ニーベルンゲン・シックザール〜竜殺しの英雄譚〜   作:ソール

77 / 201
一ヶ月更新の予定ですが

特に理由はないですけど、今回だけ八月分、二回更新します


作戦準備 昼編

 

 

「いやあ〜〜〜〜ジーク君が無事でよかったよ。まさかジーク君があの黒竜に変身するなんてね。どういうことか説明して貰いたいけど・・・・・・・・・・なんで俺たちを捕まえるのかな?」

 

「リオン!?なぜ私まで!?」

 

 

「不穏な動きをするかもしれないと。ジークさんに拘束を頼まれまして」

 

「ヘルメス様達は物凄く策士なことをするから用心のためだってさ」

 

「そういうことだ。説明して欲しかったら、俺の協力者として今の状況に関する情報の提供をして貰おう。それから俺たちは行動に出る。もちろんお前が下手なことをさせないように釘を打っておくためにな」

 

「残念だったねヘルメス。ウチのジーク君は用心が強くてね」

 

 

ヘルメスとアスフィを見つけるのはとても早かった。リューとルノアにダイダロス通りの物見の塔に居るから捕まえて来いと言ったら、すぐに見つけて俺のグレイプニルで捕まえてきてくれた。そしてその教会の中に入れて、椅子に縛り付けて

 

情報と今の状況と俺が眠っている間の出来事を聞く。協力者として仕事を果たして貰うと、今の俺はもはや今ここに居る人間以外は信用ならないとして、神であろうと容赦せずに尋問するようにヘルメス達を縛り上げて情報を聞く。不穏な動きをさせないために

 

 

「今俺は人類の敵だ。だからこのような手荒な真似をさせて貰っている。悪く思うな」

 

 

「いやあ、そんな別に人類の敵になっているわけじゃあ・・・ないと思うけどな」

 

 

「ほう・・・だそうだぞ?爺さん。ヘイムダル」

 

『どうだかな、お前のことだ。怪しいな』

 

『ええ、相変わらず変な所で嘘を付くお方ですね。ヘルメス』

 

 

「な!?まさかオーディン!?ヘイムダル !?」

 

 

『久しいなヘルメス』

 

『千年ぶりですヘルメス。貴方の今までの行動は、私が全て確認させていただきました』

 

 

「なんで君たちが、ジーク君の故郷の主神をしているのか、・・・・・・・そうか!ジーク君が俺たちの行動やイヴィルスの情報を先に知っていたのは、オーディンとヘイムダルの千里眼のおかげだったのか」

 

 

「まあ、そういうことだ」

 

 

「なるほど、ジーク君はやけに俺たちが知りたい情報を先に知っているなと思ったら、そういうことだったのか」

 

 

「驚いたろヘルメス。僕だってびっくりさ。ジーク君の故郷であの怖い眼帯爺が主神をやっているなんて」

 

『聞こえとるぞ。ヘスティア』

 

 

ヘルメスはオーディンとヘイムダルが水晶越しではあるが、俺の故郷で主神していたことに驚く、そして俺がほとんどの情報を物知りなのは、そのオーディンとヘイムダルの千里眼のおかげであることをすぐに理解した。

 

 

「俺が黒竜に変身した理由はこの後にでも二人に聞け。外の状況はある程度聞いたが、それでロキとガネーシャ・ファミリアの動きを聞かせて欲しい」

 

 

「ダイダロス通りで君を捜索中、そこに居るゼノス君達は見逃している状況かな、まあバレたって心配ないでしょう。そこに居る子供達と仲良くしているみたいだしね。君たちが残したイケロスはガネーシャが色々事情聴取をしてからオラリオを追放させたよ」

 

「それでも、やはり貴方が黒竜に変身したことが余程大事になっています。モンスターが地上へ進出したことよりも、貴方が黒竜に変身して世に知られたことの方が知名度は高いです」

 

 

「やはりそうか・・・・・ギルドの方は?俺を見つけ次第即処刑か?」

 

 

「いや、ウラノスがなんとか手を回してくれてね。ひとまずは捕獲で手を打ってくれている。というか処刑だなんて、そんな物騒なことをここオラリオではしないよ」

 

 

「それはどうかな、ギルドはともかく。ロキ・ファミリア所属のアイズが許さない」

 

 

「え?あのアイズちゃんが?」

 

「どうして剣姫が貴方を殺そうとしているのですか?」

 

「そういえば、あのエダスの村の祭りの時も、アイズさんはジークさんの前では気まずい顔をしていました。その理由をジークさんは知っているんですか?」

 

 

「それは。あいつの両親が黒竜に殺されたからだ」

 

 

「「「「「え!?剣姫の両親が黒竜に殺された!?」」」」」

 

 

これはロキとフィンとガレスとリヴェリアしか知らないが、アイズの両親を殺したのは黒竜。その両親の仇を取りたいアイズがギルドが俺を許してもアイズが許さないと、俺はどの道殺される運命だと言う。それをなぜ俺が知っているのかは、二年前あいつがやけにモンスターのことを憎むからどうしてかと聞いたら、自分の両親が黒竜に殺されたと話してくれから、モンスターを憎む理由を知っている

 

 

「アイズがモンスターを幼少期の頃から斬り続けるのは、過去に両親が黒竜に殺されたからだ」

 

 

「そういえばアイズさん。エダスの村で黒竜の鱗が祀られていたのを見て、酷く憎んでいたような」

 

「なるほど、ギルドは許してもアイズちゃんは許さないわけか」

 

 

「それだけじゃない。フィンもそうだ。あいつは一族の再興を求めている。俺が街で市民を脅かした以上は、人々から名誉と名声が欲しいあいつが市民のために動かないわけがない。自身がフィアナと同等の名声を得て、小人族の象徴となることで野望の実現を目指している。よってロキ・ファミリアはどう考えてもぶつかるが運命だ」

 

 

「あのロキ・ファミリアとやり合うと言うのですか?ジーク?」

 

 

「そういうことだ。今ここに居る俺の主神や仲間や友人も含めて、全員俺を見捨てることなく、日陰者としてもいいから俺をまだ仲間として共にし、これからもやっていくと決断した以上は、俺も戦う方針で居るつもりだ」

 

 

言うならもう引き下がれない

 

ウィーネ達を守るために散々なことをした。それの代償だったとしても、俺は仲間が俺を見捨てない限りはここで冒険者を続ける。そのために各ファミリアやギルドや市民を敵に回すみのだ。もはや覚悟の上で戦う以外道はない

 

 

「一応聞くが、ゼノス達ではなく、街では俺をターゲットに冒険者達はダイダロス通りを捜索中か?」

 

 

「そうだね・・・・・ほぼ・・・そうかな」

 

「貴方に勝てるわけないのに、下級冒険者達まで貴方を捜索中ですね。まあ目的としてギルドから手配される貴方の賞金目当てですけどね」

 

 

「だろうな。そうか・・・・・随分とやりやすいな。それなら」

 

 

「提案ならあるぞ。ジーク・フリード」

 

 

「ん?あるのかフェルズ?」

 

 

ダイダロス通りで捜索中の冒険者達は、ギルドが俺の賞金首を出しているようで。その賞金を目当てに俺を捜索しているようだ。事情を知らない彼らは、俺を完全に犯罪者として、俺を探して賞金を手に入れたいようだ。

 

だとするなら、やり易いと俺が思っている矢先に、フェルズがより突破しやすい方法があると、提案してくるが、まあそれはだいたい内容がわかっている

 

 

「ジーク・フリード、君は・・・・囮になって貰いたい」

 

 

「そう言うだろうと思った」

 

 

「は!?おいフェルズ!お前ジークが三日前また二度死んで生き返ったって言うのに!次はジーク一人に囮になれって言うのか!!!この骨野郎!」

 

「優しい人だと思ったのに!見損ないました!このスパルトレイさん!」

 

「フェルズ!またジークさんに迷惑をかける気ですか!この骨さん!」

 

「外道骨め!」

 

「骨め!」

 

「「骨にゃ!」」

 

「「この骨!」」

 

「「お骨!」」

 

「骨様です!」

 

「この骨君!」

 

「「「「「「骨!骨!!骨!!!!」」」」」」

 

『『『『『とんだ骨め!!!』』』』』』

 

「フェルズ嫌い!」

 

「私もこんな骨の人は嫌いです!」

 

 

「ま、待て!?話を聞け!?あと骨は関係ない!!!あとベル・クラネル!私はモンスターではない!!」

 

 

うるさいと言う程大きな声を出して、俺を囮にしようとフェルズの提案に、皆全員激怒。全員フェルズを名前呼びをせずに。ウンディーネやライたち孤児院の子供までも骨呼ばわりする。だが初めて聞いた、あの優しかったヘスティアやベルや春姫や命が俺のために暴言を吐くとは

 

確かに先ほどまた死んだ俺に、囮を頼むはアホと言うか。人としておかしい判断だろう。だが今回の場合は例外であり、こんな事態になったため、その方が妥当だと、俺が囮にした方が有利になると名乗り出る

 

 

「待てお前たち、今回ばかりは俺としても賛成だ」

 

 

「「「「「え!?」」」」」

『『『『『主!?』』』』』

 

「ジーク!?だけど!」

 

 

「気持ちはわかる。シル。だが俺もそうするつもりだ。相手はあのロキ・ファミリアだ。あっちにはレベル6が七人も居る。俺が囮になって相手した方が妥当だ」

 

 

「ですけど・・・・・」

 

 

「まあお前たちにも多少相手して貰おうと思う。それはクノッソスの扉の突破だ」

 

 

「当然、フィン様のことですから、そこに護衛は付けるでしょうね」

 

 

「ヘスティアには言ってあるが、以前ロキたちに俺がある事情でクノッソスの鍵と地図が書かれた書記も渡した。ロキたちを少しでも弱体化させないと、ラウラたちがクノッソスに逃げてもあいつらが追いかける可能性が高い」

 

 

「確かに・・・・それもそうだね」

 

 

どうあっても俺が囮になって、少しでもロキたちとぶつかって潰すしか手段はなし。ガネーシャ・ファミリアであるシャクティくらいなら俺の手で簡単に潰せるが、相手はロキたちとなると、ベルたちには荷が重いと考えている。それにあっちには闘争心の激しい本能に生きるベートとティオナとティオネも居る。あれを一番になんとしないとならない。となれば俺が出て止めるしかない

 

どの道、衝突は避けられない。彼らとは

 

 

「ジークさん。まさか・・・・アイズさんたちを・・・・」

 

 

「心配するなベル。殺したりはしない。でも重傷には追い込むつもりだ。あいつらでも情けを見せたら殺される。当然だと思わないか?」

 

 

「そ、そうですね・・・・・」

 

 

「お前が一番心配なのはアイズだろ?あいつはああ見えて理解力がないからまともな判断なんて、あいつにはできないと思うが、あいつと俺は敵だ。俺が黒竜に変身する以上はな」

 

 

「・・・・・・なんとか、わかってくれたらいいですよね」

 

 

「そうだな。だが両親を黒竜に殺されてはどうしようもならん」

 

 

ベルは流石にアイズを殺すことには反対だった

 

まあ憧れの人間を殺すのは、流石に苦しいことくらい俺も理解はしている上に、俺も別にロキたちを殺す理由はないしな。

 

それに俺の真を姿を改めて見たリヴェリアの反応も気になる。それにファフニールの力を使ったせいで今まで溜まっていた負を一斉に吐いてしまったしな。リヴェリアもいい加減、俺と婚姻するのはやめると考えるだろう

 

どういう反応するか、これから確かめるつもりだがな

 

 

「ヴェルフと命と春姫はそろそろホームに戻れ。そっちでたくさんの準備をしなくてはならない」

 

 

「ああ、俺も魔剣を用意してえ。けど・・・・・」

 

「ガネーシャ・ファミリアが今外を巡回しているのですが」

 

「どうしたら・・・・」

 

 

「それなら、これを着て行け、透明マントのマジックアイテム『タルンカッペ』だ。これを切れば透明になって誰も姿を見られない。それとホームは俺たち以外の者以外は入れないように結界が貼られてある。不在の時は自動的に発動するようになっている。だからホームまで走ってしまえば奴らに尋問されずに済む。ヴェルフ。お前にもオクルスを渡す。次の指示が来るまではホームで待機していろ」

 

 

「そうですか」

 

「わかりました。それでは皆さんあとで」

 

「おう、了解した。ホームに帰ってたくさん魔剣を用意しておくぜ」

 

 

ヴェルフと命と春姫だけは先にホームに帰らせる。今ホームは無人で、その場合はホームを囲むフェンスに俺のマジックアイテムの紙が貼ってあるため、不在の場合は関係者以外は立ち入れないように結界が貼られる。ホームまで帰ればガネーシャ・ファミリアに捕縛されないため。透明マントであるタルンカッペを着た状態で外を移動することになる

 

 

「リリルカとノームは『ノームの万屋』に行け、ノーム 。お前の仲間である地精霊であるボム・コーンウォールが居る。先代であるお前が頼めば協力してくれるはずだ。低級の精霊だがな」

 

 

『私の仲間の精霊が、ここオラリオに居たんですね』

 

「あのポムお爺さんに何を?」

 

 

「あのボムにはマジックアイテムに必要な素材がいくつもある。他にも使えるアイテムもある。この金で必要だと思う奴を買ってきてくれ」

 

 

『わかりました』

 

「ええ、それじゃあリリたちもタルンカッペをお借りします」

 

 

「ああ。一応用心だけはしておけ」

 

 

そしてリリルカとノームもボムの店に向かって必要だと思うアイテムと素材を集める。外にはガネーシャ・ファミリアだって巡回しているから用心しろと言っておく

 

次に

 

 

「フェルズ。お前・・・あのレノアと知り合いと聞いたが、本当か?」

 

 

「本当だ。彼女に便利なマジックアイテムを頼めばいいのだな?」

 

 

「その通りだ。ベルと一緒に行け。ベルも少し手伝ってやってくれ」

 

 

「はい!行きましょう!フェルズさん!」

 

「ああ。戦況を有利にするマジックアイテムを彼女が数多く用意してくれる」

 

 

北西のメインストリートの路地裏地下に魔導士専用の店である『魔女の隠れ家』がある。レノアと言う黒いローブを纏った白髪の老婆が居る。フェルズは魔術師だから知り合いなはずだと思って言ってみたが、どうやら正解のようだ。よくリヴェリアやレフィーヤが利用する店でもある。彼女が発明した魔道具を、店の隠し部屋に保管してあるらしく、それをここへ持ってくるように指示した

 

 

「ヘスティア、エイナ。お前たちもギルド本部へ、ウラノスのところに行け。粗方の事情を全て話すんだ。この水晶も持って爺さんに会話させろ。あいつに黒竜は俺が倒したと知らせるんだ」

 

 

『うむ、私もウラノスと話したい。ヘスティア?頼めるか?』

 

『ジークさんの罪をなるべく軽くするためにも、私たちをウラノスの所へお願いいたします』

 

「わかりました!」

 

「うん!ジーク君の罪をなるべく軽くしてみせるよ!」

 

 

今度はヘスティアとエイナに、俺が黒竜に変身した理由をオーディンとヘイムダルに話すようにと、水晶を持ってウラノスの間へ行けと指示する。別に今追われていることに関してはどうでもよく、むしろ利用するつもりで指名手配されたいのだが、俺が罪人ではないとウラノスに俺がダイダロス通りを壊したことやモンスターに変身したことについてウラノスに少しでも軽くするように呼び掛けるつもりのようだ

 

まあ、これである程度、準備が終わったのだが

 

 

「さてと、ヘルメスたちをどうするかだ」

 

 

「え?俺たちを・・・どうするって?」

 

 

「というよりお前だな、ヘルメス。お前は本当に気に食わない行動を取る。俺の名誉を取り戻すためにくだらないことをする可能性が高い。お前が『あいつ』と手を組んでベルを見守っているのも知っている。そのためなら手段を選ばない。そういうやり口をするお前を・・・・このまま野放しにするつもりはない」

 

 

「でも俺は協力者だよ?君の協力者としてここは解放するべきじゃないかな?」

 

 

「別にもうお前の協力なんて要らない。こちらからお前の協力を捨ててやる。ゼノスたちを庇った俺を悪としてお前は認識しているはずだ、俺はそれで構わない。だが、俺の名誉を取り戻すためにゼノスを見捨てる可能性が高い、だから俺はゼノスたちを危険に晒さないように、お前が変なことをさせないようにここに縛りつけるだけだ」

 

 

「そ、そりゃあないよ!?君もわかっていると思うけど!地上じゃあ君がモンスターを庇ったって、みんな君を非難し続けるだけだよ!」

 

 

「むしろ望むところだ。偏見で態度を変える民衆の下等生物如き、俺は守る価値など感じられない。俺の友人でもない関係のない人間よりも、俺たちと共に生きたいと友人となり、平和を望むゼノスたちを守った方が余程の価値だ」

 

 

「ジークっち・・・」

 

「あなたは・・・そんなにも私たちのことを」

 

「やはり他の人間とは違うな」

 

「うん!それがジークだもん!」

 

 

「ほ、本気で言っているのかい?」

 

 

「人間は他人を偏見で観察し、それでから自分と異なる存在であるなら非難や軽蔑する。お前だってこの下界をいくつもの旅をして人間の愚かしさを知っているはずだ。そんな人間を守る価値などなければ愚かだと俺は言う。俺が二年前にアポロンに騙されて、真実を詮索しないまま鵜呑みを受けて嘘つき呼ばわりしてきた連中でもあるんだぞ?俺が友人関係になった以外の人間を守ると思っていたか?身の程や己の立場を弁えない下等生物如きに、俺は名誉など要らん。英雄と言う肩書きも捨てたいくらいだ」

 

 

「うわあああ〜〜〜本気な顔をしている」

 

 

「でも確かにそうよね」

 

「ミャーも知っているけど、あの時ジークを馬鹿にした市民はミャーも嫌いにゃ」

 

「神アポロンに騙されて鵜呑みにしたまま、その通りにするなんて、愚かにゃ」

 

「人とは、どこまでも偏見で態度を変える者ですからね」

 

「私もそれだけは納得できない」

 

 

ヘルメスがどうあっても俺を英雄の名誉を取り戻そうと、ゼノスではなく市民の味方を取れと言うような言動をしているが、黒竜に変身した男が、今更英雄の名誉など取り戻せるはずがない。人間がモンスターに変身した時点で俺も人類の敵、むしろ英雄の肩書きを捨てられるチャンスだと、いい加減このふざけた肩書きを捨てたいからと、むしろ今回の事件を利用する気だった

 

まあヘルメスも使える男だったか、俺の頼みを聞けないなら協力者としての関係もこれまでだった

 

だが、それでも人手がいる。だから俺はヘルメスではなくアスフィに提案する

 

 

「アスフィ。俺たちに協力してくれないか?ヘルメスはもう信用ならないが、お前は仕事に関しては真面目に取り組む。俺が良い報酬をやるから俺達に協力して欲しい」

 

 

「え!?ちょ!?ジーク君!?」

 

「私にですか・・・それで協力とは?」

 

 

「お前とアイシャの力を貸して欲しい。その他の仲間には頼まなくてもいい。これから俺たちはロキ・ファミリアとガネーシャ・ファミリアを相手にする。アイシャに春姫の護衛を、お前はリリルカの護衛を頼みたい」

 

 

「護衛の依頼ですか・・・・・それで報酬は?」

 

 

「お前らの借金返済とその護衛報酬として一千万ヴァリスのボーナスをやろう」

 

 

「っ!?借金返済と護衛報酬として一千万ヴァリス!?」

 

「ジーク君!?君たちはヘスティアの借金のせいで、お金はあまり無いんじゃあ・・・」

 

 

「生憎俺個人用の金があってな。本当ならヘスティアの借金だって軽々と返済できるのだが、本人が背負った借金だから自分で返すと聞かなくてな、本人の思うままにしているだけだ。お前らだって借金返済に追われている。それを返済するなど余裕だ。それだけでなく俺からボーナスもやろう。どうだ?やっとこれで普通のファミリアとしてしばらくは安泰できるぞ?ただし、お前の主神が少しでも変なことをしたらこの取引は無かったことにする」

 

 

「わかりました。必ずお受けします」

 

「え!?ちょ!?アスフィ!?」

 

「ヘルメス様!私たちはもう限界です!いい加減マシな食事をしたいんです!こればかりはアイシャと共に引き受けさせていただます!!」

 

 

「ジーク。悪い人ね。アスフィさん達のお金事情を利用するなんて」

 

「そういえば。前にお金に困っていると愚痴っていましたね。アンドロメダ」

 

 

実は以前からアスフィたちが借金をしているのを知っていて、食事制限までしているほど、あまりに飢えた生活をしていると聞いたことがある。だからそこを突いて、俺は逆に俺の金で返済と報酬をやると提案した。流石にロキ達とやり合うと言っても、レベル1のリリルカと春姫が戦えるわけもなく護衛として戦士は必要だと。アスフィとアイシャを助っ人として用意するために、クエストを頼む

 

アスフィも流石にもう借金生活は御免らしく。この生活を抜け出すために主神の言うことを無視して引き受けるようだ

 

ヘルメスはあまりこの提案に乗り気ではないため、俺がヘルメスのある秘密を暴露する

 

 

「アスフィ。実はお前らが借金をしている本当の理由を俺は知っているんだが、聞きたくないか?無論原因はこいつだがな」

 

 

「え!?ジーク君!?まさか!?」

 

「え!?そうなんですか!?教えてください!」

 

 

「簡単だ。そこのヘルメスが以前歓楽街で女と遊ぶためにファミリアの資金を使ったからだ」

 

 

「・・・・・・・・・・ほう、それは・・・」

 

「え!?なんで知っているの!?まさかオーディンとヘイムダルが!?」

 

 

「この前ファルガーが愚痴っていた。おそらくホームでお前がお金をくすねていたのを見ていて秘密にするように言われていたが、その事を以前酒場で咄嗟に俺に言っていた」

 

 

「へえ・・・・・そうですか。すいません、鎖を解いてくれませんか?依頼は引き受けます。そして今この神を外で殺したいので」

 

 

「わかった。リュー、解いてやれ」

 

「わかりました」

 

 

「ありがとうございます。それではヘルメス様、お覚悟を」

 

「え!?お、お願い!ち、ちょ、ま、待っ!!・・・」

 

 

と何か最後までヘルメスが言いたいことを言おうとする前に、教会の入り口のドアが閉まってアスフィに連れられて外へ。その数秒後『ぎゃあああああああああああああ!!!』と悲鳴声が聞こえた。

 

ファミリアの資金を女遊びのために使うとは、商業の男神は愚かだった

 

 

 

「さて、俺も出るとしよう」

 

 

「え?ジーク?どこへ?」

 

 

「宣戦布告してくる、と言えばわかるな?」

 

 

「え!?でも!」

 

 

「大丈夫だ。隠密行動は俺の得意分野だから、それにタルンカッペもある。あいつらには・・・少し宣言の一つも無ければ、あいつらもすぐに動機を聞いてきて戦いにならないだろう。ウンディーネ、心配なら来るか?」

 

『ええ、付いて行かせて貰います』

 

 

俺はロキ達に少し宣言の一つも無いと、戦う意味を理解しないでまた動機を聞かれるのが面倒だと。聞かれる前にこちらから一つ宣言するべきだと。戦う前に少し言いたい事を言っておく事にした

 

もちろん、もう二度死んだ俺にもう単独行動は許されない。だから護衛としてウンディーネと共に

 

ロキ達が居ると思われる。ダイダロス通りの中央塔へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロキ・ファミリアは中央塔にて、俺の捜索を引き続き行っていた。もちろん収穫はなしでこの三日間雨も降ったせいか、ベートやアキの嗅覚も効かなかった。もちろん当てになる場所は全て捜索したのだが、それでも見つからず、とは言ってもダイダロス通りはとても広く、構造も複雑で、細かい場所もあるため、ダンジョン並みにまだ見たことのない地下もある。もちろんクノッソスも含めて

 

 

「そうか・・・・この三日間・・・・ジークは見つからないか」

 

 

「ダメやったか」

 

「はい・・・・・心当たりは全て捜索しました」

 

「それでも・・・見つからないの」

 

「ジーク・・お前はどこへ・・・」

 

「本当・・・ジークは・・・生きているんだよね?」

 

「私に聞かないでよ・・・私だって・・・あんなことを・・・信じられないんだから」

 

「くそ・・・・あいつはどこに居やがる!!」

 

「まさか・・・・この間に死んでいるってことは無いですよね?」

 

「いくらなんでもそれはありえないすよ!あのジークが死ぬわけ、演技でも無いことを言わないで欲しいっす!レフィーヤ!」

 

「ジーク・・・本当にどこへ」

 

 

この三日間。寝る間も惜しんで捜索したが、それでも見つからなかった。全員総出だ。今回の件は今まで以上に重要かつ、重大な事件でもある。

 

ベヒーモスを単独で倒して、新たな最強の英雄と呼ばれた俺が

 

まさかの世界三大クエストの最後のモンスター隻眼の黒竜に変身すると言う前代未聞の事件。こんなあり得ない事件、彼らにとっては関与しなくてはならないと、アイズにとっても俺の事情を聞かなくてはならない。変身魔法は聞いたことはあるが、まさか黒竜に変身するなどあり得ない。そんな世界の脅威であり世界を滅ぼすかもしれない怪物に、英雄である俺が変身した事に驚くことは当然

 

真相と真実を聞きたいと、俺を必死で探しているが見つからず

 

すると

 

 

 

 

 

 

「お前達でも、流石のダイダロス通りの捜索は難しかったか」

 

『ご無沙汰しています。ロキ・ファミリアの方々』

 

 

 

 

 

「「「「「「「っ!?ジーク!?」」」」」」」

 

「「まさか!?ウンディーネ様!?」」

 

 

突然フィン達の後ろから、俺とウンディーネが現れる

 

ここは頂上だと言うのに、扉から出たのではなく、ここまで飛んできたのだ。着地した音も聞こえなかったと言うのに、いつの間に俺はフィン達の陣地に侵入していた。塔の入り口で警備をしている奴もいると言うのに、こうも簡単に進入できるとなると、やはりタルンカッペは物音も聞こえなくて便利だ、まあ気配と匂いには気付くと思うが

 

まあそんなことより、いきなり出てきた俺に、彼らは生きていたことを喜び、俺の方へ近づいてくる

 

はじめにティオナがやってきた

 

 

「ジーク、生きていたんだ!・・・本当に!・・・・っ!?」

 

 

「近づくなティオナ。俺は人類の敵なんだ。近づけば・・・・俺はお前を殺す」

 

 

俺はティオナが近づく前にグラムを向けて近づかせないようにする。馴れ合うつもりはなく、地上にモンスターを進出させ、18階層でリヴィラの街に居た冒険者を皆殺しにして壊滅、そして世界三大クエストの最後のモンスター隻眼の黒竜に変身した男、どう見ても敵である以上は馴れ合うつもりもなければ、人類の敵として、俺は彼らに敵意を向ける

 

 

「ジーク、君はやっぱり生きていたんだね。それはよかったって言いたいけど、三日間見ない内に、随分と物騒なことをしてくれるじゃないか?」

 

 

「宣戦布告だフィン。明日の夜。俺たちはあの喋るモンスター達、通称『ゼノス』達を、再びダンジョンに戻す。もはや俺の英雄の名誉は剥奪された以上は容赦なくやる、これよりヘスティア・ファミリアはオラリオを戦場にしてでも目的を果たすために冒険者達を殲滅する」

 

 

「「「「「「冒険者達を殲滅する!?」」」」」」

 

 

俺から宣戦布告を言い渡されると、どうかしていると思うほど、フィンやリヴェリアでさえも驚くことを隠しきれない。たかが英雄しか居ない下級冒険者の中堅派閥のファミリアがオラリオ所属のファミリア全員を相手にするなど。おかしいと思う上に。いくら英雄がいるファミリアでも、モンスターを庇えばどうなるか

 

それでも冒険者を蹴散らすと宣言した

 

当然フィンとロキがそれについてに詳しく聞いてくる

 

 

「ジーク。君は本気で言っているのか?」

 

「オラリオの敵になるって言うことやで!?自分ホンマにわかって・・・」

 

 

「もう俺は黒竜に変身した以上は人類の敵だ。あんなことをしたんだ。もはや俺は罪人でしかない」

 

 

「そんなことをしたらジーク。お前さん達ヘスティア・ファミリアはここに居られなくなるぞ?」

 

 

「日陰者になってもいいから、俺を手放すことをヘスティア達はしなかった。モンスターに変身する俺を彼らは見捨てなかった。それが黒竜であろうとも、まあギルドや市民を脅してここに居続けることだって可能だ。ここに居られる手段はいくらでもある」

 

 

「あのドチビがそれを本気で許可したってわけか!?」

 

 

「もはや俺たちに猶予はない。どうあっても俺たちを罪人として扱いたいのであれば、刃向かう者を一人残らず殲滅して、恐喝なり威圧を与えてここに居続ける。まあフレイヤ・ファミリアと同じやり方で生きていくだけだ。言うなら・・・・・平和を求める者には慈悲を、闘争を求める者には罰を、と言ったところだ」

 

 

もはや都市の民衆に嫌われようが関係ない。こちらに被害を持ち込むなら一人残らず殺すのみ。それが市民でも女でも子供でも容赦しないと、まあそれはあまりヘスティアは賛成していない。それこそ恐喝や威圧で十分だろう。まあ市民はいいとして、問題は賞金目当てで俺を狙ってくる者たちに関してはだ

 

 

「今俺はギルドから指名手配になっている。俺を捕らえれば賞金も手に入る。賞金の額は知らないが、相当な値段になっているはずだ。となれば俺たちも生き残るために殲滅するしかない。もうこうなった以上は戦うしかない。今エイナとヘスティアが俺の罪を撤回させようとするが、市民や冒険者は認めないだろう。元は英雄であろうともそれがモンスターであるなら排除するまで、所詮人など偏見で判断する愚かな生き物だ。そう・・・二年前と同じだ」

 

 

「っ・・・・・・・」

 

 

「結局俺を信じてくれたのは、仲間やごく一部の友人のみ。それ以外は誰もが俺を非難している。あの三大クエストの黒竜に変身してもヘスティア達は信じてくれた。だから俺も仲間や友人のためにこれをするまで、俺はもう英雄などと呼ばれたくない。人を偏見で判断して軽蔑や差別を二年前にもしてきた市民を、俺は守りたくない。俺が英雄になったのは仲間のためだ。決してオラリオのためではない」

 

 

「ジーク・・・・・」

 

 

俺はハッキリ言ってやった。市民を守る価値はないと

 

今も二年前と同じなのだ。アポロンの言う言葉にまんまと騙された市民は、鵜呑みにしてその通りにして俺を軽蔑した。そして今回も訳があるにも関わらず、俺があの黒竜に変身したと知った途端、今まで英雄だと称えてくれたことを忘れて非難してくる。やはり人は見た目や偏見で判断するような、愚かな生き物

 

そんな態度を急変に変える連中など。もはや守るに値しないと、俺は捨てた

 

 

「黒竜に変身した動機はゼノス達を無事ダンジョンに返したらギルドに説明する。だから明日の夜、お前達が俺たちに攻撃しないのであれば俺達も手出しはしない。ただし、もしも俺たちのやる事に邪魔でもした場合は・・・・・・わかるな?ロキ?」

 

 

「ホンマか?」

 

 

 

 

「ああ・・・・・・黒竜の力を使ってでもお前らを殲滅する!」

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 

 

「「「「「「「っ!?」」」」」」」

 

 

俺は体から黒い闇のオーラである『黒竜の覇気』を吹き出した。アイズ達は俺に黒い突風でも吹かれたのではないかのように、顔を腕で防いで後ろに少し怯んだ。まだ制御は完全ではないが、この程度の扱いならできると、少しだけ吹いて体のオーラを抑えて消す

 

これで冗談なく本気だと伝わったはずだと、脅しと警告は十分だと、そろそろ戻る

 

 

「これでわかっただろう?俺は本気だ。もはや戦いは避けられない。どうするかはお前らで決めろ」

 

 

「ホンマに言っているんか?ジーク?」

 

 

「ロキ、嘘だと思うなら神であるお前なら見極めることができるはずだろ?」

 

 

「冗談なく本気なんだね。ジーク」

 

 

「ああ。決別の時だフィン。そしてベート」

 

 

「っ!」

 

 

「チャンスだぞ。俺は敵になる者は誰であろうと殲滅する。つまりは俺と戦える。お前は何度も俺に挑もうとしていたが、その時はいつも無視していた、だが今回は例外だ。もはや罪人である以上は戦う理由は揃っている。明日の夜、来るなら来い!!今度ばかりは、敵になるのならお望み通りにしてやる!」

 

 

「そうか・・・・やっとか・・・やっと・・・テメエと戦えるんだな!」

 

 

「そうだ。明日の夜、来るならかかって来い。そしてリヴェリア」

 

 

「っ!」

 

 

「お前も・・・・これからどうするかは自分で決めるんだ。前に言っただろう?俺がいつかお前と決別な時が来るかもしれないと。そして・・・今来てしまったぞ。俺と決別して来年の縁談を破棄してでも仲間を守るか、それでも自分の想いを貫いで俺の味方になるか、どうするか決断するんだ」

 

 

「私は・・・・・」

 

 

「アイズ、お前の目的は今ここに居るぞ。俺が、隻眼の黒竜ファフニールだ」

 

 

「っ!?ジークが・・・どうして!?」

 

 

「明日の夜、お前も来るなら来い。だがその時は命を賭けてもらうぞ。ではな、行くぞウンディーネ」

 

『はい、行きましょう』

 

 

「ま、待って!ジーク!」

 

 

アイズが説明を求めたが、そんなことをする前に俺はタルンカッペをウンディーネごと隠すように羽織って着て飛んで去る

 

信じる訳がないと、大して俺の言う言葉は全て信じるに値しないことばかりだ。だから説明なんてしない。ただ俺は隻眼の黒竜だ。それだけを説明すれば戦うには十分だと、それ以上のことは言わずに去る

 

あとは俺と戦うか、あるいは手を出さずに俺たちのやり方を見届けるか、のみである

 

 

そして去った後のフィン達は

 

 

「フィン?どないする?ジークは本気やで」

 

「ああ、ジークも自分が指名手配されているなら、戦ってこの場を切り抜けると、イヴィルスになってでも戦うみたいだね」

 

「フィン!俺はやるぞ!あいつがギルドの通報で犯罪者になっていようがどうでもいい!!あいつと戦えるのならどんな事態でも俺はあいつをぶっ殺しに行く!」

 

「ベートはもう決めとるみたいだな。リヴェリアは・・・お前さんはどうするんだ?」

 

「私は・・・・今日の夜までに決断するから・・・今は考えさせてくれ」

 

「ちょっと待ってください!団長!個人的に聞いていますけど!全員でやる方針じゃないんですか!?」

 

「フィン!本気でジークと戦うの!?」

 

「アイズさんは・・・どうするんですか?」

 

「私は・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

 

まさか俺がオラリオを戦場にしてまで、刃向かうものを容赦無く斬ると宣言するとはフィンは思わなかった。

 

まるでやり方がイヴィルスだと、本気で人類の敵になった以上は容赦なく戦うと宣言した。ダイダロス通りの市民はほとんど避難されている。一度見かけたが喋るモンスター『ゼノス』達をダンジョンに再び戻すためと、俺を捕獲して賞金目当てにダイダロス通りに捜索している冒険者を殲滅すること

 

つまりはガネーシャ・ファミリアも敵対すると言うヘスティア・ファミリアは個人的な目的のために暴挙を始める。そして市民の理不尽な仕打ちに呆れ、もはや市民を守るに値しないと俺から宣言した

 

もはや敵として認識する他ない。そんな事態になった以上はどうするのか

 

 

フィンの答えは一つのみだった

 

 

 

「ジークを捕らえて止める。それだけだ」

 

 

「「「「「「っ!?」」」」」

 

「いいんやな?フィン?」

 

「ああ。ジークを止めればこの事態も止まる。あの喋るモンスターは・・・・仕方なく僕たちは無視だ。彼らは本当にダンジョンに帰るつもりだしね。それより厄介なのはジークだ。喋るモンスターよりもジークが黒竜に変身したことの方がオラリオからすれば知名度は高い。なら彼を捕らえる方がこの事態を収集できるだろう」

 

「ジークを捕らえたらどうする?」

 

「ギルドに引き渡す・・・・と言いたいけど、どうせ創設神ウラノスと手を組んでいると思う。18階層でジークがイケロス・ファミリアを倒すためにウラノスがギルドに頼んで隠蔽していた。しかもあの喋るモンスター達と組んで戦ったって聞いた。間違いなくウラノスとその喋るモンスター達は組んでいる。このまま僕らで捕縛しようと思う。それに彼の黒竜に変身した真実を知りたいんだ」

 

「てことはフィン。お前さんは・・・」

 

 

「ああ。明日の夜、ジークの宣戦布告を受け入れる。ギルドも当てにならない。とは言ってもそれはウラノスだけなんだが、こうなったら僕たちファミリアも個人的に動く。ジークを捕らえて真実を暴く!!こちらロキ・ファミリアも受けて立つぞ!!」

 

「「「「「「おお!!」」」」」」

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

 

フィンも決断した。団長の決め事によりロキ・ファミリアも俺たち同様で独担行動をとることを決めた。ウラノスであるギルドも、おそらくそれに繋がるファミリアも居てもう信用できる派閥も居ないと、ガネーシャ・ファミリア以外はだが、今回ばかりはロキ・ファミリアも独断で動くことを取ることを決めた

 

目的は俺の真実を知るため、俺がこの事態を終わった後にギルドに報告する予定なのだが、それでも深い真実を知るためにロキ・ファミリアは情報を手に入れるために手段を選ばずに決行する

 

だがアイズとリヴェリアが今でも決断できていない。アイズは黒竜に変身した動機を知りたくて堪らない。そうしなければ戦えない。リヴェリアもまさか俺がいつか縁談を破棄せねばならない事態が来るかもしれないと言っていたが、まさかこんな事態になるなど予想もつかなかった。俺と敵対すれば来年の縁談は無くなる。今俺に試されているのだとリヴェリアすぐにわかった。一度信用を絶った自分に、もう一度どんなことでも俺の味方で居られるか、試しているとあんなことを言うのだとわかった。ではどうするかと。決めることが彼女にはできなかった

 

だが

 

 

「ん?なんだこれは?」

 

 

一度フィンが明日の夜に向けて会議を始めるのだが、リヴェリアが俺が先ほど立っていた地面に一つの紙が置いてあった。それをリヴェリアは気づいて拾う。その紙は畳んであった。それを広げて見ると

 

 

「な!?これは!?」

 

 

リヴェリアは、それが俺が置いた紙だとすぐに理解した。その紙にはあることが書かれていた。その書かれていた内容をもとにリヴェリアは夜に単独で動こうとする。むしろ一人でなくてはならない

 

真実を知るためなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。