ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

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愛なんて、人それぞれ

 

 

 

「痛って!?」

 

「大分、君の仲間である命に殴られてしまったようだな?」

 

「そういうことだ。団長としても謝罪する。命の今回の勝手な不始末。申し訳なかった」

 

「いや・・いいさ。どうせまた俺が昔みたいに、命に何か怒らせるような事をしたのだろう。おそらく俺が悪い」

 

「俺が見る限りは明らかに命が悪いがな、お前のその言い分は予想をする事なく、自分が悪いと理由なく断言しているとしか思えない」

 

 

タケミカヅチは殴られた理由を考える事なく、自分が悪いと今までの行いを考えて断言した。まるでいつものことかのように、まあ俺でも最近アフロディーテやペルセフォネやエイナやリヴェリアの告白を聞いて、命がタケミカヅチに好意があるのは明白。ただタケミカヅチが鈍感なのか、命の好意に気づかず、他の女性と必要以上に何かスキンシップをしてしまった所を見られたのか、命は嫉妬して殴られたと理解する

 

どうせ命本人からは恥ずかしくて言わないだろうと思うが、まあ俺なりに命の気持ちを、完全ではないが、それらしい事を言う

 

 

「タケミカヅチ。俺はお前を命は殴った理由を知っているから、聞くか?」

 

「なんだ?理由がわかったのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「眷属でもない女に優しくしたのを、娘として命は嫉妬したんだ」

 

「あ・・・・・・」

 

「ほう、それは・・・・」

 

「俺もそうだが、お前も女の気持ちがわかっていない。『誰かがお前を想っているのに、自分を見てくれなくて』嫉妬した。というわけだ」

 

「・・・・・・・」

 

 

誰も命がタケミカヅチに恋をしているとは言う気はない。それは命自身が言う事だから、それ以上のことはしない。だからタケミカヅチは娘として命を扱っているなら、それ以外の女性にそれ以上のスキンシップはしてはならないと、父親として女性を助けるのは構わない、でも相手を勘違いさせるような行動はしてはならない。おそらく自分が男神の中で一番モテると言う自覚もないだろう。俺も自覚はないが、自分の事を想っている人に対して嫉妬させない行動する。物凄く難しい事だが、それが無理ならその想っている人にもしっかりと向き合う。それしかない

 

今回は本当に命が完全に悪いが、それでも少しでも命の気持ちを気づかせるにはタケミカヅチ本人に言うしかなかった

 

 

「娘からすれば嫉妬するものだろう。『娘を放ったらかして、別の女性と遊んでいた』となればな、命が殴るのは良くないが。それでも命は自分を見て欲しかったんだ。その嫉妬は家族を持つ俺でもわかる。別のファミリアに入ってもあいつはお前の家族だ。家族でもない相手と遊んでいるのがあいつにとっては不満だったのだろう」

 

「そうか・・・・・俺はあの子達にはそんなつもりなかったんだが、ただ男神として成すべき事をしただけなのに、それでも命は、娘として俺の不出来な行動に父親として情けなかったわけだな」

 

「まあ、お前は武神だ。武士としての心得を持つお前はオラリオの女性達に紳士的に振る舞うからな。オラリオの女性達がお前に声を掛けるのは、それはお前の魅力だ。それは仕方のない話だ」

 

「そうか・・・・タケミカヅチもそのような嫉妬を貰ったか?」

 

「お前もか?ミアハ?」

 

「ああ。私もナァーザに前回困っている人にタダで薬をあげてしまってな。困っているからと見過ごす事ができず、ついあげてしまったのだが、ナァーザから『あまり他の女性に妄りに優しくしないで』と、言われてしまってな」

 

「困っている人を助けるのがお前の良いところかもしれないが、ファミリアの利益にならないことはあまりしない方が良い。お前の借金が減らないのは完全にお前の勝手な気遣いのせいだ」

 

「っ・・・・すまない」

 

「俺に言うな。ナァーザに言え」

 

 

この二人においては本当に紳士な男神で、オラリオに住む街の女性に好かれる魅力が多数ある。ほとんどのオラリオに住む男神は大抵『変人』か『変態』しかいない。まともに人の話を聞かずに自分の名前を大きく喋るガネーシャ、酒造りに没頭するソーマ、金に目が無いディアンケヒト、眷属に無理難題な仕事を押し付け、女性の入浴を覗こうとするヘルメス、デュオニュソスはマシな方なのだが、いつもフィルヴィスに理由があって嫉妬をされているなど、どれもこれもロクな男神がここにはいない。ほとんどが『神の悪戯』をする男神しか居ない

 

その中で一番マシな男神がこの二人である

 

弱い者を神として解決するなど、オラリオに住む女性や子供の完璧に味方となって日々助けている。だから女性に好かれる

 

それでも、言う

 

 

「自分の娘と向き合ってやってくれ。少なくとも命もナァーザもお前達の事を愛しているぞ?主神として父親としてちゃんと向き合うべきだぞ?」

 

「「・・・・・・・」」

 

 

ここ最近、アフロディーテとペルセフォネのお見合いと、突然のエイナの告白、リヴェリアの縁談、恋愛に関わった事で少しは理解しているつもりだと、二人に助言した。この二人は男神でも女の恋心を何も理解していない。それぞれに眷属から愛を受ける事があるとわかっているのに、それを向かってないのは良くない。それは彼女達の気持ちを蔑ろにしている行為だ

 

気づかないのなら、俺はハッキリと言う。しっかりとな

 

 

だが

 

 

「ジーク!?ちょっとそこまで!!」

 

「あんたマジでそういう余計なことは言わなくていいのよ!?」

 

「なんだか聞いてて私も恥ずかしくなりました!!ジークさんなんでも愛が強すぎです!?」

 

 

「お前達に止められるとはな。仕方ないだろ。この二人が娘の気持ちを理解しないんだ。気付いて貰えるまで待つ方が無駄だ。男と言うのは本当に言わなければ実感として沸かない生き物なんだ。いつまでも恥ずかしがって自分の気持ちを押し殺して気づくまで待っているお前ら女もどうかしている」

 

 

「っ!?それは・・・」

 

「でも・・・・・・・」

 

「だからって・・・・・」

 

 

「ダフネやカサンドラはともかく、ナァーザ。お前もお前だ。ここはハッキリ言わなければまたミアハが勝手な事をするぞ?自分の気持ちを押し殺さず、自分の思った気持ちをミアハにぶつけろ。今まで何をしてもこいつが気づかないなら。そうするべきだと恥じらいと女のプライドを捨てろ」

 

 

気づくまで待つなど、相手が余程の察知差があればいいが、この二人は明らかに鈍感。いや、そんな素振りやそれらしい事を言って気づかせようとしても男としては自分が好かれているなど、そんな自惚れる事は普通は思わない。

 

だからこうして俺が代弁者として言わせて貰う。少なくとも俺はもう数多くの女性からハッキリとした告白を聞いた。その答えもしっかり出した。男でもそれだけ言えばしっかり答えてくれるのだから

 

それでも、ダメだと言うなら俺は去るのみだった

 

 

「もうこれ以上は何も言わない。そこからは自分でしっかり言え。タケミカヅチ。お前も命としっかり向き合え、でなければ今日みたいになるぞ?」

 

「むう・・・・そうだな」

 

「ではなミアハ。金はここに置いていく」

 

 

それだけを言って俺は去る

 

伝えたい事は命の代わりに伝えた。あとは全て命次第、流石にこれ以上は野暮だと、他言無用で去る。あの二人は本当に鈍いから素直な言葉で無ければわからない。素直な気持ちで告白をするかどうかは、もはや二人の意志に決まったも同然になった

 

まああれくらい俺はわかりやすく言ったんだ。二人は命とナァーザの気持ちに流石に気づく・・・・・・・・・はず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミアハの診療所からホームに俺は帰ってきた

 

すぐに自分の部屋には戻らず、今命が調理していると思われる調理室へと向かう。あの和風ケーキはそこまで作るのに時間はかからない。あって三時間だ。それだけあれば作れる。ちゃんとレシピ通りに作ったのかどうか、確認する

 

そして調理室に入ると

 

 

「命。今帰った。上手くできたか?」

 

「あ、ジーク殿。はい、上手くジーク殿の渡された通りに調理しました」

 

「ああ、どうやら見た目で見る限りでも上手くできたようだな」

 

 

俺が調理室に入ると、目の前には

 

 

緑色のケーキをした。『抹茶デコレーションケーキ』がテーブルに置いていた

 

 

抹茶ケーキなど、ここオラリオでは抹茶などほとんどの店では売っていない。だが俺がヘルメスに頼んで注文しておいた。ヘルメス・ファミリアなら極東の茶葉だって手に入る。だから抹茶の材料で極東の武神であるタケミカヅチならと喜ぶはずだと、極東人似合うように極東のデザートでプレゼントする

 

プレゼントはいいが、問題は明日のタケミカヅチの謝罪文だった

 

 

「味は確認する必要はないとして。明日にタケミカヅチに謝罪する言い分は考えてあるんだろうな?」

 

「え、ええ。もちろん考えております」

 

「ならいいが、もしかしなくてもタケミカヅチが誰か知らない女と話していて、嫉妬して殴り倒していたのか?」

 

「はい。仰る通りです」

 

「嫉妬は見苦しいと言うのをわかっていながらそうしたのであれば、もうその時には感情的に動いてしまったと言うわけか、今度ばかりは気を付けるようにしないと、謝罪が効かなくなるぞ?」

 

「はい。以後気をつけます」

 

 

一応殴っていた理由を俺は聞いてみた

 

やはり命のただの勝手な嫉妬だった。タケミカヅチが他の女性達と話しているだけで殴り倒した。正直逆に怒られて当然の過ちだ。まあそれだけ命がタケミカヅチに好意に及んでいるのは明白

 

だからそれが本当かどうか確認する

 

 

「命。必要な質問をするから正直に答えてくれるか?」

 

「なんでしょうか?」

 

「タケミカヅチに恋をしているのか?」

 

「え・・・・・・・・え!?いや・・・そんな!?」

 

「タケミカヅチが周りに女に囲まれて嫉妬し、今日の昼もタケミカヅチに『良いお嫁さんになるぞ』と言われて照れ隠しに喜んでいた。俺にはお前がタケミカヅチに好意があるとしか思えないのだが、正直に答えろ。言いふらしたりはしないから」

 

 

「あ・・・・・・・・はい。自分はタケミカヅチ様を好いています」

 

 

「そうか、まあわかってはいたが、お前のタケミカヅチに想いを寄せているのをよく理解した」

 

 

それだけ好意に及んでいるのは明白だったのだが、直接本人の口から聞きたく、それが本当なのか確認したかった。

 

でも、だからと言ってその程度で悪気の無いタケミカヅチを殴るのは良くない。むしろそれだけで自分に好意を寄せているとは男では普通は思わない。下手をすれば嫌われるかもしれないと言うのに、まあタケミカヅチは心が広いからその程度くらい許すと思うがな

 

 

「そこまで好きなら告白すればいいだろう」

 

「え!? いや・・・それは・・・」

 

「言っておくが、あいつは本当に恋とやらに鈍いから、『結婚を前提に付き合ってください』と言えばタケミカヅチも理解してくれるぞ?」

 

「け、けけけけけけけけけ結婚前提!?ジーク殿!?最近アフロディーテ様やペルセフォネ殿やあのナインヘルのお見合いをしてから、恋に気づくようになっていませんか!?」

 

「確かにそうだな。こんな状況の中。最近そんな浮ついた事ばかり関係してきたから気付くようにはなったな」

 

 

口に出したりはしないが、最近誰が誰に好意を想っているのか、女でもない俺がわかるようにはなった。他人の恋だけだが、ナァーザと言い、命と言い、わかりやすい反応する者は大体恋をしているのが明白にわかる

 

だとしてもだ

 

 

「なんにしても、お前があのタケミカヅチにした行動は、自分の恋を殺しているも同然だぞ?それはわかるよな?」

 

「はい。もちろんです」

 

「好意に及ぶ相手にそんな事をしたんだ。自分の意志で許して貰えるように誠意を示せ」

 

 

と、それだけを言って俺は厨房を出る。タケミカヅチは自分が何か命に失礼な事をしたと自分が悪いと言っている以上は謝罪を普通にしてでも許されるが、今回ばかりは完全に命が悪い。だから誠意を持って、謝罪しろと指示しておく

 

想い人が別の女と一緒に居て嫉妬する気持ちはわかるが、だからと言って手を出すのであれば、自分が嫌われるに変わりない。その殴った償いをしっかりするのが最もの責任である

 

 

命はその後、寝るまでに何度も謝罪内容を考えてから明日に備えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

「そうか・・・・・命はもうタケミカヅチのところへ行ったか。それより前に春姫も行ったのだろう?」

 

「うん。なぜか命さんと一緒に行かなかったわ」

 

「おそらくタケミカヅチを祝うだけじゃなくて、命ちゃんにも何か祝おうとしているのかもね」

 

 

今朝命は昨日を作ったケーキを持ってタケミカヅチ・ホームへと向かった。それより先になぜか春姫が命より先にホームから出て行く。何か準備のために命より先にホームを出たのかもしれない。ペルセフォネが先に春姫がホームへ出ていくのを見掛けたらしい。それをアフロディーテは命がタケミカヅチのホームに着く前に何か驚かせるために準備をしているのではないかと想定している

 

 

「だとしても、心配して俺が様子を見に行く必要はない。全ては命のするべき事だ。これ以上は流石に俺が出れば野暮だ」

 

「そうね、彼女がタケミカヅチにどう思うかは、命ちゃん次第ね」

 

「ちゃんと謝罪できていることを祈るばかりね」

 

 

だとしても俺が今回も仲間のことを心配して様子を伺う必要はない。命のやらかした件は起した本人が謝罪させる。それにおそらくタケミカヅチは厳しい性格ではなく、真面目な男神だ。ちゃんと謝ってくれればちゃんと話を聞いてくれる男神だ。

 

そこまで心配する必要ないと、俺は今回の仲間の問題は様子を見にいかない。

 

 

「それじゃあこれからはどうするの?」

 

「確か、仕事はもうほとんど終わったな、家事もか?」

 

「うん、ほとんど私とアフロディーテ様で全部終わらせたよ。ジーク」

 

「となると、完全に俺たちは暇を持て余されたな。他の団員はともかく」

 

 

団長としての仕事も、家事もほとんどアフロディーテとペルセフォネ達が終わらせてしまい。この後は暇な時間を持て余してしまう

 

命と春姫以外の団員もちょうど今ホームを空けている。ベルとヘクトルはリリルカの手伝いをしに『ポムの店』へと。ヴェルフは今後アレス侵攻の防衛員の武器を製作の手伝いへとヘファイストスの依頼でバベルへ行っている。ヘスティアはまだこの期間でもバイトがあるようでホームに不在。

 

つまりは俺とペルセフォネとアフロディーテのみ

 

ホームを開けるわけにもいかず、今回ばかりは俺たち三人で留守番をしないとならない

 

 

「外へ出かけることはできない。ここで留守番だ。三人でお茶でもどうだ?もうホームには俺たちしか居ないんだ。何か俺に聞きたい話でもあるか?今なら他の者に聞かれないでできる話もできるぞ?」

 

「そうね・・・何がいいかしら?」

 

「私は是非とも話がしたいわ。あの事で」

 

「何をだ?」

 

 

せっかく俺たちしかホームに居ないのだから、仲間には聞き出せない俺の話を聞かせようと思っている。ペルセフォネはその話にあまりに突然のことなのか、そんなことを聞かれても何があるのか返答に困っている。でもアフロディーテは俺に是非とも聞きたいことがあるようだ

 

それは

 

 

 

 

 

 

「あのフレイが『巨人のモンスター』と結婚したのか、詳しく聞かせて頂戴」

 

「え!?あのエルフの里の主神がモンスターと結婚!?どういうことジーク!?」

 

「ああ・・・・・その事か、暇な時間とは言え、長くなりそうだ」

 

 

ペルセフォネもヘスティア達も知らないが、フレイが『モンスターの一種である巨人族の娘、ゲルズ』と結婚したことを。彼女達もモンスターの一種とした一族。残念ながら巨人族は地上の生き物としては暫定されず、見た目が人より大きく、まさしく巨人と言うことだからと、村や街や都市や『巨人族・エルグリシ族』をモンスターとして扱っている。三種族と言う特殊な生き物。その内の中に山の巨人族の娘と結婚したことについて、昔母から聞いたのかアフロディーテは会っている俺に聞いてくる

 

 

「分かった。長い話になると思うが、気長に聞いてくれ。ペルセフォネは?」

 

「うん、私も聞きたい。あの行方不明になったとされるエルフの里の主神が、モンスターの結婚したって本当なの?」

 

「ああ。俺たちの故郷でフレイを隠蔽してきた。その事実を話そう」

 

 

ペルセフォネはその奇妙と思える話を是非とも聞きたいと。その話に興味津々に今やっている作業を早めに終わらせる。

 

すると

 

 

「ジーク」

 

「っ!リヴェリア?」

 

「ナインヘル!?」

 

「あらあら、ハイエルフの嬢ちゃんじゃない?」

 

「なぜここに?お前は最前線に居るはずじゃあ・・」

 

「アレス・ファミリアがここに辿り着くのが遅いとギルドから通達があった。まだしばらく時間がかかりそうだと、またも私たちはオラリオに戻ってきた。それで一昨日縁談を受けてくれたお礼にお菓子でもどうかと」

 

「ほう、これは・・・・お前の手作りか?」

 

「あ、ああ・・・・・口に合えばいいが」

 

「そうか、すまない。なら時間はあるか?」

 

「ああ。いや・・・このままお邪魔するわけには、私がこれを渡したいだけで」

 

「今ちょうど。アフロディーテがフレイの妻、ゲルズに関して話をして欲しいと言ってきた。この話にお前は興味ないか?」

 

「っ!?それは私も聞きたい。フレイ様の妻、エルグリシ族の娘の話を聞かせてくれ」

 

「ああ、中に入れ」

 

 

突然柵の方からリヴェリアが出てきた

 

一昨日の縁談を引き受けてくれたお礼に自分の手作りクッキーを焼いてプレゼントしてきた。それと共にお茶をしようと、フレイの妻・ゲルズの話をする所でお前もどうだ。と誘い。この話を引き受けてリヴェリアも門の方へ周り道をして入ってくる。

 

洗濯を終わらせて、外でテーブルと椅子を出して、庭で話を進める。紅茶とリヴェリアのクッキーを出して

 

長い話を俺からする

 

 

「この話はフレイヤも知っている。俺から多少話しておいた」

 

「ロキは?」

 

「いや、話していない。ヘスティア達にも話してはあるが、詳しくまでは話をしていない。彼らはこの下界に巨人族が居たなんてことは、『北の者』でなければ知らない話だ」

 

「『べオル山地』。険しい谷を超えた先にダンジョンにも劣らぬ秘湖がある。もしかしてジークの故郷はその辺りに?」

 

「ああ。俺は『北欧民』だ。よく俺は母とフレイに連れられてべオル山地によく行っては竜狩りをしていた。険しい山脈だが、慣れれば楽しく狩りができる。ダンジョン並みに広い湖は確かにあるが、そこが『竜の湖』だ。俺はそれを5歳の頃から仕留めてきた」

 

「竜を5歳の時から倒してきた!?」

 

「ジークが竜殺しの才能があることは知っている。『ドラゴン・スレイヤー』と言う竜属性に誘致な特化したスキルを持っているからな。だが・・・まさか5歳の時から竜狩りをしていたとは・・・・・フレイ様やお前の母であるトールにスパルタのように鍛えられたのか?」

 

「私の国を10歳の時に訪れた時からずば抜けた力を発揮していたのは知っているけど、まさかあのべオル山地の秘湖に生息する竜を借りをしていたなんて、生物の頂点である竜を小さい時から狩りをしていたなんてトールから聞いたけど、あの子スパルタ過ぎでしょ。自分の産んだ子供を殺す気!?」

 

「俺は強くなれた。年齢が小さくても関係ない。それで強くなれたからこそ、俺は竜を超える力を得たんだ。と言うよりもう話は変わっているぞ」

 

 

ゲルズの話をする前に、また俺の話になっていたため、すぐに俺はゲルズの話を始めようとする。そうしなければ俺の『故郷の位置』まで分かってしまう。故郷の位置をバレるわけにはいかない。だからさっさとゲルズの話をする

 

 

「ゲルズは・・・・・・他の巨人族には持っていない能力を持っている」

 

「それは?」

 

「自身の体の大きさを変える能力だ。巨人にもなれれば俺たちと同じ人間のサイズにもな

れる。戦闘能力も身体能力は無いが、その力だけはある。それとアフロディーテやフレイヤにも負けない『空や海が輝く程美しい』女だ」

 

「ほう、それは・・・・あの眉目秀麗と言われたフレイも、そのような美しい女性に見惚れたのか?」

 

「それも巨人族の・・・・」

 

「どんな方なの?」

 

 

「天然だな」

 

 

「「「天然?」」」

 

「家事はお前達にも負けないのだが、とにかく天然で、変なことでも嫌なことでも前向きに考えてしまう。そして何より周囲の事も考えずにフレイとイチャつく、愉快な女と言う所だ」

 

「天然か・・・・なんだかティオナと同じだと考えてしまう」

 

「リヴェリア。ゲルズはまさしくティオナそのものだ。考える事は物凄く単純に考える女だが。フレイの妻としてどんなことにおいても真面目に取り組む巨人族の女だ」

 

「それでその巨人族の娘とフレイはどうやって出会ったの?」

 

「それは私も気になります。どんな出会いでその巨人族の娘とそのフレイ様は出会ったの?」

 

「それは俺がまだ生まれていない。まだフレイがエルフの里に居た時の話だと、ゲルズとフレイに話を聞いた」

 

 

エルフの主神にして貴公子フレイと山の巨人族の姫ゲルズの出会い

 

それは俺がまだ生まれる前の話、今から二十五年も前の話になる。フレイとゲルズが話た

 

『豊穣夫婦』の話

 

 

フレイはエルフの里でよく森で散歩することが多くある。森に住む鹿達がとあるハンターに襲われていないか、見回りのためにもよく一人で森の中を散歩している時が多くあった。そこである女性が花畑で遊んでいるのを見掛けた

 

それがゲルズだった

 

エルフの美貌にも、女神の美しさにも負けない可憐さ。その姿にフレイは一目惚れした。その美しさにあの男神の中で一番美男と言われた男が、女の美しさに惚れたのだ。そのまま声を掛けようとしたのだが、問題があった。それは彼女が巨人族だったことだ。当時エルフと巨人族は自分たちの領土を賭けて戦争をしていた。エルフの主神である自分が巨人族の娘に恋をしてしまったのだと、自分の眷属や里の者や信仰してくれる者達に聞けば、自分の信頼は無くなるのと同時に、そのゲルズが里の近くの森に潜んでいたのだと聞かれれば里のエルフ達が退治しようとしてしまう。黙って彼女が花畑で遊んでいるのを見ているしかなかった

 

でも彼は忘れられない。

 

あの美しい娘を妻にしたいと諦めきれない。でもエルフの者達に知られたりでもしたら彼女は殺されてしまう。どうすればいいかと悩んだ。そこでフレイは遠くに居る友人にゲルズとの仲を取り持って、その友人の故郷へと二人で住ませて欲しいと。フレイは自分の眷属を里に残して、自分の恋を手にするために、エルフの里の主神をやめる道を選んだ。そのフレイの友人が

 

俺の父と母トールである

 

天界でもよく友人として連んでいたらしく、その友人であるトールとその眷属の団長となる俺の父に頼んで、使者として依頼をした。もちろん報酬もすると約束して

 

 

報酬は『いずれ君には子供が生まれる。僕はその子供の兄となり、この僕の勝利の剣と精霊馬をその子に授けるのと。君の故郷の主神として働くことを約束する』と、自らの全てを生まれる俺に託し、そして俺の故郷で主神として働くと約束をしてくれた

 

 

父は自分の将来のためにフレイの神器や精霊術を伝授した安定の未来のために引き受け、父はゲルズの元へ行き。フレイと結婚するようにと要求した。そしたらゲルズも条件を付けてきた。それは

 

 

『私達の山は岩ばかりで食材に困っています。木の実すら実らない環境の悪い山で住んでいますので、私たちをどうか安全に暮らせ、尚且つ食材に困らない豊かな森をください』と山の巨人族の娘として食材に困らない住処を要求した

 

 

べオル山地付近は確かに岩だらけの山、それこそ天然食材が無い山崩れをしたばかりのような山脈。草や木すら生えない岩石の山、そんな過酷な環境で山の巨人族のベルグリシ族は生きてきた。今までは過酷な山を降りて食材を探していたらしい。それでも食材を求め森に入ろうとするとエルフ達に『森を荒らすな』と弓を通して矢を放ったりなど、森の環境を賭けてエルフと戦争をしていた。これがエルフの戦争のきっかけである。そのゲルズの悩みを解決するために、父は問題なく答える

 

 

『フレイはお前達ベルグリシ族と戦争をしていると聞いた。犬猿の仲とも言えるお前達とはもはや敵対同士、フレイは眷属を里に置いてお前と共に俺の国へと暮らしたいと言った。今更お前の一族も含めて俺の国へと移住する事に問題はない。俺の国でしっかりと働くなら俺の国に住ませてやる』と俺の父はフレイやゲルズだけでなく、山の巨人族も含め、自分の故郷へと住まわせることを約束した

 

 

その条件を引き受けると言う形となり、フレイは眷属達をコンバージョンできる形に密かにしておき、プライドの高い彼らが自らの敵だった巨人族の娘と結婚するとなれば信用なくす事を恐れて、何も言わずにフレイは散歩をしているフリをして、里を出て父の国へと逃げていった

 

その後、父の故郷で山の巨人族が移住の完了が済んだ直後に結婚式を俺の故郷で開催し、新たなフレイ・ファミリアが俺の故郷で結成された。俺の故郷の三柱の一つの最上級ファミリアとして俺の故郷の戦士系ファミリアの一角となった

 

後に。俺が生まれ、フレイは俺に剣や魔術を教わり、ゲルズには編み物や料理など沢山の事を伝受してくれた。二人は良き夫婦だった。二人とも優しく、厳しいところもあったが、それでも俺のことを弟として優しく扱ってくれた。フレイの新たな眷属達も俺のことをよく想いながらフレイに使えていた。俺の母のファミリアに負けないファミリア

 

フレイ優しく強く、ゲルズは優しく真っ直ぐな女

 

 

これがフレイとゲルズの出会いである

 

 

「以上だな」

 

「そのゲルズと言う女性は他の民のためにもジークの故郷に仲間と共に移住したんですね」

 

「ああ。俺の故郷ならそれくらい問題なく住まわせることができるからな」

 

「フレイ様がそのような事情があって故郷を出たとはな。当時の巨人族のいざこざでは仕方ないと言えば仕方ないな。納得しない者も当然出てくるだろうしな」

 

「そうなんだ。ちなみにそのゲルズと言う娘は私よりも美しいのかしら?アドニス?」

 

「そうだな。まあお前にも劣らずの美しさを持っているのは事実だな。俺の故郷に居るドワーフやヒューマンの男性でも見惚れる奴は多かった」

 

「あなたも?」

 

「良き姉だ。としか言えないな、見惚れる感情は俺にはない」

 

「でしょうね、あなた私やペルセフォネでもそんな感じでしょうしね」

 

「少しでも分かればお前達の気持ちに答えられたんだがな。しばらくは叶わない」

 

「ジーク。そこは頑張って気持ちに答えるべきでしょう!」

 

「そうだぞ、ジーク。そこは男として答えるべきだぞ」

 

「アドニス。いくら感情をレアスキルで消されているとは言え、答えて欲しいものだわ」

 

「無茶を言うな、それほど俺のこのレアスキルは強力で感情はほとんど出せない」

 

 

アフロディーテもペルセフォネもリヴェリアも俺に見惚れる感情がない事に不満を言ってくる。

 

少しでも自分に振り向いて貰いたいと文句を言ってきた。そんな事を言っても答えられないものは答えられない。カオス・ヘルツで完全に恋愛感情はない。もう機能しないも同然だ。そんな事を三人から言われえてもなんとも言えなかった

 

でも

 

 

「だが二人は幸せそうだった。それは俺でもわかる。夫婦になる事で幸せになれると言うのは俺でもわかる。フレイとゲルズを見てな」

 

「そうでしょうね」

 

「その話を聞く限りでは・・・そうだろうな。さぞかしフレイ様も幸福だったことだろう」

 

「神とモンスターか、私もアドニスとそのような幸せが欲しいわ」

 

「愛と美の女神らしい夢だな」

 

「アドニスは変だと思う?女神が人に恋をするのが?」

 

「永遠に続かない。誰もがそう言うだろう。だが俺は違う。俺は相手がモンスターであろうと人であろうと。本気で愛しているのなら、神と人でも愛することができる。だから俺が存在する。違うか?」

 

「ジークは女神トールとヒューマンの男性の間に生まれたヒューマンだからね」

 

「本当にお前はどうなっているのだろうな。確かに神威のようなものを以前に感じたことがある。神の間に子供など作れるわけがないと言うのに」

 

「トールが羨ましいわ。女神でありながら子供が産めるだなんて、私も産んでみたいものだわ」

 

「それに関しては俺も説明できない。なぜ母は俺を産めたのかはな」

 

 

俺をどうやって産んでいたのかはわからない。本当に交尾してできた子供なのかも、だがフレイも俺が生まれた姿を見ていたと聞いたことがある。その場に居た主神達も出産するところを見ていた。なら俺は正真正銘『神の子』であるのだろう。阪神ではあるが

 

アフロディーテはおふくろが子供を産めた事に羨む。女からすれば幸せなのだろう。愛しい男と作った自分の子供を産むと言うのは。美と愛の女神であるアフロディーテからすれば当然の願いだ

 

 

「リヴェリアとペルセフォネはどう思う?相手はモンスターの一種でもあるが、それでも愛し合った男神を否定するか?」

 

「愛し合ったのなら、私は否定することはないかな。相手がモンスターでも愛し合ったのなら。幸せな証拠だしね」

 

「私も否定する気はない。例え相手があのエルグリシ族だったとしても、フレイ様が愛したのなら、ハイエルフである私は文句はない。私たちは争い事の対象だった。フレイ様がそのような行動を取ったのは、明らかに我々のプライドを考えてのことだろう。この事は信用ある者にしか言う気はない」

 

「私も否定はないわ。フレイも粋な事をするわね。あの男神の中で一番のイケメンが、巨人族の娘に恋をして結婚するなんて、羨ましいわ」

 

 

三人はフレイがモンスターと結婚しても、否定する事なく認めた。

 

ハイエルフであるリヴェリアでも、相手がかつて敵の種族だった相手だったとしても、我が支配者がしっかりと愛していたのであれば、否定する事はないと、本人が幸せなら文句はないと認めた。

 

神とモンスターの結婚

 

ベルグリシ族はモンスターに近い知性のある種族。そんな者と結婚をするなんて、下界の住民からすればとんでもないだろう。だが三人は言う。愛し合って幸せだったのであれば、他人がどう言おうが関係ない

 

貫いた愛を通して、幸せなのであれば、他者にあれこれ言う権利はないと、三人も俺に恋をしているから故の公認だった

 

 

「そうか、まあ人が神に恋をしても、神が人が恋をしても、それでお互いが幸せなら。誰が何を言おうと構わないはずだ。でなければ俺が生まれていない。フレイの恋はとても『苦難の多い試練だったが、それでも乗り越えて愛を手にした』。豊穣の男神の恋物語は楽しめたか?」

 

「うん。新鮮な話を聞いた気分よ。あのエルフの主神が恋人と駆け落ちをしていたなんて、なんだかロマンチック」

 

「フレイ様がそのような大胆な事をするとは。あのお方でもさぞかし夢中な恋だったのだろう」

 

「確かに貴重な事を聞いたよ。あのフレイの恋物語が聞けるだなんて、あの子も私みたいな事をするなんて・・・」

 

 

フレイの駆け落ちの話を聞いて、三人は楽しく貴重な話を聞けたと喜んだ

 

リヴェリアからしても喜ばしい話だろう。行方不明となったエルフの主審が俺の故郷で駆け落ちをしていたなぢ、知る由もないが、それでもお互い幸せだったのであれば。その主神の信仰者としてフレイとゲルズの幸せを祝福するまでだった

 

彼がもうこの世には居ないと言うことなど、関係もなく

 

 

そんなアフロディーテとペルセフォネが知らないフレイの強制送還を考えていると

 

 

「っ!あれは命か?帰ってきたのか?」

 

「春姫さんも居ますね?」

 

「なんだか嬉しそうね?」

 

「何かあったのか?お前の団員は?」

 

 

「さあな、聞いてくる」

 

 

フレイとゲルズの話をしていると、突然命と春姫がホームに早く帰ってくる。だがとてもはしゃぐ程に嬉しそうに笑顔を晒している。

 

見た感じ、タケミカヅチが上手く命の気を使ったのか、命は何かタケミカヅチにされて嬉しそうにスキップをしている。何があったのかと聞きに行く

 

 

「帰ったか二人とも、命は随分と嬉しそうだが、何かあったのか?」

 

「はい!ジーク殿!実はタケミカヅチ様のために祝いをしていたのですが!自分の送別会をもやってくれて、自分にこのような剣をいただきました!」

 

「それは・・・・・・雌雄一対の剣。だが片方しか持ってないぞ?もう一本はどうしたんだ?」

 

「タケミカヅチ様が持っています!いつか自分が戻ってくる時に渡すともう片方はタケミカヅチ様が持っています。自分はこの片方をいただきました!」

 

「そうか、タケミカヅチと仲直りできてよかったな。その剣も壊さないようにするんだぞ?」

 

「はい!!」

 

 

そう言って命は嬉しそうにその雌雄一対の剣を両手に抱えてホームの中へと入っていく。残された春姫に事情を聞いてみる

 

 

「春姫?命の送別会とは?」

 

「はい、命ちゃんの送別会を今日同時にやりたいとタケミカヅチ様に私たちで内緒にやっていたんです」

 

「そうか、それでタケミカヅチと仲直りできたのか?」

 

「はい。タケミカヅチ様は父親として、命ちゃんが昨日殴った件に関しても、『父親として、お前のした事に関しては俺が何か悪い事をしたのかもしれないから謝ろう。俺はお前の父親だ。娘の想いにも気付いてあげれらないなど、不出来で仕方ないからな』と、タケミカヅチ様が逆に謝るような状況になってしまいました」

 

「だろうな。あいつのことだからそうだろうと思った。それであの上級武器はタケミカヅチが?」

 

「はい。桜花様の手を借りずにバイトで稼いで、少し足りなかったようで借金をしてまで購入したようです」

 

「あれだけの輝きのある剣だ。それだけの価値のある値段をして当然だろうな。タケミカヅチも『娘』のために男神としては似合わない事をして、家族として成すべき事をしたようだな」

 

「はい。今日はとても有意義な時間でとても嬉しい日でした」

 

「命の始末が完璧に晴れたようで充分なくらいだろう。本人がいいならそれでいい」

 

 

タケミカヅチは命を許し、命はタケミカヅチに贈り物の剣を貰って嬉しく思う

 

多分命は娘として扱われるのだけはそろそろ辞めたいと思っていると思うが

 

それでも家族として意識をされ、例えもう別のファミリアに行っていようが関係ない。必ず自分のファミリアに戻ってくる事を願って、雌雄一対の県の片方を命に託す。もう片方はいつか必ず戻ってきた時に渡すと、ヘスティア・ファミリアに居ても生き残っていつかは帰ってこいと、その意味で上級武器の片方を渡した

 

 

雌雄一対の剣

 

 

本来は双剣であり、または夫婦剣と言われる二本合わせた剣である。とてもバランスの良い剣劇を生み出せる。威力はそこまで無いとは思うが、それでも剣捌きを上手くすれば連続攻撃を繰り出せる。言うなら『剣の舞』がしやすい

 

その片方をやって、もう片方はいつか自分のファミリアに戻った時にやると言ったが

 

それではまるで

 

 

「もう片方の雄剣を自分のファミリアに戻った時に渡すなど、まるで結婚指輪だな」

 

「ですね」

 

 

春姫も雌雄一対の剣の意味をしている

 

雌雄一対の剣は夫婦の誓いに使う場合もある。地方によるのだが。それはまさしく指輪としても扱われると言う事、つまりは『いつか命が戻った時には、このもう片方の剣を託して結婚しよう』と言う意味でもある

 

タケミカヅチはおそらくそんな意味をした双剣だと言う事は気付いていない。命だけが気づき、いつか自分がファミリアに戻った時は・・・・・・そういうことになるのだが

おそらくタケミカヅチは娘として扱っている以上はまたも命に勘違いさせているに違いない。どうやら俺の助言は無駄に等しかったが、それはいずれ命の勇気で叶う話であるため、もう流石に俺は何もしない

 

 

最近になって思う。ヴェルフの恋の決意、次はリヴェリアと縁談、そして今回命の想い人への嫉妬

 

何もかも、恋愛事に関わる事件や出来事ばかりに俺は巻き込まれていく。こんな愛に振り回されるような事件が、アレス・ファミリアが迫っている状況だと言うのに、どうもここ最近そのような事に出会すことがある

 

だから思う

 

 

次も、誰かの恋愛事情で俺は事件に巻き込まれるのではないのかと想定した

 

 

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