ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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エイナの突然の告白

 

翌日

 

 

「オラリオは本当に広いわね。私たちの国とは大違いだわ」

 

「イリオス王国も十分広いだろう。単にお前の国は市場とかがあまりに少ないだけだ」

 

「いろんなファミリアが居ますから、それぞれの役職をして自身でお店をやっています。ですから住宅街があまりに少ないんです」

 

 

今日は家事を済ませた後、俺はアフロディーテのためにペルセフォネの案内でオラリオを観光している。それ以外のヘスティアはバイト。ヘファイストスは自身のファミリアの仕事。ベル達は引き続きヘクトルと共にダンジョンへ

 

ヘクトルも昨日でダンジョンに行って感想を聞いたのだが、やはりアビリティをあげるにしても良い場所だと言い。それと同時に危険な場所だと、あいつも戦争経験者として甘く見てはならないと言っていた

 

だがここで強くなれる程の試練であるには違いないと。今日もベル達と共にヘクトルはダンジョンへ向かう。どうやらここが気に入ったのではないのかと俺は思う

 

 

そして俺は引き続き、アフロディーテとペルセフォネと共に居る。ベル達に告げたように、俺は本当にここ一ヶ月はダンジョンには入らず、アフロディーテとペルセフォネと共に地上で過ごすと予定通りに動いている

 

お見合い宿泊なんだから、俺が毎日アフロディーテとペルセフォネと共に居なくては意味がない。だから俺はダンジョンに入らず。二人と共に地上で平和に生活している

 

のだが

 

 

 

「どうしてフィルヴィスがここに?」

 

 

「ペルセフォネ・コレーに頼まれた。一緒にアフロディーテの監・・・・・・・案内を手伝って欲しいとな」

 

「なるほど監視か、よくわかった」

 

「酷いわねこの娘は。何度も言うように私はアドニスに変な事はしないと言っているのだけど?」

 

「念のためにしている事ですので、気にしないで下さいアフロディーテ様」

 

 

「だからお前ら二人は喧嘩するのはやめろと何度言えばわかるんだ?」

 

 

なぜか後からフィルヴィスとも行動を共にする事になった。どうやら自分だけではアフロディーテの監視を儘ならないと、どうやら他者に助けを求めたようだ。あまり他人に干渉しないあいつが、まさかこんな頼みに応じるとは、見ない内にフィルヴィスは変わったのではないのかと俺は思う

 

別にアフロディーテが不純なことをして来ても、俺自らで止めるのだから。フィルヴィスが来なくても問題ないと思うのだがな

 

 

「ん?ここは?バベルの塔と随分近い建物だが?」

 

「主神ウラノスが経営している。冒険者および迷宮の管理、魔石の売買を司る機関。オラリオの都市運営であるギルド本部だ」

 

「私とジークはここでダンジョンで取った魔石などを金に換金する場所であり、この都市で冒険者を認定させる管理職の本部です」

 

「ジークとフィルヴィスさんには必須な場所だからね」

 

「私はあまりここには換金しか来ないがな」

 

 

「俺はファミリアの活動報告くらいだな。クエストの発注も見ないしな」

 

 

偶然にもギルド本部の方まで来てしまい

 

アフロディーテが気になって聞いたため俺たちはなんの建物なのか教える。ギルド本部は俺は団長としてファミリア報告や知りたいことを聞くために何度もしているから利用と言うより用で何度も来ている

 

フィルヴィスはあまりここには換金するしか来ないようだ。まあ俺も換金は大事だからな

 

 

すると

 

 

「あれ?ジーク?」

 

「ん?エイナか?」

 

「誰?アドニス?」

 

「俺の友人で、ここギルド本部の職員だ」

 

「アドニス?ジーク?あなたの隣に居る女神は誰?デメテル・ファミリア団長のコレー氏とマイナデスのシャリア氏はわかるけど?その女神様は?」

 

「愛と美と性の女神アフロディーテ 。俺の知人で他国の国家系ファミリアの主神だ。自己紹介を頼むエイナ」

 

「うん。初めましてアフロディーテ様。私はエイナ・チュールです。ジークの友人です」

 

「ええ、よろしくエイナ。私はアフロディーテ。アドニスの婚約者候補よ」

 

「はい。よろしく・・・・・・・・・ってアドニスの婚約者?」

 

「アドニスと言うのは俺のことだ」

 

「ああ。もしかしてアフロディーテ様の国で名付けられている二つ名?」

 

「その通りだ」

 

「へえ。そうなんだ。ジークって他国でも二つ名があるなんて・・・・・・・・・・・って・・・ジークの婚約者!?」

 

「気づくのが遅いぞ」

 

 

エイナに偶然本部の前で出会すのだが

 

いきなりアフロディーテが俺のことを婚約者として自己紹介した。婚約者候補じゃなくてお見合い相手なんだが、なぜ彼女の前で婚約者だと、まだお互い知り合ってから考えてくれと言うのに、もうアフロディーテは婚約者で居るつもりだった

 

最初からこの一ヶ月で俺を知って、悪い面があったとしても、どうやら俺を欲する事には変わりないからと、あんなことを言ったのだろう

 

 

「ジーク!?本当なの!?」

 

「婚約者と言うか。お互い知り合ってからそういうことを考えて欲しいってだけで、昨日から一ヶ月間、アフロディーテと共にあのホームで同居している。言うならお見合い生活だ」

 

「ジークが!・・・・お・・おおお・・・・お見合いだなんて!」

 

「だが俺の婚約者になりたい者はアフロディーテだけじゃない。今俺のもう反対側に居るペルセフォネもだ」

 

「コレー氏も!?」

 

「俺に恋をしているみたいなんだ。それでアフロディーテが俺とお互い知るために俺が提案としてここ一ヶ月共に過ごすと彼女に言ったら、彼女も俺と共に今はホームで過ごしたいと、同居している」

 

「同居!?」

 

「ああ」

 

「て事はそこに居る・・・・私と同じ同族であるマイナデスも!?」

 

「フィルヴィスは違う。フィルヴィスは・・・・・・・・・・・今案内の護衛だ」

 

「ま、まあな」

 

 

今アフロディーテとペルセフォネとホームで同居していると、エイナに言ったら偉くでかい驚愕な顔をしている。友人がいつの間に自分が知らずにお見合いみたいな同居をしている事に驚かずには居られないようだ

 

それにしては物凄く驚きし過ぎて、持っていた書類を地面に落とし、足が震えていて涙までも出ている

 

なんで泣くのかよくわからないが、驚くのはともかく、なんでそこで涙が出るのか聞く。

 

 

「なんでお前は泣くんだ?」

 

「え?え・・・え・・・だって・・・・そんな」

 

「ああ、別に俺はまだ結婚する気は無いぞ?」

 

「え?そうなの?」

 

「お見合いの意味わかっているのか?結婚相手が適任かどうかを生活して確認しているだけだぞ?」

 

「あ、そうだよね〜。そうよ、まだジークは私と同じで未成年だもんね。まだ結婚なんて考えられないよね?」

 

「ああ。だが半年一ヶ月後になったらまた本格的にお見合いするつもりだ。今は結婚できる条件が無いから今はお見合いではなく、お互い知るために同居しているだけだ」

 

「そうなんだ。はあ・・・・・・よかった」

 

「それでなんでお前はこいつが俺の婚約者候補だと言った瞬間なぜ泣いたんだ?」

 

「え!?そ、それは・・・・その・・・・・」

 

「アドニス。察しが悪いわよ?この娘が私が貴方の婚約者だと言って泣いたとなれば考える事は一つでしょ?」

 

「なんだ?」

 

 

「つまり、この娘も貴方に恋をしているのよ」

 

「ええ。エイナさんは間違いなく、ジークに恋をしているわ」

 

「まあ・・・・そうだろうな」

 

 

「え!?え!?えええええええええええええええ!?」

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

なんとなく、そんな流れのような感じを俺は最近になって感づいていた

 

最近やけに夜に食事に誘われる、そしてその食事での会話はほぼ女関係ばかりのことを聞いてくる。しかも俺のその女関係から恋とかしているのかなど聞いてくる

 

女性だから恋の話は盛り上がるだろうと。その会話をしてくるのは女性として当然だから意味は理解していた

 

エイナがすごく俺に異性として意識していることも

 

 

でもまさか俺に恋をしているのは俺も初めて知った

 

 

俺とは友人関係だと思っていたのだが、彼女はそんな関係だけで終わりたくないようで、今アフロディーテに言われて、顔を見てわかるほどハッキリと俺に恋をしていると

 

愛とか恋愛などを理解できない俺でもわかった

 

でも本当にそうなのか、聞いてみる

 

 

「本当なのか?エイナ?」

 

「え?」

 

「本当に俺に恋をしているのか?」

 

「え・・・えっと・・・・・・はい」

 

「そうか、どうして俺に恋をするのかは理由は聞かないが、さっきお前に言った通り。俺はまだそういうのは考えれらない。例え付き合うだけでも俺はできない。だから何も返事は出せないぞ?」

 

「それってもう少し大人になってからってこと?」

 

「そうだな・・・・・・・あまり考えた事が無いからな。本気で異性たる女性を愛したい人も居ない。そういう気持ちになるような事も無いから、今はまだ・・・・・・答える事はできない」

 

「そう・・・・・うん・・・そうだよね。冒険者と言う役職もしているし。そう言うのはあまり考えられないよね?」

 

「それもある。それでこの二人とお見合いらしい同居しているのはよりお互いを知るためだ。確かに婚約者になって欲しいと希望は言われてはいるが、今は俺の条件にしても、俺の気持ちにしても無理がある。でも分かち合うだけでもいいかもしれないと同居しているだけだ」

 

「そ、そうなんだ・・・・・」

 

「俺にとって恋なんてすごい難しいと思うが、いきなり婚姻を断られるのもアフロディーテが可哀想だと思って、これくらいは別にいいんじゃないかと思って、こういうことをしているだけだ。

 

「アドニス。私を哀れんでいるの?」

 

「ヒューマンとして気を遣っているだけだ。婚姻を受けるかは不明でも、お前は納得してこういうことをしてるのだろう?」

 

「それはまあ・・・」

 

「哀れんでいるつもりはない。けどお前が納得するような事はしたつもりだ」

 

「私は不服ですけどね」

 

「そういうお前も一緒に同居しているだろ?ペルセフォネ」

 

 

一から全部まで俺はエイナに説明した

 

他者に事情を話すのは関係ないからするべきではないと思うが。彼女が俺に恋をしているなら、彼女のことも考えてそれらしいことを教えるくらいはいいかなと思った

 

また泣かれても困るしな。別にふしだらな事はしてないし、婚姻しているわけではないと言った

 

俺はいつから恋を抱いてくる者を気を遣うようになったのか、フレイ・リーベが関係しているのか、そういう者には優しい対応をするようになったのだろうと推測する

 

 

「というわけだ。もう俺たちは行く。じゃあな」

 

「あ!ジーク!ちょっと待って!」

 

「なんだ?」

 

「これからどこへ行くの?」

 

「街の案内だ。アフロディーテはここオラリオに来たばかりで何も知らない。だから案内と言う名の観光をしているんだ。どうかしたのか?」

 

「歓楽街付近にはジークは近づかないであげて」

 

「ん?何かあったのか?」

 

「事件は起きてないんだけどね。ジーク君たちが前回歓楽街を破壊して半月で街は復旧したんだけど。女神イシュタルが居なくなってもあの街は風俗店を営業しているんだけど。そこの店員がジーク君達を恐れているから、怖がらせないためにもあまり近づかないあげて欲しいの。って・・・・・生き残った戦闘娼婦達に伝言を頼まれたのよ」

 

「なるほど。もう俺たちに危害を加えないから平和に営業しているから、俺たちには近づかないで欲しいと頼まれたわけだな?」

 

「うん。もうあの街の住民や娼婦はあなた達ヘスティア・ファミリアが怖いんだって、だからなるべく用が無い場合は近づかない欲しいだって」

 

「了解した。まあ俺もあそこには用以外は立ち寄る事は無いしな。伝言はしっかりと受け取った」

 

「被害を受けたのはジーク達で、その仕返しをしただけなのに、理不尽って思うかもしれないけど、お願いね」

 

 

歓楽街に近づくな

 

エイナからしっかりとその戦闘娼婦達の伝言を聞いた。アマゾネスの癖に俺たちを恐れるとはな。

 

以前イシュタル・ファミリアを壊滅させて歓楽街を半壊させた事。それとホーム内で半分も戦闘娼婦を抹殺した。歓楽街以外に住む住民は知らないが、少なくとも歓楽街に住まう者たちに恐怖を与えたのは事実

 

そのことから俺たちを余計恐れるようになり、もう何もしないから近づくなと、原因はお前達にあると言うのに、理不尽な事に歓楽街に近づくことを拒まれた

 

別に用も無い上に、近づいたとしても入場する事もできないはず

 

それくらい別に構わないと、俺は了承した

 

 

だが

 

 

「アドニス?歓楽街と言うのはまさか?娼婦の街?」

 

「そうだ。この都市にもそういうのがある。お前からすれば一番居心地の良い場所だ」

 

「性の女神だからね。ねえアドニス?」

 

「歓楽街に行きたいんだろう?」

 

「流石はアドニスだわ。行ってみたいわ。ここの娼館街を」

 

「アフロディーテ様!?本気で言っているのですか!?先ほどエイナさんに近づくなと言ったばかりでしょう!?」

 

「観光くらいならいいんじゃないか?」

 

「本気なのジーク!?」

 

「性の女神であるアフロディーテからすれば、本業であるここの娼婦の良さを確認したいのだろう。観光くらいなら別に構わない、俺が怖がっているくらいなら別に問題ないだろう。何かされるよりはマシだ」

 

「ジーク。まさか・・・・・・そういうのに興味あるとかではないよな?」

 

「興味ない。フィルヴィス」

 

 

アフロディーテは性の女神として、イシュタルと同じ娼婦の女神でもある。自分の国でも高級風俗店の娼婦をしている。本職としてでも確認したいのだろう。ここの娼婦がどれだけ美しいか

 

娼婦は体を売るのが、少し人には好まない職業だが、その体で味わう愛をアフロディーテは優しく教える。イシュタルのように自分の欲望に塗れているわけではない。相手を少し幼い子供として扱うが、優しく性行為をする

 

口調はワガママな娘な感じだが、優しい女神だ

 

娼婦として真面目に働いているのは事実。至ってふざけているわけではない。本職として同業者の働きを性の女神として見てみたいだけ

 

俺を性行為に及ぼうとしたわけではないと、俺は理解していた

 

 

まあ昨日は襲われかけたがな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、ロキ・ファミリアのホームで団長であるフィンから昨日俺との話の内容を全員に通達していた

 

もちろんそれは重要である、あの話

 

 

「「「「ジークがクノッソスの鍵を持っている!?」」」」

 

「ああ。でも残念ながら彼から鍵は貰えなかったけどね」

 

 

当然フィンが俺が今目的に必要な鍵を所有していることを団員に通達していた。目的の物がすぐ近くにあるのだと、それもまさかかつての団員だった俺が所有しているなど、アイズ達からすれば予想もしないことだった

 

すぐにでも俺にそれを譲るように、頼み込もうとティオネやティオナがフィンに言うのだが

 

 

俺からその鍵を譲って貰うことはできなかったと、今フィンから通達する

 

 

「どうしてあいつがクノッソスの鍵を?まさか!?ジークがもうクノッソスのことを知っているとかですか!?団長!?」

 

「まあね。個人的に調べていたみたいだ。しかも驚く事に、もうクノッソスの内部をもうほとんど知っているようだ」

 

「おそらく、私たちがあのダンジョンに入る前から知っていたに違いない。場所もその内部の地形も全部把握してあるみたいだ」

 

「そうなんだ・・・・・」

 

「ジークの奴、本当に見ない内にワシらよりも一歩先を行っているようじゃな」

 

 

アイズ達は、ガレスも含めて、俺がやめてから自分たちよりも強さどころか。自分たちが知らない情報も含めて所持していた事に驚いた

 

まだ誰も知らないクノッソスの内部まで、俺は知り尽くしていた。

 

なにもかも、俺が自分たちよりも更に先を行っているかのように、予想以上に成長と情報取集に、もう自分たちが知っている俺ではないと、自分たちよりも優れて成長していると。ベヒーモスを倒してから、かつての先輩も含めて、もう敵わないと思っていた

 

 

「それでなぜジークはその鍵を渡してくれなかったんだ?フィン?リヴェリア?お前さん達、確か昨日ジークのホームに行ったのじゃろう?」

 

「それがいつか自分たちもクノッソスに入らなくてはならない時が来るかもしれないからと、いつその時が起こるかはわからないと言うのに、念の為持っておくと渡してくれなかった」

 

「おまけに、フィンがルールにして言っていた。『他のファミリアに干渉しない』と言う決め事を、ジークはそれを守るべきではないのかと。自分たちに干渉するなと言ってきた。欲しかったら一億ヴァリスを払えと言われた」

 

「一億ヴァリス!?そんなの払えるわけないでしょ!?」

 

「ヘスティア・ファミリアはその主神の事情により、借金を得ているとギルドに聞いた事がある。おそらくその借金を返すためにも要求をしてきたんだろう」

 

「つまりどうあっても、ジークはお金でない限りは、渡してくれんと言うわけじゃな?」

 

「ああ。フレイヤ・ファミリアが何か知っているのかもと思っていたが、まさかジークがその情報と鍵を持っていたとはな」

 

「以前のイシュタル・ファミリアの抗争も、ジーク達が引き起こした事件だ。情報を持っていてもその抗争の主犯者として不思議な事ではない」

 

 

イシュタル・ファミリアがクノッソスに潜むタナトス・ファミリアと裏で手を組んでいることを知った。となればクノッソスを出た後で地上に居るイシュタル・ファミリアを調べようとしたが

 

その三日後に俺たちが抗争を引き起こした。しかもまだ小さいファミリアなのに。たった一日も掛からずに、後にフレイヤ・ファミリアの協力を得て

 

だが引き起こしたのは俺たちとタケミカヅチ・ファミリア。どちらも小さいファミリアが起こした戦いだ。それを一瞬で歓楽街を粉々にするなど、彼らからすればあり得ない。相手はそれなりのファミリアだと言うのに

 

そして果たしたはいいが、完全に自分たちが情報収集をする前に燃やされては、目的にたどり着けないと思っていた

 

でも持っていた。あの戦いで密かに俺が

 

その俺から貰おうにも断念され、また目的を果たせなくなっていた。それも厳しい条件を付けて

 

 

「フレイヤ・ファミリアには尋ねても無視されたと言うのに、今度は目的の物をジークが持っていると言うのに、渡してくれんとは。奴も厳しい性格になったの」

 

「まあ、確かに他のファミリアに干渉しないと言うのは僕が決めた事だ。確かに彼の言う通りだ。それにタダで渡してくれなんて、対価にもならない事を彼でもするはずが無い」

 

「昔の誼みという事ではダメじゃったか?」

 

「残念だけど『古い友人』如きに誼みなど感じないだってさ。だからどうあってもそれ以外の対価を用意しても、お金でない限りは渡してくれない」

 

「ジークが持っているのね!団長!!こうなったらジークをぶっとばして・・・」

 

「やられたいのかい?ティオネ?」

 

「っ!?」

 

「ジークはあのベヒーモスを倒してレベル6になった。いくら僕らもレベル6で挑んでも・・・・・・・ジークとは何か『別の強さ』を所持しているのを予知できるのか、挑むべきではないと考えている」

 

「私たちがジークに挑んだら、確実に負けると思っているのですか!?」

 

「少なくとも僕は・・・・・そう感じるんだ。しかも彼は一人であのベヒーモスを倒し。空に浮かぶアルカナムの破壊、今まで並の冒険者ができないあり得ない事を成し遂げてきたんだ。同じレベルでも勝てるとは思えない」

 

「カオス・ヘルツもあるしやな。ティオネもまた二年前にやられたいんか?ウチらがジークを疑った事で酷い目にあったやろ?自分のスキルでも敵わなかった当時レベル1だったジークの怒りに自分もフィンも含めてボロボロやったやないか?あの悪夢をまたジークは引き起こすかもしれへんぞ?今度はアイズたん達の助けをも聞かへんぞ?」

 

「うう・・・・・」

 

「それに抗争はご法度だ。ギルドからペナルティを今は貰いたくない。そんな私情でなんて完全にペナルティを受ける。おまけに今ジークはこの都市で英雄なんだ。その英雄をリンチにして追い込んだなんてギルドにも街にも知られれば、僕たちの評価が都市の人から酷い扱いを受けるよ?今彼はこの都市で大人気なんだ。そんなことはできない」

 

「そんな事をしたらあの色ボケ女神もジークを守るために加勢もあり得るで、どうあってもこればかりは金を集めるしか無いかもしれへんな」

 

「ヘスティア様にお願いするのはどうですか?ロキ?」

 

「それはウチが嫌や!」

 

「なんでですか!?」

 

「あのドチビに頭下げてジークにお願いするやと!?そんなの絶対に御免や!!」

 

「と言うようにロキのワガママで主神に頼んでもダメ」

 

「じゃあどうすれば・・・・」

 

 

どうあっても俺が金で無い限りは渡して貰えないと手段が無い

 

俺がそこまで冷酷な男だとはアイズ達は思っていなかった。昔とは違って無愛想であり、何事にもフィン同様に細かく一つ一つに考えるようになった。異常な力を持っていながら、でも俺は古い友人に情は無いと言った

 

もはや彼女達が知る俺はもうどこにも居ない。もうやめた人間はもう元の派閥など。どうでもいいのだと。今回でわかった

 

 

「じゃあ・・・・ベル達に頼むと言うのは?」

 

「あ!それなら!・・・・」

 

「それも無理だと思うな」

 

「どうして!?フィン!?ヘスティア様にもジークにも頼めないなら、アルゴノゥト君に頼めばいいじゃん!」

 

「彼らがジークを売るような真似をするとは思えない。彼が自分のファミリアのためにしている事を団員がやめさせることなんて頼んでも無理だよ」

 

「おまけに今物凄い厄介な・・・女神も居る。残念ながら諦めるしかない」

 

「女神?」

 

「イシュタルと色ボケ女神と同じ美と愛の女神アフロディーテと言う女神や」

 

「どんな女神なの?」

 

「色ボケ女神みたいに綺麗な女神や。しかも非情に高慢ちきでムカつくぐらいや。それでその女神の言葉は子供達を虜にする魅了を持っているんや」

 

「昨日私とロキはジークと共に居たその女神に出会し。その催眠の言葉にやられ虜にされた。その女神の命令通りに私はなにも考える事なく変な報告へひたすら歩いた。おかげでロキが止めてくれなかったら、私はオラリオをあと一歩で出てしまう所だった」

 

「要するに絶対命令ができる魅了や。言葉だけでなんでも言う事を聞いてしまうんや」

 

「なんでその女神がジークと一緒なの?」

 

 

「それなんやけど・・・・・・・・・・・・・なんかお見合いをしているみたいなんや。あのアフロディーテとジークが」

 

 

「お見合い!?」

 

「「「「「「「あのジークが女神様と!?」」」」」」」

 

 

ベルに頼もうと思ったが、何を誰かに俺に頼もうとしてもアフロディーテと共に居る以上は無理だと言った。でもなぜその女神と共に居るのかをアイズが聞いたら、お見合いをしているようだとアイズ達にロキが言うと   

 

アイズも含めて驚愕な顔をした

 

女にモテそうな顔をしているなと思ってはいたようだが、まさかその女神とお見合いをしているなど、彼の変わった性格をしていると言うのに意外だと思っていた

 

 

「ジークが・・・・お見合いをしているんだ・・・」

 

「お見合いと言っても・・・・なんかお互い知るためにまずは一ヶ月ホームで同居をしているらしいんや」

 

「一ヶ月ホームで同居!?」

 

「屋根の下で男女二人でジークさんと!?」

 

「おまけにあのデメテル ・ファミリアのペルセフォネたんとも同居してるみたいなんや」

 

「あのペルセフォネ・コレーとも!?」

 

「確かデメテル ・ファミリアの団長ですよね?」

 

「そうや。なんか・・・ペルたんもあのジークの事が好きみたいなんや」

 

「そういえば、ジーク二年前に違うファミリアで友人ができたって言ってた。その人で間違いないと思う」

 

「お見合いすか・・・・・・なんとなく納得はできるすね」

 

「ああ。あいつイケメンだしな。フィン団長みたいにかっこいいし、料理や家事もできるしな」

 

「男の癖に女子力高いしな」

 

「しかも英雄になって都市の大人気有名人だからな。納得と言えば納得だな」

 

 

団員達は俺が女性にモテる事は知っているが、まさか女神お見合いを頼まれるだなんて、どことなくそうなる日が来ると思っていた。二年前は俺は料理や家事などもホームの仕事を任されてもいないのに、個人的な事で手伝ったことがある。料理に関しては俺より上手い女性団員は居なかった。だからこそ、何かしら女性に惚れるような素質を持つ俺が、女性からお見合いをされるのはなんとなく想定内だと、ラウル達二軍メンバーは思っていた

 

俺がお見合いなど、性格的には考えられない。だがそれをしているとなれば、相手が女神だと考えればこのまま結婚もあり得ると思っている。ましてやそれが美と愛の女神で美しいならその婚姻を引き受けるに違いないと思っていた

 

 

だから

 

 

「ジークが・・・・・」

 

「うう・・・ジークが・・」

 

「ジークさんが・・・結婚ですか・・」

 

 

「アイズ?」

 

「ティオナ?」

 

「レフィーヤ?」

 

 

「落ち込んどる!?て事は三人はそう言うことなん!?」

 

 

アイズとティオナとレフィーヤは不機嫌だ

 

二年前からそんな恋心を抱いているのかはわからないが。三人はなぜか俺が別の女性とそういうことをしているのをとても気に食わないのか、機嫌が悪くなった

 

これが俺に恋をしているのかなんて、もちろんんわからない。

 

こんな想いを抱いたことなんて三人は一度も無い。レフィーヤは乙女として憧れていただけであってしようとは思わないはずだった。アイズやティオナなんて理解もしていないのに、これがダメだとなぜか心が疼く、だから今のを聞くと居ても経っても居られないのか

 

 

「私・・・・・今からジークを探しに行ってくる!」

 

「私も!」

 

「私も行ってきます!」

 

 

「ちょ!?アイズ!?ティオナ!?レフィーヤ!?」

 

「どこ行くすか!?」

 

 

三人は俺を探しに急いでホームを飛び出た

 

まさか三人がそんな衝動的に焦るなど、団員であるフィン達でも見たことない。本当にあの三人が俺に惚れているのかはわからないが、でも明らかにそれに近い感情をしていて、このままではマズいと止めに行った

 

 

「どうするんじゃフィン?あの三人あのままジークに接触する気じゃぞ?」

 

「あれじゃあ止めても無理だよ。あんな三人は僕でも見たことない」

 

「私もだ。レフィーヤもジークにそのような想いをしていたとはな・・・」

 

「君はどうなの?リヴェリア?君はジークにそのような感情を抱いてないのかい?彼二年前は君のことが好きだったようじゃないか?」

 

「私が!?馬鹿を言うなフィン。私はジークに・・・・・そのような想いを抱いていない!」

 

「そうかい。にしても・・・・・彼は本当に多くの女性に好かれるな」

 

「うう・・・まあ・・・相手が・・・ジークなら・・・・OKやで・・・アイズたん」

 

「でもこれはチャンスじゃないかな?」

 

「なにがだ?フィン?」

 

 

「悪い考えだが・・・・・・あの三人がジークに恋をしているなら、ジークも恋をしているあの三人になら気を遣うと思うんだ」

 

 

「まさか・・・・自分に恋をしているあの三人にならジークでも男として鍵を引き渡してくれるとでも、考えているのか?」

 

「僕は・・・・・・そうだといいなって考えている。ジークでも自分に恋をしている女の子に冷たくなんてできないだろう・・・・・・多分だけど」

 

「それは名案です団長!早速私が追いかけてそうするように伝えてきます!」

 

「そうだね。できればそうしてティオネ」

 

「はい!お任せください!」

 

 

フィンは別人と思うように悪い考えをしていた

 

俺が古い友人に情も無いなら、何を言っても鍵を引き渡してくれないが、それが自分に恋をしているなら気を遣うはずだと、男として俺に恋をしている女の子ならお願いすれば鍵を渡してくれると

 

フィンらしくない、人の心を惑わすような悪知恵を考えていた

 

でもそれで手に入るならその手段を選ぶと、フィンは最善を考えた

 

 

「人が悪いな、フィン」

 

「恨まれても文句は言えないけど、でも三人がジークに恋をしているのは嘘ではない。ジークの心を誘惑させるような真似で僕も二度としたくないと思っているけど、手に入るなら後で殴られても構わないさ」

 

「上手くいくとは思えないがな。心配だから私も行ってくる」

 

 

ティオネだけには任せられずに、リヴェリアもアイズ達を追いかける

 

上手くいくだなんてフィンだって思わないし、こんなふざけた事を二度としたくないとも思っている。でも他に手段なんて無い。一億ヴァリスなど例え生活費を切り詰めても、50階層まで何度も攻略して魔石を集めなければ稼げない額だ。

 

そんな大金を稼ぐのに一ヶ月経ってもまともに集金できない。外道な方法だが、これしかなかった

 

あまりに俺の冷たい性格にフィンは苦労していた上に、どう対応したらいいのか、話し合いでも武力でも無理だった

 

こんな窓わしに近い事をさせてでも鍵を手に入れるしかなかった

 

 

「団長。それともう一つ話があります。その・・・・・・ベートは如何なさいますか?あれから本当にホームに帰ってきませんが・・・」

 

「彼も今頃鍵を探しているはずだよ。独断でね。でも・・・・・・・もしジークと会って、今鍵を彼が所有している事を知って、引き渡してくれない場合、彼は戦ってでも奪うはず、お願いだから地上でヘスティア・ファミリアと抗争だけはしないで貰いたいと願いたい」

 

 

ベートがホームでは不在。ある事がきっかけにより、一時的ではあるが、ホームを叩き出されている。

 

そして今不在のベートはどこかの街中でクノッソスの鍵を独断で探しているはずだと、決してどこかで遊び歩いているはずないとフィンは思っているが、もしもどこかで俺に会い。鍵を今俺が所持している事を知ったら、抗争を初めてでも奪い取るはずだと。ベートの性格を把握して、絶対に俺を倒してでも奪うはずだと。頼むから抗争だけはしないで欲しいと祈っているが

 

あいつの性格を考えて、今その場に残っているロキも含めて

 

 

絶対抗争する筈だと思っていた

 

 

 

 

 

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