制的に催眠のようなもので操るの」

 

「ベル君達は流石にアフロディーテを見る分にはいいけど。近すぎるのは危険だから、今回はジーク君の言う通りにして」

 

「は、はい!」

 

「この鏡を渡す。魔道具だ。この部屋の出来事をどこでも見ることができる。何かあったらそれで呼ぶから。しばらくはそれを見て待機してくれ」

 

 

今回ばかりはベル達はあまりに力にはなれない

 

アフロディーテの魅了は催眠同様であり、なんでも言葉で言う事を聞かせる力。そんな危険な力をベル達に虜にさせるわけにはいかないために、俺はリビングの隣の部屋にある俺の部屋。団長室で待機させ、そこで俺が渡した鏡の魔道具。ただのホーム内室を監視視察できる魔道具を渡す

 

その鏡で指示が出るまでお見合いを見学して貰う

 

 

「それじゃあ俺が今から出迎えに行ってくる。ヘスティア達はここで待機しろ」

 

「一人で大丈夫?」

 

「一人の方があいつを刺激させないで済む。だから大丈夫だ」

 

 

お見合いするのに、他の女性と一緒にするのは面倒だと思う。

 

あいつのことだから、他の女と一緒に居ることが浮気だなんだのと、まだ結婚しても居ないのにそれらしい事を言ってくるはず、だから余計な連れをせずに、一人で迎えた方が刺激を強くして周囲に魅了でもされたら困ると

 

余計なことを避けるために、一人でオラリオの門まで行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから九年経った

 

あいつがどこかで俺がベヒーモスを立ち向かった事を描かれた英雄譚を読んで。俺がここに居るとわかって、ここまで向かっているのではないかと推測する。

 

それにしてもアフロディーテもよく俺のことを覚えているなと思う。あれから九年経って俺に会いに行こうとは。俺が覚えていなかったらどうするつもりだったと考えないのだろうか。しかもお見合いして欲しいとも手紙に送らないままこっちに向かってくるなど、本当に強引な女だ

 

爺さんが知らせてくれなかったら、本当にすぐに対応できるか難しい相手だ

 

 

「さて、そろそろか」

 

 

爺さんの通達の手紙では今日の日に、この時間帯にアフロディーテが来るはずだと通達に書いてあった。本当に来るのか怪しい。アフロディーテも手紙を届けてくれなければ出迎えもしっかりできないんだがな。多分アフロディーテ自身。どうせ引き下がる事を考えないまま。そのまま俺をものにすることを考えていると、手紙を送らずに俺を持ち帰ることしか考えないはず、アフロディーテの考えを推測した

 

そして

 

 

「っ!来たか・・・」

 

 

感知で神威を感じた。懐かしい抱擁とした力。相手を虜にさせてしまうフレイヤとイシュタルとは別の魅了。確かにその力を遠くからでも感じた

 

目の前に金色の髪と緑色の瞳をし、ロングヘアに少しミドルツインテールの結び方をした髪型と、露出多めのドーリス式キトンの服を着た女がこっちに迫ってきている。それと槍を持ち、茶色のマントと青い鎧を身につけたポニーテールの女眷属が一人居る。懐かしい女二人がこっちに向かって走ってくる

 

先にピンク色の髪をした女が先に出ている。そして俺に向かって

 

 

「アドニス!!元気だったかしら?」

 

「元気だ。それと昔も言ったがジークと呼んでくれ」

 

 

美の女神アフロディーテ

 

フレイヤとイシュタルと同じ美の女神。

 

言葉で口説くと、相手をなんでも言う事を聞かせ魅了させる能力。彼女の口説きで眷属はなんでも言うことを聞く

 

ヘスティアとヘファイストスが言うには、自分たちとアレスの腐れ縁の女神らしい

 

俺はアフロディーテに抱きつかれた。もちろん受け止めて昔同様にいい加減本名でよべと俺は注意する。どうせ聞くわけないが

 

 

「出迎えしてくれたの?どうして私がここに来るとわかったの?」

 

「知人がお前がここに来ることを教えてくれた。だからここまで迎えに来た。来るなら事前に手紙でも送ってくれないか?いきなり来られるのも困るんだが?」

 

「いいじゃない。私と貴方の仲よ。そんなこと必要ないでしょ?ではここに私が何しに来たのかもわかるの?」

 

「ああ。だから頼むから事前に連絡してくれ。それとお前と俺の仲と言っても一度しか会ってないんだが?そこまで深い関係ではないと思うが」

 

「何を言うの?一度での出会いで深いも浅いも無いわ。私にとっては大きな出会いだったのよ?だから深い関係なのよ」

 

「やれやれ、俺のことを考えないのは相変わらずだな」

 

「にしてもこんな良い大人になったわね。トールのように美しく強くなったものだわ」

 

「まあな」

 

 

一度の出会いだけで大きな深い関係を持つと言っている。相変わらず強引と言うか。相手のことをあまり考えないで、自分の愛をぶつけるやり方はティオネそっくりな女だったと思った

 

まあ神々なんてものは中身は変わらなければ、いつまでも踏ん反り返った性格をするとわかっていた

 

九年前と変わらない女。唯一変わったとするなら・・・・・・少し自分から行動するようになったことだな

 

そして

 

 

「おい、いい加減俺に槍を向けるのはやめてくれるか?ヘクトル」

 

「ふん!貴様の言葉など聞く耳持たん。『アキレウス』!」

 

「お前まで。お前の国で付けられた俺の二つ名で呼ぶな」

 

 

ポニーテールを水色の髪をした女

 

その名はヘクトル・アステュア

 

 

アフロディーテ・ファミリアの団員。九年前俺と槍の決闘した女。俺をライバル視する女。彼女はその時からアフロディーテの眷属で、槍を主に使う女戦士にして、こいつの国。『イリオス王国』第一王女

 

決闘した理由は、俺がアフロディーテにひつこく懐かれているのが気に食わないのか、嫉妬して俺に決闘を挑んだ。当時母も居たが。俺はその頃から多くの者に修行され、槍も扱えるため。俺はヘクトルに合わせて槍で決闘し、それに勝って以来。彼女は何かと俺に敵意を向けるようになった

 

 

そして、『アドニス』『アキレウス』

 

アフロディーテの国で名付けられた俺の二つ名。アフロディーテの国で奴の眷属と多くを決闘し、ヘクトルを含めて全試合に勝利し、決闘した相手を殺してはいないが、多少の返り血を浴びたことから付けられた名前。『アドニス』は母とアフロディーテが考えた二つ名。意味は紅い血に染められた花のように美しい王子『紅花王子』

 

『アキレウス』はヘクトルとその団員と国の民から付けられた二つ名

海域からやってくるモンスターを母と共に倒した。その当時10歳でグラニの上に乗って蹴散らした事から付けられた名前、意味は絶対倒せない『不死身の騎兵』と言う名前。その事からアフロディーテの国の者達に俺は恐れられた。こいつは敵視する一方だが

 

 

「貴様の英雄譚を読んだぞ。まさか本当にあの復活したベヒーモスを一人で倒すなど。やはり貴様は不死身か」

 

「もう早速化け物呼ばわりか。その槍・・・そしてお前の体から流れるその魔力。レベル5に『オリハルコン』でできた『不壊属性』の特殊武器か」

 

「ああ、名前は『デュランダーナ』。お前も強くなっていると思うが。私も大きくなっているぞ」

 

「だろうな、差し詰め団長という事だな?」

 

「ああ、私もそこまで昇格した。できるならこのままもう一度貴様と正々堂々勝負したい」

 

「悪いが無理だ。諦めろ」

 

「なぜだ?」

 

「俺はレベル6だからだ。ベヒーモスを倒してな」

 

「な!?く!本当に貴様は・・・どこまでもどこまでも!!!」

 

 

「ヘクトル。いい加減にしなさい。私はアドニスと決闘しに来たわけじゃないのよ。恨むのはやめて」

 

「く、わかりました」

 

 

またもヘクトルに決闘を申し込まれるが、俺の方がレベルが上なため、挑んでもやられると力の差を教えた。でもアフロディーテが言い聞かせて殺意を抑えてくれた。

 

ここで長話するのもなんだなと。俺はここに来た用を聞く

 

 

「アフロディーテ。お前は本当にお見合いを俺にするって事でいいんだな?」

 

「あら?お見合いを頼むってことも知っているのね?私がここに来ることをあなたに知らせた知人って言うのは誰かしら?」

 

「悪いが教えない。だがお前のお見合いは引き受ける」

 

「あら引き受けてくれるの?嬉しいわ」

 

「ここまで来て帰すだなんて、そんな罪悪感はさせる気はない。ここに来たからには観光したと思っていい思い出を作らせてやるさ」

 

「私としては今日が歓喜ある日にして欲しいわ」

 

「それについてはお見合いで話す」

 

 

ここまで来ておいてお見合いも引き受けないで帰すなど。こいつがなにやらかすかもわかったものではないから、魅了を使って変なことをされては困るため、お見合いくらいなら引き受けても構わないと思った

 

そしてやっぱり、アフロディーテは今日で俺を持ち帰るつもりだと、眷属に引き受ける気満々だった

 

 

「・・・・・・」

 

「ヘクトル。睨んでないで行くぞ」

 

「わかっている」

 

 

もちろんヘクトルは俺を眷属に入れることを拒んでいる。まあ九年前の決闘の屈辱を味わっているヘクトルにとっては俺など目の敵だった

 

とにかく、二人を連れて都市の中へ行く。門番には俺が問題ないと口だけで言って、『顔パス』と言うものでアフロディーテとヘクトルの審査は無しにした。余計なことをして門番に変なことをされても困るため、門に入る審査は無しにした

 

英雄になった特権と言うもので、大抵オラリオの民やギルドは俺に口出しをすることはできない

 

とにかく寄り道もせずに俺は二人をヘスティア・ファミリアのホームへ案内する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ!綺麗な豪邸ね!」

 

「団員は十人も居ないのに、こんな広い建物をホームにしている」

 

「ふん、まあマシなホームだな、我らのホームには到底及ばないが」

 

「お前らのような城の豪華ホームと一緒にするな」

 

 

今も変わらないならロキ・ファミリア同様の城。国家系ファミリアであるアフロディーテの資金はヘクトルの王家を眷属に率いているから王族資金で莫大。だから国そのものを好きにできる。

 

そんな王族の資金でなんでもやってきた。イリオス王国と一緒にしないで欲しかった

 

こっちはただの探索系ファミリア。借金まで背負っているだけの貧乏ファミリアに過ぎない

 

 

「とにかく入るぞ。中で俺の主神やその友人が待っている」

 

「あなたの眷属も?」

 

「お前の魅了が怖いから、お前に会わせるにしては危険すぎると、別の部屋で待機させてある」

 

「酷いわジーク。私はそんな誑かしなんてしないわ」

 

「よく言う。お前は男の眷属のほとんどを言葉で誘惑しているだろう。そんなことをできるお前が恐ろしいからこその警戒だ」

 

「アキレウス!!!貴様アフロディーテ様をふしだらな女神様だと言うのか!?」

 

「そういう能力はあるだろう」

 

「ヘクトル。私は気にしてないから大丈夫よ。むしろ私のことをよくわかっていて嬉しいわ」

 

 

「お前は俺の失言に近い言葉でも喜事にして喜ぶんだな?本当にある意味ポジティブな女だな」

 

 

ベル達をお前に見せることに対してまずいと、出迎えた者に失言するのは失礼極まりない話なのだが。俺は事実な以上は包み隠さずに言ってしまう。確かにそれらしい言葉になるからヘクトルも怒って当然なのだが、アフロディーテは自分のことをよくわかっていると、婚約者になりたい者として嬉しいようだ

 

こいつはもうなにを言っても喜事にしか聞こえない気がする

 

婚約を断ること以外は

 

 

 

 

とにかく仲間は鏡で見学できるようにはなっている。会うことはもしもの緊急の時のみにして、とにかくアフロディーテとヘクトルを中へ入れる

 

 

「ヘスティア。二人を連れてきた」

 

「ああ、来たね。本当にあのアフロディーテなんだ」

 

「あら?本当にジークの主神はヘスティアなのね。久しぶりね・・・・・・・・・って・・ヘファイストス!?」

 

「本当に久しぶりねアフロディーテ。あなたが本当にジークにお見合いを頼むと聞いた時は驚いたわ」

 

「本当にここに来ちゃったよ・・・」

 

「あのアフロディーテが下界のヒューマンに恋をするなんて」

 

「彼女も変わったのね・・・」

 

 

「他の神々も居るが、どういうことなんだアキレウス?」

 

「アフロディーテが変なことをしないように監視やストッパーとして頼んでいるだけだ」

 

「貴様!先ほどからアフロディーテ様をそんな暴君のような言い方をするとはどういう了見だ!」

 

「強引なことをするかもしれないと。俺はアフロディーテの性格を知っているからこその行動だ。あいつが俺の言葉を聞いてくれるならこんなことはしない。お前とてアフロディーテに何かまずいことがあったら困るだろう?」

 

「それはそうだが・・・」

 

「そうならないように護衛としても神に頼んでいるだけだ。誰もアフロディーテが危険だとかそんな意味で頼んでいるわけではない。それに俺の主神も含めて彼女の友人だ。友人に久しく会うのもいいかもなと、俺の個人的な気遣いで呼んだだけだ。別にアフロディーテが危ない女神だからとかそういう意味ではない」

 

 

俺はここで嘘をついた

 

どうせ今この部屋に居る神々は俺が嘘をついたなどレアスキルがある以上見抜けるわけもなく、俺がここで嘘をついているなどアフロディーテも気づかない。

 

本当はアフロディーテの能力があまりに危険だからと、俺は神々に頼んでいたなど。ヘクトルの前で言うわけもなく。護衛として頼んだだけだど誤魔化した

 

まあこんな苦しい言い訳など、誤魔化すにしてはおかしいと流石のヘクトルも気付くと思うはず

 

 

「そうか・・・・ならいい」

 

 

どうやら誤魔化すことができたようだ。理解力と判断力はヘクトルは弱いようだ

 

 

「ジーク君?この子は?」

 

「アフロディーテの眷属だ。俺の主神のヘスティアだ。お前も挨拶しろ、主神に挨拶するのは当然だろ?」

 

「お前に言われなくてもわかっているアキレウス。初めまして神ヘスティア。私はアフロディーテ・ファミリア団長の『ヘクトル・アステュア』と言います。お見知りおきを」

 

「ああ。ヘクトル君ね。ジーク君?君のことを『アキレウス』って呼んでいるけど、どういう意味?」

 

「九年前、ある理由でヘクトルとそれ以外の眷属と決闘して、全試合に勝利したことから名付けられたこいつの国『イリオス王国』の俺の二つ名だ」

 

「っ!?イリオス王国!?」

 

「あなたあの国の主神になったの!?」

 

「そうよヘファイストス、私100年前にあの国の主神になったの」

 

「イリオス王国ってなんだい?ヘルメス?」

 

「イリオス王国。王国と言うより都市と呼んだ方がいいかな。オラリオよりは広くは無いけど、海域に潜むモンスターに対象するために城壁が多重に備えられた。古代の遺跡の多い海域以南の国だ」

 

「私はその第一王女です」

 

「ほう、これは失礼した。俺はヘルメスだ。よろしく頼む。ヘクトル王女」

 

 

イリオス王国

 

海域以南にある城壁が五壁も建設された。古代の遺跡の多い国。アステュア王家が代々から受け継がれた王国。海の近くの国なため、海からモンスターが現れるなど。ここオラリオみたいにモンスター問題の激しい国。たまに一ヶ月に津波が起こるなど。海の自然災害に悩まされている

 

これはヘルメス達でも知らないが、100年前アフロディーテの考えにより、城壁に多重を建設し、王族やその兵士たちに恩恵を与えてその海に出てくるモンスターを日々退治していた

 

 

「アフロディーテがそんなことをするなんてね」

 

「べ、べべべべべべ別にいいじゃないヘファイストス。あ、あなたは私をなんだと思っているの?心外にも程があるわ。私だって優しい所はあるのよ?」

 

「天界の頃から浮気をしたのに、よく言うわ」

 

 

「天界の頃にあの二人は何かあったようだな?あのアフロディーテがへファイストスに怯えるとなると、相当だぞ?」

 

「ま、まあね」

 

「あの頃のへファイストスは怖かったな、流石の俺も震え上がった」

 

 

ヘファイストスも腐れ縁として、アフロディーテをよく知っているのか、人に優しくするなど考えられないようだ。欲望一心にしていた彼女からこのような優しい行為をしていたなど信じられない

 

ましてや男遊びをしていた。そんな女神がそんなことをするなど、ヘファイストスからすれば信じられないようだ

 

アフロディーテは何やらへファイストスとは親密な仲ではありそうだが、ヘスティア曰く、天界の頃に誰か男神と浮気をしたようで、そんな事をしたアフロディーテを睨んでいるのか、あの優しそうなへファイストスが初めて人を睨む顔をしていた

 

 

「あのイリオス王国の主神をしていたとはな」

 

「確か、半漁人のモンスターに悩まされている国って聞いたことがあるわ」

 

 

「今ではもう最小限に抑えられているわ。あまり海のモンスターに出なくなったし。それも九年前にジークのおかげでね」

 

「え?ジーク君?」

 

 

「九年前。俺は母の勧めでアフロディーテに会い。イリオス王国に行き。半魚人のモンスターに困っていると聞いて、俺はその時から母と共に海に行き。奴らを母と一緒に一匹残らず皆殺しにした。当時は母の恩恵を5歳の時から貰っていたから俺は10歳でもモンスターと戦っていたんだ」

 

「だからこのヘクトル君の国でも『アキレウス』って名前が付けられれたの?」

 

「アフロディーテ自身は『アドニス』って呼んでいるけどな」

 

「ジーク君すごいな。違う国でも英雄みたいなことを活躍しているじゃないか」

 

「九年前の話だ。イリオス王国はここより遥か遠い。ここオラリオまで俺の過去の履歴をあの国からここまでは届かない。俺は成すべきことをしたまでだ」

 

 

「流石はアドニスだわ!」

 

「く・・・私もそれくらい活躍をすれば」

 

 

九年前母の誘いでただアフロディーテと出会ったわけではない

 

これも母の修行だからと、俺は母の友人であるアフロディーテの頼みと国の問題を解決してあげようと、親切心で俺は母の思惑に従って、母と共にイリオス王国付近にある海で、半魚人のモンスター『ケート』と言われるモンスターを

 

母の試練だと言って、俺は母の言う『立派な冒険者』になるために、まだレベル1なのに俺は全部母と一緒に戦っていた

 

その5歳の時から恩恵を得てから『カオス・ヘルツ』も同時に持っていたから、怒りでなんでも殺し尽くせる。そしてグラニの背に乗ってケートと言うモンスターを蹴散らしてきた

 

それらを全てを滅ぼしたことから、アフロディーテに惚れ込んだ・・・・かもしれない。だから彼女は俺を『アドニス』と呼ぶ。国の問題を一つ解決した男に恋をしたのだ。しかもまだ10歳の時に

 

 

「それでお見合いを頼むとはね」

 

「一目惚れして、お見合いを頼むなんて、アフロディーテらしいわね」

 

 

「お見合いはしっかりと受ける。ここでしても構わないな。アフロディーテ」

 

 

「ヘスティア達は必要なの?」

 

「俺はここの団長だ。ヘスティアだけは俺の主神として立ち合って貰わなければ困る。他の主神はお前のことについて聞きたいがために俺がここへ呼んだ。一度出会っているとは言え、俺はお前のことは知っている事は知らない。だからお見合いをしていく上でヘファイストスにお前がどういう女神なのか知って確かめたかったのだが、お前がダメだと言うのなら、隣の部屋に移動させる」

 

「そうね、まあヘスティアは確かに仕方ないとして、ヘルメス達は隣の部屋に行って貰いたいわ」

 

「だろうな。頼んですまないが、一旦席を外してくれるか?」

 

「OK。まあ流石にお見合いの現場に居合わせるのは俺としてもね」

 

「私は残っていいかしら?」

 

「何よヘファイストス。べ、別に貴方が居なくてもいいじゃない!」

 

「私はジークの友人として、あんたが変なことをしないか監視したいの」

 

「酷いわヘファイストス。あなたは私が無理難題なことを言うとでも?」

 

「ええ。こればかりは私はあなたを疑うわ。ましてや天界の頃に浮気をしたアホ娘をね」

 

 

「へ、へえ・・・・・下界に来てからあなたも少しは変わったてことかしら?」

 

「そう言うあんたは少しは変わっているの?今久しく会っているには変わらないようにも見えるけど?」

 

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

 

「おい、お見合いをするんだろ?早く前に座れ。ヘファイストスは睨んでないで俺の隣に座れ」

 

「ええ、わかったわ」

 

「そ、そうねわかったわ。ヘクトル。あなたも行きなさい」

 

「わ、わかりました」

 

 

ヘファイストスはアフロディーテの能力の恐ろしさを知っているからなのか、ヘスティアと俺だけにアフロディーテのお見合いさせたくないと。ヘスティアが居ても困らせるようなことを言うのではないのかとヘファイストスは疑っている

 

俺としては有り難いが、どうやらヘファイストスはアフロディーテをよくわかっているようで、どうも俺とヘスティアのアフロディーテだけにするには荷が重いと感じる。しかもあのヘファイストスが睨む顔をするのは初めて見た。多分この光景を隣で見ているヴェルフも驚いている頃だろう。ヘクトルもアフロディーテが睨んでいる顔なんて見たことないはず、でなければ今動揺の声などしないはずだからな

 

 

とにかく、このリビングに、俺とヘスティアとヘファイストスとアフロディーテのみ、それ以外は隣の部屋である俺の団長室に移動する。念のためにヘルメスにも俺の魔道具である鏡を渡しておく。念のためにヘルメスとデュオニュソスとデメテル にもしもの事は頼むと小声で警戒を頼んでお居て隣の部屋に行った

 

 

 

 

 

 

 

そして隣の部屋では

 

 

「ああ、俺たちもこっちに来ることになっちゃった」

 

「私たちの役目はあまりに役立ちそうには・・・・・ってフィルヴィス?」

 

「あ!デュオニュソス様・・」

 

「どうして君がここに?」

 

「その・・・あの・・・・・居ても経っても居られずここまで来ました」

 

「ジーク様達がリビングに入った後で、ホームの前でいきなりデュオニュソス様の眷属がドアを叩く音がして、ここまで連れてきました」

 

「おやおや、フィルヴィスもジークが心配だったんだね」

 

「デメテル様!どうして!」

 

「こればかりは仕方ないわ。ペルセフォネ。お見合いだからね・・・」

 

 

ここに居ないはずのフィルヴィスがいつの間にか来ていた。リビングまでは音が鳴り響かないのか、気づいたのはベル達だけで、だからそのまま団長室に連れてきたようだ。

 

それとペルセフォネはどうしてそのまま一緒に居ないのか、デメテルに文句を言うが、お見合いでは流石に仕方ないと。デメテルはこっちに来るしかないとペルセフォネに言い訳をした

 

 

「えっと・・・・その槍を持った方が・・・ヘクトル・アステュアですね?」

 

「ああ。ヘクトル・アステュアだ。よろしく頼む。神ヘスティアの眷属達よ」

 

「ああ、はい。僕はベル・クラネルです」

 

「リリルカ・アーデです」

 

「ヤマト・命です」

 

「サンジョウノ・春姫です」

 

「ヴェルフ・クロッゾだ」

 

「っ!あのラキア王国の貴族のクロッゾか」

 

「まあな。イリオス王国も俺の一族のことを知っているんだな?」

 

「魔剣の恐ろしさは私の国でも伝わっている。なるほど。アキレウスの団員はやはり特別な者達ばかりか・・・・それに・・」

 

「はい?」

 

「いや、なんでもないベル・クラネル」

 

 

とりあえず眷属同士で自己紹介を始める。その中でヘクトルはヴェルフとベルに異様な興味を持ち始める。ヴェルフには同じ国家系ファミリアとして戦争を幾度もしているヘクトルにとってはラキアの魔剣を知っているため、恐ろしい魔剣を作るヴェルフに意外にも興味を示している

 

そしてベルもだ。だがヘクトルは口にはしなかった、でも何か特別な力を感じると。ヘクトルはなぜか警戒をしてしまう

 

 

「それにしてもヘファイストス様のあの顔を鏡越しでも見たことねえぞ」

 

「自分もあの神フレイヤ同様に、女神アフロディーテも美しいですが。ヘファイストス様と話している時は怖い顔をしています」

 

「私も見たことがない。あの優しいアフロディーテ様があの神ヘファイストスを相手にあのような顔をするとは」

 

「おや?ヴェルフ君はヘファイストスのあんな顔は見たことないんだね?」

 

「ええ、ヘルメス達は見たことあるんですか?」

 

「久しぶりにね。天界に居た頃に。アフロディーテと言い争う時はいつもあんな顔をするよ」

 

「そうなんですか?」

 

「ヘファイストス様から女神アフロディーテは腐れ縁だと聞いてますが、腐れ縁のようには見えないんですが」

 

「なに?クロッゾ。私はアフロディーテ様はヘファイストス様とは親友だと言っているぞ?」

 

「は?何がどうなっているんだ?」

 

 

「ああ。それはだね」

 

 

ヘファイストスからではアフロディーテを腐れ縁。アフロディーテからはヘファイストスを親友と、それぞれの眷属にそう言っている。でもお互い別の事を言っていると。ヴェルフとヘクトルの今の発言で分かった

 

天界に居た頃ではあの二人はどんな関係なのか

 

 

初めは親友で、それから腐れ縁になった。と言う事

 

天界に居た頃にヘファイストスは友人が少ない。その原因は右眼に隠している傷のせいで友人が少ない。眼帯をして隠しているが、それでも女としての美しさが無いと多数の男神や女神に侮辱されていた

 

ヘスティアか処女神くらいしか友人ができず。あまりに孤独のような生き方をして、女としての嗜みもしなかった。そんなある時にアフロディーテに出会い。女としての魅力を引き出させるようにとヘファイストスにいろんな女性に不可欠な事を教え、更にはその右眼にある傷も貶す事なく。友人のように接し。どんどん馴染んでいく事で親友になったが

 

アフロディーテが男遊びをするとふしだらな事を聞いたヘファイストスが、あまり周囲に居る男神に迷惑をかけるなと誘惑するなと怒って一度喧嘩したことがある

 

それ以来ヘファイストスはアフロディーテの本性を知った事で、彼女を腐れ縁と呼ぶようになった

 

 

「友人だったけれど、男遊びが激しくて関わりたくないと。腐れ縁としてヘファイストス様は扱っているわけですか」

 

「まあね。あれもイシュタルと同じくらい娼婦のような事をするからね」

 

「アフロディーテ様は美の女神でもあり、性の女神でもありますからね。私の国でも娼館の経営者として娼婦としても仕事をしています。それは事実です」

 

「ヘファイストス友人からすれば、そのような事をしないで欲しいと言う気持ちはわかりますね」

 

「ベル・クラネル!!貴様アフロディーテ様を侮辱する気か!」

 

「ご、ごめんなさい!でもヘクトルさんもあまりそういう事はしないで欲しいとか、眷属として、いつまでも一途に想って欲しいとか思いませんか?そういう・・・・愛と言いますか・・・その・・・」

 

「まあ、確かにそれは初めあのお方の眷属になってからの私も思った。だが仕方ないのだ。あの人はそういう事をしてでも人に優しくしてくれる偉大な方なんだ。やり方はふしだらでも、優しく抱いてどんな辛いことも受け止めてくれるあのお方は、私にとっては尊敬できる女神なんだ」

 

「男のストレスとか女性もだけど。どんな辛いことでも体で癒してくれるのがアフロディーテのいい所だからね。最終的に性行為に及ぶ形になるけど、それでも彼女なりの優しさなんだよ。眷属をよく想っている証拠だ」

 

「アフロディーテに抱かれた男性は誰でも心地良くなるしね」

 

 

デュオニュソスとデメテルも知っている

 

アフロディーテが決してそこまで悪ではないと。やり方はふしだらな行為そのものだが。それでも抱いて女性にしか無い温もりで相手を癒す。それが彼女の優しい接し方であり、癒し方なのだ

 

美の女神でも美しさによって使い道がある。美しさは何のためにあるのか。アフロディーテは考えた上でそうのような事をしたのだろう

 

体で実感しなきゃわからない癒し方。アフロディーテなりの接し方なのかもしれないと。ヘクトルもベル達も思っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして話はリビングに戻り。俺は両端にヘスティアとヘファイストス 。その前にはアフロディーテを座らせて、紅茶とクッキーを出して、お見合いを始める

 

 

「さて、今からお見合いを始める。まずはアフロディーテ。お前は俺と結婚を望むと言う事でいいのか?」

 

「ええ、私はあなたと結婚を望むわ」

 

「それは今すぐにでもか?」

 

「そうね。今日の日に私はあなたと婚姻をしたいわ」

 

「婚約者にしたいではなく、結婚まで今日のうちにジーク君と・・・」

 

「この子らしいわね。唐突に行動を起こすのは」

 

 

アフロディーテとお見合いを開始したが、即俺との婚約を求めるとハッキリと俺に言った。

 

唐突ではあるが、俺は別に驚きはしない。九年前から俺に惚れ込み。大人までに成長したらお見合いをして欲しいと確かに俺が10の時に言っていた。だから早速同意があれば婚姻まで今日の内にしたいと。結婚式ではなく、婚姻だけしたいとアフロディーテは俺に求めた

 

相手が美の女神。誰もこのような美しい女を欲しがる奴は、彼女の眷属の男も含めて多いだろう。彼女の愛を物にできるのなら幸福な事だ

 

 

でも俺は愛がわからない

 

 

カオス・ヘルツで愛など理解できない。でも感じる事はある。相手の愛だけで俺は婚姻することなど。幸せとは思えず、俺はアフロディーテの婚姻を受けるにしては無理があった

 

それに彼女は俺のことを知らな過ぎる。今日で二度会った。それだけでもまだ俺のことは知らないはず。知りもしない相手の素性を知った彼女は失望するはずだと。俺は彼女の婚姻に意味はないと思っている

 

 

でも、断るにしては流石に彼女にも納得はいかないはず、

 

 

俺には結婚できない理由が『感情以外に』もあるため、まだ婚姻は早いと思っている。いくら感情がないとは言え。女神と簡単に婚姻をしていいとは思ってもいない。相手を知らず想うことのない婚姻など幸せとは言わない

 

これは美の女神でもわかるはず、だから俺は断るのではなく、まずは提案をしよと想う

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アフロディーテ。まだ婚姻についてはまだ保留してくれないか?」

 

「え?どうして?」

 

「婚姻にしては俺はまだ子供だ。俺はまだ成人もしていない。つまりはまだ子供だ。ヒューマンは二十歳で成人する。まだ子供の俺に婚姻と言うのはヒューマンからすればまだ考えられない」

 

「それは貴方の考えでしょうアドニス?他の国では成人してなくても子供でも・・・」

 

「確かにこれは俺の考えだ。他の国では成人してなくても勝手に約束された者同士で結婚もしているだろう。でも他の国と一緒にされても困る。他の国でもやっているから俺もそうするべきだと、マネをするつもりはない」

 

「保留と言うのは・・・貴方が成人してからかしら?」

 

「そうだな、あと半年四ヶ月だな。その時に本当にお前のことを愛しているのか、今はまだ見定めて欲しい」

 

「見定める?」

 

「俺はお前のことをあまり知らないし。お前だって俺のことはよく知らないはず、神の間に生まれるはずのない雷神トールの息子。ただそれだけだろう?」

 

 

婚姻はまだ俺には早いし、まだ婚姻するにはしてはお互いの素性も知らない。それだけでは婚姻したとしても後が保たないと、俺は今後のためにもまだ保留した方がいいと。もう少し知ってから婚姻をするか、俺が本当にアフロディーテを好きになったらと俺は提案した

 

 

「確かにね、見定めると言うのは?」

 

「今日から一ヶ月の間、ヘクトルと共にここに宿泊するといい。俺と一緒にこの一ヶ月間オラリオに滞在して、どれだけ俺と共に居てどう言う人間なのか、俺のことをよく知って欲しい」

 

「え!?ジーク君!?アフロディーテをここで一ヶ月間泊まらせる気かい!?」

 

「ああ、大丈夫だ。一ヶ月だけだヘスティア。一ヶ月だけここに宿泊して貰う。部屋は多くあるし、問題ないだろう?」

 

「確かに寝床になる部屋はいっぱいあるからいいけど・・・・」

 

「俺もどういう女神なのか、まだ俺もお前の全部は知らない。知ってからそういうことをしたいか結論して欲しい。もちろんその決断は半年後になるが」

 

「なぜ半年後なの?」

 

「俺はヘスティアの眷属に入ってまだ半年しか経っていない。お前とて恩恵が一年経たなければ他の神の恩恵に変えられないってことは知っているだろう?」

 

「それはそうだが・・・・」

 

「いきなり決断はできない。断るにしても、お前は納得いかないだろう?」

 

「そうね・・・いきなり私の婚姻を断るのは・・・悲しいわ」

 

「だから猶予を作るから、今この一ヶ月間は俺と一緒に居て、俺がどういう人間なのか知ってからの方がいいと思うのだが?いきなりの婚姻は俺も引き受けることはできない。どうする?」

 

「その方がいいわ。そうしなさいよ。いきなり婚姻は無理でも、ジークとこの一ヶ月間過ごせるわよ?それでから半年後でもいいんじゃないの?」

 

 

「むう・・・・・・・・そうね。そうするわ。イリオス王国は私の可愛い子どもたちに任せているし、一ヶ月くらい問題ないしね」

 

 

アフロディーテはひとまずこの婚姻の保留を引き受け。今日から一ヶ月間。俺と共にここのホームで過ごすと約束してくれた。

 

できるなら婚姻を今日の内にしたいようだが、確かに俺から自分の恩恵を授けるのに一年は今の主神の恩恵にしか授けないと。条件的にも無理があり、この一ヶ月間を過ごし俺を知り、半年後でまた出会い。その時にもう一度お見合いをして決めると、仕方なくアフロディーテはこの条件を引き受けてくれた

 

でも

 

 

「保留した理由を聞いてもいいかしら?」

 

「無論俺はまだお前のことを知らないから、好きになれない。それが理由だ」

 

「・・・・・・・・・本当にそれだけ?」

 

「ああ。他に何かあるとでも?」

 

「貴方は私以外の女神にも婚姻を求められていないかしら?」

 

 

「・・・・・・・・確かに一人居る。一人だけな」

 

 

「でしょうね。でなければ貴方の体からなにやら愛を感じるはずがないのよ。私以外の女神の愛を受けるだなんて。私は嫉妬するわ」

 

「ジーク?それは誰なの?確かにアフロディーテはそういう恋愛の繋がりを見分けることができるわ。誰かあなたに恋している女神が居るの?」

 

「ヘファイストス。アルテミスだよ。ジーク君はねアルテミスに婚姻を掛けられているんだよ」

 

「嘘!?あのアルテミスがあなたを!?この前アルテミスの事件を解決したって聞いたけど。あの恋愛アンテのあの子があなたに恋をするなんて!?」

 

「今のジーク君はアルテミスと婚約しているわけじゃないけど。今度自分がより魅力のある女になった時。夫になって欲しいとアルテミスにも婚約を頼んでいるんだ」

 

「へえ・・・・あの子がまさか、男に恋をするなんて」

 

「アルテミスも私同様に変わって、本物の恋を手にしたいと思えるようになったのね。しかもそれが私と同じ想い人だなんて」

 

 

アフロディーテは恋愛関係を見ただけで誰かそれらしきものが見えるのか、俺に婚姻を求める女神が居ると見抜いた

 

それでアルテミスだと正直に話し、自分と同じ想い人に恋をしたことにアフロディーテはアルテミスに嫉妬する。恋するはずのない月の女神が俺に恋をし、美の女神は俺と出会って本物の恋を見つけた。

 

二人の女神に俺は恋を寄せられ、未だ俺は答えが出せないまま理解もできずにそれを見送っている。

 

アフロディーテもアルテミスもそうだが、なぜお前たち神は俺を求めるのか、今の俺には愛や恋などわからないと言うのに。理解できなかった

 

 

「とにかくだ。お見合いはこれで終わりだ。ここに宿泊して構わないが、お前の魅了でベルたちに変なことはするなよ?」

 

「大丈夫よ。私はあなたがこの一ヶ月間私の側に居てくれるなら、私はあなたの団員になにもしないと約束するわ」

 

「本当かしら?」

 

「どうだろうね?」

 

「ヘスティア。ヘファイストス。アフロディーテだって俺の言葉を守ってくれるからそこまで疑わずに用心する必要はない。何かあったら俺が注意するからな」

 

「そう、ならあなたに任せるわ」

 

「まあジーク君にはアフロディーテの魅了も効かないしね」

 

 

お見合いは終わり、俺の提案によりアフロディーテは俺のファミリアのホームで一ヶ月間一緒に過ごすことを引き受けた。

 

でもアフロディーテが一緒に居るとなると。アフロディーテの魅了でベルたちに影響が出るのも事実だと。アフロディーテにベルたちには魅了するなと注意した。ヘスティアとヘファイストスはそれを深く疑い。用心するべきだと警戒している

 

まあ何かあっても俺がフォローすると。アフロディーテのことは全部俺に任せていいと俺はヘファイストスの忠告を受け入れて自分で対応すると言った

 

 

「全員戻って来ていいぞ!」

 

「あら?まさか今のやり取り見られていたの?」

 

「魔道具でな」

 

 

ここを監視されていることを報告するとアフロディーテは少し気に食わない顔をする。そりゃあお見合いを他者に見られるなど誰でも怒ることなのだが、アフロディーテが危ないことをするのではないのかと。仕方なく警戒させたのだった

 

でもその行いがアフロディーテ は不満に思う。そこまで危険生物として扱われるのが不満になるのは誰だってそう思うのだが。美の女神に一ヶ月前に酷い目にあったことから、美の女神に対しては警戒すべきだと判断したまでである

 

それにヘファイストスだって警戒すべき女神だと、ベルたちに会わせていいかここで判断するためでもある

 

でも本人が何もしないと約束してくれた。ならその言葉を信用して俺はベルたちをこっちのリビングに戻す

 

 

「もういいんですよね?戻って来て?」

 

「ああ。ヘクトルとは自己紹介はしたな?」

 

「はい。大丈夫です」

 

「アフロディーテ。俺の団員とヘスティアの眷属たちだ」

 

 

「初めまして、美の女神アフロディーテよ。よろしくね?」

 

 

「は、はい!僕はベル・クラネルです!」

 

「リリルカ・アーデです」

 

「ヴェルフ・クロッゾです」

 

「ヤマト・命です」

 

「サンジョウノ春姫です」

 

 

「ええ。よろしくね。ヘスティアの子供たち。アドニス?人数は少ないけど。あなたは珍しい団員が居るのね?」

 

 

「まあな、ベル・クラネルはどう思う?」

 

「ええ。この中ではおそらく・・・・・アドニスの次に『特別』ね」

 

「そう思うだろう。やはりお前の力でも『惹かれている』んだな?」

 

「ええ、どういうことだろうね?」

 

「え?アフロディーテ?ベル君がどうかした?・・・まさか!?」

 

「心配しなくても取って食おうなんてしないわよヘスティア。私はアドニス一筋よ」

 

 

「やはりか・・・・・・」

 

 

お見合いは終了したから、今度はベルたちをリビングに戻らせて、今度はアフロディーテと自己紹介する

 

すると。アフロディーテは俺たち団員構成がなかなかに特別過ぎて珍しいと、滅多に見ないファミリアだと言ってくる

 

その中で俺の次にベルが強大な力を感じると。アフロディーテの神威が感知した。それもなぜか自分の力が惹かれるほどに、なぜかアフロディーテはベルと何か繋がりがあると俺に言ってきた

 

もちろん俺もそう感じていたことにも気付いている

 

 

「ジーク君?本当にあのアフロディーテをここに?」

 

「一ヶ月だけだヘルメス。ヘスティアたちに頼まれたとは言え。ここまで来といて何もさせなくてすまない」

 

「構わないさ。私はフィルヴィスの頼みで来たようなものだからな」

 

「私もね。ペルセフォネにも頼まれたことだからいいわ。むしろ力になれなくてごめんね?」

 

 

「頼んでおいて、すまない」

 

 

結局ヘスティアが頼んでいたヘルメスやデュオニュソスやデメテルの力を借りずに終わってしまった。ここまで来て貰ったこいつらには申し訳なかった

 

でも穏便に済ませただけマシだと思っている。にしてもアフロディーテもよくこんな誤魔化しとしか思えない提案を引き受けてくれたなと思っている。彼女ならそこ俺を今日の内に手に入れるのかと思ったが、どうやらアフロディーテはイシュタルのように強欲ではないと、俺は少し理解した

 

だがその提案を乗ってくれたことで、ペルセフォネとフィルヴィスが

 

 

「ジーク!この女神様を一ヶ月間もここにすませるだなんて正気なの!?」

 

「ジーク!私がこんなことを言うのもアレだが・・・・・・その提案はあまりにオススメしないぞ!」

 

 

「ん?どう言う意味だ?」

 

「あら?貴方たちは?」

 

 

「私はペルセフォネ・コレー!デメテル様の眷属であり、ジークの友人です!」

 

「私はフィルヴィス・シャリア!デュオニュソス様の眷属で、同じくジークの友人です!」

 

 

「あら?デメテルとデュオニュソスの眷属ね?それで貴方たちがどうしてこの提案に反対するのからしら?」

 

 

フィルヴィスとペルセフォネは俺が出した提案をなぜか否定する

 

理由は分からないが、ここに来てから二人は落ち着きがなく、わざわざこんなところに足を運んできてまで、アフロディーテと一ヶ月ここで過ごしてみることになぜか不満を持ちかけた

 

別に二人には迷惑は掛からないし、問題もなければ、二人にはあまり関係ないことなはず、アフロディーテは二人になぜそこまで否定するかを聞く

 

 

「提案自体には仕方ないとして、まさか部屋もジークと一緒に過ごすと言うのですか!?」

 

「私はそのつもりだけど?」

 

「そんなのはいけません!ふしだらな行為にも程があります!ジークはまだ未成年ですよ!男女二人で一緒の部屋になるなど言語両断です!」

 

「ペルセフォネ。すごい反対するわね?」

 

「フィルヴィスも、ここまで大きな声を出してまで女神相手にここまで迫るなど。主神である私でも見たことがない」

 

 

デメテルとデュオニュソスはここまで自分の眷属が荒ぶる姿を見るのは初めてらしい。ここまで自分の意見をここまで押し付けるのは主神二人でも見たことがない。こんな光景を見るのは驚愕だった

 

でも俺はそもそもの疑問を聞く

 

 

「なぜお前たち二人は俺の提案にそこまで否定するのか、納得する理由は?」

 

「「え!?」」

 

「なぜそこまで俺の提案を否定し、別のファミリアであるお前ら部外者二人が俺とアフロディーテと共にここ一ヶ月過ごすのを拒むのか、俺に納得する理由を言ってくれ」

 

「そ、それは・・・・・」

 

「そうだな・・・・・・」

 

 

「あらあら・・・もしかして?」

 

「アフロディーテ?わかるのか?」

 

 

そこまで否定する理由があるのかと。ペルセフォネとフィルヴィスに問い出した。でも答えてくれない、息詰まる程何も答えず

 

先にアフロディーテが何かに気付いたのか、二人が答えない代わりになぜ否定するのか当てる

 

 

 

「もしかしてジークに恋をしているの?」

 

 

「「う!?」」

 

「「「「「え!?」」」」」

 

「「「「「なに!?」」」」」

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

俺に恋をしている

 

だから俺と異性の女性と部屋を一緒にしてここ一ヶ月過ごすのを拒んでいる。片想いを俺にしているから別の女性とそんなことをして欲しくない。言うなら嫉妬だと理解した

 

アフロディーテは恋愛関係を持つ子供を見分けることができる。だから俺に恋をしてこの提案を二人は拒んでいると、俺の目の前で言っているが

 

本当にペルセフォネとフィルヴィスが俺に恋をしているのかどうか。俺は確認する

 

 

「二人は俺に恋をしているのか?」

 

「「え?」」

 

「本当なのか聞かせてくれ。そうでなきゃいつまでもこの話は終わらない。侮辱なことは言わないから本当かどうか教えてくれ」

 

「えっと・・・・私は・・・・ただ・・・」

 

 

「うう!!私はジークに恋をしています!!」

 

 

「な!?」

 

「まあ、私の子供があの英雄に恋をしているだなんて、ハッキリ言うようになったわね。ルノアが聞いたらどうなるかしら?」

 

「なかなかに君の眷属は乙女らしいじゃないか。デメテル」

 

 

ペルセフォネはハッキリと俺に恋をしていると包み隠さず明かした

 

多分勇気を出して好きな男が居ると答えられるのはペルセフォネくらいだろう。彼女は隠し事なんてできない性格。二年前から俺は初めて他のファミリアの友人ができたのだが、その時からどこからか俺に恋をしていたのではないのかと、俺は推測していた

 

デメテルもここまで乙女になるペルセフォネを見るのは初めてらしい

 

すると、アフロディーテとペルセフォネが俺を巡って争い出す

 

 

「アドニスって言う二つ名で呼ぶには私も美しい二つ名で納得ですけど!ジークは女神様にはあげません!ジークは二年前からの私の想い人なんです!!!」

 

「お前、俺がアドニスと呼ばれるのは納得なのか?」

 

「あら残念だったわね。ペルセフォネ。私はその前からジークに目を付けていたのよ?だから先に目を付けていたのは私だから、ジークは私のものよ」

 

「まだ結婚はしないと言ったはずだが?それと先に目を付けていたからと言ってその女のものになるわけじゃない」

 

 

「「ジーク(アドニス)はどっちにするの!!」」

 

「どっちも選ばない。俺はまだ結婚する気はない」

 

「「な!?」」

 

「そんな驚愕な顔をしてもダメだ」

 

 

ただまだお互い知り合って、それから半年三ヶ月後に結婚を持ち出してくれと言っているのに、もう結婚する前提をしている二人に、俺はまだ考えきれないとキッパリ断った

 

それを聞いて二人は落胆するが。それでも俺は二人を婚姻はまだ考えらないと。どんな顔をしても俺は婚姻は引き受けない

 

 

「俺はこの一ヶ月間お前とお互い知るために過ごすことを約束したわけであって、婚姻は引き受けない。そう言ったはずだぞ?」

 

「もう・・・・ジークは意地悪だわ」

 

「一ヶ月間・・・この女神様と・・・・・なら!!!」

 

「ん?」

 

 

「ジーク!私もこの一ヶ月間だけここで宿泊させて!!!」

 

 

「「「「「えええええええええええええ!?」」」」」

 

「デメテル!?君の子供がとんでもないことを言っているよ!?」

 

「アフロディーテがここに一ヶ月間宿泊するからって、あの子もここに宿泊したいって言い出したわよ!?」」

 

「ふははは!!これは面白い!デメテルの眷属とあのアフロディーテがジークを取り合うためにこのホームに住み着くなんて!なんて面白いんだ!」

 

「どうするんだい?デメテル?」

 

「当然。私は親としてペルセフォネの恋を応援するわ。だから許可よ」

 

 

「絶対言うと思った」

 

 

アフロディーテ がここ一ヶ月間もここに住むとなると。俺がアフロディーテに良からぬことをされるのではないのかと。片思いをしているペルセフォネもここに一ヶ月間住み。アフロディーテのやることを監視すると言い出した

 

デメテルも親として子供の恋を応援しているのか、許可は出ている。別にデメテル・ファミリアの仕事を疎かにせずに主神に怒られないのなら別に俺は構わない。正直ペルセフォネに想いを寄せられても俺にはなにもしてあげらないが

 

まあ別にここ一ヶ月済ませることくらいは俺は問題ない。でも主神の許可が必要だからヘスティアにまずは聞く

 

 

「デメテルはいいと言っているが、ヘスティアは?」

 

「僕はいいけど、ジーク君はいいの?」

 

「俺は好きにさせるつもりだ。返事はしてあげれないが、俺とこの一ヶ月過ごすことだけくらいなら別に構わない。それでいいなら」

 

「ジーク。私の子供をお願いね」

 

「ああ。了解したデメテル。ペルセフォネもそれでいいな?」

 

「ええ、それでお願いジーク。アフロディーテ様!私がここに貴方と一ヶ月住む以上はジークに変なことはさせませんよ!」

 

「ふふ、良いわね。どちらがジークにふさわしい女か勝負と行きましょう」

 

「望むところです!」

 

 

「お前ら俺がまだ結婚する気ないと。聞いていないのか?」

 

 

ハッキリと言って二人とも絶対本来の目的を忘れているどころか、人の話をまともに聞いてない

 

二人とも完全にこの一ヶ月で俺をものにする気満々だった。いい加減お互い知り合うためだけの宿泊だと、まあ付き合い程度でならしてやってもいいが、まだ結婚は考えられないと。どんなことを言えば納得してくれるのだろうか

 

 

「ヘスティア。ここ一ヶ月はこの二人の口喧嘩は毎日あると覚悟してくれ」

 

「うん、ジーク君が止めることはできない?」

 

「努力するが、期待はしないでくれ」

 

「だよね〜〜〜」

 

 

「フィルヴィスはどうするんだい?」

 

「わ・・・わ・・・私は大丈夫です。デュオニュソス様」

 

「素直になってもいいと思うが、君がそれでいいなら、私もこれ以上は何も言わない」

 

 

「どう思う?ヘファイストス」

 

「心配に決まっているでしょうヘルメス。相手はあのアフロディーテよ。絶対に勝手なことをすると思っているわ」

 

「ヘファイストスはアフロディーテのことを用心しか感じないのね?」

 

「それくらいあの子のやる事は私は知り尽くしているのよ。デメテル」

 

 

「ジークさん本当に凄いですね」

 

「ああ。モテるのは知っているけど、ここまでとはな・・」

 

「でも苦労はしていますね?」

 

「イケメンは代価があるとリリは理解しました」

 

「ジーク様は美形ですからね。街に歩く女の人は誰でも好きになってしまいますよ」

 

 

お見合いは終わり、アフロディーテの婚約はまだ保留にし。まずはお互いをよく知るために俺はアフロディーテとヘクトルとペルセフォネをここに一ヶ月間居候させる事は決まった

 

正直ヘスティアもベルたちも心配するような事だが、申し訳なく俺の都合により提案を引き受けてくれた。まだ19の俺に婚姻か。いくつか故郷でもお見合いだとか婚姻をして欲しいとかの他国の要請があったが、それを断る度にその国と戦争をしているのだから、俺としてはもうウンザリな話だった

 

ヘルメスとデュオニュソスとデメテルはもう心配ないはずだと、ここに呼んで頼んでおいて申し訳ないと思っているが、三人はもう問題ないと帰るのだが

 

 

「ジーク。ヘスティア。私もここ一ヶ月はここに住ませては貰えないかしら?」

 

「え!?ヘファイストスも!?」

 

「そんなにあいつを用心したいのか?」

 

「まあね、なんとなくあの腐れ縁とは何かヘスティアたちに良からぬことをするんじゃないのかと、私の勘がそう感じるのよ。仕事はしっかりホームに戻ってするから、どうかしら?」

 

「俺は構わないが・・・・・ヘスティアは?」

 

「僕もいいかな。そこまでアフロディーテを警戒しなくてもいいと思うけど。それにあまりヘファイストスには関係ないと思うし」

 

「友人を腐れ縁に迷惑をかけたくないと思う私の気遣いよ。どうしても私はあの子が変なことをしないか監視したいの」

 

「ヘファイストス。まだそんなことを言っているの?私はそこまでジークやヘスティアに迷惑を掛けないわ」

 

「いきなり手紙も無く婚姻を要求してきた癖に。そんな強引なことをするあなたを、私はとても信用ならないわ」

 

「そんなんだからいつまで経っても、いい男が見つからないのよ」

 

「なんですって?」

 

「な、なんでもないわよ」

 

 

「わかった。ヘファイストスもここ一ヶ月宿泊して構わないから、お前も口喧嘩だけはするな。わかったなヘファイストス?」

 

「ええ、わかったわ」

 

「本気ですか?ヘファイストス様?」

 

「本気よ。私個人の用心としてだから、あまり気にしないでヴェルフ」

 

 

ヘファイストス もここに残りたいと言ってきた。別に俺とヘスティアは構わないと許可を出すが、まだアフロディーテに何か良からぬ事をするのではないのかと、アフロディーテをひつこく疑っているようで

 

監視するために、仕事以外はここで宿泊すると。俺たちの問題でもあるのに自分の問題かのように自分から率先してアフロディーテを警戒していた

 

 

「でもジーク様。明日からダンジョンに桜花様達と行く予定が入っているのですが。ジーク様はダンジョンに行かれるのですか?」

 

「それなんだが、俺もアフロディーテの側を離れるわけにはいかない。ダンジョンはすまないが明日から俺抜きで行ってくれ」

 

「そうだね。その方がいいよ。ジーク君がダンジョンに行ったらアフロディーテが着いて行きそうだしね。ベル君明日から君が副団長としてみんなに指示して動くんだ。いいね?」

 

「はい!神様!」

 

「ヘクトル。お前も一緒に行ったらどうだ?レベル5でもダンジョンはお前の強さを試すいい場所でもあるぞ?」

 

「オラリオのダンジョンか。経験値を極め易い戦地。そうだな。私も同行を願う。ベル・クラネル」

 

「はい!ヘクトルさんお願いします!」

 

 

俺が居ない代わりにヘクトルをベルのパーティーに加入させた。第一冒険者が一緒ならベル達も安心だろうと俺はベル達の身を案じて考えた。ヘクトルは幾度も戦争をして勝ってきた女だ。

 

戦争した結果でレベル5になったのだから、まだ未知のダンジョンでも彼女なら多少でも対応できるはずだと。ヘクトルの力を見込んでベル達と共にパーティーを組んでもらう。そうした方がベル達がより安全になると。俺はヘクトルに任せた

 

 

「俺はここ一ヶ月はホームの仕事をする。だからヘスティアはバイトに集中してくれ」

 

「うん。僕が居ない時が凄く心配」

 

「そこは俺がなんとかする。アフロディーテもペルセフォネもここに居候するからには家事をして貰う。いいな?」

 

「ええ、私は構わないわ。あなたに私の家事の良さを見せてあげるわ」

 

「私もいつもやっているから任せて!」

 

 

俺はアフロディーテとペルセフォネをタダで居候させる気はなく、俺のお嫁になりたいなら家事ができるかどうか確認するために、俺はホームの家事を彼女達に任せる。俺は多少の家事もできない女に嫁にしたくなどないからと二人に指示した

 

失敗しても俺が後でやり直すと、二人がどこまで女としてやるべき事ができるかを確認するのだった

 

口喧嘩やトラブルも多いが、なんとかこの一ヶ月を乗り越えるために頑張るしか他になかった

 

あと半月でアレス・ファミリアが来ると言うのに、俺たちは郵貯な生活を送っている。まあヘスティアが戦うとウラノスに申し出によるが

 

 

 

 

 

 




原作にペルセフォネは出ていますが、肝心の登場はしていませんので、勝手にオリジナルに設定しているのでお見知り置きをお願いします


アフロディーテは登場したので修正しました。
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